![]() | *今月の中華* 今月購入した中華圏ポップスの アルバムを紹介します。 | ||
![]() | ![]() |
9月 |
孟庭葦 モン・ティンウェイ/ 幸福感 ■歌壇復帰後第2弾、1年半振り通算17枚目のニューアルバムです。 写真では判りませんが、ドーナツ盤レコードくらいのデカ紙ジャケット仕様で、中にはなぜかお守りのおまけが入っていました。台湾のお守りって、日本と同じ形なのですね(それって逆ですかね)。 前作は往年の台湾ポップスを彷彿とさせるゆったりした曲が中心でしたが、本作の収録曲はバラエティーに富んでいます。 ややアレンジが懲り過ぎで取っ散らかった感はしますが、1曲1曲はクオリティーが高いです。 ■1曲目、アコースティック・ギターのフィンガリングで始まる「[イ尓]的味道」。かわいらしい彼女の歌声が引き立つ、アコースティック・ナンバーです。 2曲目「天使之歌」は題からも察するように、大々的に子供の歌声をフィーチャーした、少しフィーチャーし過ぎな(笑)楽しげな曲。 3曲目「幸福感」はもの悲しいアコーディオンの音で始まりタブラらしき音が入ったりして最初の方は曲想が変りますが、歌メロディーはさらっとした曲。陳綺貞作曲。 4曲目「我們三」もインド風イントロに驚かされますが、歌が始まると、心地よいアコースティック・ロック。サビで割り込むノイジーなギターもいい感じ。 5曲目「蝴蝶是花」はクラシカルなメロディーに乗る、かわいらしくて透明でよく伸びる歌声が印象的。 6曲目「小公主」は、バイオリンをフィーチャーしたドリーミーなナンバー。 8曲目「住在我心上」は孟庭葦が作詞を手掛けた曲。往年の彼女らしいもの悲しい歌謡メロディーが際立つ曲です。 |
◇◇◇ 林憶蓮 Sandy Lam / 呼吸(推薦!) ■北京語盤としては3年振りのニュー・アルバムは、懐かしさと近年の両側面を感じさせる、いかにもサンディーらしいアルバムに仕上がっています。 大きな冒険はないと思う向きもあると思いますが、この安定感、安心感は貴重だと思います。 なにより魅力的な楽曲が詰まっています。 ■1曲目「一個人」はダンス・ナンバーで、New Orderの「Bizarre Love Triangle」のカバー曲。 2曲目「面對面」は『野花』の頃を思い出す中華的味付けがされた、ミディアム・ソウル・ナンバー。 4曲目「詞不達意」はカーディガンズの「Communication」のカバー曲。 5曲目「南方的風」は、ゆったりとしたメロディー、堂々として落ち着いたサビが素晴らしいバラード曲。こういう曲、とても好きです。 8曲目「要不要」は、一転明るく跳ねたリズムが楽しいアップ・テンポのソウル・ナンバー。ノリが良くてこれもいい曲です。 10曲目はアルバム・タイトル曲「呼吸」。幾重にも重なる透き通るようなサビのコーラスが印象的な曲です。 続く「斷線」は「呼吸」と同じ作者による曲ですが、こちらはブルージーなギターのイントロで始まる6/8拍子のスロー・ロック/ソウル。『ヌード』の頃のACOの曲を思い出したりします(と言っても判りにくいですよね)。これもとても好きな曲。 12曲目「相信」はストリングス隊をフィーチャーした雄大なバラード曲。伸びやかなボーカルが素晴らしいです。 |
◇◇◇ 江美琪 チァン・メイチー / 愛哭鬼 ■デビュー以来所属していたヴァージン・レコードを離れエイベックスに移籍第一弾、15ヶ月振りのニュー・アルバムです。 今度のアルバムはバンド・サウンドになるのかなと思っていたのですが、割と対極の方向、かっちりしたサウンド・プロダクションで、ゆったりとしたバラード曲が目立ちます。 ■2曲目「不速之客」は江美琪自身が作曲した曲。ミディアム・テンポのバラード曲ですが、これがアルバムの中でもなかなかいい曲に仕上がっています。 4曲目「妹妹」は中華的味付けと旋律が興味深いナンバー。シタールなんかも入っていたりします。 6曲目「[イ尓]呀...[イ尓]呀」はソウル/ダンス風リズムの小美としては珍しい曲調の曲です。 9曲目「我的他」は戴佩[女尼]のペンによる曲。ペニーらしいメロディー・ラインの曲で、跳躍するサビが気持ちよい。小美の多重コーラスがきれいです。 最初、通して聴いたとき、「あれ?」というのが正直な感想。 何度か聴くうちに、1曲1曲は決して悪くはないと思いました。 (僕のイメージする)彼女らしいサウンド・プロダクションを期待してしまうのは、ファンの贅沢でしょうか。 |
![]() |