*2005年秋*



趙薇 / 双
李欣芸 CinCin / 國際漫遊




11月
李欣芸 CinCin / 國際漫遊 Drive(特薦!)
ビル・エヴァンスのピアノ譜で顔を半分隠したポートレイト、バインダーのようなジャケット、手書きのデザインされた歌詞カード、写真、イラスト、コラージュ、ミュージシャンとの録音風景(全員西洋人!)。
そして何より洗練された彼女の作る楽曲の良さ。ロック、ジャズ、ボサノバ、バラード、いろんな要素が詰まっていて、とても多彩。でも散漫になることなく、彼女独特のカラーがどの曲にも流れている。
リズムも編曲もとても多彩。たおやかな弦楽器をあしらったり、トランペット、サックス、フルートといった管楽器が入ったり、もろジャズの曲があったり。
意外とかわいらしいというか舌足らずな声が意表を突くが、曲に色合いを添えていて味わい深い。
曲からジャケットまでトータルでこれほどアーティスティックに徹したアルバムを聴くのははじめて。
そして、楽曲に愛情を込めて丁寧に丁寧に作り上げたアルバムという印象が強くする。
もし、自分がアルバムを作れるとしたら、こんなアルバムを出したい!そう思わせる力があるアルバムです。
プロデュース、作詞作曲、アレンジ全て彼女自身。4曲のミキシングをBob Clearmountainがやっています。
発行が滾石唱片なのにちょっとびっくり。

9月
趙薇 Vicki Chao/ 双 Double
中国大陸の女優として、また香港映画でもお馴染みの、ヴィッキー・チャオの新譜です。
ジャケットはダンサブルですが、内容は意外にも落ち着いた仕上がり。
1曲目「来得及的明天」は、少し中華風の柔らかいメロディーが印象的な曲。子どもの合唱が途中で入ったりします。
2曲目「順風逆風」は綺麗なバラード曲。サビのメロディーがいいです。
オカリナの音が、アジアっぽいです。
続く3曲目「微小的部分」もまたサビのメロディーが美しいバラード曲。
5曲目「我和上官燕」は、かの香織を思わせる、さわやかなライト・ポップス・ナンバー。
ラップが入るのですが、ヒップ・ホップのそれではなく、独白、ささやき、といった感じで、新鮮かつ曲調に良く合っています。
6曲目「多情応笑我」はエレ・ポップ風の味付けが面白い、というか懐かしい。
7曲目「孰軽孰重」でここで初めてダンサブルなナンバー。
9曲目「不要告別」はギターだけをバックにしっとりと歌うナンバー。
10曲目「発現」は、テレビ・ドラマ「京華烟雲」の主題歌で、重々しく壮大なナンバーです。
ラストの「愛」もまた、バイオリンや少年合唱団を配した、もの悲しく壮大な曲で幕を閉じます。