*2004年春*


ティンティン / ユーラシアの花





5月
ティンティン / ユーラシアの花
ティンティンこと宗[女亭][女亭]は、中国・西安生まれの中国琵琶奏者。1997年に留学生として来日。現在、中部大学大学院に在籍し、FMラジオのパーソナリティや琵琶教室の講師として活動、アルバムはこれが2枚目になります。
もともと琵琶は小さくて伴奏用だったらしいですが、改良が重ねられ音量も大きくなり、今の芯のしっかりした主旋律をこなせる楽器になったのだとか。
彼女のオリジナル曲3曲のほか、いろんなスタイルの曲をカバー。
1曲目「小花」はピアノだけをバックにしっとりと琵琶を弾くオリジナル曲。
沖縄民謡のような2曲目「島人」は、これも彼女のオリジナル曲。
テレサ・テンの歌で誰もが知っている3曲目「夜来香」はインド風のリズムも取り入れた面白いアレンジです。
4曲目「ヒマラヤ」はチベット民謡のアレンジ。彼女がつけた中国語の歌詞で、清楚な歌唱も聴かせます。
7曲目「The Northern Island」はどこの民謡かは不明ですが、“シルクロードを通ってローマにたどり着いた中近東のエスニックサウンドとヨーロッパの光と影の交錯を感じさせる曲”と紹介しています。アルバムの中でも異色かつ趣深いおごそかな曲です。
8曲目「Fields of St. Etienne」はGallagher & Lyleの曲。
9曲目「Spring Canon」はバロック音楽では有名なパッフェルベルのカノン。琵琶の演奏で聴いたのはもちろん初めてですが、なかなか趣があります。
11曲目「天山之春」ではクラシック・ギター顔負けの早弾きを披露。
あらためて演奏曲を見渡すと驚いたことに、中国本土の曲は1曲もありません。しかし、琵琶の音色というキーワードでどの曲もどこかで繋がっているかのように聴こえるのが興味深いです。
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鬥魚 The Outsiders 電視原聲帯(推薦!)
先月台湾に行ったときにCD店の店内に流れていて、いいなあと思って買ったのがこのCD。
台湾のテレビ・ドラマのサントラ盤のようなのですが、侮るなかれ、これがいい曲揃い。
なお、「鬥」は「門」とは別の字で、「戦う」の意味。
内容は、女性ボーカル曲、男性ボーカル曲、インストルメンタルがあり、ボーカル曲は中国語曲と英語曲があります。歌っている歌手の名前こそ聞き慣れないですが、どれもよい曲で、とりわけ主題曲のバラード曲「不公平」、メロディー・ラインが美しい男性ボーカルのバラード曲「放棄」がいいです。