どこにメモをしろ、と?
ある日のこと。私は必死に仕事をしていました。
悩みに悩んで、すっかり行き詰まってしまっていたとある仕事で、いきなりすっごく良いアイデアが思いついたのです。
これで事態は改善される!
私はノリにノって文書を書き上げました。
そして、緊張の面もちで、上司に見てもらう…。
上司は黙りこくったまま文書に目を通し、一言。
「うん、面白そうだね。これで進めて。」
私は飛び上がって喜びたいのをガマンしつつ、「じゃ作業にうつります」と、大張り切りで本格的に仕事に取りかかりました。
さぁ、これからが本当の正念場です。
だけど、とてもウキウキとした気持ちでした。
仕事をするのが楽しいという気持ちが、久しぶりに戻って来たのです。
マシンの電源を入れると、起動の音楽が聞こえてきます。
さぁ、やるぞ〜〜!
そこで───目が覚めました。
そう…全て夢。
夢の中で行き詰まっていた仕事は、現実とそっくりそのまま。
なのに、思いついたすっごく良いアイデアは、目が覚めた瞬間にすっきりと記憶(?)から抹消されちゃってました。
ま、夢なんてそういうものなんですけども。
でもね、内容が内容だけに、ツライです。
時々、ベッドにハイって眠りにつくまでの短い間にアイデアを思いつくことがあるので、そういう時のために枕元にはメモ帳が常備してあります。
(目が覚めてから書こうと思っていても、忘れちゃうことが多いので)
だけどさぁ!
夢の中で浮かんだアイデアってのは、一体全体、どこにメモすりゃいいのよぉ〜〜〜!!
…職業病というものですか、これが。
1999-04-01