魔法の言葉【白日夢通信より】
年末年始の慌ただしさが終わり、ホッとしたのも束の間、今度は年度切り替えの時期が近づいてきています。
皆様もきっとこの時期はなんだかんだで忙しいという方も多いのではないでしょうか?
そんな気ぜわしい毎日に、忘れてはいけない魔法の言葉をご紹介いたしましょう。
それは「クチビルに歌を」という言葉です。
『心に太陽を持て』という詩の一節に、この言葉はあります。
ツェーザル・フライシュレンというドイツの詩人の作品で、「心に太陽を持ち、くちびるに歌を持とう。そうすれば、どんなに辛いことも乗り越えることができる」という意味の、読むものに勇気を与えてくれる詩です。
ですが、私にとってこの詩は、勇気がほしい時に思い起こすものとは言いがたいのです。
やらなくちゃいけないこと、こなさなきゃいけない用事、迫りくる期限。そういった雑事に追い掛け回されて、半ばパニックに陥りそうになった時こそ、この言葉の出番なのです。
心に余裕をなくしてしまうと、見えるものも見えなくなってしまいますよね。トゲトゲする必要もないシーンで、なぜか尖ってみたり。そういう状態に陥ってしまった時、「クチビルに歌を」と唱えると、ア〜ラ不思議。
ぎすぎすして、カチンカチンに凍っていた心が、ふーっと溶けてやわらかくなっていくのです。
どんな時も、鼻歌でも口ずさむくらいゆとりのある人でありたい。
常々そう思っているのですが、私ときたら、本当にいっぱいいっぱいの時って、この魔法の言葉のこと、きれいさっぱり忘れてしまいがちなんですよね。落ち着いた頃に思い出したって遅いのに。
ですから、この場を借りて、誓わせてください。
「魔法の言葉を忘れないようにします!」って。
どんな時も、クチビルに歌を!
2004-02-20