空手練習日記         Diary of karate training

  

01年7月トライアスロン・マラソンの現役引退(詳細はトライアスロン引退の顛末)後、 精神的に落込んでいた私ですが、新たな生甲斐を 模索した結果、03年11月に17年ぶりに松濤館流の空手を再開することになりました。 まず学生時代に稽古した、名古屋大学の道場の練習に月一回ペースで参加することから始めて、自主練習で突き、 蹴りの基本、型を反復練習。幸い勤務先の会社の体育館が夜の9時過ぎまで開いているので、仕事後の15分の練習を毎日続けた。 (現在もほぼ毎日、15分から1時間の自主練習を継続中)

約半年間の練習により、昔の勘が大分戻ってきたので、04年6月から毎週末金曜日に可能な限り学生との練習に 参加しています。仕事の都合で金曜練習に出れない時は、『エイッ』と気合で仕事を切上げて火曜練習に参加、または、 師範が地元で開かれている少年空手クラブの土曜練習に参加させて頂いたり、 会社の体育館で自主稽古に励んでおります。寄る歳と仕事の忙しさに負けず果たして、いつまで続くことやら・・・  以下、道場と自主練習での練習日記です。50代目前のこの歳ですが、空手の道を究める夢を諦めず "人格完成"を目指し、師範を見習って"生涯現役"で空手を続けたいと思います。 (師範曰く、"目指すは仙人のような空手。頑張りましょう!!") 

以下、1時間以上の練習のみ練習日記として残しました。 空手も未熟者、文才もなく不器用な私ですが、空手という武道の面白さ・奥深さについて、皆様に少しでも興味を持って頂けたら、 この身に余る幸せです。


2024年  2023年  2022年  2021年  2020年  2019年  2018年  2017年  2016年  2015年  2014年  2013年  2012年  2011年  2011年  2010年  2009年  2008年  2007年  2006年  2005年  2004年 


11.12.16(金) 名大道場金曜練習→忘年会

基本:移動基本追突、三本突、上受、外受、内受、手刀受、前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
形:平安初段・二段
組手:刻み・逆突vs左・左の受け、右・左の受け、自由組手形式で受けランダムに練習

来週の金曜日は祝日で名大道場は休みなので、今日が今年最後の練習。 私は浜松出張の予定であったが、 日頃の心掛けが良かった(?)のか幸い出張は月曜日に延期になったので、やるべきことを さっさと片付けて名大道場に向かう。今日の練習メンバーは、新人のF君、OBのTKさん、 久し振りに練習に来てくれた大学院生のT君、そして私の4人。夕方から急に寒くなってきたが、 一時間弱という短時間で密度の濃い練習をやるにはちょうど良い気温。まずは、移動基本の 練習から始まる。F君が基本を一通りできるようになったので今日は二挙動ではなく、 一挙動で正確に、そしてスピード練習の二段階の練習。F君は、だいたいはできるのだが、 後屈立だけはまだできていない。後でやった形の指導の時、原点に戻ってL字立から後屈立の 自主練習をやるように言っておいた。日常の動作にはないので、後屈立は初心者には一番難しい 立ち方だと思う。

続いて、形の練習。全員で平安初段・二段の練習をやった後、TKさんとT君のベテラン組と F君とコーチする私の二組に分かれて練習。まずは私はF君と平安初段・二段のおさらい、 そして先週やった刻み逆突と受けの練習をする。それにしても、F君の組手の進歩には驚かされる。 F君は高校時代に卓球をやっていただけに基礎体力があって、何よりも動体視力と反応速度がいい。 ひょっとすると、組手での大活躍が期待できるかもしれない。私が見てきた学生の中でも、入門して 3か月でこれだけ自由組手ができるようになった学生はいない。卓球と空手、全然違うようでも、 空手の組手に関しては共通するところがあるのかもしれない。私とF君と2人での組手練習の後、 OBのTKさん、T君も入って4人で相手を替えて練習。スピードと正確さはともかく、 一番生きのいい刻み逆突を突いてきたのはやはりF君だ。これは、横から見ていても恐らく分からない。 実際にF君の突きを受けて、初めて分かる感触である。この調子で頑張ってほしい。 私も、F君の生きの良さから元気をもらっている。 本能的に、男は戦う動物だ。戦うことを止めた時、男は老いる。戦うモチベーションをくれたF君には、 本当に感謝したい。

小一時間の密度の濃い練習の後、忘年会で今年一年の練習の疲れをねぎらい、来年への 気持ちを新たにする。研究室で実験に忙殺されている主将のS君も、抜け出して顔を出してくれた。 皆さん、今年一年、本当に感謝です。来年も良い年でありますように。 押忍、ありがとうございました。

空手練習日記は、来年の練習再開までお休みといたします。今年一年、ご愛読ありがとうございましたm(__)m


11.12.09(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受、外受、内受、手刀受、前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
形:平安初段・二段
組手:刻み・逆突vs左・左の受け、右・左の受け、受け交互に練習、右手で前手掴む・足払・逆突

今週は火曜日に京都出張、木曜日に浜松出張など色々と忙しかった。それでも土曜日の筋トレによる全身の 筋肉痛に耐えながら、月曜日は移動基本と二十四歩・燕飛の形、水曜日は平安初段から五段を1回づつ、 、慈恩・燕飛・壮鎮・抜塞大を連続して2セットの練習をこなす。 最近は、練習をやらないと今できていることが いつの間にかできなくなってしまうという恐怖感みたいなものに襲われることがある。 燕飛や観空大のように 飛び技がある形は膝の負担が大きいが、たとえ高く飛べなくても練習しないと全く飛べなくなりそうだ。 自由組手の練習も結構膝にくるが、これも全くやらないと突きや蹴りが伸びなくなってしまう。 以前、師範から 「歳を取ったら技が小さくなるので、常に技を大きく伸ばすように心掛けること」というアドバイスを いただいているが、それを頭に置きながら自主練習している。 そう言えば土曜日の筋トレで、鏡の前で前蹴・追突を 遠くに伸ばす練習をしていたら、トレーニングセンターに来ていた人たちが目を丸くして見ていたのを思い出した。

さて今日はこの冬一番の寒波が南下中で、ようやく12月らしい寒さになってきた。今までが暖か過ぎただけに、 一層寒さがこたえる。今月で4件目の試験研究レポートを書き上げて、定時より前にさっさと名大道場に向かう。 恐らくこれで12月の試験研究レポートの総合評価は、部でもトップクラスのはずなので誰も文句は言えない。 今日の練習参加メンバーは、新人のF君と私の2人。少し寂しいが、寒さを吹っ飛ばすべく気合を入れて練習開始。 移動基本の練習が進むにつれて、十分すぎるほど身体が温まり汗が噴き出す。一通り移動基本の練習が終わった後、 休憩なしで形の練習に入る。それにしても、F君は入門してまだ2か月と思えないほど体力がある。この練習に ついてくるのだから、大したものだ。

平安初段・二段の練習の次は、いよいよ組手練習。しかも、早くも 刻み・逆突とその受けの練習である。まずは、その場で刻み・逆突と受けの基本動作から練習し、次に向かい合って 対人練習。先週は気付かなかったが、F君の突きは意外と速くて重い。2か月の新人らしからぬ突きだ。 今はまだ組手の基本ができていないが、これで腰を入れることと突きを伸ばす足運びを覚えたら非常に楽しみだ。 師範が帰られた後も、繰り返し練習する。F君は立ち方が硬く自由組手風のフレキシブルな立ち方になっていないので、 特に最後の残心の時に元の伸縮自在のフリーな構えになるように指導する。 これは攻撃した後や、受けて返した後で、 更に相手の隙をついて攻めたり、相手の反撃を迎撃するのに必要だ。残心は、断じて試合のポイントを取るための 飾りなどではない。 組手のエッセンスを少し分かってもらえたかな。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・内受は腕をクロスさせて、下からではなく水平に受ける。
・刻みはつま先から着地、逆突はかかとから着地。必ず二回前足を踏み出すこと。
・組手の自由構えは、前手をしっかりと伸ばすこと。前手は相手にとって脅威となる。
・前手が縮んでいると、突きを受け流せない。


11.12.02(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受、外受、内受、手刀受、前蹴・追突、蹴上、蹴込、回蹴
形:平安初段・二段
組手:刻み突きvs流し受け・逆突

昨日から12月というのに、暖かい日が続く。暑くも寒くもなく、練習には最適の気候である。今週の週末は 疲れがたまっていたので、無理せずに筋トレは止めて休養する。平日は忙しくても勤務後になんとか練習時間を確保する。 月曜日:移動基本、火曜日:二十四歩・燕飛、水曜日:忘れないように平安初段〜五段を一回ずつ、慈恩・燕飛・壮鎮・抜塞大を 連続して2セット、木曜日:筋トレ少しとサンドバック打ちなど、毎日30分間の練習メニュー。大事なのは、あまり日を 空けずに続けること、正しい姿勢・ぶれないこと、スピードの維持だと思う。このうち最後のスピードの維持は、 歳を取れば取るほど鍛錬をさぼるとテキメンに動作に表れてしまう。一日の練習のうち、最低でも1回はスピードを 意識した練習をする必要があるようだ。 これは筋肉の収縮スピードの問題だけでなく、反応速度など神経系の問題でもある。 スピード刺激を与えてやらないと、だんだんと身体は素早く反応しなくなる。 したがって、乳酸が溜まって頭がクラクラするような気合を入れた練習を怠ってはいけない。 たとえほんの少しでも、やるとやらないとでは大きな違いになると思う。 それに、乳酸が出ると成長ホルモンの分泌が促進されるという加圧トレーニングの理論がある。これは別に加圧トレーニングで なくても効果は同じはずで、筋肉の維持のためには乳酸が出るきつい練習を取り入れるのが良さそうだ。 ともあれ、楽をしては身体が鈍るというのは本当だ。

本日の名大道場の練習メンバーは、先週と同じく、私、新人のF君、他道場の黒帯K君、遅れて練習参加のOBのTKさんの4名。 まずは、移動基本の練習から始まる。私は舌を出す悪い癖が出てしまい、師範からご指導を受ける。注意するように心掛けている つもりでも、気合が入ってくるとつい癖が出るようだ。反省、反省。F君の回蹴が正中線より膝が出てしまい、回し過ぎに なっていたので、師範から指導するように仰せつかる。平安初段・二段の練習の後でF君の回蹴を見ると、F君は膝の横への 抱え込みができていない。これは筋力が弱いこともあるが、日常にない動作なので身体に覚え込ませる必要がある。 一番有効だったのが、自然体その場回蹴りで蹴った後に最初の抱え込みの位置に膝を戻して耐える練習。これをやったら一気に 回蹴の軌道が良くなった。 あの手この手と試行錯誤した結果であるが、これも師範に普段から色々とご指導いただいていることが、 新人の上達の手助けに生かすことができたという感謝の気持ちだ。 さらに大きなご恩をいただいた方が仰った「上から受けた恩は、上ではなく下に返せ」、この言葉を深くかみしめたい。

F君は素直で努力家のようで期待できるので、師範から早くも刻み突きvs流し受け・逆突を練習するように仰せつかる。 まずは、相手なしの動作練習、そして流し受けだけの練習、その後は実戦形式の練習へと移る。他道場の黒帯K君がサポートして くれるので、「始め」の号令で始める自由組手形式で練習する。K君と二人でアドバイスすると、見る間にF君の組手がうまくなっていく。 本当に教え甲斐がある。リーチはあるので、今日教えた腰を入れて突きを打つことと後足のスライドをモノにしたら、 結構いけるのではないかと思う。K君も私も、最後の方はあまり加減せずに刻み突きを打ったが、時々ドンピシャのタイミングで 返す突きが出来ていた。この調子で頑張って下さい。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・舌を出す悪い癖が出ているので、気を付けること。
・蹴込のカウンターは、試合で使える唯一の蹴込の技。多用しないこと。


11.11.25(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受、外受、内受、手刀受、前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
形:平安初段・二段
組手:上段追突vs流し受け・逆突、中段追突vs流し受け・逆突、上段追突vs流し受け・手刀打
    中段追突vs流し受け・掌底打、前蹴vs下段払・逆突、蹴込vs外受・逆突
    蹴込vs外受・逆突・倒して下段突

今週も仕事が忙しくて、疲れがたまる一方である。土曜日が休日出勤だったので、日曜日に筋トレで 身体をいじめる。平日も勤務後になんとか練習時間を確保する。月曜日:移動基本、火曜日:二十四歩・ 燕飛・観空大、水曜日:慈恩・抜塞大・十手・壮鎮、木曜日:サンドバック打ちなど、毎日30分間の練習メニュー。 先週はもっと忙しくてまともに練習できていないので、これだけでもずいぶんパワーと身体の切れが戻ったようだ。 やっぱり忙しくても、時間を作って練習しないとダメだ。
松濤館流空手創始者の船越義珍先生いわく、「空手は湯の如し 絶えず熱度を与えざれば元の水に還る」
歳を取るほどに水に還るスピードは速いと感じるので、常に心にかみしめたい言葉だ。

さて、今日はやることだけやってさっと仕事を切上げて道場に向かう。自分にしかできない仕事をこなしているので、 誰も文句は言えないはずだ。私には、仕事もプロの技術者としての誇りがある。地下鉄では眠り込んでしまって、 危うく駅を寝過ごすところであった。よっぽど疲れているのかな‥。名大道場に着くと、新人のF君の 真新しい道着が入荷しており、さっそくF君は道着を着て練習する。これまでジャージで練習していたので、 イメージがちょっと変わってやっと空手マンらしくなってきた。私とF君、他道場の黒帯K君の3人で師範のご指導のもと、 移動基本の練習から始める。F君のために、最初は二挙動での練習。先週の練習の帰りにK君と話していたが、 この二挙動の練習は初心者だけでなく有段者にとっても実に有効な練習で、特に立ち方や蹴りの抱え込みが できているか自分で確認できる。逆に言えば、スピードでごまかすことができないシビアな練習法とも言える。 私は二挙動でやるとできるのに、一挙動では蹴上の抱え込みが甘い。スピードでごまかしているからだ。 師範から、「技を大きくすることを意識しないと、身体はどんどん硬くなる一方」とのご指導を受ける。意識していながら、 できていない自分が歯がゆい。しかし、この師範のお言葉で疲れが吹っ飛んで一気に気合が入った。 言葉とは実に不思議なものだ。 人を傷つけて意気消沈させることもあれば、人を元気づけてやる気満々にさせることもある。

移動基本の後は、平安初段と二段の形の練習。それにしても、F君は着実に上達している。決して器用な方ではなく、 驚くほど上達が早いというわけでもないが、地道に練習して気がついたらあっと上手くなっているというタイプだ。 平安二段も2ヶ月前に入部した初心者にしては、サマになってきた。OBのTKさんが途中から練習に参加、K君と 一緒に形の練習。私は、F君と流し受けを使った組手の練習をする。形式こそ基本一本組手であるが、受け方は実戦そのものである。 これをやっておけば自由組手にそのまま使えるので、初心者のF君にはいい練習である。師範から応用技の手刀打や 掌底打も練習するように仰せつかり、繰り返し練習する。ついでに先週のおさらいとして、前蹴と蹴込の受けの練習もやっておく。 折角覚えた技を忘れないようにするには、繰返し練習するのが一番。OBのTKさんは昇段審査に備えて、K君と一緒に 形の練習。私とF君は、最後にもう一度平安二段の練習をやって本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・歳を取れば取るほど技を大きくすることを意識しないと、身体はどんどん硬くなる一方だ。
・身体の軸がぶれているので注意すること。
・内受は下から受けるのではなく、腕をクロスさせて水平に受ける。
・上段への掌底突は、燕飛の揚突と同じく下から突き上げて打つ。


11.11.18(金) 名大道場金曜練習

形:平安二段
組手:蹴込vs外受・逆突、蹴込vs倒して下段突

今日は名大で行われていた気象学会の最終日で、平日昼間の学会の聴講は仕事が忙しくて無理なので、 気象予報士会東海支部が主催して行われた夕方の懇親会に出席してから練習に参加することにした。 関東や関西の知り合いの気象予報士と久し振りに会って、挨拶を交わしたり歓談を楽しんだ。気象とは 関係が深いためか、防衛大学教授の道本先生も来ていて知り合いになった。道本先生は文武両道の方のようで、 硬式野球部の監督もされているそうで、一見してスポーツマンという感じだ。また道本先生は航空自衛隊出身で、 自衛官で初めて学会長に就任された方で、雷に詳しく「雷博士」と呼ばれているらしい。こんなスーパーマン みたいな人もいるんだな、と思わず感じ入った。私はこれから名大の空手のコーチに行くのでノンアルコールで ごめんなさいと言うと、一気に打ち解けて先生と親しくなれた。 このように色々に人とのお付き合いのきっかけになるから、やっぱり空手をやっていて本当によかったと思う。

懇親会を途中で抜け出して、7時頃から練習に参加する。今日も新人のF君が頑張っている。あと、 OBのTKさんと、他道場の黒帯のK君が本日の練習メンバー。私が道場に駆け付けた時には、3人で 基本一本組手の練習をやっていた。上段、中段に加えて、今日は前蹴、蹴込の練習。練習相手が黒帯なので、 いい見本になって上達が早い。白帯だけで練習しても、お互いに間合いの取り方・極めが下手同士なので、 どうすればうまくなるか掴むのが難しいが、黒帯が相手だと全然違う。 今日は師範が帰られた後の練習でも、 他道場のK君には本当によくやっていただいた。感謝の一言です。新人のF君には、早く上達してほしい。

私はF君への平安二段の指導から参加。次に蹴込vs外受・倒して下段突の練習のため、 まず倒されたときに後頭部を打たないように後に倒れる練習をする。今のルールは倒して突きを極めると 一本(3ポイント)になるので、その練習の意味もある。倒す方法は他にも足払があるが、これはまだ新人の F君にはまだまだ先の応用技だ。師範が帰られた後は、基本の蹴込vs外受・逆突、そして蹴込vs倒して下段突を 繰返し練習する。間合いの取り方・足運び・気合・極め方など、他道場のK君と一緒にF君に教える。 最後の頃にはずいぶんうまくなったように思う。皆さん、練習お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・倒して突きを極めると一本(3ポイント)になる。
・倒れた時に後頭部を打たないように、首を起こすこと。


11.11.11(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
組手:基本一本風の流し受け+残心
形:平安初段、二段

新人のF君が道着を注文してやる気まんまんで、ちょっと教えただけなのに成長著しいのに刺激されて、 私も土曜日のスポーツセンターでの筋トレと空手の自主練習に熱が入る。最近は平日は仕事が忙しくて なかなか思うように練習ができないので、休日出勤がない土曜日はとことん鍛えるようにしている。 「学生にはまだまだ負けんぞ」の心意気である。F君は私と30以上も歳が違うが、一緒に練習すると本当に刺激になる。 鏡の前で気合を入れて左右の逆突の切返しのシャトルランをやっていると、周囲の人が目を丸くして見ていたが そんなことを気にしていては練習にならない。この練習をやると腰のキレがよくなるので、最近はときどき やっている。老化は足からとよく言うが確かにその通りで、50を目前にして私のトレーニングメニューも 下半身に重点を置く内容に変わってきた。特に、イメージ通りの蹴りができなくなるのが怖い。だから、 平日も忙しいため短時間になっても練習は止められない。

今日は三重県に出張のため、少し遅れて練習に参加。師範のご指導のもと、新人のF君が移動基本の練習を やっていた。ウォームアップしながら見ていて驚いた。先週に比べて、すごくうまくなっている。 「男子、三日相見ざれば、すなわち括目して見よ」という言葉があるが、今日の彼はまさにそれである。 コーチをやってきて、こんな嬉しいことはない。 だいたい、練習の休憩中に腕立て・腹筋・背筋をやる新人を 初めて見た。成長が楽しみなので、大事に育ててあげたい。私は蹴りの練習から合流して、F君と一緒に練習。 F君のために蹴りも二挙動に分けて練習するが、これがかえってきつい。一挙動で蹴ると基本の抱え込みが できていなくてもスピードでそれらしく蹴れてしまうが、二挙動で抱え込んでから蹴ると一切の誤魔化しがきかない。 この練習は、私にとっても非常に良い練習になった。F君の進歩が著しいので、今日は師範からのご褒美として 平安二段と流し受けの組手練習が加わった。平安初段を練習してから、平安二段の形の練習に入る。見て、真似をして 覚えるのが一番ということで、一緒に練習する私の動きを見ながら覚えてもらう。

師範が帰られた後は、途中から練習に合流したOBのTKさんも加わって、三人で基本一本組手風の流し受けの 練習をやる。この練習は初心者ができる組手練習の中でも、かなり実戦形式に近いもので、F君には自由組手の エッセンスを体験できるいい練習になったと思う。最後に道場訓を唱和して、本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・道着を見れば、その人が分かる。道着がしわくちゃな人は、日常生活もだらしない。
・二挙動で蹴ると蹴りにくいが、しっかり練習すること。
・見て、真似をして覚える。


11.11.04(金) 名大道場金曜練習

基本:自然体から中段追突、上受、外受、内受、閉足立から手刀受、移動基本追突、上受
    外受、内受、手刀受、屈んだ相手の上を前蹴、回蹴ストレッチ、移動基本回蹴
    蹴上と蹴込の指導
組手:基本一本組手+残心
形:平安初段

いよいよ11月に入ったが、一向に寒くなる気配がなく暖かい日が続く。空手をやるには、暑くも寒くもなく ちょうどいい気温でとてもありがたい。しかし、今週は金曜日の会議の準備で殺人的に忙しく、毎日夜10時まで 仕事に追われた。いつものように、土曜日の夜にトレーニングセンターで筋トレと空手の練習を、月曜日まで 筋肉痛が残るぐらいハードにやった後は、ほとんど練習らしい練習ができなかった。夜10時では会社体育館も 閉まってしまうため、仕方がなく帰宅後に自宅で毎日15分程度、基本や形の動作を正しい立ち方をメインにして 家族を起こさないようにスローで練習した。スピード練習はできないが、これでもやるとやらないとでは 雲泥の差になると思う。正しい姿勢や立ち方は身体の感覚で覚えているので、短時間でも毎日やっていれば 身体は決して忘れることはない。 逆に何もやらないと、真っ先にダメになるのが下半身。特に、蹴りはまずい。 空手の立ち方もそうだが、蹴りは日常の動作にないため、サボった報いはテキメンに現れる。 だから、最近どんなに 忙しくても蹴りの練習を欠かしたことはない。それだけ空手の蹴り技の維持は難しいということだ。

さて、朝の8時から行われた私が発表した今日の会議は、1週間以上前から準備したにもかかわらず、 仲間割れするような発言もあり、ボロボロになって完敗の状態であった。仕事で敗者復活戦の厳しい道が当分続く ことが予想されるが、気を取り直して名大道場に向かう。仕事は仕事、空手は空手だ。今日の名大道場では、 まず礼儀作法のお話から。天皇家の礼儀作法である小笠原流は、剣道や空手などの武道でも浸透しており、 見る人が見れば分かるので常に心掛けるようにとのこと。礼儀作法が空手だけでなく社会人になっても役に立つことは、 私自身が身を以て感じているので新人のF君にもしっかり身に付けてほしい。続いて、基本の練習に入る。 早く新人のF君に空手を覚えてもらうべく、師範から空手のルールに基づき、「正確な技のコントロール」 「良い姿勢」「気力」「残心」「タイミング」「正確な距離」などのご説明があった。一通りは知っているつもりの 私も、改めて師範に解説いただくと本当に勉強になることばかりである。 ルールというのは決して机上の決まり事ではなく、 空手という武道の理念そのものであると感じた。ルールが理念を表しているというのは、全てのまっとうな武道に 共通することだと思う。

基本練習の途中で、久しぶりに他道場の黒帯のSP君が練習に来てくれた。しかし忙しいのか練習不足なのは、 前蹴の練習を見て一目瞭然。私より約20歳若くても、やらないとこうなるという見本だ(SP君、HP見てたらゴメンね)。 私も最近この抱え込み蹴り練習はやっていないので、最初の2・3回は試し蹴りしたが、すぐに感覚が戻って フルスピードの蹴りとなる。やはり、練習は裏切らない。忙しくても短時間で集中してやれば、決して無駄にはならない。 次に基本一本に、自由一本組手の残心を加えた練習。本来の空手の突きができるようになるために、まず突きを 薄皮一枚で極めること、そして残心を取ることを二挙動で練習する。このように練習すると、地味な基本一本組手が 実戦組手に近いイメージになるのが不思議だ。 もっとも私が現役の時代は、基本一本は受けなければ突きがモロに 当たるという真剣勝負で、自由組手のようにフットワークが使えないため逃げることができなくて、自由組手より 恐怖感があった。 続いて平安初段の形の練習、そして新人のF君に蹴上・蹴込の指導。最後は、道場訓で締める。 本日の練習お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・天皇家の礼儀作法は小笠原流。剣道や空手も同じ。見る人が見れば分かる。
・小笠原流の礼は、息を吸いながら頭を下げる。下げ切ったところで礼の言葉を出す。
・技を正確にコントロールしないと組手で一本にならない。だから基本一本や自由一本で練習する。
・気力がないと一本を取ってもらえない。気合は、気力の大きな要素。
・移動基本は三本目の気合だけでなく、一本目二本目も声を出さない気合を出すこと。
・残心を取るということは、すなわち即座に反撃できるということ。


11.10.28(金) 名大道場金曜練習

形:壮鎮
基本:移動基本追突、上受、外受、内受、L字立から手刀受、移動基本手刀受
    自然体から前蹴、移動基本前蹴、自然体から回蹴、移動基本回蹴
形:平安初段
組手:基本一本、三本組手

今週も土曜日にトレーニングセンターで筋トレ、合計32kgのダンベルを持ってスクワット蹴りで下半身をいじめて、 日・月と太ももの筋肉痛になるぐらい鍛える。ところが仕事で寝耳に水の不具合が勃発したため、急遽11/4に大きな 会議が二つ続くことになった。 会議のためのデータ取りなどの準備で忙しく練習どころではないが、そこは「生涯空手魂」で 仕事後に何とか20分の時間を確保する。 会社体育館で、月曜日:二十四歩と燕飛、火曜日:昇段審査用移動基本と十手・慈恩、 水曜日:慈恩と抜塞大、木曜日:サンドバック打ちの練習で体力と技の維持に努める。自分でもよくやるなと思うが、 忙しいサラリーマンが「生涯空手」を目指すならこれぐらいの努力は必要だ。

先週に胃腸風邪の症状になってから続いていた血便がようやく木曜日に直った。今日も忙しかったが土曜日は休日出勤なので、 次の日に残った仕事を片付けることにして仕事を切上げる。昨日、久し振りのサンドバック打ちで思いっ切り逆突を打ったため、 上腕の表側が筋肉痛になっている。私はこの筋肉痛の感触が好きだ。 正拳は拳立てや壁を殴って鍛えているが、正拳を固定する 筋肉はサンドバック打ちや巻藁打ち以外の方法では鍛えることが難しい。サンドバック打ちでは、実際に正拳を当てる時に一番弱い箇所が真っ先に 鍛えられるが、正拳自体をそれなりに鍛えていれば手首や上腕の表側の筋肉に負荷がかかることが多い。 打込みをやり込んだ人の 上腕が太いのはそのためである。私はそこまで鍛えていないので、まだまだ鍛錬が必要だ。

何とか仕事を切上げて少し遅れて名大道場に向かうと、新人のF君と他道場の黒帯のK君が基本一本組手と三本組手の練習を やっているところであった。本来、新人の教育係は私の役目なのだが、遅れてきた私に代ってに新人の相手をしてもらえて 本当に助かった。ありがとう、感謝です。K君とバドンタッチして、F君に基本の指導から入る。まずは、移動基本が一通り できるようになるのが当面の目標である。手刀受の移動基本まで練習した後、私はF君に初めて蹴りを教える。最初に、基本の前蹴から。 これは組手だけでなく実戦でも使える有効技なので、足の抱え込みと上足底で当てる感触を掴んでもらうことから始める。 その感触を掴んだうえで、実際に蹴って中段に当ててもらってサッカー蹴りではない空手の蹴りの正しい動作を教える。 何度かやっていると、少しずつ空手の蹴りらしくなってきた。次の回蹴も、膝の横への抱え込みが必要な理由の説明から入る。 接近戦では膝を横に抱え込まないと、膝が相手に当たって上段が蹴れない。膝を横に抱え込んで蹴ると、死角から上段回蹴が飛んでくる。 F君相手にこれを実演してあげると、よく理解できたようだ。私も決して回蹴が得意なわけではないが、前日にサンドバック相手に 練習しているのでそれを伝授。しかし、回蹴は前蹴と違って日常では全く使わない動きなので、前蹴のように上手くできない。 F君には、回蹴の正しい動作を自分で練習するように宿題を出す。続いて、平安初段の形、組手の復習練習をやって本日の練習終了。 練習の後、まだジャージで練習しているF君が「道着ってどうなったんですかね」と言うので、K君と一緒に早く師範に購入希望を 言わないとダメよだとプッシュする。やはり道着を来て練習しないとサマにならないよ。頑張って下さいね。道場訓の唱和で締め。 押忍、ありがとうございました。


11.10.21(金) 名大道場金曜練習

形:十手
基本:自然体から追突、上受、外受、内受、L字立から手刀受、閉足立から手刀受、自然体から手刀受
    移動基本追突、上受
形:平安初段

今週は土曜日にトレーニングセンターで筋トレ、鏡の前で蹴り、組手の足払い、突きの練習をやった他は、 いろいろとあって思うように練習ができなかった。月曜日は何とか10分だけ昇段審査用移動基本3セットの練習を かろうじて確保したが、翌日の火曜日、仕事で朝4時起き、東名高速道路の集中工事の影響で往復6時間以上の車の運転、 そして5時間の会議で心身を消耗して、水曜日は38℃の熱を出して会社を休んで一日寝ていた。昨日も昼まで微熱があったため 寝ていて、昼から何とか出勤。そのままでは身体が空手の動きを忘れてしまうので、早めに帰宅してから二十四歩、燕飛、 慈恩の形の苦手に部分のみリハビリとストレッチを兼ねて約15分だけ練習した。 これだけでも、やるとやらないとでは まったく違う。やらなければゼロ、少しでもやれば100の力が50になってしまうかもしれないが少なくともゼロにはならない。 この心掛けが空手を長く続ける上で大切だと思う。

さて、今日は熱は平熱に下がったものの、今度は胃腸に来て力が入らない。完全に胃腸風邪の症状である。会社の 診療所で薬をもらって、今日も早めに仕事を切り上げて名大道場に向かう。今日は7時までの1時間だけの練習で、 その後は新人のF君の歓迎会である。肝心のF君がなかなか姿を見せずに気をもんだが、少し遅れてきて師範ともども ほっと胸をなでおろす。主役が不在では、歓迎会にならない。F君が来るまでの間、私は師範のご指導で久しぶりに 十手の形の練習をやる。かなり長いこと十手を練習していなかったので、思い出すのに一苦労。F君が来てから しばらくすると、久しぶりに他道場の黒帯のK君が練習に来てくれた。K君は師範のご指導で、十手、二十四歩、 五十四歩大を練習、私は新人のF君に基本と形を指導。 F君と一緒になって練習すると、病み上がりの私にとっては程よいリハビリになった。 練習の最後の方に来たOBのTKさんに昨日の昼まで風邪で寝ていたことを打ち明けると、 信じられないような顔をしていたが、いつも練習を見ていただいている師範には私の体調の悪さはしっかりと見抜かれていたと思う。 ともあれ、前記の心掛けは大事ということである。しっかりと汗をかいた後、みんなでF君の歓迎会へ。空手談義に花を咲かす。 皆さん、頑張りましょう。押忍、ありがとうございました。


11.10.14(金) 名大道場金曜練習

組手:三本組手(上段・中段)
形:平安初段

今週も仕事が忙しくてなかなか練習時間が確保できなかったが、月曜日の移動基本と火曜日の二十四歩・燕飛の形を 勤務後の遅い時間に会社体育館で練習。そして幸い先月の代休が水曜日に取れたので、心身の休養に努めるとともに、 夜はトレーニングセンターに出掛けて筋トレと空手の蹴りの練習に励む。ほとんどのトレーニングセンターには大鏡が あるので、空手の練習にはもってこいだ。50目前のこの歳になると、身体の鍛錬を1週間さぼるとテキメンに体力の 低下を実感する。だから仕事が忙しくて練習できない時(夜9時過ぎると会社体育館が閉まってしまう)には、毎日とは 言わないが自宅で拳立て、スクワット、腹筋、前屈立切替しなどのトレーニングをやるようにしている。 たとえ5分でも、 これをやるとやらないとでは全然違う。特に蹴りは練習をやっていないと、日常にない動作なのですぐにできなくなる ような気がする。 若い頃のように力任せに蹴る練習よりも、スローで遠くへ蹴りを伸ばす練習、蹴りのスナップ練習 のように目的を持って分解して練習するのが蹴り技の維持に良いみたいだ。もちろん、目一杯の練習も怠ってはいけない。

さて、今日も先週に続いて仕事に切りがつかなかったが、人に仕事をお願いしている立場上やむを得ない。 武道において信義が大事なように、仕事でも信義が問われる場合がある。自分の職場だけでなく、他の会社との信頼関係も 問われている時なので、どうしても必要なことは何とか片付け「また明日来ます(=休日出勤します)」と言い残して、道場に向かう。 着いた時にはもう7時を回っており、新人のF君とOBのTKさんが三本組手の練習をやっていた。F君も4回目の練習参加で、 最初の頃に比べるとずいぶんサマになってきた。まだジャージで練習しているので、早く道着姿のF君が見たいな。 OBのTKさんは2週間ぶりの練習参加で、その間どうも練習がほとんどできなかったそうで、燕飛の形の練習で 思うように身体が動かなかったとのこと。TKさんも私と同年代で、同じような身体の衰えを感じている様子である。 それを聞いた師範から、「歳を取ると、常に鍛錬していないとできることができなくなる。私は毎日鍛錬している。」とのお言葉。

毎日鍛錬というと、80代になっても毎日ストワットを欠かさなかった女優の森光子さんが有名だが、もう一人有名人がいる。 女優の黒柳徹子さんは、亡くなったプロレスラーのジャイアント馬場さんが亡くなる1か月前に、ジャイアント馬場さんから ヒンズースクワットを毎日やることを勧められたそうだ。 ジャイアント馬場さん曰く、 「80歳になっても90歳になっても舞台に出ていられるように、これをしていれば大丈夫、ただし、毎日必ずやってください、 毎日やっていれば、誰にも頼らずに階段を上がったり下がったり、物にも掴まらずに台の上に上がれます。 1日でも止めると、歳を取ってくると一人では出来なくなるので、今からやるのが大切です」 (黒柳さんのHPトットチャンネル) 極めた人の言葉は皆同じだ。

師範が帰られた後は、TKさんは燕飛の練習、私とF君は三本組手を繰返し練習した後、平安初段の形を練習する。 先週やった後屈立手刀受、移動基本中段追突の練習を途中に入れて、形の基本の動作ができるように練習。最後の一回は、 目一杯やって本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・歳を取ると、常に鍛錬していないとできることができなくなる。私は毎日鍛錬している。


11.10.07(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本中段追突、上受、後屈立、手刀受を加える
形:平安初段

台風15号が去ってから、本当に秋らしい爽やかな季節になってきた。昼間の陽射しはきついが 朝晩はめっきりと冷え込むようになり、相変わらず仕事が忙しく疲れが溜まっていることもあって、 今週は少し風邪気味。土曜日:スホーツセンターで筋トレ、平日は忙しさの合間をぬって勤務後に会社体育館で、 月曜日:移動基本、水曜日:二十四歩と燕飛、木曜日:慈恩と抜塞大の練習をする。師範が常々おっしゃっているように、 形の1回目、2回目の練習はストレッチを兼ねて正しい姿勢・動作に心掛け、3回目は目一杯の真剣勝負の練習をやった。 「これが最後で後がない」という気持ちでやると集中力が全然違う。やはり、練習にはメリハリが大事だと実感した。 また、ゆっくりと練習すると右中段突の引手が甘いことに気付いた。例えば燕飛の揚げ突きの時に左の引手が甘く、 腰が切れずにいわゆる手打ちに状態になっていた。慈恩の上受逆突の時も同じで、左の引手が甘く脇がしまっていない。 右の突きは力があるだけに、ついつい正しい動作を怠ってしまったということのようである。注意するようにしたい。

さて、今日も打合せが長引いて名大道場にかけつけるのが少し遅れる。こんな時に限ってJRが遅れるという運の悪さもあり、 道場に着いたのは40分遅れ。今日もF君が練習に来てくれて、師範のご指導で受けの動作の練習をしていた。 私は、手早く準備運動を済ませて練習に加わる。本日の狙いは、F君が平安初段をできるようにすること。中段追突と 上受の練習の後、後屈立の練習。やはり、後屈立の正しい姿勢のマスターするには「レの字立から膝曲げて前足ポン」で、 これを繰返し練習する。続いて、正面を向いた閉塞立から同じ練習。こちらの方が実際の移動基本に近いが、初心者には 途端に難易度が上がる。案の定、中途半端な後屈立になってしまっていたが仕方がない。何事も繰返し練習だ。 手刀受も 日常にない動作なので、師範が指を伸ばすようにご指導されてもなかなか一朝一夕にはいかない。教える方も辛抱だと感じた。 ここまで練習すれば平安初段はできるはずなので、形を3つに分けて練習する。途中から久しぶりに大学院生のT君が練習に 来てくれたので、T君と私が斜めにF君をはさむようにして、3人で平安初段の練習をする。師範が帰られた後も、3人で 8回繰返し平安初段の練習。最後におさらいのため、F君に一人で平安初段の形をやってもらった。一応、形の順番は 何とか覚えてくれたようなので一安心。 最後に道場訓の唱和の後、T君とF君に互いに自己紹介をしてもらった。 何だかいい感じた。これをきっかけにして、新しい人がどんどん入ってくれるといいな。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・手刀受の指は真っ直ぐに伸ばす。伸ばした手刀から、相手に向かって気を発するイメージ。
・空手は礼儀作法が大事。礼儀作法は、社会人になっても生きる。
・立礼の時も、脇を締めて手刀と同じく手は真っ直ぐに伸ばす。手の位置は動かさない。
・空手の形の演武線は、最小限の動きを取る。それが無駄のない動き。
・平安初段の唯一面白いのは、最初の方の下段払から鉄槌のところ。掴まれた手を外して反撃の意味。


11.09.30(金) 名大道場金曜練習

基本:正拳の握り方、自然体中段突、自然体から前屈立追突、下段払、上受、外受、内受、手刀受
形:平安初段

震災対応のための木金休みは9月一杯で終わりで、10月からは土日休みに戻る。9/27の会議で大きな山を無事に 乗り越えたこともあり、今週は昨日の木曜日から日曜日までの4連休となって、二週間休みなし勤務も含む激務で 疲れた心身をやっと休めることができる。あまりの忙しさに心身がおかしくなりかけたこともあり、さすがに昨日は 疲労の極致で朝起きれなかった。昼間は休養に努めたが、 このままでは身体がなまってしまうので夜はスポーツセンターに筋トレに出掛ける。軽くリハビリのつもりだったが、 いざやりだすと止まらない。合わせて32kgのダンベルを両手に持って、屈伸前蹴、屈伸蹴上、屈伸蹴込、屈伸回蹴と やるとついつい本気が出て気合が入る。2kg、または3kgのダンベルを持って、逆突、刻み逆突、刻み逆突逆突。 スクワットのラック相手に、足払い回蹴。 スポーツセンターで、こんなことをやっているのは私ぐらいなものだが、 人に迷惑かけていないし、何よりも床に滴った汗をモップで拭く心配りをしているので、今まで特におとがめなし。 たっぷりと汗をかいたら、すっきりとして心身ともにリフレッシュできた。

昨日思いっきり身体をいじめたので、今日は下半身と肩周辺が筋肉痛。でもこれは頑張った証拠なので、この感じは 悪くない。とは言え、空手を長く続けるなら50近い身体に無理は禁物、昼寝とストレッチでケアに努める。 明日からもう10月で、「秋の日はつるべ落とし」というが、本当に日が暮れるのが早い。名大道場に向かうと既に 薄暗くなっていた。道場へ来て見ると、嬉しいことに先々週の練習で体験練習に来てくれたF君が今日も来てくれた。 先々週の感触からあまり期待していなかっただけに、来てくれて本当にうれしい。コーチ冥利に尽きる。 OBのTKさんが 来るまでは、師範のご指導で正拳の握り方から上受までの基本の練習。OBのTKが練習に合流した後は、私が F君をマンツーマン指導。F君は決して器用とは言えないが、体力・筋力・柔軟性はある程度あるのと、 真面目で素直なところがいい。折角なので単調な基本練習だけでなく、形もちょっと教えてあげたいと思い、 後屈立と手刀受を教える。 後屈立は余計なウンチクを言うと混乱するので、レの字立から両膝を曲げて、前足ポンの 要領だけ教えた。後屈立をマスターするには、実はこれが一番早い。 二挙動の動作でつないで、平安初段の形を 一緒になって練習する。これは、自分の基本と教え方の鍛錬にもなり、私にとっても良い練習でした。 頑張ってくださいね。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・正拳は、親指と小指で拳を固める。小指側が締まっていないと、拳を痛める。
・たとえ道場での練習が週1回でも、自分で毎日10分でも練習していれば必ず上達する。
・直る時の動作は、刀を収める意味。日本刀に相当する拳を厳かに収める。
・足首を外に開かず締めるのは、正中線を守る意味合い。そのまま防御に転じることができる。
・突きで身体が締まっていることが大事。締まっていないと、簡単に崩される。
・上受にも色々な意味が隠されている。技の意味を理解して練習すること。


11.09.23(金) 祝日のため名大道場金曜練習はお休み

いつもありがとうございます。また来週、よろしくお願いいたします m(__)m。


11.09.16(金) 名大道場金曜練習

基本:自然体から追突、同じく三本突、上受、外受、内受、手刀受、前蹴、蹴上
道場見学者の体験練習の指導

今週は休みがなく今日で7日連続出勤となる。毎日帰宅が夜11時なので会社体育館での自主練習もできず、 仕方なしに自宅で拳立て伏せ、腹筋、スクワットの補助運動で最低限の筋力の維持に努める。深夜なので 空手の練習もほとんどできず、1日だけ家族を起こさないようにそーっと自然体からの追突、逆突、前蹴・追突、 蹴上、蹴込、逆突・刻み回蹴の練習をやって、これまた最低限の技の維持に意地でも(ギャグ?)頑張る。 しかし、さすがに今日は疲れで朝起きられず、やっとなんとか10時に起き上がる。心身ともに体調がよくないので 今日の名大練習はどうしようかと迷ったが、とりあえず道着持参で出勤。頑張って仕事をこなして、道場に向かう。 やはり、生活のメリハリと気分転換は必要だ。

今日は見学者が一人きたため、基本練習は見学者に対する解説のための模範演武となる。師範の目に加えて 見学者の目が光る(?)ので、全く手が抜けない。 しかし、最低限の体力の維持に努めた成果で、何とか普段通りの 動きができた。忙しくても、出来る限りの鍛錬は決して無駄にはならないと感じた。 途中からOBのTKさんが 練習に来たので、私は見学者の体験練習の指導。まずは、立礼、正座、座礼などの礼儀作法から入る。 この礼儀作法は知っている人と知らない人との差は一目瞭然で、社会人になっても役に立つこと間違いなしなのだが 理解してもらえたかな。

続いて、基本の練習。正拳の握り方、自然体中段突、前屈立、前屈立移動、移動基本追突、 自然体で受けの練習と順番に教える。空手を全く知らない人にどうしたら空手の面白さを分かってもらえるか‥、 私が道場のコーチになってから2年になるが、いまだに模索中である。 例えば、追突で腰を入れずに肩を突き出して 手打ちで打つ場合と、前屈立の後足から地面を踏ん張る力を後腰を前に出して更に追突に伝えて打つとでは、威力が 全く違う。これこそが腰を落として打つ松濤館流空手の神髄であり、実戦にもそのまま応用できるものであるが、なかなか体感してもらうのが難しい。 サンドバッグを打ってみると実感できるが、そもそもこの原理を実感できるためには、原理に基づいてある程度 正しく追突を打つことができる最低限の基礎が必要。だから、なかなか難しい。しかし、このようなことに興味を持って 精進できるようでないと空手の修行は続かない。時間があれば、この後腰を突き出すことがそのまま蹴り技の威力に つながることを教えたかったが、残念ながら時間切れ。 自分自身の修行もさることながら、教える方にも更なる修行が必要と感じました。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・普段やらない動きで身体を鍛えてこそ、空手ができる身体になる。最初はできなくて当たり前。
・空手は、相手が間合いに入ったら即座に対応できる武道。


11.09.09(金) 名大道場金曜練習

基本:自然体から追突、同じく三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
組手:上段突vs十字受・掴んで手刀打・倒して下段突(平安五段の形の応用)
    中段突vs右外受・背手打・猿臂打・倒して下段突
形:慈恩、燕飛、抜塞大

本日が夏休み明け初めての名大練習。本当は、先週の金曜日からであったが、あいにく台風12号がやってきて 嵐の状態になったため、練習は中止になってしまった。休み中は、筋トレと最低限の基本練習で体力と技の 維持に努める。一旦は68kg台まで増えてしまった体重が、65〜66kg台まで絞れてきた。膝の負担を軽くして、 フットワークを取り戻すには運動による減量が一番。本当はお酒を止めればもっと絞れるのだが、こればっかりは 一日の仕事のストレスを解消して、頑張った自分へのご褒美なので当分は止めるつもりはない。それにしても、 さすがに全国高校パワーリフティング大会は凄かったな。私の長男は最重量クラスにエントリーしていたので、 団体優勝した浦和学院高校のエースと同じ階級。 予想通り彼が優勝したのだが、長男のセコンドとして競技場に いた私は、間近で高校生が200kgを超えてしなるバーベルを持ち上げるのを見て、物凄いインパクトを受けた。 彼がそばにいた時にちょっと話したが、気さくでとてもいい奴だ。昨年も長男が出場した時に顔見知りになった 浦和学院高校の監督によると、昨年の大会で私の長男がベンチプレスで持ち上げた重量が彼を上回っていたので、 発奮して練習したそうである。私の長男はベンチプレスこそスペシャリストであるが、下半身が弱くスクワットと デッドリフトは全くだめ。(と言っても150kgを超えるが) それでも、参加者の中でただ一人ギア (パワーリフティングの補助具)を使わず生身の身体での真っ向勝負は、周りの人の共感をを呼んだようだ。 結果は6位入賞を逃して7位だが、個人参加で本当によくやった。

さて、高校生といえども全国レベルのパワーを目の当たりにした私は、休み中は下半身のバネを鍛えることを 中心として筋トレに励んだ。何にしろ、刺激を受けることは良いことだ。モチベーションを向上させてくれる。 ところが、いい調子で筋トレと空手の自主練習に励んでいたら、8月の終りごろに仕事で大問題が勃発。それ以降、 帰宅は22〜23時、週休二日なのに休日が一日しかない状態が続いている。なんとか週二日は空手の自主トレの時間を 確保しているが、身体の疲れが抜けない。昼寝したら少し心身の疲れが少し取れたので、頑張って本日の練習に 参加する。 今の私には、空手は精神的な支えだ。空手をやっている限り、何があろうと決して心は折れない。 それだけのものが、空手にはあると思う。本日の練習は、基本で身体を鍛え直すことから始まる。師範のご指導 による基本練習は、メリハリをつけて、30本のうち後半10本をまさに真剣勝負で練習するので、同じことをやって いるつもりでも実は甘えがある自主トレとは全然違う。筋トレの力を空手の力に変えるには、この練習方法が 一番とのお言葉。一通り基本を終わった頃には、汗だくだくで息が上がった状態になるが、これこそが空手の練習 だという充実感がある。

後半は、OBのTKさんも練習に加わる。TKさんにも私の号令で、同じ基本練習を回数を20本に減らして やっていただく。最後の回蹴は、私も一緒になって目一杯頑張る。続いて、組手の応用練習。試合には使えない技 であるが、実戦技として形などにも存在する。試合と実戦は違う。決して軽々しく使うものではないが、空手の 技として練習すべきもの。平安五段の応用技などを、TKさんと納得いくまで繰り返し練習する。師範が帰られた後は、 慈恩、燕飛、抜塞大の形を二回ずつ練習する。練習中、私は何度か足の筋肉が痙攣しそうになったのが、今日の 練習の中身の濃さを物語る。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・前屈立で上体が前のめりにならないようにして、しっかりと腰を落とすこと。
・30本のうち、前半の20本は準備運動で、後半の10本が本当の練習だ。
・前半の20本は、技を正確に使い、身体を伸ばす。中途半端なスピードでやらないこと
・後半の10本は、試合などで実際に使うスピードの練習。(これも中途半端では全く意味なし)
・30本ずつの基本練習をやる体力は、空手をやるのに最低限必要だ。
・筋トレの力を空手の力に変えること。
・試合と実戦は違う。試合では使えない技も空手の技だ。
・鍛えようがない部位への技は試合では反則。実戦技として練習する。


11.07.28(木) 金曜練習に参加できず、自主練習

私の長男が7/30(土)に高校パワーリフティングの全国大会に出場するため前日から付添いうことになり、残念ながら 今週の金曜日は名大道場での練習に参加できず、日曜日に基本、月曜日に形、水曜日に筋トレの自主トレをやった。 特に最近、下半身のバネを鍛え直すことに重点を置いている。2008年に膝の靭帯を怪我してから、怪我自体が治っても 膝の状態が良くない状態が続き、どうも膝を無意識にかばって下半身のバネが落ちてしまっているような気がする。 先週も書いたが、基本では少ないが、形や組手では切替しの筋肉の使い方が多い。つまり、筋肉を収縮させてから すぐ伸ばす、筋肉を伸ばしてからすぐ曲げるという動きである。通常の筋トレでは切り替えしの動きは極力使わず、 筋肉をゆっくりと縮めて、ゆっくりと伸ばす。筋肉や筋力をつけるにはこれが一番効果的であるが、切替しを 使うバネのような空手の動きはこのやり方ではつかない。むしろ全身をバネのようにして反動でバーベルを挙げる 重量挙げのほうが空手の動きに近い。

そこで最近、屈伸蹴りを一ひねりして、いったんジャンプしてから屈伸し切替しの反動で蹴ると いうトレーニングをやりだした。もちろん今のところは負荷なしの自重トレーニングであるが、屈伸したときに止めずに即座に 切替すことを意識してやると非常にきついトレーニングになる。ただのスクワットと違って翌日必ず筋肉痛になるが、 これをやりだしてから膝の調子が良い。痛めているからと言って甘やかしては、50目前のこの歳では衰える一方なので、 身体と相談しながら工夫して鍛えていくことが大事と思う。膝を痛めてから苦手としている形の飛び技も同じで、 確かに着地の衝撃で膝を痛めそうでとても怖いが、と言って全くやらないと終いには飛ぶこともできなくなってしまう。 だから、筋トレや練習で膝を温めたうえで、出来るだけ高くジャンプして着地の衝撃を柔らかく受け止める練習を続けている。 先々週の練習日記で「普通ならざることを地道に努力するのが空手の修行」と書いたが少し言葉足らずで、その前に 「誰でもできる鍛錬を、飽きずに続けることが既に普通ならざること」ということを忘れてはいけないと思います。

松濤館流空手の創始者の船越義珍先生は空手松濤二十訓の中で、次のような言葉を残されています。
 「空手の修業は一生である」
 「凡ゆるものを空手化せよ 其処に妙味あり」
 「力の強弱 体の伸縮 技の緩急を忘るな」
 「常に思念工夫せよ」
今の私にとっては、とてもありがたいお教えと思っております。押忍、ありがとうございました。

名大空手道場は8月一杯までお休みですので、空手練習日記もしばらくお休みとさせていただきます。再開は、9/2(金)の予定です。 今後ともよろしくお願いいたします。m(__)m


11.07.22(金) 名大道場金曜練習

形:慈恩、燕飛、壮鎮、抜塞大

7月の終わりに埼玉県大宮市で行われる全国高校パワーリフティング大会に出場する長男の練習につきあって、 今週は火・木と2回にわたって名古屋市のトレーニングセンターで下半身中心の筋トレをやったので、今日の 午前中でもまだ太ももと尻の筋肉に筋肉痛が残っていた。しかし、空手を長く続けようとするならば、このぐらいの ことはしなければけいないと思う。特に、私は膝が悪いので下半身のバネが弱くなっているのを自覚しているが、 何もやらないと衰える一方なので、空手の修行に耐えられるだけの筋力の維持・向上は必要だ。 下半身のバネを鍛えるためには、重い負荷をゆっくり挙げるよりも、軽い負荷でスピードをつけた方が良いようだ。 私が今やっている合計32kgのダンベルを持ってのジャンプスクワットは、色々とトレーニング法を試行錯誤した中で一番いい。 ジャンプして、しゃがんで間髪を入れずにまたジャンプの繰り返し。いわば、膝を曲げたところで止めずに切り返すので、 真剣にやると10回以上できない。最近やっているのは、ジャンプスクワットのみ10回×2セット、ジャンプスクワット5回+ 屈伸前蹴6回、ジャンプスクワット5回+屈伸回蹴6回。 空手の筋肉に使い方は伸縮の切り返しが多いので、この トレーニング方法は空手に合っているようだ。ただし、エキセントリック(筋肉を伸ばしながら力を入れること)に 筋肉を使うため、必ずと言っていいほど筋肉痛になるが、これはそれだけ筋肉を鍛えているという証(あかし)でもある。

さて、日本各地に大雨を降らせた台風6号が過ぎた後は一転して涼しくなって、今日はしのぎやすい一日。 木金休みで休日の今日は、ストレッチと昼寝で下半身の筋肉痛のケアをする。本日の練習メンバーは、久しぶりに来た 学生のS君、OBのTKさん、私の三名。S君は見学に来た2人の女性の相手役で、礼儀作法と空手の逆突を説明。 私とTKさんは、昇段審査を受けるTKさんのための形の練習で、私も一緒に練習する。TKさんの腰の位置が まだ高いので、師範からのご指導がある。私も決して褒められるほどのものではないため、自分の立ち方を 改めて振り返る。 歳をとっても股関節を伸ばして正しい立ち方をして、突きなどの技を伸ばす。そして、正攻法で 真っ向勝負が空手のロマンだという師範のお話に、練習で噴き出る汗も忘れて思わず感じ入る。 やはり、生涯武道たるもの、これでなくてはいけない!!  頑張って、抜塞大まで4つの形を練習。師範が帰られた後、少しTKさんの 自由組手の練習台となる。TKさん、頑張ってくださいね。空手は生涯武道ですよ。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・相手を敬う気持ちがこもっていない礼は、本当の礼ではない。
・空手の突きは、脇を締めて肩を出さない。
・慈恩の形は基本の技でできているので、慈恩でできなければ他の形でもできない。
・前屈立は、前膝を足首より前に出すことが大事。
・股関節を柔らかくして、立ち方の歩幅を広げること。
・歳をとっても正攻法で真っ向勝負、これが空手のロマンだ。野球のナックルボールはありえない。
・燕飛の掌底交叉受は、形の中では真っ直ぐ上下に受ける。(実際に使う時とは違う)
・壮鎮の蹴上から猿臂打のところは、猿臂打で腰を入れること。


11.07.15(金) 名大道場金曜練習

形:平安二段の解説の練習、二十四歩、壮鎮、燕飛

会社の木金休み体制に少し身体が慣れてきた。土曜日に自主練習で、勤務後に会社体育館で先週の名大練習で やった「慈恩、燕飛、壮鎮、抜塞大」の4つの形を3セット練習をやってみた。二十四歩の形を少し練習した後、トライ。 しかし、あまりのきつさに2セットでダウン。先週の名大練習では、師範から言い渡された必須メニューであったことと、 私一人ではなくTKさんと一緒の練習であったため、苦しくてもできた練習メニューだったと思う。これを、この 暑さの中で1人で自主的にやるのは相当難しい。そもそも、こんなことを一人でやってみようと思うこと自体が既に 普通ではないと思う。 しかし、空手の修行とはそういうものだ。普通とは、あくまで空手をやらない人にとっての普通。 普通ならざることを地道に努力するのが、空手の修行だと思う。 今週は、7月に木金休みになってから初めて木曜日が 休みになったので、前日の木曜日に長男と一緒に名古屋市のスポーツセンターに筋トレをやりに行く。下半身のバネを 鍛え直すために、16kgのダンベルを両手に持ってジャンプスクワット、屈伸前蹴、屈伸回蹴、屈伸蹴上、屈伸蹴込をやる。 最初は翌日の名大練習に備えて控えめに筋トレするつもりだったが、いざやり出すと頑張ってしまうのが空手人の性(さが)。 筋トレの合間に大鏡の前で、二十四歩の形の練習をする。スポーツセンターのトレーニング室でこんなことやっているのは 私だけで、ちょっと変な目で見られているが人には迷惑をかけていないのであまり気にしないことにしている。 (トレーニング室の専属トレーナーとは仲良くなっているので一応問題なし)

さて、今日の練習メンバーは先週と同じく、OBのTKさんと私の2人。本日の練習メニューは、TKさんのために 平安二段の形の解説の練習。私は、形の相手役を務める。形の技を実際に用いるためには、形の中に隠された本来の 技の意味を知らなければいけない。そして、技の意味を知った上で実際使えるようにするのは、更に練習が必要だ。 詳細は空手の奥義に関わるため、誠に済みませんがご容赦ください。 そのまま護身術に使える技が随所にあり、師範の 掌底打を軽くアゴに受けただけで、一瞬すごい衝撃が‥ 帰宅後、晩ごはんを食べようとしたらアゴの付け根が痛いので、 大事を取って湿布で手当。ここは、ボクサーがパンチ受けてよく骨折する箇所だ。 用事があるためTKさんが帰った後、私は師範とのマンツーマン指導で二十四歩、壮鎮、燕飛 の形の練習をする。最初の二十四歩の練習で、私は暑い時に舌を出す悪い癖を師範からご指摘を受けた。以前にも 同じご指摘を受けており、自分では注意しているつもりでもなかなか直らない。意識するあまり今度は口をふさいでしまい、 またまた師範のご指導を受ける。要するに、私は空手の呼吸ができていない。空手の呼吸は吐く呼吸が大事で、そこには 舌を出すことも口をふさぐこともありえない。最後の燕飛の形の練習で、揚突、交叉立落突、後下段払のところは、 深く膝を曲げて腰を落とすようにとのご指導をいただく。やってみると、私がこれまで練習してきた腰の高さとは全然 違っており、まるで別の形のように感じる。しかし、この腰の高さこそ本当の燕飛の形だと体感した。 形の名前のごとく、伸縮自在で「燕が飛ぶように」ひらりひらりは、腰を落として燕飛をやらなければできない。昨日の筋トレで 疲労している太ももにはこたえるが、それでも正確に技を練習して頭と身体に覚え込ませるのが形の練習だ。 今日も暑かったですが、良い練習になりました。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・受けの添え手は、裏突の意味。
・相手を倒す技は、足運びに注意すること。
・空手は、吐く呼吸が大事。
・燕飛の揚突、交叉立落突、後下段払のところは、深く膝を曲げて腰を落とすこと。
・自分の形ができていないということに気づくことが大切。


11.07.08(金) 名大道場金曜練習

形:鉄騎三段、燕飛、慈恩、抜塞大、壮鎮

今日は東海地方で平年より13日早い梅雨明けとなり、真夏の太陽がギラギラと暑い。私の会社は7月から 木金休み体制になったが、先週も今週も木曜日は出勤になったため二週間連続で休みが金曜日しかない。 慣れない木金出勤体制でやはり身体のリズムを崩したこと、1週間で1日しか休みがないのが続いたこと、 例年にない猛暑のトリプルパンチでさすがの私もバテ気味。 今日の日中の最高気温34.1℃、練習が始まった 18時でも31.4℃の猛暑。ただし、この気温は名大の少し北にある名古屋気象台のもので、名古屋気象台は 小高い丘の上にあるので実際の名古屋の気温はもっと高い。本日の練習メンバーは、三段を目指すOBの TKさんと私の2人。少し遅れてきたTKさんが準備運動を終わるまでの間、私は鉄騎三段の練習をする。 空調も何もない体育館なので、ちょっと練習しただけで汗が滝のように流れる。本日の練習は、TKさんの 昇段審査のための形の練習がメイン。まずは、燕飛の形の練習から始まる。燕飛の形には、揚突・髪掴み・踏込・落突 の一連の動作があるが、今は髪掴みの動作は正拳から手刀にするだけで実際の使い方を形の中でやらない。 また踏込の時、たたらを踏まない。(腰の位置が上下にぶれるため)  TKさんや私が現役学生だった頃と 比べると、同じ松濤館流なのにずいぶん形の動作が違う。空手は、常に進化していくものだと改めて感じる。

燕飛の次は、慈恩の形を練習する。最初にやった燕飛の掌底交叉受で腰を落とした前屈立を練習する ことにより、TKさんの前屈立の腰の位置が高いのを修正するという師範のご指導であったが、燕飛はできるのに 慈恩では所々腰が高くなってしまっている。師範のお言葉では、「一つの形でできれば、他の形でもできるはず。 どんな形でも基本は同じだ。」ということであるが、私もなかなかできない。続いて、抜塞大、壮鎮と練習。 師範が帰られた後も、頑張って「慈恩、燕飛、壮鎮、抜塞大」の4つの形を3セット練習する。 最後は、TKさんも 私も暑さでフラフラになるまで頑張りました。私も、このHPをかろうじて更新しているという状態です。 本当に練習、お疲れ様でした。押忍、ありがとうごさいました。

師範のお言葉
・技を実際に使う時と、形の中では動作が違う。(形の中の技は意味を知らないと使えないということ)
・自分の悪い所に気づくことは進歩。まずゆっくり正確に、それを速くやってもできるようにする。
・一つの形でできれば、他の形でもできるはず。どんな形でも基本は同じだ。


11.07.01(金) 名大道場金曜練習

基本:昇段審査用移動基本
形:慈恩、抜塞大
組手:自由一本組手

早いもので、今日から7月。私の会社では、震災による福島原発事故の影響で輪番休業体制に入るため、 9月末まで土日休みが木金休みとなる。今日から木金休みとなり、何かない限り金曜練習に確実に参加できるのは 良いのだが、何か身体のリズムが崩れそうである。先週から真夏並みの猛暑が続いており、昨日の名古屋は 最高気温35.8℃で、名古屋の6月の観測史上の最高記録を更新したらしいが、今日は曇っているため暑さは 少し和らいだ。それでも、名大道場の体育館は暑い。空調がない上に、風の通り道が隣接する屋内プールで 遮られていてほとんど風が入ってこないので、体育館の中はまるで蒸し風呂状態。 しかし、暑さに順応して 汗をかくことに慣れてしまえば、サウナに入っているようなもので新陳代謝がよくなりむしろ健康によい。 ただし水分補給は大事で、喉の渇きを覚えて脱水症状になる前に、こまめに水分を補給する。ただの水よりも、 発汗によって失われるミネラル補給のため、スポーツドリンクがよい。

今日の練習には、久しぶりに他道場のSP君が来てくれた。彼は仮初段を取って黒帯を締めているが、 あくまで仮なのでもう一度きちんと昇段審査に合格して初段を取る必要がある。したがって本日の練習メニューは、 SP君の昇段審査用のものとなる。まず、昇段審査用の移動基本の練習から。まず最初は、前屈立の後足の膝を 伸ばすこと、突き・受けの締めを意識してゆっくりと練習する。2回目、3回目とスピードをつけていくと、 最後の3回目では汗まみれとなる。騎馬立から外受・裏拳・猿臂で、SP君が外受での前屈立の後膝の張り、 裏拳でのすり足前進ができていないため、最後にこの技だけ反復練習する。小休止の後、続いて昇段審査用の 形の練習に入る。慈恩、抜塞大と練習するが、 師範から「松濤館流の空手では、技が極まるところは一点しかない」 という松濤館流空手の神髄を伺うことができて、本当に今日の練習に参加できてよかったと思う。 実際にやってみると、 慈恩の卍受、抜塞大の交叉立・内受などで位置がずれると、身体が回転してぶれるなど余分な動きが出てしまって 技が極まらない。この基本ができていないと、組手をやっても身体の軸がぶれて、打合いになった時に相手より 技が遅れて負けることにつながる。やはり、基本ができていないと組手もだめだと思う。もちろん、体力の 裏付けがあってのこと、というのが師範のご信条。最後は、自由一本組手で締める。SP君、これぐらいの 暑さでバテちゃだめですよ。頑張ってください。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・松濤館流の空手では、技が極まるところは一点しかない。
・それが分かるということは、松濤館流の空手が分かったということ。
・慈恩で、卍受の上の手の位置は頭の真横。回し過ぎると止まらない。
・抜塞大の最初の交叉立で内受で、身体が止まらないのは足首が真っ直ぐ前を向いていないから。
・    〃         、止められるところは一点しかない。
・抜塞大は、ここさえ乗り切ればあとは腰の切れで行く。
・山突の上の手は、突きできなく受け。相手の突きを上の手で受けながら、身体を沈めて裏突。
・技ができないから、繰り返し分解して練習する。
・分解練習でできるようになっても、なかなか形を通すとできない。
・それでも、分解練習をやらないより良くなってるし、技ができていないことを自覚できる。


11.06.24(火) 名大道場火曜練習

基本:自然体から後足の膝を伸ばしたまま追突、同じく三本突、上受、上受逆突、外受、外受逆突
    内受、内受逆突、自然体から手刀受、手刀受貫手、移動基本前蹴追突、蹴上
形:二十四歩、慈恩・抜塞大・壮鎮を3セット

太平洋高気圧が一時的に強くなったため、昨日からまるで梅雨明けしたような猛暑が続く。名古屋は、 昨日の最高気温34.4℃に続いて、今日も最高気温34.9℃。急に暑くなったので、身体がついていかない。 今週は、月:移動基本の自主トレ、火:有休取ってスポセンで筋トレしながら形の練習、水:形の自主トレ、 木:あまりの暑さに20分のジョギングで体調を整える。まだ6月というのに35℃近い猛暑は、10年前まで トライアスロン大会に出て鍛えていた私でさえ、身体の順応が追いつかずちょっときつい。しかし、普段の ハードな名大道場金曜練習と自主トレでたっぷり汗をかいているので、体温を調整する能力が普通の人より 高くなっているような気がする。何事も、普段からの鍛錬が大事だ。体重も、68kgから66kgまで絞れてきた。 膝の負担を軽くするためにも、この夏で脂肪を落として体重を65kg以下を目指したい。と言っても、筋力を 落すつもりは全くない。ベンチプレスは今90kgなので、学生時代の100kgに戻したい。膝と腰との相談だが、 スクワットもベンチプレス以上は挙げたい。 私のような年齢での筋トレという鍛え方の良し悪しは別として、 鍛え続けるということは歳を取れば取るほど大事だと思う。もちろん無理をしてはいけないが、甘やかすと どこまでも怠慢になってしまうのが人間だ。 私のような歳になると、老化一直線となる。それだけは何としても阻止したい。

さて、最初からの練習参加は私だけなので、師範のマンツーマン指導で基本の練習から開始。前屈立で後足の 膝を張る基本を繰り返し練習。後足を棒のイメージで伸ばしたまま突き受け、直るを繰り返す。自主練習でも やっているが、この練習のおかげでずいぶん前屈立の立ち方が良くなったように思う。受けの練習では、 受け手が締まっているかどうかを、師範が受け手を押し引きして確認。受け手の位置が悪いと、簡単に 受け手が動いてしまうことを実際にやってみて理解する。手刀受の練習に入る頃には、汗がしたたり落ちて 汗でぬれた床で滑りそう。 それにしても、師範のご指導の号令と間合いの取り方は絶妙。普通はこれだけ 暑いとどうしても練習内容がダレてくるものだが、師範の道場ではそれはありえない。 もちろん間を長めに 取るなど暑さに対する配慮はあるが、師範の絶妙な号令に手は抜けず、身体は自然と反応する。前蹴追突の 練習では、技を伸ばすこと大切さをご指導いただく。暑さのあまり、追突が伸びずに縮まっていたようだ。 何とか暑さに耐えて頑張るも、蹴上の練習の頃にはバテバテ状態。OBのTKさんが先週の金曜練習から 火曜練習も参加しているが、今日は名大道場に来るのが遅れるとのこと。少しペースダウンして、基本の練習はここまでとする。

休憩後、TKさんが来るまで二十四歩の練習に入る。師範曰く私に合っている形とのことで、自主練習でも よく練習しているが、まだまだ人に見せられる代物ではない。素人は騙せても、見る人が見れば全然ダメ。 師範のご指導を受けながら繰返し練習する。練習している間にTKさんが来たので、慈恩・抜塞大・壮鎮を3セットの 練習に入る。最初は、慈恩と抜塞大の二つのはずであったが、TKさんの希望で壮鎮が加わり3つの形の 3セットという非常にハードな練習となる。最後の3セット目では、頑張って目一杯やる。師範が帰られた後は、 TKさんの立ち方が甘いとの師範のお言葉があったので、TKさんに今日の最初にやった練習法を伝授。 前膝の曲げが甘いのと、後膝の張りが甘いのは表裏一体。師範から教わったこの練習法で直ると思う。 実際に、この練習を やってからもう一度慈恩をやってもらったら、ずいぶん立ち方が良くなったように感じた。頑張ってください。 暑い中の練習、大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・人に押してもらったり引っ張ってもらって、突き受けが締まっているかを確認するとよい。
・普段から技を伸ばすことを意識して練習することが大切。
・技が縮んでいては試合に勝てない。技が伸びる奴が試合で勝つ。
・技が伸びれば、歳をとっても動きは若者に負けない。
・二十四歩で、蹴込の時に首が大きく動くので注意。
・蹴込逆突から前に出ながら、内受の前動作から掛受して掌底突。
・最後の回受から掌底突も形の中ではスローなので分からないが、速くやると意味が分かる。
・壮鎮立は、騎馬立を斜め横にしたもの。後足の膝を外側にしっかりと張ること。


11.06.14(火) 名大道場火曜練習

形:慈恩の徹底練習

今週の金曜日は出張が入ってしまったため、やむを得ず仕事の都合をつけて火曜練習に参加することにした。 翌日朝の打合せ資料と翌々日の会議資料をさっさと作ってしまって、名大道場に向かう。 空手の練習があると、 本当に仕事のやり繰りでメリハリがついて良い。ダラダラとした仕事は時間がもったいないので、気合が入って 仕事がはかどる。 こんな時に限って電車が20分ぐらい遅れたのには参ったが、道場に着くと大学院に進学したT君が 久しぶりに練習に参加して、慈恩の形の徹底練習をやっているところであった。柔軟で身体をほぐしてから、私も 慈恩の形の練習に加わった。

金曜練習の体育館では鏡がないが、火曜練習の剣道場には鏡があるので、形のチェックには最適である。 身体の軸である正中線がぶれないことに注意して、鏡を見ながら練習する。 師範のお言葉によれば、昔と違って 今では形において身体の軸が安定しているかどうかを重視するとのこと。したがって、身体の軸をぶれさせるような 余分な挙動は廃止。明々白々歴然たる現代空手の思想に感銘、空手は時代とともに進化しているのだと感じた。 T君も、久しぶりに練習に参加した割にはいい動きをしている。頑張って早く黒帯を取ってほしいな。師範が帰られた後も、 T君と二人で鏡の前で練習していると、OBのTKさんが姿を現した。TKさんは師範が帰られたことに落胆していたが、 せっかくなので一緒に形の自主練習。また来て下さいね、一緒に練習しましょう。20時頃までやって、本日の練習終了。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・今の形の思想は、身体の軸がぶれないことが大事。そのため、昔とは挙動が違ってきている。
・身体の軸がぶれないというのは、正中線を垂直に立てたまま平行移動させることだ。
・鏡を見て練習しても、身体のぶれに気が付かなければ何にもならない。
・慈恩の形の掌底打は、脇を締めて真っ直ぐに打つのが基本動作。実際に技を使う時とは違うが、
 脇を締めることができないと実際に使うこともできない。
・最後の弓突のところも、身体の軸が横にぶれないように注意すること。


11.06.10(金) 名大道場金曜練習

形:観空小、慈恩、観空大、壮鎮、二十四歩、鉄騎三段

いよいよ梅雨本番で、蒸し暑い季節がやってきた。今日もムシムシと暑く、じっとしていても 汗がにじみ出てくる。実は、先週の土曜日の筋トレで腰を痛めてしまった。 間に蹴りの練習をやりながら、 50〜100kgのバーベルを担いでスクワットをやったところまでは良かったが、次に25kgのバーベルで リバースカールを2セットやった後で、バーベルをラックに戻す時に腰をやってしまった。まさに油断大敵。 25kgなら軽いと思ってしまって、スクワットで疲労した元々弱っている腰の状態を甘く見たのが原因。 (ちなみに、カールは逆手でバーベルを握るが、リバースカールは順手で握る。普通のカールより前腕に負荷が かかるので、空手のために手首の力を鍛えるのに最適)  むかし医者にもらった余りのロキソニン(鎮痛剤)のシップでケアするも、だんだんと鈍痛がひどくなり月曜日が最悪。 座っていればまだいいが、立っているのがつらい状態になってしまった。 根性でなんとか会社には行ったものの、とても空手の練習どころではない。しかし過去に何度もこのようなことは 経験しているので、急性症状の時は下手に身体を動かすと悪化することも分かっており、じたばたせず 開き直る。ようやく水曜日には急性症状が治まってきたので、ゆっくりと移動基本でリハビリ練習をやる。 少し腰に来たので、木曜日は大事を取って練習を控える。

本当に自分でもよくやるなと思うが、いつも通り名大金曜練習に参加する。今日は、学生たちの都合が悪く 参加者は私だけで、私にとっては大変ありがたいことに師範とのマンツーマン練習となる。まずは、久しぶりに 観空小の形の練習から。この形は観空大よりも短く、団体でやると映えるため、演武会向きの形である。 観空大とは違う挙動がいくつか出てくるが、一見似ているようで違うのが最初の方の右前蹴から反転して落し突の ところ。観空大は反転して、卍受け・下段貫手・下段払となるが、観空小は裏拳・内受・逆突・追突の後、反転して 火水拳・落し突となる。この最後の落し突のところが、技の意味が全く違う。以前学生と練習した時は、 漠然としか意味が分からなかったが、今日の師範の解説と実際に何度もやってみると、やっと落し突の挙動と 真の意味が頭と身体で理解できた。 形ではゆっくりとした動きなので技の使い方が分からないが、実際に技を使う時の スピードでやってみると、形の中に隠されていた技の真の意味が姿を現す。これは本当に驚きで感動。 本日の練習の 最大の収穫であった。この歳になっても、まだこのような新たな発見があると、本当に空手を続けてきてよかったと思う。 その他の形の中でも勉強になることが沢山あり、蒸し暑さでバテバテになりながらも、腰の痛みを忘れるぐらい 充実した練習でした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・観空小の落し突は、相手の突きを上から打ち落とす技。下段払で払うのとは違う。
・形の中でゆっくりやると分からない動作の中には、ちゃんとした意味がある。
・慈恩の前蹴の時に、上体を後ろに傾けないこと。
・慈恩の掻き分けは、上から相手の腕を外す(肘受け)。平安四段の掻き分けは下から外す。
・左前を突いた後、身体を右前に向けてから掻き分けの体勢に入ること。
・観空大で、前蹴から卍受けに入る時に、間に予備動作を入れること。
・胸から上の動作は大げさに見える。胸から下の位置で直ること。
・壮鎮の前手は、伸ばした下段払より少し肘を曲げるが、曲げすぎないこと。
・壮鎮は、正中線がぶれないことが大事な形。力を入れるとぶれているので、直すこと。
・二十四歩は、スピードが遅いところと速いところをはっきりと分けること。
・スピードが遅いところで蓄えた力を、速いところで爆発させる。
・諸手突きから掌底打の時、一旦手を引くのは掴まれた腕を外す意味。
・鉄騎三段の中には、接近戦の技が沢山ある。
・技は体力に裏付けられている。体力がなければ、技は使い物にならない。


11.05.27(金) 名大道場金曜練習

形:平安初段〜五段

台風一過とまではいかないが、今日はまずまずの爽やかなお天気。もう5月も終わりということに、 本当に春が通り過ぎるのが早いなと感じる。今年は、既に台風が2つも日本にやってきた。夏や秋になったら、 一体どうなるのかと思う。今週は、昨日、金曜日の出張が決まったので、火曜練習に出ることにした。 頑張って今日の仕事を切り上げて名大道場に着くと、すでに練習が始まっていて、体験入部の学生が平安の形の 練習をしているところであった。アップをした後、私も平安三段から一緒に練習する。他流派空手の経験者なので、 呑み込みは早い。追突で身体が突っ込んで上体が少し前のめりになっているが、私はもっとひどい人を一杯見てきた 足腰も結構強そうだ。普通、初めて松濤館流の腰を落とした前屈立、後屈立、騎馬立の練習をすると、 最後には膝がガクガクして笑うものだが、彼はケロッとしていた。もし入部してくれれば、非常に楽しみな学生だ。

対する私は、今週は膝の調子がよくない。 土曜日に筋トレで、ベンチプレス90kgを挙げたので、調子に乗って スクワットも110kgを挙げて、更にランニング40分やった後、悪い方の左膝に疲労がたまっている。 足は腕の力の3倍あるという言葉からすると、本当はスクワットはもっと挙がってもいいはずという思いがあって、 膝や腰の状態と相談しながら筋トレやランニングをやっているが、ちょっと無理しすぎたかもしれない。 最近止めていたコンドイチンやグルコサミンのサプリでのケアを、やむを得ず再開する。膝が痛いというよりも、 膝のクッションがなくなって地面からの衝撃が膝を直撃するという感覚なので、膝をサポートするためにも 筋トレ自体は間違っていないと思う。私は、このように身体と対話しながら鍛えることが好きだ。 加齢による 衰えはある程度は仕方がないが、自分の身体を「時の流れに身を任せる」つもりは全くない。自分の身体を 鍛えることは、私にとって生きがいの一つだ。

さて、体験入部の学生との練習は、師範の解説が懇切丁寧で私にとっても目からウロコのお話もあり、 いい練習になった。しかも、テンポがゆっくりなので膝に優しく、耐える時間が長い分だけ太ももには厳しい という私には大変ありがたい?練習であった。師範が帰られた後も、8時まで平安初段から五段まで一緒に おさらい練習。松濤館流空手の形を身体で体験してもらって、本日の練習終了。入部くれるといいな。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・前屈立の前足首を内側に入れるのは、下段に対する防御のため。
・形の中などで技として存在しても、試合では使えない技がある。
・日本人は腕力が弱いが、それを足腰の強さでカバーする。特に、腰のキレが大事。


11.05.27(金) 名大道場金曜練習

形:鉄騎初段、鉄騎三段、壮鎮、二十四歩

昨日、近畿地方まで早々と梅雨入りしたのに続いて、今日は東海地方と関東地方も梅雨入り。 気象庁の梅雨入り宣言がちょっと早すぎる気がするが、次々にやって来る台風が梅雨前線を本州まで 押上げたような感じである。そして、その台風であるが猛烈な強さの台風2号が日本に向かって接近中であり、 今日は小雨は降るものの嵐の前の静けさのような天気。名大道場に駆け付けると、残念ながら学生の 練習参加者はおらず、師範のご指導によるマンツーマンの形の練習となった。今日は、久しぶりに 鉄騎の形をご指導いただけることになった。最近ではあまり自主トレでも練習していないが、 私のように膝が悪い人間でも膝を曲げっぱなしで膝に衝撃がかかりにくいので、足腰の鍛錬には良い形である。 膝には負担が軽い代わりに、騎馬立で膝を曲げっぱなしの体勢のため、何度も練習すると太ももはパンパンに 張ってくる。まずは、鉄騎初段から思い出しながら練習する。この形は比較的単純なので、ちょっとやったら 思い出したが、鉤突から内受の技のつなぎ目のところで余分な動作が入って、正中線ががら空きになっている とのご指導をいただいた。 日頃から師範に「余分な動きをなくすように」とご指導いただいて、自分では 注意してきたつもりでも、全然できていなかったと悟る。 例えば慈恩の形で、卍受から鉤突の時の突き手と反対の手、 鉄槌落しの反対の手にオーバーアクションが出ているのが自分で気付いたので直すようにした。他にも、 注意してみると色々あるので気を付けているつもりであった。しかし、まだまだ修行が必要だ。師範の お言葉のように、余分な動作が入ると隙ができるので、常に注意するようにしたい。

続いて、鉄騎三段の練習に入る。鉄騎三段は初段と比べると独特の動作が増えるので、思い出すのに 少し時間が掛ってしまった。何度も練習して、どうにか一通りできるようになった頃には、足の太ももが 張ってきた。 それにしても師範の模範演武を見ると、技の切れ、気迫、呼吸の使い方など、同じ形なのに 私がやっているのとは全く別物のように見えてしまう。動きは速いのだが、身体の軸がぴたりと安定しており、 技も止める(極める)べきところはしっかり止め(極め)ている。 空手の形とは、こうありたいものだと感じ入る。 正中線をぶれないようにするだけでなく、呼吸の使い方も大事とのこと。息を吸うところを相手に悟らせないように するのが、武道だけでなく色々なところに通じる心得というお話を興味深く伺った。歌手の世界でも、下手な 歌手は呼吸の使い方が下手で、息を吸う音が分かるそうだ。確かに武道でも格闘技でも、息を吸っている時は どうしても筋肉で弛緩するので、そこを狙われると危ないということは聞いたことがある。 腹式呼吸で息を しっかりと吐くと、その後は吸わなくても空気は自然に入ってくるので、技の極めとともに息をしっかりと 吐くことが大事なのかも知れない。 アフリカのキリマンジャロの高所登山で経験しているが、「腹式呼吸で息を吐くことを意識する」という高山病対策と全く同じ原理のように思う。

休みなしの練習で太ももが張ってきたところに、さらに追い打ちを掛けるように壮鎮の練習。騎馬立が 続いたところに壮鎮立は、非常につらい。もっとも、心の底では鍛錬を喜んでいる自分がいる。空手だけでなく 武道は、基本的には鍛錬が好きな人間でないと長続きしないと思う。膝が張っているので、足運びが重いが頑張って 練習する。蹴上・猿臂から手刀受のところで、またまた余分な動作が入って、ガードががら空きになるとの ご指導をいただく。やっぱり、普段から注意が必要だ。最後に、二十四歩を練習する。こちらは少し自主トレ していたので、師範と同じリズムに何とかついていけたが、師範がスピード満点の技を繰り出して余裕しゃくしゃくなのに比べて、 私はバテバテになった。そろそろ限界というところで、本日の練習終了。師範が帰られた後、一通り形の おさらい練習をする。本日は、とてもやりがいのある練習でした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・鉄騎の形は、壁を背にした体勢で、前面の敵に対する攻防のみに重点を置いた形。
・常に正中線を守ることを意識して、形の練習をすること。
・正中線がぶれないようにすること。ぶれるということは、余分な動きが入るということだ。
・技のつなぎで余分な動作を入れないこと。(余分な動作は、隙となる)
・直る動作でも、隙を作らないこと。
・相手に敵意を持たないことと、隙を作らないことは違う。隙を作らないように心掛けること。
・呼吸は大切。常に意識して練習すること。
・息を吸うのを相手に悟らせないのが武道の心得。


11.05.20(金) 名大道場金曜練習

基本:後足を伸ばしたまま自然体から前屈立、同様に二挙動で追突、一挙動で追突
    移動基本追突、三本突、上受裏拳逆突、外受逆突、内刻み受逆突、手刀受刻み前蹴貫手
    前蹴、足を替えて蹴込2回、回蹴、昇段審査用移動基本2回
形:慈恩、抜塞大

私は今日は5月1日の日曜日に緊急出勤した代休のため会社がお休みで、昼寝して日頃の疲れを解消してから 金曜練習に参加する。今日の練習メンバーは、私と大学院に進学して黒帯を目指しているT君の2人。 本日の練習は、T君の昇段審査用のメニューとなる。まず、移動基本で前屈立の後足を伸ばして足裏を床から 浮かさないようにするための練習。後足が一本の棒になったイメージで、後足の膝を伸ばしたまま自然体から 前屈立になる練習を繰り返す。私も先週の練習で師範からご指導を受けているので、これは私にとっても 非常に良い練習である。次に追突を加えるが、まず二挙動に分けて、一挙動目で突き手を引いてタメを作って、 二挙動目で突く。このタメを作るところが大切で、実は私も自主トレで前屈立逆突の要領で、前屈立追突の 練習を時々やっている。この練習をやると、上半身だけでなく下半身(特に腰)のタメができて追突の威力が増す。 今日の二挙動でやったことを一挙動でもできるようにするのが最終目標であるが、これがなかなか難しい。 しかし、簡単にはできないから空手は面白いのだ。追突という単純な技一つとっても、これだけ奥が深い ということである。

続いて、移動基本の練習に入る。本日、師範からご指導を受けたことはあまりにも多くて書ききれないが、 覚えている限りのことを最後にお言葉としてまとめた。手刀受からの刻み前蹴であるが、これは重心移動いらないので、 本当は膝のスナップだけで蹴る。しかし、私は特に左膝が悪くスナップが効かないため、腰を後ろに引いてタメを 作って蹴る癖がついてしまっている。自分でも分かっているのだが、最近はその前の後屈立の練習に重点を 置いていて、刻み前蹴の練習がおろそかになっていた。練習は裏切らないが、練習しないことはできなくなる。 そのことを身に染みて実感した。 若いうちは体力にものを言わせてやれてしまうが、それが段々と通用しなくなる。 もしかすると、歳を取れば取るほど修行・鍛錬が必要になるのではないか‥ そう思うこの頃である。 スナップがダメなので、 前蹴、蹴上は今一つであるが、スナップだけでない蹴上と回蹴は、技を極めていないだけにまだ伸び代がある。 移動基本でも、蹴込のように回蹴を伸ばすことを意識して練習することという師範のアドバイスは、なるほどと納得。 目の前に目標となる相手がいなくても、ただ力任せに練習するのと、離れた相手の上段に届かせることをイメージして 練習するのとでは、同じ練習をやっていても全く練習効果が違う。現に、この回蹴だけではないが、師範の アドバイス通りに真剣に練習すると、帰宅したら特に下半身に物凄い筋肉痛がきて、現在アイシングでケア中。 普通、50代目前ともなると代謝が落ちているため、筋肉痛は2日後ぐらいに遅れて出るものであるが、練習当日の 筋肉痛なんて最近は記憶にない。自主トレとか下半身の筋トレで、筋肉が若返ったのかな?

小休止の後、昇段審査用の形の練習。まず、慈恩の形から。慈恩の形は抜塞大と違って基本に沿った形である。 したがって、基本に忠実になること、平安の形で出てこない技の習得に重点を絞ればよい。平安の形で出てこないのは、 前屈立の掻分、掌底打、裏突、鉄槌落し、最後の弓突ぐらいであり、たとえば鉤突は平安五段で出てくる。一方、 抜塞大は腰を切ることがポイント。それが一番はっきり出るのが、自然体からの中段突から内受のところ。私も何度も 練習しているが、そこだけやるとまだしも形を通してやるとどうもしっくりこない。 師範のお言葉にも、『自分ではできていると思っても、意外とできてないものだ』とあり、実はできていないと思う。 師範が帰られた後は、昇段試験に必要な力強さを目的として、慈恩と抜塞大をスピード・パワー重視で練習する。 一緒に練習するので、当然ながら私も号令をかけられる状況ではなく、無号令で追い込む。充実した練習でした。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・初段を取るためには、まず勢いが必要だ。そのためには、スピード、パワー、気合だ。
・追突でタメを作るのは、弓を引き絞るのと同じ。
・形にない動きは、基本でもやらない方がよい。(内受の前手について)
・手刀受で後足に十分体重が乗っていれば、体重移動のための余分な動作は入らないはずだ。
・前蹴、蹴上とも、軸足の太ももの辺りまでスナップを効かせて戻す。
・蹴込は、まず前蹴のように素早く足を抱え込む。そして真横に押し込む。
・回蹴は、蹴込のように膝を伸ばして遠く届かせることを意識して打つ。
・慈恩の掻分は、上からの肘受で掴まれた腕をほどく。平安四段の掻分とは違う。
・慈恩の前蹴は低くなりがちなので、胸の高さを蹴るように意識する。
・騎馬立は、足の小指が平行、したがって親指は内側を向くように立つこと。
・最後の鉄槌は、真上から垂直に落とす。
・抜塞大の自然体からの突きは、身体を正面に向けて腰を切る。突いてから内受逆半身。
・自分ではできていると思っても、意外とできてないものだ。鏡を見てチェックすること。
・形を打った後で息が上がるような状態にならなければ、形の練習は鍛錬にならない。


11.05.13(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受逆突、外受逆突、内受逆突、手刀受貫手、前蹴
    蹴上、蹴込、回蹴
形:二十四歩、壮鎮

今日の会議でようやく仕事の山場を越えた。震災対応とか色々と重なり、ゴールデンウイークの連休は、 なんと5月1日の日曜日が出勤であった。7日の土曜日も出勤、9日の月曜日が休みの変則勤務もあり、 とにかく3月から今日までは仕事が忙しかった。今日の会議に出席していた常務役員から、『よくやっている』 というお褒めの言葉をもらい、何でも一生懸命やってみると報われるもんだと改めて感じて、気分がいい。 私の信念は、『文武両道』だ。これは、学生時代から揺るがぬ思いである。 卒業してから空手から離れた時期が17年あっても、身体を鍛錬することを怠ったことはない。 登山・マラソン・トライアスロンと、仕事を 両立させてきた。今、職場で周りを見渡すと、私と同年代の人で運動をやっている人は少ない。年齢より 老けて見える人が結構いる。そういう人は、たいてい運動は何もやっていない。歳をとればとるほど、身体を 動かすことが大事だ。使わないと、筋肉は退化(萎縮)する。昨日できていたことが、今日、そして明日には できなくなっているかもしれない。最近、私は、女優の森光子さんがスクワットを日課している理由を、 身を持って実感できるようになってきた。これが私が、自主トレ、筋トレを続けているモチベーションの一つである。 現に今週は水曜日に形と自由組手の練習をやったが、久しぶりの自由組手の練習で身体のキレが甘く、突きが 伸びないことを感じた。 前日の移動基本の自主トレが、仕事の関係で夜9時過ぎでハードだったにしても、 普段やっていないことはできなくなるかもしれない、という恐怖感(強迫観念?)を抱くのには十分すぎる感覚だった。

さて、気分よく名大道場に向かったのはいいが、あいにく学生たちの都合が悪く、師範とのマンツーマン練習となる。 まずは、移動基本の練習から開始。学生と一緒にやる普段の練習と違って、1人だけなので緊張度合が違う。 私一人に師範の目が光るので、一瞬たりとも気が抜けない良い練習。以前からご指導を受けていたが、余分な動作が 受けにも入っているとご指導をいただく。それも、利き手側がひどい。筋トレをやっていると、そうなりやすいそうだ。 意識して練習すると、少し収まってきた。また私には、身体の軸がぶれる癖があり、続く二十四歩の形の練習で ご指導をいただく。驚くことに、師範ご自身もいまだにある癖があり、指摘いただける方が見えるとのこと。 『悪いところを直してもらえる人いるということは、幸せなことだ』という師範のお言葉は全くを以て同感で、 師範に感謝するとともに、空手という生涯武道に巡り合えた幸運に感謝したい。 本日、ご指導いただいた二十四歩 という形は、リズムが非常に難しい。緩急、伸縮自在、緊張緩和、こういったものが全て形に入っている。 師範が掛ける号令は形の緩急のリズムそのものであるが、私には号令についていくのがやっとで、形を打つという レベルには程遠い。正中線がぶれないことと形のリズムを両立させることが、形を上達するために必須であることを 師範のご指導で理解することができた。最後に、組手の下半身鍛練用の形として、壮鎮の形を練習する。 師範が帰られた後も、リズムを忘れないように二十四歩の形の練習を繰り返す。 押忍、本日はマンツーマンのご指導ありがとうございました。

師範のお言葉
・受けた手を引く時に、余分な動作が入るので注意。特に利き手側がひどい。
・癖はなかなか直らないが、直そうと努力することが大切。少しづつ進歩がある。
・悪いところを直してもらえる人がいるということは、本当に幸せなことだ。
・身体の軸を前後左右に傾けないこと。軸を直立させたまま移動する。
・肩に力が入っていて肩が上がっている。なで肩を意識する。
・形は、その形のリズムでやらないと形にならない。
・壮鎮の形は、組手の鍛錬用。


11.05.08(金) 金曜練習に参加できず自主練習

基本:自然体中段突、騎馬立三本突、下段払から前進して追突・下がって下段払の繰返し30
    自然体から前進して上受・下がって外受を左右各5、同じく外受・内受、内受・上受
    自然体から平安初段と壮鎮の4連続手刀受各5
    膝の抱え込みから3連前蹴、前蹴を伸ばして止める、前蹴・刻み前蹴・刻み前蹴・前蹴
    膝の抱え込みから3連蹴上、蹴上止める、膝の抱え込みから3連蹴込、蹴上止める
    前屈立から同じ足で蹴上・蹴込、騎馬立から足を替えて蹴上・蹴込
    膝の抱え込みから3連回蹴、壁に向かって裏回蹴を伸ばす

ゴールデンウイーク明けの今日は、残念ながら翌日に重役が出席する会議の準備に追われて名大練習に 参加できず、やむを得ず勤務後に会社体育館で基本の自主トレを行った。練習内容は、連休前の自主トレと ほぼ同じで、どちらかというと下半身の鍛錬に重点を置いて練習した。特に、『下段払から前進して追突・下がって下段払の繰返し』 の練習は膝に来るので私は苦手だが、鍛錬にはとてもよい。 苦手な練習メニューほど、技ができていない、 筋力・体力が足りないということなので、苦手なメニューはむしろ積極的に練習すべきと思う。 辛抱して練習すると、得意な練習メニューよりも進歩があって励みになる。本当に、50歳寸前のこのトシに なっても、進歩があるから面白くて止められない。蹴りでも若いころのようにスナップは効かないが、 重心の移動、軸足の返し、腰を入れるなど、今になって頭と体で理解できるようになったことが結構ある。 ただし、長く続けるためには師範が常々仰っているように基礎体力の維持が大切で、私は最近、下半身を 意識して鍛えている。膝と腰が小康状態で落ち着いているため、長い間封印していたバーベルを担ぐスクワット による筋トレを2か月前から再開した。 最初は40kgぐらいから始めて、現在ようやく90kgまで挙がるようになった。 ベンチプレス80kgに比べるとまだまだしょぼいが、膝が悪かった頃を思うと大きな進歩。 せめて、ベンチプレスの 1.5倍の120kgは挙げれるようになりたい。やはり、マシーンよりバーベルのようなフリーウエイトの方が、 バランスを取る必要もあり実戦に使う動きに近いので、無理しないように注意して鍛えるようにしたい。 下半身の鍛錬が足りないせいか体重も68kgまで増えてしまったので、フットワークを軽くするためにも 65kgぐらいまで絞りたい。日々、これ鍛錬である。押忍、ありがとうございました。


11.04.28(木) 祝日で金曜練習が休みのため自主練習

基本:自然体中段突、騎馬立三本突、下段払から前進して追突・下がって下段払の繰返し
    自然体から前進して上受・下がって外受、同じく外受・内受、内受・上受
    自然体から平安初段と壮鎮の4連続手刀受、移動基本手刀受・刻み前蹴・貫手
    壁に向かって前蹴を伸ばす、3連前蹴、前蹴・刻み前蹴・刻み前蹴・前蹴
    ゆっくりと蹴上、膝の抱え込みから3連蹴上、自然体蹴上左右交互
    ゆっくりと蹴込、壁に向かって蹴込を伸ばす、3連蹴込、自然体蹴込左右交互
    壁に向かって回蹴を伸ばす、回蹴・刻み回蹴・刻み回蹴・回蹴
    壁に向かって裏回蹴を伸ばす、裏回蹴・刻み裏回蹴
組手:壁相手に刻みと逆突の練習

明日は祝日のため名大道場の金曜練習は休みなので、勤務後に会社体育館で自主練習となる。月:移動基本、 水:形と自主練習しているので、今日は基本を徹底的に練習する。基本は大切であり、常に磨いていないと錆びる。 それもいつも同じ練習をやっていると、刺激がなくなって停滞してしまうことがある。同じ練習でもうまく刺激を 与えていただける師範のご指導による練習は別格であるが、自主練習では難しい。したがって、モチベーションを 保持するためにも、練習内容を考えて時々メニューを変えてやる必要がある。今日のメニューで、自然体から 前進と後退で受けを変えて練習したのもその一つ。私は不器用な方であるが、不器用なほどこの練習は効果がある。 なにしろ意識して練習しないと間違えるので、漫然と練習ができない。命令する頭と動かす身体との協調性が刺激される。 日々の練習で工夫することが大事。船越義珍先生の松濤二十訓の最後に、『常に思念工夫せよ』との金言がある。

蹴りの練習も同じ。蹴りは正しく打たねばだめで、手よりも不器用な足だからこそ、意識することが大切。 蹴りの名手の松久選手は、目標に向かってゆっくりと正確に蹴る練習をしているそうだ。それも、勢いで蹴りを打たず、 蹴りを正確にコントロールする練習。実際にやってみると、まずゆっくり蹴りを打つこと自体が難しい。これは、 すなわち蹴りをコントロールする筋力が足りないことを意味する。それと、ゆっくりとやると非常によく分ることがある。 それは、軸足を返すタイミングである。勢いで蹴っていると私のような不器用な人間には、軸足を返すタイミングを つかむのが難しいが、ゆっくりやると『ここだ』というタイミングがつかみやすい。この軸足を返すタイミングしだいで、 蹴りの威力がずいぶんと違う。タイミングよく軸足を返せば、目標から30cm手前まで足を上げてから蹴っても結構威力がある。 もちろん、軸足の返しとともに腰も入る。最近、ようやくこのような原理が頭と身体で少しづつ理解できるようになってきた。 空手は本当に奥が深いです。押忍、ありがとうございました。


11.04.22(金) 名大道場金曜練習が休みのため自主練習

基本:下段払から前進して追突・下がって下段払の繰り返し左右各50回×5セット
    自然体から平安初段と壮鎮の4連続手刀受を交互に10回×3セット
    膝の抱え込みから3連続前蹴、同じく蹴上、蹴込、回蹴、屈伸前蹴から前屈立
    自然体回蹴から前屈立
    移動基本上受・裏拳・逆突、外受・逆突、内受・刻み・逆突
組手:足幅を広げて、ストレッチをかねて、刻みや逆突を遠くに伸ばす練習

今日は、運の悪いことに学生全員の都合が悪く名大練習が中止になったため、勤務後に会社体育館で自主練習とする。 今週は、月:移動基本、火:形、水:形と練習したので、今日は基本で身体を鍛錬する練習内容にした。疲れがたまっているので、 スピードよりも下半身の鍛錬を重視して練習する。老化は下半身から来ることを実感しているので、最近は下半身の筋力、 柔軟性、バネを意識して鍛錬している。おかげで、下半身の筋力がだいぶ戻ったような気がする。 船越義珍先生曰く、
  『空手の修業は一生である』
  『空手は湯の如し 絶えず熱度を与えざれば元の水に還(かえ)る』
凡人の私には船越先生の言葉は座右の銘になっています。忘れず常に心掛けるようにしたいと思います。押忍、ありがとうございました。


11.04.15(金) 名大道場金曜練習

筋トレ:指立伏せ20・腕立伏せ60・拳立伏せ20、スクワット100、腹筋50、首起し50
基本:移動基本追突、三本突、上受、外受、内受、手刀受、イス越し前蹴、回蹴打合い
    移動基本蹴上、蹴込
形:平安初段〜四段、慈恩、抜塞大
組手:三本組手(上段追突vs流受・背手受・流受逆突)、自由一本組手

今日は名大体育館の改修工事が終わって、初めての金曜練習である。建物の外観は変わらないのだが、 入口前のタイルが見違えるようにきれいになった。中に入って、びっくり。一体、どこの体育館だと思わず思った。 床のフローリングがピカピカ。足のけが防止のために、床のでこぼこにガムテープを貼って練習していたのがウソのようだ。 新築の家のようなおニューの臭いがプンプンするのも、まあ仕方がない。今日は、私にとっては実に4週間ぶりの名大練習である。 練習参加メンバーは、常連のS君が休みで、マスターに進学したT君、最近練習を再開したM君と私の三名。 T君は大学卒業以来、今日が初めての練習である。まずは、いつもの筋トレから。練習が久しぶりのT君は、ここでかなりへばる。 M君の方は自分で筋トレをやっていると言っていただけあって、ちゃんとメニューをこなしている。 まあ、これぐらいは最低限、必要な基礎体力と思うので、早く元の状態に戻してくださいね。 続いて、移動基本の練習に入る。追突、三本突の後は、 受けを意識して練習するために逆突なしの受けの練習。確かに、受け・逆突の練習ばかりやっていると、つい逆突の方に意識が 行ってしまい、受けが受けになっていないことがある。相手がいるつもりで練習することと口で言うことは簡単だが、実際には なかなか難しい。凡人には正確に受けを身に付けるためには、受け単独で練習、または受けと突きの二挙動で練習とならざるをえない。 蹴りの練習は、前蹴のスナップ練習と回蹴の打合い。回蹴の打合いは私が好きな練習の一つで、一人ではできないので練習できて嬉しい。 しかし、慣れたS君相手なら思いっきり打てるのだが、今日はかなり加減した。加減しても、相手のガード越しに足先が食い込むので、 意識して止めた。 特に、M君は筋力に頼って私の蹴り足のすねを弾き飛ばすガードなので、加減すると私の蹴り足のすねの方のが 痛いのだが、足先は生きているので、意識して止めた腰をもっと入れて押し込むと足先が上段に入ってしまう。練習後に、『柳に風』の 受けを教えてあげたが、うまく筋力を生かすと彼は伸びるかもしれない。

休憩後、後半は形の練習。最後の直り方のところで、私は師範からご指導を受ける。空手の形の直る動作は、剣を収めるのと同じである。 心が動作に表れるので、厳かで謙虚な動作を 心がけるようにとのこと。一事が万事、直り方一つを取っても心が表れてしまうのだと、気持ちを新たにした。 これはきっと、 空手だけでなく日常のすべての動作に通じるものと思う。常に謙虚であることを心掛けるようにしたい。最後に、組手練習。 まず、平安四段の最初の挙動の背手受を使った三本組手の練習。相手の上段突に対して、流受・背手受・流受と受けて逆突で返す。 師範が帰られた後も、最初の始めの号令だけでできるように練習。締めは、自由一本組手。不慣れなM君を指導しながら練習。 一通りできるようになったところで本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・受けを意識して練習するためには、逆突なしの受けの練習が必要
・心が動作に表れるので、厳かで謙虚な動作を心がけるように


11.04.07(木) 体育館が使えず名大練習中止のため、自主練習

基本:自然体中段突(普通、腰を引いてから突く、突き戻し)、騎馬立三本突、屈伸追突、屈伸逆突
    前屈立のまま追突・逆突・下段貫手で腰を切る練習、二挙動で前蹴、前蹴を遠くへ伸ばす練習
    二挙動で蹴上、同じく蹴込、三挙動で回蹴、回蹴を遠くへ伸ばす練習、二挙動で裏回蹴

4月から元の体育館で金曜練習に戻るはずなのだが、明日はまだ体育館が使えず名大練習は中止。先週に引き続いて、 勤務後の自主練習とする。忙しい勤務の合間をぬって、月曜日は移動基本、火曜日は形の練習をやったので、 今日は基本をやることにする。自然体中段突、騎馬立三本突はいつものメニューであるが、あまり同じメニューだと 刺激がなくなりトレーニング効果がなくなってしまうため、次は新しいメニューをやってみた。自然体から完全に 屈伸した後、そのまま追突を打つ練習である。いったん立ち上がってから前進するのではなく、前進しながら 前屈立の姿勢になるのがポイントである。つまり、横から見ると腰の軌道は、最初に屈伸した位置から前屈立に なるところまで一直線になるようにイメージする。 言うのは簡単だが、実際にやってみるとかなりハードな 練習である。繰り返し練習すると、最後は太ももが痙攣しそうになった。 この練習は、後足の推進力で突きを打つ 感覚を養うのに良いトレーニングである。この後足の推進力は、そのまま組手でも生きる。

実は、屈伸前蹴もその場でやるのではなく、同じように自然体から屈伸した姿勢から、前に向かって立ち上がりながら 前蹴をやって前屈立になる練習が非常に効果的である。 蹴りの要素も突きと同じで、一段目のロケットである下半身の推力が、 二段目のロケットである腰から先のスナップを押し出して、威力を倍増させる。蹴りと突きの違うのは、二段目の ロケットが足か手かの違いだけである。 これまで屈伸前蹴は単に下半身の鍛錬のためにやるものだと思っていたが、 最近になってようやくその意味が分かってきた。これだから、空手は本当に面白いです。来週こそは、名大道場での 練習に参加したいです。押忍、ありがとうございました。


11.04.01(金) 震災対応のため名大練習に参加できず、自主練習

私の会社では、東北地方の部品メーカや材料メーカと関係しており、震災と福島原発の影響で部品や材料の供給が ストップしてしまい大騒ぎになっている。部品が入らず物が作れない工場が操業停止しているのとは逆に、 私が所属している技術部門ではその対応に日々追われているため、残念ながら今週の名大道場の練習は参加できず。 しかたなく、仕事が終わってから会社体育館で自主練習とする。日曜日にハードな筋トレをやったので、月火は休んで、 水曜日:基本、木曜日:形、金曜日:サンドバック打ちの練習をやった。会議が終わった直後で早く仕事が終わった 今日の金曜日以外は、夜の9時過ぎてからの練習で、一人練習ということもあり非常につらい。自分でも、こんなこと 本当によく続けているなと思う。しかし、こんな忙しい時こそ、空手は心と身体の支えになっていると思う。 今週の自主練習は何とか各30分の時間を確保しているが、忙しくても10分なら時間を作って練習することはできる。 もちろん、50代目前という歳では無理は禁物だが、時間を作って空手は続けたい。 時間はないのではなく、時間は作るものだと私はいつも思っている。

今週の自主練習で気が付いたことがある。それは、ストライドを伸ばすには前足をかかとで着地しないとダメだということである。 水曜日と金曜日に移動基本逆突で歩幅を伸ばす練習(先々週の名大練習)を自分でもやっていると、足裏全体で着地する イメージで練習している通常の移動基本と着地の感覚が違う。前に移動した足は、かかとから着地していることに気付いた。 もしやと思って、組手スタイルで前足を踏み込んだ時にかかとから着地するように意識して刻みや逆突を打ってみたら、 やっぱり突きが伸びる。特に私の場合、膝を無意識にかばってつま先着地で衝撃を和らげようとしていたようなので、 効果は大きい。その理由は、つま先着地の場合、足の甲と膝の角度が浅くなり重心が後ろ寄りになるので、いったん 重心を前に持ってくる必要があるためである。前蹴を打つ時、前屈立の前足を深く曲げた方が、前蹴のスピードが 速いのと同じ理屈である。分かってしまえば、なぜこんなことに今まで気づかなかったのだろうと思うが、これが 空手の面白さ・奥深さである。 やれば、やるほど色々なことが分かってくる。こんな素晴らしい空手という武道に出会えたことに感謝です。 押忍、ありがとうございました。


11.03.24(木) 申し訳ありません。風邪で体調不良のため、練習日記はお休みです。<(_ _)>

週初めに38℃の熱を出してしまい、体調が戻っていません。幸いインフルエンザではなかったものの、この歳で38℃の 発熱は身体にこたえ、体調管理の甘さを自省しています。昨日、リハビリで少し会社体育館で形を練習。いつも練習に 使っている鏡がある小部屋は、今回の大震災の援助物資置き場となってしまったため、体育館の片隅でゆっくりと練習。 あとは、体調を整えるべく休養にすることにいたします。


11.03.17(木) 名大道場木曜練習

筋トレ:指立伏せ20・腕立伏せ60・拳立伏せ20、腹筋50、肩車スクワット30、スクワット100
基本:移動基本逆突で歩幅を伸ばす練習
組手:前蹴追突、スイッチして左前蹴、刻み逆突逆突
形:慈恩・抜塞大3セット

明日で、東日本を襲った大震災からちょうど一週間となる。多くの犠牲者と行方不明者が出て、そして今も被災者の方々が 寒さに震えて風雪を耐え忍んでおられる状況である。亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方々には 心からお見舞い申し上げます。名大空手道場でもOBの一人が仙台に住んでおり安否が気遣われたが、月曜日に無事が確認でき 本当に安堵している。彼は医者なので、きっと現地で負傷者の治療で大変な状況になっていると思う。 私の会社では、仙台の部品メーカが地震で操業停止になり部品納入がストップしたため大騒ぎになっている。 私のブログ友達で福島在住の人がいるが、昨日まで水が止まっていたらしく、原発の不安がコメントから伝わってきます。 元Jリーガーで女子サッカーチームのコーチをしているブログ友達は、故郷の青森の町が壊滅、親戚のうち6人といまだに連絡が 取れないと泣いておられました。比較的被害が軽いと思われる秋田県のブログ友達でさえ、震災の大変さが伝わってきます。 私には励ますことと祈ること、そしてブログと直メールによる気象情報の提供、義捐金ぐらいしかできませんでした。しかし、 今すぐできることを迅速にやるのが、支援の第一歩と思います。一日でも早い復興をお祈りいたします。

さて、真冬並みの寒波が来ている中での本日の名大空手道場の練習は、組手中心の練習。まずは、突きの射程距離を伸ばすため、 移動基本逆突で歩幅を伸ばす練習が延々と続く。電車の遅延のため少し遅れて参加した私は、準備体操をする暇もなく、筋トレの後に いきなりこのハードな練習だったので、かなり身体にこたえて汗だくとなった。しかし、鍛錬するための練習はこれでなくてはいけない。 やりごたえのある練習は、ハードでも充実感がある。次にこれを応用して、組手練習に入る。歩幅を伸ばす練習は効果てきめんで、 前蹴追突では面白いように追突が伸びてS君の顔面を捉える。スイッチ前蹴も射程が伸びた。しかし、最後の刻み逆突逆突の練習の 頃からウォームアップ不足がたたったのか、膝が重くストライドが伸びにくくなる。対するS君は若いだけあって立ち直りが早く、 最後の逆突が伸びだした。負けずに私も、もうひと踏ん張り。師範が帰られた後は、慈恩・抜塞大の形の練習で締める。 押忍、ありがとうございました。(※弔意の表明のため、黒一色としました)

師範のお言葉
・歩幅を伸ばす時、前のめりにならないように胸を張ること。
・突きは上から撃ち落とすように打つ。そのような突きは受けにくい。
・相手が思う以上に伸びる突き蹴りが勝敗を決める。そのための練習だ。
・相手がちょっとぐらいかわしても入るような突き蹴りを打つこと。


11.03.10(木) 送別会のため名大道場木曜練習はお休みです

今日は、卒業する学生たちの送別会のため、練習しお休み。名大の近くの居酒屋で、東京に行く主将のI君、大学院に進学して 名大に残る副将のT君、看護師になる予定(受かっていれば)の女性Yさんの3人を送る。3人とも4年間、本当によく頑張った。 この4年間の空手の体験は、普通の学生生活ではとても味わうことができない貴重なものだ。そして、今後の長い人生で決して 無駄にはならないはずだ。練習の苦しさに耐えること、上達するために努力すること、組手での相手との駆け引きと気迫、 そして相手を敬うことと礼儀、全て実社会でもそのまま役に立つ。願わくは、今後も空手と何らかのかかわりを持ち、 できれば細々とでもいいので空手を続けてほしい。生涯武道(生涯スポーツではない!!)として、空手ほど良いものはないと 私は信じている。昨日、50歳を目前とする歳になったが、感謝しなければならないのは私の方で、いつも学生たちから 元気と生きるパワーを分けてもらってきたような気がする。だから、私はここまで空手を続けることができたのだと思っている。 卒業する皆さん、これからも頑張ってください。押忍、ありがとうございました。


11.03.03(木) 名大道場木曜練習

筋トレ:指立伏せ20・腕立伏せ60・拳立伏せ20、腹筋50、肩車スクワット30、スクワット100
基本:移動基本追突、三本突、上受逆突、外受逆突、内受逆突、手刀受・貫手、前蹴
    蹴上、蹴込、回蹴
組手:自由組手スタイルで自然体から交互に逆突、同じく刻み逆突
形:慈恩・抜塞大2セット

3月に入ってまた冬に逆戻り、ひな祭り寒波で寒い。今週は火曜日に仕事で大きな会議があったため、あまり自主トレに 時間が割けなかったが、体力と基礎動作を維持するために会議が終わった日の夜、基本の練習だけはしっかりやっておいた。 また、先週、師範にご指導いただいた『身体のブレ』についても注意して少しだけ形の練習をしたが、鏡の前でチェックすると 確かにぶれている。ゆっくりやると大丈夫なのだが、スピードをつけるとぶれる。時間がなくてじっくりと練習できていないが、 どうもスピードをつけた時に余分な動作が入ってしまうことも原因のようだ。これも先週の練習でご指摘を受けたのであるが、 例えば追突の時に逆の手を横に振るような余分な動作が入ってしまっていた。このような動作が入ると、身体の軸が横に振られて ブレにつながる。同じようなことが、形でも起きてしまっているような気がする。 無駄な動作は、身体の自然の動きに反した 無理な動作であり、これが身体の軸をぶれさせるのである。速くやると無意識に無駄な動作、無駄な力も入ってしまっており、 常に意識して練習する必要がある。 なかなか直らないとは思うが、直そうと意識して練習するのと、何も考えずに練習するのとでは 長い目で見れば明らかな差となって表れるはずである。

さて、今日の練習は先週と同じくS君と二人であるが、練習場はこれまでのように共用ではなく貸切状態で、思うぞんぶんに 練習ができる。まずはいつものように筋トレから。いつもと違うのは、スクワットを速くやるのではなく二挙動でゆっくりとやること。 実はこのやり方が、筋肉に負荷がかかっている時間が長いのできつい。私はこういう筋トレが好きなので、思いっきり筋肉に 効かせるようにしてやった。 これは効果てきめんで、先週と同じ5本で往復の移動基本練習のきついこと、きついこと。 しかし、これは当然のことで、しっかりと筋トレをやった勲章である。 できるだけ余分な動作が出ないように練習したつもりであるが、 まだ突き手の反対の手が上下するなど、またまだ修行が必要である。一通り移動基本が終わると、ヒザがガクガクに張っている 状態になっていた。マゾかもしれないが、頑張った証が身体に残っているようで、私はこんな状態が大好きである。

後半は、形の前に組手練習。自然体で向かい合って、自由組手スタイルで互いに交互に左右を入れ替えて逆突を打つ練習。 利き手の反対側も練習するのがミソで、練習しておくととっさの時に役に立つ場合があるとのこと。一応、私も逆構えの 自主練習を時々やっているが、いざ相手に向かった時に逆構えを使えるレベルには至っていない。実戦で逆構えが使えるようになるためには、 かなりの練習が必要と感じる。続いて同様に、刻み逆突も練習する。最後に、慈恩・抜塞大の形の練習をやって、本日の 練習終了。時間がたつのを忘れてしまうぐらい充実した練習でした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・礼は武道はもろん全ての基本。相手を敬う心を込める。正しい礼を心がけること。
・まだ突き手の反対の手が上下にぶれている。癖になっているので注意。
・蹴込む前にしっかり膝を抱え込むこと。抱え込んでから、押し出すように蹴込む。
・自由組手の場合、突いたら突き手はすぐ戻して、反対の手で防御すること。
・利き手と反対側の逆突も練習しておくと、とっさの時に役立つ場合がある。


11.02.24(木) 名大道場木曜練習

筋トレ:首起し50、指立伏せ20・腕立伏せ60・拳立伏せ20、肩車スクワット30、スクワット100、、腹筋50
基本:前屈立移動の練習、移動基本追突、三本突、上受逆突、外受逆突、内受逆突、手刀受・貫手
    前屈立前蹴左右各30、相手の上段に前屈立回蹴(受け手は防御の練習)、昇段審査用の移動基本2セット
形:慈恩・抜塞大3セット
組手:三本組手(上段突、中段突vs流受)

今日はこの前の土曜日出勤の代休で、まずゆっくりと休養。疲れた時は、休むのが一番。心も身体もリセットされる。 本当は外に出てどこか散歩にでも行った方がいいのだが、あいにく天気が悪いので嫁さんと買い物に行った後、昼寝。 忙しくても、何とか少なくとも週2日の会社での自主トレと週末のトレーニングセンターでの筋トレの時間を確保している。 平日は自主トレの時間がどうしても夜遅いので、ハードな練習をすると疲れが翌日に残る。今日一日ゆっくり休むと、 その疲れが取れてずいぶん楽になった。 トレーニングの原則も、@適正なトレーニング負荷、A栄養補給、B睡眠を含む休養である。本当はお酒も休養すべきだが、 残念ながらこればっかりは一日の最大の楽しみなので止められない。

さて、三週間ぶりの名大道場での練習は、いつもの筋トレから始まった。メンバーは、もうすぐ4年目になるS君と 私の2人で少しさびしいが、もうすぐ新人のSN君も練習に参加できるようになるそうなので、頑張って練習する。 肩車スクワットは、最近膝の調子がよいので私もやったが、マシーンのレッグプレスとバーベルのようなフリーウエイトの スクワットとを比べると、同じ重さでもフリーウエイトの方がはるかにきつい。これは、膝を曲げながら全身のバランスを 取る必要があるからである。だからマシーンよりもフリーウエイトでスクワットをやった方が、空手の実戦に役に立つ。 両手にダンベルを持って前屈立移動をやるのも有効で、私は最近これをやりだした。合計36kgのダンベルを持って 前屈立移動をやると、結構な負荷で膝の鍛錬によい。もちろん正しい動作を心がけることが大事で、上体が前後にぶれないこと、 前膝を曲げて後膝を張るなどの基本は守る必要がある。練習に戻るが、今日の移動基本はいつもの三本ではなく、 五本で折り返しなので非常にハード。私は何とか耐えたが、学生のS君はへばり始めた。 これは、私が特別に体力が あるわけではなく、自分で練習をやっている者とやっていない者との差である。S君は道場の練習が休みの3週間の間、 筋トレ以外はあまり練習ができなかったそうだ。練習は裏切らないので、黒帯目指してしっかり頑張りましょう。 船越義珍先生も曰く、『道場のみの空手と思ふな』です。

移動基本追突の練習の時に私は師範から、追突の突き手の反対側の手に余分な動作が入っているとのご指摘を受け、 余分な動作は無駄な動きなので入れないように注意するようにとのご指導をいただいた。また形の練習で、スピードを つけると身体の軸のブレがひどくなるので、鏡を見て直すようにとのご助言もあった。どうも最近、形の自主練習で一つ一つの 動作に相手がいることを想定して力を入れる練習ばかりしていて、以前からご指導を受けていた身体の軸のブレの チェックを怠っていた。 『練習は裏切らない』は、すなわち『練習は正直である』と言い換えることもできる。普段の 練習以上でも以下でもない。練習がすなわち実力となって表れるだけのことである。 最後に、基本一本組手の応用で 自由組手に使える流受の練習。基本一本風の三本組手といえども、上段、中段のどちらにも対処できるように練習すると 応用度が高い良い練習となる。本日は、本当に中身の濃い練習でした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・余分な動作は無駄な動きなので、入れないように注意すること。
・回蹴は、『柳に風』のように上体を使って柔らかく受けること。
・年を取ってもすごいと感じる人は、身体の軸がぶれない。
・スピードがあって、なおかつ身体の軸がぶれない空手を目指すべきだ。
・鏡を見てチェックしながら練習するとよい。


11.02.18(金) 名大道場お休みのため、会社体育館で自主トレ

今週は学生全員の都合がつかず、残念ながら名大道場はお休みとなりました。しかたがなく、私は会社体育館で 自主トレ。現在、仕事がめちゃくちゃ忙しく、月曜日に移動基本、水曜日に平安の形、木曜日は筋トレ、 本日の金曜日は慈恩・抜塞大の形というように分割して練習する。一人練習は孤独で、本当につらい。 普段の道場での練習以上に、楽しようと思えばどこまででも楽できてしまうのが自主トレ。 しかし、人からの強制でなく自分から主体的に練習に取り組まないと、絶対に強くなれない。 今日の形の練習は、昨日の筋トレの 疲れが下半身に残っておりきつかったが、慈恩・抜塞大の5セットを頑張って練習する。最後は酸欠になって 頭がクラクラしたが、このぐらいやらなきゃ練習をやった気がしない。

さて、以前に『脱力』が大事と書いた記憶があるが、この『脱力』は技に正しく力を入れることができてこそ 初めてできるものである。例えば、正しく力強い突き・受けができない初心者に『脱力』を説いても無駄なこと。 なぜなら、技ができていないからだ。これは、常々、師範が『まず強く受けることができて、初めて柔らかく 受けることができる』と仰っていることと全く同じである。どうも最近の私は、一つ一つの技に力を入れることが おろそかになっているような気がする。いわゆるジジイの空手で力強さがない。そこで最近は、平安の形の練習を やるときに、全ての技に力を入れて極めることを意識する練習をしている。相手がいることをイメージして、 一つ一つの挙動で完全に静止して極める。これを真剣にやると、短い平安の形といえども移動基本並みの負荷が 高い良い練習になる。同じことを意識して慈恩・抜塞大をやると、きつくてもうヘロヘロである。しかし、このように 原点に立ち返った練習をしないと、折角の技が知らぬ間に老化している事態になるかもしれない。 人間は無意識に楽をしようとするものである。意識して刺激を与えてやらねば‥‥

船越義珍先生いわく、『空手は湯の如し 絶えず熱度を与えざれば元の水に還(かえ)る』(空手松濤二十訓)
先生の空手松濤二十訓は、私のパソコンのデスクトップにありがたく置いてあります。


11.02.10(金) 今週は忙しくて練習日記はお休みです

いつもご訪問いただいている皆さま、誠に申し訳ありません。来週月曜日の会議の準備で忙しく疲労が たまっているため、今週の練習日記はお休みといたします。今週はかろうじて、勤務後に自主トレの時間を 確保するので精一杯でした。どうかまた、来週よろしくおねがいいたします。m(__)m


11.02.03(木) 名大道場木曜練習

基本:昇段審査用移動基本3セット
形:慈恩・抜塞大を3セット
組手(試合形式で自由組手の練習):刻みvs中段逆突、前蹴vs中段逆突、右足払・左中段逆突
  左足払・右中段逆突、刻みvs中段逆突・刻み回蹴、前手を押上げて中段逆突
  前手を払って中段逆突・裏回蹴

一時期の寒さが和らいで、少しだけ春の兆しが出てきた。しかし、残念ながらだんだんと仕事が 忙しくなってきた。今日は、仕事をすっぱり切り上げられず、40分ぐらい遅れての練習参加となる。 それでも一人で練習するよりは比べ物にならないぐらいレベルの高い練習ができるので、 可能な限り練習に参加するようにしたい。 既に最初の筋トレと基本の練習は終わっていて、昇段審査用の移動基本の練習から開始。参加メンバーは、 茶帯のS君と私の2人。S君の足がつらそうなので聞いてみたら、今日の筋トレで壁につかまって片足スクワットを やったらしい。片側10回づつやったら、太ももがヘロヘロになったそうだ。片足スクワットは、私が高校時代に サッカー部にいた時によくやっていた。そのおかげで、上体はガリガリなのに足だけ太くなった記憶がある。 自重での筋トレの中では、負荷が大きいので効果抜群の種目の一つである。しかし、トシを取ってからは 少し考えた方が良さそうだ。 3年前に左膝靭帯断裂の怪我をした時に、自主リハビリの一つとしてこの 片足スクワットをやったが、どうも1か月の松葉杖生活で弱ってしまった膝には負荷が大きすぎたらしく、 両ひざともおかしくなってしまった。 現在、いろいろなケアが奏功してかなり良くなってきたが、片足スクワットは 封印している。その代りやっているのは、左右の合計で25kgのダンベルを持って、足を前後に開いて ジャンプスクワットをやっている。着地のたびに前後の足を入れ替えて、深く膝を曲げる。この姿勢は、 後足を伸ばすとそのまま前屈立で深く前膝を曲げた姿勢になるので、空手の筋トレとしては実戦的である。 昨年の11月ぐらいからこの筋トレをやるようになって、逆突の足腰が安定してきたような気がする。いろいろと工夫して、 鍛えるようにしたい。

移動基本の練習に続いて、形の練習に入る。昇段審査を想定して慈恩・抜塞大を1セットにして、3セット練習。 最後の3セット目は目一杯の練習で、さすがに息が上がる。小休止の後、試合形式で自由組手の練習をする。 S君は片足スクワットがまだ尾を引いて、足がつらそうだ。対する私は、落ち着いてS君の動きを見切る。 やはり前後開脚スクワットの成果で足腰が安定していたおかげで、特に中段は突き込み過ぎなぐらい逆突がよく極まる。 蹴り技もなぜか調子よく、中段逆突の後の刻み回蹴と裏回蹴が一回づつ極まって一本。 もっとも、不思議なのは なぜS君が防御できなかったかで、左前構えなら普通は相手の左からの蹴り(刻み回蹴、裏回蹴)はよく見える はずである。怖いのは死角からの蹴りで、接近戦での右回蹴(例えば足払いフェイント・右回蹴)は自分の肩に 隠れた死角から飛んでくる。見やすいはずの蹴りを防御できないぐらいS君は疲れていたのかな‥ もっとも、 私の蹴りもスピードはないといっても、野球で打ちにくいピッチャーの球は遅れて出てくると言われているのと、 良く似た練習をしていると思う。 詳細は私の企業秘密で言えませんが、一言で言うと、突きでも蹴りでも要するに『タメ』が 大事ということです。 (恐らく、野球のピッチャーも全く同じ) S君も頑張って自分なりの納得できる技を 身に付けてください。期待しています。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・足払いは、相手の手と足が泣き別れになるように、手足を払う。
・相手の前手が邪魔なので、払って空いたところに逆突を入れる。


11.01.28(金) 今週は場所の都合で名大道場はお休み。会社体育館で自主トレ

形:慈恩、抜塞大、観空大、燕飛、二十四歩、壮鎮

今週は練習場所が確保できず、名大道場はお休み。代りに勤務後に会社体育館で自主トレをやる。 月曜日は移動基本、火曜日は平安初段〜五段の形、木曜日はサンドバック打ち、本日の金曜日は 平安以外の形の練習をやった。最近の練習では、移動の時にすり足せず地面から浮かすことと、 腰を入れることの二つを特に注意して練習している。すり足をしないということは、片足を完全に 浮かすことであり、その分だけ反対側の足腰に負荷がかかる。 左膝の靭帯負傷後に両膝とも調子が悪くなってから、 いかに膝をかばって楽をしていたか、すり足しないように注意して練習するとよく分かった。 すり足に注意して練習をやるようになってから1か月ぐらい経つが、膝が安定してきたのと、 バランスが良くなってきたような感じがする。本当に、ちょっと注意して練習するだけで効果が がらっと変わるものだと感じる。

ところで、最近、非常にためになる記事を目にしたので紹介します。女優の森光子さんが毎日スクワットを やって健康を維持して、80過ぎた今でも舞台に立っていることは有名ですが、黒柳徹子さんも同様に 毎日やっているそうです。黒柳徹子さんは、亡くなる少し前のプロレスラーのジャイアント馬場さんに 健康法としてスクワットを勧められ、
『年を取ると、昨日できたことが今日できなくなっている。だから毎日やりなさい』
と言われたそうで、以降もジャイアント馬場さんの遺言と思って毎日欠かさず続けているそうです。 私たちにとっても、上記のジャイアント馬場さんの言葉は非常に含蓄が深いと思います。別に年を 取らなくても、鍛錬をおろそかにすると『昨日できたことが今日できなくなっている』恐れが十分に あります。ジャイアント馬場さんの言葉は、続けることの大切さを込めた良い言葉であると思います。
合掌‥‥。


11.01.20(木) 名大道場木曜練習

筋トレ:指立伏せ30・腕立伏せ50・拳立伏せ20、腹筋50、スクワット100、首起し60
基本:昇段審査用移動基本3セット
形:慈恩・抜塞大を5セット
組手:背手打、猿臂打、背刀打、手刀打、上段猿臂打、鶏頭打、十字受、入身投、腰構を使った護身術

日曜日は、久しぶりに名古屋でも雪が積もった。名古屋でも西のはずれにある私の家の周りでは 20cmぐらいの雪で、次の日の月曜日は通勤に使っているJRが大雪のためストップしてしまった。 幸い私は、いつも朝7時過ぎの電車に乗っているので、この日、ストップする寸前にかろうじて 動いていたJRに飛び乗って、何とか定時までに会社にたどり着いた。これを逃したら、出勤は昼近く になってしまうところであった。名古屋でさえこうなので、雪国の人たちは、本当に大変だったと思う。 今週は月火と会社体育館で自主トレをやったが、この寒波のせいか火曜の夜ぐらいから風邪気味で 身体がだるい。水曜日は会社の診療所で薬をもらって、早く帰って休養した。今日は、三重県のいなべ市に 出張であったが、今回は名古屋よりもこちらの方が雪が多かったようだ。まだ、日陰にはたくさんの雪が 残っていて、歩道がつるつるに凍っているところもあった。いったん刈谷の本社に戻って定時まで仕事を してから、名大道場に向かう。

本日の練習メンバーは、3年目のS君と私の2人。先週と同じく、名大付属高校の小体育館で柔道部と 共用での練習となる。まずは、基礎体力をつけるための筋トレで、身体を温める。久しぶりに肩車スクワットを やったが、最近割と膝の調子がいいので膝は何ともない。続いて、昇段審査用の移動基本を3セット練習すると、 だんだんエンジンがかかってきた。今日は前半に追い込む練習内容で、すぐ次に、昇段審査を想定して 慈恩・抜塞大を1セットとして、5セット繰り返す練習が続く。 さすがに5回目は私もS君も、酸欠で ふらふらになって汗が噴き出る。私の風邪は、練習の熱気でどこかに吹き飛んでしまったようだ。 小休止の後、 後半は色々な技を使った護身術を練習する。大体、護身術の技は試合には使えないような技なので、 組手の練習とは別に練習しないと身につかない。誠に申し訳ありませんが、詳細は秘伝ですので割愛いたします。 ただし、試合に使えないとは言っても形の中では確かに存在しており、例えば、鶏頭打は五十四歩大、 背手打は観空大、背刀打は雲手、十字受は平安五段、腰構は平安の形・五十四歩小、猿臂打に至っては 色々な形で出てくる。 この練習は、形の応用練習でもあるので、とても勉強になった。充実したいい練習が できました。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・黒帯取るなら、昇段審査用の形を5セットぐらいこなせる体力は必要だ。
・技を出す位置が違っても、技の基本は同じ。技の名前が変わっても惑わされないこと。


11.01.13(木) 名大道場木曜練習(今年の初練習)

筋トレ:指立伏せ20・腕立伏せ60・拳立伏せ20、スクワット100
基本:自然体から追突、三本突、上受逆突、外受逆突、内受刻み逆突、手刀受・貫手
    前蹴・前屈立で腰を落とす、蹴上・騎馬立で腰を落とす、同じく蹴込、回蹴・前屈立で腰を落とす
形:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大
組手:至近距離での突きを手でさばく練習。刻みvs受け、三本目で返す。刻み回蹴・逆突、左足払・逆突
    左足払・刻み回蹴、左足払・刻み回蹴・逆突

寒い日がつづきますが、いかがおすごしでしょうか。名大道場は、本日が初練習です。 また、あらたな気持ちで頑張っていきたいと思います。皆さまにも、今年がよい年であるこを お祈りいたします。

年末年始の休み中は、身体がなまるといけないので、年末年始でも営業しているスポーツクラブを探し出して 息子と一緒に筋トレをやった。会社がコナミスポーツの法人会員になっているので、一般の人よりも割安(半額)で 利用できる。しかも元旦以外は、どこかの場所で営業している。私は、12/30に杁中(千種区)、1/2に栄(パルコ7F) に行って、筋トレで汗を流し、プールで泳いで身体をほぐした。さらに風呂までついて、合計1000円なら安い!!  おかげで、正月太りと無縁で済み、それどころか逆に少し身体が絞れたようだ。1/6から会社が始まってからは、勤務後に 会社体育館で少しづつ空手の動きに身体を慣らした。昨年末の練習で師範からご指摘を受けたすり足に注意して、 移動基本を練習する。自分で注意しているつもりなのに、無意識に膝をかばって、移動する足が床から離れないことがある。 空手の運足は柔道や相撲のすり足とは違い、床から少し浮かす。すり足は摩擦で移動速度が遅くなる。 確かに、 床から足を浮かすと、まるで足に羽根が生えたように運足が軽くなり、スイッと足が前に出る。なるほど、なるほど。 私は、自分で自分にブレーキをかけていたわけである。

さて、まだいつもの名大体育館が使えないので、昨年と同じく名大付属高校の小体育館で練習初め。今日は、 同じく体育館が使えない名大柔道部と共用での練習となった。練習メンバーは、もうすぐ4年目になるS君と、同じく もうすぐ2年目になるSN君と、私の3名。人数は少なくとも、練習内容はすぐ隣で練習している柔道部に決して 負けてはいない。筋トレで身体を温めた後、自然体から突き・蹴りで腰を落とす練習から始まる。真剣にやれば やるほどきついが、楽しようと思えばいくらでも楽できるのが基本練習。しかし、さすがは少数でも精鋭メンバーで 楽しようとする人はいない。 すかさず師範から、 『いいかげんにやっている奴は、練習は楽。真剣にやっている奴ほど、練習はきつい、そして上達する。』と フォローが飛ぶ。師範が地元で教えている子供たちの話なのだが、大人でも同じだ。まったく、心憎いうまいフォローである。 当然のことながら、全員汗だくとなり、基本練習を終わる。

小休止の後、形の練習に入る。平安の形を一通りと、慈恩、抜塞大までやるとなかなかきついが、皆練習に ついていくところがすごい。ただ、技の極めと気合が足りないので頑張ってください。最後に組手の練習である。 久しぶりに組手の練習ができるのは、私にはとてもうれしい。1人練習ではできない相手との間合い、呼吸、 タイミングは相手がいないとできない。こんなトシになっても練習相手がいるということは、またとない幸せである。 互いに騎馬立で向かい合い、至近距離の突きを手でさばく練習から始まる。相手の突きをよく見て、必要最小限の 動きで顔面をガードする。これは、突きのスピードに目を慣らすこと、そして突きに反応するための良い練習である。 本日の組手練習のメインは、左足払・刻み回蹴・逆突の連続技をできるようにすること。まずは、分解して練習する。 S君は回蹴が苦手で、どうしても蹴る時に身体が回ってしまい、逆突が遅れる。普通、刻み回蹴・逆突をやると、 相手は上段をガードするために中段逆突への対応が遅れるので極まるはずなのだが、S君の場合、刻み回蹴と 逆突の間に少しスキができるので、逆突の時に相打か一瞬早く反撃が入る。師範が帰られた後も繰り返し練習していると、 S君は刻み回蹴を蹴った足を下ろす位置が内側に寄っていることに気付いた。だから、後足の前に前足があるので、 逆突が窮屈で伸びない。 原因は、刻み回蹴で身体が回ってしまっていることにあるのだが、ここは視点を変えて 足を外側寄りに下ろすようにアドバイスしてみた。すると、逆突を打つタイミングが少し早くなり伸びるようになった。 気が付いたことは、やってみるものである。 皆さん、本日の練習お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・いいかげんにやっている奴は、練習は楽。真剣にやっている奴ほど、練習はきつい、そして上達する。
・上級者ほど突きの狙いは正確なので、そこを確実にガードする。最小限の動きで、ガードすること。
・左足払→刻み回蹴→逆突で、確実に当ててこそ相手の注意がそこに向いて、有効技になる。


11.01.05(水) 新年のごあいさつ

皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も、どうかよろしくお願いいたします。m(__)m

1月の名大道場の練習開始は13日(木)からです。


    

他からのリンクでノーフレームになっている場合(一番上の"山!!トライアスロン!!旅!!"のタイトルが表示されない時)、ご面倒ですが、ここをクリックしてメインページからお入り下さい。


Go to home

このページについてのご意見、ご感想はこちらへ your impressions & opions

Copyright(C)2003-2009 Yasuhiro Oya. All rights reserved.