空手練習日記         Diary of karate training

  

01年7月トライアスロン・マラソンの現役引退(詳細はトライアスロン引退の顛末)後、 精神的に落込んでいた私ですが、新たな生甲斐を 模索した結果、03年11月に17年ぶりに松濤館流の空手を再開することになりました。 まず学生時代に稽古した、名古屋大学の道場の練習に月一回ペースで参加することから始めて、自主練習で突き、 蹴りの基本、型を反復練習。幸い勤務先の会社の体育館が夜の9時過ぎまで開いているので、仕事後の15分の練習を毎日続けた。 (現在もほぼ毎日、15分から1時間の自主練習や筋トレを継続中)

約半年間の練習により、昔の勘が大分戻ってきたので、04年6月から毎週末金曜日に可能な限り学生との練習に 参加しています。仕事の都合で金曜練習に出れない時は、『エイッ』と気合で仕事を切上げて火曜練習に参加、または、 師範が地元で開かれている少年空手クラブの土曜練習に参加させて頂いたり、 会社の体育館で自主稽古に励んでおります。寄る歳と仕事の忙しさに負けず果たして、いつまで続くことやら・・・  以下、道場と自主練習での練習日記です。50の大台に乗ったこの歳ですが、空手の道を究める夢を諦めず "人格完成"を目指し、師範を見習わせていただき"生涯現役"で空手を続けていきたいと思います。 (師範曰く、"目指すは仙人のような空手。頑張りましょう!!") 

以下、1時間以上の練習のみ練習日記として残しました。 空手も未熟者、文才もなく不器用な私ですが、空手という武道の面白さ・奥深さについて、皆様に少しでも興味を持って頂けたら、 この身に余る幸せです。


2024年  2023年  2022年  2021年  2020年  2019年  2018年  2017年  2016年  2015年  2014年  2013年  2012年  2011年  2010年  2009年  2008年  2007年  2006年  2005年  2004年 


13.12.27(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受・裏拳・逆突、外受・逆突、内受・刻み逆突
    手刀受・刻み前蹴・貫手、外受・猿臂・裏拳、前蹴、蹴上・足を替えて蹴込
    回蹴、昇段審査用の移動基本
形:平安四段・五段、慈恩、抜塞大、壮鎮
組手:自由一本組手、刻み・逆突・逆突、すれ違いの回蹴

今週は遠方への出張はなく、予定通り月曜日は基本、水曜日は形を中心とした1時間の 自主練習ができた。できているつもりで、できていないのに気付いたのは後屈立。後ろ膝の 曲げが甘く、後屈が弱い。十手の形で出てくる後屈立で左右の卍受を鏡の前で繰返し練習して、 重心を後ろ寄りにする感じを取り戻す。重心の移動は、この卍受の左右の切返しが一番 分かりやすいと思う。やはり、前屈立で腰を落とすよりも、後屈立でしっかり立つ方が難しい。 常に正しい姿勢を意識していないと、後屈立の重心が真ん中寄りになってしまう。 基本は錆びつかないように常に磨いておく必要があると痛感。

会社が今日から休みになったので、少し遅くなったが今日は年賀状を作っていた。年賀状を 作っていると、毎年のことながら一年はあっという間だったなと感じる。名大道場の練習も 今日が最終日で、今年一年間の練習納めとして目一杯のところは学生と一緒に目一杯に練習する。 寒波が来ていて外は寒いが、身体中から汗が噴き出す。 久し振りに道場で壮鎮の形の練習をやったが、 自分がこれまで自主練習でいかに楽をしていたか身に染みた。壮鎮立を前屈立と同じぐらい真剣に 腰を落とすと本当につらい。師範が常々、「壮鎮は組手のための鍛錬の形だ」と仰っていた 理由がよく理解できる。 しかし、昔より師範のお言葉の意味がよく分かるようになってきたのは 大きな進歩かな‥。空手はやればやるほど得るものが多いので、学生の皆さんも黒帯を取って 終わりではなく、社会人になっても何らかの形で続けてほしい。来年は、まずは黒帯。 本日の練習、お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

今年一年のご愛読ありがとうございましたm(__)m。来年の名大道場の練習は1/10からです。 それまで練習日記はお休みとさせていただきますので、ご了承ください。 それでは皆様、よいお年を!!

師範のお言葉
・受けで一旦止めてから突くこと。
・技を極めることを意識して練習すること。
・内受で実際に突きを受けるのは難しい。
 開手で流しながら突きを外にはじく練習をすること。
・形の内受の添手は単なる飾りではない。受けて裏突きをする意味。
・壮鎮立は前膝を前屈立と同じように深く曲げること。
・自由一本組手で、突きが流れないようにすること。
 相手に腰をぶつける、その腰の上に突きが乗っている。


13.12.20(金) 名大道場金曜練習

基本:昇段審査用の移動基本
形:平安四段、慈恩、抜塞大
組手:基本一本形式で上段vs流し受け・逆突、中段vs払い受け・逆突
    上段vs流し受け・手刀打、中段vs流し受け・掌底打

今週は火曜日の夜からそのまま木曜日まで仕事で茨城県に出張だったため、ほとんど 自主練習ができなかった。しかし、ホテルの狭い部屋でも自然体からの突きはできる。 畳一枚分のスペースがあれば練習できるのが空手の良いところ。下に響くと苦情が出るので、 スピードは二の次で腰を落とすことだけに重点を置いて少しだけ練習。 これだけでも、 やるとやらないとでは雲泥の差となる。いわばゼロと1との差は比率で言うと無限大。 松濤館流空手創始者の船越義珍先生いわく 「空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還(かえ)る」

出張で2日も外に出ていたため帰ると仕事が山積みになっており、今日の名大道場の練習は 少し遅れて昇段審査用の移動基本の練習から参加。今日は寒いが移動基本で身体を動かすと、 すぐに汗が吹き出るほど温まる。続いて形の練習に入る。黒帯を目指す学生のための練習は 技の意味を再認識できるので、私にとっても大変勉強になる。最後は基本一本組手形式で、 護身術に使える応用技の練習。 掌底打は合気道で言うところの入り身の要領。ツボにはまれば大して力はいらない。本当に奥が深い。 本日の練習、お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・平安四段の蹴込は足を寄せるが、観空大の蹴込は足を寄せない
・慈恩の最初の交叉受けは、突きを外に払う。従って構えは、前と外
・掻き分けの動作は、掴まれた相手の腕を上から肘で払う。脇を締めること
・鉤突きは接近戦の技。上体を正面に向けたまま、肩を出さずに打つ
・抜塞大の最初の交叉立ちは、両足を締めること
・松濤館流の山突は前に倒れこみながら両手で突く。(体重が乗るので)威力が違う


13.12.13(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突
    手刀受・刻み前蹴・貫手、自然体前蹴回蹴左右交互60
    移動基本蹴上、蹴込、昇段審査用の移動基本
形:慈恩、抜塞大

今日は職場の忘年会の日であるが、最初の30分だけでも名大空手練習に参加し、とんぼ返りで 遅れて職場の忘年会に参加することにする。師範のご厚意で、私のために30分間のハード練習 メニューをさせていただけた。最近は自然体からの突き蹴りで腰を落とす練習が続いていたが、 まずは久しぶりに3往復パターンの基本練習から始まる。しかし自然体から腰を落とす 練習は、学生だけでなく私のような年寄(?)にも実によい練習。私は自主練習でも時々やっている。 師範が常々言われる「松濤館流空手の神髄は腰を落とすこと」をいつも忘れないようにしたい。

移動基本や形で後足のかかとを浮かさないことについても、気を付けないといけない。組手の 突きでさえ後足のかかとを浮かすと威力が落ちる。作用・反作用の原理を考えれば物理学的には 当り前なのであるが、実際にサンドバック打ちをやれば体感できる。 しかし初心者はサンドバック打ちをやると押し込む突きになりがちなので、私は少なくとも茶帯レベル ぐらいになるまではサンドバック打ちはお勧めしない。 「サンドバックを突き破って穴を開ける イメージで打つ」‥これは白帯レベルでは無理。蹴りも同じ。師範曰く「手打ちの突きは痛くても効かない」 慈恩と抜塞大の形も2回ずつ練習させていただいて、大汗をかいて本日の私の練習は終了。 充実した練習メニューをありがとうございました。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・基本と形は正しい動作が大事。組手とは別物。
・組手でも後足のかかとを浮かした突きは、踏ん張りがなく威力もない。
・手打ちの突きは痛くても効かない。
・歳を取ると、どうしても腰高の立ち方になるので注意すること。


13.12.06(金) 名大道場金曜練習→忘年会

今日は名古屋大学の空手道場の忘年会。1時間の練習で汗を流した後、この前の日曜日の昇級審査で目出度く 茶帯になった2人の学生を肴に大学の近くの居酒屋で美味しくお酒をいただきました。火曜日夜から水曜日の 泊まりでの茨城県出張の疲れが取れず、簡単な日記でごめんなさい。押忍、ありがとうございました。


13.11.29(金) 名大道場金曜練習

基本:立ち方の練習、自然体から突き・蹴り、昇級審査用の移動基本
形:平安三段〜五段

今日は明後日に昇級審査を控えた学生のため、徹底的に基本を練習する。「人の振り見て我が振り直せ」で、 師範のご指導は私にとっても大変勉強になる。 極めつけは、「人に教えるなら、まず自分が出来ていないとダメ」。 これは一緒に練習したOBのTKさんに向けられた師範のお言葉であるが、私にもずっしりとこたえる。 下半身が決して柔らかくない私が、同じぐらいの柔軟性のOBのTKさんより回蹴の足が上がるのは自主トレの 成果でもあるが、おそらく骨盤の使い方がこの年になってやっと少し分かってきたためと思う。蹴上だけは違うが、 前蹴、蹴込、回蹴ともに腰で蹴ると力がうまく伝わることに気付いた。 この腰で蹴るというのが実は骨盤の使い方であり、 下半身のストレッチで開脚が固くても左右前後に骨盤を倒す柔軟性を維持すれば年をとってもある程度蹴り足は上がる。 もっと早く気付けばと思うのだが、生涯空手を目指すならまだ進歩の余地は十分あると信じたい。 師範が帰られた後も、 学生のためにできることを繰り返し練習する。明後日の昇級審査、頑張ってください。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・引き継がれてきた伝統を守ることが大事だ。そして謙虚な心構え。
・基本でダメなところは形でも出る。だから基本を徹底的に練習する。
・前屈立の前膝と身体の角度は鈍角。蹴った後で前のめりにならないこと。
・前屈立移動で後ろ足をズラさないこと。
・人に教えるなら、まず自分が出来ていないとダメ。
・後屈立で前後の足を開かないこと。
・横蹴りは複数の人間を相手にした時に使う技。正面の相手には使わない。
・形は複数の相手と戦うことを想定している。それを頭に置いて練習すること。


13.11.23(金) 出張のため名大道場金曜練習はお休み

来週また頑張ります。よろしくお願いいたします m(__)m


13.11.15(金) 名大道場金曜練習

基本:昇級・昇段審査用の移動基本
形:二十四歩、平安三段〜五段、慈恩、抜塞大

今週の自主トレは溜まった疲れを取るために軽めとする。空手の自主練習も月曜日だけだが、 前屈立で腰を落とすことと後膝を伸ばすことに注意して基本を中心に練習した。今は疲労が 溜まっているが、それでもデッドリフトで腰と背中、スクワットで膝を強化している成果が 徐々に出てきた。 まず、昔ヘルニア寸前まで悪化した時代があって、今も空手の練習をやるとひどくなる しつこい腰痛が嘘のように消えた。 腰を痛めるのが怖くて1か月前は60kgのバーベルを挙げるのがやっとだったデッドリフトが、 今やMaxで115kg挙がるようになった。そして今まで腰を甘やかしていただけだということに気付いた。 膝の方は靭帯断裂の古傷もあってそこまで進歩はないが、それでも完全に腰を落とすフルスクワットで、 45kgがやっとだったのが70kgまでは挙がるようになった。それと同時に、空手の形の飛ぶ動作が 膝を痛めそうで怖くて縮んでいたのが、それなりに飛べるようになってきた。 まだ老けるには早すぎる、 何事もあきらめずにやってみるものだと感じた。

今日の名大道場の練習は仕事の都合で40分ぐらい遅れて参加。今日も12月にある学生の省級・昇段審査 のための練習がメイン。私は基本練習の最後の、昇級・昇段審査用の移動基本から参加。主将のF君も ずんぶん上手くなってきたので楽しみ。おそらく12月初めの昇級審査で茶帯は堅いところだが、 上手くいけば年末の昇段審査で一気に昇段も狙える。とは言っても、師範のご指導はあくまで基本に忠実。 腰を落とすこと、上下動をなくすこと等、修行中の私にも大いに参考になる。 師範曰く、「歳を取るとどうしても腰の位置が高くなる。しかしそれを落とすのが松濤館流だ。」 「動けなくなるまでは、腰を落として頑張ること。」これは私とOBのTKさんに向けられたお言葉。 これを聞いて、私の腰の位置が目に見えてぐっと落ちたのは言うまでもない。形の練習も自分の技を見直す 良い機会になった。本日の練習、お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・歳を取るとどうしても腰の位置が高くなる。しかしそれを落とすのが松濤館流だ。
 動けなくなるまでは、腰を落として頑張ること。
・騎馬立は膝を外側に張るように意識すること。
・二十四歩の最後で軸がぶれているので鏡を見て直すこと。
・平安三段の最初は小手返し。意味を理解して練習すること。
・平安五段で飛ぶ動作は、膝を胸のあたりまで上げること。
 下段貫手は腰を切ること。
・慈恩の前蹴で腰を浮かさないこと。腰の高さは変えないように。
・抜塞大の下段蹴込は、手を反対方向に引く。


13.11.08(金) 名大道場金曜練習

基礎体力:騎馬立・前屈立・後屈立100数える
基本:自然体から追突、三本突、上受・逆突、上受・裏拳・逆突、外受・逆突、内受・逆突
    内受・刻み・逆突、手刀受、手刀受・刻み前蹴・貫手、前蹴の足上げ
    蹴上、蹴込、回蹴の足上げ、昇級・昇段審査用の移動基本
形:平安三段〜五段、慈恩、抜塞大

今週は仕事で水曜日に大きな会議があって準備などで結構心身の疲労がたまったが、 それにしても昨日と今日で異常に肉体的な疲れを感じた。不思議思ったが、 よく考えてみたら 今月に入ってから一日おきに交互に空手と筋トレをやっていて今日で8日連続休みなしだった ということに気付いた。 しかも筋トレは11/23に初出場を予定しているパワーリフティング大会の ために、スクワットやデッドリフトなどの下半身主体の筋トレなので週3回やると疲労が抜けない。 明日の土曜日は筋トレの日なので労わりながらやるとして、さすがに日曜日はゆっくりと 休むことにしたい。休養もトレーニングのうちだ。 今日の空手練習は頑張って、学生と一緒に最後は気合で練習しました。 本日の練習大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・基本ができれば、形はできる。形は基本の積み重ね。
・組手は基本とは別物だが、自由一本組手は基本と同じ。
 最後の残心だけが自由組手の要素が入っている。
・中途半端なスピードの練習はかえってえらいだけでなく、役に立たない。
・技が縮まないように注意。技を縮めることはできるが、伸ばすことはできない。
・平安四段、五段、抜塞大の交叉立ちは皆同じ。両膝を締めて隙間を空けないこと。
・できないところは何度も練習すること。そして流れの中でできるようにする。


13.11.01(金) 名大道場金曜練習

形:平安三段〜五段、慈恩、抜塞大

今日から11月になり、ようやく秋らしくなってきた。身体の鍛錬にはよい季節だ。しかし、来週の 大きな会議の準備のため、今週は仕事で忙しく心身ともにつ疲れがたまる。そんな時にこそ気分転換の メリハリが大事。土曜日と火曜日は名古屋市のスポーツセンターでパワーリフティングの練習をやる。 ベンチプレスは87.5kgで5セットの練習ができるようになったので、年内に90kgでセット練習が できるようになりそうだ。膝と腰が悪い私には残り2種目は非常に厳しいが、始めてから2週間ぐらいで スクワット70kg、デッドリフト105kgが試合スタイルで何とか挙がるようになった。しかもベンチプレスの 5分ちょっとのインターバルの休憩中に、他の1種目をこなすというハードトレーニング。 膝と腰に疲労は残るが、 空手の練習をやってもこれまでより足腰が強くなったような感じがする。やはり歳をとっても身体を 甘やかしてはダメだ。 空手の自主トレの方は、月曜日は基本を中心とした練習で1時間みっちりと汗を流す。 予定通り先週の金曜練習で主将のF君がやった基礎体力トレーニングも入れて追い込んだ。水曜日は 形とサンドバック練習。木曜日は出張先からの帰宅が21時半だったので、さすがに休養日とする。

今日の金曜日も夕方に来週の会議のための打合せが入ったため、名大道場の練習は後半から参加。 基本練習はすでに終わっていて、私は形の練習から参加した。本日も学生の昇級・昇段審査に向けての練習。 「できているつもりで、実はできていない」という師範のお言葉は、修行中の私にも非常に耳が痛い。 現状に満足しないで自己研鑽を怠らないこと、これは空手に限らず仕事や人生のすべてに当てはまることである。 学生のコーチを務めさせていただいている以上は、私も恥ずかしくない程度の鍛錬は続けていきたい。 師範が帰られた後は、OBのTKさんと交互に学生の形の練習を指導して本日の練習終了。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・できているつもりで、できていないことが多いので注意すること。
・平安四段の構えは、両手が10cmの紐で繋がれているように離れないこと。
・前蹴りの戻しに注意。
・慈恩の鉄槌は、中段突きを受ける位置まで落とす。
・抜塞大の自然体中段突きで、肩が前に流れないように。
・マスターズに出るような人は、普段からそれなりに鍛錬している。
・腰を落とすこと、これもできているつもりでできていない。


13.10.25(金) 名大道場金曜練習

基本:昇級審査用の移動基本、昇段審査用の移動基本
形:平安三段〜五段、慈恩、抜塞大

今日は大きな会議前のため仕事の調整ができず、名大道場練習には30分ぐらい遅れて参加。 それでも頭をフル回転させて定時の15分前には、さっさと仕事を切り上げる。うつ病のため経過観察の 上司の分まで仕事を片づけたので、誰も文句は言えないはずだ。空手だけでなく、何事にもメリハリが肝心で、 常に先を読んだ動きが大事。名大道場では主将のF君が頑張って基本の練習をやっていた。 かなりへばっている様子なので後で聞くと、私が来るまでの間に相当の基礎体力トレーニングを やっていたらしい。 ここで練習に遅れてきて良かったと思うか、残念に思うかで空手への姿勢が問われる。 私は、もちろん後者。同じ練習を、来週の月曜日にやるつもりである。 ただし、「基本を身に付けるためにはバテバテの状態でやっても下手になるだけ」と師範が仰っていた ことは肝に銘じて練習したい。

私は、昇級・昇段審査用の移動基本の練習から参加。師範の主将のF君へのご指導は、私にとっても 自分の技を見直すための良い練習になる。松濤館流空手の創始者の船越義珍先生いわく、 「空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還(かえ)る」。 いくら長く空手を続けていようが、 常に鍛錬と技を磨くことは必要である。形についても同じで、いまだに目からウロコのことがある。 形の技の詳細は会派の秘伝の部分があるので詳細は書けませんが、技の意味が分かると本当に面白い。 今までできなかったことができた時もそうだが、空手を続けてきて良かったと思う。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・基本の練習は相当意識してやらないと上達しない。
・バテバテの状態で練習しても下手になるだけ。
・ゆっくりとやってできても、スピードをつけるとできないのは技が身に付いていないから。
・平安三段の技は手刀受ではなく掛け手。
・平安四段と慈恩の受けは腕の動作は同じでも意味が全然違う。立ち方が違うからだ。
・形で強く選手は後屈立ちがうまい。
・形の練習は、しっくりくるまで自分で何度も練習すること。
・慈恩の裏突きは真っ直ぐ前に突く接近戦の技。腕の捻りは合気道と同じ。


13.10.18(金) 名大道場金曜練習

基礎体力:騎馬立・前屈立・後屈立100数える、屈伸前蹴60
基本:自然体から追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受
    蹴上、蹴込、回蹴、昇級・昇段審査用の移動基本
形:平安三段〜五段、抜塞大、慈恩
組手:自由一本組手

先週の日曜日はトレーニングの一環と精神不安定な息子のお守りを兼ねて、息子と一緒に 愛知県ベンチプレス大会に出場した。息子は何度も大会に出ているが、私は51歳にして初出場。 年齢を重ねるにつれて、何もしなければ筋力は衰える一方。家族でつききりで面倒を見る必要がある 息子が、筋トレや大会での記録更新を精神の拠り所にしているのは本当に幸いである。最近は 私も週3回、息子と一緒に名古屋市の昭和スポーツセンターでベンチプレスの練習をやっている。 今回は、その昭和スポーツセンターの練習メンバー7人で大会に参加。 私がエントリーした66kg級では、 最軽量(63.3kg)、最年長ということもあって7人中のビリでしたが、90kgを挙げて来年2月の 愛知県岡崎市での全国大会(ジャパンクラッシックベンチプレス大会)の参加資格をかろうじて獲得、 息子も標準記録165kgを上回る172.5kgを挙げて、親子で全国大会出場を決めることができました。 昭和スポーツセンターも、団体で3位に入ることができて嬉しいです。皆さん、お疲れさまでした。 私の腰や膝の調子も最近は良くなってきたので、ここらで本腰を入れて鍛え直すつもり。息子が 11/23の愛知県パワーリフティング大会に出るというので、私も出てみようかと考えている。 スクワットとデッドリフトのうち、床からバーベルを上げるデッドリフトは腰に負担が掛かるので 腰が悪い私には無理だと思っていたが、正しい挙げ方をすれば腰と足の負担が半々になって 空手のためにも良いトレーニングになる。始めて2日目で、昨日は95kgまで挙がった。これで ベンチプレスと同じなのだが、腰が悪い私には大きな第一歩!!。

今日の名大道場の練習は、学生2人の昇級・昇段審査のために基本の徹底練習。まずは基礎体力で、 基本の立ち方で長時間耐える練習、屈伸前蹴から始まる。前日のデッドリフトで太腿と腰回りが 筋肉痛になっている私には、少しつらい。でも、これも自分のためのトレーニングと思えばつらさは半減。 師範いわく、「空手をやる人間は歳より若く見えなければいけない。そのためには鍛錬すること」。 松濤館空手空手の創始者の船越義珍先生も「空手の修業は一生である」。オーバートレーニングによる 怪我だけは注意しても、修行を続けること自体に大きな意味がある。それを支えるのが、 精神面の モチベーション(動機付け)、体力面の筋力・柔軟性・バランス・短時間持久力。全て理解して上で 納得して練習しているので、30歳も年齢が離れた学生と全く練習ができる恵まれた環境にあるのを とてもありがたく感じている。昇級・昇段審査用の移動基本まで練習すると、学生も私も汗まみれで ヘロヘロになる。この追い込んだ充実感が何事にも代え難い。学生たちには、早く黒帯を取ってほしい。 師範が帰られた後の慈恩の形の練習で、せっかく基本練習で受けを極める練習をやったのに、 案の定、上受の締めが甘くて極まっていない。繰返し練習してもらう。 本日の練習、お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・基本ができなければ形、組手もダメ。今日は徹底的に基本の練習だ。
・腰を落とす練習は、その場の突き受け蹴りの練習でしかできない。
・空手をやる人間は歳より若く見えなければいけない。そのためには鍛錬すること。
・しっかりと受けてから突くこと。受けで、一旦止めて身体を締めること。
・身体の締めがない受けは、極まっていない。
・平安四段の三日月蹴りの後の猿臂打ちは、腰を溜めて打つこと。
・腰の溜めが空手の命。非力な日本人でも腰の溜めでカバーできる。
・形では上下のブレは極力なくすこと。


13.10.11(金) 名大道場金曜練習

形:鉄騎初段、鉄騎三段、壮鎮、二十四歩、平安三段〜五段
組手:自由一本組手

今日は仕事の都合で、名大金曜練習には途中から参加。仕事を片付けて名大道場に 行ってみると学生も学業のためにまだ来ていなくて、私は師範のマンツーマンのご指導で 形の練習を始める。まずは鉄騎初段から。師範から、鉤突(かぎつき)きは全身を締めて打つように とのご指導をうける。 以前、YouTubeの動画で見たことがあるが、この騎馬立での鉤突きは 腰を入れるとそのまま横方向への逆突になる。それを騎馬立で止めているだけだ。 したがって、横方向に逆突を打つのを脇のあたりで止める感覚で身体を締めるとうまく打てる。 平安の形でも五段で鉤突が出てくるが、動作がゆっくりなのでこの感覚が分からない。 鉄騎の形は動線が横方向しかないが、実は奥が深い。

続いて壮鎮の形の練習。この形は鍛錬のために時々練習しているのだが、最近2週間ぐらい 練習していないのでつい間違える。師範いわく「壮鎮の形は見せるものではなく、鍛錬のためにやる」 私の場合は、蹴上が今一なのでダメなのだそうである。私のような良い歳(?)には師範のご推奨は 二十四歩の形になるのであるが、形を打つ時の私の顔が歪んでいるらしい。 顔の歪みは 普段の心と身体の歪みを反映しているので注意せねば。最近は右の肩を痛めているので、 それが知らず知らずのうちに表情に出ている可能性がある。いずれにしても、自分では 気付くことができないので、ご指摘いただけることは本当に感謝の一言です。

遅れて学生が来てからは、平安の形を練習する。平安の形でも最も美しく技のエッセンスが 詰まっている平安四段を重点的に練習する。平安四段は最初の構えが大事。これまでなぜ 平安四段の最初の挙動がゆっくりなのか分からなかったが、師範のご解説で上の手で流しながら 受ける技と聞いて納得。流す動作をゆっくりやるのは、二十四歩の形の最初にもある。 実際に使う時にはこんなスローモーションのはずはないが、攻め技とは違う呼吸と、 相手の技の受け流し方を習得するという意味があるのだと思う。 上段突きを弾く平安二段や 観空大の最初の挙動とは明らかに意味が違う。師範が帰られた後も、平安五段と自由一本組手の 練習をやって学生の昇級・昇段審査に備える。 10月にしては暑い中、本日の練習お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・鉄騎の形の鉤突は、全身を締めて打つ。
・鉄騎初段の諸手突きは、両腕が平行になるように。
・壮鎮の形は見せるものではなく、鍛錬のためにやる。
・形を打つ時の顔が歪んでいる。(顔の歪みは普段の生活から)直すように。
・平行四段の最初の構えは大事。それで形の良し悪しが決まる。
 上の手は上段突きを流しながら受ける。
 下の手は上段突きを払う意味があるが、基本的には上の手に添えるだけ。
・人間は本来、ダメなもの(性悪説)。修行することによって変わることができる。


13.10.04(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受
    手刀受・刻み前蹴・貫手、外受・猿臂・裏拳、屈伸前蹴
    移動基本蹴上、蹴込、回蹴、昇級審査用の移動基本

今日は10月1日から職場に配属されて私が直接面倒をみないといけない若手の歓迎会。 通常は名大金曜練習の日は職場の飲み会があろうと辞退するかノー残業デーの水曜日への 変更をお願いしていたが、今回はやむを得ず途中参加で出席することになった。なので、 今日の名大練習は最初の30分だけ、主将のK君と一緒に基本をみっちりと練習した。 実は名大道場の練習で一番きついのは、練習開始から30分ぐらいのところ。私がたとえ 最初の30分でも練習に参加するのは、ここに鍛錬のエッセンスが詰まっているからだ。 この体力と正確な技があれば、形にも組手にも応用が利く。移動基本の合間にやった 屈伸前蹴のトレーニングは、昇級・昇段審査を目指す主将のK君のためであると同時に、 短い時間しか練習に参加できない私のための師範のお心遣い。 「目一杯の練習とは、後の練習のことを考えずに力を出し切ることだ」の師範のお言葉に、 本日の練習は「目一杯」のところは普段以上に頑張れたと思います。遅れて出席した 職場の歓迎会も、事前にネゴしておいたので特に支障なし。 私が毎週金曜日に名大で空手の 練習とコーチをしていることは職場にそれとなく伝えてあり、仕事のスケジュールも それで片付くようにメリハリをつけている。ここのところが職場の若手君に伝わるといいな。

師範のお言葉
・3回目の目一杯の練習というのは、後の練習のことを考えずに力を出し切ることだ
・目一杯の練習によって、目一杯のレベルがだんだんと上がっていく。
・蹴込は踵を高く上げてから蹴り込むこと
・後屈立は猫足立の鍛錬形、前足を爪先から下ろすのは全く同じ
・上受は顔面を守る。腰から顎の下までは斜めに一直線、そこから真っ直ぐ上に受ける


13.09.27(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、上受・裏拳・逆突、外受・逆突、内受・逆突
    内受・刻み・逆突、手刀受、手刀受・刻み前蹴・貫手、外受・猿臂・裏拳、前蹴
    蹴上、蹴込、回蹴、昇級審査用の移動基本、昇段審査用の移動基本
形:平安三段〜五段、慈恩、抜塞大、二十四歩
組手:自由一本組手

今日の名大道場の練習は、いつもの第3体育館ではなく、その上にある第5体育館である。 私が学生時代に先輩や同期の仲間と一緒に昼休みに自主練習した場所である。ここは日本拳法部が 主に使用していて、当時も大きな鏡があったが、今は改修されて一面が鏡張りの立派な体育館に なっている。まずは移動基本の練習から始める。常に鏡を見ながらチェックできるので、私は 腰を落とすこと、身体の軸が左右にぶれないこと、極め(身体の締めも)ができていることを 注意して練習する。しかし、実はこれはきつい。できているつもりでも、できていないことが 多いのが鏡で一目瞭然なので手が抜けない。主将のF君のための昇級・昇段審査用の移動基本の 練習まで終わる頃には汗びっしょり、息も上がる良いトレーニング。 51歳の私が学生と全く 同じ練習をやっているのは、松濤館流空手だから。松濤館流の創始者の船越義珍先生いわく、 「空手の修業は一生である」
「空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還(かえ)る」

続いて形の練習。平安の形は学校での教育でも使えるように危険な技を排除した形であるが、 それでも一つ一つの技を突き詰めると奥が深い。接近戦の技のオンパレードの平安三段だけでなく、 平安四段にも接近戦を得意とする剛柔流の動作があった。 松濤館流といえども他流派の良いところは 取り込んでいくところが私の所属している会派の素晴らしいところ。なので、私はこの歳になっても いまだに空手を続けている。 平安の形の後は、慈恩と抜塞大。師範のお言葉によると、平安の形もそうだが、 形は立ち方ができているかどうかが一つのポイント。後屈立が一番難しく、次に騎馬立なのだそうだ。 そう聞くと意識せざるを得ず、後屈立の後ろ足寄り重心、騎馬立の足首の締めに注意して練習する。 最後はF君のための自由一本組手の練習。基本一本組手とは違って、自由組手に近い間合いの調整が できていないのでそれを重点的に練習。(受けの時の後ろ足の送りと前足のスライドで間合いを調整)  本日の練習、大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・平安三段の最後の背後への突きは縦拳にしない。
 縦拳は小指側の拳が折れる。
・平安四段の裏拳の動作は剛柔流。接近戦の技だ。
・正中線を回転する動きは裏拳だけでなく、他にも応用が利く。
・山突きは電信柱を突くように。前から見るとS字を描く。
・形では歯は見せないこと。


13.09.20(金) 名大道場金曜練習

体力トレーニング:自然体→左右の前屈立→左右の後屈立の反復
基本:昇級審査用の移動基本、昇段審査用の移動基本
形:平安三段〜五段、慈恩、抜塞大、二十四歩
組手:相手の前手を制して逆突の3つの技の練習

だんだんと秋らしくなって、朝晩はずいぶんと涼しくなってきた。いよいよ空手の 修行にはよい季節になってきた。ただ涼しくなって猛暑の頃の疲れが表面に出てきたのか、 疲労がたまっているような感じである。このような時には無理をしないと同時に、 適度に汗をかいて身体の代謝を良くした方がよい。土・火・木曜日は、愛知県ベンチプレス大会 のためのベンチプレスのトレーニング。 体調が悪くても、我慢してできる範囲内でやる。 これが大事。無理してはダメだが、その一歩手前でコントロールして練習する。空手の 自主練習も全く同じだ。月曜日は基本、水曜日は形と組手を中心に自主練習をやった。 私が一番重点を置いているのは基本の練習で、これだけは欠かすことができない。基礎体力を 維持・向上させる意味もあるが、これが空手すべての技に繋がるからである。空手の基本技の 一つ一つを取っても奥が深い。形や組手は基本の上に成り立っているので、それができなければ 必ずどこかで壁に突き当たる。ともあれ、「空手の修業は一生である」。(松濤二十訓より)

さて、今日の名大空手道場の練習は、先週と同じく体力トレーニングから始まる。 少し涼しくなってきたので身体を温めるには良いトレーニングで、学生たちも私も臨戦態勢となる。 続いて昇級審査用と昇段審査用の移動基本の練習。昇段審査用の方は、学生たちに早く黒帯を 取ってほしいとの師範の思いからか何度も繰返し練習する。気合いを入れて練習すると、 基本の練習だけで皆、汗が滴り落ちて息が上がる。しかし、これは真剣に練習している証であって、 いい加減に練習していてはこうはならない。 師範いわく、「松濤館流の空手の練習は、楽なものは一つもない」これだからこそ、生涯武道 として続けていく価値があると思う。単に長く空手をやっているからと言って、ふんぞり返っている ようなのは私は嫌いだ。年齢相応にではあるが、修行をやめるつもりはない。形の練習での 師範の解説は、空手の技の神髄そのもの。早くモノにして、黒帯を取ってほしい。最後に 組手の練習をやって、本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・形の意味を考えると、自然な構えにならないことがある。
 その構えが形の中で自然にできるように何度も練習すること。
・平安三段の猿臂受けの前の構えは、肘の位置を前寄りに構える。
・平安四段の最初の構えの背手受は、流し受けの動作を含んでいる。
・平安四段の前の後の裏拳は、真直ぐに正中線に沿って落とすこと。
・騎馬立の足の締めは、素早く急所を守る意味。四股立ではカバーが遅れる。
・松濤館流の横蹴系は、絶対につま先を上に向けてはいけない。
・できるようになるまで、何度も繰返し練習しないと技は身に付かない。
・松濤館流の空手の練習は、楽なものは一つもない。


13.09.13(金) 名大道場金曜練習

体力トレーニング:自然体→左右の前屈立→左右の後屈立の反復
基本:昇級審査用の移動基本、昇段審査用の移動基本
形:平安三段〜五段、慈恩・抜塞大を3セット
組手:刻み逆突と受けの練習

皆様、大変ご無沙汰しております。名大金曜練習は先週から再開していましたが、 先週は東京に行く用事があって参加できませんでしたので、練習日記は本日から再開 させていたただきます。

実は夏休み中もお盆休みを除いて、学生たちが大学の体育館で自主練習をしたい というので私も毎週金曜日に一緒に練習していました。主将のF君と私は皆勤賞。 今年の夏は暑かったが、おかげで夏バテすることなしに無事に乗り切った。心なしか 膝の調子も良くなってきている。息子にお付き合いして参加予定の10月の愛知県 ベンチプレス大会に向けて、8月から名古屋市のトレーニングセンターに週3回 練習に行っている。ベストで95kgまで挙がるようになったので、いくら膝が良くない と言っても上半身より下半身の力が弱いのは情けないので、時々スクワットもやっている。 こちらはハーフスクワットだが、何とか105kgまでできるようになった。 やはり 膝が悪いからと甘やかしてはダメなようである。松濤館流空手の創始者の船越義珍先生いわく 「空手の修業は一生である」

さて久し振りの師範のご指導による名大道場の練習をとても心待ちにしていたが、 やはり期待通り(?!)の猛練習。いきなり初めてやる体力トレーニングから始まる。 自然体からジャンプして騎馬立、左前前屈立、右前前屈立、左前後屈立、右前後屈立、 そして元の自然体に戻る。これを延々と繰り返す。これは膝を鍛えたい私にとって、 とても良い鍛錬である。このような数物のトレーニングは、年寄り(かな?)には 向いているかもしれない。続いて昇級審査用と昇段審査用の移動基本の練習に入る。 今日は蒸し暑いので、学生たちも私も大量の汗を流す。昇段審査用の方は、学生たちの ために師範の丁寧な解説があり、私も自分の技を見直す意味でとても参考になった。 続く形の練習は、これまたぶっ通しの練習であったが、最後の慈恩・抜塞大は渾身の 気合いを入れて練習する。最後は、師範が帰られた後に自由組手の練習。 充実した練習ができて感謝です。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・上受からの裏拳は45度の角度で打つこと。上受が正しい位置にないと打てない。
・内受を正面寄りにすると、次の刻みがうまく打てる。
・手刀受の後の刻み前蹴はスナップが大事。
・外受猿臂裏拳の猿臂打ちは、親指で胸を一文字に切るように打つ。
・平安四段の猿臂打ちは腰を切ること。
・同じく前蹴の後の裏拳は、階段を降りるように前に踏み出す。
・同じく内受けは、いったん腕を伸ばしてから大きく受ける。


13.07.26(金) 名大道場金曜練習

学生の昇級審査
形:平安四段・五段、慈恩、抜塞大
組手:自由一本組手

今日は学生たちの昇級審査の日。日頃の練習の成果があって、二人とも無事に昇級。 年末の昇級審査、あるいはその次の審査で茶帯を取るためには、まだまだ課題は多い。 昇級審査の後は、次のステップのために平安四段・五段、慈恩、抜塞大の形を練習する。 学生たちは平安五段を練習するのは初めてなので、まず順番を覚えるために何度も練習する。 続いて、茶帯の組手の課題である自由一本組手を練習する。自由一本組手は、自由組手の 準備のための組手であって、構えは自由組手だが動作は自由組手ではない。同じ松濤館流でも 会派によっては、自由一本組手のスタイルがかなり違うようである。 師範いわく、 「会派の松濤館流の空手が世界標準なので、しっかりと身に付けること」 確かに空手を やる以上は、世界のどこにでも通用する空手を身に付けたい。

夏休み前の練習は今日が最後なので、少し早目に練習を切上げて練習の疲れをねぎらうべく 皆で楽しく打ち上げ。大汗をかいた後の旨いビールで乾杯の後、空手談義に花を咲かせる。 途中から練習に来てくれたOBのN君が学生たちに、「道場のみの空手と思うな」という 松濤館流空手創始者の船越義珍先生の言葉を引き合いに出して学生を励ましてくれたのは嬉しい。 これは私の座右の銘である船越先生の「松濤二十訓」の言葉の一つ。打ち上げが終って 帰宅する途中、師範から「会派の空手は中年オヤジにも無理強いする空手なので、よろしく」 との激励メールが飛んできた。生涯空手は、こうでなくてはいけない。身体を壊すまで やっては元の子もないが、理想の空手を追求し続けるならば妥協してはいけない。ともあれ、 本日の練習お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範がみえる名大空手道場の練習の再開は9月になります。学生たちとともに自主練習は する予定ですが、空手練習日記は9月までお休みとさせていただきます。ご了承くださいm(__)m

師範のお言葉
・会派の松濤館流の空手が世界標準なので、しっかりと身に付けること。
・松濤館流の形は身体に優しくない。ゆっくりとやっても汗が噴き出てくる。
・そして、会派の空手は中年オヤジにも無理強いする空手。
 (たとえ歳を取っても理想の空手を追求するために妥協しないということ)
・抜塞大の掬受は、極めた時に反対側の肘が見えるように腰を切ること。


13.07.19(金) 名大道場金曜練習

基本:下段払・追突、前屈立移動、自然体から上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、     手刀受、移動基本前蹴、蹴上、蹴込、回蹴、昇級審査用移動基本
形:平安三段、二十四歩
組手:基本一本組手

今週の名古屋も暑かったが、ひとところの猛暑を思うと少し和らいで過ごしやすい。空手の自主練習や 筋トレも、その分だけ集中できる。土曜日:10月に出場を予定している愛知県ベンチプレス大会のための ベンチプレス練習。最近は体重が61〜62kgまで落ちている(絞れている)ため、少し記録が 伸び悩んでいる。しかし空手の練習と同じで、日々は目に見えて効果がでなくても地道に練習していれば 必ず得るものはあると信じている。ベンチプレスのセット練習の合間は、鏡を前に蹴りや組手練習。 したがって、実質的に休憩なしのハードなトレーニング内容となる。 最後の締めは両手に3kgのダンベルを 持って刻み逆突を左右交互20本で、これはさすがにこたえた。このトレーニングは腕と肩はもちろんのこと、 背中や足腰にも物凄く効く全身トレーニングなので、15〜20回できる懸垂よりもよいトレーニングになる。 日曜日:ジョギングでほぐす。月曜日:基本練習を1時間、最後は前蹴回蹴交互100回で締め。火曜日: 名古屋市のスポーツセンターで筋トレ。ビルダーの人が大会前の調整をしていたが、凄い筋肉をしていた。 ここまでやるとやりすぎだが、空手のために必要な筋肉を維持するための参考にしたい。水曜日:形、 サンドバック練習、組手の練習。木曜日:筋トレと軽い空手練習。

今日の名大空手道場の練習は、来週の学生たちの昇級審査のための練習。まずは下段払・追突、前屈立移動で 前屈立の正しい立ち方と運足を練習。下段払・追突は、追突だけでなく下段払を極める練習でもある。 昇級審査でも移動基本、基本一本で何度も出てくるため、下段払は一つのポイントでもある。基本で しっかり下段払をやっておけば、相手の中段突を払いながら逆突の組手技にもそのまま生きる。 後で学生の二人にも下段払をしっかりやるようにアドバイスしておいた。続いて、自然体からの受け・逆突、 蹴り、そして形の練習へと続くが、今日の練習は、私にとっても得るところが多かった。そのうち、 「構えや技が決まるポイントは一点しかなく、自然な動きを追究すれば自ずと決まる」というのは大きな収穫。 私は不器用な凡人なので理想の技を究めることはなかなか難しいが、それでも不自然と感じる動作を 極力排除する努力を続ければ、理想の空手に一歩ずつでも近づけるということである。

最後は基本一本組手の練習。学生たちは久し振りなので、ちきんと受けてから突くという正に基本ができていない。 自由組手風の、払って突く形になってしまっている。 基本の受けでは大きく練習して、組手では素早く 必要最小限の動作で受けるというという基本理念を忘れてしまっている。師範が帰られた後も、 移動基本と同じように受けを極めてから突くということを意識して繰り返し練習。 その後は平安三段の形で、 追突の挙動が右と左で一つずつあるので、交代で鏡を前にして正しい騎馬立と前屈立を意識して練習する。 本日の練習、大変お疲れさまでした。来週の昇級審査頑張ってください。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・前屈立の基本は、前足を内側に締めて、前足と後ろ足を平行にする。
・組手は基本を崩して自由に動けるようにするが、まず基本ができていないとだめ
・前屈立の膝の位置、内受の添え手など、極まるところは一点しかない。
 自然な動きを追究すれば、自ずと構えや技の位置は決まる。
・騎馬立は、両足をしっかりと内側に締めること。四股立は松濤館流の立ち方ではない。
・鋭い蹴りは、蹴ってすぐに戻すスナップが効いている。そして当てることができれば、
 止めることもできる。それがコントロールできている蹴りだ。
・二十四歩は年を取ってもできる数少ない形の一つだが、緩急が命だ。


13.07.12(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受、上受・逆突、外受、外受・逆突、内受、内受・逆突     手刀受、手刀受・貫手、移動基本蹴上、蹴込、自然体前蹴回蹴交互100
形:平安初段〜三段
組手:刻み逆突と受け、刻み逆突・逆突逆突、相手の前手を払って逆突き4種類
    前蹴・追突、刻み回蹴・逆突

今週の名古屋は文字通り猛暑で、最高気温が35℃を超えると酷暑日と呼ぶが、それを更に上回る 36℃から37℃の日が続く。エアコンが効いていないところではじっとしていても汗が噴き出す暑さだが、 このような時には積極的に汗をかいて身体を順応させたほうがよい。勤務後に会社体育館で、 月曜日は基本をメイン、水曜日は形・組手・サンドバック練習をメインとした自主練習で1時間 みっちりと汗をかく。それもダラダラとやっても武道の練習ととしては全く意味がないので、 エアコンが効いていない体育館で熱中症にならないように注意しながら集中して練習する。 汗をかいた後は、ご飯がおいしい。ビールも美味しい。しかし、ビールを飲む前にプロテインを 溶かした牛乳を飲んで身体をケアしておく。おかげでこの猛暑にも何とか体調を崩さず過ごせている。 大量の汗をかくと代謝が活発になるためか、身体も適度に締まってきた。更に不思議なことに、 今年の1月から続いていた両膝の違和感や痛みも、知らないうちに軽くなってた。

今日は師範が用事でみえないため、私は師範から今日の名大道場の練習を任されていた。 しかし、こういう大事な時に限ってJRが事故のために遅延したため、30分遅れで道場に到着。 事前に主将のF君に遅れることを連絡しておいたので、F君は鏡の前で自主練習をやっていた。 明後日の日曜日の大会に備えて、急いで練習を始める。まずは基本の練習から。 基本は、形や 組手の土台となる大事な練習なので欠かすことはできない。形の練習で慈恩・抜塞大ができなくても、 大会のためには基本練習を優先したほうがよい。 いつものように、自然体前蹴回蹴交互100で締め。 今日のF君は先週のように間違えることなく、私と同じく最後は回蹴で終了。続く形の練習は、 試合で使う平安初段から三段を徹底練習。OBのTKさんも来てくれたので、一緒に練習しながら 二人でF君のためにポイントをアドバイスする。最後は試合用の組手技を一通り練習して、 本日の練習終了。明後日の試合、頑張ってください。押忍、ありがとうございました。


13.07.05(金) 名大道場金曜練習

基本:下段払・追突、移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受、外受・逆突、     内受、内受・逆突、手刀受・貫手、移動基本蹴上、蹴込、自然体前蹴回蹴交互100
形:平安初段〜三段、慈恩、抜塞大
組手:右手・左手で相手の前手を払って逆突、刻み逆突と受け、刻み逆突・逆突逆突

しばらく梅雨らしい日が続いていて割と涼しくて過ごしやすかったが、今日は朝の雨があがると 晴れて暑くなってきた。今日の名古屋の最高気温は、久しぶりに30℃を越えて32.8℃。夏風邪は ほぼ治ったが、病み上がりの身体には少しこたえる。今週の自主トレはリハビリだが、月と水に それぞれ基本と形・組手・サンドバック練習を各1時間づつ練習して動きを取り戻す。先週も 週末に体調を崩す前は月・水の練習は欠かしておらず、自然体前蹴回蹴交互100も週に1回はやっている ことになる。師範が本日の練習の最後に仰っていたが、 「天才でない凡人は、体力が落ちないようにという強迫観念で練習を常に欠かさないものだ」 これは私も同じで、たとえ体調が少々悪くてもやらずにはいられない。それほどひどくない風邪の場合には、 適度に汗を流すと代謝が良くなって免疫力が上がるようである。

2週間ぶりの名大道場はやはり熱気がむんむんとして、少し動くだけで汗が噴き出す。しかし、 すでに自主練習で汗をかくことに慣らしていたので、身体は割とよく動く。こういう暑い時にこそ、 だらだらとやっても練習にならないので、意識を集中して練習することが必要だ。 基本で後足を 浮かさないようにして突きを打つことの重要さについて師範からのご指導。これは論より証拠で、 実際にサンドバック打ちやミット打ちをやってみると分かる。物理学的には「作用・反作用」で、 突きの前方向の力は後方のどこかで支えねばならない。 ちょっと考えれば自明であり、考えなくても 身体で分かることなのだが、一旦癖がついてしまうと直すのが難しい。かく言う私も、師範から 手刀受がぶれているというご指摘をいただき、常に理想の技を意識しなければと自省する。

基本練習が終わる頃には、床に汗が滴り落ちる。続いて形の練習は、平安の形と慈恩、抜塞大。 これもだらだらやっても効果がないので、最後の抜塞大は目一杯の力で頑張る。さすがに息が上がって 主将のF君が心配してくれたが、これは計算づくなので大丈夫。こんな時にこそ、力を出し切る ぐらいのつもりでやらないと駄目なのだ。最後は組手練習。師範から、練習は軽く当てるつもりでやれ、 と発破がかかる。 当てることができれば止めることもできる、それが伝統空手の技のコントロールの技術。 「寸止め」という言葉はかなり語弊がある。師範のお言葉通り、実は「当て止め」という物凄い 高等な技術である。 倒す場合のインパクトの場所を、ほんの少し手前にずらす。今日の私は 言い訳はあまりしたくはないが、病み上がりで感覚が戻らずそれができていなかった。だから修行は 怠ることができない。修行の道は続く。暑い中、本日の練習お疲れさまでした。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・基本は後足の踵を浮かさないこと。これはどの流派も同じ。
・後足で踏ん張ってこそ強い突きが打てる。無重力状態では空手はできない。
・基本ができているからこそ、組手の崩した構えもできる。逆は絶対にできない。
・手刀受がぶれているので注意すること。
・当てることができれば止めることもできる。それが突きをコントロールする  ということであり、伝統空手の神髄だ。
・だから歳を取っても続けることができる。それが生涯空手。
・しかし、練習では上段も軽く当てるぐらいのつもりでないと試合では使えない。
・高校生まではメンホーに当てると反則を取られるが、学生以上は軽く当ててもOK
・前手を払う技は、掴まないように注意すること
・天才でない凡人は、体力が落ちないようにという強迫観念で練習を常に欠かさないものだ。


13.06.28(金) 夏風邪で体調を崩し、名大道場金曜練習はお休み

昨日から微熱、関節痛、咳が止まらず、学生にうつしても申し訳ないので、大事を取って本日の練習を 休ませていただきました。不徳のいたす限りです m(__)m。体調管理には注意したいと思います。


13.06.21(金) 名大道場金曜練習

基本:騎馬立、前屈立、後屈立で100数える、前屈立前進・後退、下段払・追突
    移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受、外受・逆突、内受、内受・逆突、手刀受・貫手
    移動基本蹴上、蹴込、自然体前蹴回蹴交互100
形:平安三段、慈恩、抜塞大
組手:刻み逆突・逆突逆突

今週になってからようやく梅雨らしい日が続くようになった。じめじめした雨はうっとうしいが、 雨音を聞きながら身体を動かすのもまた楽し‥の気分で自主練習やトレーニングに励む。今週は 色々とあって疲れがたまっているので、基本練習をやった月曜日以外は軽めの練習やトレーニングに留めた。 その代りに月曜日は1時間の中で集中して基本を中心として、形、組手の練習までやったので、 体重が60kg台まで落ちてしまった。特に最近、膝の鍛錬と正中線の保持のために重点的にやっているのが、 前屈立前進後退のトレーニング。これは基本中の基本の動きであるが、正しくやろうとすると奥が深い。 後ろ足を寄せてから前進するのだが、この時に腰から上は動かさない。一瞬だけ後のつっかえ棒を外して、 今度は前からつっかえ棒を立てるような感覚だ。この感覚を身体で覚えるのに、ずいぶんと長い時間がかかった。 しかし、そのおかげで「正中線をぶらさないこと」の何たるかが少しだけ分かってきた気がする。 師範いわく、正中線をぶらさないことが空手の基本。これは剣も同じ。

今日の名大道場は、主将のF君、KD君、そして私の3名での練習。まずは立ち方のトレーニングの後、 延々と30分にわたって前屈立の前後移動と、下段払・追突の練習。 若いころの私はこのような単調な 練習は嫌いだったが、練習の目的をはっきりと理解している今ではむしろ自主練習で自らやるぐらいに 好きになった。少しでも上達したければ、時間を忘れて夢中になってやってしまうものなのだ。 F君もそんな人間の仲間入りをしたようである。基本の練習が終わるころには汗まみれだが、 私も学生たちも練習を通じて暑さには順応してきたようだ。こまめに水分補給しながら、形の練習に入る。 いつものように師範による技の解説があった。下段貫手は本来なら金的を狙うが、学校教育用に作られた 平安の形の平安五段にもあり教育上よろしくないので、教える相手によっては足を取って相手を 倒す技という説明をしなければいけないので、教える側としてはなかなか気を遣う。最後は、実戦で すぐに使える刻み逆突・逆突逆突を繰返し練習する。遅れて来たKD君のために、最初にやった 前屈立前進後退や下段払追突も少しやって本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・前屈立は前進はいいが、後退は難しい。だから練習すること。
・正中線が前後左右にぶれないようにすること。腰の位置、肩の位置も左右対称。
・基本では軸足のかかとを浮かさないこと。
・前屈立で前進する時に、先に前足を開かないこと。
・脇を締めて突くからこそ、歳をとっても突きの威力は落ちない。
・抜塞大の下段貫手は、上から一直線に突くこと。(平安五段にもある技)


13.06.14(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受、外受・逆突、内受、内受・逆突、手刀受・貫手
    移動基本蹴上、蹴込、自然体前蹴回蹴交互100
形:平安三段、慈恩、抜塞大、二十四歩
組手:刻み逆突・逆突逆突

今日の名古屋も暑かった。昨日の35.7℃に続いて、最高気温33.5℃。一体、梅雨はどこへ行って しまったのだと思っていると、沖縄は早くも今日、梅雨明けしたらしい。しかし、この暑さは 不安な膝をだましだまし練習している私にとっては都合がいい。多少の痛みや違和感があっても、 できる範囲内で前屈立の前進後退の繰り返すリハビリ。無理は禁物だが、急性症状がなければ 甘やかしてはダメなのだ。動きが悪いところは、動かして温めながらながらほぐしていくしかない。 これは5年前に左膝内側靭帯断裂の大けがから立ち直った時の教訓。

名大道場での練習も、少し身体を動かしただけで大量の汗が噴き出す。本日の練習メンバーは、 先週と同じく他道場の黒帯のK君、OBのTKさん、主将のF君、KD君、そして私の5名。 自然体前蹴回蹴交互100を終わった頃には、汗が床を濡らすぐらい。私は月曜日に自主練習で 100回やったが、今日の方が遥かにきつかった。5人の中では一番に終了したが、酸欠になりかかった。 でも、これぐらい頑張ると暑さに負けずにやった気がする。続く形の練習は、とても勉強になった。 平安三段の縦手刀、単なる縦手刀ではない。相手の突きを受けると同時に、腕を掴んで(ここは秘伝なので 詳細の割愛をご容赦)突きの意味。 空手の形の予備動作は全て意味がある、これまでも感じていたがそれが確信に変わった。 最近感じるのだが、空手の形はその意味を考えながら修行していくと、 段々と技の本質が分かるように創意工夫されたものではないかと思う。なぜそうするのかの疑問の先に 形の真意がある。

最後は、刻み逆突・逆突逆突の組手練習。師範は間合いを誤魔化すテクニックとおっしゃっていたが、 これは緩急のフェイントのテクニックでもある。刻み逆突で一呼吸おいて逆突逆突、間髪を入れずに 連続技で逆突逆突。 形だけでなく、組手でも緩急は空手のエッセンスである。緩急は、拍子とも 通じる。理想は無拍子。これは筋トレに出掛ける名古屋市のスポーツセンターで知り合いになった、 元フルコン空手をやっていた人も言っていた。 繰返し練習して、本日の練習終了。暑い中、大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・上受は正中線に沿って真っ直ぐ上に受けて、正中線を防御する。
・内受は最初は肩が上がらないように下に構えるが、すぐに上に持っていって水平に受ける。
・平安三段の裏拳の後の縦手刀は、実は掴み受け。相手の突きを掴んで追突の意味。
・慈恩の鉄槌落し受けは、真っ直ぐ下に落とすこと、これができないと受け技に使えない。
・抜塞大の山突きは、電信柱を打つイメージで突く。鏡を見て練習すること。
・技の意味を知らないと、形を教えることはできない。
・二十四歩の形は、緩急をつけること。
・逆突逆突は、右足をがに股で左足より前に出して、間合いを誤魔化すテクニック。


13.06.07(金) 名大道場金曜練習

基本:前屈立移動、移動基本追突、三本突、上受、上受・逆突、外受、外受・逆突、内受、内受・逆突
    手刀受、手刀受・貫手、移動基本蹴上、蹴込、自然体前蹴回蹴交互100
形:平安三段、抜塞大、慈恩、二十四歩
組手:二挙動で逆突、同じ二挙動で刻みvs逆突、中段逆突vs下段払上段逆突、初めで一挙動で

先週に梅雨入りして、今週は6月に入ったというのに雨らしい雨が降らない。と思ったら、 今日の金曜日は夕方から雷雲が発生して、雷と物凄い雨に襲われる。でも、これは夏の風物詩であって、 梅雨時とはちょっと違うような気がする。今週の自主トレは、土・火・木は基礎体力作りのための筋トレ。 月曜日は基本を中心とした自主トレで、一通りの移動基本の後で前蹴回蹴交互200回に挑戦してみた。 100回までは普通にできたが、それを超えるとさすがにテンポが遅くなり、スナップが効かなくなる。 220回までやったところで練習の意味なし(切れが全くないので)として止める。少し休んでから、 20回だけ目一杯にスナップを効かせて仕上げる。 道場の練習で100回やるなら、自主練習では100回で 満足していては駄目なのだ。師範も仰っていたが、体力がなければ練習しても上達しない。生涯空手を 標榜するならば体力の維持は必須で、何もしないと50代ではどんどん筋力(特に瞬発力)は低下する。 水曜日は形とサンドバック練習だが、その前に前屈立での前進後退を20分以上の時間にわたって 徹底的に練習した。空手の目指すところを知らない人にとってこれほど辛くてつまらないトレーニングは ないかもしれないが、膝が悪くても身体の軸をぶらさないという目的があるので何度でもやりたくなる。 良く言って求道者、悪く言うとトレーニング中毒。しかし、代謝が良くなったためか膝が軽くなった。

今日、名大道場に行く途中で名大祭が始まっているのを見たが、雷とにわか雨に襲われたためか活気がない。 しかし学生の話だと盛り上がるのは土日らしいので、そう心配することもないようだ。本日の練習メンバーは、 久しぶりに来てくれた他道場の黒帯のK君、OBのTKさん、主将のF君、KD君、そして私の5名。 先週の予告通り、前屈立前蹴回蹴交互は60回から100回に増量。K君は目を白黒させていたが、 後で聞いたら良いトレーニングになったとのこと。私も200回やってあったので貯金はあったものの、 スナップとテンポを意識してやるとトップで終了したがバテバテの状態になった。しかし、この練習の 意味を考えると余裕をもって終わること自体は無意味で、いかに高回数スナップとテンポを維持できるか が意味を持つ。今日の師範のお言葉「身体を瞬間的に締めて、力を爆発させるのが空手だ」が 全てを物語る。 私は空手の締めは瞬間的に身体の剛性、すなわちヤング率を高めることだと思っている。 剛性が高くなると、少しの変位で大きな荷重がかかる。その荷重は作用反作用の原理によって自分にもかかる、 したがって自分自身も衝撃に負けないように鍛えねばならない。こう考えると、空手は極めて物理学的な 武道である。

形の練習の後の組手練習は、まず先週のおさらいから始める。初めてこの練習をやるK君も 慣れてきたところで、試合形式の始めで仕掛けてきた相手に交叉法で返す練習を何度も繰り返す。 最後は、攻め手が刻みと逆突きを混ぜて練習する。私も含めてこれは難易度が高い練習だが、やらないことには 試合で使えないので、攻め手のスピードを抑え気味にして一順だけ練習して本日の練習終了。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・前に出る時は腰から、下がる時は肩から。前後に上体がぶれないようにすること。
・身体を瞬間的に締めて、力を爆発させるのが空手だ。
・子供に身体を締めることを教えるのは難しい。
・体力が練習を支える。
・身体の軸がぶれないように常に注意するのが生涯を通じての空手の修行。
・逆突きの射程を伸ばすには、上体の位置を変えないように継ぎ足して一気に突く。


13.05.31(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50、前腕トレーニング
基本:移動基本追突、三本突、上受、上受・逆突、外受、外受・逆突、内受、内受・逆突
    手刀受、手刀受・貫手、自然体前蹴回蹴交互60、移動基本蹴上、蹴込
形:平安三段、慈恩、抜塞大、二十四歩
組手:二挙動で逆突、同じ二挙動で刻みvs逆突、二挙動で中段逆突vs下段払上段逆突

名古屋は5/28の火曜日に平年より11日早く梅雨入りしてから、何となく蒸し暑さを感じるようになってきた。 いつの間にかもうすぐ6月で、この前まで寒い日があったのが嘘のようだ。暑くなってきたので、 自主練習も暑さに順応するように頑張る。ただ右膝の具合がよくないので、空手は月曜日に基本、 水曜日に形、組手、サンドバック練習を1時間づつ練習するに留める。残りの土・火・木は 筋トレで体力づくり。それにしても、空手がロンドンオリンピックの競技種目に採用されなかったのは 大変残念である。 かなり前のことだがこの空手練習日記を見てコメントしてきたロンドン在住の 日系人の女性が、空手がロンドンオリンピックに採用されそうだと喜んでいたのを思い出した。 彼女自身も空手をやっていて、三段を取ったと言っていた。彼女とはあれ以来、音信不通になっているが 今頃きっと彼女も大いに落胆しているだろうな‥

今日の金曜日は、梅雨の谷間の晴れ間で暑い。練習メンバーは、主将のF君、KD君、久しぶりに 顔を出してくれた大学院生のT君、OBのTKさん、そして私の5名。準備運動で前腕のトレーニングが追加。 師範いわく、「速くて強い突きは、前腕と背中の筋肉から生まれる」 確かにそうだ。私は空手を再開してから 少しずつ前腕と背中の筋肉がついてきた。特に背中は筋トレでそれほど鍛えたわけでもないのに、 それなりに筋肉がついている。前腕の筋肉の方はつきにくいのだが、サンドバック打ちをやっていると インパクトの瞬間に前腕を締めるので、こちらも段々とついてきた。続いて基本の練習。 自然体で前蹴回蹴交互の練習は、来週から100回にするとの師範のお言葉。私にとっては、膝に重力が かからないこの練習を60回から100回にする方が、移動基本で3本往復から5本往復にするより 膝の痛みに耐える必要がないので楽なのだが、この感覚は若い人には分からないだろうな‥。

基本練習で大汗を流した後、形の練習に入る。今日の収穫は、抜塞大の最後の方の掬い受けの意味が やっと分かったこと。 師範いわく、「前蹴を掬って倒して、倒れた相手に裏拳を打つ」 なるほど、 だから腰を落とすのだ。まさに目からウロコ、本当に空手は面白い。形の全ての挙動に意味がある。 最後の組手練習は、逆突を打つ時に前のめりにならないようにすることを目的として、二挙動による徹底練習。 これは私も自主トレで気を付けているが、刻み突きのように次に極める場合は別だが、極め技は 外した時の相手の反撃まで考えて練習すると決して前傾にはならない。なぜならば、相手の反撃への 対応が遅れるから。腰を相手にぶつけるぐらいのつもりでちょうど良い。腰さえ前に出れば、 腕(突き)はおのずと伸びる。二挙動の練習を徹底的に繰り返して本日の練習終了。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・速くて強い突きは、前腕と背中の筋肉から生まれる。
・上受、外受、内受を受けだと思うから弱くなる。攻め技だと思って練習すること。
 実際に全て攻め技に応用できる。(師範の実演あり)
・次からは前蹴回蹴は100回にする。あらかじめ自分で練習しておくこと。
・抜塞大の掬い受けは、前蹴を掬って倒して、倒れた相手に裏拳を打つ意味。
・逆突を無理やり伸ばそうとして前のめりになるのは、戻りが遅れて相手の反撃を受ける。


13.05.24(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受、上受・逆突、外受、外受・逆突、内受、内受・逆突
    手刀受、手刀受・貫手、自然体前蹴回蹴交互60、移動基本蹴上、蹴込
形:平安三段、慈恩、五十四歩大、鉄騎初段、二十四歩
組手:右手で掴んで右足払・左逆突、左手で掴んで左足払・右逆突、左手で掴んで右前蹴

ここ最近は春を通り越して、まるで初夏のように暑い。しかし考えてみればもうすぐ5月も終りで、 沖縄はすでに梅雨入りしている。膝の調子は相変わらず古傷のある左膝より右膝が良くないが、 甘やかしても衰える一方なので衝撃をかけられない右膝を騙し騙し自主トレと筋トレに励む。 そんな中で、凄いビックニュースが飛び込んできた。80歳になる冒険家でプロスキーヤーの 三浦雄一郎さんが絶好のコンディションにも恵まれて昨日5/23にエベレスト登頂に成功したとのこと。 さすがに頂上から下山してきた時には脱水症状で疲労困憊状態だったそうだが、それにしても凄い。 登頂の詳細は、三浦さんのFacebookにあります。 そんな三浦さんも60代前半の時は、肥満・高血圧・糖尿病でボロボロだったそうで、そこから 猛トレーニングをやって70代で2回エベレストに登頂、そして今回が3回目の登頂というのだから 本当に恐れ入る。私のような50代は、まだヒヨッコだ。またまだ行ける。三浦さんの偉業は、 中年(心は若いつもりですが)の我々に「やればできる」という勇気を与えてくれる。

今日は用事があって有休を取る。昨日の筋トレで、ベンチプレスのトレーニングの合間に 膝の筋力が落ちないように40kgまでの軽い重量でのフルスクワットや片膝ハーフスクワットを やった疲れが残っていて膝の調子は最悪。 しかし痛めているのは膝関節であって膝の筋肉や靭帯 ではないので、膝関節を筋力でサポートするためには筋トレは怠れない。この筋力が維持できてこそ、 空手を続けることができると考えている。 本日の練習メンバーは、主将のF君とOBのTKさん、 私の3名。F君は用事があって途中から合流して、30分ぐらい練習。私はF君が来るまでの間に 移動基本と慈恩の練習で身体を温めたが、移動基本で前進する時に痛めた右膝をかばって 最初に上体が前傾してしまっていると師範のご指導を受けた。痛めているからと言っても、正しい 動作を崩してはいけないと反省する。移動基本と慈恩の練習をやった後、F君と再び移動基本の 練習をやる。基本は大事なので、私にとっては望むところ。膝が温まってきたので、前傾になる 動作もなくなってきた。続いて平安三段、慈恩と練習するとさすがの私も汗だくとなった。

F君が帰ってTKさんが来るまで、私は慈恩の形のポイントを練習する。鉄槌落し、掌底打ち、 いずれも実戦にも使える技である。 師範いわく、 「過程があってこそ結果がある。練習で大きな動作で鍛えてこそ、実戦で使えるようになる」 移動基本の受け技も全く同じと思うが、実際に組手で使う時には必要最小限の動作で受けないと 受け技は使えない。しかし小さな技だけを練習していても駄目なのだ。 試合用の形と実戦のための形とでは全く違う。今日の練習は、実戦に使える形の練習である。 少しバテテきた私に師範から「技をモノにするんだという気持ちがあれば練習はつらくない」 というお言葉をいただくと、とたんに元気が出てくるから不思議なものだ。 鏡を見ながら何度も練習する。続いて五十四歩大の形を覚えたいと思っていたので、師範にお願いして 練習する。この形は二十四歩とともに私のような年寄り(?)でもできる形なので、是非マスターしたい。 最近少しずつ練習しているので、技の流れだけは大体合っていたようだ。TKさんが練習に合流してから、 二十四歩、慈恩の形を練習する。TKさんと基本一本組手形式で、掌底受・逆突の応用もやって 技の使い方を確かめる。何度も練習して、本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・過程があってこそ結果がある。練習で大きな動作で鍛えてこそ、実戦で使えるようになる。
・慈恩の鉄槌落しは、頭上から真っ直ぐに落とす。
・掌底打ちは、ギリギリまでタメてから打つ。試合用の形と実戦のための形とでは全く違う。
・人間は利き腕があるので、必ず左右アンバランスになる。それを修正するのが空手の修行だ。
・姿勢を直すには、目をつぶってやって鏡で確認する練習をするとよい。
・技をモノにするんだという気持ちがあれば練習はつらくない。


13.05.17(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50
基本:移動基本追突、三本突、上受、上受・逆突、外受、外受・逆突、内受、内受・逆突
    手刀受、手刀受・貫手、自然体前蹴回蹴交互60、移動基本蹴上、蹴込
形:平安三段、慈恩、抜塞大、二十四歩
組手:右手で掴んで右足払・左逆突、左手で掴んで左足払・右逆突、左手で掴んで右前蹴

今週の名古屋は最高気温が31.5℃の真夏日があるなど、春から一気に夏が来たように暑かった。 まだ真夏のような蒸し暑さがないのでカラっとしていて過ごしやすいのだが、練習をやると汗が 大量に吹き出る。そんな暑さの中、月曜日はいつものように勤務後に会社体育館で移動基本を 中心とした練習をやった。最近は古傷のある左膝ではなく、先月に痛めた右膝の治りが遅く 右膝を曲げて外側に張ると違和感があるので騙し騙し練習をする。痛いからと言って何もやらないと 衰える一方なので、練習では意識して腰を落とす、筋トレでもスクワットを無理のない重量でやる。 右膝は痛めたのが最近なので、鍛えながら血行を良くすれば必ず治ると思っている。無理は禁物だが、 治すには気合い(気力)も必要だ。気力が免疫力や新陳代謝を高く保ち治癒力も高まる、これは 迷信ではなくまぎれもない事実だ。 このような膝の状態だと組手練習が膝にこたえるが、これも やらないと衰える。ステップ練習や自然体から歩幅を広げて刻み逆突など、筋力維持に必要な練習は 今週も頑張って続ける。このような努力は、決して無駄にはならない。私はそう信じている。

本日の名大道場の練習メンバーは、主将のF君、2年生のKD君、OBのTKさん、そして私の4名。 基礎体力、移動基本と練習が進むにつれて、汗が噴き出てきてエンジン全開。師範から、暑くなってきたので 毎日10分でも基礎体力を維持するようにとのお言葉があった。私が50歳を過ぎたこの歳でも 学生と全く同じ練習内容についていけるのは、ほぼ毎日やっている自主練習や筋トレのおかげなので、 本当に「継続は力なり」である。学生のみんなにも頑張ってほしい。続く形の練習では、抜塞大の 山突と下段蹴込の前動作について師範から分かりやすい実演とご説明があった。 やはり松濤館流の形は 実戦と深く結びついており、その意味を知らないといくら形を練習しても役に立たないし、 単なる空手踊りに成り下がる。形の意味をしっかりと教えていただける会派に出会えた私は幸せだと思う。 最後の組手練習は久しぶりに4人のローテーションで、いろいろなタイプの相手とできるので良い練習になる。 左手で掴んで前蹴までやってから、締めは応用で左手で掴んで左足払・右逆突を2回、3回目で前蹴をやった。 同じ技を繰り返した後のフェイント。せっかく練習したので、これをやりたいと思ってやってみた。 本日の練習、大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました m(__)m

師範のお言葉
・暑くなってきたので体力が落ちないように1日10分でも練習すること。特に足腰が大事。
・抜塞大の山突は、相手の突きを受けながら掻いくぐって打つから前傾姿勢で突くこと。
・同じく下段蹴込の前動作は、相手の突きを手刀受の要領で逆半身で受ける意味だ。
・二十四歩の45度の演武線がずれないように注意すること。
・形は最後に元の位置に戻るのが基本。
・相手を崩してから攻めるのが一番安全。逆に危ないのは一か八かの攻め。
・掴みは一瞬なら許されるが、掴んだまま逆突を打つと残心が取れないので有効にならない。


13.05.10(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体前蹴回蹴交互60、移動基本蹴上、蹴込
形:平安三段、慈恩、抜塞大
組手:刻み回蹴を3回打って最後に逆突

先週の金曜日は祝日なので、名大金曜練習はお休み。私は9日のGW連休があったが、 遠出はせずに2日に1回は息子と一緒に名古屋市のスポーツセンターで筋トレに励む。 来年の2に愛知県で開催されるジャパンクラッシック・ベンチプレス大会のマスターズ出場が 目標なのでベンチプレスの練習がメインだが、筋トレの合間に壁に向かって左右の逆突きを 打って身体がなまらないようにする。練習で145kgのバーベルを軽く持ち上げる息子とは比べものにならないが、 それでも私も80kgのバーベルで繰返し練習ができるようになってきた。 指導してくれる 愛知県パワーリフティング協会の理事さんが、今一番伸びていると褒めてくれているので、 この調子で頑張りたい。 私は5/6の月曜日から連休明けの出勤、勤務後に会社体育館で 基本をメインとした練習を再開する。両膝とも調子が良くないが、練習をやらないと 体力や筋力、スピードも落ちる一方だ。膝を騙し騙し、移動基本や蹴りのスナップ練習をやる。 火曜日・木曜日は名古屋市のスポーツセンターと会社体育館で筋トレ、水曜日は形とサンドバック練習。 なんとか連休前の動きは取り戻した。

今日の金曜日は、祝日が挟まって2週間ぶりの名大道場での練習。メンバーは、主将のF君、 OBのTKさん、そして私の3名。まずは移動基本の練習から始まる。合間に師範から、幕末から 明治の初めにかけて活躍した武人の山岡鉄舟についての談話があった。江戸城の無血開城に先だって、 西郷隆盛と交渉した人物とのこと。私はすっかり忘れていたが、帰宅して調べてみて思い出した。 西郷隆盛が出した5つの条件のうち最後の「将軍慶喜は備前藩にあずける」に対して、 鉄舟は「もし島津侯が同じ立場であったなら、あなたはこの条件を受け入れないはずである」と反論、 西郷隆盛がこれをもっともだと認めて無血開城がスムーズに進んだという有名な話である。 山岡鉄舟は剣の達人であり、その人物については西郷隆盛が 「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない」 と絶賛している。 とても真似できることではないが、その気迫や行動は武道をやっている人間ならば 学ぶべきところがある。

続いて形の練習に入る。主将のF君が早く黒帯を取れるように、平安三段の練習の後、 慈恩と抜塞大を練習する。慈恩の十字受けからの一連の挙動の最後の裏突きで、横から打つと 肩に無理な力がかかるので、前から打つようにとのご指導があった。いくら筋肉を鍛えても、 無理な方向に力がかかると最悪、肩が脱臼するとのこと。やはり無理のない自然な動きが一番だ。 次の抜塞大は平安の形とは全く異質の形なので、慣れないF君のために何度も繰返し練習する。 私もそうだがこの形は覚えてしまうと、後は腰の切れと要所で腰を落とすことに注意すれば 十分モノになる。頑張って覚えてくださいね。最後は、刻み回蹴3回から逆突きの組手練習。 F君の逆突きの射程距離が知らない間に伸びていたのには驚いた。腰が入るようになってきた。 まさに、「男子三日会わざれば刮目して見よ」である。私も、まだまだ負けられない。 本日の練習、お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・武道をやっているなら山岡鉄舟の生き方を学べ。
・慈恩の裏突きは、一旦、拳を前に持ってきてから打つ。横から打つと肩を痛める。
・いくら筋肉を鍛えても、関節が外れる方向に動けば外れる。
・自損行為は武道ではもっての外。必ず自分が有利な体勢にならなければならない。


13.04.26(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体前蹴左右各60、自然体回蹴交互60、移動基本蹴上、蹴込
形:平安三段、慈恩
組手:向い合って寄せ足・最後に継ぎ足の逆突、向い合ってスイッチ・最後に刻み突き

今週も膝をいたわりながら、自主練習と筋トレで身体を維持する。土・火・木と3日やった 筋トレはベンチプレスが中心で、その休憩時間に 壁を相手に左右の逆突の打ち込みで足腰がなまらないようにする。 火曜日には80kgが5回挙がって、指導してもらっている愛知県パワーリフティング協会の理事をやっている人から、 「マスターズ出場は間違いなし(参加資格90kg)」との太鼓判をいただいた。 月曜日は基本を中心とした練習で、最後は前蹴と回蹴のスナップ練習。 足を下ろさずに できるだけ速くスナップ蹴り3連続を左右交互に繰り返す。この練習は真剣にやると滅茶苦茶 きついが、膝が悪くてもスナップを維持するにはこれしかない。 この後でダメ押しで 自然体で前蹴・回蹴交互をやったら30本でヘロヘロになってしまった。水曜日は逆突、前蹴、 回蹴のサンドバック打ち込みで身体を温めた後で、平安の形、慈恩、抜塞大、燕飛、二十四歩の 形を練習する。そして最後に深曲げで騎馬立スクワット150回。これだけやると、膝の調子も なんだか少し良くなってきたような感じだ。

暑くなったり寒くなったりで、いつの間にかゴールデンウィーク間近になっていて、 今日が連休前の最後の名大道場での練習。サンドバック打ちや筋トレによる肩や太ももの 心地よい筋肉痛が残る中で、本日の名大道場の練習に参加。 練習メンバーは、主将のF君と2年生のKD君と私の3名。いつものように拳立・腹筋をやってから 移動基本の練習に入る。前蹴の練習は、自然体ではなく前屈立で片方ずつ練習する。それも 30回ではなく60回。私は自主練習でやったことがあるので何とか持ちこたえたが、学生たちは 30回を過ぎると足が上がらなくなってスナップも効かなくなっていた。 師範曰く、 「最初はたくさん蹴れなくても、練習を続ければ必ず限界レベルは上がる」 蹴りを使えるように するためには、最低限このぐらいの練習は必要だ。師範が常々おっしゃっているのが、 「道場は強くなるヒントを教える場だ、後は自分で練習すること」 まさにその通りで、 松濤館流空手創始者の船越義珍先生も松濤二十訓その8に「道場のみの空手と思ふな」との 言葉を残されている。頑張ってくださいね。

続いて形の練習。平安三段の後、師範はKD君に五十四歩大、私はF君に慈恩の形のコーチをする。 F君は一通り順番は覚えたので、平安の形のない動作を中心にコーチする。少しずつサマに なってきているので、今後が楽しみだ。師範から、「歳を取ってもできるのは二十四歩と五十四歩大 なので、五十四歩大も練習するとよい」というお言葉をいただいたので、私も暇を見て思い出しながら 練習するつもりである。最後の組手練習は、組手の寄せ足(送り足ともいう)の練習。「前進は前足から、 後退は後ろ足から」、この基本的な動きの後で継ぎ足の逆突を入れる。 私は刻み突きの寄せ足ですぐに逆突が深く打てるように後ろ足を前足に寄せ過ぎる癖がついてしまっているため、継ぎ足の逆突が 打てないことに気付いた。何事もやりすぎはダメだと反省。スイッチしながら前進、最後に前手となった右手の 刻み突きを入れる練習も奥が深い。 「打ち落すように突く」言葉では簡単だが、実際にやるのは難しい。 サンドバック打ちではこうしないと上段突きの威力がないことを体感している私でも、鏡を見て チェックすると少し突きが上ずっている。 師範の突きのお手本があるので、何度も練習して これを目指したい。本日の練習、大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・蹴りを使えるようにするためには、何百本と練習してスナップを速くすること。
・自然体から蹴るよりも、前屈立で速く蹴る方が実戦的でスナップも速くなる。
・最初はたくさん蹴れなくても、練習を続ければ必ず限界レベルは上がる。
・形の最後は必ず元の位置の戻ること。(松濤館流の珍手の形だけは例外)
・ホップして浮き上がるような突きはコントロールできない。
・上から打ち落すような突きは受けにくい。
・継ぎ足を生かすためには、その前にある程度の歩幅を確保すること。


13.04.19(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50、騎馬立から左右に前屈立、後屈立
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体で前蹴・回蹴交互、移動基本蹴上、蹴込
形:平安三段、慈恩
組手:刻みを流しながら逆突3本、4本目で更に逆突を払いながら逆突

どうも先週から両膝ともに調子が良くない。なぜそうなったのかはよく分からない。 騎馬立から前屈立や後屈立の練習をやり出した頃からと思うが、自主トレでもこの練習を ムキになって無理してやったのも良くなかったかもしれない。こういう時には数モノの 筋トレをやるに限る。しばらく膝の調子が良かったのでサボっていたハーフスクワット 100〜500回の筋トレが復活した。空手の自主練習も、いつも通り変わらず頑張る。 土:名古屋市のスポーツセンターで空手のための筋トレ、ベンチペレスは77.5kgの重量を メイトセットにして繰り返す。今週は77.5kgが5回挙がるようになったし、最後は3回が限界だが 5セット繰返しができるようになってきた。体重は62〜63kgをキープしているので、学生時代と ほぼ同じ体重で挙上重量も学生時代に近づいてきた。80kgで5回繰り返しができれば、 学生時代に我流で挙げた最大重量100kgが視野に入ってくる。 実はパワーリフティングとベンチプレスの世界チャンピオンの三土手大介さんと、 息子と一緒にお話をする機会があって、その縁でコツを書いた本を購入したら 効果てきめんであった。やはり、その道で一流の人の言葉は違うと感じた。 これまで私は ベンチプレスというと大胸筋の筋トレとしか思っていなかったが、高重量を挙げようとすると 足腰の柔軟性、力の伝え方などが必要で空手にも共通する部分が多くとても参考になった。月・水は 勤務後に会社体育館で空手の自主練習。火:会社体育館で筋トレ、木:用事があったので 会社は休みで夜に名古屋市のスポーツセンターでベンチプレスと空手の組手練習。

今日は昨日までの暖かさが嘘のように季節が逆転して寒い一日。しかし、空手の練習には むしろちょうどいい。練習メンバーは、主将のF君と2年生のKD君と私の3名。いつものように 基礎体力トレーニングから始まる。私は騎馬立から前屈立と後屈立を徹底的に繰返した一昨日の 空手自主トレと昨日の筋トレの疲れが残っていて、最初は両膝の状態が最悪で動きも鈍かった。 しかし、移動基本の練習で身体が温まってくると次第に身体が動くようになってくる。 平安三段の形の練習では、師範から最後に直る時の心構えについてご指導をいただく。 空手の形が単なる空手踊りではなく、常に目の前に相手がいることを想定した武道の 鍛錬であることを改めて認識する。 最後の組手練習は、刻み突きに対する交叉法の流しながら 逆突を繰返し練習する。そして4本目に相手が更に逆突を打ってきた時の交叉法も入れる。 この練習は非常に奥が深い。詳細は秘伝ですのでご容赦いただきたいのですが、それなりに 練習してきた私でも師範の採点は60点でした。交叉法はボクシングのクロスカウンターに 近いもので勇気がいるが、師範曰く「マスターすれば怖いものなし」。頑張ってモノにしたい。 本日の練習、大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・基本と組手は全く別物だ。しかし、基本がしっかりしていれば組手にも生きる。
・前蹴回蹴交互の練習は、できるだけ素早くやってスナップを付ける練習だ。
・組手と同じように、形で直る時も目の前の相手が開始線に戻ることを想定する。
・形の直り方を見れば、空手の熟練度が分かる。
・流して受けるためにはある程度の腕力が必要。だから腕立で鍛える。
・組手は勇気が大事。
・後に下がらずに、前に出るくらいのつもりで交叉法で反撃する。
 これをマスターすれば怖いものなし。


13.04.11(木) 名大道場金曜練習に出れないため自主練習

準備運動:騎馬立三本突、騎馬立から左右に前屈立、後屈立
基本:移動基本追突、三本突、上受・裏拳・逆突、外受・逆突、内受・刻み逆突
    手刀受・刻み前蹴・貫手、蹴上、蹴込、自然体で前蹴・回蹴交互100
形:燕飛
組手:刻み逆突、前蹴追突、刻み回蹴逆突

明日の金曜日は東京へ行かなければいけなくなったため、残念ながら明日の名大道場での金曜練習に 参加することができず、勤務後に自主練習する。主将のF君が組手の試合で着実に力を付けてきているだけに、 練習に付き合ってあげることができず、とても心苦しい。とは言っても仕方がないので、自主練習で私も 学生と一緒に練習ができる身体を維持するように頑張る。一昨日にやった空手のための筋トレによる 筋肉痛がまだ残っているが、準備運動で身体を温めてから基本・形・組手の練習をやる。基本練習の最後には、 いつもの名大金曜練習で60回やっている自然体で前蹴・回蹴交互を100回こなす。この練習は漫然とやっても 体力をつけることしか効果はなく、スナップによる引き足を意識して蹴ることがポイント。真剣に引き足を 意識すると、半分の50回でもきつい。それを膝が悪くてもあえて100回まで頑張るところに意味がある。 意識して身体に覚え込ませることによって、自然にかつ無意識にできるようにするのが狙いである。 とにかく、自主トレは目的意識がないと単なる自己満足で終わってしまうので気を付けたい。 形の練習は昨日の水曜日にやったので、今日は燕飛のみとする。鏡を見ながら、腰を落とすこと、 正中線をぶらさないことに注意して練習する。組手練習は相手がいないので、適当な的を探す。病院などで 使われている鉄パイプに布を張った仕切りがあったので、これ幸いに標的にして前蹴追突や刻み回蹴逆突の 突きを伸ばす練習をやった。壁相手でもできるが、柔らかいものが相手だと突き込む感覚が養える。 松濤館流空手の創始者の船越義珍先生は、松濤二十訓の最後に曰く「常に思念工夫せよ」。 工夫して練習することが大事だ。来週は、金曜練習頑張ります。押忍、ありがとうございました。


13.04.05(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50、騎馬立から左右に前屈立、後屈立
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体で前蹴・回蹴交互、移動基本蹴上、蹴込
形:平安三段、慈恩、二十四歩
組手:刻みvs流しながら逆突、スイッチして中段逆突をさばく、同じく上段逆突を流す

4月に入って暖かい日が続いている。名古屋の桜もいつの間にかピークを過ぎて、だんだんと 葉桜が目立つようになってきた。ここのところ膝の調子が思わしくなく、なぜか古傷のある 左膝だけでなく右膝もおかしい。 しかし、別に食事制限をしているわけでなく酒も深夜まで飲みたい放題なのに、 以前は16〜18%あった体脂肪率が最近は13%前後に落ちているので気分がいい。 今日の名大道場での練習後に計ったら何と体重62kgで体脂肪率11.7%まで落ちていて、かって2004年に 心身ともに不調で体重が54kg台に落ちてしまった頃の体脂肪率とほぼ同じ過去最低レベルになっていた。 恐らく、今年に入ってから毎週土曜日だけでなく火曜日も空手のための筋トレをやりだしたので、 この効果が徐々に表れてきたようだ。その他の日も、ジョギングで身体をほぐす日曜日以外は 毎日30分から1時間の空手自主練習をしているので、50歳を超えたこの年代としてはよく身体を 動かしている方だと思う。したがって膝の調子が悪くても、体調はバッチリで身体もよく動くので このコンディションを今後も維持していきたい。

今日の名大金曜練習は、ポカポカ陽気で春を通り越して初夏のよう。明日、爆弾低気圧が来るので 嵐の前の静けさかな‥。練習メンバーは、主将のF君、KD君、OBのTKさん、そして私の4名。 まず腕立(私は拳立)・腹筋の筋トレの後、騎馬立から左右に前屈立と後屈立の練習。先週この練習を 初めてやった時は、私は膝にかなりきたので今週は自主トレでも取り入れてみた。特に後屈立は 効果てきめんで、しかも重心の後足への移動がよく分かってよい。 膝が悪い私にはきついのだが、 きついということはそれだけ効果があるということなので、自主トレで膝がガタガタになっても 後のケアに気を付けて続けるつもりである。 一通り移動基本の練習まで終えた頃には、大汗をかいて 気持ちがいい。続く形の練習は、腰を落とすことと正中線がぶれないことに注意して練習する。

最後の組手練習は、まず先週に続いて刻み突きを流しながら中段逆突を練習する。KD君が 受けすぎと師範から先週に私がいただいたご指導と同じアドバイスをいただく。 私も知らず知らずのうちに ついてしまった癖なので直すのが一苦労だが、意識して練習すれば必ず直る。それが練習である。 次に中段逆突をさばく練習を、お互いにスイッチしながらやる。同様に上段もスイッチしながら流す。 最後に、上段と中段を混ぜる練習も1順だけやってみたが、なかなか難しい。これも練習あるのみ。 本日の練習、大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・組手と基本は違う。基本の前屈立は足首を内側に締めること。
・組手の構えは後屈立に近い。その方が突きが早く打てる。
・基本の立ち方ができているからこそ、組手で崩した立ち方もできる。
・交叉法の流受で、受けすぎると受け手が邪魔になって逆突が伸びない。
・逆突は、後足の付け根を真っ直ぐ前に出して打つこと。
・腰が入っていない逆突は、試合では有効技になりにくい。


13.03.29(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50、騎馬立から左右に前屈立、後屈立
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体で前蹴・回蹴交互、移動基本蹴上、蹴込
形:慈恩、二十四歩
組手:刻みvs流しながら逆突、前蹴vs下段払しながら逆突

3月も終りになると、ずいぶんと暖かくなって桜がいつの間にかもう満開になっている。 今週は疲れ気味で腰や膝の調子も良くないが、無理がない程度に頑張って身体を動かした方が かえって楽になることは長年の経験で分かっているので、いつも通り自主トレに励む。 土曜日:名古屋市のスポーツセンターで空手のための筋トレ。ベンチプレスの65kgのバーベルが いつもより重く感じられる。やっぱり疲れているのかな‥。このところ体重が62kgを割っている こともある。無理せずマシーンの方でベンチプレスをやる。ここのマシーンだと調子がいい時は 100kg以上は挙がるのだが、やはり92kgを挙げるのがが限界。こういう時は体調が悪いなりの トレーニングのやり方がある。全身のトレーニングで良い汗を流した。日曜日:ジョギングで 身体をほぐす。月曜日:勤務後に会社体育館で基本を中心とした練習。体調が悪い時こそ、 基本の練習は欠かせない。火曜日:会社体育館でバーベルとダンベルを使った筋トレ。 ベンチプレスは80kgをピークとして10セット。計25kgのダンベルスクワット前蹴、 3.5kgのダンベル逆突も入れる。水曜日:形を中心とした練習。木曜日:サンドバック練習。 最近、刻み回蹴・逆突のキレが落ちている原因がやっと分かった。 最初に考えたように スピードが遅くなっているわけではなく、早く打とうと焦って逆突が縮んだため射程距離が 短くなったのが原因だった。これは月曜日に練習した卓球場で、卓球の得点ボードを的に 刻み回蹴・逆突の練習をやった時にヒントを掴んだ。再度サンドバック相手にやってみたら、 やはりその感覚は正しかったようだ。刻み回蹴を打った後の逆突が同じスピードで出ても、 射程が長い分だけ相手に受ける余裕がなくなる。これは、組手の技すべてに通じることだと思う。

本日の名大道場の練習は、主将のF君、OBのTKさんもそして私の3名。2年生になるKD君は 都合が悪くてお休み。春休みなので、名大体育館にいる学生自体が少ない。まずは、腕立て (私は拳立て)、腹筋をやった後、騎馬立から前屈立と後屈立の練習をする。準備運動もそこそこに 練習に参加した私にはこれは少し膝にきた。しかし、この後屈立の練習は筋トレ効果もさることながら、 後屈立に必要な正中線の移動、つまり重心の移動の感覚を掴むのに非常に良い。これは是非とも 自主トレに取り入れたい。 自然体の前蹴回蹴交互の練習で、師範から蹴り足を素早く戻すように とのご指導があった。いわゆるスナップを効かせた蹴りで、これがあるとないとでは蹴りの スピードが雲泥の差となる。 膝が悪くても私が時々、ハイテンポの椅子蹴りをやっている理由である。 師範も仰っていたが、スナップ蹴りをやると大腿二頭筋(太ももの裏側の筋肉)が張る。翌日に 筋肉痛になるのだが、これが正解で正しいスナップ蹴りである。一通り移動基本を練習した後、 慈恩と二十四歩の形の練習。F君は慈恩の卍受けの上の腕が縮まっていると師範のご指導を受けていたが、 これは逆の伸ばし過ぎもダメ(先週のKD君)で何度も練習して感覚を掴むしかない。二十四歩の 練習では、私は師範から最後の掌底打で身体が右に傾くことをご指摘いただいた。鏡を見ながら 注意して練習するといいのだが、普段の練習では力が入るとそうなってしまうようだ。 師範のご指摘を受けて練習すると、鏡なしでもダメなときには視界が微妙に傾くことに気付いた。 この感覚を磨いて、身体の軸がぶれないようにしたい。

最後は組手の練習で、今日は刻み突きを流しながら逆突を打つ練習。できているようで、実は できていなかったと全員が思い知らされる。余分な動作を入れずにギリギリで受け流す、そして 同時に腰を入れながら逆突を打つ。こう書くと単純なのだが、相手との間合い・タイミング・呼吸が 掴めないと正確にできない。 私も流受で受け過ぎの余分な動作が入っていて、コンマ何秒だと思うが 逆突を入れるのが遅れている。師範曰く、「無駄のない動作が一番速い」。 同じ要領で、前蹴に 対して下段払をしながら逆突の練習。実際にやらないと分からないので、相手なしのシャドー練習の後で、 攻め手は前蹴の抱え込みだけにして逆突に重点を置いて対人練習をやった。本日の練習、大変お疲れさまです。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・騎馬立から素早く前屈立になって後膝を張る。この膝の使い方を覚えること。
・騎馬立から正中線を後ろ足側にずらして後屈立になる。正中線の移動の間隔を掴むこと。
・移動基本の受けは予備動作に入ってから移動するのではなく、足を寄せた時に予備動作を取る。
・自然体の前蹴回蹴交互の練習は、スナップを意識して蹴ること。
・スナップが効いた蹴りは速くて受けにくい。
・何度も意識して練習して、無意識にできるようにすること。
・二十四歩の最後の掌底打で、正中線を動かさないこと。これができなければ駄目だ。
・流受は余分な動作を入れずに、刻み突きを耳のすぐ横に流すこと。
・無駄のない動作が一番速い。
・逆突は腰を入れて打つこと。突く側の肩が反対側の肩より前に出る。


13.03.22(金) 名大道場金曜練習

基本:自然体から追突、移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突
    手刀受・貫手、自然体前蹴・回蹴交互60、蹴上、蹴込
形:平安初段〜三段、慈恩
組手:刻み逆突vs受け2種類、相手の前手を制する技3種類・逆突、前手を制して前蹴
    スイッチして左前蹴、前蹴・追突、刻み回蹴・逆突

今週は暖かさに誘われてか、各地から桜の開花の便りが聞こえてきた。東京では3/16の土曜日に 平年より何と10日も早く、名古屋でも3/19の火曜日に平年より7日早く桜が咲いた。これだけ開花が 早いと、入学式や入社式のある4月まで桜が散ってしまいそうなどと心配になってくる。 ともあれ桜が咲くのを見ると、春だな〜というのを実感する。先週は風邪で体調を崩した身体も この春の陽気で元気を取り戻してきたので、今週もリハビリを兼ねて自主トレに励む。 土:名古屋市のスポーツセンターで空手のための筋トレ。病み上がりなので、筋力を戻すことに専念。 日:ジョギングで身体をほぐす。月:勤務後に会社体育館で基本の自主練習。元通りの状態に戻すため、 腰を落とすことと、身体の軸がぶれないことに注意して練習する。火:用事があって会社を休んだので、 夜にまた名古屋市のスポーツセンターで空手のための筋トレ。2週間ぶりにベンチプレスをやったが、 ブランクにもかかわらず反動をつけずに85kgが1回だけだが挙がった。来年2月に愛知県で実施される ジャパンクラッシックベンチプレス大会(旧ジャパンオープンベンチプレス)のマスターズの標準記録の 90kgまでついにあと一歩まで来た。制限体重66kgのクラスで現在63kgの体重を維持しているので、 この調子でいけば何とかマスターズの全国大会に出れそう。学生時代に同じ体重で我流で挙げた100kgを 超えることを目指して頑張りたい。 ここのスポーツセンターはベンチプレスの練習でいつも140kg以上を 挙げる全国でもトップクラスの知り合いがいるので、大変励みになる。水:平安初段〜五段、慈恩、 抜塞大、燕飛、壮鎮、二十四歩の形の練習。木:いつものサンドバック練習。

今日の金曜練習は、師範が所用のためみえないということで、コーチとして私が練習の指揮を取る。 早めに仕事を切り上げて道場に駆けつけると、KD君が連れてきてくれた二人の女性が見学に来ていた。 ずいぶん久しぶりの女性の見学者である。後でKD君に聞くと、女性のうちの一人は極真空手をやったことが あるらしい。師範不在なので付きっ切りで見学者の対応というわけにもいかず、少し練習内容を 説明してから、いつのように移動基本の練習から始める。今日のKD君は、前屈立の腰の位置が高いので 落すように注意する。主将のF君は先週の金曜練習で師範のご指導を受けたので、かなり良くなっている。 一通り移動基本の練習をやってから、形の練習に入る。平安初段から初めて、三段まで練習。平安三段の 最後の挙動の応用技で、後から掴んできた相手に対して猿臂・倒して下段突の練習を取り入れる。 KD君の話では、これは女性たちに好評だったようだ。 もし、今日の練習で何か感じるところがあったら いつでも歓迎しますので、今度は体験入門で実際にやってみるとよいと思います。

女性が帰った後半は、慈恩の形を練習する。主将のF君も少しずつだがサマになってきた。 最後は組手の練習で、しばらくやっていなかった組手の基本技を繰返し練習する。さすがに学生たちは 若いだけあって感覚を取り戻すのが早い。もう少ししたら、組手のフェイント技も教えてあげたい。 組手技でまだ教えていないのは、すり抜けの刻み回蹴、逆突・刻み回蹴、裏回蹴、右足の足払・回蹴など。 いずれ機会があれば、伝授します。実際に使えるかどうかは修行しだいですが、モノになるといいですね。 本日の練習、お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。


13.03.15(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立(拳立)100、腹筋50、自然体前蹴・回蹴交互60
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
形:平安三段、慈恩、二十四歩
組手:慈恩の技の応用練習で、中段突vs掌底受・掌底打、同じく鉄槌落し・掌底打

土曜日についに私も51歳になった。昨年50歳の大台に乗った時にはまだ40代の延長線上の 気分でいたが、さらに歳を一つ積み重ねるとずいぶん感覚が違ってきている。といって「老い」を 感じているわけでもなく、考えて練習をすればやっただけのことは身体が答えてくれて、 以前よりも空手の面白さ・奥深さが分かってきたように感じる。また、師範からの長年のご指導の おかげで技のコツというか押えどころも少しずつ分かってきて、学生の指導に役立っている。 ただ師範も常々おっしゃっているが、「技は体力の上にある」ので鍛錬は怠ることはできない。 松濤館流空手創始者の船越義珍先生も曰く、「空手の修業は一生である」 「空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還(かえ)る」  これからは誕生日を迎えるたびに 生まれ変わったと思って修行を続けていきたい。

‥と新たな気分になったのはいいのだが、いつもの土曜日の筋トレで頑張りすぎたためか、 月曜日に38℃近い熱が出てダウン。悪寒、関節痛と吐き気がして月曜日は一日中寝ていた。 夕方の検査では幸いインフルエンザではなかったのだが、火曜日も身体に力が入らず会社はお休み。 ようやく水曜日に元気が出てきたので、勤務後にリハビリを兼ねて会社体育館で基本を中心とした自主トレ。 長年にわたって空手をやっているので、こんな時のリハビリのやり方も大体わかっている。 大幅の前屈立移動で固くなっている股関節のストレッチ、前屈立切返しで腰の切れと後膝の張り、 椅子蹴りで前蹴のスナップとスピードを戻す。スナップ蹴りの後は、蹴りを遠くまで伸ばしてストレッチ。 回蹴は基本通り上足底でサンドバックに当てる練習。膝を抱え込んで横からの軌道でないとうまく 上足底で蹴れない(上滑りになる)ので、実はこれは膝の抱え込みの練習でもある。木曜日は軽く サンドバック練習をやって組手の感覚を戻す。

今日の名大金曜練習は、家内からは「大丈夫?」と心配されたが頑張って参加。練習メンバーは、 主将のF君、OBのTKさん、そして私の3名。まずは準備運動と移動基本の練習から始まる。 F君はどうも調子が悪いらしく、前屈立移動の腰の位置が高い。先週の昇級審査の時には良かったのに、 どうしたのかな? 蹴りの練習は膝の抱え込みの位置について丁寧にご指導をいただく。F君だけでなく、 私にとっても蹴りの基本を見直す良い練習。 出来ているようで、実は出来ていないことは往々にしてよくある。 長年やっている者ほど、謙虚になって我が身を見直す必要があると感じている。 基本に続く形の練習は、 平安三段、慈恩を練習する。先週の金曜練習で慈恩の練習をやらなかったためか、F君は今一つ。 とにかく全体の流れを大雑把に覚えるために、もう少し自分でも練習をしておいたほうがいいと思う。 OBのTKさんと私で二十四歩の練習をやった後、基本一本組手形式で慈恩の技の応用練習。 基本練習の突きもそうだが、ここでも脇の締めがポイントとの師範のご指導をいただく。そして、 無駄のない最短距離の技が速いとの師範のお言葉は、組手だけでなくすべてに通じる空手の基本。 そんな空手を目指していきたいです。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・突きの脇の締めは大事で、すべての技に応用できる。
・蹴上は膝を真横に上げて、膝の位置を変えずに足刀が円弧を描くように蹴る。
・蹴込は膝を前に抱え込んで、真横に蹴る。
・回蹴は、膝を折り畳んで真横に抱え込んでから蹴る。
・最短距離の技が一番速い。余分な動きを入れないこと。
・正中線がぶれないように注意すること。


13.03.08(金) 名大道場金曜練習

基本:昇級審査用移動基本
形:平安二段、三段
組手:慈恩の技の応用練習で、中段突vs掌底受・掌底打、同じく鉄槌落し・掌底打
    鉄槌落し・掌底打・倒して下段突

今日の名古屋は最高気温が20℃近くまで上がって、春爛漫のお天気。名大道場では今日は 主将のF君とKD君の昇級審査である。まずは、昇級審査用移動基本、平安二段、基本一本組手を やった後、2人の昇級審査に入る。空手経験者のKD君はともかく、F君はこの1年間でずいぶんと 上手くなった。上受の腕が少し縮んでいる、蹴込とあまり区別がつかない蹴上の軌道など欲を言えば 切りがないが、少なくとも移動基本や形で腰の位置の上下動はなくなった。 2人とも無事に 昇級審査に合格、この調子で早く茶帯、そして黒帯を取って欲しいな。

昇級審査の後は、平安三段の形の練習。私は追突から反転して閉足立になるところで、KD君は 最後に直るところで、師範から余分な動きをなくすようにとのご指導をいただく。私は日頃から師範に ご指導いただいて注意しているつもりであったが油断禁物、力が入った時に無意識にやってしまう ことがあるので注意したい。特に最後の直る動作は刀を鞘に納める動作と同じ、私も少し前に 平安四段から直る時に、腕を伸ばし切ってから直る癖をご指導いただいたばかりなので、KD君の 悪い癖はすぐに分かった。 しかし人の悪いところは分かっても、自分の悪いところは案外気が付かないもの。 「人の振り見て我が振り直せ」であり、他山の石としたい。最後は基本組手形式で、慈恩の形の 応用技を練習する。本日の練習は早めに切り上げて、師範を囲んで昇級審査の打上げで空手談義に 花を咲かせる。本日の練習、お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・余分な動きは一切なくすように注意すること。
・形の最後に直る動作は、刀を鞘に納める動作と同じ。これも余分な動きは不要。
・掌底打は、脇を締めて打つこと。見かけより威力がある。
・掌底打で開手にした場合、反対の手も開手にした方がやりやすい。
・肘か肩を極めれば、足を掛けなくても相手は倒れざるをえない。


13.03.01(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腹筋50、腕立伏せ(拳立)100、自然体前蹴・回蹴交互60
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    前蹴、蹴上、蹴込、回蹴、昇級審査用移動基本
形:平安二段、慈恩
組手:慈恩の技の応用練習で、中段突vs掌底受・掌底打、同じく鉄槌落し・掌底打
    振り受けで掴まれた相手の腕を外す・掌底打

いよいよ今日から3月に入った。昼から雨が降り始めたが、寒さは感じさせず春らしい暖かい雨。 この後はまた一時的に寒くなるようだが、季節の歩みは着実に進んでいる。自主トレの前の ウォームアップも一時期ほど念入りにやらなくても、身体が温まるようになってきた。春めいてくると、 何だか身体が少し軽やかに動くように感じる。それを良いことにして今週も自主練習に励む。 土:名古屋市のスポーツセンターで、空手練習を兼ねた筋トレ。 傾斜が30度を超えるリクライニング台で 久しぶりに気合いを入れて腹筋を何セットもやったら、思惑通り翌日は腹筋が筋肉痛になった。 やっぱり筋トレは、こうでなくては物足りない。日:身体をほぐすためにジョギング。 月:勤務後に会社体育館で基本の自主練習。先週の名大金曜練習で、私が最初から前蹴を打てた 理由がサンドバック練習の他にもう一つあったことに気づいた。腰の位置に加えて、スナップを 使って蹴ることも、前手を払って前蹴を打つために必要。実は最近の椅子蹴りの自主トレで、 可能な限りテンポを速くして前蹴を打つ練習をしている。 この椅子蹴りの練習は真剣にやると 非常にきついのだが、練習の意味と効果が分かると以前ほど辛くなくなって、むしろ積極的に 練習に取り入れたくなった。同じ練習をやっても、気持ちの持ち方でこうも違うものだと驚く。 火:同じく会社体育館でバーベルやダンベルを使った筋トレ、ベンチプレスだけでなく、 25kgの負荷の屈伸前蹴、3.5kgのダンベルを持って逆突の筋トレも入れる。水:形の自主練習、 平安初段〜五段、慈恩、抜塞大、燕飛、壮鎮、二十四歩を2回ずつ練習。木:いつもの サンドバック練習。

さて、本日の金曜練習は最初は都合が悪かったが、東京行きが急遽中止になったため参加できることになった。 練習メンバーは、主将のF君、インフルエンザと風邪から復活したKD君、そして私の3名。まずは 腹筋50、腕立て(私は拳立て)100、自然体前蹴・回蹴交互60でウォームアップ。自然体前蹴・回蹴交互は 月曜日の自主練習で100回やってみたが、きつかったが意外とできた。最初からできないと思わずに、 何でもやってみるものだ。続いて移動基本の練習、KD君は足裏が床から浮くことを師範からご指導を 受けていたが、私も人のことは言えない。油断すると足裏が浮きそうになる。昇級審査用の移動基本までやって、 形の練習に入る。今日は昇級審査用に、ひたすら平安二段を繰り返し練習する。5回目の目一杯の練習で 私は2人の形を見たが、細かいところはともかく2人ともずいぶん上手くなった。早く茶帯、そして 黒帯を取ってほしいな。先に昇級審査用の基本一本組手をやってから、昇段審査用の慈恩の形を練習した。 これも主将のF君に早く黒帯を取ってほしいという師範の親心と思うので、少しずつ覚えてくださいね。 最後に慈恩の形の応用を、基本一本組手の形式で練習する。頭で技の意味を理解していても、実際に 相手と向かい合って使ってみなければ使えない技に成り下がる。丁寧に教えていただいて感謝です。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・拳を鍛えるのは、拳の怪我を防ぐため。
・どんなに拳や身体を鍛えても、技が相手に当たらなければ意味がない。
・身のこなしが大事だ。
・基本や形では、足の土踏まずを床から浮かさないこと。
・足裏が浮くのは、足首の締めや後膝の張りが遅いからだ。
・慈恩の形は、平安の形ができればできる。
・形は大雑把にまねをして覚える。その方が早く上達する。
・形の技の意味は、実際に相手と練習しないと分からない。


13.02.22(金) 名大道場金曜練習

準備運動:腕立伏せ(拳立)100、腹筋50、立ち方(各200数える)、前蹴・回蹴交互60
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    前蹴、蹴上、蹴込、回蹴、昇級審査用移動基本
形:平安初段〜二段、二十四歩
組手:相手の前手を押えて上段逆突、前手を押し上げて中段逆突、上げて払って中段逆突
    前手を払って前蹴

もうすぐ3月というのに今週の名古屋は雪が舞ったりして寒い。寒いので自主練習も ストレッチを念入りにやって、大股開きの逆突や追突などで身体を少し温めてからやっている。 土:名古屋市のスポーツセンターで乳酸が溜まってへべれけになるまでサーキット形式の筋トレ、 最後に鏡の前で二十四歩の形をやって締め。日曜日は色々と忙しく、何とかジョギングで 筋肉をほぐす時間だけは確保した。月:勤務後に会社体育館で基本を中心とした自主練習。 前蹴と回蹴は移動基本でなく、あえて体力的にきつい椅子蹴りで練習する。前蹴はスナップを 使ってできるだけ速いテンポで、回蹴は椅子の背を使って抱え込んで正中線を越えて蹴ることを 意識して練習する。 同じ折り畳み椅子を使っても、前蹴と回蹴とでは練習の効果が違う。 したがって、何を鍛えているかを考えてやらないと単に疲れるだけの練習に終わる。 特に回蹴は、軸足を返さないと正中線より奥に蹴り込めない。蹴る瞬間に軸足を返して、 蹴り足を抱え込んで戻す時に軸足を戻す、これが大事。火:バーベル、ダンベルを使った筋トレ。 合計25kgのダンベルを持って屈伸前蹴、3.5kgのダンベルを持って逆突交互も3セット入れる。 水:形と組手練習。形は平安初段〜五段、慈恩、抜塞大、燕飛、壮鎮、二十四歩。 木:いつものサンドバック練習。

今朝も寒くて雪がちらついていた。寒い日が続くためか、インフルエンザにかかった1年の KD君は今日も練習に参加できず、主将のF君、OBのTKさん、そして私の3名が練習メンバー。 まずは身体を温めるための準備運動から始まる。前蹴回蹴交互まで終えたら、身体がほぐれてきた。 移動基本の受けの練習で、師範から受けの応用技についての解説と実演があった。下段払、上受、 内受、どれも接近戦で相手に掴まれた時に使える。背手打、掌底打、猿臂などの接近戦の反撃技も その一連の流れとして実際に相手と向かい合ってやってみる。形でもそうだが、 本当に基本の技の中には「隠された技」が多く、ある意味「秘伝」。知らずに練習している人が 多い中で、しっかりと技の意味を教えていただける私たちは幸せだ。 しかし一方で、技は体力の上に 成り立っているという師範のお言葉もまた真実。年齢を重ねるほどそれを実感するようになってきたので、 私も週2回の筋トレを続けている。

続いて形、組手の練習。組手は相手の前手を制して突き・蹴りを練習する。突きはともかく、前蹴は 間合いが難しい。KD君もTKさんも、どうしても間合いが近すぎて蹴りにくいようだ。しかし、 私はなぜか蹴れる。練習しながらなぜ私が蹴れて他の二人が蹴れないかを考えていたら、突然分かった。 腰の位置がポイントで、基本通りに腰を前に入れながら蹴るとこの場合は近すぎて蹴れない。なので、 腰のあまり前に出さずにスナップだけで蹴るとできる。それに気付いたので二人に教えたら、 嘘のように二人ともうまく蹴れるようになった。私がなぜ最初からできたのかは、毎週木曜日に やっているサントバック練習のおかげである。前後左右に揺れるサンドバックに当てようとすると、 間合いと方向を調整しながら蹴らないとできない。知らず知らずのうちに、サンドバックとの距離を 腰を出す位置で調整していたようだ。 分かってみれば大したことはないのかもしれないが、 それを自分で気が付いたということは空手冥利に尽きる。本当に空手の道は奥が深くて面白いです。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・基本の受けは単なる受けではなく、相手に掴まれた時に外して反撃に応用できる。
・下段払は掴んだ相手の手を払うように受ける。そして、そのまま背手打→猿臂打。
・体力の上に技がある。腕立て100回も相手の技を受けるために必要。
・形の練習の目一杯は、目の前に相手がいることを想定して突き受けを極めること。
・受けによって骨の表面がガタガタになった腕は勲章だ。


13.02.15(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    前屈立前蹴左右各30、自然体回蹴、移動基本蹴上、蹴込
形:平安ニ段〜四段
組手:刻み逆突を得意構えと反対構え交互、刻み逆突・前蹴・追突逆突・前蹴・追突逆突
    柔道掴みvs背手打・倒して下段突、同じく猿臂・倒して下段突

2月も中旬に入って、だんだんと寒さも長続きしなくなった。暦は正直で2/4の立春を過ぎると、 どことなく春の気配を感じるようになってきた。私の場合は鼻センサーが最も敏感で、今週から花粉が 飛び始めているのか鼻がムズムズする。ともあれ、今週もいつもの練習メニューを継続する。 土:名古屋市のスポーツセンターで空手練習を兼ねた筋トレ、鏡の前で合計32kgのダンベル持って 屈伸前蹴・回蹴をやっているのは私ぐらい、実質30分をへべれけになるまで追い込む。 日:身体をほぐすためにストレッチとジョギング。月:勤務後に会社体育館で 基本を中心とした自主トレ。準備運動で歩幅広げた逆突と追突で股関節を柔軟にする。久しぶりに 折りたたみ椅子を使って前蹴の練習をやったり、最期の組手練習でスイッチしながら交叉法の突きを 打つ練習を取り入れたりして、マンネリにならないように工夫する。火:筋トレ。水:形を中心とした 練習、平安初段〜五段、慈恩、抜塞大、燕飛、壮鎮、二十四歩。木:職場の送別会のため、10分だけ サンドバック練習。 たった10分、されど10分。やるとやらないとでは大違いである。10分なら10分なりの トレーニング法がある。それも、極め、残心などの課題をきちんと意識することを怠っては何にもならない。

今日は確定申告のため、有休を取る。家族の医療費が結構かかっているので、ここ最近は毎年のように 確定申告をしている。申告期限の3/15に近くなると税務署が混雑するので、今年は早めに行って申告を済ます。 しかし、税務署は警察署とともにお世話になりたくないところで、あまり気持ちがいいものでない。 気持ちを入れ替えて夕方、名大道場に向かう。1年生のKD君が風邪を引いたため、本日の練習メンバーは 主将のF君と私の2名、移動基本の練習から始める。松濤館流の受けの極意である「半身」について、 師範からご指導いただく。突きでも受けでも、相手に対して身体を真っ直ぐに前に向けたほうが力が入る。 しかし、受けに関しては失敗した時にまともに突きが入ってしまうので、半身の方が理に適っている。 実際に殴り合うボクサーでも半身が基本で、ボデーを真っ直ぐに相手に向けている人はいない。 力が入りにくい半身で身体を締めるために、呼吸をうまく使う必要がある。これができないと半身の受けは モノにならない。師範は前蹴・回蹴交互で100回を日課とされているそうだ。最初は60回だったのを 少しずつ増やして100回にしたとのこと。 何事もできないと思ったら、そこで終わりで進歩はない。 「できるようになりたい」というモチベーションを持ち続けることが空手上達のための必須条件であり、 生涯空手を続けるための最低条件でもあると感じた。

形の練習では、平安三段の裏拳の軌道について、実際に向かい合って実戦形式で理解する。これは確かに 実際に相手と向かい合ってやってみないと分からない。なぜ裏拳のこの軌道なのか、実感を持って腑に落ちた。 これをきちんと説明できる人が少ないのは、空手の普及という観点からみるととても残念。空手の技の 意味を考えて実践する会派に所属させていただいていることに心から感謝したい。後半の組手練習は、 刻み逆突を得意構えと反対構えのどちらでも、攻め・受けできるように練習。私は反対構えも自主トレで いつも練習しているが、慣れないF君は四苦八苦、何度も繰返し練習する。反対構えの受けも好い練習。 反対構えの場合は、右右よりも慣れた左右で受けたほうがやりやすいことを発見した。これは使えそうだ。 本当に、やってみなければ分からない。後でF君にも試してもらったが、意外とできている。 相手の柔道掴みに対する護身技も練習。基本的には平安三段の裏拳と同じ接近戦の技で、そのまま実戦に使える。 このような接近戦の技は応用範囲が広いことを実感する。本日の練習、大変お疲れさまでした。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・身体を正対して受ける流派もあるが、松濤館流の受けの特徴は半身。
・半身の受けは締まりにくく難易度が高いが、受けを失敗した時を考えると理に適っている
・蹴りを鍛えるなら、交互よりも同じ側を続けて蹴った方がよい。
・できないから、少しずつできるように練習する。60歳になっても同じ。
・短い時間で集中して練習すること。そして、呼吸が大事。
・直る時は自然な動作で。余分な力、動きを入れないこと。
・平安三段の裏拳は突きを猿臂で受けてから打つので、この軌道(縦)でないと打てない
・審判は試合をコントロールする。審判の「ヤメ」は気合いと同じ。


13.02.08(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体前蹴・回蹴交互、移動基本蹴上、蹴込、昇級審査用移動基本
形:平安初段〜四段
組手:ステップ練習、交叉法--前蹴vs下段払・逆突、刻みvs流し受け・逆突

今週は金曜日に大きな会議があって、その準備で忙しかった。しかも風邪になりかかったので、 体調維持に気を付けるようにした。そのためには適度な運動は欠かせない。よほど体調が悪ければ別だが、 何もやらないと代謝が悪くなって抵抗力が落ちる。従って少しだけ軽めにしても、土:筋トレ、 日:ジョギング、月:基本練習、火:筋トレ、水:形の練習、木:サンドバック練習のパターンパターンは 守って、良い汗をかく。水曜日ぐらいが一番体調が悪かったが、何とか持ちこたえて大事に至らずにすんだ。 これも空手の効用かな。空手練習の前にやるストレッチ、帰宅後のお風呂の中でのマッサージも効果が あったようだ。私が発表した今日の金曜日の会議も無事に乗り切って、名大道場に向かう。

今朝は自宅周辺の車のボンネットに薄らと雪が積もっており、今日は寒い一日。それでも腹筋と腕立で 身体を温めてから移動基本の練習に入ると、心地よい汗が出てきた。本日の練習メンバーは先週と同じく、 主将のF君、1年生のKD君、私の3人。学生が突きや蹴りで師範のご指導を受ける。 私にとっても 自分の基本を見直す良い機会で、自分自身ができていないと学生を教えることなどできない。 基本の回蹴を 虎趾(上足底)で当てる感覚は、実際に何かに当ててみないと分からない。私はサンドバック練習で背足だけでなく、 たまに上足底で蹴っている。上足底で蹴った方が威力があるし、正しい膝の抱え込みができるように感じる。 ただし背足に比べると10cmぐらい射程が短くなるので、組手では使いにくい。

基本に続く形の練習では、平安三段の猿臂受の前の踏込み、平安四段の相手の頭部を抱え込んでの 膝打について師範の解説があった。 形の動作にはすべて何らかの意味があり、それを知った上で形の練習を しないといけないと改めて感じる。そうしないと、形は単なる「空手踊り」に成り下がる。 最後の組手練習は、 交叉法のためのステップ練習、鏡を見ながらのシャドー練習、そして実際に前蹴と刻みを交叉法で受けながら 突きを入れる練習。交叉法は、タイミングがなかなか難しい。しかし、これがいわゆる「後の先」を取る 最も有効な手段で、極まればカウンターとなる非常に有効な技である。なんとかモノにしたい。 繰返し練習して、本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・突きの位置は肩より少し下、真っ直ぐ前より少し内側。正中線が傾かないように。
・この週1回の練習では練習のやり方を教えている。後は自分で練習すること。
・蹴上、蹴込はつま先を下に向けること、これは松濤館流の基本。   これができなければ黒帯とは言わない。
・基本の回蹴は、虎趾(上足底とも言う)で蹴ること。
・平安三段の猿臂受の前の踏込みは、相手の突きを三日月蹴で払う意味。
・鏡を見ながら交互に練習することで、逆構えの突きもできるようになる。


13.02.01(金) 名大道場金曜練習

基本:立ち方(各200数える)、追突・下がって下段払の繰返し、昇級審査用移動基本
    腕立100、腹筋100、自然体前蹴・回蹴交互60
形:平安初段〜四段
組手:基本一本組手、中段追突vs右外受・裏拳・猿臂・倒して蹴込
    片手掴みvs小手返し・回蹴・倒して蹴込、両手掴みvs回して外す・倒して蹴込

最近になって会社で風邪とインフルエンザが猛威を振るいだした。先週はちらほらだったのに、 昨日からすぐ近くの席の同じグループの人がインフルエンザが休んでいる。私は昨年末のうちに インフルエンザの予防接種を済ましているので、かかっても軽く済むはずだが用心に越したことはないので 会社では暇を見てはうがいをしている。とは言っても日々これ鍛錬なりなので、練習はいつも通り継続。 土:名古屋市のスポーツセンターでサーキットトレーニング形式の筋トレ、最近は反動をつけなくても ベンチプレスで85kgが挙がるようになってきた。日:ジョギングでほぐす、月:勤務後に会社体育館で 基本を中心とした自主練習、火:筋トレ、水:形の練習、木:サンドバック練習。 ほぼ毎日、身体を動かしていれば 腰や膝に古傷があっても筋力と体力が維持できるのを感じる。逆に何もしないと老化一直線の道を辿る。 空手という生涯続けることのできる武道に出会えて私は幸せだ。

さて今日から早くも2月に入り、心なしか寒さが緩んでいるように感じる。名大道場の練習メンバーは、 主将のF君、1年生のKD君、私の3人。本日は、1か月後に昇級審査を控えている学生のための練習メニュー。 まずは立ち方の鍛錬で、各200数えて耐える。正しい立ち方のための筋力を養う良い鍛錬である。続いて、 追突・下がって下段払の繰返しで身体を温めてから、昇級審査用の移動基本の練習。小休止の後、腕立100、腹筋100。 師範いわく、腕力を鍛えておかないと突きを受け流せない。これは私の場合、週2回の筋トレで鍛えているので 何とかこの歳でも学生に負けていない。やはり、日々の鍛錬が大事だ。昇級審査の課題の平安二段の形で KD君が真横ではなく下から内受をしていたので、師範のご指導を受ける。移動基本も形も同じで、 突きの方向に対して同じ平面上で受けないと力が逃げてしまう。これは組手でも全く同じで、突きが受からない。 力のベクトルを考えると当然といえば当然で、空手は極めて物理的な武道である。

昇級審査用の練習の後は、形と組手練習。組手練習はまずは基本一本組手形式で、基本一本とは逆の 右で外受・裏拳・猿臂、そして倒して蹴込を練習する。この裏拳と猿臂が接近戦の必殺技で、特に猿臂は試合では 危険なので禁止されているが、裏拳は平安三段の形、猿臂は平安四段の形に出てくるぐらい基本の技である。しかし、 これも実際に組手練習をやらないと使えるようにはならない。続いて、掴まれた手を外す2種類の技も練習する。 ともに護身術に使える技であるが、実は相手がこの技を使うことが分かっていれば極まる前に反撃できてしまうので、 なかなか奥が深い。F君が両手掴みを外す技がうまくできていないので、片手だけで練習するなどして何度も繰返し練習する。 本日の練習大変お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・腕力を鍛えておかないと相手の突きを受け流せない。
・危険なので試合では反則だが、接近戦の技があるから空手は強い。
・相手がやってくる技が分かれば、その前に反撃する。先手必勝だ。
 たとえば小手返しが極まる前に背刀を打つ。
・裏拳は正中線を狙い、スナップを使って打つこと。
・猿臂打は、親指で胸に一文字を切るように打つ。
・倒した相手に蹴込は危険なので。むやみに使わないこと。


13.01.25(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体前蹴・回蹴交互、移動基本蹴上、蹴込
形:平安初段〜四段、二十四歩
組手:前蹴vs十字受・裏拳、前蹴vs払いながら中段逆突、中段逆突vs払いながら上段逆突

1/20は大寒で、武道の寒稽古はこの時期に行われることが多い。実際には身体をよく温めてから 練習をしないと怪我の元になり非科学的ではあるのだが、寒いと精神がピンと引き締まるのも事実だ。 無理してはだめだが、やり方を間違えなければ精神的な効用はあると私は思っている。今週もいつものように 土:名古屋市のスポーツセンターでサーキットトレーニング形式の筋トレ、月:勤務後に会社体育館で 基本を中心とした自主練習、火:筋トレと軽く平安の形、水:形と組手練習、木:サンドバック練習。 毎週同じ練習をしていると飽きてモチベーションが下がるので、工夫して微妙に練習内容を変えている。 松濤館流の創始者の船越義珍先生の松濤二十訓の中で好きな言葉の一つは、 「空手は湯の如し絶えず熱度を与えざれば元の水に還(かえ)る」である。モチベーションを維持して、 鍛錬を続けることが生涯空手につながる。

今冬で最強の寒気が来ているらしく、今日は一段と寒い。それでも名大道場の練習が始まると、 しだいに身体から汗が吹き出てくる。本日の練習メンバーは、主将のF君、一年のKD君、OBのTKさんと 私の4名。KD君は基本の前屈立移動の時に、後足の向きのブレが大きい。最初の頃の踵が浮く癖は直ってきたが、 足首が横に開くのを直そうとして足首が動くようだ。足首の柔軟性は私よりあるはずなので、足首の締めを 意識して練習すれば必ずできるようになるはずだ。基本に続いて形の練習で、まずは平安の形。平安三段の 最初の交叉受について、師範から「内側に締めてから外に受ける」「受け手でそのまま反撃」を分かりやすく ご指導いただいた。 何も考えずにやると単なる腕の運動にしか過ぎないが、意味を考えて練習するれば 実戦にも役に立つ有効技ということである。空手の形は、断じて「空手踊り」ではない。 平安四段の十字受も同じ。 こちらは実際にやってみないと、前蹴に対する受け方が分からない。前蹴を上から落とす、 これが分かっていないと平安四段の十字受の技は役に立たない。組手形式で、繰り返し練習する。

続いて組手の練習は前蹴に対する交叉法の受けの練習で、蹴りを払いながら中段突を打つ練習。 「左腕を盾にして突きを打つ」「蹴りのスピードがつく前に膝の内側を払う」との師範のご指導で練習するが、 単純なのになかなか難しい。この技は久しぶりに練習するので、私はTKさんの蹴りを受けるタイミングが遅くて 左腕にダメージを受ける。蹴りのスピードがつく前に、交叉法の受け・反撃をしないとこうなるという見本である。 私はすぐに感覚が戻ったが、F君は前蹴を無意識に怖がって腰を引いてしまっている。本能的に攻撃を避ける動作 としては自然なのだが、それでは反撃ができない。何度も練習しているうちに少しずつ良くなってきたが、 まだ練習する必要がありそう。これができれば、中段逆突に対する交叉法も全く同じ要領でできる。 交叉法のついでに、最後に刻みvs流受・逆突の練習をやって本日の練習終了。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・前屈立移動は、土踏まずを床につけて踵を浮かさないこと。
・蹴込ストレッチは、つま先を下に向けることに注意してやること。
・平安三段の交叉受は、受け手を内側に締めてから外側に向かって受ける。
 受けた手は、そのまま突きや背手打の反撃になる。
・平安四段の十字受は、前蹴を下に落として受ける意味。
・前蹴を払いながら逆突を打つためには、蹴りのスピードがつく前に払うこと。
・怖がって腰が引けては反撃できない。
・中段逆突を払いながら上段を打つのも同じ全く同じ要領。


13.01.18(金) 名大道場金曜練習

基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体前蹴・回蹴交互、移動基本蹴上、蹴込
形:平安初段〜四段
組手:相手に合わせて切返し→合図で突き・蹴り

冬本番になってきて、今週は寒い日が続く。月曜日の成人の日は関東地方で大雪になったそうだが、 名古屋では雪は降らず、昨年の12月初めに積もって以来、雪は積もっていない。寒いのには変わりないので、 怪我をしないように念入りにストレッチをやってから自主練習や筋トレをやるようにしている。 先週の金曜練習で右の正拳を痛めたので、土曜日はストレッチと軽いランニングで身体をほぐす。 日曜日は名古屋市のスポーツセンターで、サーキットトレーニングでスピードと筋持久力の維持を 目的とした筋トレ。月曜日はいつものように基本を中心とした自主練習で、最近は歩幅を前後に 目一杯広げて逆突と追突の練習をストレッチと筋トレを兼ねて一番最初にやっている。この練習の良いところは、 筋トレをやりながら股関節が柔軟になること、鏡を見ながらやると横へのブレをなくす練習になることである。 何も考えずにやるとこの練習は前屈立移動で正中線が左右に大きく動いてしまうので、それを動かないように することは物凄い効果的なトレーニングになる。この練習を自主トレに取り入れてから、燕飛の形の最後の方の 底掌交叉受で、前屈立移動の左右のブレが少し収まってきたように感じる。 松濤館流空手創始者の船越義珍先生曰く 「空手の修業は一生である」「常に思念工夫せよ」。考えながら空手を修行を続けることが大事だ。 火曜日は、会社体育館でバーベルトレーニング。反動を全くつけない正規の大会ルールでも、ベンチプレスで80kgが 挙がるようになってきた。来年の全日本マスターズの参加資格の90kgが、あと9か月で果たして挙がるかな‥。 水曜日は形、木曜日は組手を中心とした自主トレ。

金曜日の今日は、北風が冷たくてまた一段と寒い。本日の名大道場金曜練習のメンバーは、主将のF君、 一年生の、そして私の3名。基本の練習から始まるが、体中が大汗をかいているのに足の裏だけが めちゃくちゃ冷たいという妙な感覚である。師範からKD君に、前屈立の後ろ足が横に開いてしまっている というご指導があった。組手の構えならばいいのだが、基本は後ろ足のつま先を斜め前に向けなければいけない。 つま先が横に向いている状態は、足首・膝ともに締まりがない。これは、床を踏みしめる下半身の力を 効果的に突き手に伝えられないということである。後でKD君に前屈立の左右切返しの練習法を教えておいた。 これは腰の切れだけでなく、足首の締めや、後膝を張るための良いトレーニングで、私も曲がってしまいがちな 後膝を張るために時々やっている。KD君は蹴込でも師範のご指導を受けたが、 蹴込で蹴り込む感覚は実際に サンドバックやミットを蹴ってみないとなかなか分からない。前蹴や回蹴に比べると若干モーションが大きいため 実戦では使いにくいが、正しく横に蹴ってみるとその威力に驚く。

基本に続いて形の練習の後、組手の練習に入る。今日は、構えの切返し、そして実戦で隙をついて技を 出せるようにするための練習で、相手がいないとできない貴重な練習。緩急、間合い、タイミング、極め、 組手のエッセンスがこの練習にすべて入っている。最初はうまくできなかったが、突きができるようになってきたので、 蹴りを出せるように何度も繰返し練習する。私の真似をして、学生も3ポイント取れる上段回蹴を打つようになってきた。 実戦で使えるようになるかは定かではないが、何事もやってみなければ始まらない。 師範もからも「何事もやってみなければできない。やっていないことはできない。」とのお言葉。 寒い中、本日の練習お疲れさまでした。押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・前屈立の後ろ足は、斜め前に向けること。横に開かないようにする。
・受けで声を出さない気合い、突きで声を出して気合い。
・蹴込は、蹴り上げずに真横に蹴ること。
・組手は、相手よりも少しでも早く極めることが大事。
・したがって、前足に前に向けて後屈立に近い構えで、すぐ突きが打てるようにする。
・何事もやってみなければできない。やっていないことはできない。
・何もしなくても入る素晴らしい蹴りは普通の人にはできない。
・だから、一瞬の隙に相手を崩して蹴る練習をする。


13.01.11(金) 名大道場金曜練習

体力トレーニング:立ち方200数える、騎馬立中段突、スクワット70回
基本:移動基本追突、三本突、上受・逆突、外受・逆突、内受・逆突、手刀受・貫手
    自然体前蹴・回蹴交互、移動基本蹴上、蹴込
形:平安初段〜四段、二十四歩
組手:自由一本組手、刻み逆突のミット打ち、刻み逆突vs受け、前蹴・追突
   

少し遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします

寒い年末とお正月になってしまいましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。私は、冬休み中は 会社が法人会員として契約しているコナミスポーツと、名古屋市のスポーツセンターに合計3回行って いい汗を流しました。空手の練習は自宅では基本を忘れない程度にしかやっていなかったのですが、 ストレッチとランニングは欠かさなかったので身体は鈍ることなくお正月明けを迎えることができました。 休み明けの月曜日は仕事始めであるとともに、私にとって空手の練習始めでもありました。昨年のうちに 予約しておいた会社体育館の鏡のある部屋で、気持ちを改めて基本を中心とした練習を約1時間、良い汗を 流すことができました。たまには練習を休んで休養するのも、新鮮な気持ちになれていいものです。 木曜日まで毎日少しずつ自主トレすると、ほぼ元通りの動きが戻ってきました。 私の小学校の恩師に 宛てた年賀状に「私も50になりました」と近況を書いたら、「50などは、まだ洟垂れ小僧だ」と励ましの 返信をいただいて、とても元気づけられました。確かに、まだまだこれからですね。

前日の木曜日についに自宅のノートパソコンが壊れてしまい、急遽、今日は午後から休みを取って 新しいノートパソコンに買い替えた。Windows8になっているので使い勝手が分からず、慣れるまでに 相当時間がかかりそう。取りあえずは空手練習に向かうまでの1時間半の間に、何とかこのHPの 空手練習日記とお天気ブログは更新できるようにした。実は、年末に携帯もいわゆるスマホのiPhone5に 買い替えたが、こちらはやっと使い方に慣れたところ。どちらも頭の体操になっていいのだが、 もう少し使いやすくならないものか‥

さて、本日はいよいよ名大空手道場の練習始めだ。練習メンバーは、OBのTKさん、、 一年生のと私の4名。まずは基本の立ち方で、騎馬立、前屈立、後屈立の順で正しい姿勢と支える 筋力のトレーニング。騎馬立中段突やスクワットで身体を温めた後、移動基本を練習。蹴上の練習で、 防御のために構えた両腕の間を蹴るようにとの師範のお言葉。かってはブルースリーもノーガードで 横蹴りを出していたが、熟達するにつれて映画でもちゃんとガードしながら蹴っている。やはり武道の 基本はやはり同じで、ブルースリーもジークンドー(截拳道)という武道を創出しただけのことはある。 基本練習でいい汗をかいた後、形の練習。主将の涼しい顔をして練習していたが、KD君は 足のふくらはぎの痙攣でリタイヤ。 やはり、冬休み中に自分で練習していた人とそうでない人との差は 正直に出てしまう。 練習後に聞くと、F君は実家に帰った時にリビングで形の練習をやっていたそうだ。 最後は組手練習で、自由一本組手と自由組手の練習で締めくくる。皆さん、本日の練習お疲れさまでした。 押忍、ありがとうございました。

師範のお言葉
・蹴上や蹴込は構えた両腕の間を蹴る。外側の手は防御のため。
・自由一本組手は自由組手の一歩手前の練習で、有効技を正しく極める練習。
・突いて一旦止めて極めてから、引いて残心を取る。
・相手が引いたら、受け手も引いて残心。
・決して相手から目を逸らさないことが基本だ。(特に蹴りの時)
・刻み逆突では、逆突の腰をしっかりと切る(回し込む)こと。手打ちではだめ。


    

他からのリンクでノーフレームになっている場合(一番上の"山!!トライアスロン!!旅!!"のタイトルが表示されない時)、ご面倒ですが、ここをクリックしてメインページからお入り下さい。


Go to home

このページについてのご意見、ご感想はこちらへ your impressions & opions

Copyright(C)2003-2021 Yasuhiro Oya. All rights reserved.