空手練習日記         Diary of karate training

  

01年7月トライアスロン・マラソンの現役引退(詳細はトライアスロン引退の顛末)後、精神的に落込んでいた私ですが、新たな生甲斐を 模索した結果、03年11月に17年ぶりに松濤館流の空手を再開することになりました。 まず学生時代に稽古した、名古屋大学の道場の練習に月一回ペースで参加することから始めて、自主練習で突き、 蹴りの基本、型を反復練習。幸い勤務先の会社の体育館が夜の9時過ぎまで開いているので、仕事後の15分の練習を毎日続けた。 (現在もほぼ毎日、15分から1時間の自主練習を継続中)

約半年間の練習により、昔の勘が大分戻ってきたので、04年6月から毎週末金曜日に可能な限り学生との練習に 参加しています。仕事の都合で金曜練習に出れない時は、師範が地元で開かれている少年空手クラブの土曜練習に参加させて頂いたり、 会社の体育館で自主稽古に励んでおります。寄る歳と仕事の忙しさに負けず果たして、いつまで続くことやら・・・  以下、道場と自主練習での練習日記です。40代半ばのこの歳で二段取得は難しいかもしれないが、夢を諦めず "人格完成"を目指し、師範を見習って"生涯現役"で空手を続けたいと思います。 (師範曰く、"目指すは仙人のような空手。頑張りましょう!!") 

以下、1時間以上の練習のみ練習日記として残しました。空手も未熟者、文才もなく不器用な私ですが、空手という武道の 面白さ・奥深さについて、皆様に少しでも興味を持って頂けたら、この身に余る幸せです。


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04.12.17(金) 名大道場

基本:前蹴左右交互50本、回蹴左右交互50本、騎馬立1分半、前屈立・後屈立左右各1分半
筋トレ:斜め懸垂順手逆手各20回×3セット、拳立伏300回、指立伏30回
型:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大、雲手、五十四歩小
組手:相手の前手を押えて上段突、相手の前手を払って左回蹴→右逆突、相手の前手を左右の手で交互に押えて右逆突

今週は水曜日が仕事で青森まで新幹線での日帰り強行軍出張があり、疲れがまだ残っていたが、 今日の京都出張が早く終わったので、 道場に顔を出すと師範のみで私が一番乗りであった。現役の学生が来るまでの間、師範に、私の憧れの型 "雲手(ウンスー)"をマンツーマンでご指導を頂けた。 やはり高段者向けの型だけあって、技の難易度が高い。特に、背刀打→上段前蹴から半回転して 一本立外受と、旋風飛蹴、回受がうまくできない。中でも旋風飛蹴は、燕飛・観空小が半回転に対して、一回転してからの 後蹴は、とても難しい。ともあれ、まず技の順番を覚えることからスタートだ。

20分ほどして学生が揃ったところで、本日の稽古開始。前半は、筋トレが主体。斜め懸垂を間に入れて、基本と腕立伏。 私は拳立でやったが、久し振りに300回は身体に応えた。最後に駄目押しで3セット目の懸垂をやる頃には、腕がパンパンに 張ってきた。しかし、これだけは私がこの一年間鍛えてきた自負があるので、現役の学生と同メニューをこなせたのは、 大きな自信になった。休憩の合間に、五十四歩小の型のご指導を頂いた。

後半は、型の練習から始まった。平安初段から五段までやる頃には、身体もほぐれてきて、バンプアップした腕の筋肉が 次第に回復。仕事の疲れも忘れて、慈恩・抜塞大の稽古に没頭。次の組手は、実戦を想定した稽古。相手の前手を押さえつけて、 相手のカウンターを封じて逆突きを決めることを主眼として練習した。どれも今の私には練習が足らず、今一つ有効な決めに もっていけない。試合に活かせる組手の技が、今後の稽古の課題だ。ともあれ、本日で今年の名大道場での金曜練習は終了。 あとは来年の1月7日の稽古初めまで、自主練習で鍛錬あるのみ。師範には、この一年のご指導大変ありがとうございました。 また、こんな不器用な私と一緒に稽古につきあって頂いた現役学生には、大変感謝しております。来年も宜しくお願い致します。

師範のお言葉
・筋トレは、"俺は今やっているんだ!!"と意識しながらやること。
・組手で、相手の前手を押さえた状態を維持すれば、相手は何もできない。そこを突きで決める。
・相手の前手を押えるためには、ある程度の筋力は必要。そのための筋トレだ。
・技には力の裏づけが必要。だが、力のみでは単なる喧嘩で、武道ではない。
・難しい型も少しづつ練習すれば、段々覚わる。


04.12.10(金) 名大道場

移動基本:追突、三本突、上受、上受逆突、外受、外受逆突、内受、内受刻み逆突、手刀受、手刀受前蹴抜手
       前蹴、蹴上、蹴込、回蹴、外受猿臂裏拳
型:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大、五十四歩小
組手:上段追突vs十字受→右手で相手の突手をつかみ左裏拳(平安五段の応用)
    中段追突vs右手で相手の突手をつかみ左裏拳(五十四歩小の流雲の受けの応用)
    中段追突vs右手背手で突手を払い右掌底突(五十四歩小の開手交叉受の応用)
    前蹴vs掬受逆突(抜塞大の掬受の応用)
    回蹴vs両手で流受逆突、足払追突、足払vs足払をよけて蹴込

今日は移動基本と型、そして型の応用の組手練習。私が道場に着いたら、ちょうど雲手(ウンスー)の型の練習を していた。雲手は私が是非覚えたいと思っている憧れの型である。大変残念ながら、 準備運動をしている間に練習が終わってしまった。私は、次の移動基本から練習に参加した。腰を痛めていた先週よりも 身体がよく動く。蹴上・蹴込をやる頃には身体も温まって、流れる汗が心地いい。

型の練習では、私にとって初めての五十四歩小の練習があった。これまで、少年空手クラブでの演舞見学と金澤先生の 型の本で、順番は完璧に覚えていたが、技の意味、技と技の間のつなぎの動作のご指導を受け、やはり自己流では駄目だと 感じた。組手の練習も、型の技の応用を中心に練習した。なるほどこれは使えると感じるものから、頭では理解していても 咄嗟の動きに対応できない(私の呑み込みの遅さによる。十字受→突手をつかむ等)ものまであり、型の真の意味の理解に よって単なる型のための型練習に終わらず、実戦での応用のためにはよい稽古であつたと思う。


04.12.03(金) 名大道場

移動基本:追突、三本突、上受逆突、外受逆突、内受逆突、手刀受抜手、前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
型:平安初段〜五段、各3回づつ
組手:基本一本組手 上段追突vs上受逆突、中段追突vs外受逆突

先週の練習での腰の疲労が抜けないまま、月曜日に自主練習をしたら、背中から腰にかけて筋肉が 軽い肉離れを起こしたようで、立っていても座っていても鈍痛が続く状態になってしまった。それでも身体は何とか 動くので、火水木と慈恩・抜塞大を軽く練習し身体をほぐした後、ストレッチングと湿布でケアしたら、幸い一週間で回復し、 今日の練習に参加できた。

今日は、12/5に白帯の昇級審査を控え、徹底的に基本の練習。移動基本を数回繰り返した。それにしても、 蹴り技は奥が深い。私の現役時代の力まかせの蹴りではなく(当時も、それなりにはフォームに気を使っていたが)、 蹴りの軌道、蹴りを有効に利かせるための姿勢、その姿勢を保持するための柔軟性と筋力・バランス、どれをとっても今の自分には 心機一転、一からやり直しといったところだ。それにしても、回復したとはいえ今日は腰の切れが悪く、余計なところに力が 入ってしまっている。最後の基本一本組手は、"受けなきゃ突きが当たる"という、昔の緊迫感と集中・気合を思い出し、よい稽古 であった。

師範のお言葉
・蹴り技は、蹴り足を伸ばし切った状態を保持する鍛錬をすること
・上受の前腕は45度の角度。外受、内受は、脇を締める。内受で腕を回し過ぎないこと。
・平安の型を徹底的にマスターすれば、他の型の習得に応用が利く。
基本一本組手は、相手がしっかり受けねば当てるつもりで突け。受け側も然り、受け損ねれば当たる。
・片足スクワットは、筋力とバランス感覚を鍛えるのによし。
"俺は、もうトシだ"と思ったら人間終わり、老化一直線だ。(正にその通り。私も頑張るゾ!!)
・自分の身体と相談しながら、自分の体力維持向上に最適な鍛錬法を工夫すべし。


04.11.26(金) 名大道場

基本:前屈立の足のスイッチ、前屈立移動、追突、手刀受
型:平安ニ段〜五段、慈恩、抜塞大

今週は風邪気味で、あまり自主練習ができなかった。今日も少々咳が出る状態だったが、頑張って練習に参加。 本日は、徹底的に基本、型の練習を行った。師範が所用で早く帰られたので、途中から参加した私と同期の監督が 指導。型の一つ一つの動きの徹底的にチェックをして頂き、大変勉強になった。ただ、前屈立で上体が前のめりに なる私の癖を直すように意識的に練習したら、腰にかなりきた。腰は、30代前半にヘルニアの一歩手前まで 痛めたことがあり、私の古傷である。最近はストレッチングの成果もあり、あまり腰痛が続くことはなくなったが、 まだまだ柔軟性が戻っておらず、今後も継続的な鍛錬が必要である。結局、今日は学生と最後まで練習し、 終わったら20時40分。さすがに、基本・型で2時間のみっちりした練習は身体に応えた。しかし、不思議なもので 咳はぴたりと止まり、風邪気は吹き飛んでしまったようである。これも空手という武道の効用か?!

師範と監督のお言葉
・前屈立で上体が前のめりにならないように(前のめりになると動きがとれない)
・前屈立の移動で、腰は無理やりひねらないように、そのまま正面に向ける
・平安四段の前蹴り→裏拳では、左右の手を旋回させるようにして裏拳を打つ
・慈恩の十字受からの一発目は裏拳だが、三発目はアッパー(顎に対する裏突)
・型の動きは、スムーズに流れるように。余分な力をいれない。
・型と基本では、前屈立の後足はしっかり伸ばし、足裏全体を床につける
・(新人に)正座、胴着のたたみ方、など普段から立ち居振舞いをしっかりするように
 心掛ければ、必ず自分の中の何かが変わってくる。


04.11.19(金) 名大道場

移動基本:追突、三本突、上受逆突、外受逆突、内受逆突、手刀受前蹴抜手、前蹴、蹴上、蹴込
       蹴上→足を替えて蹴込、外受猿臂裏拳
型:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大
組手:回蹴vs両手で受け、左手で相手の左手を押込む、相手の左手を押込み逆突
    相手の左手を撥ね上げ中段逆突、相手の左手を押し下げ上段逆突、相手の左手を引っ掛け払い逆突き

先週に引き続き回蹴に苦しんでいる。ここのところ毎日、回蹴の自主練習をしているので、膝を回し込む癖は 大分直ってきた気がする。しかし、背中の柔軟性が落ちているせいか、腰が引けていて蹴り足が 思うように伸びない。最近になって、上体反らしのストレッチングをやるようにしているが、開脚、 股割りが少しづづ進歩しているのに、上体反らしは、やり始めたばかりなので、まだ目立った成果が出ていない。 これも長年ランニングのトレーニングを続けてきた弊害らしい。要は、ランニングは同じ姿勢を保ったまま、 足腰に衝撃を受けるため、身体の柔軟性が落ちてしまうということだ。しかし、開脚、股割りは進歩しているので、 地道にストレッチングを続ければ、なんとかなるさと信じている。

型練習では、私が学生だった頃と微妙に動きが異なっているところを発見し、毎回良い勉強になる。 技の本質は変わらないのだが、段々無駄な動作をなくし、技の流れが合理的になっているのである。これだから、 型の稽古は面白い。前屈立でできるだけ腰を落して足腰の鍛錬をするのもさることながら、一つ一つの技の意味を考えながら 型を演ずることに、型の稽古の意義がある。今日の組手練習は、左手で相手の中心を捉え、相手の身体を崩すことを 念頭に置いた稽古を行った。最後の、左手で相手の左手を引っ掛けて右側へ払う技は、初めて練習するので、最初はコツを つかめなかったが、左手を確実に引っ掛けることと、必要最小限の動きで相手の左手を払うのがポイントのようだ。 今日は、回蹴の練習で意識的に上体を反らすようにしたので、帰宅した後、背中と腰の猛烈な筋肉痛に襲われた。 (鍛錬が足りん!! ちなみに翌日、スポーツクラブでウェートトレーニングをやった後、水泳で身体をほぐしたら、 嘘のように筋肉痛が取れた。水泳は筋肉痛の緩和にお勧めです)

師範のお言葉
・騎馬立で足幅を広げすぎないように(前屈立で足幅を広げる鍛錬中なので、騎馬立も足幅が広がってしまった)
・回蹴は上体を反らし、身体と足がTの字になるように(腰が引けているので)
・慈恩の型の鉄槌で、肩に力が入りすぎ。最後の弓突きの引手は、乳の上
・平安五段の貫手→卍受の時の前屈立→後屈立の前足の動きは、爪先を中心に必要最小限
・(組手で)左手で、相手の中心を捉え、相手の身体を崩すのがコツ
 相手の中心を捉えて、崩して攻めるのは、剣道、合気道等、全ての武道に通じる


04.11.12(金) 名大道場

基本:自然体からの中段突、前屈立・後屈立ストレッチング、前蹴左右各50本、回蹴左右各50本
移動基本:追突、三本突、上受、上受逆突、外受、外受逆突、内受、内受逆突、手刀受、手刀受前蹴抜手
       前蹴、蹴上、蹴込
型:平安初段〜四段
組手:上段追突vs合せ技・・@左手刀受→左前蹴→右逆突 A左手刀受→左蹴込→右逆突
                  B後退しながら足をスイッチして右手刀受→右上段回蹴→左逆突
    試合形式で、左刻みvs右逆突

肋骨のヒビは、やっと完治。しかし、自主トレ中、左足の親指を突指してしまい、まだ少々痛い。今日は、10/30に 休日出勤した分の代休日で、久し振りに最初から練習に参加できた。前半の基本から、移動基本までフルにこなすと、 さすがに汗びっしょりになり、足にきた。特に、前屈立での前蹴と回蹴の左右各50本づつの練習は身体に応えた。 現役の学生も息が上がっているが、黒帯を締めている以上、ここでバテて脱落したら男がすたる。 根性で学生と同じ練習についていった。

後半の型の練習では、足にきており腰高になってしまっているのを、師範のご指導を受けてしまった。これも根性で、 気合を入れ、一歩でも前に足を出す。移動基本でも、後退する時に上体が前のめりになっているとのこと。 "前進する時は、足腰から。後退する時は肩から"という基本中の基本が、バテてくるとおろそかになっていたようだ。 組手稽古は、合せ技の練習と、試合形式で突技の応酬の練習。合せ技は、どれも初めての技の組合せで、何度も反復練習した。 最近、回蹴で膝を回し込む癖を矯正中で、合せ技Bの回蹴が上段に届かず、"回蹴は上段が原則"と師範のご指導を受け、 もう一度やったら今度は寸止めが利かず、白帯君の左顔面に当たってしまい謝る。今日は、久々に充実した練習ができた感じだ。 練習後、師範と二人で空手談義をしながら、地下鉄の名大駅まで歩くと、なんと秋風の爽やかなこと・・・。

師範のお言葉
・前蹴と回蹴の左右各50本ぐらいは、いつでも平気でできるように鍛錬しておくこと
前屈立の前足の踏込みは、一歩でも遠くへ遠くへ、そのぐらいの気持ちでやれ!!
・猿臂の時、拳は正拳にする。縦拳の状態だと、衝撃が胸部に来て連打が利かず。
 (NHKの空手教室の和道流の打ち方は良くない)
・人がやらないような鍛錬をすれば、"俺はここまでやったんだ"という自信となり、気迫で相手を圧倒できる
 (腕立て1000回、スクワット1000回を日課とする師範ならではのコメント)
・鍛錬は、精神力を鍛えるもの
 (前屈立ストレッチが60秒が限界なら、後半30秒を耐えるが鍛錬ということ。一見、単なる根性論のように
  聞こえるが、実は非常にトレーニングの理にかなっていると
私は思います。例えば、ベンチプレスで60kgを
  6回上げるのが限界ならば、最初の5回はおまけで、最後の6回目がトレーニングであり、ここからあと一回
  でも余分に上げられるように頑張るのが、最も効果的です。私は、この手で学生時代100kgまで上げました)


04.11.05(金) 名大道場

移動基本:追突、上受、上受逆突、外受、外受逆突、内受、内受刻み逆突、手刀受、手刀受前蹴抜手、前蹴
       蹴上、蹴込、回蹴の前動作の膝上げの練習、回蹴
型:平安五段、慈恩、抜塞大

肋骨の痛みも大部治まってきて、回復度8割といったところだ。今日は、3年前に道場で練習したというドイツ人も参加。 リーチが長く動きも俊敏なので、組手では現役の黒帯も一苦労といったところ。しかし、陽気で面白い人だ。移動基本で 師範より、私の回蹴が必要以上に膝を回し込んでいるため、蹴足を戻すのが遅れているとのご指摘を受けた。 原因は、どうも最近サンドバック相手に回蹴をやっているため、身体を回し込んで押込む変な癖がついたようだ。サンドバック相手だと、 当てた反動で蹴足が戻るため気がつかなかったが、実戦を考えると回蹴をかわされた時、蹴足の戻しが遅れるというのは命取りとなる。 一人鏡を見ながら癖を直そうとしたが、簡単には修正がきかないようだ。要するに、突きで肩を入れすぎて、突きが 流れたような状態になっているのだ。癖が直るまで、サンドバック相手の回蹴は控えておいた方がよさそうだ。練習は 少し早めに終わり、大学構内にできたスナックで打上げの飲み会。たまには若い連中と飲むのもいいもんだ。

師範のお言葉
・怪我をしていても、その気になれば練習できることはある。
・逆突を突く前に、きちんと受けること
・蹴込の膝の抱え込みは、前蹴と同様に前に膝を出し、そこから真直ぐ足刀を押込む
・回蹴で膝を必要以上に回し込まないこと。蹴足を戻すのが遅れる。
・慈恩の鉤突で上体が斜めにならないように注意
 弓突は左右対称になるようにし、肩より上に上げない。実戦では、相手を掴んで押込む突きとなる。
・抜塞大の最初の踏込みは2挙動に分けると、前屈立→後足を寄せる。階段を一段下りるような感じで踏込む。
・型の受けでの添手は単なる支えだが、実戦では受けと同時に添手側の手で反撃すると解釈すべし。


04.10.29(金) 名大道場

基本:蹴込のストレッチング(基本の最後から参加)
型:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大
組手:自由一本組手 上段追突vs上受・逆突 中段追突vs外受・逆突 前蹴vs下段払・逆突 蹴込vs外受・逆突
    刻み・逆突3本vs右背手受・左押え受→3本目で逆突で反撃

先週痛めた左肋骨は骨折まではいかないが、やはり単なる打撲でなくヒビが入っているようだ。 火曜日に自主練習で 慈恩の型を練習していたら、最初の方の三本突でかなりの痛みが出た。痛めた骨が胸の筋肉の収縮スピードに ついていけずに悲鳴を上げたようだ。咳一つするだけでも痛みが走り、これはいかんと、水・木は仕事の忙しさ (帰宅23時)もあって完全休養して、今日の練習に備えた。師範が名大道場の学生の飲み会を金曜日でなく、 私が練習に参加できるようにわざわざ火曜日に変更して頂いているので、意地でも今日は練習に 参加するつもりだった。

やってみると、受け、蹴りは支障ないが、左の突き、引き手の時に痛みが走る。エアサロンパスを練習の合間に 数度吹きつけ、痛みをごまかしながらの練習。 なんだかんだ言っても気合を入れれば結構人間の身体は動くものだと、我ながら感心した。ただ、さすがに先週の 練習で突きを当てられたリーチの長い黒帯君には、左胸下を指して"ここだけは当てないでくれ"とお願いした。 練習後、ちょっとまた痛みが出てきたが、前回の骨折で痛みとの付き合い方も少しづつ分かってきた。 フルコン空手では、当てられる痛みを何度も経験しながら、相手の突きの衝撃の殺し方を覚えていくのだそうだ。 伝統空手も寸止め前提といえども、目指すは同じ。当てられないように受ける。当てられても威力を殺す。そんな 技を磨いていきたい。


04.10.22(金) 名大道場

組手:左右逆突連続、右足踏込み左回蹴、右裏回蹴、右裏回蹴フェイント→右回蹴、左回蹴連続3本
    刻み逆突+蹴技

3週間ぶりの名大道場での練習で、今日は組手のみ。今週の自主トレは、前屈立の基本練習を中心にやっていたので、 腰周りの筋肉が硬くなっており、裏回蹴、回蹴で腰が入らず師範のご指導を受ける。やはり、型のみでなく、組手用の 練習も怠るとバランスが悪くなる。久々の学生相手の組手のせいか、組手の間合いも、リーチが長い相手だと心理的な 圧迫感から、どうしても遠くなってしまい、突き蹴りが届きにくくなっている。逆に相手からは、リーチが長いので、 ちょっと間合いを詰められると相手の射程内に入ってしまい、押し込まれた挙句、また左肋骨にキツイ突きを 一発もらってしまった。

同じ黒帯でも、リーチが同程度の相手には、寸止めが利かずに、最初の刻みをモロ相手顔面に当ててしまっているのだが。 要するに、リーチの長い相手には、恐怖感と苦手意識があるのだろう。なんとか乗り越えねばならない課題だ。今回当てられた 箇所は、幸い前回骨折した箇所の5cmほど上だった。あの肋骨骨折以来、一時身長170cmで54kgまで落込んでいた体重を、 ウェートトレーニングで筋肉をつけて体重60kgまで戻したので、大丈夫と思うが、 また折れていたらどうしょう・・・。押込まれて、横を向くようでは駄目だと改めて反省。

師範のお言葉
・逆突連続は、最初の右逆突で上体を前に傾けて相手の懐に飛込み、その勢いで上体を反り気味にして左逆突
・裏回蹴は、外から振り回すのではなく、最短距離で足を伸ばして当てる
・裏回蹴で腰が引けている。身体を反らす感じでないと蹴りに威力なし
・回蹴も腰が引けている。腰を前に出すようにしないと、蹴りが相手に届かない


04.10.16(土) 少年空手クラブ

基本:自然体中段突、前屈立、前屈立移動(横幅広く前足締め)、後屈立、手刀受
移動基本:追突、上受、上受逆突、外受、外受逆突、内受、内受逆突、手刀受、前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
型:平安初段〜三段、抜塞大
ミット練習:ミットの方向に合せて蹴技連続→中段突決め

今週は風邪気味だったため、金曜日は職場の歓送迎会をパスして休養、土曜練習に参加することにした。 今日は、基本、移動基本を徹底的に稽古した。前屈立で前膝をしっかり曲げる、前屈立で前足を締めて素早く移動、 後屈立の基本のマスター、前蹴で技を大きく見せるため蹴足を十分伸ばしてから引く練習、など基本中の基本の 繰り返し。私は、前屈立の前足の踏込みがあと一歩足りないのを、師範からご指導を受けた。前からの私の弱点 であり、知らず知らずのうちに踏込みが甘くなっているようだ。(注:松涛館流の立ち方では、歩幅はかなり広く取る) 意識的に踏み込んで練習していたら、後半の型練習では膝がガクガクに笑っていた。(鍛錬足りん!!) しかし、頑張って 汗をかいたのが良かったのか、練習後は、風邪気はどこやら飛んでいって爽快な気分であった。

師範のお言葉
・頑張った人ほど足が痛くなるはず。そうでなければトレーニングにならない。
帯に色がついたら、それに恥じぬ鍛錬が必要。(私も頑張らねばと痛感!!)
・後屈立は、足をLの字に立ち、両膝を曲げて、前足を前に出す。これ以上の練習法はない。
 後足は、上から見ると三角形になるようにする。(つまり後足の膝を外側に張る)


04.10.09(土) 自主練習

基本:逆突左右各100、屈伸前蹴左右交互100、回蹴左右交互100、蹴上左右交互30、蹴込左右交互30
移動基本:追突、上中中三本突、上受、上受・逆突、外受、外受・逆突、内受、内受・逆突、前蹴
       回蹴、蹴上、蹴込、蹴上・蹴込連続、手刀受、手刀受・前蹴・四本貫手、外受・猿臂・裏拳
型:平安初段、二段、慈恩、観空大、抜塞大、燕飛、観空小、五十四歩小、壮鎮

今週は仕事の都合で金曜の名大道場での練習に行けなかったので、少年空手クラブの土曜練習の参加しようとしたら、 タイミング悪く台風22号により暴風警報が発令され練習中止。仕方がないので、自宅で自主練習。移動基本までは、 練習するスペースがあるが、型の練習には少し自宅では狭い。しかし、少林寺拳法を習っている小学生の長男の参考にと、 嫁さんと一緒に平安の型と、慈恩、観空大の型の演舞を見てもらった。自分もまだ未熟であるが、緩急、呼吸と技の決めについて 少しでも分かってもらえたらと思っている。6月からは、会社の体育館でほぼ毎日、体育館が閉まる21時間際の約15分の 自主練習を続けているが、今週は水曜日に早めに仕事が終わったので、今日とほぼ同内容の充実した練習ができた。 ただ、相手がいないので組手練習ができないのが残念。来週が楽しみだ。


04.10.01(金) 名大道場

組手:@相手の右追突の手首を順手で掴み、捻りながら引張って相手の体勢を崩す(手刀受の応用)
    A@に対して、引張られる力を利用して右上段肘打
    BA+相手に掴まれている肘打の手首をはずして、相手の首を後から押えて右膝蹴
    CB+左手で相手の背中を押えながら上から肘打
    D@に対してAを防ぐため、相手の手首を掴むと同時に反対の手で相手の肘を押えて倒す
基本:前蹴左右交互50本、回蹴左右交互50本
移動基本:追突、三本突、上受逆突、外受逆突、内受逆突、手刀受前蹴、蹴上、蹴込
型:平安初段、二段、三段、壮鎮
組手:自由一本約束組手(上段突、中段突、前蹴、蹴込)、流受(上段、中段)

仕事を早く切上げることができたので、久し振りに名大道場練習に最初から参加できた。前半は、前回の組手練習と 同じく実戦を想定した技のかけ方の練習。技がうまく使えると、面白いように決まるので、練習すれば即応用が できそうだ。移動基本の蹴上、蹴込あたりから、ちょっとばててきた。師範に騎馬立の足首の締めが甘いとご指導を 受けた。今日は、壮鎮の型を初めて教わった。基本は、壮鎮立がしっかりできるかどうかにかかっている。この立ち方は、 前屈立と騎馬立の中間であり、壮鎮には後屈立は一部あるが、前屈立は一切なく全て壮鎮立である。無双構えのところは、 予備動作として両腕を回旋させる動きが入る。壮鎮立が決まれば、極めて重厚で見栄えのする型なので、 是非ものにしたいと思う。

師範のお言葉
・余分な動きは不要。必要最小限の動作と、相手の力をうまく利用すること。
 ただし、相手の腕を引張るペースに合せては肘打の軌道がずれるので、引張られると同時に懐に飛込む。
・蹴上、蹴込は、蹴った足を戻す時、足裏が見えるように引き戻すと切れが良く見栄えがする。
・流受の要領は、キャッチボールで手を引きながら球の勢いを殺すのと同じ。突きを流しながら、受止める感じ。


04.09.25(土) 少年空手クラブ

基本:正拳を握る練習、自然体中段突、前屈立移動
移動基本:追突、三本突、上受逆突、外受逆突、内受逆突、手刀受、前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
型:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大
組手:上段突vs上受逆突、中段突vs外受逆突、前蹴vs下段払逆突、蹴込vs外受引き倒して下段突
ミット練習:回蹴交互連続三本→裏拳

先週の土曜日の休日出勤のかわりの代休が今度の月曜日に取れたので、昨日の疲れは取れないが思い切って2日連続 で練習に参加することにした。少年空手クラブは基本練習がメインなので、基礎からやり直したい私には大変良い 練習になる。子供向けの練習とはいえ、真剣にやれば運動量は名大道場と大して変わらず、さすがに 2日連続の道場通いは身体にこたえる。 今日は、前屈立の移動練習をみっちりとやった。通常より、両足の前後の間隔を縮め、横幅を 広くして構える。そして後足をさっと前足に寄せて、素早く斜め前に(横に近い感覚)移動させる。身体と視線は常に 正面を向くように注意する。前足の内側への締め、正確で素早い運足を主眼としたこの練習は、良い鍛錬となった。


04.09.24(金) 名大道場

型:平安二段、三段、慈恩、抜塞大
組手:四つに組んで、両手で相手の片腕をロックして倒して決め
    四つに組んで、相手の肩を背後から押えて、前足で膝蹴り、倒して決め
    中段突vs猿臂受→背手打ち→猿臂

二ヶ月ぶりに名大道場での練習が再開されるので、仕事を早めに切上げ道場に向かったが、生憎の大雨のため JRの遅れにより前半の基本練習に参加できず、後半の型練習から参加した。師範に、前屈立で上半身が前のめりに なっているとご指導を受ける。前のめりになっていると、人を肩車した状態で前屈立をやると、身体を支えきれず 前に倒れてしまう。要するに、身体がぐらぐらして安定感のない立ち方になってしまうのである。自主トレで 鏡を見ながら矯正せねばと思う。抜塞大の型の練習では、下段蹴下の前の返捕の手の軌道、手刀の親指の締め、 逆半身の捻りが甘いとご指導を受ける。また、最後の手刀受で首を傾けないよう、真っ直ぐにするようにとのこと。

今日の組手練習は、試合では使えないが、実戦で相手に四つに組まれた時を想定して、相手の倒し方を練習した。 一方の手で相手の腕の外側を掴み、他方の手で相手の肘(または肩)を押えて、相手の腕をロックして、更に相手が 押す力を利用して倒すのだが、なかなか難しい。師範のように軽くコロリと相手を倒すのは神業で、 どうしても 力まかせ、あるいは足払を使ってしまう。また、理想は手も足も出ぬように、相手をうつ伏せに倒すのだが、 それもやってみると大変難しい。実際、仰向けに倒されても、相手の頭、身体が目の前にあるので、倒れながらも 蹴りで反撃できてしまうような感じである。ただし、突きの方が早いので、かなりの反射神経とバランス感覚の 持ち主でないと、現実には倒されながらの蹴りでの反撃は難しいであろうと思う。


04.09.17(金) 自主練習

基本:逆突左右各100、屈伸前蹴左右交互100、回蹴左右交互100、蹴上左右交互30、蹴込左右交互30
移動基本:追突、上中中三本突、上受、上受・裏拳・逆突、外受、外受・猿臂・裏拳、内受、内受・刻み・逆突
       蹴上、蹴込、蹴上・蹴込連続、手刀受、手刀受・前蹴・四本貫手
型:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大、観空大、各2回、燕飛、観空小、五十四歩小、各1回

今週は少年空手クラブも名大道場も休みなので、勤務後会社の体育館で自主トレ。基本練習だけで、既に汗が 体中にしたたり落ちる。練習する場所は、一方の壁が全て鏡張りなので、移動基本でも自分の姿勢がよく分かる。 どうもまだ腰が高めで、前後の歩幅を広げて腰を落すように意識して練習したら、移動基本を一通りこなした後は、膝が 笑いかけていた。情けない、まだ鍛錬が足りん!! 10分ほど大休止し、型の練習に入る。少年空手クラブの演舞で 見た五十四歩小も、なんとか順番を覚えたので練習してみた。来週は、久々に名大道場での練習が始まるので、 大変楽しみだ。


04.09.11(土) 少年空手クラブ

基本:前屈立移動 移動基本:追突、三本突、上受、外受、内受、手刀受、前蹴、蹴上、蹴込、回蹴
型:平安初段〜五段
組手:猫だまし→逆突
ミット練習:回蹴交互連続三本→中段突→ミットをかわして回蹴、内回蹴

都合により今日は、いつもの小学校の体育館ではなく、町の総合体育館の武道場で練習。いつもの場所に 比べて、かなり狭く、子供とはいえ20人以上が移動基本・型の練習をすると、ちょうど端から端までの 広さである。準備運動の後、まず前屈立での前進移動の練習。両腕は楽に下げて、通常より前後は狭め、 左右は広めに立ち、前足をしっかり内側に締める。(この立ち方は、ちょっと変形すると三戦立になる) この状態から腰から上は前に向けたまま前進し、同じく前足をしっかり内側に締めて立つ。これの繰り返し。 右足前の前屈立で、前足がどうしても開き気味になる私にとっては良い鍛錬である。

移動基本では、 師範から、前蹴で顎を過剰に引く私の悪い癖をご指摘頂いた。これは、空手を再開した昨年もご指導頂いた 私の悪癖で、自主トレでも常に意識して直さないと駄目なようだ。型の最後は、黒帯、茶帯一人づつ、 観空大、五十四歩小、燕飛を演舞するのを見学。いずれも是非マスターしたい型であり、子供でも 緩急のつけ方が実にうまく、大人顔負けの技の切れがあり、大変勉強になった。

師範のお言葉
・前屈立の前足をしっかり内側に締めないと膝がぐらつく。(基本中の基本を再認識)
・猫だましは相手の鼻を挟むように顔前で手を叩き、相手の注意を上段に向けて中段突。
・内回蹴は、膝・足首を伸ばし、足裏全体で当てる。(壁相手に練習するとよい)


04.09.04(土) 少年空手クラブ

移動基本:追突、三本突、上受、外受、内受、手刀受、前蹴、回蹴、蹴上、蹴込
型:平安初段〜五段、観空大
組手:上段突・中段突・前蹴連続vs後退しながら上受・外受・下段払→中段逆突
ミット練習:回蹴交互連続三本→中段突→ミットをかわして中段突
       回蹴交互連続三本→中段突→ミットをかわして回蹴
       出足払→上段追突

9月に入って暑さも一息、ちょっぴり涼しくなり練習も暑さに耐えるという負荷が軽減された分、技の 鍛錬に集中できるようになってきた。少年空手クラブも、月末に昇級審査を控え、移動基本、型の 練習にも気合が入ってきた。今日は、師範と同年代の後輩の方が見えていた。松涛館連合の本部道場にも 時々練習に参加されているとのこと。歳とともに衰える筋力、柔軟性を認識しつつも、身体と相談しながら 鍛錬を続けているそうだ。前屈立一つをとっても、基本は"前足を内側にしっかり締めて直角に曲げた状態を 維持しつつ、腰は前かがみにならないように正面に向けて、後足は真っ直ぐ伸ばす"ということなのだが、 これがきちんとできていれば、後足側のお尻の下にくぼみができて、後足がぴんと伸びる・・・いわゆる 腰の締まった立ち方になる。これが、若いうちは柔軟性があり、この立ち方を維持しても余裕があるが、 柔軟性が落ちると、この姿勢の維持で精一杯になってしまう。現に私もご指摘を受けてやってみると、 得意側の左足前の場合は苦もなくできるが、右足前は腰の切れがない。やはり、日頃のストレッチングと 鏡を見て姿勢を矯正する練習は必要だ。

筋力に関しては、肋骨骨折の怪我から、一から鍛え直す必要性を 感じた。会社の体育館でのマシントレーニングは、前からちょっとづつ続けていたが、今週の水曜日に 久し振りにバーベルとダンベルを使った筋トレを再開した。ベンチプレス60kg×6回×4セット、3.5kgの ダンベルを持って逆突左右10回×3セット、10kgのバーベルをかついで屈伸前蹴20回×2セット、左右合計10kg のダンベルを持って屈伸回蹴20回×2セット、手首を鍛えるため10kgのバーベルを持って両手で逆リストカール (手首の内側はハンドグリップで鍛えられるが、外側はこれをやらないと鍛えられない。サンドバッグ打ちで 手首が負けて"く"の字になるのを防ぐのに有効) これだけやったら、筋肉痛が3日間続いた。やっぱり歳かな。 でも、ベンチプレスで自分の体重(54kg)より重いバーベルを上げられるので、まだ筋力は完全には 衰えていない。 ケアはストレッチングとプロテイン摂取でやっているので、なんとか空手の鍛錬の足しになったらと思っている。 (ちなみに学生時代は、体重63kgでベンチプレス100kgまでクリアできた)


04.08.28(土) 少年空手クラブ

基本:前屈立左右約2分間、前蹴30本、回蹴30本
移動基本:追突、三本突、上受裏拳逆突、外受逆突、内受刻み逆突、蹴上・蹴込足入替えて連続
型:観空大(みっちりと基本から)
組手:ミット練習で、回蹴交互連続三本→中段突→ミットをかわして中段突

少年空手クラブの練習も、今回で三回目の参加。今日は師範のご子息もみえていて、後半の型練習で 観空大を基本から懇切丁寧に分かりやすいご指導を受けた。観空大は、出だしの両手の隙間から空を 仰ぎ見る動作において気を溜めるのが肝心で、ここから一気に次の左右の開手背腕受に移る緩急が うまくつけられないとサマにならない。逆半身・右上段手刀打→前蹴→後屈立・卍受→前屈立・右下段 貫手の動作が2回連続で続くが、最初の逆半身・右上段手刀打は、左手刀下段払と同時に右手刀を 後に引く前動作から素早く決めないと技に見栄えがしない。また、前蹴で蹴った足を下ろす前に回転して、 足を下ろすと同時に後屈立・卍受を決める。この一連の動作は、何度も練習する必要がありそうだ。 最後の方の回受は、下の腕で前蹴を受けるものだと思っていたが、相手の肩と股を持って相手を倒す意味 があるとのこと。それにしても、最後の飛二段蹴がまだうまくできないので、それも私には練習課題だ。 観空大は、松涛館流を代表する華麗な型なので、なんとしてもマスターしたい。


04.08.21(土) 少年空手クラブ

基本:肩車前屈立、自然体での中段突30本、前蹴30本、回蹴30本
移動基本:上受裏拳逆突、外受逆突、内受刻み逆突、蹴上・蹴込同じ足で連続
型:平安初段〜四段、観空大、燕飛、(五十四歩小)
組手:上段突vs上受・逆突、中段突vs外受・逆突、前蹴vs下段払・逆突、蹴込vs外受引き倒して下段突
    回蹴三本連続vs外受→出足払い→逆突
    左半身から右足を前に出して牽制→そのまま右回蹴→下ろした足で出足払い→左逆突

引き続き今日も師範の地元の少年空手クラブの練習に参加させて頂いた。先週はお盆のため参加者が少なくて 少々淋しかったが、今日は総勢20名ぐらいで賑やかに稽古。女の子も二人いて、子供の母親も一人練習に 参加していた。また、昔師範のご指導を受けた黒帯も何年ぶりかに練習に参加したので、一緒に練習した。 基本練習で20年ぶりに、相手を肩車して前屈立の筋トレをやった。久々にやると結構こたえる。後から 筋肉痛になってしまった。

型の練習は、平安の型は全員で、それ以降は茶帯とやったが、最後の五十四歩小は 私にとって初めて見る型なのでパスさせてもらい、演舞を見学した。さすがに小学生でも茶帯クラスは上手い。 組手練習は、また新しい技を教えて頂いた。小学生相手なので、ケガをさせないように、また実力に応じて スピードを手加減した。骨折した左肋骨も、ほぼ完治。腹筋をやると、骨が引張られて軋むのか少々痛むが、 先週痛んだ蹴上・蹴込は支障なくできる。予定通りの回復ぶりで幸い。それにしても、ここの道場で基本に 立ち返って練習できるのは、大変嬉しい。この夏のうちに、技の土台をしっかり鍛え直しておきたい。


04.08.14(土) 少年空手クラブ

基本:自然体での中段突、前屈立での移動、移動基本、前蹴・回蹴のミット練習
型:平安初段〜五段(ただし、三段は肋骨負傷箇所痛みによりパス)
組手:上段突vs上受・逆突、中段突vs外受・逆突、上段突vs後退右手掴受・右回蹴・左逆突、前蹴vs下段払・逆突

名大での練習は学生が夏休みのため、今日は師範のご好意で、師範の主催している少年空手クラブの練習に参加させて頂いた。 師範の地元の小学校の体育館で、小学生4人と一緒に練習。この猛暑の中でも子供たちは元気だ。肋骨の負傷で ここ2週間ばかりまともに練習できなかった私は、身体の動きが今一つついていかず、暑さに負けないように 意識を集中することで精一杯。前屈立の前足の締めが甘いと、師範のご指導を受ける。特に右足が前になった時、 足が外へ開き気味になっているようだ。

左肋骨の痛みが、やはり移動基本の左足での蹴上、蹴込で出てきた。 型の練習で、平安三段の時に少し練習をパスさせて頂いて、患部にエアサロンパスを吹きつけ痛みが和らぐのを 待って練習再開。組手練習も、小学生相手なので参加させて頂いた。三つ目の合せ技は初めて練習するので、 うまくこなせず練習の必要あり。でも、実戦でかなり有効な技と感じた。久々の2時間の練習のフル参加は爽快。 小学生と一緒に基本を中心に練習するのも、変な癖を直すのに良い機会であり、名大での練習が9月下旬に再開 されるまで、こちらでの練習に参加させて頂くことにする。


04.08.07(土) 近所の整形外科にて

"左第九肋骨が折れていますね。こりゃ痛いわ。"レントゲンを見た医者のコメントである。 2週間前に組手練習で 蹴りを受けた痛みは、かなり和らいだが、今日念のため整形外科に行った。最初はそうでもなかったが、受傷後 2日目から1週間は歩くだけでも痛くて、うかつに咳もできない状態だったので、やっぱりという感じだ。 もう治りかけであり、あと2週間程で完治のこと。今更固定の必要もなく、むれるのでシップはやめて、 エアサロンパスのみ処方してもらった。実に今回が生まれて初めての骨折の経験であった。


04.08.06(金) 自主トレ

基本:拳立伏50本、逆突左右50本、屈伸前蹴50本、回蹴50本、蹴上・蹴込各20本
移動基本:追突、上中中三本突、上受、上受・裏拳・逆突、外受、外受・猿臂・裏拳、内受、内受・上段突・中段突
       蹴上・蹴込連続、前蹴・逆突、回蹴・逆突、手刀受、手刀受・前蹴・四本貫手
型:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大、燕飛、観空小、観空大
組手:刻み・逆突、刻み・逆突・受け・逆突、逆突・反対の手で逆突

今日から学生は夏休みなので、名大での練習はなく、勤務後会社の体育館で自主トレ。左の肋骨の状態もまだ違和感が あるが、痛みもかなり和らいだ。明日、念のため整形外科で回復度合いを診てもらうつもりだ。一時の猛暑ほどではないが、 練習していると汗ダクダクとなり、移動基本をこなした後は熱中症にならぬように水分を補給する。肋骨のケガのため、 ここ2週間はまともに練習できなかったため、今日の自主トレは身体にこたえた。練習後、胴着を脱ぐと、体中汗で塩が 吹いていた。


04.07.31(金) 肋骨負傷で今週は練習休み

風邪をひき熱が出たのと、先週痛めた肋骨がまだズキッとするので、今日は練習休み。咳をするとモロに肋骨に ひびくので、うかつに咳もくしゃみもできない。ヒビが入っている可能性もあるが、どうせ医者に行っても やることは一緒だと思って、シップと鎮痛剤で痛みを誤魔化す。


04.07.23(金) 名大道場

組手:左半身の構えから相手の左手内側から右手を差込み、肩口を掴むと同時に右足で相手の左足を
    払い、体勢を崩して左逆突で決め
    刻みvs逆突、刻み逆突vs受け五本目で反撃、自由五本組手

今日は黒帯だけで組手の練習。私は、昨日の仕事でのハードな日帰出張の疲れが取れず、身体に力が入らない。 (肩には余分な力が入っていると師範に注意されたが) 自由五本組手では、相手の右蹴込がまともに 私の左脇腹に入って、肋骨の下部を痛める。師範には、蹴込んできた相手の後に回って後襟を掴み倒す絶好のチャンスと アドバイスを受けたが、痛みでそれどころではなかった。まだまだ鍛え方が足りないと痛感。今日で夏休み前の 名大での練習は終わり、あとは9月まで自主トレで頑張るゾ!!

師範のお言葉
・相手の襟を掴むためにはある程度腕力は必要。そのために腕を鍛える。
 パワーに裏付けされた自信があってこそ、余裕をもって相手をさばける。
・組手では肩に力を入れない。力を入れるのは肩から先。
・足払は、相手の足の後ろ側を自分の足の土踏まずの辺りで刈る。
・刻み逆突と分かっている場合、最小限の受け。最後は、受けと同時にカウンターの逆突。
 実戦でも受けと同時に反撃できるようにすること。
・相手の蹴りに対して必要以上に後退しては反撃不能。むしろかわしながら前に出て反撃すべし。
・刻み逆突は、身体の軸が左右にぶれないように鏡を見て練習すべし。


04.07.16(金) 名大道場

基本:回蹴、蹴上、蹴込   型:平安初段、二段、観空大
組手:回蹴交互三本→突き、回蹴交互三本→裏拳、回蹴交互三本→突き→相手の攻撃をかわして突き
   回蹴交互三本vs受けて逆突→足払で相手を倒して下段突で決め

連日35℃を越える猛暑の日々が続いて身体がバテ気味。今日は基本の練習の最後のほうに間に合って、 回蹴から参加したが暑くて頭がクラクラする。気合を入れんとケガするゾと思い、何とか踏ん張って 練習についていく。組手の足払は現役時代もあまり練習しておらずコツがつかめず、相手と一緒に 倒れてしまうことも。師範曰く、私は長年のマラソンの練習で膝が硬くなっていて、関節の可動範囲が狭く なっているのがネックになっているとのこと。これからは、自主トレに股関節に加えて、膝のストレッチングも やることにする。

師範のお言葉
・回蹴の予備動作は、右回しなら右膝をかかえると同時に右脇腹を前に出すようにすること。
 そうしないと腰が引けた蹴りになり、切れ・威力なし。
・平安初段の鉄槌は、下段払で相手に掴まれた手を払いながら、頭上から肘をあまり曲げず相手の鼻を打つ。
 肘を直角に曲げて鉄槌を下ろす慈恩と、技の意味が違うことに注意。
・裏拳は、打った後素早く引いて戻す。
・組手の回蹴は、上足底でなく背足で当てる。
・足払いは、相手の前足を内側から刈る、外側から刈るなど臨機応変に。


04.07.09(金) 名大道場

基本:参加間に合わず、型:平安二段・慈恩、抜塞大
自由一本約束組手:刻みvs左手で流受と同時に右中段逆突

今週は火水と仕事が忙しく2日連続で帰宅が零時過ぎで、木曜日は心身とも疲れ果てて会社を休んだ。 こんな状態で金曜日の練習はどうしようかと迷ったが、思い切って参加した。梅雨明けを思わせるような 猛暑の中、気合を入れて学生たちの練習に加わる。練習が終わった後の外の夜風の気持ちよいこと!! 昨日から急に痛み出した古傷の腰痛も、適度に身体を動かしたのが良かったのか、嘘のように消えいてた。

師範のお言葉
・平安二段の最初の構えは、左手で相手の突きを受け、右手は次の攻撃に備える→突きで反撃
・手刀受は、相手の突きを受けつつ腕を掴んで相手を倒して止めを刺す。
・四本貫手の左の添手は、相手の突きを押さえ受の意味。
・内受の左の添手は、受けから逆突の反撃の意味。
・抜塞大の山突で体が前足側に傾いているので、鏡を見て矯正すべし。
・刻みは、相手の直前で鋭く捻りを利かせると軌道が変わり突きが伸びるので、相手は受けづらい。
・刻みは、左足の踏込みと同時に右足も前へスライドさせるとよく伸びる。
・組手の受けで怪我をしないように指立て伏せでよく指を鍛えておくこと。


04.07.02(金) 名大道場

基本:回蹴50本、型:平安初段・慈恩、立ち方(騎馬立、前屈立、後屈立、30秒×2セット)
自由一本約束組手:刻みvs軽く払って受け、三本目で逆突で返す

今日も途中から参加、基本稽古にぎりぎり間に合う。同世代のOBが珍しく他に二人参加。私は基礎からやり直しで、 もう一人のOBと師範直々のご指導を受ける。慈恩の型、自由組手の基本のご指導を受けると、まだまだ余分な力が 入っているのを痛感した。久々に師範と一緒に腕立て200回をやった後は、ちょっと力が抜けたような気がする。

師範のお言葉
・慈恩の最初の交叉受は肩から下がる。腰から下がると身体の軸がブレる。
・身体の軸のブレは、素人でもちょっと目の肥えた人ならすぐ下手だと分かってしまう。
・前蹴りの後の追突は、肩が流れないように注意。
・掌底は指をしっかり曲げる。
・卍受けからの上段受は直線的に。(振り回さないこと)
・双腕内受、上段十字受は、できるだけ足を前に踏み込む。
・鉄槌は正中線を描くのが基本。一旦前向きになり鉄槌上げる、横向きになり落すの2挙動で練習すべし。
・組手の刻みは肩の力を抜いて軽く突く。相手との間合いを詰めてから打つ。
・受けは左腕をできるだけ伸ばし、相手の突きの軌道を必要最小限にそらす。
 肩に力を入れない。折角のパワーがあるのに無駄な力が入っているため余裕なし。
 後ろ足をうまく使って、相手との間合いを見切ること。
・逆突で返した後、即左手を前に出して防御体勢をとること。


04.06.25(金) 名大道場

型:平安初段・三段、慈恩、抜塞大、燕飛
自由一本約束組手:上段突vs揚受、中段突vs外受、前蹴vs下段払、蹴込vs外受

雨でとても蒸し暑い。前日夜の10時近くまで仕事だったので、身体がしんどい。今日も途中から練習に参加。昇段審査で 三段を受ける後輩が、壮鎮の型を練習していた。壮鎮立ちが特徴で重厚な型であるが、あまりやる人はいないらしい。 私も初めて見た。型の練習だけで、シャワーを浴びたような汗が出てバテバテとなった。もっと体力をつけねば。

師範のお言葉:空手は剣道より難しい。何故ならば、自らの身体を武器として鍛錬せねばならないから。
         特に歳を取っても力を維持するためには、武器としての身体の鍛錬の継続が大事。


04.06.18(金) 名大道場

型:平安二段〜五段
組手:刻みvs逆突、右逆突、左右ワンツー、右逆突→左逆突、右手で相手の左手を払い中段前蹴

今日も途中から練習に参加。型の練習はともかく、試合形式の組手の練習は瞬発力が必要で、床を蹴る右足の足裏の 皮が久し振りにずりむけになった。初段になりたての学生はなんとか受けが利くが、現役二段のワンツーはさすがに よく伸びて、逆突で押し込まれて悔しくも尻餅をついてしまった。もっと実戦組手の練習をせねばと痛感する。

師範のお言葉:肩に力が入り過ぎで、特に受けで肩が上がっている。鏡を見て矯正すべし。
          組手は、もっと間合を詰めるように。受けに余裕なし、もっと腕を伸ばし身体から離して受けること。


04.06.11(金) 名大道場

型:平安初段〜五段、慈恩、抜塞大、観空大
組手:新人に中段逆突を指導

今日は師範は所用で休み。しかし、練習に参加した学生が多かったので、夜の9時まで練習をした。 新人が二人参加したので、基本の逆突を指導する。やはり最初は突きに締りがなく、ぎこちない。 まるで自分の習いたての頃を思い出す。最短距離を突くように見本を見せる。


    

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