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ロードランナーでありたい、わたしの日記です
 と言っても、ランニングの話ばかりじゃありません、念のため

    ■ ロードランナー日記・ Four dishes story (2008年8月文芸サイト「裸言」に連載) 新
      誰かのあたたかい言葉、誰かの親身な言葉に出会えて、いつか、わたしたちの外側に広がる限りない世界と繋がっていけますように。



    ■ ロードランナー日記・ スタート (98年11月 ダンボールネットで)

      自分はなぜ、向こう側にいなかったのだろう、と。それだけの理由で、走りはじめた。

    ■ ロードランナー日記・ 月明かり (98年12月 ダンボールネットで)
      いまのわたしは処女でも非処女でもない。ちょうどその中間のあたりにいる。

    ■ ロードランナー日記・ 電話 (99年3月 初稿)
      完全なわたしたちの完全なセックス。わたしたちが望んでいるのはそれだけだ。

    ■ ロードランナー日記・ 絶望を抱きしめろ (99年7月 初稿)
      わたしは今、あの時の絶望を、自分の手で抱き締めてみたい。

    ■ ロードランナー日記・ 私にしか見えないもの (99年7月 初稿)
      誰かに届きたかったから、心は言葉に変わっていったのだ。

    ■ ロードランナー日記・ 一年がたった (99年11月 初稿)
      だが、何もかもを押し込められる無敵の若さも、もうすでにここにはなかった。

    ■ ロードランナー日記・ 着たい服を着ればいい (2000年1月 初稿)
      理由とか主張とか、そんなのなくったって、わたしは着たい服を着るんだ。

    ■ ロードランナー日記・ 鳴く電話 (2000年2月 初稿)
      行きたくないならここに居ればいいよ。あんたを捨ててまで忘れるほどのことじゃないんだから。

    ■ ロードランナー日記・ さよなら神様 (2000年3月 初稿)
      さよなら神様。 何度、裏切ったって、それでも神様の名前を呼んでしまう。

    ■ ロードランナー日記・ 四月怪談「花見」 (2000年4月 初稿)
      彼岸の花見はきっと、どこまでも続き。わたしもまた、いつかは、その場所へとゆくのでしょう。

    ■ ロードランナー日記・ トマト・スパゲティ (2000年5月 初稿)
      しみひとつなかった壁が、赤い傷を負った。でも、鮮やかな赤い染みはとても似合っている、とも思った。

    ■ ロードランナー日記・ その人を知っている (2000年5月 初稿)
      わたしは、その人がなくしたものを知っていた。わたしもまた、それをなくしてから、ここに来たのだから。

    ■ ロードランナー日記・ わたしの魚 (2000年7月 初稿)
      ある朝目覚めると、右脚に、赤い痣があった。

    ■ ロードランナー日記・ うそつき (2000年7月 初稿)
      嘘をつくことで広がってゆく、つかの間のほんとうも、わたしは手放したくはないのかもしれない。

    ■ ロードランナー日記・ 雨を待つ (2000年11月 初稿)
      過剰なばかりの欲望が、水に吸い込まれて静まるように。わたしは、雨が降りだすのを待っていた。

    ■ ロードランナー日記・ あの夜君についた嘘 (2001年7月 初稿)
      けれど、あの夜君についた嘘は。ぼくの中ではけっして嘘なんかじゃなかった。

    ■ ロードランナー日記・ EVERYBODY LOVES YOU (2002年2月 初稿)
      だけど、案外「神様の決めた椅子」というのは、そんな些細な場所なのかもしれない。

    ■ ロードランナー日記・ 別離 (2002年2月 ダンボールネット・特集の広場で テーマは「別れ」)
      わたしと男は、深い迷路に迷いこんで、そこで鉛の塊を飲みこんだのだ。

    ■ ロードランナー日記・ 世界の結び目 (2003年8月 佐藤正午の誕生日プレゼントの企画物) 
      無意識の意味によって、わたしは作り上げられている。そんな場所に、わたしはいるんだと思った。

    ■ ロードランナー日記・ 幸福日和 β-1 (2007年12月 盛田隆二「幸福日和」の二次小説)
      一生わからないことを抱えていたって、きっと、生きていけるはずだ。



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