第1試合
×田中トモハル(ウィラサクレック) 3R判定
大平ケンジ(SVG)○
パッと見派手な大平、体もよくしまっていてワイルドなかんじ。対する田中、坊主頭でクリクリした目を持つ、少年のような印象だ。ワイルド大平、一ラウンドからパンチから蹴りにつなぐコンビネーションをうまくヒットさせ、前に出る展開。最後までこの展開が続き大平の勝利に。田中、多少単調なリズムだったか。
第2試合
○赤羽秀平(ウィラサクレック) 3R判定
古川多苦労(東京北星)×
プロテストでKOされて失意の多苦労。再起の相手は北星の若手キラーとなっている赤羽。打撃戦では優位に立つ多苦労だが、予想通り首相撲につかまり、完敗。苦労は続きそうだ。
第3試合
○マンモス米沢(フリー?) 3R判定
勝山舞子(上州松井)×
「試合させてください」とメールしてきた勝山。なんでも9月22日小国ジム興行で、モハメド・アリサとエキジビジョンとは名ばかりの試合もとい死合をするという。経験を積みたいのだろう。
「強い相手なら紹介できるけど」と言うと、「それでも構わない」という。そして白羽の矢が立ったのが「強すぎて相手がいない」のが悩みの世界チャンピオン、米沢麻子改めマンモス米沢だ。この日は奇しくも米沢リングネーム制定委員会も行われた。そこでS●GジムのT岡さんの案をフィニートが勝手に却下して採用されたのが「マンモス米沢」。今後、オーエンジャイでは、このリングネームが世界標準になる。
そんな最強女、マンモス。ヘッドギア着用の勝山に対し、「私は要らない」。マウスピースも「要らない」。見たこともない相手にここまで余裕かませるとは、凄い。実は2週間前に、直訴してチャモアペット戦に挑んだマンモス。一応「エキジビジョン」の冠をつけたが、十分試合になっていた。そんなマンモスに対し、勝山はグローブ空手2戦。あまりにも格が違いすぎた。
まるでアラビアンのように、勝山を翻弄するマンモス。「こんなはずはない」と焦りの顔を浮かべながら、徐々に疲労とダメージを貯めていく勝山。おそらくマンモスが本気を出せば1Rもたない力関係にあったが、3Rの間、マンモスは勝山にレッスンをほどこした。
試合後、カルチャーショックを受けたのかふさぎ込む勝山。「殴る」ことしか考えていず、実際「殴られて」初めて格闘技の現実を知る選手は多い。スパーリングパートナーもままならない女子キックの世界に身を投じて、ここまで同じ女子に力の差を見せつけられたことはないだろう。同時に、キックの試合をするということがどういうことか、恐怖感とともに理解したに違いない。
「ちょっときつい経験になっちゃったかな?」と心配したが、勝山は「本当にこの試合を経験できて良かったです」と涙を滲ませながら答えてくれた。1か月後、板橋でよりたくましくなった勝山を観られるに違いない。モハメドよ、ちゃんと練習しろよ!
一方のマンモス、「男でもいいから試合がしたい」だそうだ。マンモス狩りをしたい男子諸君も大募集している。
第4試合
○夜桜こうじ(ウィラサクレック) 3R判定
大久保トモカズ(青春塾)×
大久保はフライかバンダム、夜桜はフェザーかライト(本人はフェザーと言い張っていた)。体格差からか、夜桜パワ−で押し、大技を連発。かかと落としや後ろ上段回し蹴りなど、キレもある。大久保、うまくかわしつつも変則的な動きに躊躇したか、徐々に押されはじめる。この日の夜桜は冴え渡っていた。後半も動きが衰えない。後半大久保も腕を回し試合を盛り上げたが、終止試合を支配した夜桜が勝利。盛り上がりました。夜桜、熱があったそうな。(ナチュラルハイだったか?)
第5試合
△弘中史樹(ウィラサクレック) 3Rドロー
ルーラウィ・サラウィーティー(タイ)△
首相撲の展開が多かった。そうなると体格の上回るルーラウィ、試合を支配。しかし弘中、少ないチャンスをとらえミドルキックを打ち込むと、五分の流れに。ややルーラウィの手数が上回っていたような印象があったがレフェリー、体重差からかドロー。
第6試合
×レンサック(タイ) 3R判定
チャモアペット(タイ)○
1ラウンド、静かな立ち上がりだがお客さんからは美しい動きに完成が上がる。徐々にヒートアップ。ミドルキックの打ち合いにお客さんのボルテージも上がる!!2ラウンドにはお互いがダウンをすると場内は興奮のるつぼ。最後までお互い蹴りあっていました。
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