written by Keis

with the idea of Hiroki Maki



Vision



 side Shinji

「・・・では、やってくれるね?」

「・・・はい。」

 シンジは黒服の男が発する修辞的疑問になるべくやる気無さげに流されるように答えた。

(やらなければ消す、っていう意思を隠そうともしないで質問なんかするなよな・・・)

 なんだかよくわからないが、兵器のパイロットのようなことをやらなければならないらしい。

(12歳の子供に何を期待してるんだか・・・)

 どうせ最近母が死んだことと無関係ではないだろう。恐らく父も関わっているはずだった。

 幼い頃から一人っきりで生きてきて(最近はユイが異常に構っていたがむしろ鬱陶しかった)、シンジはまだ幼いながらも非常にスレた性格になっていた。

 小さい頃に係わり合いになった少女達のお陰か知能も発達していた(とシンジは思っているが実はこれはユイのせいである)。

 立ち上がって促す黒服の後について、シンジは溜息をつきつつも長い廊下を歩いていく。来たことも無い区画なので現在地がサッパリ判らない。

 慇懃無礼と言うか、そこはかとなく尊大そうなイメージを撒き散らす黒服はシンジが子供であり歩幅が小さいと言うことなど一切考慮せずスタスタ歩いていく。

 嫌な野郎だ、と思いつつシンジもしょうがなく半分小走りでそれについていくと、あるドアの前で急に黒服は立ち止まった。

「ここだ。」

 言葉を惜しむかのようにそれだけ言うと黒服はスライド式ドアをシュッと開いた。

 黒服に続いて室内に入ったシンジはまずその空間の広さに驚いた。

 やけに広い空間、右側には大きな壁の上にもう一段あり、左側にはコンソールが並び、そこから遥かな下段にも沢山コンソールが見える。やけに天井が高い。

 つまり三段構造の二段目にいる彼の目の前の空間には巨大なディスプレイがある。今は何も映し出してはいない。

 そこまでこの部屋を観察してから漸く、シンジは自分以外の人の存在に気がついた。

 いや、正確には自分のほかに何人も人はいたのだが目に入ったのはたった一人の姿。

 そう、彼の目に飛び込んできたのは特徴的な色の髪の毛の持ち主だけだった。











「ほら、シンジ、行くわよ!」

「で、でも、ここから出ちゃいけないって・・・」

「うるさいわね、あたしに逆らうっていうの?!」

「ご、ごめん。そういうわけじゃ・・・」

「いいから、あんたはあたしについてきなさい!」

 いつものような会話を赤い髪と青い目の女の子と交わして、飛び出していく黒髪の男の子。警備兵たちも黙認してやる。

 そして近くの山の森の中を駆けずり回って彼らは遊んだ。

「ほーら、ここまでおいで!馬鹿シンジ

「ま、待ってよー。アスカ。」

 二人でかくれんぼをしているうちに完全に相手を見失ってしまう男児。呼べど叫べど相手の女児は現われず、男児は寂しさのあまり泣き出してしまう。

『・・・どうしたの?

 ふと、彼の耳にその『声』は聞こえた。いや、実際には耳ではなかったが、そんなことは彼には判らない。

「だ、誰?誰かいるの?」

 怯えてきょろきょろと辺りを見回すが、誰もいない。今度は怖くなってきて再び彼は涙ぐむ。

『・・・あなた、聞こえるの・・・そう。・・・何故あなたは泣いているの?

 また、『声』が聞こえた。今度はもうちょっとはっきり聞こえた。どうやら相手は女の子らしい。

アスカがいなくなっちゃったんだ。だから、ぼく、寂しくて・・・」

 言ってるそばから新たな涙が溢れ出す。

『・・・寂しいって・・・何?

 その女の子は不思議なことを言い出した。

「え、えと、寂しいって、一人ぼっちだったりして、誰もいなくなっちゃって、その、苦しくて・・・」

 幼い男児にはその単語の説明は容易なことではなかった。

「・・・そう。でも、あなたは一人じゃないわ。」

 今度は肉声が聞こえた。男児がふと見上げると・・・そこには日が暮れて暗くなり始めた森の中、遠くに見える月をバックに佇む一人の女児がいた。

 その女児は、蒼銀の髪、整った顔立ち、透けるように白い肌を持ち、じっと彼を見据えるその瞳は紅。

「・・・私がいるもの。」

 しばらく男児は呆けたように女児を見つめていたが、急ににっこりと笑うと嬉しそうに話し掛けた。

「すごいねえ、その髪も目もきれいだねえ。」

「・・・綺麗?」

 女児の目が微妙に見開かれる。

「うん。あ、そうだ、僕、シンジだよ。君は?」

「・・・私はレイ。」

「ねえ、君の苗字は?僕はね、本当は六分儀なんだけどって言う秘密の名前があるんだよ。」

 自分から人に教えておいて秘密も何も無いような気もするが、子供なんてそんなものだ。

「・・・綾波綾波レイよ。」

 女児は少し躊躇ってから、男児に答えた。

「じゃあ、二人だけの秘密だよ。綾波。」

 女児の答えを聞いて、満足そうに、嬉しそうに微笑んで彼は言った。

「・・・判ったわ、君。」

 そういうと、その儚げな女児は薄く、微かに微笑んだ。












『・・・あ、綾・・・波、なの?』











 side Rei

 レイは同僚パイロットとの顔合わせをすると言うことで発令所に呼び出された。

 発令所につくとそこには赤い髪の毛と蒼い瞳の持ち主の勝気そうな顔つきをした女の子が一人いた。見た感じ同年代である。

(こんな所に私くらいの子供が・・・ということはこの人も・・・)

 レイがそこまで考えた時、向こうの方から声を掛けてきた。

「あんたが第一適格者ね。私は第二適格者、惣流・アスカ・ラングレーよ。これからよろしく。」

 そう言って彼女は右手を差し出した。

 レイはしばしその手をじっと見つめると、ゆっくりと自分も右手を出して握手し、小さく言った。

「・・・よろしく。」

 そしてレイはこの施設内においてよく世話をしてくれる赤木リツコ博士の方を向いた。

「以上で用件は終わりでしょうか、赤木博士?」

 無視こそされなかったものの非常にそっけないレイの態度に引き攣るアスカを宥める仕草をしながら、リツコは顳をもみつつレイを引き止めた。

「もうちょっと待ちなさい、もう一人来るから。」

「・・・はい。」

 レイは一言だけ答えると静かに佇んだ。リツコがレイの態度はそういう個性なのだとアスカに言い聞かせているのを聞いているのかいないのか・・・

 その時発令所のドアが開き、黒服の大男に続いて小さな男の子が入ってきた。年齢から言ってこれが同僚だろう、そう思いその少年の顔を見た瞬間、レイは驚愕した。











 その時私は、いつものように山の中で動物たちと戯れていた。村の子供たちは私の容姿と能力を怖がって近付かない。従って一人で過ごすことになる。

 それは、突然微かに『聞こえ』てきた。

「・・・」

 『耳』を澄ます。どうやら小さな男の子が泣いているような声だった。

 何故か、私は『声』を掛けてみることにした。何故かは自分でもわからない。

『・・・どうしたの?』

 普段はこんなことはしない。誰も私の『声』が聞こえないことを知っているから。でも・・・

誰?・・・怖い・・・誰?・・・

 というような『声』が聞こえた。また泣いているような気配も続いている。

 私は非常に驚いた。彼の『声』ははっきりしないし、自分でコントロールしているようにも思えないが私の『声』が聞こえる人がいたのである。

 あの日以来、誰も私に『声』を掛けてくる者はいなかったし、私の『声』を聞くものもいなかった。

 ある意味、この地上で只一人の人のような気がしていた。だが仲間が、いた。

『・・・あなた、聞こえるの・・・そう。・・・何故あなたは泣いているの?』

 『声』が聞こえる方向へと歩き始めながら私は彼に尋ねた。

・・・アスカ・・・いない・・・寂しい・・・

 彼の返事にはよくわからない言葉が含まれていた。「寂しい」、それは一体なんだろう。何故こんなに胸が締め付けられるような感じがするのだろう。

『・・・寂しいって・・・何?』

 私の問い掛けに彼は戸惑ったようだった。混乱した思考の中伝わってきたのは「一人ぼっち」と「苦しい」だった。

 私は雷に撃たれたように一瞬その場に立ち竦んでしまった。

 そうか、私が時々感じていたあの胸が苦しくなるような感じ、あれが「寂しい」というものだったのか。

 私は足取りを速めた。もう彼はすぐそこだ。あの感じが「寂しい」というものなら、彼のもとに早く行ってあげなければならない。それはとても苦しいことだから。

「・・・そう。でも、あなたは一人じゃないわ。」

 そう語り掛けた私を見上げた彼は、恐らく歳は同じくらいの黒髪、黒い瞳の男の子だった。とても、優しい目をしていた。

「・・・私がいるもの。」

 彼はしばらく私のことを眺めた。その時になって漸く私は自分の容姿のことを思い出してはっとした。

 つい『声』が聞ける人の存在に浮かれてしまったが、彼は私の外見を嫌うかもしれない。彼が口を開くのが恐ろしくて私はそのまま振り向いて立ち去ろうとした。

 だが、彼はそれを見計らったようにこう言った。

「すごいねえ、その髪も目もきれいだねえ。」

 私はその時ほど驚いたことは無かった。誰もが嫌うこの蒼い髪と紅い眼、これを見て綺麗と評する人がいるとは。

「・・・綺麗?」

 私は、自分が抑えられなくなり彼を『読んで』しまった。普段は絶対しないことだった。

 人を『読む』ことは私にとって即苦痛を意味した。皆汚れていた、大人も子供も。だが、私はどうしても彼の言うことが信じられなくて、そして信じたくて『読んで』しまった。

 彼は・・・とても澄んでいた、綺麗だった、それは信じられないほどに綺麗だった。その衝撃に呆然としている間に彼との自己紹介は終わってしまった。

 だが、彼は更に求めた。

「ねえ、君の苗字は?僕はね、本当は六分儀なんだけどって言う秘密の名前があるんだよ。」

 私は人に苗字を教えたことが今まで一度も無かった。それはあの村の長の名前。人に名乗るのは危険だと、名前を覚える前から『声』で教わった。

 私はあの村が消えた後も忠実にその教えを守っていた。だが、彼の秘密を聞いたので何故か私も秘密を教える気になった。

「・・・綾波綾波レイよ。」

 私の答えを聞いて、嬉しそうに微笑んで彼は言った。

「じゃあ、二人だけの秘密だよ。綾波。」

 「二人だけの秘密」・・・ああ、それは甘美な響き。私はその時生まれて初めて宝物を貰った。

「・・・判ったわ、君。」

 そう答えた私は多分、あの時以来はじめての笑みを浮かべていたはずだ。












『・・・碇、君?』











 side Asuka

 パパが言うには今日は同僚パイロットとの顔合わせがあるらしい。

(どうせあたしが一番優秀なんだからまずは最初にがつんとやって立場を判らせてやらないとね。

 でも、せいぜいあたしの邪魔をしない程度にサポートを頑張ってもらわないとならないから、少しは優しくしてやらないとダメかな。)

 パパが言うことに適当に相槌を打ちながら考えを巡らせていたら、ドアが開き一人の女の子が入ってきた。

(こんな所に子供がいるんだからそれなりの重要度を持っているはず、つまりあの子がパイロットなのね。)

 一瞬で相手を観察する。

(蒼い髪に紅い瞳、アルビノか。異常に肌も白いし・・・それにしても細いわね。あんな体格でパイロットなんてまともに出来るのかしら?)

 とりあえず観察を終えると先手を打って声を掛けた。

「あんたが第一適格者ね。私は第二適格者、惣流・アスカ・ラングレーよ。これからよろしく。」

 そう言って右手を差し出した。顔には微笑。完璧ね。

 彼女はしばしその手をじっと見つめると、ゆっくりと自分も右手を出して握手し、小さく言った。

「・・・よろしく。」

 けれどあたしの目論見はそこであっさりと潰えた。彼女は名乗りもせずにリツコに向かって、

「以上で用件は終わりでしょうか、赤木博士?」

 と言い放ったのだ!

 無視ではないがここまで邪険にされたらまるであたしの方が格下のようで思いっきり腹が立つ。

 思いっきり怒鳴りつけようとしたらリツコが私に手のひらを向けて落ち着け、とジェスチャーしているのに気がつきあたしは少し待つことにした。

 それを見て取ったリツコは顳を揉みつつあの女に指示を出した。

「もうちょっと待ちなさい、もう一人来るから。」

「・・・はい。」

 あの女は一言だけ答えると黙って突っ立っていた。

 あたしがリツコの方を向いて説明を要求するとこんな返事が来た。

「アスカが怒るのも判るけど、あれがあの子の個性なのよ。」

 そんなことで納得できるわけ無いでしょ?!

 あたしが憤然として更なる説明を要求しようとした時、発令所のドアが開き、黒服の大男に続いて小さな男の子が入ってきた。

 年齢から言ってこれがさっきリツコが言っていたもう一人の同僚だろう、そう思いその少年の顔を見たらそいつは顔を驚愕に固まらせていた。

 それを見てあたしも同じような表情をしていただろう。死ぬほど吃驚したから。











「ほら、シンジ、行くわよ!」

「で、でも、ここから出ちゃいけないって・・・」

「うるさいわね、あたしに逆らうっていうの?!」

「ご、ごめん。そういうわけじゃ・・・」

「いいから、あんたはあたしについてきなさい!」

 いつものような会話を交わして、あいつと一緒に飛び出していくあたし。そして近くの山の森の中を駆けずり回って遊んだ。

「ほーら、ここまでおいで!馬鹿シンジ

「ま、待ってよー。アスカ。」

 二人でかくれんぼをする。あいかわらずあいつはあたしが本気で隠れたら全然見つけられなくてすぐに泣き出してしまう。

 でもその時はいつもと違った。あたしが本気になりすぎたのか、それともあいつが珍しく必死に探したのか、あたしがあいつを見つけられなくなってしまったのだ。

 結局あたしたちはお互いに相手を探しつづけ、夕方疲れきってどうしようか途方にくれていた所にあいつはぶらっとあらわれた。

 なんだかえらく嬉しそうな顔をしていたのが記憶に残っている。それが癇に障って酷く怒鳴りつけたものだ。

 なぜならそれはあたしとあいつが一緒に遊びまわれる最後の日だったから。





 その後、女児が男児に赤毛の女児の所まで導いてやり、その日は無事に終わった。赤毛の女児に男児は酷く怒られたが。

 それから、男児は頻繁に、この山奥へ来るようになった。何故なら急に赤毛の女の子が一緒に遊んでくれなくなったからである。

 そして蒼銀の髪の女児もその度にいつもやって来て、二人で遊んだ。

 蒼銀の髪の女児は、男児に『声』の使い方を教えてあげた。男児は大変苦労したけれど『声』を使うことが出来るようになった。

 しかし男児には『読む』ことや『聞く』こと、『見る』こと、『跳ぶ』ことや『力』を使うことは出来なかった。

 でも、男児は女児に嫉妬したりはせず、素直に女児を尊敬の目で見るのだった。

 それに彼には女児にもないある能力があった。彼がそれに気が付いたのはもっと後のことだったが・・・

 ところが、蒼銀の髪の少女はある日行商に来た所を六分儀ゲンドウに目をつけられ、EVAのパイロットとなってしまった。

 そして女児はあっという間に隔離され、すぐに超能力が明らかになってからは実験場や与えられた居室がESP・PK波遮断用の特殊な金属で覆われた。

 その日、たまたま男児は風邪を引いて寝込んでおり、女児の『声』を『聞く』ことが出来なかった。

 そんなわけで、男児は女児と会うことも『声』を使って話すことも出来なくなってしまったのだった。

















「シ・・・シンジ?!あんた、馬鹿シンジ?」

 アスカは呆然とシンジを指差しながら驚愕の声を上げた。

 それまでシンジもレイしか目に入っていなかったのだが、ようやくアスカを見た。

 そしてちょっと考え、すぐに思い当たった。勝気そうな顔をした、口の悪い、髪の赤くて目の蒼い女の子。

「ひょっとして・・・アスカ?」

 大口開けて間抜け面を晒している子供たちの姿に思わずリツコは失笑を漏らしかけて、その途中で顔が強張った。

 彼女の視線の先にいつもとは異なる雰囲気を身に纏ったレイがいたのだ。

 諸事情によりこの組織内で最もレイに近しいと自他共に認めるリツコだからこそ判った事だが・・・レイは驚き、かつ嬉しそうだった。

 ぱっと見、普段と同じ無表情なようだが、その実目が僅かに見開かれており、頬が微かに上気している・・・ような気がする。

 今までレイとそれなりに長い時間を共に過ごしてきたが、感情を示すことすら珍しいレイが喜んでいる所などリツコははじめて見た。

「ふふっ、どうやら皆知り合いのようね。」

 とりあえず気を取り直してそう声を掛けると子供たちは皆リツコの方を向いた。

「それでも一応改めて紹介しておくわ。

 第一適格者、レイ。

 第二適格者、惣流・アスカ・ラングレー。

 第三適格者、六分儀シンジ。

 これから三人は同僚なのだから仲良くしなさい。」

 そう言うリツコの顔には柔らかい微笑が浮かんでいた。

「「「はい。」」」

 三人はそう声を揃えて返事をしたもののまだ明らかに驚きを拭い去ってはいない。

 それにシンジはリツコの方を不思議そうにみていた。それを見てリツコは気がついた。

「ああ、そういえばシンジ君は私たちに会った事無かったわね。ごめんなさい。

 私は赤木リツコ、ここの技術部で働いているわ。こちらはロバート・ラングレー氏、名前から判るだろうけどアスカのお父上でここの諜報部の部長さんよ。

 あとは、オペレーターをやってもらってる・・・」

 リツコの説明を適当に聞き流しながらシンジは考え事をしていた。

(アスカのお父さん、かあ。いいなあ、なんか仲良さそうで。それにしても綾波もアスカも・・・綺麗になったよなあ!)

 リツコの説明を聞いているようにリツコの顔を見ているがその実横目で女の子たちを眺めている。中々処世術は上手いらしい。しかもちょっぴりおませさん。

 一方レイは全くリツコの説明は聞いておらずシンジの顔をじっと見つめていた。

(すぐにわかった・・・碇君・・・嬉しい、私嬉しいのね、碇君にまた会えたから・・・)

 どうやら彼女は喜びのあまり思考処理速度が低下しているらしく、思考の中ですら言葉数が少ない。

 更にアスカは、やっぱりリツコの話を欠片も聞いておらず驚きと共にシンジを見ている。

(まさかあの馬鹿シンジがパイロットになるなんて、嘘でしょ?! パイロットには選ばれたエリートがなるんじゃないの?)

 ようやく思考能力を取り戻したアスカは、自分が心の何処かでシンジとの再会を喜んでいることに目をつぶり、父に火を噴くような視線を向けた。

 




to be continued...







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