北東北・函館フリー乗車券 (お得切符シリーズ11)
JR東日本を利用して青森・秋田・函館の旅に出かける時、お得な切符がこの”北東北・函館フリー乗車券”である。2010年12月の東北新幹線新青森開業に伴い登場した切符である。
下図に示すフリーエリア内では、JR東日本線の普通列車(快速含む)の普通車自由席、青い森鉄道線・IGRいわて銀河鉄道線・三陸鉄道線・秋田内陸縦貫鉄道線および指定されたバス路線が乗り放題である。また、フリーエリアまでの往復は普通列車(快速含む)の普通車自由席が利用可能で、 別に特急券を購入すれば、フリーエリア内・フリーエリアまでの往復ともに新幹線を含む特急列車にも乗車できる。この際、”青春18きっぷ”と違い乗車券の購入は必要ない。フリーエリアまでの経路は、東北本線(東北新幹線)経由で、「あけぼの号」を利用する場合に限り上越線・羽越本線経由が利用可能になる。
- 利用・発売期間と料金
- 【利用期間】 2010年12月4日~2012年3月31日
- (4月27日~5月6日、8月11日~8月20日、12月28日~1月6日は除く)
- 【発売期間】 2010年11月4日~2012年3月27日
- 【有効期間】 5日間
- 【料金】 東京都区内発 大人18000円、小児9000円
- 大宮発 大人17600円、小児8800円
- 横浜市内発 大人18400円、小児9200円
では、どれぐらいお得かを調べてみよう。
東京を起点に主な駅までの指定席の往復費用を比較してみた。函館まで行く場合には3000円近くもお得になることが分かる。青森・秋田・盛岡では割高になっているが、これは単純にその駅まで往復した場合なので、フリーエリア内での利用が増えればお得度もプラスになるだろう。
着駅 | 乗車券 | 特急料金 | 合計(往復割引後) | 北東北・函館フリー 乗車券利用 |
お得度 |
函館 | 11,550円 | 7,590円 | 35,960円 | 33,180円 | 大(+2,760円) |
新青森 | 9,870円 | 6,500円 | 30,760円 | 31,000円 | ×(-240円) |
秋田 | 9,560円 | 7,250円 | 31,700円 | 32,500円 | ×(-800円) |
盛岡 | 8,190円 | 5,650円 | 27,680円 | 29,300円 | ×(-1,620円) |
注)金額は2010年12月4日時点のものです |