試合レポート

 
第4節・4月7日 横浜マリノス対浦和 横浜国際競技場


 心配された雨もなく、花が散り始めた若い桜を見ながら競技場へ向かう。ゴール裏には結構人が入っているが、2階席に上手くばらけて座っているせいか浦和サポーターの方が多いように見える。声はもちろん向こうが上。いつだったか国立で、敵ながら感心したっけ。フォーメーションはこの日も城のワントップ。ベンチにようやく新外国人が入っていた。

 7時4分キックオフ。まず最初のシュートはマリノスだった。遠いところからのFKが遠藤に渡るも、シュートは勢い無くGKの手の中。すぐに浦和のシュート。小野が能活と1対1になるが、大きくふかして助かる。このところのマリノスの得点力不足は深刻だ。早い時間からFKをもらっても決まらない。ようやくシュートを打つようになった城だが、肝心の枠へ飛ばない。10分、永山の惜しいシュートはキーパーに止められてしまった。上野のミドルも左にはずれ、押しているのにこれは!というチャンスにならないのだ。それでもシュートの数だけは多かったのだが。

 32分、ツットの突破で失点してしまう。ゴール前、敵味方が混じってごちゃっと横一線にかたまって「イヤだな」と感じた瞬間のことだった。それでも時間はまだたっぷりあったし、マリノスはスロースターター、何とかなると思っていた。 直後にアルディレスはDFの数馬を木島に替え、早い時間に勝負をかける。加えてロスタイム、井原が2枚目のイエローカードで退場。これで追いつかなくてどうする。それにしても、オフサイドに引っかかるDFの松田って・・・。

 後半はその松田が上がりっぱなしだった。DFはほとんど2バック、トップは後半投入されたレアンドロと城の2人。始まってすぐ、能活からの素晴らしいフィードが俊輔に渡り、そこから城へ。シュートははずれたが素早い攻撃だった。その後も時折のカウンター以外はほとんどマリノスがボールを支配している。木島は走り回ってチャンスを演出する。それでもなかなか10人で守備を固める浦和のゴールをこじ開けられない。そういえばマリノスは自分たちが10人になったときの方が、スペースを上手く使えて良かったような・・・。

 刻々と時間は過ぎていく。それとともに攻撃が雑になり、バタバタした感じに。26分、木島の左サイド突破からついにゴールを割った・・・かに見えたが、揺れたのはサイドネットだった。てっきり入ったと思った私は、折り返しのボールがなぜオフサイド?と思ったものだ。

 新外人レアンドロは現場ではさっぱりに見えたが、後にビデオを見ると起点が増えて良いというような解説をしている。ずいぶん印象が違うようだ。浦和は岡野を入れてきたが、入ってすぐ接触プレイで倒れた時に腕を脱臼し、退場する。このあたりから試合が荒れてきた。小さなこづき合い、カードの応酬。打っても打っても入らないシュートにいらだちが増す。いくら木島が突破してもセンタリングが悪かったり、中の選手が動かなかったり。終いには自分で打っていたが。いかんせん惑わせる動きがないため、
ゴール前からDFを引き剥がせない。能活の素晴らしいキックも、功を奏さず。長いロスタイムもそのまま過ぎ、0−1でマリノスは3敗目を喫した。

 シュートの数は21−8。それでも負けるときは負ける。それは仕方ない。ただ、前節見えかけたほの明かりがまた消えそうで怖い。それでなくてもどこかの代表監督の、言い訳にもならないあほらしい言葉を聞かされて暗くなっているというのに。折角Jリーグがぶつ切れなのだから、その合間の時間を建て直しのため有効に使って欲しいが、代表選手がごっそり抜けてはそれもままならない。

 次の週末には横浜の桜は散っているだろう。しかし、花の後には実がなる。今はそれを待つしかないのかもしれない。

          
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