試合レポート


 
第11節・5月6日  横浜マリノス対京都サンガ 横浜国際競技場


 先週満開だった躑躅の花はもうしぼんでいる。マリノスもそうなるのか、それとも返り咲くのか。2時半に到着すると、能活はもう練習していて、フィールドの選手が登場するところだった。先発は次のとおり。
 川口・小村・松田・岡山・遠藤・上野・三浦・永山・中村・外池・エジミウソン
  (サブ―榎本・木島・森・永井・原田)

 試合前、前節Jリーグ150試合出場を果たした能活に、花束が渡された。
 京都ボールでキックオフ。1分、まだ能活はボールに触ってないのにいきなりFK。きっちりワクに飛んできたが、しっかりとキャッチ。3分、俊輔が接触プレーで倒れる。駆け寄る能活、ざわめく客席、俊輔は担架で運ばれるが、大事には至らなかった。そのせいでも無いだろうが、今日の彼は後ろに下がってくるシーンが目に付いた。もちろんいつものように決定的なパスや、シュートも打っていたのだが。それでも早々に先制点のチャンスがやってくる。8分、三浦アツのショートコーナーは俊輔を経由して再び三浦へ。それをドリブルで持ちこんで鮮やかにシュート、きれいに決まる。能活は素直に喜んでいた。その後永山のシュート、CKからの小村のヘッドも惜しいものがあった。

 18分には追加点。俊輔のすばらしいラストパスを、ゴール正面に走り込んできた選手が、GKをかわして技ありのループシュート。誰?と思ったら・・・『あ、松田直樹だ!』という段幕を作っている人が居るのだが、まさにその通り。センターサークルまで走っていって、能活は俊輔の頭をポンポン。直後にも俊輔がGKと1対1に。珍しくシュートは強めに打ってキーパーに止められてしまうが「よし、今日は大量点だ!」という気持ちに、見ているほうはなる。が、その後は安心してしまったのか、パスを回すばかり。前に放り込んでもオフサイドだったり、すぐ取られてしまったり。

 守備では、まだ甘いところがあるとはいえ岡山がなかなか頑張っていた。FKはほとんど能活がキャッチ、いつものことながら安定している。時折俊輔がDFを。「上手くなったな」と思う一方「俊輔に守備させてどうする」とも。そんな中、35分、不用意なパスをカットされ失点をくらう。この得点は熱田。のちにビデオを見てみると、前半からこの選手は良い動きをしていた。三浦カズは、この試合にJリーグ通算100ゴール目がかかっていたが、そのシュートはことごとく能活が防いでいる。2−1、マリノスのリードで前半終了。

 2点先取してから眠ったようなマリノスだったが、後半少し活発になってくる。俊輔から何回か良いパスも出て。しかしちょっと持ちすぎると相手DFが2人3人と寄せて来て、ズルズルと後ろにボールが下がっていく。そんな中、8分、外池に代えて木島。入ってすぐゴールに見えたが、これはオフサイド。が、彼の投入でリズムが変わりゴール付近にボールが渡るように。惜しいシュートや面白いパスも。遠藤もかなり積極的に上がってくる。シュートは何本もふかしていたが。そして24分、上野からのパスで決定的なチャンスが訪れるが、エジミウソンのシュートは2度とも相手GKに防がれてしまった。

 30分過ぎから京都も反撃の姿勢を見せるがゴールには結びつかない。33分、相手と交錯しながらボールをキャッチした能活が倒れヒヤッとするが、事なきを得る。41分、良い動きを見せていた木島に替えて中盤の原田を投入、意図がわからない。のちに録画を見ると、ピッチを出る木島はなにやら痛そうな顔をしていたが。どのようなフォーメーションになったのかわからないまま、何とか終了。結局2−1でマリノスが勝った。瞬間能活は不満そうだったが、先発で良く働いた岡山は、松田に抱きつき嬉しそう。さすがにみんなのところに集まったときには能活にも笑顔が。そして何度かチャンスがありながら、また得点できなかったエジミウソンとは手を広げて「あーあ、残念だったね」というジェスチャー。ただ、手を繋いでの挨拶はなかった。この日のスポンサーが選んだMOMは松田。

 しかし―、勝ったとはいえ何となく釈然としないゲーム。帰宅してマリノスのオフィシャルページを見たら、ハーフタイムの監督のコメントとして「勝っているけれど気持ちが感じられない」と。まったくその通り。京都のサポーターには申し訳ないが、調子のでない最下位のチーム相手だから勝てたのではないだろうか。この日、暫定1位磐田、2位清水が両方とも負けるという波乱があった。返す返すも前節の負けは痛いが、何があるかわからないのがサッカー。これでまた暫定ながら首位に立てたのだから、何とか集中し直して欲しい。ハードスケジュールも一段落、日・月と連休を取るそうだから。残り4試合、まずは一つずつ確実に。次節は今日清水に勝ってくれと必死で応援した福岡。気分をよくしているであろう相手を、能活がよく言う「叩きつぶす」つもりで。

          
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川崎戦
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