闘牛士紹介

por 斎藤祐司

2006年サン・イシドロ祭あとの改訂版


闘牛士のタイプ

   1,理念先行型闘牛士

しっかりとした技術を見せてくれる闘牛士。正統的な闘牛をする。これが闘牛の基本。

   2,着手先行型闘牛士

客うけに重点をおいている闘牛士。自己演出過剰。

   3,やる気先行型闘牛士

技術よりも自分のやる気を全面に出す闘牛士。

   4,パターン構成型闘牛士

あるパターンを繰り返す闘牛士でいつ観ても同じ闘牛をする。

   5,NADAの生1本型闘牛士

殆ど観るモノがない闘牛士。

   6,DUENDE型闘牛士

アフィショナードの中にはこれが1番の闘牛士と思っている人もいる。感動を超えた闘牛をする。
ただし、いつもは、非道い闘牛をすることが多い。はまれば大爆発。

   *歴代闘牛士紹介

            その1,ロメロ一家、ファン・ベルモンテ、マノレーテ。                    

            その2,オルテガ・カノ、ロベルト・ドミンゲス。


 2006年サン・イシドロ祭あとの改訂版について

 今回の改訂について説明しておかなければならないことがいくつかある。闘牛士の分類を大雑把に、今までの4つから6つに分けた。それはより分かり易くするためである。闘牛を知っている人の中には、何故この闘牛士が分類上そこにはいるのかと疑問に思う人もいると思う。これはあくまで特徴、色というモノで分けたので、自分の好きな闘牛士が、思いもよらないところに入ったからと言って、怒ってもしょうがない。それと、例えば、クーロ・ロメロが何故DUENDE型闘牛士になるのか判らないと言う人がいるかも知れない。出てくると殆どと言って、座布団を投げられて退場するからである。それでもDUENDE型闘牛士に分類したのは、特徴から分析した結果である。

 他の例で言うなら、エル・ファンディやアントニオ・フェレーラが着手先行型闘牛士に分類したが、この2人は、現在バンデリージャを打たせたら双璧をなす名人である。つまりここの点からすれば、理念先行型闘牛士である。しかし、カポーテやムレタでは、その特徴から言って、着手先行型闘牛士という特徴が繁栄されると思う。また、エンリケ・ポンセは、本来理念先行型闘牛士に入るべきである。実際改訂前はそうしていた。しかし、いつ観ても同じ闘牛をする。例えば良い牛の時は、それまで観れないような素晴らしい闘牛をするかと言えばそうではない。同じだ。本来は良い牛が出たら、その牛の良さをより引き出すようにするのが闘牛士の努めだがそういうことを拒否しているように、いつもと代わらない闘牛を続ける。よってこういう分類になった。ただ安定的に良い闘牛をするので、初めて観る人には最適かもしれない。

 おそらく1番嫌な分類にはいるだろう、NADAの生1本型闘牛士に、入ったヘスリンや、オルドニェスは、有名闘牛である。しかし、闘牛のやり方から何も学ぶモノがない。むしろ、闘牛を知れば知るだけ、何故アレナの中央でファエナをせずに、タブラの近くでしかやらないの?それは直ぐに助けて貰えるからでしょう。とか、良い牛が出てきても、ダメ出来ないよこの牛、と直ぐ殺してしまったり、本にはちゃんとやっているつもりでも、クルサードしない、パセの時、牛を体の近くを通さない(クルサードしないから当然そういうことになるんだけど・・・)、観ていて面白くないと言う、原因があるからだ。ヘスリン・ファン、オルドニェス・ファンも多くいるだろうが、そういうわけですので、悪しからず。

 つまり、ラス・ベンタス闘牛場で長年観てきた感覚からの分析なので、地方で闘牛を楽しまれる人には、あまり当てはまらないのかもしれないが、最も重要な闘牛の聖地ラス・ベンタス闘牛場は、無視するわけにはいかない!ここが1番の基準になるからだ。そういうわけで、これは参考として目を通して戴きたい。なお『闘牛(Corrida de Toros)を解く親鍵』の分類から改訂した。

 それから、良い闘牛が観たいと思うなら、闘牛士の横に着いている★を参考にして観れば良い闘牛が観れる確率が高くなるでしょう。この評価は基本的には、2006年、セビージャのフェリア・デ・アブリルと、マドリードのサン・イシドロ祭で観た闘牛が対象になっています。

 なお、気が向いたらここの闘牛士のコンテンツも増えていくでしょう。が、各年の観戦記を読めばどういう闘牛士かというのは解ると思いますが・・・。

98年サン・イシドロ祭の報告 99年闘牛観戦記 2000年闘牛観戦記 2001年闘牛観戦記 2002年闘牛観戦記
2003年闘牛観戦記 2004年闘牛観戦記 2005年闘牛観戦記 2006年闘牛観戦記 2007年闘牛観戦記
闘牛観戦記

1,理念先行型闘牛士

      セサル・リンコン(Cesar Rincon)★★★

      ホセ・トマス(Jose Tomas)★★★ 復帰の噂が絶えないが2007年現役復帰

      セバスティアン・カステージャ★★★

      アレハンドロ・タラバンテ★★

      エル・シド★★

      マティアス・テヘラ★★

      セサル・ヒメネス★★

      ミゲル・アベジャン(Miguel Abellan)★☆   ミゲル・アベジャン 闘牛の会、会報より

      セラフィン・マリン★

      エドゥアルド・ガジョ★

      エル・フリ(Julian Lopez“El Juli”)★      

      モランテ・デ・ラ・プエブラ☆

      ウセダ・レアル☆

      エル・カリファ

      フィニート・デ・コルドバ

      ミゲル・アンヘル・ペレラ

      エウヘニオ・デ・モラ(Eugenio de Mora)

      ビセンテ・バレラ(Vicente Barrera)

      サルバドール・コルテス

      ホセリート(Joselito)★★ 引退

      マヌエル・カバジェーロ(Manuel Caballero)★☆ 引退

      オルテガ・カノ(Ortega Cano)★☆ 引退    ミゲル・ロドリゲス    ファン・モラ       フェルナンド・クルス

      ラファエル・デ・ラ・ビーニャ 引退     ダビ・ルギジャーノ    マノロ・サンチェス    ハビエル・バルベルデ

      フランシスコ・エスプラ

      ルイス・ミゲル・エンカボ(Ruiz Miguel Encabo)

      ハビエル・バスケス(Javier Vazquez) 引退

★印は2007年に改訂。


2,着手先行型闘牛士

      エル・コルドベス(Manuel Disz“El Cordobes”)

      エル・ファンディ☆

      アントニオ・フェレーラ(Antonio Ferrera)★

      ファン・ホセ・パディージャ      ホセ・イグナシオ・ラモス


3,やる気先行型闘牛士

      ビクトル・プエルト(Victor Puerto)

      ペピン・リリア(Pepin Liria)

      フェルナンド・ロブレニョ☆

      カナレス・リベラ(Canares Rivera)

      ロペス・チャベス


4,パターン構成型闘牛士

      エンリケ・ポンセ(Enrique Ponce)☆

      リトリ(Miguel Baez“Litri”) 引退


5,NADAの生1本型闘牛士

      ヘスリン・デ・ウブリケ(Jesulin de Ubrique)

      リベラ・オルドニェス(Francisco Rivera Ordon~z)

      アントン・コルテス      マヌエル・アマドール      ダビラ・ミウラ      エル・カペア    ホセ・マリア・マンサナレス(息子)

      クリスティーナ・サンチェス 

      マリ・パス・ベガ(Mari Paz Vega)


6,DUENDE型闘牛士

      クーロ・ロメロ(Curro Romero) 引退

      ラファエル・デ・ラ・パウラ(Rafael de la Paula) 引退

      ハビエル・コンデ


是非観て欲しい騎馬闘牛士

      パブロ・エルモソ・デ・メンドーサ★★★  おそらく騎馬闘牛士史上最高の技術を持っていると思う。


*歴代闘牛士紹介

      その1,  ロメロ一家、ファン・ベルモンテ、マノレーテ  −−闘牛の会の報告より−−

      その2,  オルテガ・カノ、ロベルト・ドミンゲス  −−闘牛の会の報告より−−



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