■心に響く■
ある曲ＣＤを聴いて訳も無く涙が流れた。
勿論英語で意味は全く解らないが、どうやらアメリカで古くから黒人霊歌として歌われている曲らしく、
その女性の透き通る様な歌声が心の底に響いてきた。
実は数年前から某ハウス（家）メーカーのTV-ＣＭのバックに流れていた曲で、私はいい曲だなあーと思ってはいたが
曲名も何も解らなかった。
ところが最近やっぱりあるTVドラマのテーマソングとして流れその気がかりな曲名が判明した。
その曲は、アメイジング・クレイス「Hayley Westenra」
私は早速ＣＤを買い求めて改めて聴いてみた。まるでその歌声は草原を渡る風のような安らぎと平安を願う天使が
人々の魂に届けとばかりに行進しているような美しい曲だった。
生まれてこの方言葉も分からないレコードを聴いて魂が感動する自分に我ながら驚いた。感動・・・それには言葉の違いや
理屈などなにも要らず、歓びや悲しみを共有出来るものは人間としての心の有り様ではないかと思った。
何故長い間心に残っていたのか私にもよく解らない。毛頭音楽的な素養など私にあるわけもないが、人間の心の琴線に
触れるものは音楽であれ絵画であれ共通する何かがそこにある。
私如きの描いた作品の前で涙を流して見ず知らずの人が立ち尽していたことがある・・・その訳が今ようやくおぼろげながら
理解出来たような気がする。人それぞれ感動する場面や中味は違っていて当然で一様ではない。
だからこそ自らが発する時も、を受けるときも"自分の心のありよう"を大切にしたいと思うのである。
2005/2/23記
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