■今夜も夜が明ける■

窓からぼんやりと外の家並みが見え始める・・・
あれも、これもと思いながら気が付くといつの間にやら夜明け。
一晩徹夜すると1日寿命が短くなるという説を聞いたことがあるが、もしそれが本当なら
私の命は後わずかしか残っていないことになる(笑)
自然に反した生活は健康にも良い訳はなく、仕方がないとも思うが
不規則は職業病なもので、そう簡単には改められない。
ただ、夜明けを迎えると朝の澄み切った空気を誰よりも早く吸い込める利点がある。
夜露で浄化された大気がまるで毛穴から入るように新鮮で気持ちがいい。これがあの昼間の同じ空気なのか?とさえ思う。
出来る事なら早起きすれば尚健康的でよいのかもしれないが。。。
朝に弱い分、寝ないで朝を迎える・・・これがこの世界に生きる者の「負け惜しみの弁」とか(笑)

夜光性は、夜行生ともいう。
若い頃に友人達と夜徹してとりとめの無い談義を朝までよく続けたが、それが今また懐かしい。
時間に追われながらの毎日生、それは老いの始まりのような気もする。
お金は無かったが時間だけは沢山あった・・・夢や理想を語り合える情熱もあった。
ひよっとして、私はあの頃の「青春の尻尾」を今もどこかに大事にしまっているのかもしれない。
独りアトリエの中で夜明けを迎えて、昔のことを思い出した。

[2002/04/26]管理人室宿直日誌より転載

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