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顎関節から顔の歪みを治す
■ 顎の歪みからきている場合
前回、顔のズレの診断法を紹介しました。
左右の目尻や小鼻の端の高さの違いというのは、基本的に顔の骨の大きさの違いを示しています。
それに対して、左右の口角の高さの違いは 顎の骨の大きさの違いだけでなく、顎関節のズレからきている可能性もあります。
また、関節もズレているし、左右の大きさも違っているという、両方の要素をもっている場合もあります。
顎関節というのは口を自由に動かせるように、関節のすきまが広くなっているため、そのぶんズレやすくもあるのです。
ですから、口角の高さが違っている場合は、必ず顎の先端が顔の中心線よりズレていないか確認する必要があります。
それともうひとつ、鏡の前でゆっくりと口を大きく開いてみて、まっすぐにあごが下がっていくかどうか、顎関節に違和感がないか、口が開けにくくないか、といったこともあわせてチェックしてみましょう。
もし、いずれかの状態に当てはまるようであれば顎関節がズレている可能性が高くなってきます。
顎関節以外にも、顔面骨や頭蓋骨のつなぎ目(縫合線)にズレがある場合もありますが、これはとても微妙なズレなので骨格矯正の専門技術をもったカイロプラクターでなければ診断は難しいところです。
また、それらのズレは自分で矯正することは難しいので、ここでは顎関節のズレに関してお話していきましょう。
上記の診断法で顎関節のズレが確認できたら今度は、そのズレが横にスライドしている状態なのか、それとも、どちらか一方の骨が下がっているのかを調べます。
これには、左右のエラ(下顎角)の高さを比べて みます。
鏡の前でエラの下の骨に親指を当てて比べてみるとわかりやすいと思います。
顎関節にズレがあるのに左右の高さが同じである場合は、横にスライドしている状態です。
本来ならば噛み合わせがズレているはずなので気づくはずですが、左右の歯の数が違っていたり親知らずがあったりして、自覚症状がない方も多いものです。
また、下顎角の左右の高さが違っている場合は上下の歯を噛み合わせるときに、どちらかの奥歯が早く当たってくると思います。
もしそうでなければ、一方の歯がずり減ってしまっていることも考えられます。
このように一口に関節のズレと言っても、いろいろなケースがあるので、それぞれに応じた適切な対処をしなければなりません。
特に、顎関節のズレは歯のかみ合わせも大きく関係してくるので、歯医者さんで歯のかみ合わせも調整して貰う必要もあります。
ただし、顎関節のズレを治す前に噛み合わせを調整してしまうと、顎関節がズレた状態で固定されてしまうので、歯医者さんにかかる前に、まずは顎関節のズレを治すことが必要です。
自分でできる顎関節のズレの調整法としては次のとおりです。
◆横にスライドしてズレている場合
1)ズレている反対側(顎の先端が寄っていない方)に下顎をゆっくりとスライドさせる。
5回を1セットとして朝、昼、晩1セットづつ行なう。
2)夜寝るとき、ズレている側(顎の先端が寄っている方)を下にして横向きに寝る。
この2つを毎日やると徐々にスレが改善してくるでしょう。
◆、左右の高さが違っている場合
1)エラの位置が高い方の奥歯で割り箸を噛んで5秒ほど力を入れる。
5回を1セットとして朝、昼、晩1セットずつ行なう。
2)食事のとき、エラの位置が高い方で噛む癖をつける。
ここに紹介した矯正法はあくまでも個人でできるレベルのものです。
ただこれだけでも、小顔矯正の施術の効果も高めますし、顔の歪みもかなり変わってくるので、ぜひやってみてください。
これ以上のより専門的な矯正は専門家に任せましょう。
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