試合が終わって初めての日曜日。現在小市民のわしとしては、どこかにレジャーにでかけなくてはならない。
なぜか「水族館でも行こう」と思い立ち家を出たが、電車の中で日刊スポーツを読んで方針変更。千葉マリンスタジアムに「千葉ロッテ対近鉄」を観に行くことにした。プロ野球自体への興味はあまり湧かないのだが、一部で「12球団ナンバー1」ともいわれる千葉ロッテ応援団に興味があったのだ。
本日は快晴。海浜幕張駅からマリンスタジアムに近づくと、大きな駐輪場が見えてきた。「自転車に乗ってプロ野球を観に行く」という発想がなかったため、これは小さな驚きだった。もちろん良い意味で。
球場に入ると、外野席は既に満員。マリーンズのユニフォームを着込んだ白い奴らでびっしりだった。その他内野自由席も満員状態だったが、指定席はガラガラ。キックボクシングの値段設定に慣れているわしにとって「内野指定席3000円」は安く感じたのだが、野球ファンの感覚は違うらしい。もっと安い値段で気楽に観るもののようだ。
試合は5番から9番までが打率1割台(!)という脅威の打線が、謎の大爆発。15点を奪ったマリーンズが圧勝した。それはそれで楽しかったのだが、お目当てのマリーンズ応援団にも感服した。
野球場に行くと、応援団が試合前から鳴り物で騒ぎっぱなしで鬱陶しくて仕方ないのだが、マリーンズファンは試合前はシ〜ン。「なんかやらなくていいの?」とこちらが心配してしまうほどの沈黙だ。近鉄の攻撃のときも同様だ。ヤジすら飛ばない。
ところがマリーンズの攻撃になると状況は一変。全員起立した白い軍団が、一糸乱れぬ声援を送り出すのだ。鳴り物に頼らず、声と手拍子を中心とした応援に、鳴り物では出せない迫力を感じた。
内野席も、「会社の接待で」という客は皆無だ(マリーンズの試合で接待になるわきゃない)。マリーンズのユニフォームを着込んだ家族連れが中心だ。チャンスになれば一緒に手拍子を送る。その手つきは手慣れている。東京ドームにはない、一体感がこの球場にはある。
ドームに野球を見に行く気にはなれない。
国立競技場でサッカーもゴメンだ。
だが、マリンスタジアムはまた来たい!
断言しよう。
マリンスタジアムは最高だ。
客がもっと入ってくれれば、もっと最高だ。
それには、もっと強くなってくれ!
せめて、1割打者をスタメンで使うのは(それも5人!)やめてくれ!
みんなマリンスタジアムへ行こう!
もちろん自転車に乗って!
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