さよならは別れの言葉じゃなくて〜〜♪
ふたたび会うまでの遠い約束〜♪♪
別にファンでもないが、この人の声だけはわしの男性ホルモンに直撃っす。薬師丸ひろ子、ついでにチューヤンがオーエンジャイにやってきた。NHKのドラマの収録のためだ。
1時間半の単発サスペンスドラマの撮影。オーエンジャイが地下格闘賭博場の設定という、まさにピッタリのロケ地選び。さすがNHKお目が高い!
で、その地下格闘賭博場に、薬師丸ひろ子&チューヤンが聞き込みにやってくる、という感じの撮影。ってことは、薬師丸ひろ子は刑事? かと思ったが、チューヤンは「お色気・ストリップ……」とかの表示が出る電光掲示を背負ったサンドイッチマン。ストーリーが全然見えてこない????
そんでもって、その地下格闘賭博場での試合ってことで、わしとアラビアンが収録に参加。「試合やればいいんだろうな」くらい思ってたら、あくまでドラマのシーン。立つ位置から細かく注文がつけられ、メイクさんに汗まで作ってもらっちゃった。で、20〜30秒くらいの打ち合いを2カット収録することになった
「2カットか、すぐ終わるな」などと気楽に考えた私が甘かった。2時間の長丁場に渡り、計20回ほどアラビアンと打ち合いをさせられた。特に2カット目は、わしがKO寸前まで追い込まれるという衝撃的な(!)シーン。「テスト」だっていうのに、アラビアン超マジ。ナックルをきちんと当てた本気のパンチを何発もくらい、頭くらくら。リング周りをランバージャック状態で囲んだエキストラ(1万円札や千円札を握りしめている)君に、「だいじょ〜ぶっすか? マジ当たってますよ〜!!」などと心配される始末。「いや、これくらい余裕余裕」と言っては見たものの、内心「勘弁してくれよ」って感じ。でも、まあ本番だけガードを下げれば、と思ったら、、、
「もうチョット派手な技がいいなあ〜〜キックとか」
と、ディレクター(?)鬼の注文。おいおい、いくら何でもハイキックわざとはもらえねえよ、とわしの涙の抗議が実って、とりあえずガードの上からのハイキックで吹っ飛ぶって形で勘弁してもらった。
そして、コーナーに追いつめられたわしへ、アラビアンのパンチラッシュ、約20秒。その打たれている最中に、コーナーにわしの勝利に賭けたと思われるヤクザがやってきて、「てめえもっとしっかりしろ〜!」とどなるという素敵な設定。そんな肉体的精神的に追い込まれるシーンを、やり直すこと10回ほど。ようやくOKが出たときにはホッとした。
しかし、NHKは甘くない。
「ごくろうさま〜〜、じゃあ次は音を採らせてもらいます〜!」
とさわやかな笑顔。音の収録とあっては手を抜くわけにもいかず、全力のキック、パンチをいっぱいくらいました。ふぅ。
……と、こんなに苦労した撮影ですが、どうせ映るのはわずかでしょう。一応、6月中旬に、NHK−BSハイビジョンで放送。その後、お盆頃に、BS−2、地上波で再放送するそうです。詳しいことが判明したら、またお知らせします。
さて撮影後、疲れ切ったわしは、2階にてシャワー浴びるべくパンツ一丁でぶらついていた。すると、いきなり薬師丸ひろ子が2階に上がってきた。「お疲れさまでした〜、ありがとうございました」。それをうちらに言うためにわざわざ2階まで来てくれたのだ。パンツ一丁で、薬師丸ひろ子に「お疲れさまでした〜」って言われた男は、そうはいないはずだ。玉置浩二以来の快挙か!?(笑)
薬師丸ひろ子、いい人でした。