『日記(続き)』


★自閉症者が社会で生きるための心得★
      (2002.12.27)
○療育で身につけるソーシャルスキルは、あくまでも“自分を護る”ための方法であり、社会で生活するため
 の手段である。おとなしく、利用されやすい存在になるためではない。
○普通らしくなることと、普通になることは違う。これを、忘れてはならない。
○自分の生命を維持するために“正しい社会的振る舞い”を習得しても、乗り出して行く社会は、人間として
 の正しいあり方を追究する社会ではなく、大部分は欲と情で動いている。この中でどう生きていくか・どの
 ように自分を保つかまでも含めなければ、真の意味でのソーシャルスキルにはならない。

★療育するとはどういうことか?★
      (2003.6.12)
○すべての環境に不適応を起こすのではなく、すべての人に対して文句を言っているのではない。
○合っている環境はあるし、合う人もいれば合う仕事もあるだろう。しかし、合わない環境・合わない人・
 できない仕事はやはりあり、むしろその方が多いかもしれない。
○その中で、どうすれば自分を失わずに、可能な限り良好な状態を保つことができるか? 合わないことに気づ
 いた時にどうするか? といった問題を解決しやすくする。“療育”するとは、そういうことだ。

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