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不登校にさせないために
『良い先生』というと、どんなイメージがあるでしょうか。
生徒のことを第一に考えて情熱を持って子供たちを指導してくれる先生。
子供の気持ちをちゃんと理解して、それぞれの子の個性に合わせて長所を伸ばしてくれる先生。
子供が興味をひくような楽しくわかりやすい授業のできる先生。
親が教師に期待する先生像としては、こんなところでしょうか。
このような理想は、当然、教師になろうという人間なら大半が持っています。
それにプラスして、若い教師はテレビドラマに出てくる教師のように、児童、生徒とフレンドリーな関係を築いて人気者になりたい、みたいな願望を持っていたりもします。
このような『良い先生』としての理想のイメージを持ち、そうなろうとすることが逆に災いして、子供たちを傷つけたり、親たちからも嫌われたりすることも多々あります。
なぜかというと、理想をもってそのようになろうとするということは、本来の自分をいつわってニセの自分を演じることになるからです。
そして演じることが精一杯になって、人間としての気持ちを表したり、心でつき合うという基本的なことができなくなってしまう危険性があるのです。
先日の、いじめを苦にして電車に飛びこみ自殺した中学生のケースは典型的な例だと言えます。
教師との連絡ノートに何度もいじめられて苦しい胸のうちや自殺をほのめかす内容が書かれていながら、放置していたというのは、常識では考えられないことでしょう。
中学生の子が書いていた文面が何度もテレビで取り上げられていましたが、教師や専門家でなくても、常識的な判断力を持った大人なら緊急の異常事態だと誰もが気づく内容です。
にもかからわず、担任の教師は放置してしまったのです。
なぜでしょうか。
聞くところによると、この教師は熱心で生徒や親から信頼されていて、評判の良い先生だったと言います。
しかし私は、まさにここに生徒からのSOSを見逃してしまった一番の原因があると思っています。
この教師は、自分の本音で生徒たちに向き合っていたのではなく、自分なりの理想の教師を演じていただけだったのだと思います。
だから、自分の役割を演じることに精一杯で、人間として当然の判断力がマヒしていたのです。
私自身も学校には通ってきましたし、子供もいますので、学校の先生がどのようななものかは、子供の立場、親の立場、そして、人間心理の専門家としての立場の3方向から分析することができます。
そうやって観察した結果、やはり20代の教師は、ほとんどが良い先生を演じるのに精一杯、30代で少し余裕が出てくる、40代になってやっと教師らしい教師になって、演技から脱却した素の人間として物事に対処できるようになる、というのが、一般的なパターンです。
ですから、20代、30代の教師は、いくら評判の良い熱心な先生だったとしても、通常の学校生活以外の突発的な出来事に対して適切に対処できる可能性は低いと言えます。
もし担任が若い先生であれば、その分、親がしっかりと子供を見守ってやる必要があります。
ちなみに、ここに取り上げた教師というのは、まじめに良い教師になろうとしている人の話であって、最初からそんなつもりのない職業教師もたくさんいます。
このような論外先生にも注意は必要です。
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