電話でのご予約・お問い合わせはTEL.070-8945-3310
〒 大阪市淀川区西中島5-7−17ビジネスVIP第2新大阪905号室
小学生、中学生、高校生に対応した不登校解決カウンセリング
不登校解決に向けた最適な対処法 |
小学生、中学生、高校生の不登校にお悩みの方に、不登校を早期に解決に導き、後々に問題を残さないための対処法についてシリーズでお話ししていきます。
(順次内容を追加していきます)
不登校というのは、それ以前からなんとなく予兆があってなる場合となんの前触れもなく急に学校に行けなくなる場合とがあります。
いずれのケースでも、これまで大事に育ててこられたお子さんが突然人生のレールから外れてしまったわけですから、親御さんのあせりや不安は相当なものでしょう。
そして不登校というのは、不適切な対処をしたり、長びいたりすれば引きこもりになってしまって経済的にも精神的にもご家族のおおきな負担となってしまう危険性をはらんでいますので、そんな悲劇はなるべく未然に防ぎたいものです。
そんな不登校はほとんどの場合で、心の問題ですのでやはりちゃんとしたメンタルケアのできる専門家による心理カウンセリングは必要になります。
もちろん、心理カウンセリングなどでメンタルケアを行わなくても何かのきっかけで学校に行きだすこともありますが、心の問題が解決されないままになってしまうので、後になって家族関係が悪化したり、神経症や摂食障害になったり、引きこもりになってしまったりということが往々にしてあります。
どんな病気でもそうですが、症状だけを解消させても根本の原因を治しておかないと、よりひどくなって再発したり、症状が出たり出なかったり延々とスッキリしない状態が続いたりするものです。
ですから、不登校解決の必要最低条件はメンタルケアからということになります。そして、その後で学校や社会復帰に向けたサポートをしていくのが望ましい対処法になります。
そこでまずは、そんな不登校解決に特化した不登校解決カウンセリングについてお話していきます。
不登校解決カウンセリングは一般の心理カウンセリングとちがって、大事なお子さんを復学させたり、人生のレールにもどしてあげるお手伝いをするものになります。
ですから、先に述べたようにメンタルケアが必要な場合にはまずはそこから始めます。
そして不登校の原因となった心の問題が解決したら、今度は、いったんドロップアウトした人生にお子さんがふたたび復帰するまで精神的ケアをしていくというものになります。
ちなみに当協会の場合は、たんに精神的なケアだけにとどまらず、復学や就職など社会復帰までの具体的な支援全般もおこなっているので、完全解決までを含めて不登校解決カウンセリングと呼んでいます。
これまで述べてきたように、不登校の解決にはメンタルケアは欠かせませんので、必要におうじて通常の心理カウンセリングもおこなうことがあります。というより、心理カウンセリングは必須になるので、その技術をもっていないカウンセラーには不登校解決カウンセリングをおこなうことはできません。
現在、公的機関から民間の業者まで不登校の解決をうたっているところは多くありますが、力ずくであったり、ほったらかしを勧めたりというところも多いので、そのおかげで逆に悪化してしまっているケースもたくさんあります。
しかし、て力ずくで無理やり学校に行かせてもそれは真の解決にはなりませんし、また、カゼかなにかの病気のようにほうっておけば自然に治るというものでもないので、放置しておくのもよほどのラッキーなケースでなければ解決することはありません。
ですから、子供さんの不登校にお悩みの方は、まずは不登校に関する知識、臨床経験、そして支援技術(カウンセリング、サポートなど)の3つが最低限そろっている信頼のおける業者、施設に相談されることがもっとも重要になります。
不登校の対処は、ひとつ間違えると取り返しのつかない結果をまねいてしまいます。
事実、不登校解決をうたう業者や施設が増えてくるにつれて、対応に失敗して深刻な状態になってしまっているご家庭からのご相談がどんどん増えています。
不登校解決や復学支援をおこなうところが増えているわけですから、ほんらいならば不登校の人数は減っていくところでしょう。
しかし実際には小学生、中学生をあわせた不登校の人数は約12万人で児童、生徒数は減っているのに不登校は増えているというのが現状です。
不登校解決カウンセリングと聞くと心理カウンセラー が行うものというイメージがあり、心理カウンセリングの代表的な資格である臨床心理士による対処を期待する人もいます。
しかし臨床心理士の資格を取るのに不登校の臨床経験はまったく必要ありません。
それ以前に、心理学を教えている大学の先生自体が不登校の臨床経験をもっていることのほうが少ないのです。
(ちなみに、これが引きこもりの臨床経験になるとほぼゼロだと言えるぐらいになります。その理由は【引きこもりカウンセリング】のところで述べていきます)
ですから、臨床心理士に不登校カウンセリングを望むのは、タクシードライバーに飛行機の操縦を期待するようなものなのです。
もちろん、タクシーの運転手さんで飛行機の操縦免許をもっている人がいるかもしれないように、臨床心理士であっても不登校カウンセリングの知識、技術、経験すべてをもっている人もいるかもしれません。
しかし不登校の対処というのは、臨床経験者が圧倒的に少ないためその教科書も存在せず、また実地練習をしたりということができない性質のものなので、そのカウンセリング技法を学校で習ったり、資格をつくったりすることができないのです。
不登校解決カウンセリングを依頼する場合は、そんな現状を考慮のうえ、失敗して取り返しのつかないつかないことにならないように、知識と経験の豊富なカウンセリング施設を探すことからはじめてください。
ページのトップへ戻る
お子さんが不登校になってお困りの方は、どういったところに相談されるのでしょうか。
まず一番最初に思い浮かぶのは学校でしょう。
そのほかには行政の支援機関、親の会、そして心理カウンセリングや不登校解決をうたっている民間業者といったところでしょうか。
ここでは、それぞれのメリット、デメリットについてお話しします。
まず学校の先生ですが、 第一のメリットはなんと言ってもお子さんとの距離が近いということですね。
もちろん入学して早々に不登校になってしまったとか、先生とのトラブルで不登校になってしまった場合は別ですが、やはり親以外の知っている大人が会いに来てくれるというのは、学校に行けない子供にとってはうれしいものです。
口や態度で拒否していても内心はよろこんでいることが多く、いくら突っ張っていてもほったらかしにされるとつらいものです。
また第二のメリットとしては、学校での状況を知っていることです。
なぜ不登校になったのかその理由に見当がつくこともあるでしょうし、子供が学校に来やすいようにクラスの環境を整えることもできるでしょう。
そして第三のメリットは、まったく費用がかからないことでしょう。
ですから、学校の先生が解決してくれるのであればそれが一番よく、デメリットもとくにありません。
しかし、現実には学校の先生が不登校を解決してくれることは、ほとんどありません。
理由はいくつかあります。
ひとつは、ご存知のように教師の激務というのがあります。
真面目に情熱をもって仕事をしている先生は、通常の授業や生徒指導、部活などで手一杯なのです。
ですから、不登校の子に手をさしのべてあげたいと思っても、なかなか時間がとれないのが普通です。
教師の中にも適当に手を抜いていて時間に余裕のある人もいるようですが、そんな先生が一番めんどうな不登校の子の対応をしてくれることはまずないでしょう。
もうひとつの理由は、不登校の対応を知らないことです。
やさしさと情熱と根気で解決できる場合もありますが、何回かよっても距離が縮まらず、そのまま学年が上がって担任を外れたり、卒業になってしまうということがほとんどです。
ですから実際には、教師が不登校を解決できるケースはかなり少なくなります。
つぎに行政の相談窓口や支援機関ですが、メリットはやはりお金がかからないということでしょう。
しかし大半が、ほとんど知識も経験もない役所の福祉課の職員か、せいぜい精神福祉士が相談にのってくれるだけで、しかも不登校の当人と話をしてくれることはまずありません。
しかもアドバイスは「あせらず、じっくりと様子をみましょう」という、ありきたりのものになることがほとんどです。
ですから、ヘタに期待してムダに時間をついやして適切な対処が遅れて深刻化させてしまう危険性があるのが、おおきなデメリットです。
これは、解決率が一番低い選択肢になります。
それからつぎは親の会です。
一番のメリットとしては、親が自分のウチだけじゃないんだと安心できるということになります。
また費用もかからなかったり、お茶代ぐらいですんだりするので、それもメリットでしょう。
親の会は情報交換ができるというイメージがありますが、基本的に解決できていない人たちの集まりなので、不登校を解決するための有益な情報が得られることはほとんどありません。
親の会のデメリットとしては、お互いになぐさめあったり、はげましあったりして安心しているうちにどんどん長期化して、深刻化させてしまう危険性があるところになります。
最後にカウンセラーも含めた民間業者ですが、メリットはやはりプロならではの知識、経験、技術をもっている可能性が高いということです。
『もっている』という断言でなく『可能性が高い』と書いたのは、業者によってピンからキリまであって、なんの知識も技術もなく不登校解決をうたっているところも多いためです。
つまりプロではあっても、真の専門家とただの営利業者があるということです。
ですからこれは逆にデメリットでもあり、ヘタなところにかかればお金だけとられてよけいに悪化させられてしまうという最悪の結果になってしまうこともあります。
一般的な不登校解決カウンセリングであれば料金の相場が大体1時間あたり6千円ほどですが、不登校や引きこもりを対象としたサポートサービスには決まった相場がありません。
ですから、かなり高額な料金設定になっているところもありますし、なかには親御さんの職業や家庭事情を聞いて料金を請求するところもあるようです。
不登校の解決に一番可能性が高いのは、やはり専門家に頼むことですが、信頼できる真の専門家をさがすという高いハードルがあることは、おおきなデメリットと言えるかもしれません。
それぞれのメリット、デメリットについてお話ししましたが一番に考えなければならないことは、なにがいまのお子さんにとって必要なことなのかということです。
冷却期間でそっとしておくべきなのか
なにか働きかけをする時期にきているのか
それ以前に家庭の環境を見なおすべきなのか
といったようなことを、お子さんの状態をよくよく観察して判断しなければなりません。
これはなかなか親の目からは正しく判断できないことも多いので、やはりその判断だけでも不登校解決の専門カウンセラーに相談することをおすすめします。
それが、不登校解決の第一歩になるのです。
ページのトップへ戻る
不登校解決カウンセリングを申込もうとする際には、「初めてでよく分からない」、「本当に解決できるにはどうすれば?」、「なにか注意点はあるの?」といったように不安になられる方が多いことと思います。
ですが分からないからと適当なところに頼んでしまうと、お子さんの一生がかかった問題でもありますので取り返しのつかない結果になってしまうかもしれません。
ですから、後から後悔しないためにも親御さんがご自身でよく理解した上で、どこに依頼するべきなのか、じっくりと考えて選択してください。
それでは、不登校のお子さんのカウンセリングをお申し込みの際に知っておくべきこと、注意点などをお話しいたします。
まず初めにすべきことは、お子さんの精神状態をきちんと診断できるかどうかを確認されることです。
現在では、ほとんどすべてのカウンセリングセンターがHPをもっていますので、まずはその内容、特に具体的な対処法についての部分をじっくりと読んで、きちんとした診断の上に、個々のケースに合わせた対策を講じることができるのかというところを確認してください。
さらに、事前にメールなどで問い合わせできるところというのは最低条件になります。
また、そのような問い合わせは複数の業者にするのがいいでしょう。それぞれの事業者によって対応できるケースが違ってくるからです。
不登校の問題なら、なんでも引き受けます。
どんなお子さんでも大丈夫。
というところは一見たのもしそうですが、これが一番危険な業者なので、できるかぎり避けたいところです。
これらは豊富な経験からの言葉ではなく、不登校問題に関してまったく無知なことからくるセリフであるからです。
本当に経験豊富なカウンセラーであれば、自分に解決できるケース、できないケースがあることは十分にわかっていますし、お子さんの状態をみれば解決できる可能性がどのぐらいあるのかはだいたい判断することはできます。
例えば私の例で言えば、親御さんがご自身に問題があることを認識できていないケース、深刻な精神疾患があるケース、ある種の発達障害があるケースなどは、解決が難しいため基本的にはお断りしています。
他に相談するところがないのでどうしてもとお願いされた場合は、どこまで改善できるかわからないことを了承していただいた上でカウンセリングを行っています。
不登校は様々な要因から起こっているので、このような判断をできるかできないかということが、ただしいカウンセラー選びの重要なポイントになります。
なお、小学生や中学生なら学校に行かなくても卒業できるので、そのまま卒業の時期まで放っておくということもひとつの方法ではありますが、おそらく多くの方がなるべくなら早めに解決することを望まれると思います。
そのためにも、やはり知識と技術と経験のある信頼できる不登校カウンセラーを探すことが、一番大事なポイントになります。
見分け方の1つとしては、先にも書いたとおり診断に応じた対策やアドバイスをおこなってくれるということ、そして自分にできることとできないことがちゃんとわかっているということです。
もうひとつのチェックポイントとして料金設定というのがありますが、それについては次に説明していきます。
ページのトップへ戻る
信頼のおける不登校解決カウンセリングの見分け方の1つとしては、先にも書いたとおり診断に応じた対策やアドバイスをおこなってくれるということになります。
それに加えて事前にカウンセリング業者の善し悪しを判断するもうひとつの目安は、料金が妥当であるかどうかということです。
通常の心理カウンセリングは1時間あたり6千円前後になりますが、ときに1万円、2万円というところもあります。
これはカウンセリング技術や内容というよりも、高級感を出すことで『こんな立派な先生に診てもらってるんだ』という意識をもってもらう効果をねらったものです。
大きなカウンセリングオフィスでは、下っ端のカウンセラーは安く、経験豊富なカウンセラーは数万円みたいな料金設定になっていることもあります。
また、院の内外装が高級感あふれる仕様になっていて、料金もそれ相応に高額になっているというところもあります。
なぜそのような高級感をもたせるのかというと経営的理由はもちろんなのですが、もひとつはプラセボ(プラシーボ)効果がえられるという一挙両得の考えからなのです。
一般の病気でも精神的な思いこみから治ることはよく知られていますが、心の病気ならなおさら効果的なのです。
そもそもカウンセリングを必要とする病気は心の持ちようからきているわけなので、こんな偉い先生なら絶対に治してくれる、と思いこんだ時点でほぼ治ったようなものです。
ですから大人の人を対象とした一般カウンセリングなら、このような高級感をだす演出は効果抜群になります。
しかしお子さんの不登校に悩んでいる親御さんは、よくよく気をつけなければなりません。
不登校カウンセリングは悩みを抱えた当人が申し込むわけではなく、実際に大きな悩みを抱えているお子さんがその主役になるので、そんなハッタリは一切通用しません。
『偉い先生に話を聞いてもらったから学校に行きたくなった』
などということはありえません。
ですから、多くのお金をかけてオフィスを一等地に構えたり、内外装を高級感あふれる造りにする必要もありません。
そのようなところは一般カウンセリングをメインとしたところなので、子供のカウンセリングはほとんど経験がないというカウンセラーが多いものです。
また、通常のカウンセリングに比べて不登校の解決は長丁場になることも多いので、高額な料金だと途中でカウンセリングを継続できなくなってしまうご家庭もでてきます。
なので、本当に不登校カウンセリングの知識と経験とがあるところ、単なる商売でなく不登校を解決してあげたいという志をもっているところは、相場以上に料金が高いということはまずありません。
相場以下だと自分の生活が成り立たないのでカウンセリングが続けられない、相場以上だと相談者のご家族の生活が苦しくなるのでカウンセリングが続けられない。
このように、不登校解決カウンセリングは高すぎても安すぎても解決できないということになってしまいます。
ですからカウンセラー選びには、常識的な料金設定のところを目安にするのがハズレを引いてしまう可能性をさげる秘訣になります。
ちなみに相場よりも大幅に安いところは、経験の浅い初心者カウンセラーが練習がてらにやっていることがほとんどです。
なので、それはそれで要注意だと言えるでしょう。
このように、不登校カウンセリングを申し込まれる際にはいくつかのチェックすべきポイントがあります。
できるかぎり早期にお子さんに立ち直ってもらうためには、こういった点をしっかりと踏まえた上での行動が必要になってきます。
繰り返しになりますが、不登校はお子さんの一生を左右する大問題です。くれぐれも後になって「こうすればよかった」と後悔の残らないような対処をしてあげてください。
ページのトップへ戻る
専門家による不登校解決カウンセリングと聞いてもどういったことをするのか、いまいちピンとこない方も多いと思います。
子供の不登校というのはだれもが経験するというものではなく、また生涯に数回あるかどうかというものなので、解決までにどういった流れでカウンセリングが行われるのか、どのくらいの期間がかかるのかといったことも、ほとんどの親御さんにはよくわからないことでしょう。
解決までの期間に関しては、専門家でもなかなかハッキリと判断しづらいケースが多いのですが、その流れに関してはだいたい決まったかたちになるのでそれについてお話していきます。
まず第一歩は、不登校解決カウンセリングのオフィスへの問い合わせからはじまります。
この問い合わせや申し込みの際の注意点に関してはまたお話しますが、いきなりカウンセリングやサポートを申し込むのではなく、お子さんのケースに合った解決策を講じることができるのかどうか、問い合せてみることが必要です。
そこではまずあなたが、どういった経緯でお子さんが不登校になったのか、そしていま現在はどのような状態なのかといったことを説明することです。
そうすれば、そのカウンセラーも自分の専門に合っているのか、他の対処が必要ではないのかといった判断をすることができます。
そしてカウンセリング料金もきちんと確認して、双方が納得したうえでカウンセリングの開始となります。
カウンセリングを依頼することが決まれば、つぎにオフィスに出向くか、自宅を訪問してもらうという流れになります。
不登校にもいろいろなパターンがあり、家から外に出ることができない子、普通に外出できる子、外出できても人と話すことができない子、カウンセリングやサポートを受けることにつよい抵抗がある子、など様々です。
ですから、どこまでのお子さんに対応できるのかはカウンセラーの知識と技術、経験によって違ってくるのですが、初回のカウンセリングでは親御さんへの聞き取りやご家庭での対処についてのアドバイスなどが中心となりますので、お子さんが同伴できなくても問題ありません。
親御さんだけでの来所、お子さん同伴での来所、自宅への出張など、どのようなケースでもそれぞれの状況に応じて柔軟に臨機応変に対応できるカウンセラーであれば安心して任せることができるでしょう。
それから2回目以降のカウンセリングになりますが、これはお子さんの状態によって週1回から2週間に1回、あるいは月1回など、その頻度は様々です。
また、経済的な事情も関わってくると思いますので、カウンセラーと相談のうえ決めていかれるのがいいでしょう。
これがだいたいの不登校解決カウンセリングの流れになります。
不登校というと、子供のちょっとした気の迷いからくるもので簡単に解決できるだろうとたかをくくっている親御さん(特に父親)も多いものですが、実際は単に学校に行きたくないという一過性の落ち込みではないことがほとんどです。
その根っこには、なんらかのトラウマを抱えていたり、神経症や精神疾患、発達障害、不自然な家族関係など、非常に大きな問題が横たわっているものです。
ですから、不登校解決カウンセリングは1回だけで終了することはあまりないのですが、ヘタなところにかかると快方に向かわないまま時間ばかりかかって、逆に悪化してしまうということも珍しくありません。
不登校は大切なお子さんの一生を左右しかねない大問題ですので、そのつもりで最適なカウンセラーに依頼することが大切になります。
ページのトップへ戻る
不登校、引きこもりというのはセットで考えられることが多いものです。
またニートも含めて、3セットになっていることもあります。
当協会も『不登校、ひきこもり、ニート自立支援協会』ですね。
もちろん実際はそれぞれ違う状況を指す言葉ですが、じつは根本的な原因の部分に関しては、だいたい共通しているのです。
ある子供がなんらかの原因から不登校になった。
べつの子は、おなじような原因で引きこもりやニートになった。
といったように、ひとつの原因から不登校になったり、引きこもりになったりするものなのです。
これは例えば、おなじ型のウイルスに感染して、ある人は熱が出て、べつの人はノドが痛くなって、またある人は下痢をする、といったように人によって様々な症状がでるようなものです。
ただしウイルスにも様々な種類のものがあるように、不登校や引きこもりについても、すべての原因がたったひとつであるというわけではありません。原因はたくさんあります。
ですから不登校解決カウンセリングには、それぞれの原因を見極めるだけの知識が必要になってきます。
不登校や引きこもりの解決をうたう業者やカウンセラーの中には、原因追求はしなくてもいい、みたいなことを言う人もあります。
しかしそのような原因を無視した解決方法は、けっきょく強引に行動を変えるだけになってしまうので、たまたまうまく不登校が解消されても後になってなんらかの精神的な問題を抱えてしまうことがよくあるのです。
どんな病気であっても、やはりちゃんと原因を突き止めたうえで対策を講じるのが安心確実であるのとおなじです。
おなじ原因から派生する症状であったり、根本治療が必要であったりと不登校、引きこもり、ニートには共通点が多々あるのですが、違いももちろんあります。
それぞれの違いはどのようなものになるでしょうか。
まず、不登校の特徴は必ず終わりがあるということです。
小学生、中学生でしたら、時期がくれば卒業になります。
高校生、大学生でしたら、長期間休みが続くと退学になります。
ですから、根本の原因が解決するしないにかかわらず、不登校という問題は時がくれば必ず解消するのです。
こんな理由からも、多くの解決業者やカウンセラーは原因を探ることもなく、のんびりと放っておくような対処を親御さんにすすめているのです。
もちろんこのような放置療法では、ほとんどの場合で不登校に引き続いて引きこもりやニートになってしまいます。
それでは、引きこもりとニートの違いはどのようなものになるでしょうか。
定義上から言うと、ニートというのは学校にも行かず、仕事もしていない人のことを言うので、引きこもりの人もこのニートの中に含まれてしまいます。
ですから、その違いを見極めるにはやはり精神状態を見ていくしかありません。
おなじニートという状態にある人でも、バイタリティーにあふれていて、友人も多く、夜な夜な遊びまわっているという人もいますし、家から一歩も出ることができず、1日中パソコンの前で過ごしているという人もいます。
前者のニートは親の甘やかしからくる怠けが原因ですから、家から放り出せば簡単に解決できます。このような子は、友人の家に転がりこんだり、遊び場にしていた店で雇ってもらったりしながら、楽しく生きていけるだけの生命力は十分にもっています。
それに対して後者のニートは、やはり『引きこもり』と表現するのがふさわしく、専門家によるメンタルケアや就職、自立支援などのサポートが必要になってきます。
このような引きこもりとニート関係は、不登校と引きこもりにも当てはまります。
学校には行っていないものの外に出て遊びまわっている子と家から出ることができないような引きこもりの子とがいます。
この場合も前者の対処は甘やかしをやめること、後者の対処は専門家にアドバイスとサポートを求めることが必要になります。
ざっと見ていくと、三者にはこのような違いがあります。
ですから、それぞれの対処には原因を探っていくことと精神状態を診断することが、絶対に欠かせないのです。
ページのトップへ戻る
不登校自体は、かならずしも心の病気であるというわけではありません。
しかし、心の病気から学校に行けなくなってしまうケースもあります。
以前と様子がまったく違って、あきらかにどこかおかしくなってしまっているけど、どうしてよいかわからないとお悩みの親御さんも多いようです。
このように心を病んでしまっている場合、どのように対処すればいいのかについてお話していきます。
一口に心を病むと言っても、ふた通りのタイプがあります。
ひとつはなんらかの精神疾患を患っている場合です。これは脳の機能異常であり、先天的にそのような因子をもっていることが大半です。
また家系的におなじような病気を抱えた人がいたりすることも多いので、ご家族の方もある程度察しがついていたりします。
この場合は、不登校の解決以前に病院にかかってきちんとした診断を受け、投薬治療をうけたり、入院したりすることも必要です。
もし病院で、とくに投薬等の治療が必要なしと診断されるようであれば、つぎにお話しするケースを参考に対処してもらえばいいと思います。
心の病気のもうひとつのタイプは、学校でのいじめなど、つらい経験から心を病んでしまう場合です。
こちらのほうは、経験した出来事によってその深刻度合いは違ってきます。
ひどい場合は、完全に精神を破壊されてしまっていて心理カウンセリングでは解決が難しく、やはり投薬や入院などが必要なこともあります。
ただ、大半の場合は回復不能なほど深刻な状態であることはなく、適切な心理カウンセリングでメンタルケアをしていけば、復学したり社会復帰したりすることはできます。
このように心の病気からくる不登校にもいろいろなパターンがあり、大半は解決可能ですので、必ずしもあきらめる必要はありません。
ただし、それほどひどくない心の病気であってもヘタな対処をしてよけいに精神状態を悪化させてしまったり、社会復帰を不可能にさせてしまったりというケースも少なくありませんので、くれぐれも慎重な対応は必要です。
最悪の結果を招かないために、また最善の対処をおこなうためには、最初の診断が一番重要になってきます。
そしてただしい診断を受けるためには、知識、技術、経験の三拍子そろった専門カウンセラーに診てもらうことをおすすめします。
ページのトップへ戻る
近年では、家庭間の経済格差がおおきく広がっていると言われています。
とくに公立校であれば、なに不自由のない暮らしを満喫している富裕層の子供から普通のサラリーマン世帯の子供、そして今日明日の食事代にもことかくような貧困世帯の子供までがおなじ小学校、中学校に通っていたりします。
そんな中で不登校の子供というのは、経済事情によらず、あらゆる層の家庭ででています。
ただ、やはり甘やかしからの不登校というのは、甘やかせるだけの余裕のあるご家庭のお子さんがなることが多いです。
経済的に余裕がないご家庭のお子さんの不登校の場合は、いじめや学校になじめないなどの理由から精神的に不安定になって学校に行けなくなるというケースが多数を占めています。
それに対して経済的に多少の余裕があるご家庭は、勉強や習い事さえできればいいと言わんばかりに塾やピアノ、サッカーなど他人に引けをとらないようにと、せっせと通わせていたりします。
しかし子供は勉強や習い事が自分がやりたいというよりも、親の都合のいいように誘導されてやらされているということにうすうす気づいています。
そんな子が学校でいやなことがあったりして行きたくなくなったときに、『今まで親の言うことを聞いてやってきたんだから、その借りをかえしてもらうぞ』とばかりに、反旗をひるがえして抵抗してくるのです。
実際、子供たちの言い分に一理も二理もあるケースもよくあります。
それほど親が自分の見栄や体裁のために子供を利用していることが多いのです。
そして、親自身も自分のやっていることをわかっていて後ろめたさを感じていたりするので、勉強や習い事以外は好き勝手にさせてやろうと、なんでも言いなりになってしまっていたりします。
欲しがるものはなんでも買い与えられ、人に対する思いやりや優しさを教えられることもなく、十分なしつけを施されなかった子は、当然の結果としてわがまま放題の性格に育ってしまいます。
勉強さえできれば、スポーツや習い事で人よりまさってさえいれば、あとはどうでもいいという考えで育った子は、人との協調性にかけていたり、ガマンすることが苦手だったりして、学校に行きづらい状況に陥りやすいものです。
しかも親に大きな貸しを作っていると思っているため、親がどんなに説得しても、もうこれ以上言いなりにはならないよと、聞く耳をもってくれません。
これが甘やかしから不登校になるひとつのパターンです。
もうひとつ甘やかしから不登校になるパターンとして、放任主義のご家庭のケースもあります。
すべて子供の自主性にまかせて親は一切口出しをせず、やりたいことをやらせるという放任主義を貫いているご家庭もあります。
しかし実際は、この放任主義を誤解している親御さんはたくさんいます。
子供の自主性にまかせるというのを、なんでも望みどおりに言うことを聞いてやる、ということとかん違いしているのです。
理想的な放任主義は、ダメなことはダメだ、できないことはできない、ときっちり伝えたうえで、子供の自主的な選択を尊重するというものなのです。
子供がパソコンや携帯を欲しがったらすぐに買い与える
夜遅くまで起きてネットをしていても自主的に寝るまで放っておく
食事はファーストフードやスナック菓子など好きなものを好きな時間にとらせる
このように文字どおりの放任を子育ての主義としている親御さんも多いのです。
あげくの果てに、人間は平等という崇高な思想を掲げていて子供は叱ったことがない、という親御さんもいます。
このような環境で育った子供は、親を親とも思わず、いやむしろ平等をとおりこして自分の方が偉いとさえ考えるようになってきます。
その結果、不登校の子供が家で暴君として君臨してしまっているというケースがたくさんあります。
人間だれしも完璧なわけではなく、とくに子供は一人前の人間として成長していく発展途上の未熟な存在です。
ですから時には甘やかしたり、わがままをきいてやったりすることは、柔軟な人間性をつくるためには大事です。
しかし、過度な日常的な甘やかしは人格を破壊して、社会不適合な性格にしてしまいます。
このような甘やかしからくる不登校は、第三者によるカウンセリングからの育てなおしが必要になってきます。
なお、甘やかして育てたわけでもなく、むしろ人並み以上にきちんとしたしつけをして育ててきたのに、ひどいわがままや自分勝手な性格から不登校になるケースもあります。
これはほとんどの場合で発達障害が原因となっています。
そのような発達障害からくる不登校については、つぎにお話していきます。
ページのトップへ戻る
発達障害という言葉は今では知らない人がいないほど広まってきましたが、それがどのようなものなのかを知っている人はほとんどいません。
これは教育や医学、心理学の専門家であっても同様で、発達障害をただしく理解できている人はそうそういません。
なぜならば発達障害というのは一種類の病気の名称ではなくて、文字どおり発達が遅れている状態をあらわすものなので多種多様な症状が含まれてくるからです。
代表的なものには、注意力欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、自閉症、アスペルガーなどがありますが、家庭内暴力や暴言などは反抗挑戦性障害、人になじめなければ適応障害、異常行動があれば行為障害など、これまで名付けられていない症状や異常行動があれば、それに名前をつけてあたらしい発達障害とされていくので、専門家でも知らない間にどんどん種類が増えているというわけです。
専門家であるわたし自身でさえ、親御さんから『病院では○○と言われたんですけど、どうすればいいでしょう』と相談を受けて、『えっ。またそんな症状名ができたの?』と驚かされることもあります。
もちろん、病名をつけたからといって、その対処法や治し方がわかっているわけではありません。
基本的に病名をつけるだけつけて後はほったらかし、というケースがほとんどです。
これが発達障害の現状なのです。
もちろん発達障害は先天的な要素が強いため、人の心や行動を専門的に研究し、臨床経験を積んだ人間でないと、なかなか対処することは難しいものです。
ですから、病院などではどうしても名前だけつけて終わりということになるわけです。
それでは、お子さんが発達障害が原因で不登校になってしまったという場合、親御さんはどのように対処すればいいのでしょうか。
これは、一にも二にも専門家に相談することです。
最近では発達障害の子供の育て方みたいな本も多数出版されていますし、発達障害の専門家と称する人たちも出てきています。
しかし、不登校や引きこもりになってしまった場合は、不登校、引きこもりと発達障害の両方の知識をもった専門家に相談することが必要です。
もちろん、本を読んで解決できるということもほとんどありません。
ちなみに、学校の先生に相談するのは不登校のいちばん最初の対応としては間違いではありません。
いじめや学校になじめないなど不登校の原因がわかるかもしれませんし、教師という職業に情熱をもっている先生であれば親身になって対処してくれる可能性もあるからです。
しかしこれはあくまでも一般的な不登校の場合であって、発達障害が原因の不登校の場合は学校の先生には荷が重すぎます。
お子さんが発達障害かどうかは、たいていの親御さんがうすうす感づいているものです。
そして不登校や引きこもり、場合によっては家庭内暴力などの行動となってあらわれたときに、これまでの疑惑が確信にかわるというケースが大半です。
それでは、そんな発達障害に対して専門家はどのように対処するのでしょうか。
これは先にも述べたように、診断名だけつけてあとはなす術なし、という専門家もおおいので一概には言えません。
また発達障害の症状も様々なので、画一的な対処法というものも存在しません。
しかしそう言ってしまうと身もフタもないので、わたしの対処法を簡単に紹介しておきましょう。
わたしはどのような不登校のケースでも、基本的に診断名や症状名にはこだわりません。
まず当人の精神状態がどうなのか、どういう理由でそのような行動をとっているのか、ということをなによりも最初に診断します。
これは不登校や引きこもり、家庭内暴力など子供の問題行動を解決できるかどうかを判断する一番のポイントだからです。
なんらかの神経症があるのか、精神疾患ではないのか、その他なにかのおおきなトラウマを抱えていたりしないか、親に対しての反抗心があるのではないか、そんなところを判断します。
それからつぎに、家庭の状況や家族関係を見ていきます。
これも発達障害のあるなしよりも重要であることがほとんどです。
そしてそのあとに、発達障害があるとすればどのような種類のものなのか、どのような特徴があるのかといったことをみていきます。
一般的な発達障害の定義ではパーソナリティ障害(人格障害、サイコパス)というのは入っていませんが、わたしはこれも発達障害の中に含めています。
最近ではこのパーソナリティ障害の人が増えていて、このタイプの子に対してはとくに慎重に対処していくことが必要なので、他の発達障害があるかどうかに関してもみていきます。
このように発達障害からくる不登校に関しては、ADHDとかLDなど発達障害の診断名よりも、まずはその行動や精神状態に焦点を当てて対処していくことになります。
ページのトップへ戻る
わたしの話を誤解したままマネをしているのでしょうか、不登校の100%解決を謳っている業者があります。
そんなうさん臭いフレーズでもそこまで自信をもって言われると、子供の不登校で悩まされている親御さんからするととても頼もしく思えるでしょう。
しかし【不登校、引きこもり、ニートの違いは】でも述べたとおり、学校には卒業や退学という制度があるので、時間がたてばかならず終わるものなのです。
ですから、不登校の解決率100%などというのはなんの自慢にもならないのです。
それでは大事な我が子が不登校になったとき、一体どのような対処をすればいいのでしょうか。
まず一番大切なことは、冷静にいまの状況を把握するということです。
子供の精神状態はどうなのか。落ち着いているのか、不安定なのか
学校でなにかあったんじゃないのか
ちゃんと勉強についていけていたのか
自分たちの子育てになにか問題はなかったのか
発達障害の傾向はないか
など、あらゆる角度からお子さんの様子をみていかなければなりません。
そうすることで、おぼろげながらでも原因がみえてくるものです。
そして原因らしきものに思い当たったら、まずはそれを改善していくことから始めます。
また、原因がまったくみえないとか、子供がまったく話をしてくれない、といったように自分たちの手に余るようであれば、そこで学校の先生やスクールカウンセラー、あるいは民間のカウンセラーなど第三者に相談することになります。
ただし、当たり前のことですが、学校の先生やスクールカウンセラーなどは子供を学校に来られるようにするということを基本に対処してくれることになります。
そして親御さんからすると、先生やスクールカウンセラーの働きかけで子供が学校に行けるようになれば不登校が解決したと、ホッとするところかもしれません。
しかしおなじ不登校でも、学校に行かせることが良いケースと学校に行かせるべきでないケースとがあるのです。
これは不登校の解決を謳う民間のカウンセラーでもあまり知らないことなので、ほとんどのカウンセラーがどんなケースでも子供を学校に行かせるような方向でカウンセリングをおこなっています。
不登校の対処には、このような落とし穴があるので十分に気を付けなければなりません。
それでは、どのようなケースで子供を学校に行かせてはいけないのでしょうか。
それは発達障害があって、クラスで浮いてしまっていたり、学校という制度自体になじめないというケースです。
発達障害の種類によっては、学校という画一的なシステムの中に無理やり放りこむことで、精神的に病んでしまったり、社会や親に対して恨みをもってしまったりすることがあるからです。
そのような子には普通の学校に行かせるよりも、個性にあった教育をしてやることが必要になります。
無理に学校には行かせたものの結局あとになって引きこもりになってしまった、というのでは本末転倒ですが、そのようなケースはたくさんあります。
また、いじめまではいかないけれど友人たちからなんとなく疎外されているとか、担任や授業を受け持っている教師に対してつよい不信感をもっているようなケースでも、そのまま学校に行かせるべきではありません。
ちゃんと環境を整えてから行かせてやらないと、やはり精神を病んでしまったり、より深刻な不登校や引きこもりになったりしかねません。
このように不登校の対処は、それぞれの子に応じたものでなければなりません。
ですから、なんでもかんでも学校に行かせることをゴールにするということが、そもそも間違いなのです。
わたしはいつも言っていることですが、不登校の解決は学校に行かせることではなく、本人が楽しく充実した幸せな人生を歩めるようにしてやることなのです。
一流大学を出ても常に不平不満を心に抱いていて、世の中の不幸を一身に背負ったような顔で日々くらしている人は多いものです。
逆に、中卒、高卒であっても家族仲よく幸せにくらしている人もたくさんいます。
わたしの不登校カウンセリングは、あくまでも子供を幸せな人生に導いてやることを目的としています。
学校に行く行かないは、二の次、三の次だと考えています。
ページのトップへ戻る
先にわたしの不登校対処法は、学校に行かせることではなく、子供が楽しく幸せな充実した人生を送れるようにしてやることであるという話をしました。
本来ならば、ほとんどすべての親御さんがわたしとまったくおなじことを考えておられるでしょう。
それならば、なぜそんな考えをもった親御さんが子供を不登校や引きこもりのような状況に追いやってしまうのでしょうか。
もちろん運が悪かったというケースもあるでしょう。
悪いクラスに当たってしまっていじめられたとか、集団で無視されたとか、あるいは、暴力的な教師や理不尽な扱いをする教師や生徒を差別する教師などの被害にあってしまった、という不運と言える事例はたくさんあります。
実際、その影響で学校に行けなくなるどころか、精神まで病んでしまったというお子さんの親御さんからの相談も数多く受けてきました。
また、先天的な発達障害とか、精神疾患から不登校や引きこもりになるというケースもあるます。
ですから、本当に運に翻弄されているとしか言えないケースもあるのは事実です。
しかしそれ以外でもっとも多いのが、子供を自分の思うようにコントロールしたい、自分の理想とする人生を送らせたいという欲のため、純粋に子供の幸せだけを願う思いが歪められてしまっているケースなのです。
本来ならば、子供のやりたいことを自由にやらせて、好きなように伸び伸びと育ててやればいいだけなのです。
(これを勘違いして、人に迷惑をかけるようなことをしても叱らないとか、欲しいものをなんでも買い与えて甘やかしている親御さんも多いものですが、これはもちろん意味のはき違えです)
にもかかわらず、子供が幸せな人生を送るためには、しっかり勉強をして良い学校に入って一流企業に勤めたり、医者になったり、たくさん稼げて人に自慢できるような仕事に就くことが必要だといったように勝手に決めつけて、自分の理想を子供に押しつけてしまう親御さんが多いのです。
もちろん子供自身が、人に勝ってこそ幸せな人生だ、より多く稼げる仕事に就くことが一番大事なんだ、といったような親の考えに賛同して勉強にがんばっているのであれば、なんの問題もありません。
大体そんな子は、まわりのことなど気にせず勉強に専念していたり、むしろいじめる側にまわっていたりするので、いじめの対象となって不登校になるようなことも、まずありません。
純粋に、人に勝つこと、人の上に立つことが幸せな人生を手に入れる条件だと信じて子供にもそれを強いていたような親御さんは、子供の反発にあって自分の考えが絶対ではなかったと気づいたときには、すみやかに考えを改めることができます。
しかし、出来のいい子供を人に自慢したいとか、子供を自分の思うままにコントロールしたいう欲が強い親御さんは、子供が挫折したときになかなか適切な対処ができません。
子供が幸せな人生を送れるように導いてやらなければならいと言われて頭では納得しても、結局、自分の理想とする幸せな人生でなければならないという思いにとらわれすぎていて、どうしても学校に行かせたい、人とおなじことをさせたいと、やっぱり子供をコントロールしようとしてしまうのです。
そして、そんな無理が災いしてどうにもならなくなって依頼したカウンセリングやサポートにも、子供を立ち直らせて幸せな人生を送れるようにしてやることよりも、自分の思うように子供を導いてくれることを期待していたりします。
これまでわたしは多くの不登校のお子さんをカウンセリング、サポートしてきましたが、子供さんに対して一度も「学校に行きなさい」と言ったことはありません。
なぜならば、学校というのはあくまでも過程であって目指すべきゴールではないからです。
目指すべき目標は、何度も述べたとおり、楽しく幸せで充実した人生を送れるようにさせてやることだからです。
それに賛同してくださる親御さんのご家庭のケースではどんな子でもちゃんと立ち直ってくれるのですが、どうしても子供に自分の理想とする人生を歩ませたいという親御さんは1、2回のカウンセリングだけでやめられてしまうことがほとんどです。
そのようなケースでそれ以降お子さんがちゃんと立ち直れて、親御さんの理想とする人生を歩めるようになったのかどうかは分かりませんが、ほとんどのケースでは精神的に追いつめられて悪化したであろうことは経験上、容易に想像がつきます。
(そのような引きこもりの人を何百人も見てきているので)
これまでわたし自身も、それはそれでそのご家族の運命として仕方ないとあきらめていたのですが、最近ようやくそのようなご家族をも助けられる可能性のある真の解決法、もっとも根本的な解決法に思いいたりました。
それが【親御さんに無欲になってもらう】ということです。
結局、子供を不登校や引きこもりにしてしまう根本の原因は、いじめなどの不運なめぐり合わせか、発達障害や精神疾患など先天的な資質の問題というものを除けば、親の欲にあるのです。
愛情不足が子供の問題行動を引き起こすということもありますが、その愛情不足のおおもとをたどれば、やはりそこに自分を優先したいという親の欲があるのです。
ですから、欲を出すことで始まったものは欲を捨てることで終わらせる、というのが一番理にかなった解決方法だったのです。
『無欲の勝利』という言葉もあるとおり、結局はそれがすべてに通じる真理だったのです。
わたしは一般の方の心理カウンセリングも数多く受けていて、いろいろな心理療法を実践してきましたが、神経症や摂食障害、家族関係や恋愛の悩みなど、ほとんどすべてのお悩みを根本から即効で解決できるのも、結局はたった1つの方法だけでした。
それは、やはり欲を捨ててもらうことを目的とした心理療法です。
神経症にしろ、、うつにしろ、その他の悩みにしろ、結局すべては欲望、執着からおこっているのです。
もちろん不登校や引きこもりもおなじです。
ですから、子供を自分の思いどおりにしたいという欲を捨てて純粋に子供のためだけを考えた対応にシフトされたご家庭では、お子さんのみならず家族全体が幸せな人生へと変わっていかれるのです。
『欲を捨てる』
たったこれだけのシンプルな方法があらゆる悩みを解決するカギなのです。
ただし、シンプルだからといって、たやすくできるというわけではありません。
むしろ、これが人間にとってなによりも難しいことなのかもしれません。
そこで、これから欲を捨てるための心理療法的手法についてお話していきたいと思います。
new
欲をコントロールする唯一無二の方法
ページのトップへ戻る
初回のご相談には、2時間おとりいたします。
【初回カウンセリング】
料金 2時間 1万2千円
以降 30分ごとに3千円
【2回目以降のカウンセリング】
1時間 6千円
以降 30分ごとに3千円
催眠療法を行う場合、上記料金+2千円
・親御さんとの面談、アドバイス、心理テスト、精神分析など、初期段階のカウンセリング。
・催眠療法など単発の心理療法をご希望の方にも。
【週1回、月4回の通院カウンセリング】
月額 3万円
・立ち直りに向けた心理療法、心理カウンセリング。
・認知行動療法や催眠療法などの心理療法で、心の状態を前向きになるよう改善していきます。
・面談は曜日、時間帯をその都度自由に変えられる毎回予約制です。
・1回の面談時間は約60〜90分です。
・当人を対象とした個別面談です
【出張カウンセリング・サポート】
関西圏(大阪・梅田から各種交通機関で1時間程度までの距離の方)
1回(約2〜4時間)1万8千円 (+出張費)
関西圏外(上記以外の地域の方)
1回(約2〜4時間)3万2千円 (+出張費)
・家から出られない、遠方に住んでいて通うことができないというご家庭への出張カウンセリングや環境心理分析、行動療法の実践、復学、就職のサポートなど全般的な自立支援を行います。
・出張費は交通費や日帰りできない地域の場合の宿泊費です。
百円単位は千円に切り上げさせていただきます。
※すべてのコースで完全予約制ですので、事前にご予約ください。
※片道3時間半以上かかる、あるいは、飛行機利用になるなど日帰りできない地域への出張は宿泊費もご負担いただきます。
大阪市淀川区西中島5-7−17
ビジネスVIP第2新大阪905号室
TEL 06-6305-9595