電話でのご予約・お問い合わせはTEL.070-8945-3310
〒 大阪市淀川区西中島5-7−17ビジネスVIP第2新大阪905号室
勝ち組賞賛と子供の無気力
最近では、子供の学習意欲を高めるためなのか、学校の教科書でもスポーツ選手や歌手、タレントなどの話題が登場するようになりました。
単に名前だけが使われる場合もあれば、その人の人生を賞賛するような内容のものもあります。
最近では勝ち組、負け組という言葉はあまり使われなくなりましたが、それはそのような概念がなくなったからでなく、勝ち組こそが偉いんだという風潮が一般化してしまったからだと私には思えます。
そしてその風潮が教育の現場にも浸透してしまっていて、スポーツや芸能で成功した人が、偉いかのように教科書などで取り上げられているのだと思います。
本当にそのような社会的背景があるのかどうかは異論もあるかと思いますが、事実としてそのような成功者が教科書で取り上げられています。
それはもちろん、子供たちに夢や希望をあたえるという効果はあるでしょうが、私にはむしろ一部の子供たちにとっては逆効果になっているように思えます。
適度に勉強やスポーツ、人間関係などを楽しめている子供たちにとっては、いわゆる勝ち組の成功者のことも、人は人と割り切って冷静に見ることができます。
しかし、自分の生活がうまく行っていない子は、そのような成功者ばかりが賞賛されることに対して、劣等感を余計に感じさせられてしまいがちです。
そして潜在意識の中に負け組意識が埋め込まれて、それが劣等感とあいまって、やがて絶望へと変わり、無気力から不登校や引きこもりになっている。
そんな子が増えていると、日々の臨床から私は感じています。
社会では、華々しく大成功できる人など1%にも満たない少数派です。
9割以上の人が、毎日コツコツと地道に働いて社会を支えているのです。
本来ならば、そのような縁の下の人たちの人生にこそ焦点を当て、立派で価値ある生き方だと子供たちには教えてやるべきなのですが、学校がそれができないのであれば、家庭で教えてやるべきでしょう。
<<前のページヘ 一生を決める乳幼児期の育て方
保育園の義務教育化? 次のページヘ>>
ホーム 子育てのヒント
不登校、ひきこもり、ニート自立支援協会 トップページ
大阪市淀川区西中島5-7−17
ビジネスVIP第2新大阪905号室
TEL 06-6305-9595