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子供の貧困の原因

子供の貧困と親の責任

子供の貧困のあきれた現状

平成27年5月31日(日)、報道2001という朝のテレビ番組で子供の貧困の問題をやっていました。

出演者は、下村文部科学大臣やお坊さん、作家、落語家の桂ざこばさんなど様々なジャンルの方々です。

そして内容は、桂ざこばさんは独特の意見をお持ちでしたが、後の方々は総じて、いま日本では子供の貧困が深刻化しているため早急に国や社会が何とか対策を講じなければならないという意見で一致したものでした。


そんな内容はともかく、番組開始早々にテレビ番組製作者の世間知らずをさらしてしまうVTRが登場したのは苦笑ものでした。

高校生の娘と小学生(らしき)息子と母親、三人暮らしの母子家庭の生活状況が紹介されていたのですが、その家庭の月収が母親の収入と様々な手当を含めて28万円。

一瞬、我が目と耳を疑ってしまいました。


確かに月収100万円とか、年収数千万円というテレビ局職員や出演者の生活水準からすると月に28万円というのは貧困の部類にはいるのかもしれませんが、これを貧困と言われても大多数の一般人は共感できないのではないでしょうか。

本当に貧困をテーマにするのであれば、月収はその半額ぐらいで生活している家庭を紹介するべきだと思うのは私だけでしょうか。


まあ、テレビも政治も一般常識からかけ離れてしまっているのは今に始まったことではないので、驚くほどのことではありません。


ですから、この話は本題ではなく、単なる前フリです。



私がさらに和が目を疑ったのが、このVTRに出てきた貧困家庭の経済感覚についてです。

高校生の長女が学校の実習で使う2000円ほどの布が買えない、どうしよう、と困っているシーンがありました。

しかし、この家庭の支出状況を見てみると、その原因は一目瞭然です。

なんと通信費として毎月3万円も使っているのです。



家族3人で月収28万円が貧困かどうかは別として、その収入の1割以上のお金を通信費として使っているのです。

おかしいと思いませんか?

ひょっとすると、何がおかしいのか分からない方も多いのかもしれませんね。


しかしここに疑問を持たない家庭が増えているところに、多くの家庭が貧困にあえいでいる根本原因があるのです。

そしてそれは貧困だけでなく、不登校や引きこもりをも助長すらさせている大問題でもあります。


今これをお読みの親御さんの半数ぐらいは、まさにこの問題に気づかず、子供を不登校や引きこもりにさせてしまっていると思われます。

そこで、これまでにも何度となく触れてはきましたが、ここでもっとハッキリと問題点を指摘しておきましょう。



通信費として当たり前のように支出している3万円ですが、大半が携帯(スマートフォン)の料金であり、これは正しく言いかえれば遊興費なのです。


例えるならば、酒やタバコ、あるいは、ギャンブルや風俗に行くのとまったく同じ。


これは極端でもなんでもありません。

携帯も含めてここに挙げたものは、どれも中毒性があり、深くはまりこんでしまうと、一生を台なしにしてしまうぐらい危険なものなのです。

いやむしろ携帯は、その有害性が軽く考えられていて未成年に禁じられていない分、子供にとっての害はより大きいと言えます。


今、お子さんの不登校や引きこもりに悩んでおられる親御さんならば、私の言っていることが身にしみてわかってくれるかもしれませんね。


私は母子家庭で経済的にあまり余裕のないという親御さんから、お子さんの不登校や引きこもりの相談を受けてご自宅を訪問することも多々あるのですが、もう100%の確率で子供さんは携帯を持っています。

しかも格安スマホなどではなく、ほとんどが5万円も6万円もするようなiPhoneです。


結局、貧困と言われる人たちは、自分で生活を向上させるためのただしい判断をすることができず、お金の使い方がむちゃくちゃなのです。

例えば、家族全員が携帯をやめて固定電話だけにすれば月々2000円ほどですみます。

パソコンをつないだとしても、安いものを選べば2000円以内で収まります。

つまり、これだけで月々26000円〜28000円の余裕ができるわけですから、収入が一気に1割もアップしたようなものです。

政府が何%の賃金アップなどと言って、数千円程度の賃金アップをさも大胆な政策のように提唱したりしていますが、そんなせこい政策の数倍もの経済的余裕があっという間に手にはいるのです。


この中から、もともと遊興費として消えていた2万円を3年間貯めていけば、大学や専門学校の入学金や前期の授業料ぐらいにはなるでしょう。

後は奨学金とアルバイトで学校を卒業することができるはずです。


また、進学しないのであれば、そのお金で年に2回ぐらいはちょっと豪華な家族旅行にも行けるでしょう。


昔から貧乏家庭といえば、父親が酒、タバコ、ギャンブル、女遊びなどにうつつを抜かしているというのが、一般的なイメージでした。
(もちろん、病気や死別などで経済的に困窮しているという家庭もあったわけですが)

それが今では、家族そろって携帯という遊興にうつつを抜かしているというのが、現代の一般的な貧困家庭になったという感じです。


携帯が生活必需品であるという洗脳さえ解ければ、健康で文化的な最低限度以上の暮らしができるようになっているのです。

手続きさえすれば、それだけの手当が国からちゃんと支給されるのです。

にもかかわらず、学校の実習費にも事欠く家庭があるのは、先にも述べたように収入の1割も携帯に使ってしまうような経済感覚に起因しているのです。


それではなぜそのような行動をしてしまうのでしょうか。

このなぞを解けば、そして対策さえ講じれば、多くの家庭が貧困から脱出することができ、子供の不登校や引きこもりに悩まされることもなくなるでしょう。

それは政府や貧困から抜け出したい個々の家庭の宿題としましょう。


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