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ニートも引きこもりも教育次第
先日たまたまテレビをつけると、56歳のニート男性が出ていました。
内容は、ニートの息子に悩む79歳の母親からの相談を受け、タレントが意見しに行くというものでした。
その息子は79歳の母親の年金で暮らしていて、母親の貯金から40万円もする芸人要請所に入学したり、挙句の果てに、母親を相方にしてお笑い芸人を目指したりとやりたい放題です。
そして、漫才のネタを書かなければならないといってアルバイトすらせず、母親の年金に頼りっきりの毎日。
そんな生活状況を見て、そこに出ていたタレントたちは母親に同情し、56歳のニート息子に意見したり、非難したりしていました。
確かに56歳にもなって働きもせず、ほんのわずかな母親の年金で好き勝手に暮らしている息子の様子を見せられると、だれでも腹は立つでしょう。
しかし、私の見方はまったく違います。
むしろこのニートの息子さんこそ被害者なのです。
そして意見すべきは、この母親にこそなのです。
これが理解できない人がほとんどなので、不登校も引きこもりもニートも年々増加の一途をたどり続けているのです。
よく考えていただければ、ごくごく単純なことなのですが、息子をこのようにしてしまったのは、他でもないこの母親自身なのです。
まずは母親がそれに気づいて、反省し、息子に対する態度を改めなければ、どれだけ他人が息子に意見したところで理解できるはずがないのです。
ただこのようなケースでは、往々にして母親自身が自分の育て方や接し方が間違っていることに気づいていないものです。
そのような場合は、周りの人間がそれを教えてあげなければなりません。
これが、このようなケースのニートを解決する唯一の方法なのです。
まったく同じような状況にお悩みのご家庭も多いと思いますので、母親のどのようなところが問題だったのか、もう少し詳しく説明しましょう。
この母親は、この一人息子さんを『カワイイ、カワイイ』ばかりで育ててきたのです。
いつも息子にベッタリで、何をやってもたいして叱らず、子供と一緒に遊ぶのが一番の幸せ、といったような毎日を送ってきたはずです。
これは5、6歳ぐらいまでなら、その接し方で大正解です。
そのように育てられた子供は情緒も安定し、暴力的な性格になることは、まずありません。
しかし、だからといってまともな大人になれるというわけではありません。
子供はそれぞれの年齢に応じた育て方をしなければなりません。
特に親は子供よりも先に死ぬわけですから、親は子供が自立できるように教育してやらなければなりません。
愛情を与える次にしなければならないのが、この自分の力で生きていけるだけのこころの強さと知恵とをつけさせてやることなのです。
ところが、子供が中学生になっても、高校生になっても、いや大人になってまでも、幼稚園児のままの接し方をしている親御さんがとても多いのです。
これでは当然、子供がまともな社会性を身につけた大人になれるはずがありません。
いつまでも幼児のままの精神年齢で、身体だけ大きく成長したわがまま放題のニート息子の誕生です。
ちなみに娘の場合は、家事手伝いという身分と肩書きが与えられ、お見合いなどではその方が尊重される場合すらあるので、一概にニートとは言えません。
ここらへんは男女で若干の違いはありますが、女の子の場合は家柄と経済状態とを考えて子育て法を工夫する必要があります。
もとい、ニートの子供には、まずは親が精神的に子離れをして、それから子供が精神的に親離れできるよう教育しなおし、その後で経済的に自立できるようサポートしてやることが必要です。
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