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愛情なくして子供は育たない
成績優秀にさせることばかりを優先して、心の教育をおろそかにすることの危険性について述べましたが、まさにそれを証明するかのような典型的な事件が起きてしまいました。
長崎県佐世保市での女子高校生による同級生の殺人事件です。
そこで今回は、愛情教育の欠如の問題についてお話しましょう。
加害者の少女は、母親は東大卒、父親は弁護士という超エリート一家に生まれ、学業ももスポーツも優秀という、一見理想的な家族のようです。
しかし、家族間の問題をかかえた多くの家庭を見てきた私は、加害者少女のプロフィールを聞いただけで、少女がここまで心を病んでしまった理由も、なんなく合点がいきました。
もちろん私は、この少女の詳しい家庭環境は報道されている以上のことは知りませんが、彼女が心を病んでしまった理由は、親からの愛情不足であると確信しています。
多分親御さんは、愛情の意味を正しく理解されていなかったはずです。
愛情と自己満足とをはき違えていたと言ったほうが、より正確かもしれません。
また、小学校、中学校とそれを管轄する教育委員会には責任があるとは言いませんが、道徳教育ではなく愛情教育に力を入れてくれていれば、前途ある若く尊い命を守ることもできたのではないかと悔やまれます。
(道徳教育の無益さについては、 こちらのブログ内で説明しています)
私は20年以上も前から愛情教育の大切さを説いてきましたが、残念ながら親も教師も教育関係者も学業やスポーツといったかたちに表れることばかりにしか関心が持てず、目に見えず、かたちとしても表れない愛情というものが、なおざりにされ続けてきました。
そして、その間に、子供の不登校や引きこもりは増え続け、摂食障害、パニック障害、心身症、対人恐怖症、強迫神経症など心を病んでしまう若者もあとを絶ちません。
また、頻発する青少年の暴力的、猟奇的犯罪。
私はもはや一刻の猶予もないと、常々危機感を感じていました。
そして、どうすれば目に見えるものにしか価値の認められない、頭の固い人たちに愛情の大切さを理解してもらうことができるのか、それを考えぬいて書いたのが完全解決マニュアルでした。
不登校、引きこもり専門カウンセラーが教える【完全解決マニュアル】
また、愛情というものを理解していない人でも子供に愛情を伝えることができるように愛情を定義し、3つの行動として紹介したものが、『スキンシップ』、『アイコンタクト』、『語りかけ』なのです。
ここまで単純化し、具体的行動として紹介してもまだ、愛情と甘やかすこととの区別がつけられない人も多く、『私は子供に十分愛情を注いできました』と言われる親御さんもいますが、あとはもう親御さんの判断に任せるしかありません。
また、教育の現場でそれを実際の子供の指導にどう落としこむのか、各々の教育機関関係者が考え、工夫していくしかありません。
もちろん、請われれば私も協力は惜しみませんが、果たして、目に見えず、かたちにも表せない愛情というものの価値を理解し、教育に取り入れようという教育関係者が現れるでしょうか。
私は愛情こそ、小は子供と家族の一生を左右し、大は国家の行く末をも決める、もっとも重要なファクターであると信じています。
子供は国の宝であり、その子供が心を病んでしまうのは、決まって愛のない家庭のせいだからです。
これから、もっともっと愛情の大切さについてお話していこうと思います。
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