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登校拒否には理由がある
子供が学校に行くのをいやがって登校拒否をすると、親としてはとても心を乱されるものです。
まずは、
『なんで学校に行けないの?』
『いったい何があったの?』
という不安に駆られ、少し時間がたつと
『私の育て方の何がいけなかったんだろう』
と自分のこれまでの教育法に疑問が生じ、さらに時間がたつと、今度は
『高校受験がダメになってしまうじゃないの』
『留年してしまうじゃないの』
『このまま社会からドロップアウトしてしまうんじゃないかしら』
と焦ってしまいます。
もちろんこのようなパターン以外にも、登校拒否をする以前に、なんらかの予兆があって、やっぱりこうなったかというケースもあります。
ただいずれにしても、まずはなぜそうなったのか、何がいけなかったのか、原因を突きとめたうえで対処をしていかなければなりません。
ですから、最初に生じた不安や疑問を解消して、根本からの解決を目指すべく、自分で客観的に判断できない部分を専門知識をもったカウンセラーに相談するのが、正しい第一歩だと言えます。
ところが大多数の親御さんは、そんな原因追求もままならないままに、焦りばかりにとらわれて、ただただ子供が学校に行くようになりさえすればいいんだという考えに傾いてしまいます。
その結果、1回で魔法のような効果が出るかのような謳い文句につられて、1時間何万円もするようなセラピーや催眠療法などにかかったりします。
しかし、テレビのショーと現実とは全然違いますので一瞬にして心や行動が変わるはずもありません。
魔法にかかって躍らされるのは、そんな宣伝文句の暗示が心に入ってしまった親御さんだけ、という皮肉な結果になるのが関の山です。
もちろん、本当のごく初期であれば、たった1回のカウンセリングでも登校拒否がなおることもあります。
ただこれは、あくまでも本当に初期の段階にある場合だけです。
『本当に初期』というのは、登校拒否が始まったばかりという意味ではなく、心の問題を抱え始めた頃という意味になります。
何年もかかって心が病んでいって、その結果、学校に行けなくなったとか、家から出られなくなった、という場合は初期とは言えません。
私のところでは、不登校や引きこもりといった目に見える行動ではなく、精神状態の度合いをみて、第1段階から第5段階まで分けて診断し、それに応じた対処を行っています。
そして、ごく初期である第1段階にある人なら1回のカウンセリングで解決してしまうこともありますが、実際には大多数のご家庭では第2段階以上に進んでしまっています。
そうなると当然、それなりの時間はかかってしまいます。
ですから、たちどころにお子さんの心や行動が変わってしまうような奇跡を期待して相談に来られる方にも、ちゃんと説明して納得いただいております。
にもかかわらず、他の業者の『1回で立ち直らせる』みたいな宣伝文句に惹きつけられてしまうのでしょうか、わずか1回だけでカウンセリングをやめてしまう人もいます。
結局は数年後に、様々なところをまわって、より子供の精神状態が悪化して、家族関係もギリギリの状態になってからふたたび相談して来られることにはなるのですが・・・
登校拒否だけでなく心の病気には、そうなった時間の倍の時間をかけなければ、真の回復にいたることはありません。
もちろん完全に心が回復するより早く、学校に行けるようになったり、家から出られるようになったりと、行動は改善されることは普通です。
ただし、それはきちんとした手順を踏んで対処した場合であって、適切な対処を抜きに結果だけを求めようとしてもうまくいくことありません。
焦る気持ちはわかりますが、早く結果を出したい時ほど、冷静、かつ、丁寧な対処が必要なのです。
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