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不登校、引きこもり、家庭内暴力を解決するために

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学校の意義とは

学校の意義とは

生きていく力を身につけるために

1人で生きていけるだけの潜在能力を持った子は普通に学校にいくことができます。

それに対して不登校の子は、自力で生きていくための潜在能力に欠けています。

ですから極端に言うと、学校に行く必要のない人が学校に行っていて、学校に行かなければならない人が、登校拒否をしているのです。


そのため、1年、2年という不登校の間に両者の差はますます開いていくのです。

そして、がんばって学校に戻ってみると、その差の大きさにがく然として、ますます学校に行きづらくなるという、最悪のパターンに陥ってしまう子が多いのです。


ですから、不登校の子に家でダラダラ過ごさせるなどというのは論外なのです。

早期に復学させることができないのであれば、家庭でちゃんとしたしつけや教育を施してやらなければなりません。


ところが、親も教師も、世間一般の人たちも、学校というものを英数国理社というお勉強をするところだという認識しかないのです。

そして、少々学校を休んでもがんばって勉強すれば追いつけるとか、塾や家庭教師に任せているから大丈夫だと安心している人がたくさんいます。

しかしそれは大きな間違いなのです。


確かに学校では基本の5教科を中心としたお勉強をします。

しかしそれらは、あくまでも生きていく力を身につけるための手段であって、それ自体が目的ではないのです。

もちろん、学者や研究者、教師などになる人は、それ自体も目的のひとつですが、そのような専門家を目指す人以外には何の役にもたたないのです。


それならば、なぜ学校が必要なのか。

それは、勉強や集団生活をとおして、社会で生きていけるだけの力を身につけるためなのです。

柔軟な思考、問題に直面したときの処理能力、健康な身体、対人関係の築き方、責任感や協調性など、社会生活を営むうえで必要な様々な能力を身に付けるところ、それが学校なのです。


一流中学校に入って不登校になり、半年、1年して格段に学力レベルの落ちる公立中学校に移ったにもかかわらず、再び不登校になる子がほとんどです。

クラスメートは優しく受け入れてくれて、勉強も楽々こなせるにもにもかかわらずです。

そこで、再びの不登校の理由がわからず、不思議がっている親御さんは多いものですが、本当は何ら不思議なことはありません。


公立中学校でもちゃんと行っている子たちは、学力では劣っていても、人間力でははるかに勝っているため、まったく太刀打ち出来ない自分にショックを受けて、、再び不登校になっているのです。

だから、不登校の子にはお勉強ではなくて、人間力をつけるような、教育をしてやらなければならないのです。

根拠のないプライドは邪魔

学校は学歴をつけるために行くのではありません。

いい大学を出ていることを自慢し、鼻にかけている人がいます。

中には、高校が地元の有名進学高校だったということさえ自慢にしている人がいます。


もちろん、それらの学校で学んだ知識を活用して、世のため人のためになるような仕事をしているのであれば、それでもまだいいのですが、学歴自慢をしている人のほとんどが、普通のサラリーマンだったり、主婦だったりするのです。


要するに、現在の自分に取り柄がなく、ほかに自慢できるものがないために、出身校という過去の栄光をひけらかしたいのですね。

そこまでして、私は人よりも優秀な人間なんだとアピールし、人から一目置かれたいのです。


しかし、毎月の塾の月謝に、高額な学校の授業料と大金をかけた結果が、その程度の幸せしか得られないというのは哀れですらあります。


本当に賢い人は、学校で得た知識や経験を元にして自分の人生そのものを幸せに満ち、充実したものへと変えてしまいます。

そう。

学校というのは、自分の夢や目標とする人生に近づくための単なる『手段』であって、そこに入ることを目指す『目的』ではないのです。

スポーツや芸術のコンクールでの優勝は、それ自体が目的であり、価値あるものですが、学校は単なる通過点でしかなく何の価値もありません。


親がそれを理解していないと、子供が不登校になってしまったときに、どう対処していいのかわからず、ただオロオロするばかりになってしまうのです。

子供が不登校になったときには、まず子供と学校の関係を見直しましょう。

そして、その学校にいくことで子供の人生にどのようなプラスがあるのか、別の手段で人生を充実させることはできないのかを、よく考えてみましょう。

そうすれば、自然に不登校解決への緒が見えてくるはずです。


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