Ex-diary 予感8

Extra diary

小ネタ置場。

破壊王子。輪っかベジたん。ちょっとした連載小説から日記での小ネタログ、その他分類不能な文章置き場です。連載小説はカカベジ/くだらないギャグ系中心。飽きたorくだらなすぎて耐えられなくなったらさっさと辞めてしまうであろう、極めていい加減企画です、ご了承ください(゚Д゚;)ハアハア

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予感 [8]

2009/10/10

魔人ブウ編にて、ベジータ自爆~復活の幕間を勝手に脳内妄想。当然カカベジ。




俺の言葉を聞いて、カカロットは心底不思議そうな顔をした。
「へ?だってベジータ、おめえ母ちゃんなんだからおっぱいくらい出るだろ??」
「男が母乳なんか出せるか、常識で考えろ常識で!!第一俺は産んでねえ!!」
「ビエエエェンビエエエエンッ!!」
汗だくになって泣き喚く赤ん坊を間に挟んで、奴を睨む俺をカカロットは大きく目を瞬いて見返してきた。そして、へえ、と意外そうな声を上げる。
「なんだベジータおめえ、オッパイ出ねえのか?」
「当たり前だ!」
俺がきっぱり言い放つと、今度はカカロットは非難するかのような表情になる。
「ベジータぁ、おめえエリートのくせにだらしねえぞ、気合い入れろ気合い」
「気合いで男の胸から母乳が出たら世界中がパニックになるわ!!」
何でこんなに常識の無い男が「この俺を超える天才」なんだ、まったく、頭にくるぜ!!


「第一この場合『エリート』は関係無いだろうが!だいたいだなカカロット……」
「ビィエエエエエエエッ!!」
俺はまだカカロットに言い足りなかったが、一層激しく泣き始めた赤ん坊に邪魔される。
「…チッ、まったくデカイ声だな、キサマそっくりだぜ!」
「んな事言ったって、腹が減ってるんだからしょうがねえだろ。よしよし、悪ぃなベジット、もうちょっとだけ待っててくれよな」
腕の中に納まっている赤ん坊を宥めすかしながら、カカロットが再びこちらに向き直る。


「なあベジータ、おめえ子供が目の前で腹空かせて泣いてるんだぞ、何とかならねえのかよ」
「俺の知った事か!」
「おめえ、本当におっぱい出ねえの?」
「だから出るわけないとさっきから言ってるだろうが!!」
俺がいくら否定しても、こいつはしつこいくらい食い下がってきやがった。第一、さっきから聞いてりゃ何度も『おっぱ…』………~~~~っ!!その、何だ、下品な言葉を連発しやがって!!恥ずかしい言葉を言いそうになって、思わず顔が赤くなる。その間にも、カカロットは本当にしつこく食い下がってきた。
「なあなあベジータ、おめえ、本当の本当に出ねえの?」
「いい加減にしやがれ、カカロット、キサマしつこいぞ!!」


「…………!」
いい加減イラついた俺が大声で否定すると、それまでうるさいくらいだったカカロットが、急に真面目くさった顔になった。何かを心得た、といった様子で、泣き喚いている赤ん坊をベッドの上に寝かせる。
「悪ぃなベジット、ちょっとだけ待っててくれよな」
そう言って奴は、再びこちらに真面目くさった表情で向きなおった。…何だか気味が悪い。どう見てもロクな事を考えていない気がする。
「よし、しょーがねぇなベジータ。オラがもんでやるよ」
「…は?」
…何かものすごく嫌な予感がする。恐ろしい事に、こういう予感に限って当たるものなのだ。
「あ、それとも吸い出した方が良いんかな?」
はっきり言って聞くのが恐ろしいが、聞かずにこいつに行動を起こさせてはもっと怖い気がする。俺は恐る恐る奴に聞いてみた。
「…おい、キサマ一体何を言ってやが……」
「子供が腹空かせて泣いてるんだ、ベジータ、悪いけどちょっとだけガマンしててくれよな」
「おい待てカカロット、一体何の話だ……!!」


俺が全てを言い終わる前に、ベッドの上にいた俺に奴はいきなり圧し掛かってきて、俺が着せられていたパジャマの裾をいきなりガバリとまくり上げた。
「ぎゃああああああっ!!」


…どこまでも俺の想像を遥かに超えやがるこいつの行動に、俺は恥も外聞も無く絶叫してしまった。






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