不登校、引きこもり、家庭内暴力を解決するために

中学生の不登校は確実に治すこと

中学生での対処が一生を決める

中学生の不登校で相談してこられる親御さんの中には、高校進学が控えているということもあってすぐにでも何とかしてほしいと焦っておられる方が結構多いものです。

そして、私が乳幼児や小学生の頃の親御さんの接し方などを尋ねているときも、そんな過去のことよりも、これからの人生を一刻も早く立て直せるように、何か対応してほしいという様子だったり、直接、そう言われたりすることもあります。


もちろん、焦る気持ちは私もよく分かります。

そしてまた、中学生で不登校になるという現実にご自身の『育て方を間違ってしまった』という後悔とそれに触れられたくない思いとがあることも理解しています。


しかし、お子さんがどのような環境で育ってきて、どのような性格、性質を身につけたのかということを知らなければ、適切な対処もアドバイスもサポートもできないのです。

少々遠回りに思えても（と言っても実際は２〜３時間程度のものでしかありませんが）、これまでの対応の誤りを見なおして、改めていくという作業が必要なのです。


特に、中学生というのは、子供から大人への第一歩を踏み出す時期ですから、ここで一度、親子関係をしっかり見なおし、間違っていたところは正してておくことは、とても重要なのです。


はやく復学しないと内申に響いて良い高校に行けなくなってしまう、と心配されている人もいますが、この期に及んで、まだそんなことを考えていることこそが大きな問題なのです。


地域で一番の高校など一歩県外に出ると、だれも知りません。

はっきり言えば、高校など単なる通過点でしかないので、そんなものにこだわっていること自体が、大きな間違いなのです。

結局は、子供を良い学校に入れて自慢したい、あるいは、偏差値の低い学校に行かせるのは恥ずかしいという、自分の見栄や体裁にとらわれてしまっていて、子供の気持ちを何も考えていないのです。


しかし、本当の人生は学校を出てから始まるものであって、学校はあくまでも自分の人生をどのように創っていくのか、それを見つけるところなのです。

そのためには、人生にもっとも重要な影響を与える親子関係をじっくりと見なおすということも大切なのです。


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