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思いついたことを徒然なるままに掲載したいと思います。
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2008/7/12 『検索エンジンへの理解』
 ある自治体のホームページにたどり着きたい場合、あなたならどうしますか?
 通常は、Google、Yahoo!のような検索エンジンにキーワードを入力して、探すのではないでしょうか。もちろん知識のある人なら、htt://www.自治体名.県名.(lg).jpというURLを直接入力してたどり着くことも可能です。
 さて、前者の場合でも、問題はないのですが、検索エンジンはまだまだ不安定な技術であるということを知っておく必要があるかも知れません。検索エンジンは通常、ロボットというプログラムがネット上から情報を集めて来ますが、ネット上の情報量拡大を考慮すると、そのスピードにも限界があります。したがって、その狭間に抜け落ちてしまう情報もあるということです。
 さて、なぜ私がそのような話をするかといいますと、たまたま三郷市をGoogleで検索した時、市のホームページが表示されなかったのです。通常、自治体のホームページは自治体名で検索すると最初に来ますが、三郷市は100位以内に入って来ませんでした。これはlgドメインに移行したことによるもの推察されますが、ある意味、「三郷市って合併でなくなったのか」と少しだけ思ったのは事実です。
 検索エンジンを媒介として、情報を検索することが増えていると思いますが、依存するほど、検索エンジンの正確性によって影響を受ける場合があります。ある意味、三郷市のホームページはインターネット上から消えたような状態になっているとも考えられ、アクセス数も減少しているかも知れません。
 情報を発信する側、利用する側もこのような検索エンジンの特性を十分に理解して活用していかなければならないと思う今日この頃です。

2008/5/18 『コミュニケーションは技術よりも能力と時間では』
 情報処理能力、情報通信能力、情報蓄積能力の進化にともない、コミュニケーションを支援するための技術も進化してきています。一昔前まで難しかった映像等の活用は容易になってきており、テレビ会議は普通のパソコンや携帯電話でも実現できます。また、テキストレベルでの意味解釈等も活用が進んでおり、電子メールの内容からどのような種類のメールが読み取り、アイコンを表示することもできます。研究レベルでは、さらに五感を活用したマルチモーダルコミュニケーションや、文脈を読み取るためのコンテキスト解析技術等の開発が進められています。
 しかしながら、実際、自分の生活にこれらの技術を導入することで果たしてどれだけ便利になるだろうか、と考えた場合、あまり期待できないような気がします。一つは、情報を発信する側が適切な情報を発信することを技術でサポートすることが難しいからです。例えば、最近、打ち合わせの日程を決めるためにある人と電子メールでのやり取りを行っていましたが、相手が正確な情報を伝える能力がない場合、結局何度かメールをやり取りすることになってしまします。これは尋ねる側である私の方の問題もまたしかりです。
 また、個人的なニーズとしては今以上にコミュニケーション機会を拡大し、できるだけ多くの人と密にコミュニケーションしたいと思っていますが、時間の関係で難しい状況です。電子メールは便利ではありますが、結局、処理できるメールの数には限界があります。このような時間の不足部分を技術でサポートすることもおそらくは非常に難しいと考えられます。
 そのような現状を考慮すると、結局、コミュニケーションというのは個人の能力と時間によるところが大きいのではないかと思います。もちろん、テレビ会議等で移動時間が削減される等、メリットを享受している部分もあるのではありますが。。。

2008/3/15 『インターネットは地方に優しくない』
 インターネットというのは分散型ネットワークを基本としており、そういう意味で地域情報化が目指す各地域が自立(自律)した分権型社会にマッチングしていると思われてきました。しかし、実際にはそうではないのではないか、と最近、再度思い始めております。
 一つはSaaSに関する動向であり、これまで自治体等で実現してきた行政、あるいは地域向けの公的アプリケーションをSaaSで実現できた場合、あるいは中小企業向けのアプリケーションが普及した場合、おそらく各地域におけるIT市場が衰退してしまうのではないか、と危惧しております。これまでもITゼネコンと呼ばれる大手ベンダーが各地域の大規模組織を押さえ、地域のIT産業が育たないことが問題視されていましたが、今後、地域のIT産業が持っていた小さな市場までも他に持って行かれる可能性があると思います。
 もう一つの理由はソーシャルキャピタルにあります。私事ですが、色々な事情からこの年末は親戚に非常に世話になりました。ある意味、地方特有の濃い人間関係の恩恵に預かったわけです。その経験から、最近、SNS等によってソーシャルキャピタルが高まるという議論もあろうかと思いますが、やはり違うのではないか、と感じたわけです。例えば、SNSで知り合った人といくら親しくなったからと言って、私が年末に親戚から享受したような恩恵を期待することはまず不可能だと思います。もちろん、マンション等のクローズドな地域SNSによってソーシャルキャピタルが高まる可能性があろうかと思いますが、それもリアルなコミュニケーションがあってこそであり、限定的なような気がしております。
 このようなことからインターネットが更に生活の中に浸透し、挙げ句の果てにメタバースのような仮想社会へ移行を進めた場合、やはり地方の存在そのものが今以上に危うくなると思われるわけです。もちろん、機会創出という側面もあるので、今回の話はペシミスティックな部分を強調した感はありますが、情報化はやはり地方に優しくないような気がしてなりません。

2007/9/30 『残念なこと』
 近年、ITに対する信仰はかなり沈静化し、政策面における求心力はかなり低くなってきているように見受けられます。逆に、ITの利用が一般的になり、ITでしたいこと、ITでなくても良いこと、の分別があらゆる面ではっきりしてきた感があり、個人的には非常に良いことだと感じています。しかしながら、ITが生活の一部となったことは確かなので、ナショナルミニマムとして、自治体が対応しなければならないことが増えていることは事実です。そんな折、自治体が本当にITというものをナショナルミニマムとして捉えているのか疑問に感じる残念なことがありました。このHPでは情報化計画へリンク集を持っており、たまに更新していますが、更新のためにクローリングしていた際、かなり前から更新されていないHPを発見してしまったのです。その自治体では、2005年に情報化計画について策定中であることをHPで発表したきり、当該HPの更新が止まっておりました。さらに当該情報化計画に対してパブリックコメントを求めたHPが残っているものの、その結果がHPから公開された形跡もありませんでした。現在、2007年も四分の三を過ぎようとしている時、このような状態で放置していることに大きな疑問を感じずにはいられません。組織的に問題になっていないこと自体が重大な問題ではないでしょうか。市町村合併等でバタバタしていた部分もあるかと推察しますが、このような状況は個人的にとても残念です。

2007/8/19 『台湾訪問』
 久しぶりにパスポートを利用しました。有効期限の半年前で、気が付かずに失効することをまぬがれたという点でも非常に良かった渡航でした。行ってきたのは台湾で、短い滞在でしたが、観光スポットではないところに行ったので、非常に面白い経験ができました。最近、台湾製の電子機器がたくさん日本に入ってきているので、情報化が進んでいるイメージがありましたが、実際のところ街中を歩くとそんなことはあまり感じませんでした。地下鉄の中で携帯電話で話している人がいる点はやはり日本とは違うのですが、その数もそれ程、多いわけではなく、常時、携帯電話と向き合っている日本人よりも、私は非常に好感を持ちました。必要な部分にはきちんとインフラが整備されているようで、訪問先の研究所や宿泊先のホテルには有線、無線両方のLANを完備しており、非常に便利でした。ただ、宿泊先のホテルでは、外のネットワークが不安定で、インターネットにつながらないことがありました。
 IT等よりも一番驚かされたのは、日本文化が非常に浸透していることであり、スーパーでは日本の製品がたくさん売られており、DVDショップでは、日本のドラマのDVDが非常に多く販売されていました。また、台湾製の製品にも関わらず、ひらがなを使って日本的に見せている商品もけっこうあり、日本製品というものがある意味ブランド価値を持っていることがうかがえました。

2007/7/2 『ブランドは環境に良い』
 つい最近、私のブランドに対するイメージは少し変わりました。これまでもどこかで書いたかも知れませんが、私はブランドというものに対してあまり良いイメージを持っていませんでした。街中に「○ィトン」のバッグを持った人が溢れている現象から、画一化され、商品やサービスの選択に対する思考を停止しているイメージを持っていました。今でもそのイメージは変わらないのですが、環境という切り口で見た場合、ブランドというものは非常に良いのではないかと考えるようになりました。きっかけは古いオーディオ製品をリサイクルショップに持って行った時のことでした。15年以上前に購入した物なので、値段は付かなくても良いと思い持って行ったのですが、スピーカーだけ5千円という値が付きました。これはスピーカーが「ボー○」社製だったためです。つまり、ブランド力が高い製品は、同じ古さでも価値の低下が少なく、再流通(リユース)し易いということが言えます。そういえばフェラーリなんかも同じです。20年以上前のフェラーリでも未だに500万円ぐらいの値が付いています。ブランド力を高めることは、製品のライフサイクルを延長し、結果として環境に良い効果が創出できていると考えられます。ただ、問題なのは、ブランドというのは比較の上に成り立っているということで、すべてに適用することが難しいということです。例えば、すべての自動車をブランド化して、全体のライフサイクルを延ばすということは難しく、あくまでも一般の自動車があるという前提においてフェラーリが成り立っているのです。


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