北星事件簿2002.7

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7月28日 「本当の」超新星現る

これまでこのHP上では、数多くの超新星が現れた。15歳でグローブ空手に準優勝したトレックオーエンジャイ。戦慄のバックブローでグローブ空手を制したガッツちしまつ。常に格上にスパーを挑みもまれるイシグロタツヤ……

しかし、ある者は大人の甘美な世界を早く知りすぎ消え失せ、ある者は墜落した飛行機のように急降下……骨まで折って引退間近、ある者は筋肉がつくとともに脳味噌が溶け落ち社会人として失格の印をおされている。

もはや、北星から「星」は産まれないのだろうか?

しかし、北星ジム10周年の今年、神様は北星ジムに天才児を授け給うた。まさに「児」である。その名も勇太くん。若干8歳! 小学三年生!!

小学生と聞いて「ネタ」だと思ったキミ? このホームページの読みすぎです。もっと素直になりましょう。勇太君は、8歳にしてすでに技術ではキャリー宇佐美超えたと噂される天才児なのだ。

この日の大会の模様は、「元」新星(元選手でもある?)のガッツちしまつの日記にアップされている(7月21日)。何歳の部にでたのか? とか体重制限の大会なのかとか肝心なことが書かれていないが、勇太くんがガッツちしまつの遙か上を行く新星だということはわかるだろう。

さあ、売れ残りのお姉さん方、可愛い勇太君を青田買いだ!!(勇太ママに殺されないように気をつけてください)


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7月21日 タイ人主催興行のお知らせ

言葉がうまく通じないので、詳しくはわかりませんが、タイ人たちが共同でオーエンジャイにてムエタイ興行をするそうです。チャモアペット、ヌアトラニー、アラビアン、ヌンポントーンなどが出場予定。収益はボランティア資金に使われるのだとか。ムエタイフリークの皆さん、ご来場してはいかがでしょう。

  8月4日(日)
   12:30 開場
   13:00 試合開始
   5000円(ワンドリンク、料理つき)

   前売券 オーエンジャイにて販売中
       3620−2581

事情のわかる方、掲示板等に詳しい情報等書き込んでください。


7月5日 政権交代の夜

6/29石毛慎也(敬称略)が小野瀬邦英を敗ったその夜、綾瀬の街に迷惑な酔っぱらい二名が出没したという。タイ料理「オーエンジャイ」店員のウィちゃん(17)によると、

「クスモトとノザキ、酔っぱらい、うるさかったよ!」

だそうだ。野崎はいつも酔っぱらっているが、楠本が酔っぱらった話はあまり聞いたことがない。一体彼ら二人に何があったのか。本紙取材班は徹底的な取材を試みた。

この二人、石毛が勝利を収めた直後から、何やら複雑な表情をしていたことが目撃されている。「優勝候補筆頭」に挙げられながら、敗れてしまった楠本勝也。「優勝候補」には挙がったのかどうかわかんないが、人知れず敗れてしまった野崎勇治。ともに、年齢、キックのキャリアとも石毛の先輩にあたるが、この日この瞬間、風のように石毛に抜き去られてしまった。そのことが影響しているのだろうか?

石毛が勝利者インタビューを受けていた控え室。記者でごったがえし、外に出た楠本と野崎。その時の模様が、偶然にも写真におさめれれていた。

そのとき近くにいた練習生・三浦(匿名希望)によると、

「複雑ですねえ」
「……ですねえ」

という会話を交わしていたという。言葉は短いが、意味は濃密そうだ。また、帰りの水道橋駅では、

「石毛が小野瀬に勝てるってことは僕(野崎)が例えば小林さんあたりとやっても勝てるってことっすよねえ」
「力関係的にいって、そういうことですねえ」
「……そうなんすかねえ」

と複雑そうな表情で話し込む二人がいたそうだ。また、ホームで無意識にシャドウボクシングをする楠本の姿も目撃されている。「背中に哀愁が漂ってました。もう楠本さんも終わりかと思うと……」と涙ながらに語ってくれたのは、プロテストを控えた古川選手(匿名希望)。

さて、そんな一行が、当日夜に打ち上げに向かったのが、綾瀬駅前の居酒屋「魚民」。石毛慎也の友人や、愛人たちも集まって盛大にとりおこなわれたようだ。こういうときにやけに張り切るのが、「仕切屋」キャリー宇佐美。石毛とほぼ同時期にジムに入ったキャリー。仲間の快挙を自分の快挙のように喜び、「同期の桜」まで歌っていたという(なんか画像が汚くてすまんが)。

その一方で、浮かない顔をしていたのが、やはりもう一人の同期・野崎勇治と前北星若頭・楠本勝也。二人は傷を舐め合うかのように、隣に座り、ひたすら日本酒を飲んでいた。酒にそれほど強くない楠本が、次々と日本酒を流し込む姿には、若手選手も目を丸くしていたという。ここでは、「プロキックボクサーたる者、他人の勝利を100%喜んでどうする! もっと悔しがるのが本来の姿だ!!」そう若手に説教する二人がいたそうだ。

けっ!
やけ酒を飲む二人!

ジムの後輩の千島選手(匿名希望)は語る。「後輩の快挙を素直に喜ばない野崎さんと楠本さんには失望しました。僕は明日から石毛さんについていきます。人間力が違いますから」と語ってくれた。彼ら二人は、自信だけでなく、後輩からの信頼も失ってしまったようだ。

この件について、野崎勇治(30)に直撃取材を試みたが、「憶えてませんね。気が付いたら午前8時。オーエンジャイで寝てました。隣にはなぜかウィラサクレックジムの夜桜弘治が眠っていたんですよ。何があったんですかね?」と逆に取材する始末。いやはや呆れる所行だ。

後ほど入った情報によると、この日の主賓・石毛慎也は、オーエンジャイで潰れる先輩諸氏を、「放っておけばいいよ」と言い放ち、一人友達の車で帰っていったという。実力主義とは言え、なんとも侘びしい夏の夜ではないか。これから北星ジムの秩序はどうなるのだろう? 本紙追加取材をお楽しみあれ。

(了)

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