4月9日 4.15板橋血戦直前情報
先日、ジムでこんな会話がかわされた。
会 長「おい、宇佐美、今度負けたら引退だな」
キャリ「あ、ああ、……」(し〜んとするジム内)
会 長「そんなんじゃ辞めないです!くらい言えよ!
ガハハ」一応会長は半分冗談のつもりでこんなことを言ったらしいが、だが、それくらい追い込まれていることは本人が一番自覚しているであろう。キャリー宇佐美、32歳(31?)、プロ戦績0勝2敗1分。
勝ちに恵まれない30代のボクサーよりも、将来有望な若手の試合を優先的に組むのは、興行として当然の選択。今回負けるようなことがあれば、「次」の保証はあるまい。キャリーは、まさに崖っぷちに居る。
気合いを入れて練習に励むキャリーに次の試合の豊富を聞くと、「……」。
男の勝負に言葉は要らないとばかりに、得意のストロベリー・トークを封印している。それでもなお食い下がると、「見えないジャブで勝負する」と秘策の一端を明らかにしてくれた。
また、「讃岐うどんパンチ」も開発中だという。そのココロは、「手打ちだがコシがある」(笑)。いったいどんな破壊力を持っているのだろう? 本番までには完成するはず、というこの必殺パンチ。これは目が離せない。
これが讃岐うどんパンチ!?
男・キャリーが崖っぷちなら、女モハメドも崖っぷちだ。
今回の「砂子vs市川」戦は、実質的に、NJKF初の女子キック。おそらく、安全面、興行面、人材面などの理由で、女子キックを行なってこなかったNJKF。もし、今回の試合で砂子ありさが醜態をさらせば、「やはり……」となり、今後の試合が組まれにくくなることは、容易に想像がつく。
勝ち負けもさることながら、問われるのはやはり「内容」。モハメドの相手は、市川のみならず。NJKF、他の男子選手、一般客……すべてを感動でひれ伏せるような、説得力ある試合が望まれる。
格闘技の魅力に「人間ドラマ」があるのなら、これほど「ドラマ」が垣間見られる試合も少ないだろう。キャリー&モハメドの人生劇場は、4月15日午後4時より、上板橋のCassスポーツクラブにて開演だ。詳細は、主催小国ジムHPまで。