3月6日
キャリー宇佐美プロデュース
井上玄斗&麻里結婚披露パーティー◆実はちょいと前に結婚していた井上玄斗&麻里(旧姓岩田)。「式も披露宴もしない」つもりだったらしいのだが、さすがにそれではと思ったのか、キャリー宇佐美にパーティーの開催を依頼してきた。なぜキャリーだったかは永遠の謎だが、たぶん一番頼みやすかっただけだろう(笑)。
◆しかし、こんな大役を授けられた、男キャリー。燃えないわけがない。自分の魂の灯火が消えようとも‥‥そんな意気込みで準備をし始めた。しかし、、、、
◆キャリーが思い描く「楽しい」パーティーとは、なんと下ネタお下劣お下品ゲーム満載。その夜に新しい子種をいくつも作ってやろう!ってなパーティー。PTAからおしかりが来るのは間違いなしの内容。まあ、若い者だけでやるなら、100歩譲ってそれでもよい。しかし、聞くと両家の親もいらっしゃるという。そんな場でそんなことやるなどとんでもない!
総合プロデューサー・キャリー ◆一応、わしは「スーパーバイザー」とやらに就任させられたのだが、「まあ、宇佐美さんに任せりゃいいだろ」と思っていた。しかし、そんな話を聞くと、どうやらその考えは間違っていたようだ。とりあえずキャリーを居酒屋に拉致。アイパワー水足ら6人がかりでキャリーを取り囲み、「下ネタ絶対禁止!」「楽しくなくてもいいから、親が泣けるようなパーティーにしろ!!」と恫喝。キャリーからしぶしぶ承諾をとりつけた。それだけでは足りない。当初キャリーは、自らがマイクを持ち、自らが脚本を立て、自らが主演を演じる、まるでチャップリン並みの大活躍を考えていた。しかし、マイクを持たせたら何やり出すかわかったもんじゃない。これも強権発動して「総合司会・アイパワー水足」「余興のときだけの司会・キャリー宇佐美」に改めさせた。キャリーの消沈ぶりは明白だったが、スーパーバイザーとして心を鬼にした。
◆と同時期に、当初は「2次会みたいな感じでOK」と言っていた玄斗夫妻も、「指輪交換がしたい」「ケーキカットやりたい」と路線変更。「も〜!! 新婦がわがままで!!」とキャリーが愚痴っていたかどうかは、わしの胸の中で永遠に封印することにしている。
◆さて、こうしてありとあらゆる方面から自分の思い描く「楽しい」パーティーを否定されてしまったキャリー。そんな傷心のキャリーが名誉挽回に出した結論は、「手作り結婚式&披露宴」。人前結婚式という形式だが、きちんと結婚式もやり、その上で第2部として披露宴もやろう、という方向に方針転換となった。
◆キャリーは、この路線変更を新郎新婦に絶対に知られたくないらしく、極秘裏にパーティーの準備が進められていった。「BGMを何にするか?」なんていう、うちらにすりゃあ「何でもいいだろ!」ってことに何日も迷い、今日は楠本邸に行き、明日は野崎邸、おまけにTSUTAYAまで行ってBGMをまさぐった。そんな日々にキャリーは、「ギブアップ寸前」(キャリー談)まで追いつめられていたという。しかし、なんとか準備を完了して、式当日を迎えた。
◆しかし、当日になってもキャリーへの逆風はおさまらなかった。
◆当日朝、野崎邸の電話が鳴った。キャリーからだ。「いったいどうしたんですか?」と聞くと、「く、く、楠本さんがバックれるらしいんですよ!!」。当日、北星ジムからの余興としてミット蹴りが行われることになっていたのだが、そのミットを楠本が蹴ることになっていたのだ。当初、楠本は「イヤですよ〜」とごねていたのだが、度重なるキャリーの説得に根負けしたのが、最終的に承諾したという。ただ楠本は、ジムの忘年会、新年会の類を何度もバックれた前科がある。仕事のバックレも常習である。だが、今回はめでたい席。「まさか、今回はバックレないだろう」
と思っていたが、またまた期待(?)に応えてくれた。
本当に反省しとるのか!◆この事態に慌てたキャリー。「の、の、野崎さん蹴ってくださいよぉ〜〜」と泣きついてきた。ミットを蹴るのは式の後半。酔っぱらってミットを蹴るのは、辛いのだ。「まあ、向こうへ行って相談しましょう」そういってわしは電話を切ったが、この時点で観念して、持参していく荷物にキックパンツを加えた。うぐぅ〜カツヤめ!
◆午後4時。開始30分前に会場についた。すると、ずっと試験勉強をしていた石毛に久々遭遇。ほぼ2週間ぶりの再会。「よぉ久しぶり」と言おうと思ったら、石毛の第一声は「野崎さん、もっと早く来てくださいよぉ」。いきなり怒られちゃった(笑)。ごめんなさい。
◆さて、見渡すと主役の夫妻が見あたらない。聞くと、近くのファミリーレストランに隔離しているという。ここまで来ても、どうしても秘密主義を貫きたいらしい。
◆さてさて、午後4時30分。ようやくパーティーが始まった。第一部は「手作り結婚式」だ。入場してきた新郎・新婦は、「ただの飲み会」とはあまりに違う雰囲気にキョトン。おまけに、二人の前に「神父役」として玉城会長が立ち「愛を誓いますか?」とかやりだしたもんだから、さらにキョトン。しかも、キャリーが誓いの言葉の脚本を苦労して書いていたのだが、会長「眼鏡忘れた。見えない。いいや、アドリブで」とか言って勝手にペラペラしゃべりはじめたからもう大変。
その後、指輪交換。
玄斗、笑ってねえか??? 指輪交換! 無くしちゃダメよ
◆ここで、会長が脱線。いきなり「キスしてもらいましょう!」とか言い始めた。当初、総合プロデューサー・キャリーの脚本では、一番最後に誓いのキッスを持ってこようとしていたのだが、のっけから脚本が狂ってしまった。キャリーの表情に、影がよぎる。一方、新婦、早すぎる号泣。
ここで石毛の危ないギャグが飛んだ‥‥(笑)
◆どうでもいいことだが、この日の招待客、SVG高田耕藝・明子夫妻は、この日結婚ジャスト1年。写真を撮ろうとすると右のポーズ。このバカップル‥‥じゃなかったお熱い二人、ごちそうさまです。
酔ったら最凶妻・明子(右)
◆次は、ケーキカットだ。このケーキカット時に、ドライアイスを使うという案は、キャリーの原案が唯一通った演出。キャリー万感の想いを込めて、ドライアイスを炊く。これがバッチリ決まって、場内大歓声。キャリー、満面の笑み。な、なんとキャリーコールが起こる!!
キャリー、ドライアイスと格闘
キャリー感激!!◆さあ、その後は、唯一キャリーがマイクを握ることを許された「新郎・新婦自己紹介」。あらかじめ新郎・新婦に聞いた質問をもとに、キャリーが突っ込みを入れていくというてはずだ。ここではキャリー渾身のギャグを再現してみよう。
●「え〜新郎の『好きな格闘家=輪島功一』とありますが、こういうパンチドランカー系が好きなんですか? 玉城会長みたいな。エヘヘヘ」(一人受けるキャリー、凍りつく場内)
●「新婦の趣味に『HP作成』とありますが、HPって鉛筆の濃さですか? ああ、ホームページの略ですかぁ! エヘヘヘ」(場内シ〜ン)
●「新郎の職歴に『宇宙センター』ってのがありますが、これはNASAかなんかで働いていたんですか??? ‥‥と思ったら、パチンコ屋なんですねえ、エヘヘヘ」(やや受け)
●「好きなタイプ? ショートカットでよく笑う女の子とありますが、わたしはなんでもいいですね〜。ハンコさえ押してもらえれば、シャチハタでもいいですよ」(一部大受け)
ひとりで受けるキャリー、呆れる新郎、苦笑いの新婦◆その後、新郎友人スピーチ&余興、新婦友人スピーチ&余興と続き、ミット打ちの番となった。わしの出番だ。とは言っても、こんな席でただミット蹴っても面白くない。
いろいろ頭を絞ったが、いきなり今日決まったから案が浮かばない。しょうがないから、ネクタイをモンコンにして、自分の身体に口紅で「おめでとう」「でんわに出ろ!」とメッセージを書いた。ミット持ちは石毛。 ◆「こんなんで盛り上がるんかいな?」と半信半疑でミットを蹴ったが、思った以上にミット打ちを初めて見るお客さんが多く、大盛り上がり。クロウドママも「初めて見た!」と大興奮。
ほっぺにハートマーク、胸に「おめでとう」の文字◆この盛り上がりに気をよくしたのか、即興でアラビアン登場。今度は野崎が持つミットに、びしばしとミドルを叩き込む。
◆そしてそして真打ち登場。場内からの大「クロウド」コールに促されて、主役登場。井上玄斗。
◆さてさて、そんなこんなで宴たけなわ。最後は、やっぱり新郎挨拶。
「早く子供つくりますっ!!」
と子作り宣言で、幕を閉じた。いやあ、いいパーティーでした。わしが今まで出たパーティーでナンバー1ですね。これも、ホントキャリーの功績っすよ。
新婦・計算通りの号泣、冷静に役目を果たしたアイパワー◆その後、2次会=近所の庄やでは、幹事の大任を果たしたキャリーのストロベリートークが大爆発(したらしい)。しかし、後で写真で確認すると、キャリーの周りには誰もいない。一人寂しく食事をするキャリーの姿があった。
キャリーに漂う哀愁◆3次会は、オーエンジャイでタイ人のケンカを肴に深夜まで、4次会=キャリーとわしの二人で、うどん屋で反省会。家についたのは、午前4時すぎ。おかげで私、翌日会社休んじゃいました(笑)
後日ご両人から謝辞をいただきました。
僕達のために、あんなに盛大なパーティを開いてくれて、どうもありがとうございました。もっと簡単な、ちょっとした飲み会みたいなのを考えて、軽い気持ちで宇佐美さんに幹事をお願いしたのに、僕達が想像していた以上の式&パーティを開いてくださって、本当に有り難うございます。一生の思い出になりました。代表幹事をつとめて下さった宇佐美さんをはじめ、司会の鎌足君、ミット蹴り野崎さん、テスト終わってすぐ駆け付けてくれた石毛君、代表立会人玉城会長、カメラマン千島君、音楽の中野さん、その他お手伝いしてくれた方々、参列して下さった皆様方には、いくら感謝してもしたりません。
麻里とパワフルな家庭を築いていきます。これからもよろしくお願いします。井上 玄斗
美容室でメイクをしてもらっているとき、美容師さんに「泣いても落ちないマスカラだからね」といわれ、笑顔で「ありがとうございます」と答えるも内心「ただのパーティだしー。泣かないよぉ。」なんて思っていたのに、開始五分で大泣きしてしまったほど、感動的な式をありがとうございました。
この式の為にいろいろと力を注いで下さったジムの皆様には、本当に感謝しています。改めて、玄斗は皆様に愛されていたのだと実感すると共に、私に玄斗の妻がつとまるのかしら?と少しプレッシャーも感じております。
私なりに精一杯がんばりますので、皆様これからどうぞよろしくお願いいたします。
立会人となって下さった参列者の方々に誓ったように、末永く二人仲良く暮らしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。麻里
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