恐ろしい化学物質!
シックハウス症候群にならない対策とは
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化学物質が身の周りに沢山あることはお分かりですよね。
目の前にあるパソコンもテレビも自然界では生まれることのない「プラスチック」という素材でできています。
人間に影響のないとされているプラスチックやビニールなどですが、自然に生まれたものではありません。
「何を今さら。」という人もいらっしゃるでしょうが、自然に生まれたものでないので、「もしかしたら体に良くないんじゃないか」と思ったことはありませんか。
私は日々、疑問を持ちながら生活しています。
いろいろな基準があり、基準をクリアーしたプラスチックやビニールだけが世に出てきていると思いがちですが、誰か保証してくれていますか。
食品関係は厳しい基準があり、それらをクリアーしていると思いますが、いろいろなお店で売られているプラスチック臭いおもちゃや雑貨など、ちょっと首を傾げたくなるものも少なくありません。
中には外国製の物もあり、「これ大丈夫なんだろうか」と思うことも多くあります。
疑問を持つのは「臭い」ですね。
プラスチック臭さやゴム臭かったら、材料に使われている何かが揮発しています。
「ゴム臭い」というのは、ゴムの成分が揮発しています。揮発するということは空気中に水分としてゴムの成分が溶け込んでいるという感じです。湿気のようなものですね。
これを人間が鼻から吸うと、鼻がその成分に反応して「臭い」として感知します。
危険信号かどうかは一概に言えませんが、嫌な臭いでしたら、「注意しろ!」程度の警告と思った方が良いと思います。
私達はこの危険信号を無視しながら生活しています。そして、そのうちに慣れてしまって気にならなくなってしまいます。恐ろしいと思いませんか。
なぜ、恐ろしいか。それは化学物質が自然界の物ではなく、何かしら人間に影響を与えているからです。
環境ホルモンが崩れているとかシックハウスやシックスクールのような化学物質過敏症の一歩手前の症状などが化学物質の影響で人間に出てきています。
アレルギーやアトピーなどは自然界になかったものの影響がとても大きいと思います。体のバランスが食品添加物や化学物質を使ったものによって崩れてきています。
シックハウス症候群と言われる病気は化学物質の濃度が高い部屋に長時間いると化学物質によって人間の体のバランスが崩れてくる病気です。
バランスが崩れると少しの量の化学物質を吸っても頭痛や吐き気などの症状が出てしまいます。反応し易くなるのですね。
日常生活をまともにおくれないほど重くなることもあります。程度の問題もありますが、化学物質過敏症という病名になります。
そして、一度シックハウス症候群や化学物質過敏症になってしまうと、なかなか直りません。とても苦しい生活をしていかなければならなくなります。
家の「高気密化」を行うようになったのは最近のことです。この高気密化がシックハウスという病気があるということを、気づかせてくれました。この代償は大きいです。
人間は家を高気密にすることで、温かく快適な家を求めてきたわけですが、そのことによって、化学物質が揮発した空気を部屋の中に閉じ込めることになってしまいました。
部屋の中の化学物質濃度が上り、人間に害を与える程になったのです。
はじめは軽い頭痛や気持ち悪い程度ですが、段々と、その部屋に居られないほどの症状が出るようになってしまいます。
最後は少しの化学物質に反応して、頭痛や吐き気をもよおすようになってしまいます。
最初の症状のイメージは花粉症に近いですね。
人によって違いますが、ちょっとの花粉でも鼻水が出る人、ある程度多くなると鼻水が出る人がいます。
それと同じで軽い人、重い人がいます。その違いは人それぞれで、兄弟でも、親子でも違います。(辛さは花粉症の比ではありません)
深くは環境ホルモン、遺伝子の違いにも及ぶのかも知れません。
「新築の臭い」という言葉があります。昔は畳の「いぐさ」の臭いでした。
でも、近年は化学物質の揮発した臭いをみなさん言っています。恐ろしいですね。
「何か臭う」「自然の臭いではない」と思ったら、化学物質が揮発しているかも知れません。
換気を良くして嫌な臭いを外に出してしまいましょう。放っておくとシックハウス症候群になってしまうかも知れません。
現在では、シックハウス、シックスクールなどが社会問題化され、化学物質の揮発する量を規制する法律ができて執行されています。
住宅の材料メーカーも化学物質の揮発量の少ないものや、使っていない製品を出すようになってきています。
今、家を建てるのであれば、法に守られているからではありませんが、化学物質の揮発量の少ない家を建てることが出来るようになってきています。
そして、法で決まっている濃度以下の家であれば、シックハウス症候群になり難いとされています。
今現在、シックハウス症候群でない人は多分、大丈夫だろうと言われている基準です。
だから、安心という訳にはいきませんが、大体は問題ないようです。
でも、新築の家で、部屋を締め切りると、気密が高いので化学物質の空気中濃度が上がってしまいます。危険な状態にもなってしまいます。
各材料は化学物質を使っていないというわけではないので、少しづつ化学物質は揮発してきます。タッパーの中のような密閉状態のままでは、当然濃度が上がっていきます。
そこで、法では換気を義務付けています。24時間換気を行うように法律で決まっています。
気密を高くして、温かい家を造ろうとしているのに、穴を開けて空気を入れたり出したりしているのです。とても矛盾したおかしなことです。
でも、化学物質の空気中の濃度は希釈されるので確実に下がります。安心して暮せるという意味では必要なこととはいえます。
自然素材だけで化学物質を含まない材料で家を建てられれば良いのですが、かなり難しいのが現状です。
昔と同じ家を造ることは出来るでしょうが、コストが掛かります。そして、快適な家を造るということが難しいです。
新建材は気密性や耐久性、コストに優れたものが多いです。その辺はどうでも良いからということであれば可能かも知れませんが本当に良いのかは疑問です。
そうなると、化学物質を少量含んだ材料を使い、気密を高め、隙間風を少なくし、暖かで快適な家を造るという方法を選択するしかありません。
ここで必要になるのが「化学物質を排除する方法」です。
上記でもご紹介していますが、穴を開けて空気を入れたり出したりする方法も一つですが、もっと良い方法があります。それをご紹介します。
シックハウスの場合、化学物質はそのものが問題ではなく、揮発する液体が問題です。体の中には呼吸により空気として取り込まれます。
空気中にある化学物質は湿気のような水分の状態と考えていただくと解り易いと思います。
カレーの臭いはカレーの成分を含んだ液体が揮発して、空気中の水分(湿気)となり、鼻に入ることで、カレーの臭いとして感じられています。
アロマオイルが揮発して臭いとして感じたり、芳香剤の液体の部分が揮発して臭いとして感じられることを考えて頂ければわかりやすいと思います。
化学物質も揮発した液体が空気中の水分として体の中に吸収されていきます。
つまり、この空気中の水分。湿気を排除できれば化学物質の空気中の濃度を下げることができるのです。
「当たり前じゃん」と言われる方もいらっしゃるでしょうが、「じゃあ。どんな方法でするんだ」と聞かれると答えられないのではないでしょうか。
私は「通気断熱WB工法」の考え方を、ご検討願えないかと思います。
自然現象を利用して湿気の排除ができます。湿気が排除できるということは化学物質も排除できるということです。
開発元であるウッドビルドにはデーターもあります。実際の家で、1年を通じて化学物質の揮発量の検査をした結果が基準値以下で出ています。
この湿気を排除できる「通気断熱WB工法」をホームページ内でご紹介しています。ご興味をお持ちの方は下記をクリックして下さい。
化学物質を完全に排除することが出来れば良いのですが不可能なのが現状です。湿度を0%にすることも難しいです。人間が生活できません。
ですので、化学物質の揮発量の少ないF☆☆☆☆を使って家を造りましょう。
最近の材料はかなりF☆☆☆☆になってきました。黙っていたのでは難しい面もありますが、材料のチェックは大切です。それが、シックハウス症候群の家族を出さない秘訣です。
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住宅やオフィスビル等の新建材を使った建物の
室内空気汚染が発生しています。
解り易くまとめました。
新建材や殺虫剤、防炎加工品が20年ほど前から使われ始めました。ビニールクロス、複合フローリング、シロアリ駆除剤、殺虫剤、防虫加工、防炎加工のカーテン、床のワックスなどで農薬と同じ成分(殺虫効果)や毒性の強い化学物質を微量に使っていることがあります。最近の住宅やアパート、マンションなどは工場(化学物質を扱う)より空気が汚染されています。床、壁、天井、家具、テレビ、エアコン、カーテン、タタミ、シロアリ駆除剤など化学物質を使ったものが山のようにあります。それらの全てが微量ながら有毒物質を室内に揮発させているのです。空気が汚染されていないということはないのです。
殺虫剤や防虫加工の効果が出るためには微量とはいえ人体に影響のあるものを揮発させています。ですから、体に良い訳は無いのです。揮発しなければ殺虫効果や防虫の効果が出ないのです。
シロアリ駆除剤は虫の神経を麻痺させて殺す働きがあります。一度、散布すれば毒性が長い年月持続します。つまり長い年月の間、毒が揮発し続けるということです。それが、室内の空気を汚染します。
空気汚染の基準は日本の場合、やっと他国の基準と同等になりました。ですが、住む人の健康や安全性を無視して施行する会社があり、経済性、利便性を優先している。最近は基準をクリアーする製品も出てきています。
複合的に化学物質が人体に対して影響しています。床、壁、天井などそれぞれが発生している毒性が複合して、許容とされている基準をはるかに越えてしまうことがある訳です。化学物質の複合的な研究はあまり進んでいないのが現状のようです。
化学物質過敏症は上記のように適応能力の限界が来ると症状が出ます。そして、微量の化学物質(空気中にある程度)にも体が反応してしまいます。いちがいには言えないのですがある部屋に入ると目がチカチカしたり、視力の減退、疲れやすい、めまい、のどのつまり、耳鳴り、冷え、頭痛、のぼせ、不眠、うつ状態、幻覚、記憶力の低下、混乱、思考力の低下、苛立ち、せき、喘息、じんま疹、かゆみ、息が短い、呼吸がしにくい、不整脈、狭心症、皮疹、口内炎、下痢、肩こり、発疹などの症状が出てくると化学物質過敏症の可能性があります。又、新築や改築、リフォーム、シロアリ駆除、タタミ替えなどによって生活に環境的変化があった時に症状が出ると化学物質過敏症の可能性があります。
ただし、症状が出たからといって化学物質過敏症になったというこではありません。症状が何度も出たり、長く続いたりした時に疑いがあります。又、季節によっても症状が出る場合があるので注意して下さい。
多発性化学物質過敏症というものもあります。最初は一種類の化学物質に反応しているのですが、他の物質にも反応してしまい、いろいろな器官に症状が出て来るようになることです。
お医者さんに行くほど重くない症状の人は年を取ったからとか、更年期障害と勘違いをしている人も多いようです。かといって、なんでもかんでも化学物質過敏症と言う訳ではないので症状を良くお医者さんにお話ください。ただ、お医者さんがあまり化学物質過敏症についての知識がないと誤診に繋がります。お医者さんに化学物質過敏症について質問をしてみて下さい。
ビタミンとミネラルが化学物質を排除する時に使われます。よって、本来必要なビタミン、ミネラルの量が足りなくなり、栄養の欠乏状態になって細胞が障害されやすくなってしまいます。十分なビタミンとミネラルの補充が必要です。
現在の日本の生活では化学物質から逃げることは出来ません。住宅が無害であっても、周りの環境が汚染されているからです。それは、汚染された空気であったり、農薬を使った食べ物であたったり、化学製品であったりしています。今、私たちが出来るのは出来るだけ低濃度の建材を使い、換気を良くして、無農薬野菜を食べるように心掛けるしか無いでしょう。実際に、濃度の薄い農薬を散布した部屋でゆっくり自殺しているようなものなのですから。
施行業者や設計事務所に室内汚染についてよくお聞き下さい。基準を守っているだけでは甘いという事を良く理解していただいて健康住宅でより良い生活が出来るように頑張って下さい。
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↑家造り担当西村の自宅をご紹介!
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