狭いキッチンで苦労するの？

狭いキッチンで苦労しながら料理を作っている方もいらっしゃると思います。

鍋を置く場所もお皿を置く場所もなくって、あっちに移動して、こっちに移
動してとやりくりしながら料理を作るのは大変手間の掛ることですよね。

段々と料理を作るのが嫌になってきます。
使い難いキッチンでの調理は本当にストレスが溜まります。

でも、ただ広いキッチンならば使い易いかというそうでもありません。
広いだけで、使いたいものがすぐ取れなかったり、ゴミを捨てるにも遠かっ
たり、洗いたくても洗えなかったりするようなキッチンではストレスが溜ま
りますよね。

私もたまに料理を作るのですが、アパート住まいの時のキッチンは本当に狭
かったです。

まな板を置いてしまうと、お皿も鍋も置く場所がない状況でした。

みなさんいろいろと工夫されていると思いますが、ダイニングテーブルを利
用したり、カウンターを設けたり、背面の食器棚の前にテーブルを置いたり
いろいろと考えて実行されていることと思います。

でも、「不便」というところがいっぱいあるのではないでしょうか。


キッチンを考える時は、料理の手順にそって、物がどこにあって、どのよう
に使って行くのかを考えるとスムーズな作業ができるようになります。

　「鍋にお湯を沸かす」という作業を考えた場合は、
　1.まず、しゃがむ。
　2.キッチン下に収納してある鍋を手に取る。
　3.「どっこいしょ」と言って立ち上る。
　4.水栓のある流しに移動。
　5.鍋を流しに入れる。
　6.水を入れる。
　7.重い鍋を持って、レンジに移動。
　8.レンジに火を付ける。
　9.蓋を探して、鍋に蓋をする。

これだけの動作をしなければ鍋にお湯を沸かすことも出来ません。

当然ですが、広いキッチンになるといっぱい移動しなければなりません。
「じゃあ、やっぱり狭いキッチンが良いんだ！」というのも楽観的すぎます。

キッチンの使い勝手は、人によって違います。作る料理によっても違います。

自分に合せたサイズで、自分の使い方に合せたキッチンを作り上げることが、
ストレスを溜めずに、美味しい料理を作りたくなるキッチンにすることにつ
ながります。

●これから家を新築される方へ
キッチンは広ければ良いというものではありません。収納も多ければ良い
ということにはなりません。
使わないお皿をいっぱい食器棚に仕舞うとそれだけでスペースを取ってし
まいます。つまり広いキッチンが必要になって、移動距離が長くなるとい
うことです。

◇道先　案内人（みちさき　あんないと）のお勧めは、普段使いのキッチンを
作って、使い易いキッチンにするということです。
来客時用の食器などのあまり頻度の少ない食器は別の場所に仕舞うことで、
必要なサイズのキッチンにすることが可能です。ある程度コンパクトで移動
距離が短いキッチンを作ることは大切ではないかと思います。

一番重要なのは、使う人に合せたサイズのキッチンを作るということです。