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砂田喜昭 2008年11月23日更新  
07年度決算を 審議
一般会計 不用額3億9785万円
補正予算化して、有効活用すべきだ


 市議会決算特別委員会は11月12日から14日の3日間、2007年度決算を審議しました。日本共産党の砂田喜昭市議は決算認定8件のうち、一般会計、国民健康保険事業特別会計、水道事業会計の3件に反対しました。決算審査で議論になった問題についてお知らせします。

予算を組み替えて
入札残を 教育・福祉向上に


 2007年度決算の不用額(予算化されている事業に使わなくてもよくなった額)が3億9785万円だったことが報告されました(前年度比3400万円増)。これは市内小中学校の1年間の決算(3.7億円)に匹敵する額です。
 砂田市議は、年度途中で市全体の不用額を集計し、早めに補正予算を組んで、市民の福祉や教育向上のためにまわすべきでないかと主張しました。決算委員長報告でもこのことを指摘することになりました。
 入札の結果節約できた不用額は、補正予算で活用できます。全世帯に配った予算説明の小冊子は250万円の予算をみていましたが、100万円以下でできました。道の駅敷地内の遺跡調査も、入札の結果897万円が浮いて出ました。
 年度初めの4月段階で不用額がはっきりしたのですから、6月議会や9月議会で補正予算の新たな財源として活用し、福祉や教育に活かすことができたはずです。

学校で消耗品費、前年比10倍の不用額
    節約の無理強いがあったのか


 不用額が前年度に比べて3400万円増えているのは、財政課が各課に割り当てられた予算額の10%は使い残すように要請し、水道光熱費やコピーなどの消耗品で節約に努めた結果です。
 小中学校10校で光熱費、消耗品などを641万円使い残しました。同じ項目の前年度不用額は56万円。10倍も残すとは、かなり無理を強いたのではないか心配されます。

  
交際費で、51万円節約

 市長交際費は280万円の予算のところ、45万円節約できました。議長交際費は140万円のところ6万円の節約です。
 2001年度まで全額(市長交際費400万円、議長交際費180万円)使い切っていたことに比べ前進です。当時は、年度末に予算が余ると清酒を購入し、全額使い切っていました。市民オンブズ小矢部と砂田市議の追及で改善されたものです。
 日本共産党は議員の海外視察や特別委員会の行政視察を廃止しさらに節約に努めるよう求めています。

障害者控除認定書発行
    要介護認定者183人に減税

      
 小矢部市は、要介護認定者を抱える家庭の税負担を軽減するために障害者控除認定書を183人分発行(特別障害者 121人、普通障害者 62人)しました。2007年度に発行したのは49人分です。
 これによる市税の減収は最大で314.5万円と見込まれますが、国は地方交付税でその4分の3を補填します。

監査委員が見逃していた2007年度会計処理
  市民オンブズ小矢部の指摘で改善


 市はクロスランドおやべに1億5758万円を支出しましたが、その中に不正常な会計事務処理がありました。
 領収書をもらわずにクロスランド事務局長が支払ったことを証明する文書で支出していたり、支出命令が出される前に現金で物品を購入したり、自主事業の収支報告が不明確だったりしていました。
 市民オンブズ小矢部が指摘するまで、市監査委員は見逃しており、今年8月末にようやく改善を指示しました。その結果財団法人クロスランドおやべとしても年1回だった監査を年3回にするなど、再発防止に努めることになりました。

    車両運行日誌も改善

 小矢部市はこれまで法令で義務づけられた車両運行日誌をきちんとつけていませんでした。この問題も、市民オンブズ小矢部が取り上げ、砂田市議も3月議会で改善を求めた結果、今では改善されました。
 この責任を明確にするため市長は総務部長を訓告処分としました。

子撫川ダムの固定資産税 1655万円
       市民の指摘が税収増に


 子撫川ダムの固定資産税(国有資産等所在市交付金)が1655万円でした。水道料金値下げ運動の中で、一市民の指摘がきっかけでこの未納問題が明らかとなり、改善されたものです。
 市の財政は、私たち国民が納めた税金で成り立っています。主権者である私たちはその集め方、使い方にどんどん意見を出し、改善を図っていくことが大事です。


水道事業会計 1547万円の赤字
 市が高料金対策補助金を削ったため


 上下水道課は、高金利の借金を低金利のものに借り換えたり、漏水を防いで有収率(総配水量のうち水道料金をもらえる水量の割合)を77.43%へと2.44%も改善させたりと、努力してきました。しかし、水道事業会計は1547万円の赤字になりました。
 最大の原因は、市が高料金対策補助金として水道事業会計へ出すべき8820万円を、2940万円も削り5880万円に減らしたためです。ルール通り出していれば1392万円の黒字でした。

県下一安い黒部市でも
1.4億円の補助金


 決算審査の中で、県下一水道料金が安い黒部市でも、もっと水道料金を低く抑えるために1.4億円の補助をしていることが明らかになりました。小矢部市も自らつくったルール通りの補助金を出すべきです。


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