市議会での発言のページ
2002年11月22日

2001年度決算を審議する決算特別委員会が1119日から21日まで開かれました。そこで私が取り上げた問題を中心に報告します。

報告 決算特別委員会

報告 決算特別委員会.. 1

1.    市長交際費400万円について... 1

2.    市職員の接遇研修について... 1

3.    検査室の活動について... 2

4.    介護保険で、小矢部市独自施策の利用状況について... 2

5.    地下水検査の実施について... 2

6.    小矢部フロンティアパーク関連公共事業について... 2

7.    不用額の取り扱いについて... 3

8.    国保会計の赤字、黒字について... 3

9.    借金返済時に、国が地方交付税で面倒を見てくれることについて... 3

10.      下水道事業について... 4

11.      上水道事業で経常損失が出たことについて... 4

12.      小学校への英語教師の配置について... 4

13.      学校給食センターで地元産のものを活用することについて... 4

14.      庁用自動車の購入について... 5

15.      消防職員の増員について... 5

 

 

尚、私が決算認定に反対した議案は、一般会計、国保特別会計、下水道特別会計、水道事業会計であり、公共用地先行取得特別会計、老人保健特別会計、農業集落排水特別会計、ケーブルテレビ特別会計については賛成しました。

 

1.        市長交際費400万円について

砂田 情報公開条例に基づく請求があれば公開するのか

市当局 原則公開である

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2.        市職員の接遇研修について

2001年度は112728日に半日ずつ、課長、課長補佐、窓口職員80人を対象に行った。今年度は2階の職員を対象に考えている。

砂田 窓口対応が改善されているという声も聞いている。研修成果を生かすためにも、市役所に対して寄せられた苦情を、総務課なら総務課で集約して、個別に改善を図るもの、今後の研修に行かして全体として改善を図るものなどに分類し、いっそう接遇改善を図るべきだ。ある窓口の職場で、その日のトラブルをみんなで検討して教訓にするための話し合いをしているのを目撃したことがあるが、大事なことだ。寄せられた苦情をフィードバックして、よりいっそう改善に努めること。

総務部長 おっしゃることはもっともなので、どのようなことができるのか、検討させてほしい。

この問題は、決算特別委員長報告に取り入れることになりました。

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3.        検査室の活動について

工事請負費など461件の完成検査を行った。

砂田 問題があると指摘したものは何件か。

市当局 文書で指摘したものはゼロだが、口頭で3件指摘した。

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4.        介護保険で、小矢部市独自施策の利用状況について

砂田 それぞれ何人か。

市当局                                                       実数

寝具丸洗い                    242

ホームヘルパー回数上乗せ              9    延べ135

デイサービス回数の上乗せ             20      延べ213

ショートステイの上乗せ              11      延べ31

自立支援型ヘルパー派遣              47      延べ1671

ヘルパー利用料無料制度              107

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5.        地下水検査の実施について

公害防止対策費で10万円あまり予算を使い残した。

砂田 市は、有害物質が混入していないかを調べる地下水検査を市内4ヵ所で行っているが、その際いっしょに一般細菌、大腸菌の検査も行うこと。検査費用が1ヵ所5千円とすれば不用額の一部を使っても2万円であり、十分できるではないか。

小矢部川の西側では上水道があって、一部税金も使って細菌などは消毒して市民の飲み水として供給している、しかし、東側では、市民の飲料水は地下水である。それが汚染されていないかを把握することぐらいは、市の最小限の責務ではないか。

市当局 県の情報ももらい、検討したい。

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6.        小矢部フロンティアパーク関連公共事業について

砂田 市道や、上下水道などの関連公共事業の実績はいくらか(2001年度)。

市当局 市道             14931千円

              上水道            94445千円

              下水道            131550千円

              合計             240926千円

                         財源の内訳  国    34500千円

                                               公団  105090千円

                                               市   101336千円

                公団による造成費は、工事が終ったら報告があると思うが、まだない。

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7.        不用額の取り扱いについて

入札の結果によっては予算より安あがりで事業ができた場合などに不用額が出ます。この節約分を有効に活用して市民の福祉、教育の向上を図る必要があります。たくさんある事例のなかから教育情報環境整備事業費を取り上げました。これは学校、教育センターなどにある519台のパソコンをネットワークで結ぶことにし、当初は電話回線を使う予定でしたが、ケーブルテレビの光ファイバー網を活用することに変更したため、当初予定していた電話料や工事費などに不用額が生じたものです。600万円近い不用額が出ることを教育委員会で認識したのは昨年7月29日でした。

砂田 不用額が出ることがわかった時点で、財政課にその情報を集中し、市全体で予算の必要性を見直し、補正予算を組んで、有効に活用すべきだ。たとえば教育委員会をとって見ても、図書購入費が不足しているのであり、教育環境整備事業費の600万円近い不用額を、たとえば9月議会で補正して、それに充てることもできたではないか。

総務部長 おっしゃることはよくわかるので、努力したい。

この問題も、決算特別委員長報告で取り上げることになりました。

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8.        国保会計の赤字、黒字について

9月議会で私は、2001年度国保会計が6600万円の黒字だと指摘したのに、当局は895万円の赤字だと答えました。赤字か、黒字か見方が分かれるという異常事態が発生していました。

決算特別委員会でこの問題に決着がつき、当局は今後、全国共通のやり方に改めることを約束しました。2001年度国保会計が、私の指摘通り、実質単年度収支で6600万円の黒字であることがはっきりしました。


この問題についての詳しい資料はここをクリックしてください。尚、このページへ戻るには、ブラウザの「戻る」をクリックしてください。

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9.        借金返済時に、国が地方交付税で面倒を見てくれることについて

2001年度の長期借り入れに関する公債費(元金利息の返済額)は1.777.902千円

このうち地方交付税で見てくれている額は(基準財政需要額に算入)、

                              公債費、つまり元金利息の返済額に相当する分を合計            335.463

                              事業費補正                                                                                 895.116

                                                                                                                             1.230.579

このことは、本来自由に使えるはずの2001年度の普通地方交付税36億円のうち、12億円、実に3分の1がすでに公共事業に使った借金返済のために使い道が決められてしまっていることを示しています。国が地方交付税で面倒を見てくれるからと、ムダな公共事業に走ると、借金返済に追われ、自由に使える財源が少なくなります。したがって公共事業の必要性について、十分吟味することが大事になります。

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10.    下水道事業について

すでに125億円の借金残高を持っています。今後第5次総合計画(平成22年度まで)で81億3000万円の事業費規模の整備計画を持っています。これを行うと借金は50億円ほど増えると見込んでいます。将来これが下水道使用料の大幅値上げに跳ね返ることが懸念されています。

下水道整備の事業認可を受けていない区域は、水島、若林、正得だけです。第五次総合計画期間内では、事業認可区域を整備することも不可能です。

そこで、下水処理の方法について、早く、公平にサービスを提供でき、投資効果も上がるやり方を検討する必要があります。その一つは散居村においては合併処理浄化槽です。

砂田 いろいろなやり方を検討するためにも、どのやり方ならどれだけの費用がかかるか、下水道使用料値上がりの可能性などについて、シミュレーションをする必要があります。そのためにも、上水道会計のような企業会計の試算表を出していただきたい。

当局 今後、検討したい。

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11.    上水道事業で経常損失が出たことについて

砂田 フロンティアパーク関連工事について、市や地域整備公団の負担はどうなっているのか。

当局 負担分はもらっている。

砂田 それでは赤字の原因は何か

当局 給水人口が減っているからだ。1998年度から毎年0.5%から1%近く減っている。

砂田 県企業局から買っている原水の水量、単価の引き下げを強く交渉すべきだ。

当局 努力したい。

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12.    小学校への英語教師の配置について

砂田 英語教育推進事業費で235万円の不用額が出たのはなぜか。

当局 外国人講師がすぐに見つからなかったのと、一人が1ヶ月早くやめたためである。二人で5ヶ月分が不要になった。

砂田 教育上、そんなに必要ではなかったことを示すものだ。少人数学級実現のためにその予算を使った方が有効だった。

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13.    学校給食センターで地元産のものを活用することについて

41社から納入を受けているが、市内業者は27社、市外業者は14社。魚介類、野菜などは3555万円購入しているが、82%は市内業者で2663万円である。富山県学校給食会から購入している冷凍食品は1692万4000円で、購入総額の16%にあたる。

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14.    庁用自動車の購入について

砂田 ステーションワゴンを2台購入しているが、RV車は含まれていないか

当局 高級車を購入しないようにしており、1台は健康交流センターへの送迎用、もう一台はケーブルテレビの放送センターの取材用であるが、これは中古車を購入したものである。

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15.    消防職員の増員について

決められた建造物について消防業務の一つとして防火査察を実施しています。

砂田 これまでに比べて防火査察の件数は少なくなっているのか。

当局 変わりない。

砂田 防火査察に勤務時間があけた職員を動員していると聞いているが、実態はどうか。

当局 二人一組で実施しており、一人は勤務時間外の職員である。

砂田 勤務時間で仕事をするとすれば、職員をどれだけ増やす必要があるのか。

当局 現在38名の職員体制だが、勤務時間で防火査察も実施するとなると、47名の職員にする必要がある。

砂田 仕事をするのに、勤務時間外の職員を動員しなければできないということは異常な事態である。計画的に職員を増やすべきだ。

この問題も、決算特別委員長報告で取り上げることになりました。



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