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2000年12月10日号

入札で浮かせた工事費を、議会に明らかにし有効活用を

 11月28日から30日まで開かれた決算特別委員会で、市民が納めた税金を有効に活用されたのかが問題になりました。昨年度は303件の建設工事の入札が行なわれ、その結果、設計金額に比べて実際の契約金額が1億5800万円安くなりました。このうち決算上、工事請負費で不用額として現れたのは761万9000円です。入札残のうち、道路工事にかかわるものについては、道路の新設・改良分を伸ばすことに使ったものは理解できますが、ハコ物を作った結果余ったお金で備品を購入し、予算を使い切ってしまうということについては、納得できません。
 かねてからこのことを問題にしてきましたが、最近ではこれを不用額として決算にあらわすようになりました。最近11年間の不用額の推移を見ますと、1999年度は、11年間の平均に比べて9千万円近く不用額が増えています。勝手な流用を控えたという点で、一歩前進でありますが、市民の税金を有効に活用するという立場に立てば、入札の結果不用になったことが明らかになった時点で、補正予算を組んで、市全体を見て必要な新しい事業に使うことが重要です。今後この点での改善が求められます。
 また、かねてから議会で問題にしてきた食糧費については、1995年度には2800万円以上使っていたものが、昨年度は550万円へと、5分の1に削減できました。旅費についても、96年度には4200万円使っていたものが2400万円へと、半分近くにまで節約できました。金利負担についても、99年度は3億円の繰上げ償還を行い、将来にわたる利息9500万円を節約できました。この点では、行政をチェックし、正すという議会の役割が発揮されたといえます。

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