赤旗読者通信のページ
2003年6月15日号

『小矢部市政ウォッチング』ＮＯ．1（6月10日発行）に砂田喜昭小矢部市議の「半減も可能だ！市長交際費を分析する」が掲載されました。発行は、3月25日に結成されたばかりの「市民オンブズ小矢部」で、一部１００円で販売しています。発行者の了解を得て原稿の大要を転載します。記事の全文や２００１年度の市長交際費の使途明細は『小矢部市政ウォッチング』ＮＯ．１をぜひご覧ください。全国の交際費比較を追加

半減も可能だ！　市長交際費を分析する

小矢部市は２００３年度予算では市長交際費を1割カットし、４００万円を３６０万円に減額することにしました。しかし、私の見たところ、まだまだ削減が可能というのが実感です。次の内容は２００１年度の市長交際費の実態です。

市長交際費で自民党に資金提供

自民党の政治資金団体である「国民政治協会」に会費として１２０００円支出していました。市長が自身の思想信条にもとづいて個人のポケットマネーから支払うのはかまわないが、市長交際費という公金で支出するのは問題です。平成１４年度（２００２年度)からは、支払っていないそうですが、私は３月議会予算特別委員会で市長に「それまでの分は、市に返還すべきだ」と指摘したら、市長は「返すことに異存はない」と答えました。

多すぎる懇親会費用の負担

マスコミ関係者との懇親会の経費を丸抱えで負担していました。出席者からは５０００円程度の会費を集めているようですが、それで不足する分を全額市長交際費で負担していました。4月19日に開かれた定例記者懇談会は、1次会がヘルシーパルで、１２５、８９５円、2次会が樹里杏で、２６，０００円の会費を支払っています。年末にも12月26日に彦寿司で１０４，４０１円を支払っています。

本来マスコミは市民の目、耳となって、行政を監視する役割が期待されているものであり、なれ合っていると誤解されるようなことはさけるべきです。

県職員との懇談会経費の負担も問題です。7月28日にヘルシーパルで懇談会が開かれ、１０６，３４２円が支払われています。8月2日には松坂屋で県市町村課長他で昼食をとり、１０，７１０円を支払っています。

「市長はみみっちいな」と思ったのは、市新年会の会費２０００円を市長交際費で支出していたことです。これなどは、町内会長や各種団体の責任者らがいずれも個人の負担で会費を出して参加しているのです。

これらを含め懇談会会費が１１８万円で、市長交際費のなかでは贈り物と並んで一番多く、全体の3割近くを占めています。

予算を残さず使い切るために清酒券など購入

市長交際費を使い切るために、必要でもないのに清酒券、ビール券などを購入しているのではないか、という問題があります。年度末ぎりぎりの3月29日付の支出命令書では、清酒券、ビール券２６１，１２０円分を支払うように指示しています。また、同じ日に、3月6日に購入したタオル１００，９９４円分の支払いを指示しています。２００１年度は清酒などの購入は市内の何人かの業者に平均して分配したようですが、２０００年度は年度末の3月29日に一人の業者から３４７，１２０円で清酒券などを購入していました。

次の表は、市長交際費の支出命令書を会費、贈り物、香典など私なり分類してみた結果です。個々の明細は、『小矢部市政ウォッチング』ＮＯ．１をぜひご覧ください。

市長の弔電や広告料は交際費とは別に支出

このほか、市内の葬儀への小矢部市長名義の弔電、新聞社などへの広告料（市議会議長は交際費で支出）の経費などは、市長交際費とは別に、１，０１３万円（２００３年度予算による）の秘書事務費から支出されているそうです。

ある読者から人口２３万人の久留米市の市長、助役交際費の内訳が寄せられました。それによると、懇談会経費は小矢部市の１割、１１万円、タクシー代も利用するたびに支払っており、小矢部市のようにタクシー券のまとめ買いも、清酒券などのまとめ買いもないそうです。久留米市も１０００万円の交際費を使っていたそうですが、市民の監視の目が厳しくなり、１９９９年度には７００万円、現在では３５０万円だそうです。

小矢部市でも、市長交際費の半減は可能というのが、率直な私の感想です。

全国的に見ても多すぎる小矢部市の市長交際費

　市長交際費をインターネットで公開している全国の自治体と比較しますと、小矢部市長の交際費はたいへん多いことに驚きます。　岐阜県知事の交際費の約２倍も使っています。
　人口一人あたりで見ても、小矢部市は抜群に多いのが実態です。
　小矢部市でも、市長交際費をもっともっと削減する必要があります。

市長交際費の減額に苦言
　　　自民党新人市議が　
　　　　今年３月予算委で

「市町村合併や企業誘致などを抱えているときに（市長交際費の）減額はどうかと思うが。」

読者の声
飲み食いでしか市町村合併問題を考えられないとは、新人議員とはいえ、自民党は情けないね。（Ｙ）

赤旗読者通信のページへ戻る

砂田喜昭のホームページへ戻る