ウォーター


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Collage by Kijima Hajime

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2024年12月1日

◆「図書新聞」11月23日号で後藤美和子さんが、
拙詩集『その言葉はゴーヤのように』を書評して下さいました。
<「詩人は通訳者」詩でしか伝えられないもの>として、
多くの詩を取り上げて、深くご理解下さり、感謝いたします。

◆サロン菊名で小熊秀雄に出合う 12月3日16時30分から18時30分
<スペース弥平>今年の小熊秀雄賞受賞の姜湖宙詩集『湖へ』などについて

◆佐川亜紀新詩集『その言葉はゴーヤのように』が
◎「現代詩手帖」年鑑号で細見和之さん高良勉さん等の方々が今年の収穫に推薦。
杉本真維子さんの書評コラム「詩はいま」共同通信配信でご紹介頂きました。
「「違い」に光を当てる。言葉と人間の複雑さをゴーヤの苦みと重ね合わせる」
「戦争など深刻な危機に直面する現代だからこそ、詩の力を信じて
人と人の間の「深い谷」を渡ろうとする。」

◆ソマイア・ラミシュ詩集『私の血管を貫きめぐる、地政学という狂気』刊行!!

「韓国詩」
ハン・ガンさんについて。しんぶん赤旗11月10日(24・12)
ハン・ガン『少年が来る』光州事件の死者への魂の呼びかけ。
『菜食主義者』人間の暴力と肉食への抵抗が美しい文体で表されています。
『息子と観る「ソウルの春」』のご紹介(24.10)
『韓国・光州事件の抵抗詩』のご紹介(24・7・9)


佐川亜紀の詩
「選ぶ花」(しんぶん「赤旗」11月12号掲載)
「割れた窓」(「潮流詩派」279号に掲載)
「アジアの花々」(「詩人会議」8月号に掲載)
「小鳥」新井高子さんの詩誌「ミて」167号に掲載して頂きました。
「約束」を藤井雅人さんに英訳して頂きました。(24・8)


「詩誌・詩集」
『ミャンマー証言詩集 いくら新芽を摘んでも春は止まらない』(24・12)
『コッソンイ』朝鮮学校児童・生徒たちの詩と作文集のご紹介(24・11)
森達也著『九月はもっとも残酷な月』のご紹介(24.10)
◎柳春玉さんが、画期的な『中国現代詩人文庫』5巻を翻訳・出版!
しんぶん赤旗4月7日に『密航のち洗濯』の書評を書きました。

◆佐川亜紀新詩集『その言葉はゴーヤのように』
(土曜美術社出版販売)9月1日出版!ぜひご一読を!
朝日新聞宮崎県版「記憶の森」411で本多寿さんが、
「沖縄というリトマス試験紙」という題でご紹介下さいました。(10・8)
「ウエッブアフガン」、瀬崎祐さん、柴田望さん、山下徹さん、
松尾真由美さん、内山加代さんのX、ブログでもご紹介頂きました。
ウエッブアフガンの記事へ

◆日韓対訳詩選集『韓国・光州事件の抵抗詩』(金正勲・佐川亜紀訳)彩流社より刊行!
韓国MBCテレビニュースで紹介されました!

◆第56回横浜詩人会賞は、蜷碧斗詩集『ひかりのような』(七月堂)に決定!
◎10月14日14時から横浜開港記念会館にて授賞式!私も講演をしました。

◆京都芸術大学の芸術学舎で私が担当する通信秋講座が無事終了。
石垣りん、堀場清子、石川逸子、パレスチナ、韓国(ハン・ガンの作品も)
ミャンマーなどの詩への旺盛なご関心に感謝いたします。
藝術学舎WEBサイトへ



◆「第24回 輝け九条!詩人のつどい in 静岡
78人の方のご参加で、充実した盛会になりました!
◎講演「詩は世界の共通語」佐川亜紀も好評を頂きました。以下の報告へ。

◆新井高子さんの詩誌「ミて」第167号<追悼 唐十郎>に拙詩「小鳥」をご掲載頂きました!
「ミて・プレス」のトップへ


「女の名詩集」
「麻生直子詩集 アイアイ・コンテーラ」のご紹介(24・7)
「茨木のり子の自然と社会」(24・6)
「高良留美子の詩における生命と原発」(24・5)
『新井高子詩集 おしらこさま綺聞』東北おんば言葉を生かした名作(24・4)



◆第57回小熊秀雄賞は姜湖宙詩集『湖へ』に決定!。
「小熊秀雄」選評を書きました。(最終候補6冊について)
小熊秀雄のHP



◆2年間の理事長業務を終えました。
ご協力いただき、ありがとうございました。
日本現代詩人会のHP へ 。



■徴用工問題で韓国の肩代わり案には被害者・市民も納得していません。
日本側は誠意ある謝罪と対応をすることが大切です。
「韓国は敵じゃない声明の会」 ホームページのURL「声明」です。



<高良留美子さんの詩を読む会>が「高良留美子資料室」で開かれました。
◎『高良留美子全詩』(土曜美術社出版販売)ついに刊行!!
詩人ご本人が改訂した、新しい全詩。みずみずしい感性と鋭い歴史批評の極致!
◎高良留美子さんの仕事が分かるHPが開設されました。 『高良留美子資料室』 へ。


・アンソロジー詩集『今このとき―九条を』をぜひお読みください。
★「第7回 平和祈念のつどい・東大阪」で
アンソロジーから石川逸子さん、うえじょう晶さんらの詩が朗読されました。

◆『佐川亜紀詩集』についてご高評頂きました。
・永井ますみさんがHP「山の街から」の「詩書の立ち読み」に
拙詩「三月末の雪の日に」「爪の中の魚」「返信」「押し花」「積みわら」
「わたしはわたしの歌をうたう」の6篇も掲載して下さいました!多謝!
「交野が原」93号でぱくきょんみさんが「秘めながらも、激流する」と
『佐川亜紀詩集』を書評して下さいました。
・「エウメニデス」第64号でで小島きみ子さんが「読書日記」で
感想を書いてくださいました。
◆「図書新聞」7月23日号で河津聖恵さんに『佐川亜紀詩集』の
ご書評を掲載して頂きました。
「魂のダイバーが捉えた深海の真珠の輝きは、世界の痛みから
放たれる命の声だ」過分のお言葉に感謝します。
・「潮流詩派」270号で山本聖子さんが紹介して下さいました。
『佐川亜紀詩集』を河津聖恵さんのツイッター、
・本多寿さんが「朝日新聞」宮崎版「記憶の森」で、
   ・光冨幾耶さんが「神奈川新聞」で、
杉野紳江さん、村田譲さん、柴田望さんのブログで、
横浜詩人会のHPでご紹介頂きました。多謝!




◆『オール東大阪教科書運動報告集 教育の独立を取り戻すまで』
(東大阪市民の会 責任編集・丁章)が
「2022年第4回むのたけじ地域・民衆ジャーナリスト賞」優秀賞受賞。
◎8月21日「丁章さん講演会 無国籍者の視座から」エルおおさか5F。

◎『アイヌモシリの風に吹かれて』を「図書新聞」5月28日号で書評させて頂きました。



◆ロシアへの即時停戦・撤退要求は緊急に必要ですが、
日本の平和憲法こそ未来への道標です。
アンソロジー『今このときー九条を』(九条の会・詩人の輪編)
が2月22日に刊行されました。ぜひお読みください。
申込「九条の会詩人の輪」sijinnowa@gmail.com



■朝鮮学校の授業料無償化について、最高裁が広島朝鮮初中高校
の上告を棄却したのは不当です。人権無視の考え方を変えないと未来はない。

★『韓国文学を旅する60章』(波田野節子、斎藤真理子、きむふな編、明石書店)
文貞姫さんの項を書きました。

★東大阪で教科書運動、「表現の不自由展」開催を闘った詩人の丁章さんが
『朝鮮籍とは何か』(李里花編著 明石書店)、『憲法を生きる人びと』
(田中伸尚著 緑風出版)にて自身の人生から人権を語っています。
カナダ9条の会オンライン講演第二回「李里花さんを迎えて
朝鮮籍とは何か トランスナショナルの視点から」で丁章さんも発言。YouTubeで公開。


◆詩誌『いのちの籠』を<戦争と平和を考える詩の会>が発行しています。
第49号に改正国民投票法への疑問を書きました。
丁章さん、李芳世さんの詩も掲載しています。  
ご覧になりたい方(定価350円・年間購読料1000円(年3回送料共)
購読・参加希望の方は下記にご連絡ください。
 〒143-0016 東京都大田区大森北1−23−11 
甲田四郎 TEL03・3761・8454


◆2020年の日本詩人クラブの詩界賞に韓成禮訳『金永郎詩集』が
推薦されました。惜しくも受賞は逃しましたが、推薦はうれしいことです。
日本詩人クラブのHPへ 


立教大学平和・コミュニティ研究機構のHP
「研究・研究者紹介/書評」で
「いのちの籠」、「詩と思想」韓国詩特集を
ご紹介頂きました。


◆佐川亜紀の新詩集『さんざめく種』刊行しました。
好評です。問題作です。
(土曜美術社出版販売・2100円)
「朝鮮新報 電子版」、
ブログ「瀬崎祐の本棚」で書評して頂きました。
「詩人会議」11月号で瀬野としさん、
「詩と思想」11月号で苗村吉昭さんに書評して頂きました。
詩誌「青い花」88号で高橋玖未子さんに書評して頂きました。
詩誌「葦牙ジャーナル」132で石黒忠さんに書評して頂きました。
神奈川新聞(11月8日)で柴田千晶さんに書評して頂きました。
石川逸子さんの「風のたより」に「積みわら」を掲載して頂きました。
「天童山文庫」(田中国男氏)69号(17年秋号)に紹介して頂きました。
潮流詩派252号(18・1)で鈴木茂夫さんに紹介して頂きました。
HP「鈴木茂夫の現代詩」でもご紹介頂きました。
「詩と思想」3月号で青木由弥子さんに書評して頂きました。
「別冊 詩の発見17号」で山田兼二の「詩集カタログ」に収録して頂きました。
永井ますみさんのHP『山の街から』に4編ご紹介頂きました。

◆韓国で『在日ディアスポラ文学全集』ついに刊行!
東国大・金ファンギ教授らのご尽力。
私の論文『在日詩のクレオール性をめぐって』も収録。




◆『宗秋月全集 ―在日女性詩人のさきがけ』ついに刊行!
(高良留美子・佐川亜紀・清水澄子・朴和美編)
<言葉の制服を着ないで宗秋月の詩は書かれている。
この作品集の刊行は、私たち日本語を使うものに
日本語の再考をうながす。(鶴見俊輔)>
<またとはもう現れはしないだろう。宗秋月の得がたい詩才に
比べられるだけの詩は。>(金時鐘)
※朝日新聞、毎日新聞、京都新聞に書評が掲載されました。
※ノーマ・フィールドさん、道浦母都子さんも推薦!
【土曜美術社出版販売・4200円+税】


「連詩」 
「日中四行連詩」<大連・蘇る思い出>の巻
「女性四行連詩」<七色>の巻 UPしました。
「カリヨン通り」16号発行




韓国光州アジア文化センター<A・C・C>のHPへ


『金達鎮詩集 慕わしい世界があるから』
(土曜美術社出版販売)刊行しました。
●東京新聞の9・26夕刊・新刊紹介に掲載されました。
金達鎮文学館のHPへ




  ◇以下のサイトで詩人の中村純さんがメッセージを募っています。
「ことばといのちの尊厳を閉ざされないために」
安保法制に反対する表現者・出版・メディア人の非戦メッセージ

◇九条の会の詩人の輪が声明を発表しました。
「九条の会」アピールに賛同する詩人の輪のHP




●●●反戦詩集のHP「戦争に反対する詩のページ」英訳も30編●●●
     ご友人にもお知らせください。
      http://www2u.biglobe.ne.jp/~sagawa/hansen.htm 
「反戦詩」「戦争に反対する詩人たち」の紹介はここに移動しました。

書家の宮本洋志さんが高明浅太さんの「へんじがない」を
書の作品として書き発表してくださいました。
第67回独立書展(公益財団法人 独立書人団)
2019年1月9日から21日(国立新美術館)







<以前の記事>

◎「赤坂朗読サロン」にて佐川亜紀の詩を朗読して頂いた番組が
オンデマンドで聞けます。
ホームページhttp://school.radionikkei.jp/roudoku/post.htmlより オンデマンド、
ポッドキャスティングにて聴取可能です。
講師の武藤直路さんに私の詩でお兄様の武藤一羊さんの言葉を思い出されたと
おっしゃって頂きうれしく思いました。

◎10月14日の第19回クロコダイル朗読会の様子が、石田瑞穂さんのブログにUP
されています。石田さんの端正な6行詩を朗読でうかがい、死者への思いが切実に
伝わり起承転結の4行詩にはしなかったわけに納得しました。池井昌樹さんは、
新詩集『手から、手へ』を暗唱。家族と人間の要が温かく厳しく伝わります。
主宰者の浜江順子さんは力のこもった朗読。多言語、多彩な趣の朗読会でした。


「朝鮮新報」寄稿文をUP(7月)。「朝鮮新報電子版」にも掲載して頂きました。

●詩と写真の展示 福島の被災地の犬猫を救う横浜の会
横浜わんニャン会のブログ


◎新詩集『押し花』好評発売中!第46回日本詩人クラブ賞受賞
忘れてはならない歴史のページにはさまれた押し花。
3・11以前以後を通じ底流にある日本の、文明の闇をみつめた私の新詩集が出ました。
アジアの歴史をテーマにした「豆腐往来」「セロリの別称」「ここで 生きる者たち」
「花は時の手のひらを開く」「言葉の足裏」(前に朝日新聞掲載)、沖縄の「サンゴ」、
3・11後に書いた「始原」「龍の爪」「生命の目盛」など、困難な時代に私なりに試みました。
(土曜美術社出版販売・2100円)

瀬崎さんのブログ 「瀬崎祐の本棚」でご紹介頂きました。
「愛のうたの絵ほん・高畑耕治の詩と詩集」でご紹介頂きました。
「詩はどこにあるか 谷内修三の読書日記」でご紹介頂きました。
日経ラジオ「赤坂朗読サロン」で私の詩集『押し花』を丁寧に朗読して下さり、
講師の武藤直路先生、朗読の皆様、ありがとうございました。
皆様の個性的なリズムや声で作品に新たな息吹が吹き込まれました。


■「韓国近現代文学事典」527ページの画期的な大冊が出ました!
(クォン・ヨンミン編著・田尻浩幸訳・明石書店・8000円+税)
主要な作家・作品485項目に及ぶ体系的で充実の労作。
私の訳書やこのHPも紹介されています。


韓国エネルギー正義行動のHP  

■大阪朝鮮学園支援府民基金(ホンギルトン基金)のお知らせ
朝鮮学校への「高校無償化」適用を実現し、大阪府・大阪市などの
自治体からの 補助金の復活を目指して、224団体・個人の賛同のもと、
2012年3月1日に結成さ れた「無償化連絡会・大阪」の呼びかけで、
「大阪朝鮮学園支援府民基金(大阪 府民基金)」が立ち上がり
「ホンギルトン基金」として活動しています。  
河津聖恵さんのブログへ


●福島県南相馬市の除染を進め、子どもたちが本当に安心して暮らせるよう
呼びかけられています。現在も放射線量が高い状態が続いています。
「はらまち九条の会」HPへ


●反原発・神奈川http://611kanagawa.org

■【新刊のお知らせ】
◎『金一男詩集 道の辺に野あざみ』韓国の定型詩・時調を現在に甦らせた在日韓国人二
世詩人の詩選集。世界定型詩人大会にも参加。「海峡を渡る春風のように/流れの上に白
鷺が降り立つと/雪解けの水がいっせいに歌いだす」(日本文学館。1200円+税)

◎『上野都詩集 地を巡るもの』「同じ岸辺をはさみ/別々の名で/臨津江(イムジンガン)
と漢江(ハンガン)/同じ季節(とき)を/ほんの手の届く近さに結びながら」「地を巡る
ものあってこそ/人は出会い歌う」(「地を巡るもの」韓国詩の翻訳や在日韓国文人協会の
詩誌「大地」の編集に携わった上野さんの第4詩集。自然の恵みを感じながら、日本の現状
を憂い、朝鮮半島の平和を祈る作品は凛として端整です。(コールサック社。2000円+税)

◎『中村純詩集 3・11後の新しい人たちへ』原発事故後、幼い子供の母親として真剣に
考え実行した体験から切実に語りかける詩集。「私たちにできることは/真実を探し続ける
こと 伝え続けること/闘い続けること あなたたちを連れて逃げること」
(発行内部被曝から子どもを守る会 関西疎開移住(希望)者ネットワーク300円)

◎『李哲詩集 胸をくだいた合いことば』在日文化を世に知らしめた「季刊 三千里」発行人
であった李哲氏は最近逝去されました。「三千里」に連載された詩をまとめた詩集が没後
刊行され、遺された言葉の重みが伝わります。<さきがけの人々の/胸をくだいた合い
ことば/「朝鮮人は朝鮮人を打たず」を想い出す>朝鮮半島の、人類の平和への祈りが
<異域で齢をかさね>時代という名のあらしに吹き荒ばれた日々からあふれ出ます。
(新幹社 2000円+税)

◎『キム・英子・ヨンジャ歌集 百年の祭祀(チェサ』「いなり寿司巻き寿司近所に教え乞い
オモニ作りき運動会に」「連行の歴史は知らず運動会に炭坑節を歌い踊りき」
「韓の姓と故郷(コヒャン)の地より名づけたる安蘭けい遂にトップとなりき」
1960年生れの在日韓国人二世である作者は、日常生活・大衆文化の面でも日本の影響を
受けましたが、その中で韓国と在日の歴史に痛みを感じます。2010年が「韓国併合」百年
にあたり、家族で続いてきた祭祀があります。(短歌研究社・2500円)

◎『伊賀ふで詩集 アイヌ・母(ハポ)のうた』1913年アイヌ民族の家で生まれた伊賀ふでは
口承文化のアイヌ語を音声やノートに記録しました。意訳詩、アイヌ語を交えた詩、対訳詩
などはたいへん貴重な作品です。「エカムイ(雷神)が 美しいゆりかごに乗り/海のかなた
へ 消えて行く」「エカムイ シンダ/アートゥエ トゥンナ」。音声CD「はるとりのウポポ」も
希少で価値の高いものです。(麻生直子+植村佳弘編。現代書館2400円+税)

◎『ワルシャワ・ゲットー詩集』(イツハク・カツェネルソン著 細見和之 訳・解説)
ワルシャワ・ゲットーで暮らし、そのただなかで作品を書き、埋めたり転写して残すことが
できた稀有な詩集です。自分だけではなく妻や息子も奪われ、死を目前にしながら、非常
に力強く、誇り高く歌い上げているのに驚嘆します。「さあ、歌おう、ユダヤ人たちよ、一つ
の歌を一緒に歌おう」訳者によれば形式も備え、格調高い響きです。(未知谷・2000円+税)

◎『李承信詩集 花だけの春などあろうはずもなし 短歌で綴る日本人への手紙』
「母の如き歌碑立つ文学の故郷には桜と槿が春遅く咲く」母が高名な歌人である
李承信さんが東日本大震災に際し、「母の真心が通じたように、ここにある真心も
また傷ついた一人一人の魂に伝わることを切に願って」激励の3行詩を韓国語で
書き、さらに流麗な日本の短歌にした稀有な詩集です。(韓国・ソチョン社)

◎『鄭喜成詩集 詩を探し求めて』初期の端正なリズムの詩から、70、80年代には社会
現実の叙事に近づき、2000年代は「世の中が変わってしまった」という苦さも噛み締める
詩人にとって「詩は届くことのない恋しさ」なのです。「発表されなかった詩二篇/胸に抱い
ているだけで わたしは富める者だ」という純粋さを保持した感動の詩集。
(牧瀬暁子・訳・解説。藤原書店 3600円+税)

◎『韓龍茂詩集 父の声 母の声』「生前故郷済州島のことを/話された父//今異国の地
日本に/母、外祖母と共に//静かに眠っている/私たちを守りながら//私たちにとって
は/ここが墓地聖なる墓」(「墓地」)故郷を離れ、異国日本で苦労しながら、子供達を慈しみ
育てた父母の記憶。在日二世詩人の作者を励ます声を思い返し、自らの人生をたどり、
祖国統一、済州島の人々との出会いを一心に願う55の詩篇。(彩流社・1600円+税)

◎『愛沢革詩集 石のいた場所』父のズボンのポケットに残された小石。中国から持ち帰った
小石が知る日本の残虐な過去。幼い頃亡くした父への悲しみを底流としながら抒情を超え、
石の来歴の叙事詩に至る重厚な詩行。紀州鉱山で死んだ朝鮮人労働者らの恨が解けるまで
真相をつきとめ縁をむすぶという意志を感じる詩集です。(土曜美術社出版販売・2625円)

◎『嶋博美詩集』既刊の詩集「芋焼酎を売る母」、「父の国 母の国」などの完本を収録した
文庫版です。特に、朝鮮への望郷の思いにかられながら芋焼酎を売って貧しい家計を支え、
なのに子供から結婚式出席を拒まれた母の悲しみは深いです。(砂小屋書房・1500円)

◎『崔勝範詩集 渤海の息吹を訪ねて』(志賀喜美子訳)遣渤海使が1200年前にあったそう
で、日本にとっても文化を学んだ縁のある地だそうです。「日光殿を偲んでみる/月光殿を
偲んでみる/渤海の昔日の/光と面影を偲んでみる」「世の中は/千何百年も移り変わっても
/懐かしさは/同じか」歴史の地を訪ねる紀行文と詩。(本多企画・1575円)

◎『河津聖恵詩集  ハッキョへの坂』<朝鮮学校授業料無償化除外反対>に詩人として声を
上げた表題詩をふくむ、他者へと燃え渡されていく20の詩篇。朝鮮問題をこれほど豊饒で
華麗な言葉で書いた詩集はないでしょう。「ひとは一つの詩とともに生まれてくる」という詩への
ゆるぎなき熱い信頼、未来への光に満ちた想像力と日本への批判性が際立つ詩集です。
「真実の痛みがおりてきたからこそ/ほんとうの出会いが熱くたちのぼってきた」
(「友だち」)(土曜美術社出版販売・定価2100円)
『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』
詩と短歌の原点である「うた」が本来持つ「うったえる力」。   
79名の詩人・歌人が除外問題に向き合ったアンソロジー。(販売は終了)
韓国版も韓国で発行されました。2011年11月。

◎「地に舟をこげ」5号。「賞・地に舟をこげ」受賞2作発表。
李貞順さんの「樹を植えに行った話」は、アメリカ、多民族社会での起伏に 富んだ人生が
スケール大きく書かれています。日本で就職ができなかったという事実は受賞作2作に共通し、
そこが実力本位のアメリカとの違いで、現在の日本の問題でもあります。ベトナムの女性、
黒人の先生の言葉は 意義深いです。オバマ大統領誕生にも接し、世界史的視点が魅力です。
もう一作のぱんちょんじゃさんの「母の他郷暮らし(タヒャンサリ)」は次々に
襲い掛かる困難な生活を才覚と労苦で生き抜いたお母さんに 圧倒されます。
姜尚中氏の小説「母オモニ」と読み合わせても 興味深いです。
記録の大切さを感じさせる2作です。アンケート「韓国併合百年 在日女性の現在」は
率直な回答もあり、さまざまな意見と人生が分かります。(社会評論社・1200円+税)

●『日韓環境詩選集 地球は美しい』(土曜美術社出版販売/2800円。420ページ)
金ユンさんの詩「チェルノブイリ・ジェネレーション」、
新井豊吉さんの青森県東通原発に触れた「浮き球」も収録しています。
「地球環境の危機の時代に東アジアの叡智を表す」
金南祚、金光林、高銀、金芝河、金宗吉、申庚林、成賛慶、
新川和江、谷川俊太郎、金時鐘、白石かずこ、伊藤桂一、吉増剛造、石川逸子ら
日韓詩人370編を収めた画期的詩選集。新聞、雑誌で取り上げられています!

◎『大正女性文学論』(新・フェミニズム批評の会)羅恵錫(ナ・ヘソク)についての評論
(江種満子著)が入っているのは画期的です。副題に「欲望」と「欲心」をめぐる試論と
あり、女性の内部の解放に言及したことも注目されます。従来は朝鮮独立運動の面から
の照明が多かったと思います。日本の大正時代の意欲と限界を示してもいます。
(翰林書房・4000円+税)

◎アライ=ヒロユキ著『宇宙戦艦ヤマトと70年代ニッポン』実写化が話題になって
いる大ヒット・アニメをサブカルチャー史、日本の社会・文化思潮、資本とアニメ、
戦争の記憶など多方面から解剖する非常におもしろく、タイムリーな本です
(社会評論社、2300円+税)

◎『丁海玉詩集 こくごのきまり』法廷通訳人としての体験をもとに被告の側から法廷で
行使される「こくご=日本語のきまり」をあきらかにした諸篇は想像力と批評性に優れ
ています。思いやりのある感受性と繊細な表現が新しい詩を生みだしました。
「日本語とアイデンティティーのはざまで自ら悩んで母国語を身につけた在日世代の
詩人でなければ、とうてい詩にはならない詩の、詩集である」(金時鐘帯文)
(土曜美術社出版販売1800円+税)

◎『韓龍茂恋愛詩集 命ある限り』人を愛する思いをまっすぐに表わした詩集。
韓龍茂氏は、『金洙暎(キム・スヨン)全詩集』(彩流社)などの翻訳も あり、何事にも
真摯な精神が流れている。 「恋をすると/すべてが新し く見える」(「恋をすると」)
と歌っているが、新鮮な感情 を思い出させてくれる詩集で ある。 (彩流社・1600円)

◎『コ・ヒョンヨル詩集 アジア詩行 ―今朝は、ウラジオストクで』(李美子訳・写真柴田三吉)
被爆朝鮮人を描いた詩人が広島を訪れ「まだ閃光がある」と感じ、アジアの急速な文明への
危惧と悠久の自然や歴史をふまえ た深い哲学性に富んだ詩集。(コールサック社1428円)

◎『ぱくきょんみ詩集 すうぷ』2010年1月発行ですが、1980年初版の作者第一詩集の復刊。
最初からモダニズム詩を書くのは在日文学のなかで珍しいことです。ガートルード・スタイン
の翻訳者であり、かつ民族音楽、舞踊を追求する姿は、言語とは何か、詩とは何かの根本を
絶えず考えさせてくれます。(ART+EAT BOOKS 03・6413・8200。1050円)

◎『「在日」と50年代文化運動』朝鮮戦争のさなかに在日朝鮮人自身が編集し発行し
た詩誌『ヂンダレ』、その後の『カリオン』。政治激動の時代と格闘し、現在にも生きる
優れた問題作を発表した同人誌を復刻し、読み合い、シンポジウムにより深め合った
貴重な記録と作品が収められています。(人文書院 2200円+税)

◎『金時鐘四時詩集 失くした季節』沈黙10年の後に発光する言葉。現在の朝鮮半島に、
日本に、世界に鋭く迫り、内省の錘を深く沈めた極限の詩集。抒情を否定し続けた詩法
で、季節を裏切る時節を、情が結晶した記憶を刻み込んだ作品集です。
「木よ、自身で揺れている音を聞き入っている木よ、/かくも春はこともなく/悔悟を
散らして甦ってくるのだ。」(藤原書店2500円+税)

◎『朝鮮文学の知性 金起林』代表作「海と蝶」で初期モダニズム詩人として頭角を現し、
解放後、社会批評家としても時代をリードしながら、朝鮮戦争下に消息不明となった詩人
を日本で初めて本格的に紹介した本です。(青柳優子編訳・著。新幹社2400円+税)

◎『王秀英詩集  パンソリ』韓国で詩人として認められ、女性雑誌の元特派員として
日本に在住しユーモアあふれるエッセイを発表して来た詩人の2冊目の日本語詩集。
異国で長く暮しながらも異国語で書く違和感と寂しさを明確な文体でつづり、言語と人間の
根元にふれています。(北めい(さんずいに冥)社<03・5155・8285>2000円)

◎オ・ジョンヒ小説集『夜のゲーム』1979年に発表し李箱文学賞を受けた「夜のゲーム」
はたいへん知的な作品です。民主化される前の閉塞した空気の中、手の内を互いに
知りながら夜ごと花札を続ける父娘。韓国社会を支配する家父長制が絶対的なものでは
なく、共犯的に役割を演じることによって成り立っているという洞察がみずみずしい文体で
描かれています。韓国で映画化され、日本でもゆうばり映画祭で特別賞を受賞し、
DVDも発売中です。(波田野節子訳・段々社<03・3999・6209>1700円)

◎『崔龍源詩集 人間の種族』「この地上のあらゆる国が かなしく そしてせつない」
(「とんぼの国」)。自らの「コリアの血と日本の血」を通して「ほんとうの生の由緒」に、
世界の愛に至ろうとする美しい絶唱。柔らかな抒情性とみずみずしい自然性に
満ち、祈りのうたが切実に響いてきます。(本多企画0985-82-4085 2625円)

◎『韓流百年の日本語文学』(木村一信・崔ゼチョル編)意欲的な日韓合同企画で、
「韓流」とあるので柔らかく見えますが、私にはむしろ日韓文学研究のいろいろな
問題点を鮮明にしているように感じました。歴史主義、倫理主義、実証主義、
構造主義など研究方法による評価のズレなど今後さらに課題となるようです。
多彩な題材で、作品年表付きの刺激的な本です。(人文書院・2800円)

◎『金太中詩集 高麗晴れ』苦味を深く沈ませ、自在な詩境で暴雨風の人生も
高麗晴れに歌い上げる円熟の詩集。「地ノ底カラ/サンザメキトモ/哄笑トモ
知レズ/湧イテクル/重唱ノ調べ」(地ノ声」)(思潮社03-3267-8153 2800円+税)

◎『ユン健次詩集 冬の森』妻を失った悲しみとともに振り返る「在日を生きる」原点。
雪景色のように自然を清明な背景としながら、簡潔な表現で刻む批評と叙情の言葉。
若き日の詩集『旅路』も収録。(影書房03-5907-6755・2000円+税)
「朝鮮新報」に書評を書かせて頂きました。

★お知らせ★ 
●詩集は小出版社で発行していることが多く、直接電話してください。

●『済州島詩人選 風と石と菜の花と』(大村益夫編・訳。新幹社2000円+税)
<韓国の中でもっとも苦難をなめてきた済州島の文学は、もっとも人間的であり、
もっとも韓国的であり、そのことを通じて、もっとも世界文学たりうるのではないかと
思う>(訳者解説)対訳も入った朝鮮文学研究の第一人者による優れた訳詩集。

●在日三世詩人・丁章さんの第一エッセイ集『サラムの在りか』好評発売中!
(新幹社2520円)「サラム」とは朝鮮語で「人間」のこと。「在日」と「朝鮮」「日本」の
間で、既成の価値が揺らぎ、生き方が多様化するなか、悩みながら得た
自分の在りか。21世紀の人間への提言が自分の体験から発信されています。

●『韓成禮詩集 光のドラマ』(書肆青樹社 TEL04―2920―2933。1800円)発売中。
韓国文学と日本文学をエネルギッシュに双方に翻訳紹介してきた詩人の新詩集。
交錯する文化と言語のおもしろさを官能性と知性で豊かに表現しています。

●「社会文学」(日本社会文学会)29号に金芝河詩人が「東アジア詩人の役割」を
特別寄稿。翻訳紹介しました。

●『文泰俊詩集 鰈(かれい)』(岩崎理予子訳・佐川亜紀解説)が発売中!
1970年生まれで、数々の重要な賞を総なめにした期待の仏教詩人・文泰俊。
日本語の初詩集です。(土曜美術社出版販売03-5229-0730)
「文泰俊(2)」で紹介しています。
   
●『空と風と星の詩人 尹東柱評伝』(宋友恵著 愛沢革訳)
日帝時代に日本に留学しながら、朝鮮語で清純な詩を書き続け、27歳で
福岡刑務所で獄死した詩人の決定版評伝ついに出版!
600ページ以上の大冊で綿密に人物と時代を浮かび上がらせています。
(藤原書店 6500円+税)

●『安在珍詩集 水音は道になり』(鴻農映二訳)
韓国を代表する詩朗誦団体「ソウル詩壇」代表の日本語訳第一詩集。
「流れる川がついに一つ処に留まるよう/水鳥は高い枝にとまり/無心に歌うたう」
(各2000円+税。東京文芸館。〒132-0002東京都中央区湊3-18-15-501
入手は難しいかもしれません。) 

●『中村純詩集 海の家族』詩と思想新人賞受賞詩人の最新詩集。
子の誕生をフレッシュな表現で描き、世界をみずみずしくさせています。
「君は私にちいさなお尻を向けて/砂浜を 這っていく」(「海」)
(土曜美術社出版販売2100円)

●『全美恵詩集 ことばの温度差 こころの距離感』
通訳者、翻訳者として活躍する作者の体験と楽しい言語感覚から生まれた詩集。
「ハングルぐるぐる抄」などはハングル学習の興味を増します。
(1800円。私家版なので、ご連絡は佐川に)

●『朴堤千詩集 荘子詩』高貞愛訳 長い詩作のエッセンスが盛られています。
「この世に存在するものたちは/出会って別れるのはもちろん 
ひとりで経験する傷を/だれもが自分の体にとめどなく詩にして残すそうです」
1500円。ゆすりか社。HP は http;//yusurika.com

●『朴柱澤詩集 時間の瞳孔』(韓成禮編訳・思潮社・2400円+税)
時間を哲学的、美学的に構築した清新な言語派詩人の待望の日本語訳。
(思潮社03-3267-8153)

●金時鐘訳『尹東柱詩集 空と風と星と詩』
(1800円+税・もず工房・06-6768-2135)
●金時鐘訳『再訳 朝鮮詩集』(2800円+税・岩波書店)
上記二冊は、いろいろ書評が出て、有名すぎて紹介が遅れたのですが、
在日詩の第一人者・詩人金時鐘が原文を可能な限り生かしながら新たな詩境に
高めた各界注目の翻訳詩集。

●『写真で見る在日コリアンの100年 在日韓人歴史資料館図録』
東京・麻布にある在日韓人歴史資料館に所蔵されている資料をはじめ
貴重な物品が多くの写真で記録され、歴史が非常に分かりやすく、
迫力をもって伝わる図録。詩も収められています。
(2800円+税 明石書店)

●『思想体験の交錯 日本・韓国・在日 1945年以後』
尹健次著 岩波書店(4900円+税)敗戦/解放の1945年から今日まで、
日本と韓国と在日の思想の交錯あるいは非交錯を社会状況や詩史と
多層に重ねながら、読み解き、問題を提起する大冊の労作。

●朴ヒジン詩集『一滴の出会い』『四行詩集 七月のポプラ』(鴻農映二訳)
<古今東西が こうして わたしの中で/出会い 一滴の露に昇華する。>
韓国の重鎮・朴ヒジンの初の日訳詩集。自在な表現の見事な結実。
(各2000円+税。東京文芸館。〒132-0002東京都中央区湊3-18-15-501
入手は難しいかもしれません。)
 

●『鄭浩承詩選集 ソウルのイエス』(韓成禮訳・本多企画2100円)ベストセラー詩人
として名高い鄭浩承の初の日訳詩選集。「愛して、そして死んでしまえ」の詩句はよく
知られています。比喩と想像力がゆたかで民俗性に富んでいます。
訳が的確で、解説も丁寧。詩人の全貌が理解できる好著。(0985-82-4085)


◎『呉世榮詩集 時間の丸木舟』なべくらますみ訳 韓国モダニズム詩を代表する
呉世榮の最新詩集。木など自然への思いと、砂漠に象徴される文明終末風景が
印象的。訳は明確で読みやすいです。
(土曜美術社出版販売・2000円)03-5229-0730

◎『韓国現代詩の魅惑』(金應教著) 近代詩人・李相和や白石から、社会参与派の
高銀、申東曄を経て、2000年代の詩人たちにいたる通史的な観点を持つ明解な
詩人論、作品論集。(新幹社。3500円)03-5689-4070

◎『朝鮮最初のモダニスト 鄭芝溶』(吉川凪著)日本留学時に北原白秋に激賞された
鄭芝溶についての本格的研究。実証的で豊富な資料、多角的な視点で鄭芝溶を親し
みやすく解説した本。(土曜美術社出版販売・2500円)03-5229-0730


◎『コロニアリズムの超克』(鄭百秀著)新しい国際的観点から自民族中心主義を
超えて、支配と交流の実相を鋭い分析で読み解く画期的ポストコロニアリズム文化論。
(草風館。2500円)047-723-1688


◎金太中詩集『仮面』「凄絶に明け暮れた」在日の日々を振り返りながら、憐憫を
 拒否し、宇宙的思索を深め、苦味と哀悼を噛みしめる高潔な詩集。
(思潮社・2800円+税)03-3267-8153

■『続現代日本生活語詩集』方言と言わず、生活語として全国の詩人たちが参加。
 私の作品も収録されています。若者言葉ですが。(1524円。澪標)

■『青き闘球部』東京朝鮮高校ラグビー部の創設から全国大会を目指すまでの記録。
ラグビーは在日の間ではマイナーなスポーツですが(主流はサッカー)、
厳しい環境の中、力をつけてゆく様子が活き活きと描かれています。
生徒、監督、先輩の姿は個性的で、映画「パッチギ」に似た面白さがあります。
差別も受けますが、日本の高校との対戦交流は未来を感じさせます。
「小学館ノンフィクション大賞」最終候補作。
(リ・スンイル著 ポット出版 1900円+税)


◎緊急!パレスチナの状況について伊藤芳博さんの以下のHPをご覧下さい。

伊藤芳博さんのHPでは、既刊詩集が読めるほか、パレスチナ写真集
  世界を追うコーナーなど見応えがあります。

◎詩演家・イルボンさんのオフィシャル・サイト「迷子放送」開設。
画家矢野ミチルさんとの往復書簡・おもしろい詩・絵・写真公開中


■横浜詩人会のHPができました。よろしくお願いします。
http://yokohamasijinkai.web.fc2.com/

■光冨いくやさんのHPとリンクしました。http://mitsutomi.web.fc2.com/
光冨さんは、横浜詩人会・「狼+」・「文学極道」などでご活躍の気鋭の詩人です。


■『高銀詩選集 いま、君に詩が来たのか』(藤原書店)ついに刊行!
 (金應教編、青柳優子・金應教・佐川亜紀訳。崔元植・辻井喬解説。3600円+税)
 ノーベル賞候補にもあがっている韓国社会派詩人を代表する高銀。
 第一詩集「彼岸感性」より最近作まで、高銀のおよその全貌が分かる画期的出版! 
 写真も多く、解説も充実しています。

◎萩ルイ子詩集『愛の迷路』日本人の母と朝鮮人の父の間に混血として生きてきた
 作者。父母の、また自らの恋愛の迷路に苦しみながら希望を求める切実な声が
 響いてきます。(新幹社・1800円)03-5689-4070

◎王秀英詩集『ナム(木)』韓国生まれで、詩人として認められた後、日本に女性誌
 特派員として来日。練達な日本語ですが、詩情は韓国らしさがあふれています。
 (待望社・2000円)

◎イルボン詩集『迷子放送』<母なる星に錦を飾ろう/あの半島のド真ん中めがけて
 /宇宙船から身を投げた>自らの起源を宇宙船とする新鮮な感覚で三十八度線の
 国境にめりこむ言葉。スピード感とかろやかさのある表現。知性の切れは突出して
 います。1978年生まれの詩演家。驚きの第一詩集。
(草原詩社。1500円)0475-24-9191

◎「在日女性文学 地に舟をこげ」(社会評論社)が2号が発行されました。
 女性文化賞受賞。042-486-8129

◎幻の名詩集・崔賢錫さんの『毬果』(花神社)03-3291-6569が3ヶ国語で再出版。
20歳前後に書かれたとは信じられないほどの完成度です。

◎李美子新詩集『かるびや繁盛記』(土曜美術社出版販売)03-5229-0730
さりげないユーモアも味わい深く、より豊かな世界が静かに語られます。

◎新井豊吉新詩集『横丁のマリア』(土曜美術社出版販売)父との確執を抱い
たまま、それでも父の故郷テグを訪ね、血の繋がりを再確認する。心打つ詩。
 
ぱくきょんみさんの最新詩集『ねこがねこ子をくわえてやってくる』
(書肆山田)03-3988-7467
 が出ました!高度な言葉遊びに揺さぶられる言語意識、ユーモアとペーソス、
 「場所」と「わたし」と「あなた」をめぐる新たな展開に注目しました。

★『<在日>文学全集』全18巻が勉誠出版より、発売中。
 私も第18巻の解説を書いています。勉誠出版03-5215-9021 

★村山精二さんHP『ごまめのはぎしり』に『在日コリアン詩選集』ご紹介頂きました。

★尹健次さんのHP「孤里晏爺」自作詩、在日論、韓国論、日本への発言など
 内容重厚。

★康明淑さんのHP「詩集・コスモスゆれて」自作詩・朝鮮近代詩人の訳詩、
  谷川俊太郎さんの詩のハングル訳など、すてきで学ぶことが多く必見。

◎『在日コリアン詩選集』 
 <そこには、おそらく世界中のどこでも重要であるだろう問題(あるいは
 主題)が、扱われている>朝日新聞「夕陽妄語」加藤周一氏)
 図書新聞(倉橋健一氏 )・朝鮮新報(趙南哲氏)・新潟日報(八木忠栄氏)・
 しんぶん赤旗(柴田三吉氏),公明新聞(秋谷豊氏)等でも書評が載りました。
 (506ページ(3800円)のボリューム。在日詩人の全貌がほぼ分かります。)
 お問合せは、土曜美術社出版販売へ(doyobi@vc-net.ne.jp)

★韓国語が学べるすてきなサイトができました。
「ヤマダ パン」韓国語と韓国を愛する市民サークル。
http://oikimci.hp.infoseek.co.jp/
      
●●●反戦詩集のHP「戦争に反対する詩のページ」英訳も30編●●●
     ご友人にもお知らせください。
      http://www2u.biglobe.ne.jp/~sagawa/hansen.htm 
「反戦詩」「戦争に反対する詩人たち」の紹介はここに移動しました。

★上のコラージュは木島始さんの作品。





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