子どもとわたし・5


[かざはや(5年生)]

 職業柄わたしは子どもとふれあう機会に非常に恵まれています。児童文学やマンガは大人も子どもも読むもの(どう考えてもこじつけ^^;)ということで、読み手である現在の子どもの様子や子どもへのメッセージをノンフィクションを原則としてお伝えします。(といってもほとんどがわたしの作った学級通信からの引用です。)

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 「先生はこんな人」は6−2(すずかけ)の子どもたち,
「先生はこんな人2」は6−2(つばさ)の子どもたちによるわたしの紹介です…。

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風早かざはや〜 (5年生)

進級おめでとうございます

 今日から5年生です。高学年として、学校の中心となって活動することが多くなってくる学年です。自分のことだけでなく、みんなのことを考えて行動できるような子どもたちであってほしいと思います。クラス替えが行われ、男子9名、女子13名、計22名でのスタートとなりました。

プラス思考で!!

 明るく、男女なかよく協力しあえる学級作りをしていきたいと考えています。そのために、子どもたちには生活面でも学習面でも常にプラス方向に考えるようになってほしいと思っています。
 失敗した時に「どうしよう」といつまでもなやむより、「次は同じ失敗をしないようにしよう」と考えた方が気持ちがよいと思います。
 友達との関係も同様です。人にはよいところと悪いところがあります。悪いところを見つけるのはかんたんですが、気分はよくなりません。それよりも、友達のよいところを見つけ、なかよしになった方がずっと楽しくなります。
学習にも前向きに取り組んでほしいと思います。学習は自分のためにしているのだということを意識することが大切だと思います。また、「宿題をしなさい」「もう宿題は終わったの?」と言われるのはいやなものです。でも、言われる前に自分で進めておけばとても気分がよくなります。
  ・失敗をおそれず挑戦しよう
  ・友達の良さを認めあおう
  ・進んで学習に取り組もう
 このことを目標に取り組んでいきたいと思います。

はじめまして

 5年2組を受け持つことになりました。同じ市内の小学校から来ました。車で通ってきています。バスケットが好きなので、子どもたちと一緒にできたらいいなあと思っています。
 子どもたちの学校での様子を少しでも知ってもらえたらと思い、学級通信を出すことにしました。子どもたちと一緒に読んでいただければ幸いです。タイトルの「風早」は早く強く吹きぬける風のことです。この風のように、力強くさわやかな子たちに育ってほしいと願っています。
 どうぞよろしくお願いいたします。

ただいまルール確認中

 新学期が始まって1週間が過ぎました。給食が始まったことで、ようやく通常どおりの時間わりになってきました。
 この1週間は、さまざまなルール確認をしていました。朝の会や帰りの会の内容、号令のかけ方、給食の準備の仕方、ドリルの進め方…細かいところでは、名前を呼ばれたら返事をすること、話をしている人の方を見ることなども確認しました。子どもたちはとても素直なので、新しいルールをどんどん覚えています。5年2組の形が1日も早くできあがるといいなあと思っています。

すばらしい!

 うちのクラスの子は、歌がとても上手に歌えます。始業式の日に歌ってくれた校歌はすばらしく、聞いていて感動しました。また、音楽の時間にはきれいな歌声をひびかせていました。朝の会でもぜひすばらしい歌声を聞かせてほしいなあと思っています。(どういうわけか、大きな声で歌える曲と、そうでない曲とがあるのです。)子どもたちはわたしが知らない曲をたくさん知っているので、次は何を歌ってくれるのかとても楽しみなのです。
 また、国語の時間には、意見がたくさん出されました。「あめ」という詩の内容について、一つひとつの言葉に注意しながら意味を考えることができていました。その後、「あめ」の群読の練習をしたのですが、班ごとにさまざまな工夫をして、ふんいきを出せるようにしていました。今後の国語の授業でどんな意見が出てくるのか、どんな工夫がされるのか、とても楽しみでワクワクしています。

家庭訪問終了

 月曜日から4日間にわたって家庭訪問を行いました。子どもたちの様子をいろいろと聞くことができ、とても有意義な時間となりました。どうもありがとうございました。
 懇談会で「家庭訪問ではもしかしたら迷子になるかもしれない。」とお話してありましたが、事前に子どもたちに家までの道順や目印を聞いていたにもかかわらず、やはり何度も迷子になってしまいました。時間に遅れたり、電話で道を聞いたりとご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。迷子になった分、少しは学区の道を知ることができたのではないかと思っています。

男子と女子

 5月1日に徒歩遠足があります。兄弟学級の3年1組の子と一緒に行くことになりました。3年生は男子12人、女子9人で、うちのクラスとほぼ逆の人数になっています。そこで、男子は3年女子と、女子は3年男子とペアを組むことにしたのですが、なぜか「えーっ。」という声があがりました。子どもたちに言わせると、「話が合わない。」ということなのですが、話が合うかどうかは実際に会話してみなければわからないし、男女の違いで話が合わなくなると考えるのは差別につながるという話をしました。
 なかには、男女で組むことをまったく気にしていない子もいるのですが、少々意識しすぎている子が多くいるようです。遠足ではクラスレクの時間もたくさんあるので、男女関係なく楽しく過ごしてこられるといいなと思っています。

徒歩遠足エトセトラ

 徒歩遠足が終了しました。今年は、上級生として下級生の面倒を見なければなりません。遠足に行く前は、男女で手をつないで行くのはいやだと思っている子が多くいたのですが、当日になると、3年生にきちんと手を差し出していました。中には、勇気を出して手を出したのに、3年生がつないでくれなくて困ってしまったという子もいたようです。子どもたちは常に自分が車道側に出るように、3年生の歩く位置を入れ替えてあげていました。さすが上級生、りっぱです。
 小室公園までは徒歩50分くらいの道のりです。「何か話しかけなくちゃ。」と思っているのにうまく話しかけられず、行きはほとんどだまったまま歩いた子、最初からずっとしゃべりっぱなしの子とさまざまです。3年生のほうから話しかけてくれ、その後はすんなりと会話ができてホッとした子、しりとりをしながら歩いた子、「3年生となかよくなれてよかった!」と思った子もいました。
 クラスレクは、みんな楽しめたようです。Sケンやドロケイ、3歩当てなど、夢中になってやっていました。どんな遊びなのか、子どもたちに聞いてみてください。
 さて、お楽しみのお弁当の時間です。男子は6,7人が集まって食べています。となりのクラスの子や、3年生といっしょに食べている子もいました。女子は3,4人の小さなまとまりを作っていました。いつもいっしょに遊んでいない子とも楽しそうにおしゃべりをしながら食べていました。新しい友達もできたのではないでしょうか。

男子と女子 その2

 道徳の時間のことです。うちのクラスは男女の仲があまりよくありません。子どもたちも、同じように感じています。いつからこうなってしまったのかたずねると、「3年生くらいからかなあ。」という返事。その理由は「うーん、なんとなく。」「てれくさい。」「遊びたいことがちがうから。」「すぐ悪口を言う。」といくつか出されました。
 まず、悪口についてですが、どうやらきっかけはたいしたことではないようです。ちょっとぶつかってしまったときにあやまらず、「ふざけんな。」とケンカになってしまうこともあったそうです。一言「ごめんね。」と言えればすむことなのに、それがてれくさいというのもあるようです。
 遊びのちがいですが、これはある程度仕方のないことかなと思います。でも、「男子だから野球が好き。女子だから野球が好きではない。」というのはおかしいのではないでしょうか。野球が好きな女子だっているし、野球が苦手な男子だっています。男女いっしょに楽しく遊べるものだってあります。
 男子だから、女子だからという見方だけで相手を判断せず、一人の人間として友達のことを見てほしいなと思います。

陸上大会目前

 いよいよ明日は陸上大会です。5年生になってすぐに始まった陸上練習もこの大会でおしまいとなります。
 毎朝7時30分(リレーの子は7時10分)からの練習に、子どもたちはがんばって取り組んでいました。そのかいがあり、自己記録を次々と伸ばすことができました。
 先日の合同記録会では、初めて陸上競技場に行きました。青いトラックの感触と、他の学校の選手と一緒になって競技する独特の雰囲気を味わって帰ってくることができました。幅跳びの子は、ふみきりのラインから砂場までが思ったよりも遠くておどろいていたようです。高跳びの子は初めて屋外でバーを越える練習をしました。学校ではずっと体育館で練習していたのです。でも、体育館と同じような記録が出せていました。100mとハードルと長距離は他の学校の選手と一緒に記録をとりました。思ったよりも多くの選手がいてびっくりしたかもしれません。自己新記録を出せて喜んでいる子がたくさんいました。
 残念ながら、明日の大会には選手として出場できない子が数名いますが、この子たちも一所懸命練習に参加してきました。その努力はすばらしかったと思います。当日はがんばって応援してくれることと思います。選手になっている子は、自分の力を全部出し切ってくれるといいなあと思います。明日は出張で大会に一緒に行けないのですが、翌日に嬉しい報告を聞けるのを楽しみにしています。(今の天気ならひょっとしたら雨天順延になって一緒に行けるようになるかも…と秘かに期待しているのですが。雨なら出張と重ならなくなって引率できるのです。ただいま子どもたちに雨乞いを依頼中です。)

熱い1日

 金曜日に陸上大会が行われました。雨ごいが効いたのか、水曜日に雨が降ったために順延となり、子どもたちにとっては緊張する時間が長くなってしまいました。でも、わたしは競技場で子どもたちのがんばる姿を見ることができるようになったので、とてもうれしく思いました。
 競技場での子どもたちは、自分の種目に全力で取り組みました。ほとんどの子が自己ベスト記録を出せていたようです。(個人記録がまだ全部出そろっていないのですが、わかりしだい子どもたちに伝えたいと思います。)今までの練習の成果が大会本番で出せて、本当によかったと思います。好記録を残すことができた子を紹介します。

・リレー 5年女子
  決勝進出 6位  H.Uさん M.Nさん
・800m 5年女子
  予選2組 1位  K.Aさん
・100m 5年女子
  決勝進出 6位  M.Nさん
・100m 5年男子
  予選7組 1位  Y.Sくん
・60mハードル 5年女子
  決勝進出 3位 郡大会出場  H.Uさん
・ボール投げ 5年女子
  3位 M.Aさん
・走り幅跳び 5年女子
  2位 郡大会出場  N.Wさん
・走り高跳び 5年男子
  1位 郡大会出場  N.Mくん

 ほんの少しの差で決勝進出をのがしてしまったり、あまり記録の伸びなかったりした子もいました。でも、種目担当の先生から「毎日とても一生懸命練習していてえらかったですよ。」とほめていただきました。 また、残念ながら選手として出場できなかった子もいました。でも、当日はせいいっぱい大きな声を出して応援したり、掲示板に張り出された記録を書き写しにいったりと大活躍をしてくれました。この子たちのおかげで、選手もがんばれたのではないかと思います。どうもありがとう!
 子どもたちもわたしも、暑さに負けずとても熱くなれた1日となりました。陸上練習の期間中、保護者のみなさまにはさまざまな面でご協力いただきありがとうございました。

初めての調理実習

 家庭科の授業が始まったときから子どもたちがずっと楽しみにしていた調理実習が行われました。今回の実習はゆでたまご作りです。エプロンと三角きんのつけ方を家の人にしっかりと教わっておいた成果が出て、すばやく身支度を整えることができました。
 さあ、いよいよ実習開始です。使う器具を手早くそろえている班、ていねいに器具を洗っている班とさまざまです。慣れた手つきで作業をする子が多く、手際よく進められています。
 たまごをおなべに入れてゆで始めると、子どもたちの視線は一斉に時計に向けられます。「時間を計るのはふっとうしてからでいいんだよ。」と言っても、なぜか時計が気になるようです。今回は自分の好みのゆでたまごにするため、ゆでる時間がそれぞれ異なっています。それで、注意して見ていなくてはという気持ちが強くなったのかもしれません。
 順調に進んでいた実習ですが、ここでハプニング発生です。
「先生!たまごから何か出てきちゃった…。」
よく見ると、たまごの白身がゆでている途中で出てきているのです。
「あーっ!?たまごにひびが入っちゃったよ。」
この声はあちこちの班から聞かれました。
「でもさあ、ひびが入っているほうがあとでからをむきやすいんじゃない?」
なるほど、そういう考え方もありましたか。
 そして、できあがったたまごをもりつけます。
「何かやばそう。これ、中がドロドロかも…。」
どうやら手ごたえがやわらかすぎるようです。でも、実際に切ってみたら、黄身はちょうどよいやわらかさになっていました。よかったね。
 そして、試食です。
「おいしい!」
「うわー、塩をかけすぎちゃったよ。」
「うまくできたー!」
 実習後の感想にこんな言葉を書いている子がいました。
「こんなにおいしいゆでたまごは初めて。自分で作ったからきっとおいしかったんだ。」
「家族にも作って食べてもらいたい。」
 自分で作ったゆでたまごの味は格別だったようです。ぜひ家でも作って、おいしいゆでたまごを家の人に食べてもらってほしいなと思います。

友達を思う気持ち

 「あなたにとって、友達はどういう存在ですか?」 
このように子どもたちに問いかける場面がこの2週間で何度かありました。その友達がいないところで悪口を言っていたり、友達に対してひどい言葉づかいをしていたりと、気になることが多かったのです。
 もし、自分のいないところでなかよしだと思っていた友達に悪口を言われていたら、いったいどんな気持ちがするでしょうか。同じクラスの友達から子分のように命令されたらどう思うでしょうか。表面だけで友達のようにふるまっていて、かげでは悪口を言っているなんて、さびしくありませんか?
 子どもたちは、常に友達の目を気にしながら行動しています。みんなが手を挙げていたら自分も手を挙げる、みんなが返事をしたら自分も返事をするといった具合です。みんなとちがうことをひどくおそれているように思えます。いつも数人でかたまって行動している子たちは「くっついて行動していないとなんとなく不安。」と話していました。これは、本当の意味で「友達となかよくしている」「友達のことを思っている」と言えるでしょうか。
 それぞれちがう人間なのだから、ちがうところがあって当たり前。得意なものがそれぞれちがうから、おたがいに教え合ったり助け合ったりすることができるのです。自分らしさを出し、その良さをおたがいに認められるようになってほしいと思っています。

日曜参観ちょっと裏話

 「自然教室を成功させよう」という大きなテーマのもと、子どもたちは知りたいことや調べたいことを考えました。そして、グループを作り、調べ学習を進めてきました。日曜参観ではその発表の場面を見ていただきましたが、今回の通信では、発表に至るまでの調べ学習の様子をお伝えします。
 自然教室について調べたいことと言っても、子どもたちは「自然教室」をイメージしにくいようでなかなか思いつきません。とりあえず、「自然」という言葉からイメージできるものを次々と書き出してみました。
 ・木 ・森 ・川 ・虫 ・植物 ・キャンプファイヤー ・ダンス ・カレー作り ・テント
 最初は「自然」を中心に考えていたのですが、だんだんと「キャンプ」に関する言葉が出されるようになってきました。
 これらの言葉から、自分の知りたいことを具体的にしていったのですが、自然についてくわしく調べたいという子がかなり多くいました。当日になって手賀の丘に行って調べてくるのならばよいのですが、事前に調べるということになるとこれは少々無理があります。そこで、今回の調べ学習ではあつかわないことになりました。
 結局、キャンプファイヤーのダンス、キャンプファイヤーでのレク、キャンプファイヤーで使うまきの量や組み方、キャンプファイヤーとは何か、ウォークラリー、テントの中の過ごし方、外でのカレー作りについてグループに分かれて調べることになりました。
 子どもたちはさまざまな方法で調べ始めました。まずは、図書室に行って関連する本がないかどうかチェックをします。すぐに資料が見つかったグループもあれば、なかなか思うように見つけられないグループもあります。「本がダメなら…何で調べようか?」「インターネットは?」「そうか!」今度はインターネットで検索を始めました。インターネットを使うのは初めてではないので、子どもたちは簡単にキーワードを入力して情報のありそうなページへたどりつけました。でも、「えー?どれも知りたいのとはちょっとちがう内容だなあ。」「この言葉だとページが見つからないよ。」と試行錯誤している子たちもいました。
 テントの中での過ごし方を考えるために、テントの大きさを知らないと困ると考えた子たちは、テントを借りる予定になっている印西中央公民館に問い合わせることにしました。電話をするために、話す内容を考えてメモをし、さあ電話しようと思ったのですが、「電話番号って何番だろう?」すると、「電話番号の調べ方ってここに書いてあったよ!」と他のグループの子が家から持ってきた調べ学習用の資料を貸してくれました。それを使って電話番号を調べ、実際に自分たちで電話をかけ、見事に情報を入手することができました。
 ダンスについて調べたグループは、インターネットでおどり方を説明しているページにたどり着けたのですが、言葉だけの説明だったのでおどりのイメージがうまくつかめません。自分たちがよくわからないダンスを紹介しても仕方がないので、まず自分たちがおどれるようになり、それをみんなにも教えるという方法をとることにしました。当日は友達もダンスを覚えてくれ、上手におどれるようになりました。
 大変だったのは、キャンプファイヤーでどれだけのまきを使うのかを調べたグループです。まきの組み方はのっていても、まきの量については紹介されていないのです。これは、キャンプファイヤーの時間や人数によっても異なってくるので、正確に「これだけ必要だ。」とはいえません。このグループはまきの組み方についてくわしく調べ、木の枝で見事な模型を作り、とてもわかりやすい発表をすることができました。
 外でのカレー作りを調べたグループも大変でした。ただのカレー作りなら資料はたくさんあるのですが、飯ごう炊さんとなるとなぜか資料がないのです。インターネットでは、飯ごう炊さんをしている写真はあっても、火をどのようにおこすのか、どんな用具を使うのか、具体的に紹介されているページが見つかりませんでした。でも、本の中から何とか資料を見つけだすことができ、火のおこし方をかみしばい風に工夫してまとめていました。
 ウォークラリーについて調べたグループは、資料をたくさん見つけることができました。資料が多すぎて、内容をしぼりこむのに少々時間がかかっていたようです。また、人数も多すぎて話し合いがまとまりにくかったようです。でも、ウォークラリーとはどんなものなのかという解説から始まり、コマ図の紹介やペープサートを使ってのウォークラリー劇などもりだくさんな内容にすることができました。
 キャンプファイヤーとは何かを調べたグループは、インターネットや本から資料を見つけだしていました。キャンプファイヤーの由来や種類など、専門的なこともたくさん調べてあり、とても充実した内容になっていました。キャンプファイヤーの種類を絵でわかりやすく紹介することができました。
 キャンプファイヤーでのレクを調べたグループは、インターネットから情報を集めていました。レクの一覧が手に入ったのはよいのですが、「これだとどういうレクなのか、やりかたがわからない…。」遊び方が紹介されていないのです。一覧の中で、自分たちが知っているものをいくつか見つけられたのでそれをアレンジしたり、自分たちでレクを考え出したりして紹介することにしました。当日はお客さんにいっしょにレクをしてもらい、楽しんでもらえていました。
 さまざまな過程を経てむかえた当日。そこでも家の方や友達からアドバイスをもらうことができました。1回目の発表後にアドバイスをもとにグループごとに内容を検討し、2回目の発表ではさらに充実した内容とすることができました。その場でパッと対応できるところも子どもたちの大きな力だと思います。
 今回調べた内容は、実際の自然教室でも活かしていきます。すでに、キャンプファイヤーの実行委員会で話し合いが始まっていますが、調べてくれたダンスやレクを取り入れるように話が進んでいます。自分たちで長い時間をかけて調べ、作り上げる自然教室。ぜひ、成功させてほしいと思います。

現在進行中、キャンプ準備

 先週からキャンプの実行委員会が開かれるようになりました。しおり作り、ウォークラリー、野外遊び、キャンプファイヤーの各委員がそれぞれ計画を練っています。キャンプファイヤーではダンスをしたり歌を歌ったりするので、その練習も始まりました。キャンプファイヤー場は暗いので、歌詞を見ながら歌うことはできません。キャンプまでに覚えられるように、家でもくりかえし歌ってほしいなと思っています。みんな、がんばろうね。
 ダンスは非常に覚えが早く、あっという間にいくつか覚えてしまいました。この子たちはおどるのがとても好きなようです。
 生活班も決定しました。今回は5班にわかれるのですが、最初に信頼できるリーダーを選ぶことにしました。リーダーは、さまざまな場面で中心となって動かなくてはなりません。この人なら任せられると思う人を推薦してもらい、その中から5人選びました。子どもたちは、男女関係なく自分が信頼できると思う子に手を挙げることができました。どの子も男女両方からの支持を得ていたのです。4月当初に比べ、だいぶ男女のわだかまりがなくなってきたように思います。
 カレー作りについては今週末のPTA活動で子どもたちにバッチリ覚えてもらう予定です。家の方のご協力、よろしくお願いいたします。
 キャンプ本番では、まきに火をつけるために牛乳パックを使用しますので、集めておいていただけたらと思います。

熱戦!ソフトボール

 梅雨の合間をぬって、体育ではソフトボールの授業をしています。男子は少年野球をやっている子がいたり、ふだんからキャッチボールをする子がいたりとだいぶ慣れているのですが、女子はグローブを使うのも初めてという子が大勢いるという現状。いったいどうなることかと思ったのですが、男子が根気よくていねいに投げ方や打ち方を教えてくれたおかげで、女子もだいぶ上手になってきました。
 この間は初めての試合を行いました。5年2組特別ルールにより、フォアボールなしの2アウトチェンジにしたのですが、あっという間にアウトカウントがとれてしまうのです。どちらのチームも内野をかためてあり、打球処理をした結果のアウトをとれるのです。これは大したものです。女子の打撃もなかなか見事です。時間があまりなかったために、結局全員に打順が回らなかったので、次回は続きの打順から攻撃することにしました。さて、いったいどんな勝負になるのか、乞うご期待!

呼ばれたら… 

 日曜参観の時にお気づきになられたかもしれませんが、子どもたちは名前を呼ばれたときにあまり返事をしてくれません。教師が呼んでも、友だちが呼んでもそれは変わりません。4月に受け持ったときからとても気になっていたので、返事がないときにはもう一度名前を呼ぶことにしているのですが…なかなか身につかないようです。子どもたちも「どうしてかわからないけど、返事するのを忘れちゃう。」と言っています。うーん、いったいどうしてなのでしょう?家ではちゃんと呼ばれたら返事をしているというのですが…。家でできているなら学校でもできると思うので、これからも返事をするように意識させていきたいと思います。

進めよう!

 キャンプが終わるとすぐに学期末がやってきます。「もうじき楽しい夏休み!」と言いたいところですが、その前に終わらせなければならないものがあります。それは、ドリルです。現在、だいぶ個人差が出てきています。毎日少しずつ進めるように、家の方からも声をかけていただけたらと思います。やることをやって、すっきりとした気分で楽しい夏休みをむかえましょう!

自然教室 〜準備編〜

 いよいよ自然教室が目前にせまってきました。先週は、キャンプファイヤーでおどるダンスの練習、テント張り、親子でカレー作りと自然教室に向けてさまざまな準備を行いました。今回の通信では、そのときの様子をお伝えいたします。

  ♪ダンスはうまくおどれます♪
 まず、ダンスの練習です。この日はとても暑く、5時間目になって体育館に行ってみるとまるで蒸し風呂のようになっていました。「こんな中でダンスをおどるの!?」と内心思ってしまうくらいです。でも、そんなことは言っていられません。暑さにめげず、「おおスザンナ」というフォークダンスから練習を始めました。このダンスは、1組の子が調べて教えてくれました。とてもリズミカルで、いろいろな子とあくしゅができる楽しいダンスです。2組の子は初めてこのダンスをおどってみたのですが、思ったよりも早く覚えられ、とても楽しそうでした。次は「ハッピーフレンズ」です。こちらは2組の子が紹介しました。全員が誕生日をお祝いしてもらえるものです。今回、自分の誕生日を忘れてしまった人がいましたが、本番では忘れずにみんなにお祝いしてもらいましょう!そして、「マイムマイム」です。これも2組の子が調べておき、クラス全員がおどれるようになっていたので見本を見せました。ただ、2カ所ほどわたしがまちがえて教えてしまっていたので、その場で訂正したところ、子どもたちは1回で正しいおどり方をマスターしてしまいました。実は、うちのクラスの子たちはダンスやふりつけを覚えるのが非常にうまく、早いのです。ここまでおどるとかなり疲れるのですが、さらにもう1曲、「ジェンカ」を練習しました。これはずっととびながらおどるのでさらにきつい!でも、みんなとても楽しそうでした。本番でもみんなで楽しめるのではないかと思います。

  ♪眠れる夜♪
 快適に眠るためには、テントをしっかりと張らなくてはなりません。そこで、水曜日の3時間目から校庭でテント張りの練習をしました。まずは、先生たちが見本を作り、その後子どもたちはテント班に分かれて作業を始めました。子どもたちはよく話を聞いていたので、順序よく組み立てていきます。でも、どうしてもハプニングは起こるのです。
「先生!これ、命づながありません!!」
見ると、支柱からのばすはずのロープがついていないのです。仕方がないので、もう一つ予備のテントを持ってきて作業をしなおすことにしました。ところが、このグループにはもう一度ハプニングが起こりました。「先生!今度はチャックがこわれています!」
ほとんどできあがったのでテントの中に入り、さあ、ファスナーを閉めようと思ったら…こわれていたのです。
 後片づけでも困ったことが起こりました。ペグが抜けないのです。子どもたちはテントを張るときにとても熱心にペグを打ち込みました。なかにはまめができ、あっという間につぶれてしまった子もいるのです。そこまでがんばったのはよかったのですが…今度は抜けない!てこの原理(もうじき理科で学習する内容だったので、体験をともなう予習になりました。)を使ってとれたものもあったのですが、どうしても抜けないものもあります。仕方がないので、ペグのまわりをほって、何とか取り出しました。自分のグループの仕事が終わってから手伝いに来てくれた子もたくさんいました。
 それにしても、この日も暑かった!できあがったテントの中はサウナのようだったというのに、子どもたちはなぜかファスナーをしっかり閉めて、楽しそうに笑っていました。みんなでいると、暑さも関係ないのかな?それとも、せまいところにみんなで入っていると、秘密基地のようで楽しいのかな?  

  ♪土曜日のタマネギ、じゃがいも、にんじん♪
 土曜日の朝、まずはお米をとぐことから子どもたちの1日はスタートしました。ちゃんと家の人にとぎかたを教わってきたり、実際に家でやってきたりという子が多かったようです。お米のとぎかたは、子どもたちによってさまざまです。それぞれの家でのとぎかたが違うのでしょう。 無事にお米をとぎ終わり、いよいよ2時間目の親子一緒のカレー作りとなりました。ここから先はみなさんもよくご存じだと思います。にんじんはとても小さくタマネギがとても大きく切ってあるグループ、手際がよく後片づけまでてきぱきとこなせたグループ、時間はかかったけれどていねいに作ったグループ、みんなで協力して材料を切っていたグループ。子どもたちは真剣な表情でがんばって取り組んでいました。わたしから見ると、家の人と話すときにふだんの学校生活とは違った表情をしている子もいて、新たな発見をすることもできました。できあがったカレーはとてもおいしかったね。火加減に気を付ければ、本番もきっと大丈夫だと思います。
 あとは、みんなでいっぱい食べましょう!(担任も含めて…) 

自然教室 〜当日編 その1〜

   出発!
 待ちに待った自然教室当日。梅雨時だというのに見事に晴れ渡った空の下、楽しい自然教室が始まりました。8:10登校予定なのに、1時間近く前からピロティーに集まり始めた子もいました。みんな元気いっぱいです。テントや放送機材など、キャンプに持っていくものを外に運び出す仕事も積極的に手伝っていました。消防のバケツリレーのごとく荷物を次々に送っていく方法も自分たちで考えだしていたようです。
 さあ、出発式です。しおり実行委員ががんばって司会をしてくれました。みんな集中して話を聞いていました。
 バスを待つ間も元気です。今からこんなに動き回っていて大丈夫かなと心配になるくらいです。

  眠れない夜のために
 キャンプ場について一番最初に行ったのはテント張りです。友だちと一緒に過ごす楽しい夜のために、もしくは暑くて眠れない夜を快適に過ごすためにテントをじょうぶに張らなくてはなりません。練習していた手順を思い出しながら、金づちを片手にトンテンカンとペグを打ち始めました。でも、どんなに練習しておいてもトラブルはつきものです。
「先生!ペグが足りません!!」
「ペグがこわれちゃった…」
「このテント、外側のファスナーが閉まらないよ。」
「何だか真ん中がへこんでいるみたい…。ピンと張れないよ。」
 女子は林の中にテントサイトがあったため作業しやすかったのですが、男子は太陽の下での作業となったため大変でした。それでも、1時間もかからずにテントを張り終え、テントの中でくつろいでみたり、虫を探しに行ったり、友だちと遊んでみたりと自由に過ごす時間がとれました。

  迷える子羊たち
 午後一番のイベントはウォークラリーです。初めての場所をコマ図を見ながら目的地に向かって進んでいきます。5分間隔でのスタートとなるので、前のグループの姿は見えないはず…。(でしたが、迷子の関係で他のグループと一緒になってしまったところもあったようです。)
 スタート直後からコマ図の見方に迷い、苦労していました。中には、コマ図をあまりよく見ないで進んでしまい、先生方に「本当にその道でいいの?」と言われてあわてて見直すというグループもありました。
 中間点には観察ゾーンがあり、ゴールしたときにこの場所に関する問題が出されることになっています。子どもたちは必死に問題の予想を立て、解答になりそうなことをメモしていきます。観察ゾーンは神社です。

    あるグループの会話 その1
 Aさん「あっ、シーサーがあるよ。」
 Bさん「え?シーサーって沖縄にあるやつでしょ。これ、ちがうんじゃない。」
 Aさん「じゃあなんて言うの?」
 Bさん「んー?」
 Cくん「こま犬じゃん。」
 全員「そっかー。こま犬だよ!」
 
    あるグループの会話 その2
 Dさん「この中に何かいるよ。」
 Eくん「竜だよ。」
 Fくん「これも問題に出るかな。」
 Dさん「メモしておこう。」
 Fさん「入口のへんなやつに何か書いてなかった?」
 (「へんなやつ」とは鳥居のこと。)
 Eくん「見に行こう。」

    あるグループの会話 その3
 Gさん「このわらの数も関係あると思う?」
 Hくん「数えておこうか。」
 Iくん「もしかして、1本ずつ数えるとか?」
 Gさん「セットでいいよ、セットで。1,2,3,…。」

    あるグループの会話 その4
 Jくん「おまいりしていこう。」
 Kさん「ねえ、手ってたたいていいんだっけ?」
 Jくん「あれ?どうだっけ?」
 (どうやら手をたたいてよいようだということになった。)
 Lくん「1回?2回?何回たたけばいいんだ?」
 
    あるグループの会話 その5
 (「山深」と書かれている文字を見て)
 Mさん「この漢字、なんて読むの?」
 Nくん「やま…ふかい?」
 Oさん「さんしん?」
 Nくん「どういう意味だ?」

 全部で10グループあったため、最後のグループが出発したのはウォークラリー開始時刻より1時間近く経ってからとなりました。ゴールしたグループからスイカを食べることになっていたので、後の方のグループの子たちは「まだスイカ残っているかなあ。」とそればかり気にしていたようです。ちゃんとスイカは残っていておいしく食べられました

  暑さと熱さとの戦い
 一番あつかったのはカレー作りの時間帯でした。ウォークラリーは暑かっただけなのですが、カレー作りではさらに熱さも加わったのです。まきを組んで火をおこすのは初めての経験です。火力が弱くてなかなかなべが温まらなかったり、火が消えそうになったりしたグループもありました。かまどのそばは火の勢いがあるためかなり熱く、カレーをかき混ぜるのも大変です。あくを取っている余裕もあまりありませんでした。 野菜を切るのにも苦労していました。皮むき器を持ってきていないグループは、包丁で切らなくてはなりません。今まで包丁で皮をむいたことのない子は悪戦苦闘を強いられました。それでも、何とか無事にむき終わりました。
 お米は飯ごうでたきました。水加減があやしいところもあったのですが、無事食べられました。
 苦労のかいがあって、とてもおいしいカレーができあがりました。他のグループのカレーを味見させてもらったり、残ったご飯をおにぎりにしたりと楽しんでいました。カレーはほとんど残らず、3,4はいおかわりしていた子もいたようです。

自然教室 〜当日編 その2〜

  大いに歌えや、大いにおどれや
 1日目最後のイベントはキャンプファイヤーです。日が西の空にしずみ、辺りがうす暗くなるころ、火の神をむかえる儀式が始まりました。火の神から与えられた炎を前にし、勇気を持つこと、希望を持つこと、友情を深めること、協力し助け合うことをちかいました。
 おごそかな雰囲気で行われた儀式の後は、親ぼくを深めるコーナーです。「歌えバンバン」「友だち賛歌」を歌っているときは少々おとなしめだったのですが、次の「マイムマイム」をおどりだしてからはだんだんと盛り上がってきました。かけ声もとても大きくなっています。「ハッピーフレンズ」という誕生日を祝うレクでは、先生方も参加して走り回っていました。どんなレクなのかは、子どもたちにくわしく聞いてみてください。
 実行委員によるレクリエーションタイムが始まりました。「もうじゅうがり」は組作りゲームです。担当者が応援に来てくださった先生方にリーダー役をお願いし、大いに盛り上がりました。「赤いくつ」は日曜参観で御覧になった方もいると思いますが、子どもたちが自分で調べたゲームです。短い時間でしたが、楽しんでできました。「りすと木」も組作りゲームの一種です。木はきこりから逃げ、りすはおおかみから逃げ、木もりすも嵐から逃げ、新しい場所に移動しなければなりません。余る子は出ないはずなのに、「木がきてくれないよ!」という状態のりすがいたり、りすに会えない木ができてしまったりということもありました。「八百屋のお店」はリズムに合わせて八百屋に売っているものの名前を次々と言っていかなければなりません。同じ名前は2度言ってはいけないので、最初のうちは楽なのですが後になればなるほどつらくなってきます。それでも、20人近くの子が連続して言えました。大したものです。
 再びダンスが始まりました。「おおスザンナ」です。このフォークダンスはとても明るくリズミカルなふりつけなので、子どもたちはとても気に入っています。「もう一度おどりたい!!」という声も聞かれました。そして、「ジェンカ」です。ずっと飛び跳ねていて少々きついダンスなのですが、楽しくおどっていました。
 最後は美しいハーモニーをひびかせようということで「未知という名の船に乗り」と「翼をください」を歌いました。それまでハイテンションで盛り上がっていた子どもたちでしたが、歌うことで少し気持ちが落ち着いたようです。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、フィナーレをむかえました。赤々と燃えていた炎もすっかり小さくなっていました。その後、打ち上げ花火を見たり、自分たちで花火をしたりと楽しんでいました。
 今回のキャンプファイヤーは子どもたちの乗りが非常によく、見ていてとても気持ちのよい活動ぶりでした。あまりに楽しそうなので、ビデオを回すのを途中でやめ、わたしも子どもたちの輪の中に入ってしまいました。最初の儀式でちかった「友情を深めること」ができたのではないかと思います。

  眠れぬ夜
 快適に眠れるようにテントを張ったはずなのですが、一部の子にとっては眠れない夜のためにテントを張ったことになってしまいました。キャンプファイヤーの後の心地よいつかれもあり、ぐっすり眠れるのかなと思っていたのですが、そうはいきません。暑さと心の熱さと蚊に悩まされる夜になったようです。部分月食が始まった頃は、みんな静かにしていましたが、なかなか寝つけなかった子は静かにしているのもつらかったようで、他の子に話しかけていることもありました。
 朝も起きるのが非常に早く、4時前にはすでに活動を始めている子もいました。虫取りに行ったり、植物の様子を観察したり、探検に行ったり、貴重な体験をしていたようです。

  後かたづけは大騒ぎ!
 テントのかたづけは予想通りペグとの戦いとなりました。校庭で練習したときにもなかなか抜けなくて苦労したペグ抜き。今回の方が土がやわらかかったため比較的楽にはなっていたのですが、それでも何本か抜けないものがありました。ペグの数が足りなくなっているグループもありましたが、積極的に手伝っている子がたくさんいて、無事に発見することができました。進んで手伝うことができるようになったのも、このキャンプの大きな成果だと思います。

  冒険者たち
 最後の大きなイベントはグリーンアドベンチャーです。手賀の丘公園の中全体を使って、問題の解答を探し歩くゲームです。たとえば、「大展望台のてっぺんまで階段は何段あるか?」という問題ならば、まず大展望台を見つけなければなりません。そして、階段の数を数えるのです。「恐竜の頭から足まで何メートルか?」ならば、恐竜の像を探し、何メートルくらいあるかを考えます。測り方はさまざまです。人の身長をもとにしてもよし、1メートルがどのくらいかを考えてみるのもよし。アイディアが勝負の決め手となります。
 わたしは大展望台にいました。ここから見る手賀沼周辺の景色はとてもきれいで、川のせせらぎも聞こえてくるなかなか落ち着く場所なのです。でも、1時間という制限時間もあり、子どもたちは風景を楽しまずに問題を解こうと懸命になっていました。階段の段数を数える問題だったため、みんな足もとを見つめ「1,2,3,…」と数えながら上がってきています。「53!」「50!」「52?」グループによって見事に答えが違います。実は、てっぺんを1段として数えるかどうかによって答えが変わってしまったのです。
 答え合わせの場では悲喜こもごもです。早く帰ってきた子たちは、他のグループと答えをチェックし合っていました。高得点を獲得したところもあれば、制限時間をオーバーしたために減点となり、点数がなくなってしまったところもありました。でも、みんなで解答用紙に顔を近づけ、採点をしている姿はとても楽しそうでした。

  夢の中へ
 帰りのバスの中はとても静かでした。バスを待つ間、アスレチックで遊んでいたのですが、その時のパワーはどこへ行ったのかと思うくらいです。バスに乗って5分と経たないうちに首がガクッとしてしまう子もいました。夜、ほとんど眠れなかった子たちは、冷房のよく効いたバスの中でぐっすりと眠れたようです。

  終わりは始まり
 学校に到着し、解散式を行いました。司会者もとても疲れていましたが、がんばって立派に式の進行をすることができました。楽しかったこと、大変だったこと、さまざまに経験をして子どもたちは一回り大きくなったのではないでしょうか。
 今回のキャンプでは、各実行委員のすばらしい働きぶりが見られました。しおりをていねいに作り、出発式と解散式の司会も務めてくれたしおり実行委員、昼休みや朝も練習に明け暮れたキャンプファイヤー実行委員、ウォークラリー実行委員とグリーンアドベンチャー実行委員はそれぞれの企画の運営を立派に行いました。
 また、テント張りやカレー作りではお互いに協力し合うことができました。ウォークラリーでは、疲れてしまった子を気づかって水筒を持ってあげたり、「この子、ちょっと調子悪そうなんだよ。」と教えてくれたりと思いやりを持って接することのできた子もいました。
 キャンプは終わりましたが、仲間たちとの新たな関係や少し成長した自分として生活していく始まりとしてとらえてくれたらと思います。

怒濤の2学期スタート

  2学期が始まって2週間が過ぎました。夏休みが終わり、久しぶりに子どもたちの元気な姿を見ることができてとても嬉しかったのですが、何だか目線の高さが1学期とは違うような気が…。子どもたちは夏休みの間にだいぶ身長が伸びていたのです。なかにはわたしよりも大きくなった子もいます。これからますます子どもたちは大きくなっていくのでしょうね。
 また、気合いの入っている子が多く、運動会に向けて懸命に練習したり、集中して話を聞いていたりとよくがんばっています。よいスタートを切ることができているので、この調子でいけたらいいなと思っています。

「幸い」ということ

 国語の時間に「山のあなた」という詩を読みました。「幸い」は遠く山の向こうにあるというので探しに行くということだったのですが、子どもたちからは「幸いって近くにあるんじゃないの?」という意見が出されました。そこで、自分にとっての幸いは何か、考えてみました。
・友だちがいる。
・お金がある。
・家族がいて元気でいること。
・ゲームをしている。
・遊んでいる。
・ふとんでねる。
・誕生日プレゼントがもらえる。
・おいしいものを食べられる。
・夢がかなったとき。
・両親がやさしいとき。
・今生きていること。
・家族が長生きすること。
・住む家がある。
・家来がいて億万長者。
・戦争のない世の中で生活していること。
・おもちゃがあること。
・学校へ行けること。
・虫取りやつりをしていること。
・お茶を飲んでのんびりすること。
・探し物が見つかった。
・おそくまでねている。
 物的な幸いから家族や自分の存在まで幅広い意見が出されました。友だちの発表を聞いて、自分には思いもよらなかった幸いがあることに気づかされた子もいたようです。
 戦争についての意見も出されました。夏休み中に戦争について調べていたからかもしれません。家の人に戦争について話してもらった子もおり、わたしも初めて知ったことがたくさんありました。ご協力いただきありがとうございました。
 この発表をしてから1週間もしないうちに、アメリカでテロ事件が起こりました。子どもたちの考えた「幸い」は戦争のない世の中が当たり前という前提があるからこそのことなのかもしれません。子どもたちの「幸い」が崩されないようにと願わずにはいられません。

すべての力を出し切って

 9月開催の運動会とは思えないほどの寒さの中、無事に運動会を終えることができました。さまざまな場面でご家庭のご協力をいただきありがとうございました。
 短い練習期間でしたが、子どもたちは集中して練習に取り組むことができました。また、今年は全員が係の仕事も受け持ちました。その働きぶりは見事で、自分たちが運動会を作り上げているのだという実感を持つことができたのではないかと思います。3年生の種目にゲスト出場する場面もありました。3年生が「5年生にお世話になっているから、ぜひ一緒に競技をしたい。」と指名してくれたのです。みんなとてもうれしそうに3年生と一緒に走ってくれました。
 今年の運動会は白組が勝ったので、うれしさも倍増のようです。なかには、1年生の時から1度も勝ったことがないという子もいて、教室に帰ってきてから「やっつけたコール」をしていました。今までに一度も聞いたことのない大きな声でのコールでした。

 子どもたちの一言感想を紹介します。
・選択種目Uの「めざせイチローレーザービーム」で勝てたことがうれしかった。
・白組が勝ったことがうれしかった。
・「借り人でレッツゴー!」の時、「白組の3年生3人」と書いてあって借りにいったら、借りられたい人がいっぱいいてその時間をロスしてしまった。
・みかぐらをまちがえないでおどれたことがよかった。
・勝ってよかった。
・騎馬戦の練習で上に乗るのがこわかったけれど、帽子を取れてよかった。
・みかぐらが今までで一番よくできた。100mそうで1位だったのでうれしかった。
・運動会で白組が勝ったことがうれしかった。
・運動会で勝てたことがうれしかった。
・100mでびりじゃなかったことがよかった。
・係の仕事をがんばれた。
・進行の仕事で、笛の音が小さいからいつもおこられたのに、本番ではおこられなかった。小麦粉に顔をつっこめた。ストップウォッチの使い方がわかった。
・東京のおばあちゃんが運動会を見に来てくれた。
・運動会で勝ったことがうれしかった。
・100mで2位をとったことがうれしかった。
・初めて運動会で勝てた。
・紅白リレーで1位だったことがよかった。
・運動会で紅組に勝ったことがうれしかった。
・初めて勝てたことがうれしかった。
・「借り人でレッツゴー!」で初めて借り人をやっておもしろかった。
・やっぱり白が勝ったことがうれしい。「騎馬戦2001」が楽しかっ た。
・応援で最後の方に声が出なかった。

美しいハーモニー

 運動会の練習で忙しくしていた子どもたちですが、同時進行でもう一つがんばっていたことがあります。それは、合唱練習です。9月の児童集会で5年生が「夢の世界を」という曲を発表することになっていたのです。高学年用の9月の歌になっているので、新学期になってから毎朝歌うようにしました。
 初めはソプラノのパートだけの歌声です。なかなかきれいに歌えています。アルトのパートを教わってきてからは2部に分けて歌うようにしました。が、どうも相手の声につられてしまい、なかなか思うようにひびきあいません。ソプラノにつられることもあれば、アルトにつられることもあるといった具合です。しかも、アルトを歌うと、なぜか半音近く音が下がってしまうという不思議な現象まで起きてしまいました。原因は、思い切って声を出していないことにあったようです。また、大きな声を出そうとすると地声になってしまうのも難点でした。
 そこで、「大きく口を開けること」「きれいな声をひびかせること」に重点を置いて練習を続けました。最初は何度か歌い直すことがありましたが、途中からは1度できれいに歌えることが多くなり、確実に上手になりました。
 そして、本番です。2組がソプラノ、1組がアルトのパートを歌いました。リハーサルをしたときはアルトに押され気味だったのですが、本番ではまったく違いました。とても大きく美しい声をひびかせ、アルトときれいに合わせることができたのです。わたしは子どもたちの後ろで伴奏をしていたのですが、その位置から聞いていても圧倒されるような歌声でした。他の先生方からも「息つぎをするタイミングまでみんなぴったり合っていてびっくりした。」「すばらしい声量できれいでしたね。」とほめてもらいました。100点満点のできだったと思います。(教室で「今日の歌は100点だね。」と話したら「99.99点にしておこうよ。満点にしちゃったらそれより上がなくなっちゃうよ。」という声も聞かれました。なるほど、そうかもしれない!)

K川はよごれているのか?

 総合の学習で川の水質検査に出かけました。行き先はK川N橋付近です。検査前に子どもたちは「K川の水ってきたないと思うよ。」と言っていたのですが、実際にはどうなのでしょうか?
 今回の調査方法は、川の中にどんな生き物がいるかで川のきれいさを調べるというものです。指標生物というきれいさの目安になる生き物があり、4つのランクに区分されています。どの区分の生き物が見つかるかできれいさのランクを判定するのです。
 3、4人のグループに分かれて調査開始です。生き物探しもしますが、川の流れの速さや川はばも調べます。記録をとる人、あみで川の中の生き物を探す人、石についている生き物をピンセットでていねいに探す人…それぞれ分担を決めて手際よく調査していました。中には、どろにはまって大変な思いをしたり、思わずどろで遊んでしまった人もいたようですが…。
 また、ざりがにの子どもを発見した子もいました。最初「ねえ、えびがいるよ。」と言っていたのですが、通りかかったおじさんが「これはざりがにだよ。」と教えてくれました。このおじさんは「どじょうもいるはずだよ。」という情報もくれました。「どじょうもいるの!?」と子どもたちは熱心に探し始めました。すると、「いた!どじょうだよ。ほら。」本当に見つかったのです。さらに、小さな魚も発見。思っていたよりも生き物が見つかりました。「でもさあ、ざりがにがいるってことは、この水きたないってことだよねえ?」としみじみ言った子がいます。そう、ざりがには指標生物で「大変きたない水」に生息していると区分されているのです。「うーん、やっぱりK川はきたないのか?」この結果は次の総合の授業でまとめる予定です。

読書の秋

 職員玄関前に咲いているきんもくせいが香るようになりました。季節はすっかり秋の気配です。秋というと、食欲、スポーツ、芸術などさまざま思い浮かべますが、現在クラスで関心が高いのはどうやら読書のようです。実は、読んだ話の感想を作者に書いてみようという企画を実行中なのです。この数日で教室にある本を借りていく子が急増しています。この感想は実際に作者本人に送ることになっています。返事が来るといいね!

分別(ぶんべつ)と分別(ふんべつ)

 10月からゴミの分別方法が変わりました。子どもたちが熱心に取り組んでいるのが給食の時に出るゴミの分別です。今までプラスチックも燃えるゴミも一緒に捨てていたのですが、全部分けて捨てるようにしています。「これ、燃えるかなあ?」「ストローは燃えるゴミになるんだよね。」毎回注意深く考えています。
 総合の学習で神崎川周辺にたくさんゴミが捨てられているのを見ている子どもたち。「何でこんなにゴミを捨てちゃうんだろうね。」「持って帰ればいいのにね。」分別をつけることの大切さも学んだようです。

見上げてごらん、夜の月を

 プラネタリウムで月について学習してきました。5年生の理科の授業用のプログラムで、1時間たっぷりと月の満ち欠けや動きについて説明を受けてきました。夜、自分たちで観測したのは3時間分の動きでしたが、プラネタリウムでは夜中の動きも全部追うことができます。
 また、アポロの月面着陸のビデオも見ることができました。この時「月面につけた足あとは今も月に残っているか。」という問題が出されました。残っていると思う人の方が多かったのですが、正解は「残っていない。」月には空気がないのだから足あとは残るはずなのになぜ?その理由は、ロケットが打ち上げられるときにものすごい風が起こり、地面の土をみんな巻き上げてしまったからだそうです。
 プラネタリウムで動きを確認したら、今度は本物の月を自分たちで観測する番です。満月はとても素晴らしい状態で観測できたのですが、昼間の月はあいにく雨やくもりになっていて今月は見ることができませんでした。今度見られるのは1ヶ月後です。三日月はきれいに見えました。ただ、周囲の建物や木がじゃまをしてよく見えなかった子もいました。
毎日同じ時間に月の形と見える方角を観測すると、月の満ち欠けの様子や動きがよくわかるので、挑戦してみるとよいと思います。(このところだいぶ夜の気温が下がってきているので、風邪をひかないように気をつけてください。)
 ところで、プラネタリウムの先生から2つ問題が出されました。
 ・月が追いかけてくるように見えるのはなぜか。
 ・昼間と夜とでは月の色が違って見えるのはなぜか。
さて、なぜでしょう?

芸術の秋

 芸術の秋ということで、ただいま家庭科、図工、書写でそれぞれ作品作りに精を出しています。時間割が図工・図工・家庭科・家庭科・総合という日もあり、子どもたちは「スペシャルだ!」と嬉しそうにしています。
 家庭科ではナップザックを作製しており、半分近くの子が完成させました。「先生、ひも通った!」「できたよ!!」と言いながら作品を見せに来ました。できあがった子たちは、よほど嬉しかったのでしょう、作品を背負いながら友だちにアドバイスをしにいきました。ミニ先生の登場です。ひもの通し方など、上手に説明してあげていました。
 図工はあともう少しで完成です。どの作品も水曜日がしめきりになっているので、火曜日の放課後に残って仕上げる子も出てくると思います。ご承知おきください。

読書の秋 その後

 前回、物語の作者に手紙を書いていることをお伝えしました。その手紙を出したところ、早速インターネット上で返事をくださった方がいました。他の方からも返事がもらえるといいですね。

大塚菜生さんより
 本日は、まことに有り難い贈りものをいただきましてうれしかったです。
 子供さんのナマ字は何せ久し振りでしたので、興奮してしまいました。
 いや、ほんと、うれしかったです。
 難しい質問ですが、丁寧にお返事書かせていただきたいと思います。
 取り急ぎ、御礼までですみません。失礼します。

越水利江子さんより
 先日、可愛いこどもたちの作文、届きました。ありがとうございました!
 拙作「フレンド」や「かいぞくぶろ」の感想が可愛い字で書かれていて感動しました。
 とてもとても、嬉しいです。
 Y君、Eさん、W君にどうぞヨロシクお伝え下さい。
 年内には新作が間に合うかと思います。その時は、また五年二組にプレゼントしますね。

K川 その後

  
 K川の指標生物をもとにして川のきれいさを調べたことを前回お伝えしましたが、その結果が出ました。子どもたちの判定は「きたない川」「大変きたない川」となりました。
 その後、子どもたちは今回の調査を通して思ったことを出し合いました。
「K川って昔からこんなにきたなかったのかなあ。」
「きたないっていうけど、どれくらいきたないのかなあ。」
「何できたなくなっちゃったんだろう。」
「ゴミを捨てるからじゃない?」
「K川の上流に行けばもっときれいなんじゃない?」
「でもさあ、上流ってどこ?」
「もっと生き物がいないか探してみたいな。」
 さまざまな意見が出されたので、全部で7つの大きなグループに分かれてそれぞれ調べ学習を始めました。
 生き物グループは、もう少し川にいる生き物について詳しく調べることにしました。どんなものを食べるのか調べたり、小さな生き物の特徴を顕微鏡で観察したりしています。
 植物グループは川の中に生えている植物について調べています。
 今・昔グループは郷土資料館に行って昔のK川の様子を教わったり、地域の人にアンケートをとって昔の様子を調べたりしています。
 水利用グループは市役所に電話をかけたり、農家の方にインタビューをしたりして、川の水がどのように利用されているのか調べています。 ゴミグループは実際に川の上流と下流に出かけ、どんなゴミがどのくらい落ちているのか調査し、分析しています。
 水質グループは川の水を実際に採りに行き、汚れの程度を薬品や透視度計を利用して調べています。
 上流・下流グループは地図上で野口橋よりも上流と下流になる地点を確認し、様子の違いを比較しています。
 調べるときに、子どもたちはさまざまな方法を用いました。電話をかけたり、インタビューをしたり、バスに乗ってでかけたり、インターネットを使ったり…デジカメやカメラで写真を撮ったグループもありました。電話をかける前には、言う内容をあらかじめ書き出し、練習している子たちもいました。バスの時刻や料金も自分たちで調べ出しました。外に出たグループは、通りかかった人に進んであいさつをしたり、昔の川の様子をインタビューしたりととても積極的に活動していました。学び方がだいぶ上手になってきたなと感じました。
 また、調べている途中で新たな疑問点がでてきて、さらに調査しているグループもありました。
 現在、調べる活動はほぼ終了し、発表のための準備に入っています。この学習が終わったときに、K川を身近に感じ、大切にしていけるようになればと思っています。

気分は晴れ、校外学習

 当日はあいにくの天候でしたが、海ほたるでは雨があがり、外に出て周りの様子を見ることができました。工場の煙突があったり、船がいたりと、普段見ることのできない風景が広がっていました。これで晴れていたら、もっと遠くまで見渡すことができたのにと、子どもたちも少々残念そうでした。
 バスの中では実行委員の活躍で楽しいレクをすることができました。歌集を頭の上に載せて数分間落とさずにいられるかというゲームや、伝言系ゲームで大いに盛り上がりました。伝言ゲームではとにかく正確に言葉が伝わらないのです。「アンコール」の声が自然と出てくるほど、子どもたちは夢中になっていました。
 自動車工場では、大きなロボットが作業しているところや流れ作業で部品を取り付けているところなどを見ることができました。事前に授業で学習はしていましたが、やはり実際に自分の目で見たり聞いたりするのとでは大違いです。
 環境エネルギー館でも、子どもたちは楽しそうに過ごしていました。ゲーム感覚で環境について学べるコーナーや屋上の自然コーナーが特に人気がありました。
 唯一子どもたちが残念に思ったのは、お昼ご飯の時に自由に集まってお菓子を交換しながら食べられなかったことでしょうか。

信じること

子ども「テレパシーがあったらいいなあ。」
わたし「何で?」
子ども「だって、ジャンケンの時に相手の出すものがわかるじゃん。」
わたし「でも、考えていることが言わなくても全部わかっちゃったらできなくなることがあるよ。」
子ども「?」
わたし「人と話すこと。あと、信じることかな。」
子ども「??」
 「信」という字は「人が言う」と書きます。心の中が見えないから、人はお互いに会話し、相手の言うことを本当だと信じることができるのではないでしょうか。言葉を交わさなければ、お互いの思っていることは正しく伝わらないことが多くなります。
 また、人の言葉を信じるためには、その言葉にうそがないということも必要になってきます。お互いに信頼しあえるために、正直に自分の思いを言葉にして伝えていきたいものです。

合同体育

 跳び箱は2クラス合同の授業で行いました。教師が2人の方が細かく子どもたちの指導ができると考えたからです。
 今年は初めて挑戦する技がありました。台上前転といい、跳び箱の上で前転をするのです。最初のうちは「跳び箱から落ちたらどうしよう。」と恐がっていましたが、徐々に思い切って跳べるようになりました。
 また、一つ一つの技がとてもきれいにできるようになりました。ただ跳ぶだけだったのが、ひざがきれいに伸び、着地までピタリと決められるようになったのです。
 さらに、ハンドスプリングという難しい技に挑戦し、上手にできるようになった人もいます。
 準備の面でもとてもよくがんばりました。1組の分も進んで手伝っていたのです。すばらしい活動ぶりでした。

藤六と権八

 国語の授業で「木竜うるし」という作品を読んでいます。劇の脚本形式になっており、2人の登場人物の性格がはっきりと違っているので、子どもたちは読んでいてとても楽しいようです。朗読の練習を聞いていても、とても気持ちを込めて読むことができています。
31日の授業参観では、「木竜うるし」の朗読会を行う予定です。家でも練習することになっていますので、ご協力をお願いいたします。

熱演!木竜うるし

 学習参観で木竜うるしの朗読会を行いました。当初、各班とも1つの場面を選択して朗読することにしていたのですが、実際にやってみると「先生!あっという間に終わっちゃうんですけど…」という声があちこちから聞かれました。毎日熱心に練習していたので、まったく止まることなくスラスラと読めるようになっており、こちらが考えていたよりも早く読み終わってしまうのです。そこで、もう1場面増やすことにしました。班によっては、分担をもう一度しなおしたところもありましたが、本番ではとても上手に朗読することができました。驚いたのは、その表現力の豊かさです。スラスラと読めるのは当たり前となっていて、役になりきり、感情を込めて読める子が非常に多いのです。これも、毎日朗読練習を聞いてくださった家の方のご協力があったからこそだと思います。ありがとうございました。
 自分の朗読をふりかえって
・よく声が出せた。
・発表の時、きんちょうしていて「まちがえたらどうしよう。」と思っていた。
・少し緊張していたけれどうまくできた。
・よく感じを出せたと思う。
・言うのがおそかった。
・練習の時よりうまくできたのでうれしかった。
・今までやったなかで一番いいできだった。
・きんちょうしたけれど、うまくできた。
・あまりうまく言えなかった。
・練習の時よりずっと上手にできたと思う。でも、やっぱりみんなの方が上手だった。気持ちを込めて読むのが好きになった。
・あまり感情を大げさに出せなかった。でも、声もよく出せてよかった。
・昔の言葉が出ていたからすごく言いづらかった。でも、うまく言えた。とてもうれしかった。
・教科書を見ていても、みんなの目がこっちに向いているのがわかってきんちょうした。
・ちょっと失敗した。練習の通りにできなかった。
・大きな声が出せた。
・最初の方がふつうの言い方だったのがダメだった。でも、あとはいつもより大きく声が出た。
・もう少し大きな声を出せばよかったと思う。
・きんちょうしていてまちがってしまっていたところがあった。全体的によくできた。
・なかなかきんちょうせずにできたと思う。まちがえずに言えてよかった。
・あまり本を見ないで読めた。とてもむずかしかった。
・ちゃんと藤六のせりふをなりきって言えた。
・練習の時より変になった。

 友だちの発表について
・Kちゃんがすごくなりきっていてよかった。迫力があり、しかも権八の気持ちが伝わって楽しかった。思わず笑ってしまった。本当の権八の声のようでかっこよかった。
・Nくんの発表は迫力があった。
・Mちゃんの朗読は聞いていておもしろかった。役になりきれていてよかった。
・NくんやMちゃんは声が大きく言い方がうまかったから、その時の気持ちがよくわかった。また聞きたいな。
・Yちゃんの藤六の感じがよかった。ト書きの部分もうまかった。「ブクブクブク」をだんだん小さく言っていてうまい。
・みんなその役がらになりきり、気持ちがこもっていてすごいなあと思ったし、NHKの昔話みたいでよかった。
・Mちゃんの言い方が上手だった。
・2班の発表がよかった。
・丸読みの時よりもみんな声が出ていた。
・KくんとKくんは声が大きくてなりきって読んでいた。
・1班の発表がうまかった。
☆似たような意見はまとめてあります。

誰にでもあるよいところ

 道徳の時間に、自分の長所と短所を見つけるという活動をしました。子どもたちが「えー?」と困った顔をするので理由を聞いたところ、「だって、長所なんてないもん。」「短所ならすぐ見つかるけど長所って言われるとなあ…。」という返事。「得意なことでもいいんだよ。」と言っても「別にないよ…。」という子もいれば「それならあるかも。」と紙に書き出した子もいました。
 書いている様子を見ていると、半分以上の子が短所を先に挙げていました。子どもたちが言うように、どうやら短所の方がすぐに思い浮かぶようです。また、全部書き終わってから長所と短所の数を数えたところ、短所の方が多く書き出せているという子が圧倒的に多かったのです。なかには、自分の長所を1つしか書いていない子もいました。
 子どもたちにはそれぞれの良さがあります。せっかくたくさん良いところがあるのに、自分でそれに気づかず、自信を持てずにいるのはとてももったいないことだと思います。もっとお互いに友だちの良さを見つけ、伝えあっていくことが必要だと感じました。「情けは人のためならず」ではありませんが、友だちの良さを見つけることで、自分の良さにも気づいていってほしいと思います。

祭りを終えて

 子どもたちが楽しみにしていた祭り。当日ももちろん楽しんでいましたが、準備をしているときもみんなで協力して生き生きと活動することができました。ときには話し合いがうまくいかず、なかなか進められないこともありましたが、それもよい経験だったのではないかと思います。何でも自分の思い通りに行くわけではなく、妥協しなければならないときもあること、試行錯誤をするうちに良い方法を見つけられた喜びなど、子どもたちはさまざまなことを学んでいました。
 また、ほとんど教師に頼らず自分たちで準備をすることができたことも素晴らしかったと思います。着実に力をつけている子どもたちの成長ぶりがとても嬉しいです。

体調管理をしっかりと

最近、朝晩の冷え込みが厳しくなってきています。子どもたちも冬の装いで登校するようになってきました。でも、教室内でも上着を着ている姿を見かけるようになりました。外と室内で同じ服装をしていては、外に出たときに暖かくならないので、室内では1枚上着を脱いで過ごせるよう、重ね着をするよう子どもたちには話をしてあります。ご家庭でも子どもたちにお話ししていただければと思います。
 また、朝食をあまりとらずに登校している子も多くなっています。原因として、前日の夜更かしが影響して寝起きが悪くなっていることや、寝る直前まで食べているために、起きたときにすっきりせず食べられないということがあるようです。好き嫌いが多く、給食をたくさん残している子もいます。成長期の子どもたちですので、栄養や睡眠をしっかりととり、健康な体を作っていけるようにしていけたらと思います。

うまくできた!

 久しぶりの調理実習で、子どもたちは朝からドキドキワクワク。たまごも途中で割らずにすみ、さあスタートです。
 今回は卵料理に挑戦です。たまごやき(オムレツ)、いり卵、目玉焼きと何種類かあったのですが、なぜか人気が集中したのはたまごやき。「寄せるの、難しいけどいいの?」と言うと、「大丈夫!」「家で練習してくるもん!」「お母さんにコツを聞いておくしね。」「失敗してもいりたまごにしちゃうから平気。」という答え。「いずれにしても、挑戦するのはいいことだね。」ということで、メニューが決定しました。
 たまごを割るときには、みんな少し緊張気味でした。うまく割れた子もいれば、「あっ!こわれた!!」と黄身がつぶれてしまった子もいました。でも、その後はだいぶスムーズに作業ができていました。
 いよいよ、フライパンの登場です。「弱火、弱火…」と慎重に火加減を見ている子が多かったのですが、なかには「こんなもんかな。」とカンでやっている子も…。でも、同じ班の子がちゃんと様子を見ていて、アドバイスをしてあげていました。たまごやきを作っていた子たちは、たまごを寄せるところが最も大変でした。同じ班の子がみんな集まって、「そっち側からひっくり返すの!」「もっと焼いてからじゃないとダメだよ!」と口々に言う場面もありました。いりたまごを作っていた子たちは、「何で色がこんなにちがうの?」と不思議そうにしていました。中に入れた調味料の違いだったのですが、「なんか、これって失敗したみたいに見えるよ…。」といまひとつ納得がいかなかったようです。食べてみたらとてもおいしかったのですが。
 なかには、「こげちゃったよ。」「変な形になっちゃった。」とぼやいている子もいましたが、全員おいしくできていました。(わたしは全員の分を試食させてもらったのでまちがいありません!22通りの卵料理を楽しませてもらいました。)自分で作った料理の味は格別だったのでしょう、ほとんどの子が残さず食べていました。これで、自分で作れるおかずが1つ増えました。ぜひ家でも作って、家の方にも食べてもらってね。

失敗から学ぶこと

 理科の授業では、ものの溶け方について学習しています。最初は上皿てんびんをぎこちなく使っていたのですが、次第に慣れ、今では最初の倍近くの速さでぴったりと食塩やホウ酸を量り取ることができるようになりました。2人1組のグループで実験をしているのですが、協力して上手に進めています。
 先日の実験中のことです。食塩を水に溶かしたところ、20g近くまで溶けることがわかりました。次にホウ酸を溶かすことにしたのですが、その前にどのくらい溶けるか予想してみました。「食塩と同じくらい」という子が圧倒的に多かったので、食塩の時と同じように、5gずつ溶かしていくことになりました。
 ところが、どんなに振ってみても溶けきりません。(ふたつきの容器に入れて振っているのです。カクテルを作っているときの手つきをご想像ください。)「振り方が足りないのかなあ?」とまたシェイク。(なかにはジャンプしながら振り出す子もいるのです。あまり効果はないと思うのですが…。)腕が疲れるくらい振ったのですが、残念ながらとうとう溶け残ってしまいました。
 「どうしよう。ホウ酸は水には溶けないのかなあ?」と質問すると、「ううん、少しは溶けているよ。」との答え。「どうやって確かめるの?」「今度は1gずつ入れてみればいいよ。」子どもたちは次の方法を考え出しました。
 1gずつ溶かしてみた結果、2gまでは溶けたのですが、それ以上は溶けませんでした。「ホウ酸も溶けるけど、食塩のようにはいかないんだね。」
 最初に考えた方法ではうまくいかなくても、その失敗から次の方法を考え出すことができた子どもたち。失敗も子どもたちにとっては大事な経験なのです。

優しい気持ち

 このところ、うれしいなと思うことがたくさんありました。協力していろいろな後片付けをしていること、静かに自習を続けられたこと。どれも、子どもたちがどんどん成長している証拠だと思います。また、子どもたちにしてみると、2年生にスイートポテトを分けてもらったこともとてもうれしいことだったと思います。この間、2年生は子ども祭りを開いたのですが、その時に余ったスイートポテトを、ぜひ5年生にプレゼントしたいと持ってきてくれたのです。なぜ5年生なのか不思議に思って聞いたところ、体力テストの時に一緒にペアを組んで手伝ってくれたお礼だということでした。あのとき、5年生は見事な上級生ぶりを発揮し、とても面倒見よく接してあげていたのです。また、2年生とペアを組んで参加した運動会の児童会種目でのことも覚えてくれていたようです。
 優しい気持ちで接してくれたことを、相手は忘れずにいてくれます。たとえ見返りがなくても、優しい気持ちでいれば、それだけで気分が良くなるということを、子どもたちに実感してもらえればと思います。
 あと4ヶ月で最高学年になる子どもたち。今度は最上級生として1年生を迎え入れることになります。今のうちからその準備をしていきたいと思っています。

もうじき冬休み!でも、その前に…

 年賀状を書くため、子どもたちはお互いの住所を調べあっている真っ最中です。「年賀状の前にクリスマスだ!」という子もいるようですが、「まだその前にしなければならないことがあります!」と言うと、子どもたちはわかっていても「えー?何?」ととぼけてみせます。
 学期末といえば、学習のまとめです。1学期に苦労したドリルですが、今学期はだいぶ進みが早く、計算はほぼ全員が終わっています。漢字も残りあとわずかです。どうやら今学期は全員2学期中にドリルが終わりそうです。でも、なかには「ドリルはやってあればいいんだよ!」という考えの人もいるようで、いい加減に進めている様子も見られました。きちんと進めた子はそれだけの力が確実に身に付いていますが、そうでない子にはやはり力は身に付いていません。その差は歴然としています。ドリル学習をするのは、くり返し問題を解くことで漢字や計算の力を身に付けるためということを意識してほしいと思います。

努力すること

 人にはそれぞれ得意なことと苦手なことがあります。わたしにも、得意なものもあれば苦手なものもあります。子どもたちに言わせると、わたしにとってスポーツは得意なものになるようです。
 体育の時間に「何でそんなになわとびができるの?」と質問されました。確かに、今のわたしは子どもたちよりはたくさんの技ができます。でも、最初から得意だったわけではありません。小学生のころ、二重跳びがなかなかできるようにならなかったので、休み時間のたびにグラウンドに出て夢中になって練習しました。家に帰ってからも、暗くなるまで何時間も跳んでいました。
 また、わたしはさかあがりもなかなかできるようになりませんでした。それがとてもくやしくて、ベンチを鉄棒のそばに足をかけられるように寄せ、何度も何度も練習しました。手はまめだらけで、よくつぶして皮がむけました。でも、そのかいがあって、さかあがりができるようになりました。バスケットも背が低かったのでとても苦労しました。レギュラーになるために、3ポイントシュートを毎日300本くらいずつ打つ練習をしました。その努力があったからこそ、今「得意なもの」と自信を持って言えるのだと思っています。苦手なものも、努力すれば得意なものになるのです。
 少しやってみただけですぐに「自分にはできないよ。」とあきらめてしまう子どもたちの姿をよく見かけるのですが、あきらめるのはまだ早いのではないでしょうか。本当にできるだけの努力をしたのでしょうか。努力してできるようになったときの喜びや達成感は、なにものにも代えがたいすばらしいものです。ぜひ、子どもたちにこの喜びを味わってほしいと思っています。 

調理実習ふたたび

 今回は三色野菜の油いために挑戦しました。みんな野菜を慎重に切り、いためていたのですが…いくつかの班でトラブルが発生しました。

Aグループ
「あー!何でもやしとキャベツをまぜてボールに入れちゃったの!?」
(本当は別々に入れていためるはずだったのです。)

Bグループ
「ん?何だかこのにんじん、太すぎない?」
「いいよいいよ、だいじょーぶ♪」
(結局、あまり火の通りが良くなかったようです。)

Cグループ
「ねえねえ、これ、野菜が多すぎない?」
「んー、何とかなるんじゃん?」
(しばらくして)
「やっぱりダメじゃん。かきまぜられないよ!」

Dグループ
(試食の段階で)
「ねえ、先生おいしい?」
「うん…あんまり味がしないんだけど?」
「だって、味見してないもん!」
「先生に毒味してもらってるの♪」
「味見してよ!!」

あちこちのグループ
「えー?こんなにこしょうかけちゃうの?」
「大丈夫だって!」
(試食中)
「先生、食べてみて。」
「ちょっとこれ、辛すぎ!!」
「え−?そんなことないよ。おいしいじゃん。」


 今回は、調味料を使いすぎたグループが続出し、辛い野菜いためになってしまいました。でも、子どもたちは不思議と平気そうにして食べているのです。濃い味付けに慣れているのでしょうか。すばらしかったのは、ほとんどの子が自分で作った物を残さずに食べたことです。やはり、自分で作った物は格別なのでしょう。家でも挑戦して、腕を上げてくれたらいいなと思っています。

言葉の由来

 子どもたちはよく「牛」と「午」を書きまちがえています。そのことを説明するのに「午(うま)に角が生えて牛になるんだよ。」と言ったら、子どもたちは「?」と不思議そうな顔をしました。「だって、午って午後の午じゃん。うまは馬でしょ?」
 昔、干支は時刻を表すためにも使われていました。子(ね)が夜中の12時を表し、2時間ごとに丑(うし)、寅(とら)としていくと、ちょうど昼間の12時が午(うま)の刻となります。午の刻よりも前だから午前といい、それより後だから午後というのですが、それを知った子どもたちは「へえー、そんな意味があったんだぁ。」としみじみ。言葉にはいろいろな由来があることに気づいたようです。
 1学期に自分の名前の由来を調べたのですが、その時に「自分の名前にこんな意味があるなんて知らなかった。」「今まで自分の名前をあまり好きじゃなかったけど、意味が分かって好きになった。」「名前のような人になれたらいいな。」といった感想を子どもたちは持ちました。自分の名前に込められた家族の願いにも気づくことができたようです。
 これからも、言葉に対しするどい感性でふれていってほしいと思います。 

楽しい冬休み!

 2学期もおしまいになりました。今学期はたくさん行事があり、忙しい日々を過ごしていましたが、とても充実していました。
 ドリルは漢字も計算も全員2回ずつ終えることができました。みんな楽しく冬休みを迎えられそうです。今学期のドリルは、宿題で進めましたが、3学期は自分でこつこつと進められるようにしてほしいと思います。
 冬休み中の過ごし方についてですが、生活のリズムを崩さないよう心がけてほしいと思います。外出する時間と行き先を必ず家の人に伝えてから出かけるよう、確認していただければと思います。自転車でだいぶ遠くまで出かけている子もいるようですが、ご家庭でどこまで自転車で行ってよいのか、もう一度確認をお願いいたします。また、お年玉をもらうこともあると思いますが、むだづかいをしないように子どもたちにお話しください。
 学校で大掃除があったのですが、子どもたちは非常に熱心に取り組みました。すみずみまであっという間にきれいにしてくれたので、大助かりでした。ご家庭での大掃除でもきっと大きな戦力になると思います!
 冬休み中の宿題ですが、2学期の復習と書き初め、読書、なわとびをすることにしています。書き初めは2学期中に学校で指導したのですが、書けば書くほど上手になっていきました。3学期に書き初め大会があるので、がんばって練習してきてほしいと思います。なわとびは、体力作りの意味合いもありますが、一つでも新しい技ができるように練習してみてください。読書については、2学期末に読書発表会を行い、お互いに本を紹介しあいました。だいぶ本に興味を持っている子が増えているので、休み中に集中して読んでくれればと思います。

ワードで自己紹介!

 学期末に自己紹介のシートをパソコンで作りました。使ったソフトはワードです。吹き出しの仲に写真を入れたり、文字を飾ってみたりと、子どもたちはとても楽しんで作品を作りました。キーボードの入力に時間がかかっている子もいましたが、何度も使っているうちに少しずつ慣れてきたようです。もし、家でもパソコンが使えるようであれば、ぜひ忘れないうちに使ってみてほしいと思います。

個別面談から

 先日はお忙しい中、面談に来ていただきありがとうございました。子どもたちの様子をお互いに話すことができ、とても有意義な時間となりました。
 個別面談でたくさんの方から出されたのが言葉遣いについてです。男女関係なく、非常に乱暴で、「お前」「何してんだよ!」「食える?」「言ってんじゃねえよ。」…こんな言葉が飛び交っているのです。学校でも「それは友達に対して言う言葉ではありません。」と話していますが、ご家庭でもお話しいただければと思います。
 また、子どもたちはそろそろ反抗期にさしかかってきているようです。以前は素直に言うことを聞いていたのに、最近はちっとも言うことを聞かないという家の方の声が多く聞かれました。「うちの子だけがこんなに言うことを聞かないのか心配だ。」という話もありました。家の方同士の情報交換もしていただけると、お互いの悩みがわかり、解決策も見つかってくるかもしれません。
 おこづかいのことも話題にあがりました。子どもたちに聞いてみると、「1ヶ月のおこづかいではほしいものが買えない!」という子もいれば、「使い切れない、余っちゃう!」という子もいました。1ヶ月にもらっている金額を聞くと、必要なときにもらったり、お年玉から出したりと基本的にはなしという子もいれば、500円以内、2000円以上と、とてもばらつきがありました。買いたいものがあるときに、「それは本当に必要なものなのだろうか?」と考えてみると、むだづかいが減ってくると思います。がまんすることも大切だと思いますので、子どもたちと約束事を決めていただければと思います。

人の気持ちを考えること

 何気なく言ったこと、何気なくした行動で、相手を傷つけてしまうことがあります。じょうだんのつもりが、相手はじょうだんだと受け取らなかったということもあります。体のけがや傷は治るけれど、心の傷は簡単には治りません。どんなことが人の気持ちを傷つけるのか、もっともっと言葉や行動に敏感になってほしいと思います。表情や態度には表さなくても、とても傷ついていることだってあるのです。

3学期スタート

 冬休みが終わりました。短かったり長かったりと、感じ方はそれぞれでしたが、お年玉をもらえたり、普段なかなか会えない親戚の人と交流することができたりと、充実した日々を送っていたようです。
 今学期は最高学年になる準備期間と言ってもよいかもしれません。あと2ヶ月と少しで6年生になるのですから。6年生がいるうちにさまざまな仕事を引き継ぎ、新学期になったときに頼もしい最上級生として新入生を迎えられるよう、今から心がけていってほしいと思っています。
 学習面でも、自分から学習する姿勢を身に付けていってほしいと思っています。2学期は宿題という形でドリルを進めましたが、今学期は提出期限までに決められた範囲まで自分で進めるという形を取ります。また、漢字ドリルはどんどん進めてかまいませんが、計算ドリルは習ったところまでを確実にこなすようにしてほしいと思います。毎週末を提出期限としていきますので、ご家庭でも子どもたちに声をかけていただくようお願いいたします。

新学期、子どもたちの発言から

 その1 学校って
A:「今に学校に来て勉強しなくてもよくなる世の中になるかもしれないんでしょ。」
B:「でもさあ、学校に来ないで家で勉強していたら友だちできないよ。」
C:「家じゃ体育ができないじゃん、それは困る!」
D:「学校って勉強だけするところじゃないよ。」
 大人より子どもたちの方が学校の良さを肌で感じているのかもしれません。

 その2 HP!?
 社会の時間のこと。情報についての学習をしているのですが、そこで「ホームページ」という言葉が出てきたので(HP)と黒板に書き足しました。すると、「HPってヒットポイント?」という発言が…。ヒットポイントというのは、ドラクエなどのRPG(ロールプレイングゲーム)で使われている生命力や体力を表す言葉なのです。さすがゲーム好きの子どもたちです。

 その3 田舎か都会か
 同じく社会の時間のこと。情報の手段として、教科書に電光掲示板が紹介されていました。
私:「ねえ、電光掲示板って見たことある?」
A:「あるよ。」
私:「どこで見た?」
B:「えっと、東京に行ったとき。」
C:「そう、都会の街にあるんだよ、あれ。」
D:「このあたりにはないよねえ。」
私:「っていうことは、この市は田舎ってこと?」
E:「うーん?田舎…かなあ?」
私:「でも、工業地区もあるよ。畑もいっぱいあるけど。住宅地もあるなあ。」しばらく意見が飛び交いました。
そして、数分後。
F:「じゃあさあ、田舎の部分もあるし都会の部分もあるから『とかいなか』でどう?」

 その4 クリスちゃん
 3学期からALTの先生に英語を教わる授業が始まりました。先生の名前はクリスチャン。先週は5時間目に5年生全体で英語のあいさつや歌を教わりました。子どもたちは一所懸命、あいさつや歌の練習をしました。みんなとても楽しそうでした。
 さて、時間を少し戻して、休み時間のことです。授業より前に英語の先生に出会った子がいました。
A:「先生!英語の先生に会ったよ。」
B:「でもさあ、男の先生だったよ?」
私:「え?そうだよ、男の先生でいいんだよ。朝の会でそう言わなかった?」
B:「だって、クリスちゃんって言ったじゃない。」
私:「うん。クリスチャンでしょ。あってるじゃない。」
B:「クリスっていう名前で『ちゃん』をつけて呼んだんじゃないのー?。だから女の先生だと思ったんだよ。」
 そう言われてみて納得!クリスチャンではなくクリスちゃんね…。なるほど!

 その5 どんな色?
 国語の時間のこと。詩の学習をしていて、空の色が何色かという話題になりました。
私:「夕焼けの色って何色だと思う?」
みんな:「オレンジ!」
私:「え?オレンジ一色なの?時間が経つにつれて変わっていかないかな。」
A:「むらさきもあるよ。」
私:「むらさきって言っても、いろいろなむらさきがあるんじゃない?」
B:「おれ、さつまいも色って言う。」
C:「じゃあ、なす色!」
 「むらさき」という一言だとどんな色なのか想像しにくいですが、「さつまいも色」「なす色」と表現すると、パッとその色のイメージが浮かんできますね。うまい表現だと思いました。

大きくなりました

 3学期の始業式に体育館で並んでいる子どもたちの隣に立ってみてびっくり。目線が同じくらいになっているのです。いったいどれくらいのびているんだろうとドキドキしながら身体計測をしてみました。22人中、わたしより背の高い子が6人。ぴったり同じ子が1人。2cm以内の差になっている子が3人。ということは…もしかして、年度末にはクラスの半分くらいの子がわたしより大きくなっているのかもしれません。9月から3cmほど伸びている子がたくさんいて、成長期なんだなあとつくづく思いました。

すてきなプレゼント

 2学期の末に、大塚菜生さんの『あんことそっぷ』という本を子どもたちに読み聞かせました。その感想を全員に書いてもらい、大塚さんに送ったところ、一人一人にお礼の年賀状をいただきました。さらに、それぞれの感想とそれに対するコメントを、大塚さんがホームページにして掲載してくださいました。
 大塚さんからはこのようなコメントをいただいています。
 5年2組のみなさん、ありがとうございました。こんなにたくさんの気持ちをいただいたこと、とてもうれしかったので、先生にご無理をいって、こちらにしょうかいさせていただきました。みなさんひとりひとりの気持ちや考える力が、物語をいっそうゆたかにしてくれるんだなあ、とあらためて思いました。元気をわけてくださってどうもありがとう!
 また、大塚さんに年賀状のお返事を出した子もいて、大塚さんから「どうもありがとう!」というメッセージもいただいています。

長縄ランキングに挑戦

 縄跳びのシーズンがやってまいりました。体育整備委員会の子を筆頭に、子どもたちは短縄の練習に精を出しています。
 そして、もう一つ。長縄の練習も始めました。いろいろな学校が参加してインターネット上で記録を競う「長縄ランキング」に参加することにしたからです。これは、クラス全員で1つのチームとして参加し、3分間で8の字跳びを何回跳べたかで競うものです。もちろん、跳べた回数は多い方がいいのですが、この大会の目指すところは,高い記録を生むことではありません。ひとつの目標に向かって、クラスが団結し、励ましあい、協力し合うようになることが大切だと思っています。2月末までの参加となりますが、その時までにどうやったら上手く跳べるようになるのか、お互いにアドバイスをしあい、励まし合いながら記録をのばせていけたらいいなと思っています。
 長縄は毎日記録を取り、前回の記録を更新できたらインターネット上の掲示板に書き込みをすることになりました。書き込むのは出席番号の後ろの人から順番に行います。2人1組になっているので、11回記録を更新すれば、全員が掲示板に書き込みをすることになるのです。現在、2組目まで記録を書き込むことができました。どこまで記録をのばせるか、楽しみです。

雷獣はどこにいる

 国語の時間のこと。教科書に載っている詩を見て、「あれ?これって本当に詩なの?」と質問がありました。「、」「。」がついていたからです。そこで、高村光太郎の『猛獣篇』のなかの「雷獣」という詩を紹介しました。この詩にも句読点がついています。句読点がついていても、詩なのです。
 読み終えた後、子どもたちが「雷獣ってどういうの?」ときいてきました。「想像上だけど、日本に昔から伝わっている生き物だよ。雷と一緒に天から落ちてくるって言うね。いたちや犬くらいの大きさって一応言われているけどね。」と答えたところ、「犬?そんなもんなの?」「えー?もっと大きい感じがするよねえ。」「でもさあ、そうするとねずみ花火のなかにいるってどういうことよ。入れないじゃん。」「それ言ったら、牡丹や柳だって入れないよ。」とさまざまな意見が出てきました。
 さらに、「これ、だんだん小さくなっていってない?最初は天でしょ。広いじゃない。風の生まれるところってのはわからないけど、山でしょ、弾でしょ、ねずみ花火、牡丹、柳、すすきって…ほら、小さいじゃない。」「おおっ!」
 一つの詩からいろいろなことを考えられるのでとてもおもしろいです。

長縄ランキング その後

 前回お知らせした長縄ランキング。その後の様子をお伝えします。
 1回目の記録は120回。目標を200回に設定し、毎日記録をとっていました。2週間がすぎたところで195回まで記録を更新しました。「あともう少しで200回だ!」子どもたちはとてもうれしそうにしていました。
 ところが、翌日のこと。その日の練習時間を決めていた時に、次の時間に行われる漢字テストに気を取られ、話し合いに参加せず漢字練習をしていた子たちがいました。全員で協力することを約束し、参加を決めた長縄ランキングなのに、このような状態では参加し続けることはできません。そこで、わたしの方で「参加しなくていい。」とストップをかけました。
 さて、子どもたちはいったいどうするのかと様子を見ていると、その場で話し合いを始めました。問題が起きたときにすぐに解決しようする姿勢はとてもよかったと思います。でも、方法に問題がありました。リーダーを決めず、自分の言いたいことを次々と言っているのです。また、20人以上の子が肩を寄せ合って集まろうとしたために、話し合いの輪に入れない子も出てしまいました。この状態では話し合ったとはとても言えないので、もう一度形を整えてやり直すことになりました。
 しかし、次の日から欠席者が出たためになかなか話し合いをすることができません。子どもたちは「クラス全員で話し合わなければ意味がない。」と考えたからです。「話し合いができないからと言ってずっと何もせずにいるのはもったいない。」「今の段階でできることはないか。」と子どもたちは考えました。そして、リーダーを決定しておくこと、自分の長縄に対する考えを持っておくこと、回数は数えなくても練習をしておくことを確認しました。
 ようやくクラス全員がそろいました。リーダーを中心に話し合いの形式を整え、あらかじめ自分の考えをしっかりと持って参加したので、話し合いはスムーズに進みました。自分の失敗した点を素直に認め、反省できたところもとてもよかったと思います。みんなで協力し、アドバイスをしながら練習していくことを子どもたちは自分たちで決めました。
 そして、1週間ぶりに記録を取りました。なんと、217回という記録を出すことができました。その後2日間は記録の更新が止まっています。縄をもっと速く回して跳んでみようと試みているのですが、まだ速さに慣れず、ミスが多く出ているのです。それでも200回を超すことができているので、慣れてきたらもっと記録が伸びるのではないかと思っています。
 ランキングのしめ切りまであと1ヶ月です。どこまでできるか、とても楽しみです。

新聞を読むこと

 社会科の情報についての学習で、子どもたちはいったいどんなものから情報を得ているのか聞いてみました。すると、新聞、テレビ、インターネットなどとさまざまな意見が出ました。「新聞も読んでいるのだな。」と思っていたのですが、よく話を聞いてみると「4コママンガしか見ない。」「テレビ欄はチェックするよ!」…どうも違うようです。さらに、新聞の1面はテレビ欄だと思っている子もいました。
 新聞を読まない子どもたちに言わせると「だって、テレビのニュースで見るから同じじゃない。」ということになるようです。確かに情報を得るという点に限って言えばあまり大きな違いはないかもしれません。でも、テレビのニュースでは自分の力で文字を読まないので、読む力があまりつきません。「新聞に使われている漢字は難しくて読めない。」という現状はありますが、わからない漢字は読み方を聞き、どんな意味なのかを教わっていくことも大切だと思います。毎日1つの記事だけでよいので、読むようにしてほしいと思います。

最上級生に向けて

 2月の生活目標を話し合いで決めていたときのことです。子どもたちはさまざまな目標を出してきました。
☆かぜをひかないようにしよう。
 【理由】このところ体調をくずしている人が増えているから。
☆男女関係なく遊ぼう。
 【理由】クラスレクの時にはみんなで遊ぶけれど、普段の休み時間にはあまり男女一緒に遊ぶということがないから。
☆他の学年と仲良くしよう。
 【理由】6年生になったときに下級生のリーダーとして行動するには、他学年と交流しておいた方がいいから。
☆6年生に近づけるようにしよう。
 【理由】そろそろ最高学年としての自覚を持つべきだから。
☆相手の気持ちを考えて行動しよう。
 【理由】大切なことなので再確認しておきたい。
 どの意見も実によくクラスの現状を把握していてとても感心させられました。自分たちに必要なものが何なのか、よくわかっているのです。まだあと2ヶ月あるのでちょっと気が早いかなと思いつつ、この調子ならりっぱに最上級生としてやっていけるのではないかなと感じました。

ホームページ(HP)作り 奮闘中!

 社会科の授業で情報について学習していることはすでにお知らせしていますが、そのまとめとしてHP作りを進めています。内容は委員会紹介で、1,2組合同で行っています。
 まずは企画会議から始まりました。どんな内容をHPに載せるのか話し合うのです。なかには人数が多くて話し合いをするのに一苦労している委員会もありましたが、何とかまとめることができました。次は委員会担当の先生の許可を取りに行かなくてはなりません。委員会によっては、もう一度計画を練り直すところもでましたが、だいぶ充実した内容になってきました。
 続いて、写真をとったり調べたりと取材活動をしました。デジカメの台数が限られているので、事前に予約してすべての委員会が撮影できるようにしておきました。ところが、ここでトラブル発生です。予定していた時間内に終わらない委員会が出てしまったのです。飼育委員会はうさぎの写真を載せようとしているのですが、肝心のうさぎがすぐに穴の中に入ってしまいなかなか撮れません。結局、貸し出しを延長してもらい、穴から出てきた一瞬をうまくとらえて撮影することができました。
 その後、原稿をまとめてページのレイアウトを考え、いよいよパソコン上でHPを作ることになります。完成は3月で、学校HPの一部として公開する予定です。どんなページができるのかお楽しみに!

短縄だって

 長縄だけでなく、短縄も一所懸命練習しています。体育整備委員会の人たちが冬休み前から熱心に技の練習をしてくれたおかげで、クラスのなかでいろいろな技を教え合うことができるようになりました。(体育整備委員の上達ぶりには本当に驚かされました。見事です!)
 現在、あやとび、交差とび、二重とびといった単独技や、数多くとべることに挑戦していますが、ときどきこれらの技を連続で行うこともしています。子どもたちが苦労しているのはリズムくずし系の技です。二重とびと前まわしとびを交互に行うのが基本で、前まわしとびから二重とびにするのは簡単にできるのですが、その逆が難しいのです。はやぶさ(あや二重)と前まわしとび、つばめ(交差二重)と前まわしとび、二重とびとあやとびなど組み合わせはいくらでも工夫できるので、挑戦してほしいと思います。

大幅更新!

 このところ今ひとつ調子が出ず、ずっと200回前後を行ったり来たりしている長縄ですが、ついに新記録が出ました。
 最初の1分間をノーミスでいくことを目標にして跳び始めた1回目。なんと97回跳んでいました。その後、何回かミスが出ましたが、結局3分間で261回という記録が出ました。今までの記録を20回上回ったのです。それだけでも大喜びの子どもたち。さらに、1分間で95回以上跳んでいたと知り、「280回を超えられるはずだ。」と再度挑戦することにしました。
 最初にミスがありましたが、最初の1分間で95回。1回目とほぼ同じ回数です。でも、ミスがなければ…100回を超えるのです。「このまま調子よく行けば、ひょっとしたら300回もねらえるかも…。」とドキドキしながら様子を見ていました。1分半の時点で160回、2分で220回…。どんどん回数は増えていきます。260回を過ぎ、新記録が出たことに子どもたちも気づきました。でも、まだ終わりの合図はありません。どこまで行けるのか、子どもたちも緊張してきたようです。だんだん跳ぶスピードが速くなり、数える声も大きくなってきます。そして、終了の時間になりました。なんと295回!300回にあと5回というところまできたのです。みんな大喜びでした。今まで一度も1組の記録を破れなかったので、「今日は自慢してきちゃった!」「初めて自慢できたよ!」とうれしそうに報告してきた子もいました。跳び始めたときにはあまりにも遠すぎる世界で、目標にすらならなかった夢の300回。ミスがなくなれば、絶対に跳べる回数なのだということに子どもたちは気づきました。
 それにしても残念だったのは、クラス全員がそろわなかったことです。早く元気になって、全員で300回を超えたいですね。

ホームページ完成!

 子どもたちが作っている委員会のホームページ(HP)がついに完成しました。HP作成ソフトの使い方をすぐに覚えた子どもたちは、次々とレイアウト用紙をもとに原稿を打ち込みました。まさかこんなに早くできるとは思っていなかったので、正直びっくりしています。短い時間で作ったとは思えないほど、よく仕上がりました。
 インターネット上での公開はもう少し先になりますが、印刷した作品を子どもたちが持ち帰っていますので、ぜひご覧ください。

ご注意ください

 現在、風邪やインフルエンザによる欠席者が増えています。5年2組は2月20日現在でインフルエンザ3人、発熱1人、腹痛1人の欠席となっています。また、腹痛と発熱による早退者や、気持ちが悪かったり頭痛がしたりと風邪の症状を訴えている子も出ています。つい先ほどまで元気だったのに体調を崩すという子が多いので、ご家庭でも様子を見てください。
 また、風邪をうつしたり、うつされたりすることを防止するため、なるべく帰宅後の外出をさけるようにしていただければと思います。せきの出る子にはマスクをさせることも心がけてください。子どもたちには、よく体を休め、栄養と睡眠をしっかりとるように話をしてありますので、ご家庭でも声をかけていただければと思います。

夢のかなった日

 長縄の記録がついに300回を超えました。
 水曜日から2日連続で295回という記録を出していた子どもたち。「絶対に300回跳べる!」子どもたちは自信を深めていました。
そして,金曜日。この日は高学年のなわとびまとめの会が行われることになっていました。そこでも記録をとることができるのですが,場所は体育館。「体育館はすべるから絶対にいい記録は出ないよ。」と子どもたちは業間の時間に外で記録をとることにしました。
 最初の1分は110回,次の1分は120回近く跳んでいたので「これは行けるかもしれない!」と思ったのですが,大きなミスが出てしまい,結局290回。「絶対300回は超えられるんだよ。それはわかっているんだけど…。」そう言いながら,子どもたちは悔しそうにしています。再度挑戦したのですが,集中力が続くのは3分×2回。業間の時間には記録が出せず,まとめの会に賭けることになりました。
 まとめの会では1回しか記録をとることができません。しかも,普段跳んでいない体育館での勝負です。でも,試しに跳んでみると,思っていたよりもすべらなかったようで,速いペースでうまく回数を重ねることができました。
 いよいよ,スタートです。5,6年の4クラスが一斉に行うため,あちこちから回数を数える大きな声が聞こえてきます。その雰囲気にのまれたのか,出だしで空回りが入り,他のクラスより少し遅れてしまいました。小さなミスも出てしまい,「これは新記録は出せないかも。」と最初の1分の時点で思いました。でも,縄の回転が速く,次の1分間に120回近く跳んでいたことと,ほぼミスなしだったことで遅れを挽回することができました。ラスト1分のコールで195回。あと105回跳ばなくては300回を超えられません。そして,ラスト10秒のコールで290回。そこから15回ミスなし跳んで,305回という新記録を出しました。
 終了のホイッスルが鳴った瞬間,みんな「やったー!」と大喜び。興奮しまくって大騒ぎになりました。
 長縄に取り組み始めた2学期末には,200回なんて夢のまた夢という程度しか跳べなかった子どもたち。1月からの印旛ネット長縄ランキングの最初の投稿記録は120回だったのです。ところが,少しずつ記録を伸ばし,200回を超え,ついにあまりにも遠すぎて目標になんて考えもしなかった夢の300回を超えることができました。ここまで来られたのは,お互いにアドバイスをしたり,励まし合ったりし,あきらめずに努力し続けたからだと思います。
 次の目標は「350回を超えること」と「印旛のトップをねらうこと」です。1分間に120回跳べるペースで縄を回しているので,350回はノーミスなら可能な数字なのです。そして,現在印旛のトップは308回。これは絶対に超えられると子どもたちは確信しています。2月末までの参加なので,挑戦できるのはあと4日。全員参加で新記録を狙いたいと思います。

ホームページ公開のお知らせ

子どもたちが作った委員会のホームページ(HP)をインターネット上で公開しました。ここです。 

長縄ランキングを終えて

 長縄ランキング最終日の2月28日。昼休みに全員そろって最後の挑戦をしました。でも,残念ながら新記録は出すことができませんでした。不思議なもので,子どもたちそれぞれに調子の波があり,それが見事にずれているため,必ず調子の悪い子が出てしまうのです。時間切れとなった瞬間,子どもたちはとても残念そうな顔をしていました。でも,5校時に感想を聞いてみたところ,お互いに協力し,300回を超す記録を出せたことに満足した様子がうかがえました。
 以下は子どもたちの感想です。

・目標を決めてみんないっぱいがんばったからよかったです。全然跳べなかった人も努力してできるようになったので,がんばったなあと思いました。話し合いがありましたが,みんなそれぞれ自分の意見を持っていたので,たぶんやる気があるんだなあと思いました。
・300回は1回しかいかなかったけど,1回だけでもこせたからうれしかった。長縄をやっていていろいろともめごとがあったりもしたけれど,それがいい経験になったなあと思いました。
・長縄を始めたときはあまり上手に跳べなかったけど,ランキングに参加して,努力したからだんだんと跳べるようになりました。初めは130回ほどしかできなくて目標は200回だったけど,だんだんと跳べてくるにつれ,200回をこえ,300回までも超えてしまいました。305回跳べたとき,とーっても嬉しくて跳び上がりました。その後,新記録は出せなかったけど,嬉しくて楽しい長縄ランキングでした。1位と3回差で少しくやしかったけど,印旛2位になりとても嬉しかったです。
・私は長縄はけっこう好きだった。だから,続けて跳べていた。でも,200回とかいったり,3分以内に跳べといわれたりすると,その分プレッシャーが私にはかかる。けれど,そういう状態でも305回いけたのですごく嬉しかった。長縄をやってよかったと思う。
・最初にみんなで長縄をやると決めてからほぼ毎日長縄をやってきたけど,なかなかうまくいかなかった。でも,だんだんミスが減って楽しくなってきました。そして,なわとびまとめの会で300回という夢がかなってうれしかったです。やっていたかいがありました。
・初めは全然跳べなかったけど,よくここまで来られたと思いました。協力ってすごいなあと思いました。305回も跳べてよかったです。印旛では2位で,後3回跳べば1位でしたが,がんばったのでよかったです。
・印旛1位にはなれなかったけど,全力でできたから満足した。
・みんなで協力してすごくがんばれたと思う。みんなで一つのことを一生懸命に協力して取り組むことの大切さを学べたと思う。
・最初の頃をふり返ってみると,信じられないくらいたくさん回数が増えたと思いました。仲良くできて,アドバイスもできて,最後は少し残念だったけど305回というものすごい数を跳べてうれしかったです。
・最初は目標が200回だったのに,今は300回以上跳べてすごくうまくなったなと思いました。でも,1位になれなかったのがくやしかったです。
・最初より2倍以上跳べるようになったし,跳ぶのもうまくなったのでよかった。
・最初はうまく跳べなかったけれど,続けるうちにうまくなってよかった。300回は跳べたけれど,みんなで跳べなくて残念だった。なわとびまとめの会の時に305回跳んで,5,6年生の中で1位になれてよかった。
・私は長縄をやっていろんなことを覚えました。みんなの協力性も上がったし,300回もこせたのでうれしいです。でも,その時に私がいなかったのが残念です。長縄を回すのも上手になりました。
・みんなが協力できた。たまにつかれてしまったけれど,新記録が出たときすごくうれしかった。そこで満足してしまっていたけど,やっぱり350回いきたいなと思った。
・私が休んでいるときに新記録が出たことが残念だったけど,私なりにがんばったからよかったなと思った。
・初めてやったときは130回くらいしか跳べなくて目標を200回にしました。その目標はすぐにこえました。次の目標は250回です。その目標をこすのはむずかしかったです。300回はずっと練習して,なわとびまとめの会で305回跳びました。その時はうれしかったです。協力性もアップしてよかったです。
・初めは120回くらいしか跳べなかったけど,練習しているうちに305回まで跳べてよかった。1回しか300回以上跳べなくて残念だった。

 協力すること,励まし合うこと,あきらめないこと,努力することなど多くのことを長縄で学んだ子どもたち。ランキングの期間は終わってしまいましたが,子どもたちは修了式まで長縄を続けることを話し合いで決定しました。目標は,とりあえず310回を超えること。3月1日からまた新たな挑戦を始めています。全員で300回を超えて修了式を迎えられたらと思っています。
 ☆今回感想が掲載されていない子の分は後日載せます。欠席や早退のため,感想を書けなかったのです。)

6年生を送る会 奮闘記

 送る側としては最後となる6年生を送る会。1月下旬に出し物を決定し,実行委員を中心にしてがんばって準備を進めてきました。ポイントは「6年生のために」ということ。6年生が喜び,楽しんでくれる,そんな会にしたいという気持ちで取り組みました。
 6年間の思い出をふり返る劇をすることになり,実行委員が6年生からアンケートを採り,各学年の内容を決めました。うちのクラスは1年から3年までを担当することになり,実行委員が脚本を書いてくれました。1年生は入学式,2年生は難しいかけ算九九,3年生は初めてのクラス替えがテーマ。なかなかの力作です。役割を分担するときに欠席者が多く,希望通りの役にならなかった人もいましたが,それぞれの学年に分かれてがんばって練習をしていました。どうやったらおもしろくなるか,お互いにアドバイスをしながら工夫していました。
 また,幕間(学年と学年との発表の間)の出し物としてマジックをすることになり,そのための練習も行いました。担当者以外の人も,マジックの本を持ってきたり,知っているマジックを教え合ったりと協力してくれました。
 同時にプレゼント作りもしました。今年はマスコット作りです。渡す相手を決め,その人が喜んでくれそうなものを考えてデザインを選びました。みんな,夢中になって作っていました。早く終わった子は,友達が作っている手助けに回ってあげていました。
 児童会役員はこの1ヶ月間,毎日のように休み時間を使って準備を進めてきました。旧役員は昨年の経験を生かして積極的にアドバイスをし,新役員は自分の仕事を確実に進めてきました。その活躍は見事でした。
 そして,本番の前日。朝,劇の最終チェックをし,あとは本番を迎えるだけという状態になったのですが,直後に大変なことがおこりました。体調を崩した子が続出したのです。結局,3人が早退したので,休み時間を利用して代役を立て,万が一に備えました。代役になった子は,必死に新しいせりふや動きを覚えていました。
 いよいよ当日です。前日に早退した子は全員欠席となってしまい,さらに,もう1名欠席が出てしまったのです。1,2年生のグループは2人ずつ欠けることになり,グループ内では対応しきれない状態になったのですが,他のグループの子が代役を引き受け必死になって練習してくれました。あまりにも代役が多くなってしまったので,急遽体育館に行ってリハーサルをしてから本番に臨みました。不幸中の幸いというのか,全校朝会が延期になり,練習時間を確保することができたのです。
 本番では,みんな自分の持つ力を最大限に発揮することができました。6年生があの劇を見てとても楽しんでくれたのです。また,急遽代役となった子たちも,代役とは思えないほど堂々とした演技を披露してくれました。
 大変な事態になっても,お互いにフォローしながら乗り越えたことで,子どもたちはまた一つ成長しました。
「6年生が喜んでくれてよかった。休んだ人の分も協力してできたと思う。」
「でも,クラス全員で劇をしたかったよね。」
「うん,それが一番残念だったね。」
こんな言葉が子どもたちから自然に出てくるようになったことが,わたしにとって何よりも嬉しいことでした。この1年で,とてもまとまりのあるいいクラスになったと思います。

子どもたちの感想
・みんなで協力できていたから6年生に受けたんだと思いました。1年生から6年生までが笑えたすてきな会にできてうれしいです。せりふも忘れないで言えたし,アクションもスタントなみのすごさだったと思いました。
・児童会をやっていてちょっとまちがえたこともあったけど,まあまあできたと思う。劇は,休んだ人の代役をその日の朝に練習して,正直うまくできないかもしれないと思っていたけど,できてよかった。
・6年生が笑ってくれたし,自分としても大きな声を出せたからうまくいったと思った。すごくうれしかった。いすを出すときに音を出しちゃったけど,そのあとはよくできた。
・ステージに上がったときにきんちょうしたけど,よくできたと思います。6年生もうれしそうだったので,本当によかったです。
・私は入学式の先生役をやりました。せりふはそう多くなかったのですぐに覚えられました。本番でも上手に言えたと思います。5年の劇は笑いもとれ,上手にできたのでとてもうれしいし,よかったです。プレゼントも上手に渡せました。何より6年生が喜んでくれてよかったです。
・私たちの劇を6年生が笑って見ていてくれたので,努力したかいがありました。22人全員で劇ができなかったのが一番残念です。6年生がプレゼントを気に入ってくれたかなあとちょっと不安だったけど,一生懸命作ったから気に入ってくれるかもと思いました。
・みんなうけていた(笑っていた)からすごくうれしかったです。練習では机などの準備が遅かったけど,みんながんばって,本番ではごちゃごちゃしないでやっていたからよかったです。児童会の人を見ていて去年のことを思い出しました。去年の私たちのように迷っていたけど,ちゃんとできました。私たちよりうまかったです。
・6年生が楽しんでくれたからよかったと思った。一生懸命作ったマスコットを大切にしてほしい。
・6年生が「劇を見ていておもしろかった,かっこよかった。」と言ってくれました。6年生もおもしろかったと思うし,自分たちも楽しめたからよかったです。プレゼントも使ってくれたらいいなあと思いました。
・劇が練習よりうまくいってうれしかったし,児童会のめくりの仕事もちゃんとできてよかった。
・6年生がぼくたちの劇を見て楽しんでくれてうれしかったです。6年生のリコーダーと歌がすごくうまかったからびっくりしました。よくあんなにうまくリコーダーを吹けるなと思いました。
・うけてもらえてよかった。見ている人が無表情だったり無口だったりすると,体を張ってやっていた意味がないから。でも,休んでしまった人はかわいそう。私だったらこういう日に休んでしまったら大泣きだ。Kさんは去年の送る会も休んでしまった。休んだ人に,おもしろかった劇をもう一回見せてあげたい。
・私は実行委員をやっていました。6年間をふり返った劇をやると決まってから,アンケートを採ったり台本を書いたりと大変でした。台本をもとに劇の練習をしていて,せりふを覚えるのも大変でした。本番ではうけてもらえるか心配だったけれど,うけてくれてうれしかったです。
・マジックをやったとき,人がいっぱいいてきんちょうしたけど,「おーっ。」っておどろいてくれてうれしかった。劇は,最初頭の中が真っ白になった。でも,少し経ったら思い出せた。これが思い出せなかったら…と思うと,ちょっとやばいかなと思った。6年生も楽しんでくれたし,自分も楽しめたからよかった。「来年はもう送られちゃうんだな。」と思った。
・本当に楽しかったです。6年生が喜んでいたのでうれしいです。他の学年の出し物もおもしろかったです。急に4人も休んでしまって大変でした。でも,大成功したのでいいです。
・劇のはじめの言葉はすらすら言えなかったけど,本番でうまく言えてよかった。
・急にクラスの子が休んでしまってから代理を決めて少し心配だったけど,みんながフォローしてできたから嬉しかったなと思ったし,6年生が喜んでくれたからとても嬉しかった。でも,残念なのが,クラス全員ができなかったことと,初めて児童会役員としてやった終わりの言葉が,声が変だったからうまくできなかったこと。 

インフルエンザ,再び

 先週末から再びインフルエンザにかかった子が増えてきました。5年2組は3月1日現在で4名の欠席,ほとんどの子がインフルエンザと診断されています。のどの痛みから始まり,だるさ,発熱,節々の痛みが症状として出ています。予防を心がけるようにしてください。

長縄ランキング感想 その2

前回掲載できなかった子の分です。
・308回はこせなかったけど,最高記録が出せたからうれしかった。
・最初は120回ちょっとだったけど,毎日練習して200回をこえて,1回でも300回をこえられたからうれしかったです。
・休み時間などを使って練習して,305回いけたからよかった。
・長なわをやっていてよかった。みんなが仲良くなった。ときどきいやになったけど,やっているうちに楽しくなった。
・少しだけつっかかってしまったけど,めあてが少しできたし,休み時間に練習して,305回いってよかったです。みんなせいいっぱい力を合わせてできたからよかったです。これからも長なわを続けていきます。

6年生を送る会感想 その2

こちらも未掲載の子の分です。
・ちゃんと練習をした。みんなで注意したりできた。
・私は6年生を送る会には出られなかったけど,練習の時にみんなにアドバイスをもらって練習できてよかったです。でも,今年で送る方は終わりで,来年は送られる方になるので,本番は出たかったです。
・本番はできなかったけど,一生懸命練習してよかった。他のクラスの人のも見たかった。
・みんながうまくできたと思う。自分もがんばった。最後が見られなかったから残念。
・練習をがんばってきたのに,当日出られなくて残念だったけど,気持ちが伝わったのでよかったです。

最高学年になった日

 3学期に入ってから,もうじき最高学年になるということを常に意識して活動してきた子どもたち。卒業式練習では,在校生のリーダーとしての貫禄を見せ,堂々と別れの言葉を述べたり,素晴らしい歌声を響かせたりと活躍することができました。 
 また,卒業式の前日準備では,積極的に仕事を探し,てきぱきと行動することができました。すばらしい働きぶりでした。
 当日も立派な態度で卒業式に臨むことができました。子どもたち曰く「話が長くてあきちゃった…。」「あくびもしちゃったよ。」「ずっといい姿勢をしていられなかった。」とだいぶ自己評価が低かったのですが,みんな一所懸命がんばっていたと思います。別れの言葉や歌もとても上手でした。
 そして,翌日。ついに最高学年になりました。最初の仕事は卒業式の後片付けです。これも,非常に見事な働きをしてくれました。とても頼りになる子どもたちです。4月からの活躍が今からとても楽しみです。

命のつながり

 国語の授業で金子みすゞさんの詩を読み,話し合いをしました。
 まずは『大漁』という作品です。いわしがたくさんとれ,浜辺では祭りのようなにぎわいだけれど,海の中では何万ものとむらいをしているだろうという内容です。浜辺にいる人たちの喜んでいる様子,いわしに朝日が当たりきらきら光っている様子といった情景を思い浮かべたり,とむらいとはどういう意味かといったことを考えたりしつつ,話題はだんだんと移っていきました。
「ふだん,魚を食べている時に何も考えていなかったんだけど,この詩を読んで魚のことがかわいそうだと思った。」
「食べられる魚の命のことなんて考えもしなかった。」
「命をとっちゃっているんだよね。」
「これから魚のことを見ると,食べるの考えちゃいそう。」
「でも,そんなこと言ってたら,魚を食べられなくなるよ。」
「それ言ったら,肉だってダメじゃない。」
「野菜だって生きているんだよ。」
「うん,そうだ。生長するんだもん,それって生きているってことだよね。」
「そうすると,食べるものがないよ。今度は自分たちが生きていけない。」
「どうしよう…。」
「弱肉強食で成り立っているんだから,仕方ないんじゃないの。」
「いわしだって,ほかの小さな魚を食べて生きてきたんだよ。それをまた別の魚や人間が食べる。同じことなんじゃないかな。」
「じゃあ,人間も何かに食べられちゃうの?」
「えーっ!?」
「でもさあ,みんなほかの命をとっているんだよね…。」
「そうしなきゃ生きていけないもん。」
「ほかの命をとって,自分の中に入る…。みんなそれをくり返している。」
「それって,命をとっちゃうことなのかな。魚を食べると,それが自分の体に栄養となって自分になるよ。」
「命をとるんじゃなくて,いただくのか。」
「あっ,だから食べるときのあいさつが『いただきます』なんだ!」
「魚を殺して命をとったらむだになるけど,食べればむだにならない。」
「でも,とりすぎないようにしないと。」
「食べた分,育てればいいんじゃないの?」
「養しょくかあ!」
「でも,食べられた魚の命はどうなるの?」
「人間だったら,『この人が死んじゃったから,代わりの人を産んで育てよう。』なんてできないよ。」
「魚の命はそこで止まっちゃうんじゃなくて,食べた人の中で生きるんじゃないかな。」
「命をとってしまうんじゃないってこと?」
「そう。確かに魚としては生きられないけど,食べた人が生きていくための力になる。だから,魚の命は生かされているんじゃないかな。」
「そう考えれば,食べられるね。」
「植物が育って,それを食べる生きものがいて,それをまた食べる生きものがいて,死んで土にかえって栄養になる。そしてまた,植物が育って…。」
「命はつながっていくんだね。」
 一つの詩からこれだけ考えられたことがすばらしいと思いました。

みんなちがうから

 金子みすゞさんの詩をもう一つ読みました。『わたしと小鳥とすずと』です。
「『みんなちがってみんないい。』この詩を読んで,『自分はこのままでいていいんだ。』とすごくほっとした。」
「それぞれ個性があるってことだよね。個性があっていい。」
「個性ってどういうこと?」
「得意な物がそれぞれちがうってことかな。」
「だから,お互いに教えあえるんだよ。得意な物が同じだったら,教えようがないもん。」
「助け合えないよね。」
「もし,みんながまったく同じ人だったらどうする?」
「気持ち悪いなあ。」
「同じ人ってことは,考えていることも同じになるよね。自分の頭の中で考えていることが,ほかの人にわかっちゃうのっていやだな。」
「同じことを考えるんだったら,新しい考え方が出てこないんじゃない?」
「話し合えないよね。」
「みんなちがうから,こうやって話し合っているといろいろな考えが出てくるんだよね。」
「苦手な物がみんな同じだったら,いつまでたってもできるようにならない。」
「あの題名ってどういうことなんだろう。」
「わたしと小鳥とすずとみんなちがっていていいっていうこと。」
「わたしと小鳥とすずの3つだけちがっていていい?」
「『すずと』ってなっているんだから,ほかのどんなものがきたっていい。」
「あらゆるものすべてっていうこと。」
 「自分はこのままでいいんだ。」とこの詩を読んで安心したという感想が子どもから出たことに非常に驚きました。今の時点でそこまで感じ取れるこの子の感性の素晴らしさを思うとともに,自分という存在について考えを深めている精神的な成長に驚かされたのです。子どもたちの精神的な成長にも個人差がありますが,わたしたちが思っているよりも,子どもたちの成長は早いのかもしれません。
 また,相手の個性を認められること,これも大切だと思います。お互いの良さに気づいていってほしいと願っています。

バラエティーコンサート

 最後の音楽の授業は1,2組合同のコンサートです。子どもたちは夢中になって2時間練習したのですが,楽器演奏を計画したグループが多く,どうしてもうまく仕上がりません。「先生,もう1時間練習時間をください。」と要望が出されたので,2組だけもう1時間練習して本番に臨みました。
 当日は,練習の成果が出せ,なかなかの発表内容となりました。難しい2重唱に挑戦したり,「八木節」や「大黄河」といったさまざまな楽器を使った合奏をしたりというグループもありました。本来歌だけの曲を楽器付きで発表したり,リコーダーに合わせて歌を歌ったりという工夫も見られました。
 演奏中に失敗してしまったグループもありましたが,もう一度やり直してうまく演奏することができました。また,聴いている人たちが一緒に歌って助けてあげるという場面も見られました。
 5年生最後の音楽の授業にふさわしい発表だったと思います。

5年2組について

 クラス替えから始まったこの1年間は,子どもたちにとってどんな日々だったのでしょうか。そこで,「5年2組について」というテーマで作文に書いてもらいました。
 クラス替え直後は,元のクラスの友達とばかり話していて,なかなか打ち解けられなかったようです。男女の仲があまりよくなく,協力することも少なかったので,「こんな調子でいて,このクラスでやっていけるのかな。」と不安に思っている子もいました。でも,今では男女関係なくグループを作ったり,さまざまな場面で協力しあえるようになったりと,子どもたちは大きく変わりました。
 5年2組の特徴として子どもたちがあげているのは次のようなことです。
・元気がよく,笑顔でいられ,明るい。(ほとんどの子が,このことを書いていました。「うるさい」と表現されることも多いのですが。)
・話し合いが多い。(問題が起きたときには,まず自分たちで話し合って解決してみるようにしていたからです。自分たちで問題を解決するためにはどうすればよいのか,話し合いをうまく進めるにはどうしたらよいのかといったことを子どもたちは学びました。今では上手に話し合いを進められます。)
・まとまりがある。(協力できるようになったからというのが最大の理由のようです。特に,長縄ランキングに挑戦するようになってからさらに協力できるようになったと,子どもたちは感じています。)
・よく働く。(進んで手伝いをする人がとても多いのです。先日の教室大掃除では,短い時間であっという間にきれいにしてしまいました。4月の初めに教室に入ったときよりもずっときれいな状態になっています。配膳台にいたっては新品のようです。)
・反応がない。(楽しいことにはすぐに反応するのですが,返事をし忘れたり,シーンとして意思表示をしなかったりということが多く,何度も注意されていました。)
・授業中にだんだんと話がそれていく。(授業に関係のあることを発言してはいるのですが,それをきっかけにして,話題がどんどん広がっていくのです。結果として本来の話から脱線するというわけです。ただ,こういう脱線には子どもたちは非常によく反応します。)
・優しくなった。(5年生になってから,人のいやがることを言ったり,したりという人がほとんどいなくなったという意見もありました。)
・自分の意見をみんなが言えるようになった。(以前は一部の人に発言が限られていたのです。「自分の意見を持つことの大切さを学んだ。」という子もいました。)
 この1年間で多くのことを学んだと,子どもたちの作文にはたくさん書かれていました。協力すること,人を思いやること,誰かのために行動すること,自分の考えを持つこと,問題解決のために自ら動くこと…。これだけのことを学び,実践することのできた子どもたちの持つ力の大きさに,改めて感動させられました。また,思い切って挑戦したり,あきらめないで努力したりすることで,自分の力を伸ばした子もたくさんいました。ドリルも全員がしっかりと終わらせることができました。この成長ぶりには本当に目をみはるばかりです。
 ほとんどの子が,「いいクラスになった。」「5年2組でよかった。」と感じながら最終日を迎えられたことを,何よりも嬉しく思っています。こんなすてきなクラスを担任することができて,本当によかった!
 4月からは最上級生。みんななら,きっと立派に学校のリーダーとして活躍できると思います。6年になっても,みんなで協力し,お互いを思いやることのできるクラスでいてほしいと願っています。
 今回,特別号の「風早」を発行しました。同じ内容のものは2つとない、全員ちがう文章になっています。「みんなちがって、みんないい」のだから、同じ内容にはなりませんよね。これは、みんなへのもう一つの通知票です。
 子どもたちの様子をお伝えしてきた「風早」ですが,これで最終号となります。1年間,保護者のみなさまにはさまざまな面でご協力いただき,本当にありがとうございました。

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