子どもとわたし・3


[ひばり(3年生)]

 職業柄わたしは子どもとふれあう機会に非常に恵まれています。児童文学やマンガは大人も子どもも読むもの(どう考えてもこじつけ^^;)ということで、読み手である現在の子どもの様子や子どもへのメッセージをノンフィクションを原則としてお伝えします。(といってもほとんどがわたしの作った学級通信からの引用です。)

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 「先生はこんな人」は6−2(すずかけ)の子どもたち,
「先生はこんな人2」は6−2(つばさ)の子どもたちによるわたしの紹介です…。

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ひばり 〜告天子〜(3年生)

進級おめでとうございます

 今日からいよいよ3年生。今回はクラス替えがあり、子どもたちは春休みの間ドキドキワクワクしていたようです。朝早くから登校し、新しいクラスが発表されるのをずっと待っている子もいました。クラス替えの結果は果たして期待通りだったのでしょうか?
 学校生活にも慣れ、どんどん活動場所が広がってきた子どもたち。今年は新しいことに積極的に挑戦してほしいと思っています。また、指示を待つのではなく、自分で考えて行動できる子になってほしいと思います。そして、誰にでも優しくできる子どもたちであってほしいと願っています。
 昨年度もこの学年を担当し、もう1年この子たちと一緒に生活できることになりとても嬉しく思っています。子どもたちがどんな活躍をしてくれるのか、今から楽しみにしています。
 今年度も学級通信を発行することにしました。少しでも学校での子どもたちの様子を伝えられたらと思っています。今年のタイトルは「ひばり」です。ひばりは漢字で書くと普通は「雲雀」なのですが、「告天子」とも書きます。自分の好きな鳥なので、タイトルに使うことにしました。
 元気いっぱいの子どもたちと1年間楽しく過ごしていきたいと思います。

パワー全開

 新学期がスタートしてから1週間。昨年からわたしがこの学年を受け持っていたせいか、1組だった子はもちろん、2組だった子もすぐに緊張がほぐれてきたようです。そうなると子どもたちはパワー全開です。とにかく元気いっぱいです。休み時間になると、外に飛び出していく子、隣の教室に行く子、わたしのまわりに来ておしゃべりをしていく子と活動はさまざまです。どちらの教室にも隣のクラスの子が遊びに来ているのですが、不思議と違和感がありません。
  子どもたちの遊んでいる様子を見てみると、まだ前のクラスの友だちと集まっている子が多いようです。でも、いろいろな活動をしていくうちに、また新しい友だちができていくと思います。全部で76人の3年生。学級の枠を越えてみんなが仲良しになり、協力して行けたらと思っています。

好きな物、嫌いな物

 今年の算数は、T・TのO先生と一緒に学習することになりました。O先生は今年この学校に新しく来たので、自己紹介を行うことにしました。子どもたちは好きな物と嫌いな物を言ってくれたのですが、好きな物のトップはマンガとゲーム、嫌いな物でトップだったのが野菜でした。あと、スポーツが嫌いという子も多くいました。逆にスポーツが好きという子も多かったのですが。けれども、勉強が嫌いという子は一人もいませんでした。今年から理科と社会という新しい学習も始まりました。子どもたちはどんなことを勉強するのかとてもワクワクしているようです。そのワクワクする気持ちを大切にしていけたらと思います。

花マップ作り

 最初の理科は「草花を育てよう」という学習をします。まずは身近なところにある花を探そうということで、学校の敷地内を探検し、どこにどんな花が咲いているかマップを作ることにしました。昇降口を出るとすぐに花壇があります。「せんせー、これ何て言う花?」とあちこちから声があがります。パンジー、水仙はすぐにわかるようですが、他の花の名前がなかなか出てこないようです。花壇以外に咲いている花も、子どもたちはすぐに見つけてきます。「タンポポあったよ。ペンペン草も。」「オオイヌノフグリもあるよ。あっ、桜もあるわ。」さらにがんばり山にも花が咲いていないかと探し始めました。
 学童の前に来ると、子どもたちの知らない花がたくさん咲いていました。「ねえ、これは桜だよね?」梨の花を指さしながら訊いてきます。「違うよ。うちの学校の校章になっている花だよ。この町ではこれが有名なんだけどな。」「えー?桜じゃなかったっけ。」すると、学童の先生がやってきました。この先生に子どもたちが尋ねると「これは梨の花だよ。」とすぐに答えが返ってきました。「ふーん、梨だったんだあ。」例年はちゃんと梨ができるのですが、昨年はみんな鳥に食べられてしまって収穫できなかったそうです。だから、子どもたちも見られなかったのでしょう。
 職員玄関前に行くと、用務員さんの姿が見えました。用務員さんは花の世話をいつも一所懸命にしている方です。「そうだ、用務員さんならきっと花の名前をいっぱい知っているよ!」用務員さんの所に行くと、すでに数名子どもたちが来ていました。しかも、しっかり花の名前を教えてもらっていました。子どもたちの行動力は大したものです。後から来たわたしたちにも用務員さんはいろいろ教えてくれました。ヒメキンギョソウ、サクラソウ、デージー、八重桜(ボタンザクラ)、菜の花、ニラバナ…。正式な名前がわからないときは、通称を言ってくれました。
 子どもたちの行動力といろいろな人のおかげですばらしいマップができそうです。

真剣勝負!

 体育の時間に3歩当てというドッジボールによく似たゲームをしました。2年生の時は左手で投げるようにしていたのですが、今年はどうやらそうはいかないようです。子どもたちの投げるボールの速さといったら、とても3年生になったばかりとは思えません。とにかく速いのです。右手で投げても大丈夫そうな人がけっこういるので驚きました。これからドッジボールをするのがとても楽しみです。

お別れ

 Hちゃんが転校しました。3年生になってからまだ2週間なのに突然お別れすることになってしまい、とても残念でした。子どもたちは自分たちから転校するHちゃんに手紙やプレゼントを贈ったり、お別れ会を開こうと提案したりしました。お別れ会をするにあたっての話し合いも、委員長・副委員長の上手な司会と活発な意見交換の結果すばらしいものになりました。
 当日のお別れ会も司会をしてくれた子がとても上手で、みんなが楽しめ、思い出に残る会になりました。
 でも、一人減ってしまった教室はどことなくさびしいですね。

町探検

 社会の時間に、学校の周辺の様子を見に行きました。学校を出てすぐに見つけたのが布のようなものが巻かれている木でした。「何で巻いてあるんだろう?」「寒さに負けないようにだよ!」「虫に食べられないためじゃないかなあ。」「それにしても誰が巻いたんだろうね。」「……?」
 次に見つけたのが、団地の前で木を切っているおじさんたちです。「ああーっ!もったいない。何で切っちゃうんだろう?」そこで、子どもたちはおじさんに木を切っている理由を聞きました。すると、おじさんは団地側の細い道に子どもたちを呼んで「ほら、ここから見てごらん。今まではこっちから向こう側を通る人が見えなかったけど、切ったら見えるようになったでしょ。これは、ここに住んでいる人たちが今のままだと子どもたちがぶつかって事故に遭うから切ってくれって言ってきたんだよ。」と教えてくれました。「へえー。そうなんだ。みんなが住みやすいようにしてくれているんだね。」
 他にもいろいろな発見があって、とても楽しい1時間になりました。

にんじんじん

 先日、朝の読書タイムで「にんじんじん」という話を読み聞かせました。にんじんを食べてにんじんマークを書くと、にんじんじんという謎の人物が現れ主人公を助けてくれる話なのですが、子どもたちはとても気に入ったようです。最初、にんじんマークがどんな物かわからなかったようで、「にんじんマークを教えて教えて!」とたずねてくる子が何人もいました。(一応、話の中に説明は出ていたのですが…聞いているだけだと想像しにくかったようです。)にんじんマークのことを作者にメールで知らせたところ、きちんと説明の返事がきて子どもたちに説明することができました。
 それからは給食の時間になると、「あっ、にんじんだ!食べればにんじんじんが出てくるかなあ。」と言いながらせっせと食べています。でも、にんじんじんは出てきてくれません。「何でかなあ。」「少ししか食べていないからだよ。」「にんじんマーク書いてないじゃん。」「テストの時に出てきてくれるといいな。」「何言ってんの、テストは自分でやる物だからダメってにんじんじん言ってたじゃん。」あちこちでそんな話題がとびかっています。

パソコンの中の花マップ

 パソコン室でホームページを見ました。と言っても、本当にインターネットに接続したわけではありません。この間の理科の時間に花マップ作りを行い、班ごとにまとめたのですが、それをさらにホームページ形式で見られるようにわたしの方でまとたものをパソコンに入れておいたのです。自分たちが見つけた花の写真をパソコンで見たわけですが、今までパソコンをそのように使ったことがなかったので、子どもたちも新鮮に感じたのではないかと思います。
 いつか本当のインターネットに接続して自分たちが作ったホームページが見られたら素敵ですね。

富士のね西に北には筑波

 これは校歌の歌詞です。でも、子どもたちは歌詞の意味をよく知らずに歌っています。そこで「これは富士山が西に、筑波山が北に見えるっていうことだよ。」と教えると「本当?」という反応が返ってきました。「じゃあ、確かめてみよう!」
 屋上からなら見えると知ったとたんに教室を出ようとする子がいたので「ちょっと待った。いつでも見えるってわけじゃないんだよ。とてもよく晴れていないとダメだよ。」とストップをかけました。でも、この話が出たのは4月の下旬。すっかり春になり、空がぼんやり霞んでいることが多くなっていたので、「ひょっとしたら見えないかも…。」と内心不安でした。ところが、運の良いことに朝の気温が10度以下になった日があったのです。「ラッキー!」朝の学級タイムの時間にみんなで屋上に出てみました。「富士山だ!雪かぶってるよ。」「筑波も見える!」子どもたちは大喜びです。実は、昨年度受け持っている子たちは2月に一度見ていたのですが、それでももう一度見られて嬉しそうです。
 そして、次の日。また屋上に出てみたのですが、この日はもうどちらの山も見られませんでした。「今日だって晴れているのに、何で?」みんなとても不思議そうにしていました。
 それにしても、校歌にいつわりなし!ちゃんと富士は西に筑波は北に見えました。

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複合センターへ

 複合センター(公民館)の見学に行ってきました。普段から子どもたちはよく利用しているのですが、今までに入ったことのない部屋も見ることができて感激していました。大発見のあった見学。取材メモもしっかりと書いてあり、まとめるのがとても楽しみです。

アスレチックだ!…けれど

 子どもたちが今、一番楽しみにしているのが校外学習です。特に、アスレチックに行けるのがとても嬉しいようです。わたしも楽しみにしているのですが、一つだけ気になっていることがあります。それは、びしょぬれになる子がたくさん出るのではないかということです。今の時期、昼休みはとても暖かくてつい水遊びをしたくなるのか、しっかりと服を濡らして帰ってくる子が大勢いるのです。ということは、アスレチックではもっとたくさん濡れるのかな…。

確率4割…

 子どもたちが楽しみにしていた校外学習。天気もとても良く、絶好の遠足日和となりました。朝、7:45に集合のはずなのに、7:20頃に学校に着いている子がいました。「何でこんなに早いの?」とたずねると「4時ぐらいに学校に来たんだよ。でも、だれもいなかったよ。」という返事。「そりゃ、そうでしょ!」どうやら早く目が覚めてしまったようです。でも、本当に4時に学校まで来たのかなあ…。その後も子どもたちは続々と登校してきました。
 さあ、出発です。初めは雪印乳業で見学です。バスに乗ったみんなは大はしゃぎ。最初からガンガン歌っていました。お約束の校歌から始まり、おはようクレヨン、へんなABC、さんぽ…。翼をくださいも歌っていました。途中で16号が渋滞したのですが、そんなに気にはなりませんでした。「気持ち悪いかも…」と言いだした子もいましたが、気がついたら平気になっていました。
 歌の次は、ゲームです。「にんじん、だいこん、レタス、はくさい。じゃあ、これは?」というものなのですが、実際にやってみないと意味がわからないので、興味のある方は子どもたちにきいてみてください。 ○×クイズをしているうちに、雪印へ到着。まずはビデオで牛乳のできるまでを学習しました。ちょっとむずかしいかなと思ったのですが、子どもたちはとてもよく内容を覚えていました。その後は、実際に工場を見学しました。大きな重さをはかる板を見たり、牛乳がパックに入って箱に詰められているところを見たりと感動できるものがいっぱいでした。最後にお土産をもらって、みんな大満足!
 次はいよいよアスレチックです。ゼッケンをつけて、さあ、スタート!張り切っていったのはよいのですが、スタートして10分とたたないうちに「先生、ぬれちゃった…。」という声。見ると、スカートがビッショリになっています。「はい、着替えましょうねー。」
 やるんじゃないかとは思っていたのですが、こんなにすぐにずぶぬれになってしまうとは…。しかも、これだけでは終わらなかったのです。水に濡れる可能性のある所は1カ所だけでした。しかし、そこは6番目のポイントだったため、最初から順番に挑戦している子はすぐにたどり着いてしまうのです。そこをとばして後で挑戦すればよいのに、なぜかみんな先にやろうとします。その結果、次々と水の中に落ちていくのです…。
 結局、午前中だけで6,7人が濡れて着替えました。でも、午後になってもずぶぬれになる子は続出し、結局15,6人が着替えをすることになりました。確率はほぼ4割。「何でこんなに濡れるのかなあ。」不思議に思っていたところに、子どものこんな声が聞こえてきました。「着替え持っているし、一度は失敗したって大丈夫だもんね。天気もいいし。」万が一のための着替えだったのに、逆にそれがあるから最初から濡れてもいいやと思わせてしまったようです。水に落ちた子はションボリする様子もなく、濡れたまま何度も挑戦していました。思いきった冒険ができたということなのでしょうか。
 お昼ご飯はみんなとてもうれしそうに食べていました。子どもたちのまわりをまわっている間に、おやつがたくさん集まってしまいました。それを見ていた子いわく、「先生っていいよね。こんなにおかしがあつまるんだもん。やっぱりわたし、先生になるんだ!」そうか、そういう発想もあるのですね。がんばって先生になってください!
 楽しいアスレチックもおしまいになり、帰りのバスにのりこみました。眠そうにしている子もいたのですが、どういうわけかやっぱり歌いまくっています。途中からはアニメクイズを始めました。寝ていたはずの子も起き出して参加していたようです。
 遠足の思い出はそれぞれ違っていますが、楽しかったのは同じです。すてきな1日になりました。

トントントン…何の音?

 先週の図工の時間にくぎ打ちをしました。初めてかなづちを持つ子もたくさんいて、みんな興味津々です。「手を一緒に打っちゃうんじゃないかな。」と心配していたようですが、大丈夫!みんなうまいものです。調子に乗って次々に打ち始めたのですが、途中で木が割れてしまったグループもありました。くぎでいろいろな形を作っているグループもあったようです。中にはとても上手にくぎを打てる子もいて、友だちに「すごいねー。うまい!」とほめられていました。次の目標は、「まっすぐに打てるようになること」かな?

何の形に見えるかな?

町の地図

 みなさんにはこれが何の形に見えるでしょうか?子どもたちはこの図形がいろいろな物に見えたようです。溶けたアイス、かたつむりのから、恐竜の体、むささび…向きを変えると、ひよこやアヒル、ウサギにも見えました。
 ところでこれ、本当は何の形なのでしょう?正解はS町です。でも、子どもたちの手にかかると、いろいろな物にかわってしまうのです!子どもの発想ってすばらしいなあと本当に感心させられます。社会科ではこれからS町についてさらに詳しく調べていく予定です。自分が住んでいる、よく知っているはずの場所でも、きっと新しい発見があるはず。わたしも子どもたちと一緒にこの町のことをもっと知っていきたいと思います。

元気とうるさいの境界は…

 3年生になって2ヶ月が過ぎようとしています。休み時間に隣のクラスに行くことがだいぶ減り、3−2の仲間の中で過ごすようになってきました。新しい友だちもどんどんできて、元気に遊ぶ姿がよく見られるようになりました。
 でも、少々元気すぎるという気もします。元気を通り越して、うるさいと感じることもあります。話を聞くところはきちんと聞くようになるともっといいのになと思います。

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チャンバラ!

 先日行われた仲良しタイム(縦割りのクラスで遊ぶ時間)でのこと。ある学級でチャンバラをやったそうです。帰ってくるなりそのクラスの子どもたちは「おもしろかったー!!」と嬉しそうに報告してきました。新聞紙を使ってのチャンバラだったのですが、あんまり楽しそうだったので「よし、うちのクラスでもやろーっと。」と突発的に実施することにしました。この企画をした先生にルールや準備する道具について聞き昨日早速やってみたのですが、とってもおもしろいのです。子どもたちは夢中になってやっていました。女の子は割と弱めにたたき合っていましたが、男の子は力一杯たたいてきます。それも、どういうわけかわたしをねらって…。チャンバラをしようと言い出したのはわたしなので文句は言えないのですが、クラスの半数近くの子にたたかれた気がします…。ここぞとばかりに思いっきりたたいてくるのです!(新聞紙なので、大して痛くないのですが。)でも、大幅な反則もなく、楽しく遊べたようです。
 国語の時間に読んだ「りんごの花」という作品にチャンバラが出てきたのですが、今回のチャンバラでどんなものか少しわかったかな?

にんじんじんリターンズ

 子どもたちが気に入っているお話「にんじんじん」の続編を読み聞かせました。にんじんじんのお話が大好きという子がたくさんいて、「今日はにんじんじんの続きの話を読みます。」と言ったとたんに大喜び。夢中になって聞いていました。途中で何度も笑い声が起こったり、場面をそれぞれ思い浮かべていたりしたようです。朝の読書タイムだけでは足りなかったので、国語の時間に続きを読みました。聞き終わった後、すぐに子どもたちから質問や感想が出てきたので、「じゃあ、それをお手紙に書いてみたら?」と言ってみたところ、たくさんの子が用紙を持っていって書いていました。
 その手紙を作者に送ったところ、すぐに返事が届きました。作者に電子メールで送ったのです。届いた返事には子どもたちの質問への答えも書かれていました。また、続きのお話を作っていくそうです。次はどんなお話になるのか、楽しみです。

町探検で見つけたこと

 班ごとに町探検に出かけました。学区内を大きく2つに分け、どんな物があるか探してきました。普段見慣れているはずの町でも、視点を変えると新しい発見があったようです。また、道で出会った人に目的地までの行き方を教わったり、あいさつをしたりと町の人たちとの交流をしてきた班もありました。思ったより見て回れなかった班は「もう終わりなの?」と残念そうでした。
 自分たちが調べたことを班ごとに地図にまとめました。それぞれの意見が食い違ってしまい、なかなか進まない班もありましたが、何とか仕上げることができました。地図記号を自分たちで考え出した子たちもいて、楽しんでいたようです。 

お手紙が来たよ!

 社会の時間に、自分たちの町の形が何に見えるか考え、絵にしました。その作品をS市のS小学校の3年生が見て、お便りをくれました。(この小学校の3年生の先生とわたしが知り合いなので、お互いの作品を見せあいましょうという話があったのです。)子どもたちは自分たちの作品の感想がもらえて大喜びです。S小の子の作品も一緒に送られてきていて、それを見ていろいろな意見を言っていました。「せっかくだから、今思ったことをお手紙にしてS小の子に送ってあげたら?」と言ったところ、「うん、書く!」とすぐに書き始めました。中には「またお手紙を出し合いましょうね。」と書いている子もいました。また、お便りがもらえるといいね。

授業参観

 土曜日の参観では本の紹介を行いました。8班あるので、1つの班につき5分という短い時間での紹介になってしまいました。子どもたちにとっては5分という制限がとても大変なものになっていました。今までは時間制限なしで紹介してきたので、本を丸ごと1冊読んだり劇にしたりというのが当たり前になっていました。ところが5分ではどうしても全部は紹介できません。そこで、子どもたちは「続きは読んでのお楽しみ」という方法を考え出しました。共通していたのはその点だけで、発表の方法はそれぞれの班で相談して決めました。劇、紙しばい、クイズ…不思議と発表方法があまり重なりませんでした。2年生の時にそれぞれのクラスで本の紹介をしてきているのですが、お互い情報を交換しあって新しい方法を取り入れられたようです。
 練習通りにうまく発表できた班もあれば、練習の時の方が上手だった班もありました。でも、どの班も本当に一所懸命準備をしていました。(金曜日に帰るのが遅くなってしまった子もいました。申し訳ありません。)準備中の熱心さと集中力は半端ではありません。休み時間も自分たちで集まって準備をしている姿をよく見かけました。家に帰ってからも必死に練習していたという話もたくさん聞きました。その熱心さは、他の班の発表を聞く様子にもよく出ていたと思います。どんな発表をするのか、みんな興味津々。静かにそして身を乗り出しながら見つめていました。
 それにしても、子どもたちのがんばりには驚かされます。ほとんど自分たちで発表内容を考えて作り上げたのですから。絵の大きさや色つけ、声の大きさなど、子どもたちが自分でもっと工夫しなくちゃと思ったこともたくさんあるようです。「あの本、おもしろそう。読みたいな。」と言っている子もいました。
 最後に、わたしの方で大失敗をしてしまったことをお詫びいたします。発表順を当日になって班長のジャンケンで決めたために、子どもたちの発表を見られない方が出てしまったようです。申し訳ありませんでした。 

どこでも読書

 昨年度も実施したどこでも読書。朝の読書タイムの時間に全部の先生が1冊ずつ本の読み聞かせをするのですが、場所は教室とは限らず、どの本をどの先生が読むかはその場所へ行ってみてのお楽しみなのです。子どもたちは、廊下に掲示してある本の題名と内容だけが紹介されている紙を見て聞きたい本を選びます。子どもが多く集まるのは、怖い話や不思議な(どちらかというと怖い系統の)話です。今回わたしが読んだのは岡田淳さんの『ふしぎの時間割』なのですが、これも題名に「ふしぎ」が入っているせいか多くの子が集まりました。でも、3−2の子は一人もいませんでした。「これ、教室で先生が読んでくれるもん。」子どもはよくわかっています。「ねえ、先生はどこでも読書で何読むの?」と訊いてきた子もけっこういましたが。
 教室に戻ってきた子どもたちは早速情報交換を始めました。「ねえ、これどんな話だった?」「誰先生だった?」「教頭先生だった!」中にはわたしに質問をしに来る子もいました。「この本、どこにあるのかなあ。」でも、その本はわたしが読んだわけではないのです。「これを読んでくれた先生に教えてもらっておいで。」「はーい。」また、「少ししか来ていなかったんだよ。」という子もいました。「それってラッキーだよ。だって、君たちだけのために読んでくれるんだよ。たった一人しか来なかったら独り占めだよ。君一人のためだけに先生が読んでくれるんだもん。」「そうか!」
 子どもたちも楽しんでいるどこでも読書ですが、読む側のわたしたちも楽しんでいます。

よいところ探し

 教室に掲示してある「見つけたよ」のカード。今貼ってあるのは自分の似顔絵とそれぞれの良いところについて書いてあるカードです。似顔絵を描いたのは本人ですが、良いところを見つけたのは全部友だちです。(文字を書いたのはわたしですが)
 自分のよいところはどこだろう。そう問いかけたとき、思ったよりも自分の良さに気づいていない子が多いことがわかりました。自分でわからなくても、まわりにいる人には見えているものがあるはずです。そこで、全員にクラスの友だちのよいところを書いてもらいました。あのカードには一人につき3つしか書いていないのですが、実はもっとたくさんよいところが書かれていたのです。子どもたちならではの視点で見つけたよいところがたくさんありました。
 自分の良さをこれからも大切にしていってほしいと思います。

さなぎになった!

 モンシロチョウの幼虫がさなぎになりました。「思ったよりも小さいな。」「さなぎによって色が違うね。」口々に感想を言っています。すると、突然「あっ!!」と大きな声がしました。「さなぎが動いた!!」見ると、本当に動いています。「何でかなあ?」と思っていると、そばに別の幼虫が歩いている(?)のが見えました。「幼虫がさなぎにさわったのかもね。」「ふーん。でもさなぎって動くんだね。ビックリしちゃった。」実はわたしもさなぎが動いているのを見るのは初めてでした。このさなぎからモンシロチョウが出てくる…そう思うととても不思議な気がします。モンシロチョウになるところがうまく見られるといいなあと思います。

モンシロチョウ

 2時間目が終わる直前のことです。「先生、チョウが飛んでいます!」一瞬何のことかわからず「チョウ?」と聞き返すと、その子は窓の方を指さしました。見ると…本当です。モンシロチョウが教室の中を飛んでいます。「何でいるのー?」みんな不思議そうです。「あっ、もしかしてさなぎからかえったんじゃないの?」「確か教室の中のキャベツにさなぎはいなかったはずだよ…。」でも、雨が降っていたから窓は閉まっていたし、どう考えても外から入ってきたとは思えません。「きっと気がつかないうちにさなぎになっていたんだよ。とりあえずそっとつかまえよう。」そして、モンシロチョウ博士のM先生のところに連れていきました。「M先生、教室の中にモンシロチョウがいました。」「え?あれ?かえっちゃったんだ。実は、うちのも…。」と言って、机の上にある虫かごを指さしました。「え?これって…。」「うん、昨日もうじきかえりそうだって言っていたさなぎ。かえっちゃったんだよね。」このさなぎは前日まで虫かごの中にいて、みんなで観察をしていたのです。かえりそうになったので、M先生に預けておいたのでした。「とりあえずそのチョウもこっちに入れてみて。」虫か ごの中に入れた瞬間、周りで見ていた5年生(M先生のクラスの子)が言いました。「今入ってきた方、オスだよ。」「そうだね。紋(模様)が小さいね。」聞いていた3年生は目が点です。「紋が大きい方がメスなんだよ。ほら、こっちに最初から入っていた方はメスだよ。」「ふーん。」
 教室に2匹のモンシロチョウを連れて帰り、みんなで見比べてみました。確かに紋の大きさが違います。「5年生、すごいよね。パッと見てわかっちゃうんだもん。」みんな感心していました。
 その後、教室のキャベツの周りにまださなぎがいないかどうか探してみると…いました!葉の裏に1つ、植木鉢のかげに1つ。葉の裏にいるのは緑色、植木鉢の方は茶色です。どうやら保護色のようです。こちらも羽の模様がだいぶ見えるようになっていて、そろそろかえりそうな気配です。
 数日後、モンシロチョウがみつを吸っているところを見られて子どもたちはまた感動しています。「ストローがのびた!」「すってるよ!」
 でも、さなぎからモンシロチョウにかえるところは見られませんでした。通常、早朝にモンシロチョウにかえるので、なかなか見られないそうです。そこで、M先生がさなぎの成長を調節して昼間に羽化するところを見られるようにしてくださることになりました。今週の水曜日か木曜日に見る予定です。

モンシロチョウがうまれた!?

 木曜日にモンシロチョウの羽化実験をしました。理科室での授業は子どもたちにとって初めての体験です。M先生に教えていただくのも初めてです。でも、子どもたちはちっとも緊張していません。ワクワクする気持ちの方が勝っていたようです。M先生が上下スライド式の黒板を動かしたとたん、「わぁっ!すごーい。黒板が動いた!」という反応。音楽室でも同じような黒板を見ているはずなのですが…。子どもたちにはとても新鮮に感じられたようです。
 さて、いよいよメインの羽化実験の始まりです。温度計の見方を教わり、温度計係を決めました。電気スタンドをつけ、29度〜31度まで温度を上げて羽化させるのですが、上げすぎるとさなぎのまま死んでしまうのでしっかりと温度を見る必要があるのです。スタンドのスイッチを入れては切り、入れては切りを繰り返していました。
 5分ぐらい経ちました。でも、どの班もまだ羽化する気配はありません。(おかしいなあ、昨日はもっと早く羽化していたのに。)前日に見た1組の羽化実験では温めてすぐに羽化していたのです。「さなぎになった日が少し遅かったんですよ。だから時間差がちょっと出ているんですね。」M先生の説明を聞いて一安心。すると、「あっ!動いたよ。…出てきた!!」ほぼ同時に別の班からも「見てみて!こっちも出てきた!」という声が上がりました。「どの部分から出てきた?」「頭だ!」「がんばれ、もう少しだ!」「やったー!!」「わりばしに、つかまれ!」子どもたちは夢中です。「うまれてよかった!」「最初は羽がくしゃくしゃなんだね。」「あっ!羽を動かしているよ。伸ばしているんだ…。」
 その後、次々とモンシロチョウは羽化していきました。でも、1つだけなかなか羽化しません。「もう10分たったのにね…。」「これ、死んじゃっているのかなあ。」子どもたちは不安そうです。わたしもちょっと心配になってきました。前日の実験の時に、羽化率は80%くらいだと聞いていたからです。(1組の実験では100%の羽化率だったので、その分うちのクラスでは羽化しないのかな…。)と思い始めた頃、「動いた動いた!」「出てきた!」という声が聞こえてきました。最後のさなぎが羽化したのです。「がんばれ!」子どもたちの声援もひときわ大きくなります。「やった!」「うまれたよ!!」この班の子どもたちはジッと羽化したばかりのモンシロチョウを見つめています。(もしかして羽化しないかもしれない。)そう思っていただけに、感動もひとしおです。
 この日の羽化率も100%。クラス全員がモンシロチョウの羽化する瞬間を見ることができました。でも、後で気づいたのですが、子どもたちはさなぎからモンシロチョウに羽化する瞬間「うまれた!」と言っていました。これは「うまれる」と言うのでしょうか…。いずれにしても、あおむしがきれいなチョウになったことが感動的だったのは間違いないのですが。

熱戦!ハンドベース

 体育の授業でハンドベースボールを行っています。軟式テニスのボールを手で打つゲームで、子どもたちは夢中になっています。特に男の子がはりきっていて、チームの中でリーダーとなり指示を出しています。野球に似ているので、男の子の方がすんなりルールを飲み込めるようです。(野球とはだいぶルールを変更しているのですが…)
(参考)主なルール
 1 三振なし
 2 2アウトチェンジ
 3 打ったらランナーは絶対に1つ塁を進まなければならない。
   (バウンドなしで打球を取っても塁にいたランナーは進塁しなければならない。)
 4 一度に進める塁は1つだけ。
 5 守っている人は、取ったボールをランナーにぶつけるか塁にいる味方に送るかどちらかでアウトにする。
   (塁にいる味方がボールにさわればよい。きちんと取れなくてもアウトになる。)

 最初のうちはうまく守れず、何点も入ってしまっていたのですが、次第に得点を取られないようになってきました。守るのが上手になったのはもちろん、グループごとにどうやったらアウトが取れるか考えているのです。最近天気が悪いのですが、もう1回ゲームができたらいいなと思います。

歌って踊って演奏して

 土曜日に音楽集会が行われました。学年ごとに音楽の授業で学習したことを発表するのです。今回は3,6年生の発表でした。
 3年生は「おまつり」という曲を演奏することになりました。子どもたちの発表を初めて見たのは木曜日のリハーサルの時。歌と踊りを担当している子たちは少し恥ずかしそうにしていたのですが、大きな声で元気よく歌えるようになりました。楽器を担当している子たちは毎日休み時間に一所懸命練習し、上手に演奏できるようになっていました。音楽の先生からも「よく声が出ていていいですね。」という言葉をいただいて、さあいよいよ当日です。
 最終練習をしたのですが、「あれ?」この間よりも声が出ていません。踊りも…どこかぎこちなくなっています。「どうしたの?この間と同じようにやればいいんだよ。」「えーっ、でも、何か恥ずかしい…。」「はあ?恥ずかしい!?」「だって、6年生とかも見ているんだもん。」6年生も最終練習に来ていたのです。(これから全校のみんなの前で発表するのに…。)ちょっと心配になったのですが、集会は始まってしまいました。
 あっという間に3年生の発表になりました。最初の「そーれ!」のかけ声が緊張のせいか少し小さくなっています。でも、演奏が始まってからは、徐々に本来の調子を取り戻せるようになってきました。終わった後に司会をしている集会委員が「かわいらしい演奏でしたね。」と言ってくれました。他の先生たちも「3年生、よかったよ。」とほめてくれました。練習の時より緊張した分声が小さくなってしまったけれど、みんな頑張ってすてきなお祭りになったと思います。

燃える大掃除

 学期末になると必ず大掃除をします。今回の大掃除は、子どもたちが大活躍!1時間といういつもの3倍近くの長い時間にもかかわらず、集中して掃除をしていました。配膳台を磨いたり、傘立てをきれいにしたり、教室の床の汚れを必死になって落としたり、窓ガラスをピカピカにしたり、草取りを一所懸命してきたり…。おかげで、とてもきれいになりました。ワックスがけのために教室や会議室の机、椅子を全部廊下に出しておいたのですが、翌日登校してきた子どもたちはあっという間に全部元通りにしてくれました。その素早さといったら半端ではありません。本当に大助かりでした。

元気でね!

 TくんとTさんが2学期から別の学校へ転校することになりました。そこで、お別れ会を開きました。司会者がとてもよく頑張って、自分たちできちんと会を進めてくれました。体育館ではドッジボールやリレー、教室ではしんげんち(震源地)や爆弾ゲームなどのゲームをしたり、歌を歌ったりしました。お別れ会というより、お楽しみ会になっていたような気もしますが、みんな満足しているようです。
 2人とも新しい学校でも元気に頑張ってね。

梨の木とセミの抜け殻

 1組のOさんの家の梨畑を見学しました。1学期に摘果と袋かけの様子を見学してあり、今回は収穫し、選果するところを見せていただきました。
 まず、梨のとり方を教えてもらいまいした。Oさんのお父さん(以下、O先生とします)がハサミを持っていたので「きっとハサミで切るんだろうな。」と思っていたのですが、片方の手だけでいとも簡単にとってしまいました。「梨の実を上に持ち上げれば簡単にとれるんだよ。」実際にわたしもやってみたのですが、本当に簡単にとれました。「じゃあ、何でハサミを持っているの?」「くきを切るためだよ。くきがあると、他の梨とぶつかって傷ついちゃうからね。」「そうか。」
 次は選果です。重さで選果する機械がありました。「ここに梨をのせると、重さで何個入りのパックに入れればいいか分けてくれるんだよ。」パッと見ただけだと同じ大きさに見える梨ですが、重さがまったく違うようでどんどん違う枠に分けられていきます。枠に落ちてくる梨を見ていた子が「あれだけ転がると傷がついちゃうんじゃない?」と言いました。確かに梨は勢いよく転がってきます。言われてわたしも不思議に思いました。「大丈夫、ちゃんとマットがしいてあるんだよ。」とO先生が教えてくれて一安心です。
 梨は1パック5s、2パックで1箱、つまり10sにして出荷することが多いそうです。すると「何で違う大きさの箱があるんですか?」という質問が出ました。よく見ると、同じ10sの箱なのにほんの少しずつですが大きさが違います。「梨の実の大きさが違うから、3種類の箱を用意してあるんだよ。」それにしても、箱の大きさが違うことによく気がついたなと思います。子どもの観察力はすばらしいです。
 帰りに梨をおみやげにもらって子どもたちは大喜びです。もらってきたのは豊水です。子どもたちは豊水、幸水、新高の収穫時期や開花時期にも詳しくなりました。
 今回の見学ではもう一つ勉強したことがありました。それは、セミのこと。何と梨の葉にたくさんのセミの抜け殻がついていたのです。梨の木の根元にはたくさんの小さな穴があいていました。そこから出てきているのです。そして、6時頃に木を登り始め、9時頃には羽化するそうです。あんなにたくさんのセミの抜け殻を見たのは初めてでした。

もうじき運動会

 運動会まであと少しとなりました。まだまだ夏という感じのする毎日ですが、子どもたちは汗びっしょりになりながらがんばって練習しています。
 今年はダンスとつなひきを3,4年生で行います。ダンスは「デジモンアドベンチャー」のテーマ曲に合わせて踊ります。音楽が速いのでリズムに乗るのが難しかったのですが、練習のかいがありだいぶ上手になりました。各クラス違う色の小さなポンポンを持って踊ります。3−2はピンクです。休み時間や朝、放課後の時間を使って子どもたちは一所懸命作ってくれました。
 徒競走は去年と同じ70m走です。でも、走り抜ける速さが去年とだいぶ違います。また、梨にちなんだ競走も行います。
 応援練習にも力が入っています。赤も白も、3年生はとても大きな声を出しています。赤は1組、白は2組の教室で練習しているのですが、自分たちが声を出しているときには、隣の組の応援がまったく聞こえてこないほどです。本番でもきっと大きな声で応援できると思います。
 それにしても、子どもたちはパワフルです。練習の後でも元気に遊び回っています(^^;)

運動会雑記

 7:00が児童門の開門時刻だったのですが、子どもたちの姿がちらほら。3年生は8:00が登校時刻なのに、なぜか早く来てしまうようです。(実は、予行の日の朝、早く来ていた数名は準備を手伝ってくれました。さすがにこの日は手伝わせませんでしたが、今にも手伝いに来そうな雰囲気でした。)7:30過ぎには、グラウンドで準備しているわたしに校舎内から「せんせー、おっはよー。」「いす、もう出していいの〜?」という声もかけていました。気合い十分です。
 そして、朝の会。子どもたちには「どれか1つ一所懸命がんばることを決めておこう。」という話をしてから送り出しました。
 いよいよ、本番です。初めは応援合戦です。わたしは白組の方についていたのですが、3年生は元気いっぱい大きな声で応援していました。 応援席に着いてからの様子はあまりよくわからなかったのですが、応援団の先生によると、「3年生はみんな応援団と一緒によく応援していたよ。えらいね。」とのことでした。さすが、ノリのよい3年生です。
 次は70m走です。レースの組み合わせはくじびきです。わたしはゴール地点にいたのですが、歯を食いしばって必死に走っていた子、嬉しそうにゴールに飛び込んできた子とその表情は様々でした。昨年よりもずっと力強く、速く走ってきた子どもたちを見ていて、つくづくその成長ぶりに感心させられました。
 ダンスはとても上手にできていました。退場門の側から見ていたので、子どもたちの表情が見られず残念だったのですが、最後の円で踊るところもきれいにできていたと思います。
 午後の「梨狩りに行こう」は、引いたカードによって明暗が分かれました。ドッジボール3個を引いた子が一番大変だったのですが、それでも投げ出さず最後までがんばってゴールすることができました。入賞はできなかった子が多かったけれど、頑張り賞をあげたいです。また、この種目では「初めて3位までに入れて嬉しかった。」と感想を書いている子が何人もいて、読んでいてわたしも嬉しくなりました。
 綱引きは赤組の連勝でした。練習の時には、そんなに力の差はなかったのですが…不思議ですね。赤の強さにビックリしました。
 その後の大玉送りでは逆に白が勝ちました。3年生のところは上手にボールを送っていて、白の勝利に貢献したと思います。
 リレーの選手もとてもよくがんばりました。毎日昼休みに練習をした成果が出ていたと思います。地区も紅白もバトンの受け渡しが上手になりました。
 総合では白が勝ちましたが、3年生は綱引きで赤が勝ち、全員何かしらの種目で勝つことができました。また、それぞれがんばろうと決めたことも大半の子が達成できたようです。同じ運動会でも、それぞれ思い出に残ることは違います。どの子にも1つでいいからよい思い出として残ったらいいなと思います。
 心残りなのは、子どもたちとあまり一緒にいられなかったことです。(去年も今年も応援席から離れた位置での仕事でした。)でも、今年はゴールしてくる子どもの顔を一番よく見ることのできる位置での仕事だったので、ちょっと得した気分です。
 今年の運動会もいろいろな方にお手伝いしていただきました。本当にありがとうございました。

雨、あめ、アメ…

 秋霖の時期となり、雨が降ったり、やんだりという状態が続くようになってきました。運動会練習があった頃は疲れていた子どもたちですが、今は元気がありあまっている状態です。
 グラウンドに出られない→でも、走りたい→校舎内でおにごっこしよう!という発想がただ今3−2の中で広まっています。ちょうど今は秋の交通安全運動期間。校外だけでなく、校内での交通安全も心がけるように、子どもたちに話をしました。元気いっぱいの3年生に「室内で静かに過ごしましょう。」と言うのも酷な気はするのですが…天候はどうしようもありません。
 ときどき「グラウンドに出られない」とは考えない子もいて、雨の中に飛び出していき、ずぶぬれになって帰ってくるのですが、気候の変わり目で体調を崩しやすい時期なので、十分に気を付けるようご家庭でも話していただけたらと思います。

何して遊ぶ?

 去年流行っていた遊びは、ドッジボールとこおりおにでした。3年になっても続くのかと思っていたら、クラス替えがあったせいか、どちらもあまりしなくなりました。1学期は鉄棒やブランコ、うんていに熱中し、2学期はサッカーとなわとびにはまっているようです。朝、7時半頃に教室へ行くと、すでにいくつもランドセルが置いてあります。でも、子どもの姿はありません。中庭をのぞくと…いました!なわとびをビュンビュン回している3年生がいっぱいです。次の日、同じ時間に教室に行くと、また子どもたちの姿がありません。「また中庭かな?」と思ってのぞくと…こちらにもいません。「あれ?今度は校庭かな?」と思い、サッカーコートやブランコを見ると…いました!どれか一つにはまるわけではなく、その時によって変わるようです。
 最近、いつも8時15分ギリギリに登校していた子が、7時半過ぎに教室にいるようになりました。「どうしたの?」ときくと、「だって朝早く来るといっぱい遊べるんだもん。」という返事。確かにそうですが…。あまりに早く登校しすぎている子が多いのも少々気になります。7時30分頃にはわたしも学校に着くようにはしていますが、できれば早くても7時40分くらいに登校するようにしていただければと思います。

すてきな歌声

 先週の音楽の時間のことです。教室で漢字ノートをみていると、とても元気の良い歌声が聞こえてきました。3階の音楽室で歌っている3−2の子どもたちの声が、2階にいるわたしのところまで届いたのです。どなっているわけでもなく、とてもきれいな歌声でした。朝の会でも、職員室にまで聞こえる大きな声で歌っています。曲も毎日かえていて、今日は何を歌うのかなと、とても楽しみにしています。

37人のごめんなさい

  学校で生活をしていると楽しいことがたくさんありますが、いやなことも起こります。1日中注意しなくてすむといいなと思っているのですが、そういうわけにもいきません。でも、全員がしかられる日はめったにないはず…なのですが、この間は全員をしからなければなりませんでした。
 しかられるのは誰でもいやなものです。子どもたちもとてもションボリしていました。でも、しかる側もとてもいやな気分です。子どもたちがションボリしている姿を見て気持ちがよいわけがありません。涙ぐんで帰る子を見ているのはとてもつらいです。その日のうちに解決し、すっきりとして帰してあげたいものです。それでも今回は翌日まで解決するのを延ばしました。その場ですぐに「ごめんなさい」を言うのは簡単ですが、自分の1日の生活を振り返り、自分にとって何がごめんなさいなのかをそれぞれじっくりと考えてほしかったからです。
 子どもたちは、帰ってから一所懸命考えたようです。手紙に自分の気持ちを書いてきた子もいました。とてもていねいに書いてあり、気持ちを込めたことがよく伝わるものでした。翌日の朝、普段ならすぐに外へ遊びに行くところなのに、遊ばずにわたしのところにあやまりに来た子もいました。1時間目の休み時間は、ごめんなさいを言うための列があっという間にできました。
 結局、37人全員がそれぞれのごめんなさいを言いにきました。内容は人それぞれですが、自分なりに気をつけなければいけないところを考えられたのではないかと思います。早速それが活かされたのが給食の準備でした。いつもより10分も早くでき、おかわりもしっかり食べられ、子どもたちも大満足でした。

ソメコがいっぱい

 国語の下巻の最初に載っている物語は齋藤隆介さんの「ソメコとオニ」です。このお話を子どもたちはとても気に入っていて、最初に読んだときからとても楽しそうにしています。ソメコやオニの性格や気持ちを考えながら読み進めていたのですが、どういうわけか子どもたちは役になりきるのが上手なのです。特にソメコの言葉を読むときはそこらじゅうにソメコがいるかのようです。「遊びが人生」のソメコ(これは子どもから出された意見です)がうらやましいのか、それとも元々ソメコのような生き方をしているのか、いずれにしてもソメコの気持ちがよくわかるようです。
 学習のまとめとして隣の席の子と一緒に分担をして音読発表をしました。セリフではない地の文も工夫して読んでいる子、同じセリフでも自分なりの解釈をして読んでいる子もいました。唯一どの子にも共通していたのが、スラスラと読めるようになっていたことです。3年の初め頃に比べ、とても上手になっていました。
 休み時間になると、そこらじゅうソメコだらけになる3−2。いつでも元気いっぱいです。

「ピヨピヨちゃん」

 さて、問題です。ピヨピヨちゃんとは一体何でしょう?「元気いっぱいおしゃべりをしている子どもたちのこと?」うーん、正解と言いたいところですが、ちょっと違います。「ひよこ?」いえ、違います。実は、児童集会で集会委員が紹介してくれたゲームです。リーダーが体を動かしながら「ぴよぴよちゃん」と言ったら、それ以外の人が「何ですか」と言いながら同じ動作を繰り返します。非常に単純なゲームなのですが、これがけっこう面白いのです。うちのクラスの子どもたちも楽しそうに参加していました。

きれいになった

 先週から掃除に力を入れて取り組んでいます。「普段あまり掃除ができないところも、少しずつきれいにしてみよう!」と言ったところ、子どもたちは自分でさまざまな場所をきれいにし始めました。今までは「どこやったらいい?」とそのたびに訊きにきていましたが、今回は「まどもふいていい?」「この棚の上もふくね。」と言うようになりました。子どもたちの成長の現れだと思います。
 火曜日は45分間の大掃除をしたのですが、あっという間に時間が経ってしまいました。そして、終わったときにはどこもピカピカになっていました。きれいになった教室を見ながら、「うちのクラスの子たちってやっぱりいいなあ。」と感心しました。

いい顔、している

 子どもたちの去年の写真を見てびっくり。たった1年前の写真なのに、だいぶ子どもたちの顔が変わってきているのです。毎日見ているせいか、こんなに変わっているとは思ってもみませんでした。幼くあどけなかった表情が、キリッとしたり、大人びてきたり…。でも、今の顔もとても生き生きとしています。
 また、体もだいぶ大きくなりました。子どもたちと話すときの目の高さがだいぶ変わってきて、わたしはあまり下を向かなくなりました。そろそろ子どもたちの中に埋もれてしまうのかなあと、ちょっと複雑です。

ちえぶくろ!

 最近クラスでよく話題になるのが、「伊東家の食卓」という番組です。いろいろな生活の裏技を紹介しているのですが、これが非常におもしろいのです。ゆでたまごの黄身を必ず真ん中にする方法や、背を伸ばす方法、あっという間に押し花を作る方法など、子どもたちは見たことを一所懸命教えてくれます。中には実際にクラスで試したものもあります。はがきや封筒をブラックライトに当てるとバーコードが見えるというものです。学校にあるブラックライトで早速試したところ、バーコードが見えたものと見えなかったものがあることがわかりました。どうやら、すべての郵便局でバーコードを使ってはがきを分けているわけではないようです。ちなみに、S町の郵便局の消印付きはがきにはバーコードがありませんでした。そういえば、そういう機械はなかったような気が…。

自分たちの力で

 子どもたちが楽しみにしていた文化祭。1ヶ月ほど前からこの日のために話し合いを重ね、準備を続けてきました。当日の子どもたちの活躍ぶりは言うまでもありません。それぞれのコーナーで、一所懸命自分の仕事をこなすことができました。
 今回さらにすばらしかったのは途中の過程です。最初からすべて自分たちで話し合うことができたのです。どんな店を出すかはもちろん、どのように決めていくかも話し合いで決定してきました。国語、社会、算数、理科の4つに分けるか、その中の1つにしぼるかということでも、単純に多数決で決めるのではなくそれぞれの意見を出しあい、それを聞いて自分の考えをまとめていきました。グループに分かれてからも、全体で話し合ったことをもとに手早く準備を進めることができました。
 中にはグループの中でもめたところもありました。けれども、自分たちできちんと話し合って解決していました。「文化祭って、本番も楽しいけど準備しているときの方が楽しいよね。」そんな意見も聞かれました。
 今年の3−2の出し物はほとんど子どもたちが自分で考え出した物です。これだけのことを自分たちで作り上げることができるようになった子どもたちの成長ぶりをとても嬉しく思いました。
 また、今回は休日の開催となったため、転校したTちゃんとTくんも遊びに来てくれました。久しぶりに会えて、子どもたちもとても嬉しそうでした。

ノリのよい人々

 この間のゆとり教室では、和太鼓の演奏を聴くことができました。演奏は迫力があり、和太鼓グループの方の進行もおもしろく、子どもたちは楽しんでいたようです。
 この日、わたしは出張があったため、最初の20分ほどしかゆとり教室に参加できませんでした。でも、その間に子どもたちのおもしろい反応をたくさん見られました。
 まず、舞台の真ん中にたれさがっている物を見て「あれ、何?」「んー?なんて書いてあるのかなあ。」と興味津々。(実は和太鼓グループの名前でした。)
 次に舞台の前の方に置いてある物を見て「あっ!ブラックライトだ!!」と大騒ぎ。はがきについている普段は見えないバーコードをブラックライトを使って見たことをちゃんと覚えていたのです。
 そして、いよいよ演奏開始です。体育館の床にも太鼓の音が響いて伝わり、それがさらに体にも伝わってきました。「うわー、すごいよー!床、さわってみなよ。おもしろいよー。」大発見をした子どもたちはとても嬉しそうです。
 さらに、体育館が暗くなり、ブラックライトがつけられました。蛍光塗料がぬってある衣装や道具が光り、演奏者の動きにあわせて光も動きます。「すごーい!」「きれいだなあ。」「おもしろい!!」そして、こんなセリフも。「ブラックライトってバーコード以外の物も光って見えるんだねえ。」どうやらこの子は、ブラックライトははがきのバーコードを見えるようにする道具だと思っていたようです。
 その後、わたしは出張に出てしまったのですが、翌日、いろいろな先生から「3−2の子たち、おもしろかったよ。」と言われました。まず、司会の方の「3年生はどこにいるかな?」という問いかけに「はーい!! 」と素晴らしく元気な返事をしたことから始まり、「3−2の先生はどこにいるの?」という問いには「しゅっちょー!!」とぴったりとそろったお返事、和太鼓グループの腕相撲の強いお姉さんが紹介されたときには「勝負したい!!」と意気込んでいたとのこと。とてもノリのよい人々がそろった3−2はやっぱり楽しいクラスです。

心霊写真…

 文化祭で撮った集合写真を教室に掲示しました。デジタルカメラで撮影した物をパソコンで読み込み、プリンターで印刷したのですが、画像が少しぼやけてしまいました。それを見た子どもたちは、「心霊写真だー!!」と大騒ぎです…。

エイリアン通り(ストリート)

 2階の通路を歩いていると、元気な3年生に出会います。友達と楽しそうにおしゃべりをしている子、掲示物を見ている子、歩きおにごっこをしている子(これは本当は反則技です!)、コロコロと転がっている子(当然反則技!)と実に様々です。その光景を見て、ある先生が言いました。「エイリアンストリートだねえ。」
 「エイリアン」の意味するところが一体何なのか、解釈はいろいろできそうです。
@純粋に「外国人」「宇宙人」
 何度も注意されているのに反則技を繰り出す彼らには、日本語が通じないということ!?でも、反則技を使っていない子も大勢います。
Aちょっと意訳して「いろいろな人々」
 国籍がいろいろという訳ではなく、様々な過ごし方をしている子がいるということならぴったりあいそうです。
B映画に出てくる「異星人」
 これはちょっと結びつきませんね…。
Cちょっと懐かしいマンガの『エイリアン通り』
 15,6年前に流行ったマンガです。
 正解はどうやらAの「いろいろな人々」のようです。でも、この先生の頭の中にはCのマンガも思い浮かんでいました。『エイリアン通り』は一つ屋根の下で国籍の違う人たちがお互いを思いやって暮らしている様子を描いたお話です。相手を思いやることは、学校生活でも大切なことだと思います。このクラスや学校がすてきな温かい「エイリアン通り」であり続けてほしいと思いました。

天の岩戸〜3−2篇〜

 このところよい天気になる日が多かったのですが、なぜか理科の時間になると太陽がかくれてしまいます。太陽の光を使った実験をしているので、太陽がかくれてしまうとまったく学習になりません。「せんせー、太陽出てないよ。」「かげ、見えないじゃん。」「何でだろうねえ。」子どもたちは口々に言います。「お願いしてみれば?」とわたしが言うと、子どもたちは「出てこい、出てこい」と言い出しました。でも、ちっとも出てきてくれません。すると、踊りながら「出てこい」と言い出す子が現れました。
 それを見て「そうか!!」とわたしの頭に迷案が浮かんでしまいました。そこで、こんな話をしました。「むかーしむかし、太陽の神さまがいたんだけど、ある日ほら穴の中にかくれちゃったの。そうしたら、太陽もかくれちゃってみんな困ったんだって。どうにかして太陽を出そうとみんなで相談して、歌ったり踊ったりして大騒ぎをすることにしたんだって。本当に大騒ぎを始めたら、太陽の神さまが『何でこんなに大騒ぎをしているのかしら』と不思議に思って外に出てきて、太陽も出てきたんだって。」
 それを聞いた数人は「そうか!!」と本当に踊りだしました。なぜか「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ!」というかけ声でしたが…。結局、この踊りが効いたのかほんの少し晴れ間は出たのですが、あまり長い時間は続かず実験は次回へ持ち越しとなりました…。

作者との交流

 先日、3−2あてに手紙が送られてきました。差出人は『ぼくのわがまま電池』という児童文学作品の作者、大塚菜生さんです。以前、この本を読んだ感想を大塚さんに送ったのですが、その返事が来たのです。物語の感想を書くことは多くあります。けれど、それを作者本人に読んでもらえることはあまりありません。どうしたら作者に読んでもらえるのか、その手段を知らない人の方が多いと思います。わたし自身、作者に感想を送るのは今年に入ってから始めました。お忙しいので返事はあまり期待せずにいたのですが、今回、大塚さんから返事が届きました。また、以前は『にんじんじん』というお話の作者、大西生一朗さんからも手紙が来ました。作者本人から自分たちへのメッセージが届くのはめったにないことだと思います。
 お二人とも口をそろえておっしゃるのは、子どもたちの生の声はめったに聞けないということでした。あまりダイレクトに作者のもとへ感想が届くことはないそうです。そんな中、子どもたちの感想を読めてとてもうれしかったとおっしゃってくださいました。

してない、してない!

 5時間目終了のチャイムが鳴り、書写の時間が終わった。「さて、教室に行こうか。」職員室から歩いてきたわたしは、3−2の教室に入ったとたん妙な違和感を覚えた。(何これ?いつもと違う…。)
 5時間目の後は帰りの会をすることになっている。最初のうちは帰りのしたくをしたり、連絡帳を書いたりとざわざわしているのだ。しかし、今日はやけにシーンとしている。そう、静かすぎるのだ。それだけではない。帰りのしたくがやけに素早い。日直もあっという間に前に出てきている。(これはF先生と何か約束をしたな…!)そう思ったわたしは、まだ教室にいたF先生に言った。「ねえ、何か子どもたちと約束しなかった?」しかし、「え?何にもしてないよ。」との返事。そして、「じゃあね。」と教室を出ていってしまった。
 (おっかしいなー。)そう思いつつ、子どもたちの様子を見ていると、帰りの会が始まった。「よかったさがし」になったのだが、いつもは「はいはいはい!!言うことあるある!!」と大騒ぎなのに、ひそひそ話で「あるよー。」「じゃあ、ジャンケーン…」と相談している。(絶対、へんだ!)
 そして、先生の話となった。「君たち、F先生と何か約束したね。」と開口一番言うと、子どもたちはみんな口をそろえて「してない、してない!」と首を横に振る。しかし、その顔はニコニコ笑っている。「君たちは正直だねえ。顔を見てすぐわかっちゃったよ。うそはもっとうまくつかないとダメだね。誰が見たって『ぼくたち、うそついています!』っていう感じだよ。」すると「えー?うそついてないよー。」という返事にまじって「約束、したした。」という声が。
 「でもさー、何で約束したってわかったの?」と子どもたちはとても不思議そうにしている。「あれだけいつもと違えばわかりますっ!」と言ったのだが「そんなに違ったかなあ。」「違ったのがF先生と約束したからってわかっちゃうのが不思議だよねー。」とまだ納得がいかない様子。
 その後、F先生に何を約束したのか尋ねてみた。「先生が入ってきたとたんに『おや?何か違うぞ?』と思わせるようなことをしてごらんって言っただけだよ。」……そう思わせる行動ができた子どもたちの勝利なのか、約束を見破ったこちらの勝利なのか…。

黄金の時間

 朝、7:40。この時期は校舎に朝日がさしこんできて、教室の中は光であふれかえっています。そんな中に、元気な子どもたちが登校してきます。ランドセルを置いて外へ飛び出していく子、教室の中でおしゃべりをしている子、オルガンを弾いている子…。それぞれが朝の貴重な時間を楽しんでいます。まさしく黄金の時間なのでしょうね。

第2回読書発表会

 11月の終わりごろから計画を立てていた読書発表会を昨日開きました。話し合いの結果、『かようびのよる』『せんせいけらいになれ』『ゆずちゃん』『やっぱりおおかみ』『びりっかすの神さま』『キリスト』というさまざまな種類の6冊をグループに分かれて発表することになりました。どのグループも一所懸命に練習したり準備したりとがんばってきました。時にはケンカになったり、もめたりすることもありましたが、何とか解決して無事に発表を終えることができました。
 『かようびのよる』はほとんど言葉のない絵本です。どのように発表するのかと思っていたのですが、ペープサートという方法で上手に表現することができました。『せんせいけらいになれ』は詩を集めた本です。その中から自分たちで読みたい詩を選びました。暗記してしまうくらい何度も読む練習をしていて、本番ではスラスラと朗読できました。『ゆずちゃん』は阪神淡路大震災のお話です。心に染みいるお話を上手に劇で表現しました。3人だけのグループだったのですが、背景を描くことで人数の少なさをカバーしていました。『やっぱりおおかみ』は絵本です。それぞれの役割をしっかりと分担し、見ていて楽しい劇に仕上げていました。役になりきっているところがすばらしかったです。『びりっかすの神さま』はパネルシアターを使用しました。蛍光ペンで着色した絵がブラックライトで浮かび上がって見えるのです。人数が多いグループでしたが、分担をはっきりとさせて全員が活躍することができました。『キリスト』は伝記です。読み聞かせとクイズを組み合わせて発表しました。グループの中で司会を決め、上手に進めることができました。みんな夢中になってクイズの答えを考え、 楽しんでいました。
 充実した2時間の読書発表会。どのグループも「読んでみたいなあ」と思わせる発表内容でした。

新学期、遊び事情

 新学期が始まって2週間。書き初め大会からスタートした3学期ですが、子どもたちは楽しそうに過ごしています。
 ただいま熱中しているのが、縄跳びと百人一首です。縄跳びは、毎年この季節になると縄跳びカードが配られ、みんな熱心に挑戦しています。去年はできなかった技が、今年は上手にできるようになっていて、びっくりさせられることもしばしばです。後ろの二重跳びができる子はわずかだったはずなのに、ずいぶんできる子が増えてきました。チェンジクロスやあや跳びができるようになり、うれしそうに報告してくれる子もいます。長縄の8の字跳びでは、初めて連続で入れるようになった子もいました。できる技が少しでも増えるといいなと思います。
 百人一首は男女関係なく夢中になっています。といっても、坊主めくりですが。「姫だ!」「ちぇーっ、坊主だよー。」「おっ、段付き、段付き!!もう1枚だー。」と休み時間の度に遊んでいます。中には、「本物の百人一首をやろうよ〜。」と訴える子もいますが、「それ、わかんないもん。」という子が圧倒的に多いが現状です。坊主めくりからレベルアップするのはいつの日か、乞うご期待!!

してない、してない!2

 書写の時間が終わり教室に来ると、教室がまたしても妙な雰囲気になっています。静まりかえっているのです。「また、何かF先生と約束したの?」と尋ねると、「ううん、してないよー。」「本当だよ!」という返事。今回は、子どもたちの顔が笑っていません。(んー?おかしいなあ。でも、みんながまじめに約束していないって言っているから、これは本当かもしれないな。)そう思いF先生に後で確かめてみました。
 「うん、確かに約束していないよ。でもねえ…。」今回は、F先生から言い出したのではなく、子どもたちの方から、「ねえ、またあれやろうよ!」と提案したそうです。最初、F先生は「あれって何のこと?」とよくわからなかったのですが、子どもたちの間では「あれ」ですぐにわかってしまったようです。結局その提案が通り、「あれ」が実行されたわけですが、子どもたちのノリの良さには感心させられます。

ちいちゃんのかげおくり

 先日の伊東家の食卓で、黒いUFOが空に白く浮かび上がって見えるという発見が紹介されていました。実は、1学期に子どもたちに読み聞かせた「ちいちゃんのかげおくり」という話で同じものが紹介されていたのです。みんな気がついたかなと思って聞いてみたのですが、子どもたちはすっかり忘れていたようです…。

いっぱいほめられちゃった!!

 3−2の清掃分担場所は、実はとても重要なところばかり。職員室側の階段、2階会議室付近の通路、会議室前の流し、会議室、会議室前のトイレ…そうです、お客様が通ったり使ったりする場所なのです。
 先週は毎日のようにお客様が来ました。普段から3−2の子どもたちは熱心に掃除をしますが(本当です!)お客様が来るとなるとさらにパワーアップして取り組みます。どの掃除場所の子も一所懸命すみずみまできれいにしてくれました。他のクラスの先生や、お客様に「がんばってお掃除していて、えらいわね。」と直接ほめていただいた子もいて大喜びをしていました。
 また、水曜日は3−1で研究授業がありました。3−2は自習になったのですが、子どもたちはとても静かにしていました。わたしは途中で一度教室に戻ったのですが、ドリルの答えを取りにいく子が物音をたてないようにソロリソロリと歩いている姿を見て「細かいところまで気を遣っているなあ。」と感心しました。
 ほめられっぱなしで大満足の子どもたちでした。

いっぱいしかられちゃった…

 ほめられたこともたくさんありましたが、逆にしかられることもありました…。週の後半になって、ルール違反が目立ったのです。その違反が自分だけでなく友達にも迷惑をかけているのは困りものです。
 3年生になってからは、自分が学級の一員であること、そして協力していかなければ生活していかれないことを常に意識させてきました。そのことは子どもたちにだいぶ浸透してきたように思います。また、自分でしたことに対し責任を持つことも重要だと思います。ただ「ごめんなさい。」と謝るのではなく、してしまったことに対しどのように対処するか、今後どうしていくかということも自分で考えるようにさせています。そして、相手がきちんと誠意を見せてくれたときには許すことも大切だと思います。子どもたちはきちんと許すことができています。とても優しい子たちだなあと常々思っています。

児童会デビュー

 3年生として過ごすのもあと少しです。4月からは4年生となり、上級生の仲間入りをします。その準備として児童会の活動に参加する機会がありました。新児童役員の役割決めで3年生も投票したのです。そして、代表委員会で学級委員が結果を報告してきました。みんな真剣に考えて投票することができました。また、学級委員はしっかりと代表委員会で発表していて、とても立派でした。来年の今頃はこの子達の中から児童会役員が出てくるのだなあと思うと、時間が経つのはあっという間なのだと改めて感じます。
 子どもたちの着実な成長ぶりがとても嬉しい今日この頃です。

名前の由来

 子どもたちに自分の名前の由来を調べ、作文に書いてもらいました。条件として必ず家の人に由来を聞いてくることをあげました。自分の名前にこめられた家の人の願いをきちんと知って欲しかったからです。その思いは子どもたちに伝わったようで、由来を聞いての様々な感想を書いていました。
 自分の名前がとても好きになった子、ずっと大切にしていきたいと思った子、漢字にこめられた意味を知りこれからは漢字で名前を書こうと思った子、こんなに一所懸命考えてくれたのだと家の人に感謝している子…。
 どの子の作文からも家の方の愛情とそれをきちんと受け止めている子どもたちの様子が伝わってきました。また、名付けの経緯がユニークな子もいて、読んでいてとても楽しい作文もありました。
 ご協力いただきありがとうございました。

風邪が流行っています

 先週の中頃から高熱を出して欠席している子が増えてきました。金曜日は5人、土曜日は7人が欠席でした。うがい、手洗いはもちろん、睡眠や食事にも気を配るよう子どもたちに話してあります。ご家庭でもお話しください。よろしくお願いいたします。

校舎、今昔物語

 2週間ほど前の話ですが、子どもたちに平塚分校の校舎を紹介しました。ビデオに映っている校舎は木造で、とてもあたたかい雰囲気の建物です。わたし自身、小学校と高校の校舎は木造だったので、とても懐かしく思いました。穴のあいた床を見ては「こういう穴に消しゴムをよく落としたなあ。」と思ったり、くもりガラスを見ては「何度拭いてもきれいになったかどうかよくわからなかったよね。」と思ったり、タイムスリップでもしたかのようでした。子どもたちが一番興味を持ったのはトイレでした。男女共用だと言うと「えーっ!!」と反応し、個室がとても狭いと言うと「えーっ、こわい!」と叫んでいました。
 デジタルカメラでも火の見やぐら二宮金次郎を撮影してきました。ところが、デジカメから直接テレビ画面に画像を映したところ、横向きになってしまいました。すると、子どもたちは頭を横に寝かせるようにしてテレビを見始めたのです。ちょっと不思議な光景でした…。

せっんせっいと、おっともっだち?

 国語の時間に、相手によって言葉遣いがかわることを学習しました。
@友達と1対1の場合:「『おにたのぼうし』を読んだこと、ある?」
A先生の場合:「『おにたのぼうし』をお読みになったことがありますか?」
B複数の友達の場合:「『おにたのぼうし』を読んだことがありますか?」
 @とBについては、子どもたちも納得をしていました。Bは発表しているときだと思い当たったのです。ところが、Aはどうもピンとこないのです。
「みんななら先生と話すとき、どういうふうにきくの?」
「『おにたのぼうし』って読んだことある?ってきくなあ。」
「それじゃ@と一緒じゃないの?友達になっちゃうよ。」
「そうだよ。だって、『せっんせっいと〜、おっともっだち〜♪』だもん!」
「…。じゃあ、先生にていねいな言葉はつかわないの?」
「ううん。忘れ物をしたときは『教科書を忘れてしまいました。友達がいいって言ったら貸してもらいます。』ってていねいに言っているよね。」
「あやまるときだけていねいなの?先生は友達ではないのですが…。」
「何で〜?違うの?」
「……。」
 言葉遣い以前の問題だったようです。

跳べた!

 休み時間になると短縄を持って外に飛び出している子どもたち。そのかいがあり、次々と新しい技をこなすようになりました。あまりにも上達が早いので、正直驚いています。
 長縄にも積極的に挑戦しています。普段はグループごとに様々な跳び方をしているのですが、時々クラス全員で8の字跳びの記録をとっています。最初は3分間で50回ぐらいだったのですが、今は連続で入れる子が増え、縄を回すスピードが速くなっても跳べるようになったため100回を越すようになりました。記録が伸びて、子どもたちも大喜びです。3年の終わりまでにどれだけ記録が伸びるか楽しみです。

い、いない!?

 昨日の朝のことです。8時10分になっても教室には数えるほどしか子どもたちがいません。みんな中庭に出て、雪合戦をしたり雪だるまを作ったりしていたのです。普段なら早めに教室に帰ってくるのですが、この時ばかりはそうはいかなかったようです。ベランダから呼びかけてもまったく聞こえていません。みんな夢中になって遊んでいます。やっぱり雪が降ると嬉しいのです。

クラブ見学

 待ちに待ったクラブ見学が行われました。初めての6時間目の授業です。綿密な計画を立て、いざ出発!班ごとにまわり始めました。わたしはパソコンクラブにいたのですが、子どもたちは興味津々でパソコンの画面をのぞき込んでいます。1つのクラブに5分しかいられないので、もっと見ていたいのに次へ進まなければならなくなりますが、中には友達が呼んでいても気づかずに見入っている子もいました。
 短い時間の見学でしたが、クラブの雰囲気は十分に味わえたようです。「来年はこのクラブに入るんだ!」と嬉しそうに帰ってきていました。
 見学のできなかった子は来週のクラブの時に見学をする予定です。

ありがとうございます

 前回の『ひばり』で風邪について書きましたが、自分が風邪をひいてしまいました。一昨日は3時間目までで早退したのですが、子どもたちをだいぶ心配させてしまったようです。昨日のめあては「先生にめいわくをかけないようにする。」でした。理由は「先生は風邪をひいているから。」とのこと。子どもたちの優しい心配りがとても嬉しいです。
 また、帰ってから家の人にわたしが風邪をひいたことや声があまり出なくなってしまったことを話していた子もいました。家の方に「お大事にしてくださいね。」と温かい言葉をたくさんかけていただきました。ありがとうございました。ご心配をおかけして申し訳ありません。

昔を知る

 社会科見学に行く直前に、T小学校のホームページを見てみました。昔の道具を展示してある教室があり、そこに置いてある道具が写真入りで説明してあるのです。見たこともない道具がたくさんあり、説明を読んでも使い方のよくわからないものもありました。「これってどうやって使うんだろうね?」と疑問に思いながら、社会科見学に出かけました。
 この見学ではIさんとTさんの家と昔の道具を見せていただきました。
 まず、Iさんの家に行ったのですが、そこには昔の道具がびっくりするほどたくさんありました。しかも、名札や解説が付いているのです。一つずつ見ていると…見覚えのある道具がありました。「これ、ホームページで見た道具と一緒じゃない?」「そうだ!これ、どうやって使うのかな?」すると、Iさんがどのように使うのか説明してくれました。ひとつ謎が解けて子どもたちは大満足です。さらに、赤いお米、昔のラジオや時計、大きな三角定規もありました。これらの道具はすべてIさんの家にあったものなのだそうです。これだけのものをよく保存してあったなと本当に驚きました。道具について詳しく説明したり、実演したりしてくださったIさんが90歳を越えていらっしゃることにも、子どもたちは驚いていました。
 次はTさんの家です。屋根を見るなり「うわー。すごい家だね。」という子どもたちの反応。かやぶきの屋根なのです。「あれ、竹も使っているよ。」子どもたちは熱心に観察しています。玄関を入ると「広いねえ。」「この床、何だろう?」すると、Tさんが「ここは土になっています。土間っていうんですよ。」と教えてくださいました。「そうか、かさこじぞうだ。ここでかさを作ったんだ。」と言う子もいれば、「死国の家と同じだよ!」と言う子もいました。
 どちらの家でもたくさん質問をして帰ってきた子どもたちでした。

なりたい、うまくなりたい、たい!

 6年生を送る会の出し物は詩の群読です。プリントを配った日から、子どもたちは一所懸命に練習をしています。翌日には完璧に暗記してしまった子もいました。すっかり気に入ったようで、休み時間などとても楽しそうに詩を読んでいます。練習中もとても明るく大きな声で読んでいます。本番が楽しみです。

激論!親子討論会

 親子討論会を行いました。テーマは「遊び」です。子どもたちは日頃遊びについてどんなことを考えているのでしょうか?
 真っ先に出たのは、「遊びから帰る時間をもっと遅くしてほしい。5時半くらいにして。」ということでした。何だかテーマからはちょっとはずれているようです。でも、「遊び」についてほとんどの子どもたちが家の人に言いたかったのはこのことだったのです。家の人からは「季節にあわせて帰ってきてほしい時間を決めている。」という答えがありました。基本は「暗くなる前」だそうです。
 ところが、子どもたちは納得しません。「暗くなる前なら、時間を決めなくたっていい。暗くなってきたら帰ればいいじゃない。」という意見が出されました。でも、外でずっと遊んでいると、徐々に暗くなるために目が慣れてしまい、だいぶ暗くなったときに初めて「暗くなってきたな。」と感じ、帰るときには真っ暗になってしまうのです。それを聞いて納得した子もいれば、まだ納得できない子もいます。
 結局、この件については「家の人が帰る時間を決めているのは、みんなのことがとても心配だからだよ。約束の時間に帰ってこないと、何かあったのではないか、事故にでも遭っていたらどうしようって思うからだよ。」と子どもたちにわたしから話したところ、少し納得がいったようです。
 また、子どもたちからは「宿題をやってから遊ぶと遊び時間が減るからもっと宿題を減らして。」「いや、遊びから戻ってから宿題をすればいい。」といった意見も出されました。
 さらに、「休みの日に友達の家へ遊びに行く時間をもっと早くしてほしい。」という要望も出ました。これには家の人が「よその家の都合を考えて10時くらいにしている。」と答えてくれました。普段働いている家の人がゆっくり休んでいるので、早くから遊びに出かけたら迷惑だと説明したのですが、それに対し「外で遊べば迷惑にならないじゃん!」とまたもや反論が出ました。
 今回の討論会では特に結論という感じのことは出なかったので、遊びから帰る時間のことなどそれぞれのご家庭で話し合っていただければと思います。それにしても、子どもたちの発言内容には驚かれた方も多かったのではないでしょうか。子どもたちなりの言い分がしっかりあり、自分の考えをはっきりと言えるようになってきました。きちんと筋の通った意見が出されるようになったのも成長の現れだと思います。大人の言うことを素直に「はい。」と聞いているだけの子どもたちではなくなりつつあります。自分の考えを持った一人の人間として子どもたちに向き合うことの大切さを改めて感じました。大人の言い分は子どもにとって納得のいかないことが多くあります。子どもの目線に立ち、納得がいくように説明することも大切だと思いました。

心に響く群読

 群読の発表を懇談会の日に家の方に見て(聴いて)いただきました。初めてたくさんのお客様を前にしたせいか、思ったよりも声が出せず、うまくそろわない部分もあり、子どもたちは「ダメだ!失敗だよ。」としょんぼりしていました。
 でも、翌日はほんの少しのずれはあったものの、大きな声で見事に発表を終えることができました。きっと子どもたちも満足しているだろうと感想を訊いたところ「男子がずれてたよー。」「あんまりうまくできなかった。」となかなか厳しい評価。どうもできに満足していないようです。そこで、「普段あちこちで飛び跳ねている3年生が、とってもいい姿勢で一点を見つめ、ビシッと声をそろえて発表していたので感動しました。すばらしい表情をしていました。」と他の学年の先生に評価してもらったことを子どもたちに伝えました。すると、子どもたちはとても嬉しそうな顔をして喜んでいました。
 子どもたちの群読を聴いている他の学年の子たちの表情も印象的でした。「おとなマーチ」は1,2年生も6年生もにこにこしながら聴いていました。「いのち」は真剣に聴き入っていました。子どもたちの発表は聴く側にも読む側にも心に響くものとなったのではないかと思いました。

メールに挑戦!

 1年間、毎月「にんじんじん」というお話を送ってくださった大西生一朗さんにお礼の手紙を書くことにしました。今までにも何度か感想の手紙を書いてきましたが、わたしがメールにして送ったり、郵送したりしていました。でも、今回は自分でキーボードを使い、メールを打つことにしました。
 キーボードで文字を入力するのは初めてという子もたくさんいましたが、いざ始めてみるとあっという間に打ち方を覚えていきます。ローマ字入力をしている子もいますが、まだローマ字を習っていないので、基本的にはかな入力にしています。「小さい『っ』はどうするんだっけ?」「シフトを押しながらだよ。」と班の中でお互いに教えあって上手に打っていました。漢字変換もきちんとできるのです。自分の名前もしっかり漢字で入力しています。
※視聴覚室のパソコンにはメールソフトが入っていません。また、インターネットにも接続していないので、今回は一太郎というワープロソフトに書き、コピーし、わたしのメールソフトに張り付けて送ります。

読書発表会、三度(みたび)あらわる!?

 まったく自慢にならないのですが、我がクラスの3学期の図書室貸し出し状況はなんと0冊!一人も図書室で本を借りていないのです。理由は「外で遊んでいる」「教室にある本をまだ読み終わっていないから、そちらを読んでいる」…。本人たちなりにいろいろあるようです。でも、いくら何でもひどすぎます。そこで、いろいろな本を紹介することで、もっと本を読むようにしようと読書発表会を行うことにしました。ただいま、その準備に追われています。23日に発表の予定です。

いつでも大掃除

 3−2の自慢は掃除がとても上手なことです。普段から細かいところまで掃除をしています。分担がどういうわけかお客様がよく通ったり使ったりする場所ばかりなのですが、安心して子どもたちに任せられるのです。本当に頼りになります。

ホームページについて

 昨日の読売新聞と朝日新聞の朝刊に、S町の小中学校のホームページが公開されているという記事が掲載されました。うちの学校のホームページはS町のホームページからリンクされているのでご覧になっていただけたらと思います。ホームページアドレスは、後ほど学校便りでお知らせする予定です。開設のお知らせが遅れてしまって申し訳ありません。
 うちの小学校のホームページの中には、3−2の子どもたちが作成に関わっているもの(実際にホームページの形にまとめるのはわたしが行いましたが、調べてきたのは子どもたちなのです)がいくつかあります。まず、「花マップ」です。これは、理科の授業で子どもたちが調べた結果を地図にしました。
 3年生のページに載っている「複合センターに行ったよ」も子どもたちの作った新聞記事からすべて抜粋しました。「町作りのくふう」は子どもたちの「見つけたよ」というカードに書かれていたことから作りました。これらのページは、1学期最初の授業参観の際に子どもたちがパソコンで見ていたものと一緒です。「S町、何の形に見える?」はわたしとS小学校のM先生が一緒に企画した印旛ネットホームページのコーナー「何に見える?市町村の形」に載せた作品を再掲載しています。お互いの作品を見あって、それぞれ感想を送りました。S小の3年3組とは「その後のソメコ」という続き話をお互いに読みあい、感想を送ることで交流を続けました。「何の形」と「ソメコ」の作品は下記のホームページでご覧になれます。
何に見える?市町村の形 http://www.inba.gr.jp/~kai/katachi1.htm
その後のソメコ http://inba.cep.chiba-u.ac.jp/someko/index.html
 視聴覚室のパソコンがまだインターネットに接続されていないため、なかなか直接子どもたちにホームページを見せてあげられなくて申し訳ないと思っています。間接的ではありますが、子どもたちがインターネットを使って交流していることや情報の発信者となっていることはこれから役立っていくのではないかと思います。今後、インターネットを直接使用するにあたってのマナーをきちんと学び、情報を発信できるようになってほしいと願っています。

メールに挑戦!〜その後〜

 子どもたちががんばって打ったメールを、22日の夜に大西さんに送りました。すると、23日の朝にはもう、一人ひとりに返事が来ていました。早速印刷し、子どもたちに配りました。自分あてに書かれた返事をもらって、子どもたちはとても嬉しそうでした。また、クラス全体へのメッセージもいただきました。

読書発表会、三度(みたび)あらわる!?〜その後〜

 通算3回目の読書発表会を行いました。3回目なのでどのグループも準備がはかどった…かと思いきや、うまくいかなかったところもあったようです。でも、今回の発表では絵本、物語、怖い話、科学読み物等さまざまなジャンルの本を紹介することができました。2時間という長い時間になりましたが、子どもたちは楽しんでいたようです。

ホームページを作ろう!

 1時間だけでしたが、ホームページ作りに挑戦しました。ワープロソフトで文字入力をできるようになっていたので、まずは自分の名前をホームページ作成ソフトに打ちました。そして、それをブラウザ(ホームページを見るソフト)で実際に見てみました。「わー、文字が大きくなった!」と嬉しそうです。
 次に文字の色や大きさをかえてみました。そして、それもブラウザで見てみると「きれい!さっきと全然違うよ。」もう大騒ぎです。
 最後は画像(アニメーション画像)を貼り付けました。ホームページ作成ソフトではまったく動かなかった画像が、ブラウザで見てみると…「あっ、犬がしっぽふってる!!」「何かくるくる回ってるよ。」「動いた動いた!」
 ここまでの所要時間は35分。子どもたち曰く「ホームページって簡単にできるんだね!」そう思っていただけてよかった。ホームページ作りは技術的には難しくないのです。次の課題は、どんな中身にするか考えることですね。

わすれられないおくりもの

 国語で読んだ『わすれられないおくりもの』という話には、とても物知りで森のみんなにたよりにされているあなぐまが出てきます。あなぐまは年をとっていて、自分が長く生きられないことを知っていました。そんなあなぐまは、森のみんなにすてきなおくりものを残していきました。それは、一人ひとりの個性にあった生きていくための知恵や工夫であり、思い返すと嬉しくなる思い出でした。あなぐまの体は死んでなくなってしまうけれど、その心はみんなの心の中で思い出となって生き続けていくということを、子どもたちは話し合いの中で考えていきました。
 授業をしながら思ったのは、「わたしはあなぐまになれただろうか。」ということでした。子どもたち一人ひとりに、得意だと言えるものを残せただろうか。「できるようになって嬉しい!」と思わせてあげられただろうか。子どもたちが成長し、小学生の頃を振り返ったときに、楽しい思い出として3年生だった自分を思い浮かべてくれるだろうか。子どもたちの心の中に一つでもいい、わたしの思いが伝わっていてくれたなら何よりも嬉しいです。
 わたしにとって、この1年は本当に充実していました。次々とできることが増え、頼もしくなっていく子どもたち。その成長ぶりはめざましく、驚かされることもしばしばありました。37人という学校で一番人数の多いクラスで大変なこともありました。でも、嬉しいことや楽しいことも37人分と他のクラスよりずっと多くありました。3年2組の子どもたちと出会えたことが、わたしにとっての「わすれられないおくりもの」です。
 保護者の皆様には様々な面でご協力いただきまして、本当にありがとうございました。

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