子どもとわたし・4
職業柄わたしは子どもとふれあう機会に非常に恵まれています。児童文学やマンガは大人も子どもも読むもの(どう考えてもこじつけ^^;)ということで、読み手である現在の子どもの様子や子どもへのメッセージをノンフィクションを原則としてお伝えします。(といってもほとんどがわたしの作った学級通信からの引用です。)
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「先生はこんな人」は6−2(すずかけ)の子どもたち,
「先生はこんな人2」は6−2(つばさ)の子どもたちによるわたしの紹介です…。
「次はだれが載るの?」と質問してきた子がいましたが、これにはちゃんときまりがあります。気がついたでしょうか?これは誕生日順になっています。基本的にはその月の誕生日の子を紹介していくようにしています。(6月生まれの子は7月初めの紹介になってしまいました。ごめんなさい。)例外は、転校・転入の子と8月生まれの子です。8月は夏休み中なので、7月中に紹介しています。8月まででクラスの半分近くの子を紹介できました。
これで34名+1名(転出した子)全員を紹介しました。
Mさん
4月中に漢字ドリルを2回終わらせたがんばり屋さんです。走るのがとても速いです。図書委員会です。
Eくん
算数が得意で、あっという間に問題を解いています。悩んでいる友達にわかりやすく解き方を教えてくれました。
Jくん
文字をとてもていねいに書いています。温かくてやさしいイラストを上手に描きます。飼育委員会です。
Sさん
ブラスバンドの練習を一所懸命がんばっています。放課後に進んで外のトイレをきれいにしてくれました。保健委員会です。
Hくん
ミニバスケットの練習にとても熱心に参加しています。興味を持ったことについて夢中になって取り組むがんばり屋です。飼育委員会です。
Mさん
ピアノの練習に一所懸命取り組んでいます。読書が好きです。算数の問題をあっという間に解いています。広報委員会です。
Tくん
スポーツが大好きで、陸上の練習にがんばって参加しました。サッカーが上手です。係の仕事をきちんとやってくれます。体育委員会です。
Sさん
ミニバスケットが好きで、がんばって練習に参加していました。手紙係の仕事をていねいにやってくれます。広報委員会です。
Nくん
ハードルをきれいなフォームでとんでいます。ゲームが好きで、将棋も強いです。難しい言葉をよく知っています。給食委員会です。
Kくん
細かいことも気にかけてくれ、やさしい気配りができます。米作りについて詳しく調べていました。ベルマーク委員会です。
Eさん
いろいろなことに挑戦するがんばり屋です。とても感性が豊かで国語の時間によい意見を発表しています。放送委員会です。
Kさん
楽器の演奏がとても上手です。学級役員として話し合いをまとめてくれています。水泳の練習をがんばっています。放送委員会です。
Mさん
とても読みやすいきれいな文字を書きます。いろいろな本を読みこなしています。係の仕事も頑張っています。保健委員会です。
Tくん
バスケットの練習に休まずがんばって参加しました。キャンプファイヤーでは火の使者として活躍しました。ベルマーク委員会です。
Mさん
キャンプファイヤー係としてみんなが楽しめるゲームを考えたりダンスを教えたりしてくれました。図工が好きです。保健委員会です。
Mさん
国語が大好きで、たくさん意見を発表しています。ブラスではトロンボーンを担当し、がんばって練習しています。図書委員会です。
Kくん
運動神経がとてもよく、運動会では紅白リレーの選手として活躍しました。細かい所までていねいに掃除をしてくれます。体育委員会です。
Aさん
短距離走が得意で、紅白リレーではすばらしい走りを見せました。自分の意見をしっかりと発表してくれます。広報委員会です。
Yさん
とても美しく読みやすい文字を書きます。カラーガードの練習に一所懸命取り組み、すばらしい演技を披露しました。企画委員会です。
Nさん
算数が得意で、解き方を上手に説明してくれます。ブラスではコルネットでメロディーラインを奏でています。飼育委員会です。
Eさん
ていねいで読みやすい文字を書いています。委員会や係の仕事をがんばってやってくれます。コルネットを演奏しています。図書委員会です。
Mさん
水泳が大好きで、楽しそうに泳いでいました。図工も好きで、絵や工作をていねいに仕上げています。集会委員会です。
Aさん
ドッジボールが得意で、バスケットも上手です。漢字小テストをがんばっていました。応援団でも活躍しました。広報委員会です。
Tくん
児童会の仕事をがんばってやっています。何にでも興味を持ってちょうせんします。算数が得意で友だちに教えています。企画委員会です。
Rくん
野球が得意で、ソフトボールの授業で大活躍しました。算数や社会の授業でたくさん発表しています。体育委員会です。
Yくん
虫のことにとてもくわしいです。絵を描くのが上手です。配り係の仕事を一所けん命やってくれました。栽培委員会です。
Mくん
国語の時間にいっぱい発表をしています。鉄棒がとても上手です。体育係の仕事をがんばっていました。体育委員会です。
Kくん
何でもちょうせんしています。那須甲子キャンプでは実行委員としてがんばりました。運動神経がよく、体育が得意です。栽培委員会です。
Iさん
どんなことでもていねいに一所懸命取り組むかんばり屋さんです。本を読むのが大好きです。長距離走も得意です。集会委員会です。
Yくん
ゲームをするのが大好きです。友達とたくさん遊んでいます。算数が得意で、すばやく正確に計算しています。栽培委員会です。
Sくん
体育が得意で、ソフトボールや跳び箱の授業で大活躍しました。前方転回が上手にできます。ゴルフが大好きです。栽培委員会です。
Mさん
運動神経がよく、鉄棒や跳び箱ではむずかしい技にどんどん挑戦していました。工夫して係の仕事に取り組んでくれます。集会委員会です。
Tくん
児童会役員に積極的に立候補してくれました。野球が大好きで、ソフトボールの授業で大活躍しました。飼育委員会です。
Rくん
自分の意見をしっかり主張することができます。算数が得意です。委員会の仕事をとてもていねいにしてくれています。給食委員会です。
Hさん
面倒見がとてもよく、小さい子たちとも一緒に遊んであげるやさしいお姉さんです。きれいな文字を書いています。給食委員会です。
明るく、協力しあえる学級作りをしていきたいと考えています。そのために、子どもたちには生活面でも学習面でも常にプラス方向に考えるようになってほしいと思っています。
失敗した時に「どうしよう」といつまでも悩むより、「次は同じ失敗をしないようにしよう」と考えた方が気持ちがよいと思います。
友達との関係も同様です。人にはよいところと悪いところがあります。悪いところを見つけるのは簡単ですが、気分はよくなりません。それよりも、友達のよいところを見つけ、仲良しになった方がずっと楽しくなります。
学習にも前向きに取り組んでほしいと思います。学習は自分のためにしているのだということを意識することが大切だと思います。また、「宿題をしなさい」「もう宿題は終わったの?」と言われるのはいやなものです。でも、言われる前に自分で進めておけばとても気分がよくなります。
・失敗をおそれず挑戦しよう
・友達の良さを認めあおう
・進んで学習に取り組もう
このことを目標に取り組んでいきたいと思います。
昼休みが始まって5分くらい経った頃、教室の中をのぞいてみると…なんと一人もいません。みんな外に出てしまっているのです。女子は中庭で遊び、男子は校庭で遊んでいるようです。(わたしは児童会の活動を手伝っているので、昼休みは校舎内にいました。遊んでいた場所は後で子どもたちに聞きました。)
昼休みが終わって戻ってきた子どもたちはみんな汗びっしょり。まだ4月だというのに、半袖になって「あつ〜い。」
この元気の良さ、すばらしいです!!
始業式からちょうど1週間が過ぎました。初日は入学式準備があり、何だかあわただしい一日となり、翌日は入学式で子どもたちとゆっくり話す時間もありませんでした。金曜日になり、ようやく自己紹介ができました。
男子は最初から元気がよかったのですが、女子はとても静かでした。でも、休み時間になるとわたしの周りに集まってきて、いっぱい話してくれるようになりました。だいぶ新しい環境になれてきたようです。
委員会、掃除、係…新しい学級が始まったばかりなので、決めることがたくさんあります。委員会や係は基本的に自分のやってみたいものを選ぶようにしましたが、人数制限があったり、人気が集まったところがあったりと、どうしても全員の希望を叶えることはできませんでした。ごめんなさい。
ところで、決めているときに一つ不思議に思うことがありました。一つの係や委員会に、男子だけまたは女子だけの希望しか出てこないのです。体育係は全員男子、保健係は全員女子という具合です。よく見てみると、男子と女子の席も少し離れています。「連絡帳の点検を隣の席の子としましょう。」と言ったとたんの「えーーーー!!!」という反応。そうです、どうも男女の仲が今ひとつなようなのです。
協力しあっていくことの大切さを考えていけるようにしていきたいと思います。
Mくんが転校することになりました。クラス替えをし、新しいメンバーでのスタートをきったばかりでの転校ということで、とても残念です。一緒に過ごせるのはあとわずかですが、楽しい思い出をたくさんつくれたらいいなと思います。
新学期が始まって10日ほど過ぎました。少しずつクラスのルールができあがり、子どもたちも落ち着きを見せ始めました。と言いながら、実は一番落ち着かなかったのはわたしかもしれません。今日行われた1年生を迎える会の準備に追われていたのです。でも、子どもたちはしっかりと自分たちのすべきことをこなしていました。
まず、朝自習を静かに進めることができていました。自分で学習を進められてすばらしいと思います。また、今月の生活目標について司会を中心にきちんと話し合い、決定することができました。1年生を迎える会で発表することになった子たちは、自分たちで出し物の内容を考え、てきぱきと準備をしてくれました。家でも一所懸命練習してくれ、すばらしい内容になりました。1週間という短い期間で、これだけのものを作りあげた子どもたちの姿に感動しました。
これからがとても楽しみです。
体育が始まる直前のことです。うちのクラスの男の子数名が、がんばり山の前に集まっています。「どうしたの?」と尋ねると「この子たち、ケンカしていたんだよ。」という返事。休み時間に1年生がケンカをしていたのに気がつき、止めに入ってくれたのです。男の子たちは1年生から事情を聞いてあげていました。その後、1年生の教室まで送っていってくれました。
下級生の世話をしている姿はとても頼もしく見えました。さすが、高学年のお兄さん、お姉さんです!
先週から陸上とブラスの練習が始まりました。どちらの活動にも、子どもたちは熱心に参加しています。陸上の方は種目ごとに分かれての練習がスタートします。朝早くからの練習なので大変だと思いますが、がんばってほしいなあと思います。
また、ブラスも陸上も今からでも参加できます。両方の部活を兼ねることもできます。現在、陸上練習に参加している5年女子の人数がとても少ない状況です…。
先日、Mくんのお別れ会をしました。実行委員が自分たちでてきぱきと準備を進めてくれ、とても楽しい会となりました。実行委員の活躍ぶりは本当にすばらしかったと思います。
新しい学校でも友達をいっぱい作って元気に過ごしてほしいなと思っています。
この学年の子は男女の仲があまりよくないということを以前お伝えしました。なぜか机を離したがるのです。なぜこんなふうになってしまったのか、子どもたちに思いあたることがないかどうか訊いてみました。すると、「机をくっつけていると結婚だって言われたから…。」と言う答えがありました。うんうんとうなずく子が数名います。「その話を聞いたことがある人はどれだけいるの?」と尋ねると、クラスの半分近くの子が手を挙げました。去年1組だった子も2組だった子も両方います。「そう言われるのがいやだったから机を離したの?」「うん。」
このことを聞いて、どのように思ったか子どもたちにさらに訊きました。すると、「何だそんな理由だったんだ。」「なんかばかばかしいね。」「机をつけたら結婚っていうなら、今までに何度も席替えをしているんだからみんな結婚になっちゃうじゃん。」「机をつけたら結婚なんてなるわけないよ。」と次々と意見が出てきました。
さらに、こんな意見もありました。「自分は机のことなんてどうでもよかったんだけど、一人だけくっつけていたらみんなに何か言われそうでいやだったから離していました。」「前の学校では男女関係なく仲が良かったのに、この学校に来たら何か違っていて、男の子と仲良くできる感じじゃないなと思ってしまった。」
きっかけはささいなことだったのに、だんだん本当に男女の仲がよくなくなってしまったようです。また、「みんながしているから。」という考えも大きく影響していたようです。でも、みなさんに考えてほしいと思います。みんながしていることなら、それは本当に正しいことなのでしょうか。たとえみんながしていてもそれが間違っていることなら「間違っている!」とはっきり言えることが大切なのではないでしょうか。また「男子だから」「女子だから」という理由だけで、一緒に遊ばなかったり、けんかになってしまったりしていたことには非常に問題があると思います。なぜなら、差別の意識につながっているからです。相手がどんな人なのか、その内面にある個性を見ようとせず、性別だけで判断しているのは差別だと思うのです。優しさは男子だって女子だって持っています。スポーツが得意な子は女子にも男子にもいます。「女子だから」「男子だから」と言う視点で見るのではなく、相手にはどんなよいところがあるのか、一体どんな子なのか、その個性を見てほしいと思います。
先週、社会の時間にケンカがおこりました。これもきっかけは資料集を机の上に投げたかどうかというようなささいなことでしたが、結局、本や教科書、筆箱まで投げる大きなケンカとなってしまいました。そして、ある子が投げられた物で頭を切ってしまい、血がたくさん出てしまいました。幸い、血が多く出た割には傷自体はそんなに大きくなく、病院で手当をしてもらって帰ってきました。
でも、子どもたちにはよく考えてほしいことがいくつかあります。1つ目は、ケンカは中身が重要であるということです。物を投げて相手を傷つけなければならないような内容だったのでしょうか。2つ目はケンカをするときに物をつかってはいけないということです。物を使えば、子どもの力でも相手に大きなけがをさせてしまうことがあります。3つ目はケンカに気づいたら止める努力をすることです。自分には関係ないという態度でいた人はいないでしょうか。放っておいたことで大けがをする人が出たらどうするのでしょうか。他にも、1人対大人数でケンカをしない、人の体のことについて悪口を言わない、仲直りできないくらい大きな傷をつける(言葉でも暴力でも)ようなケンカをしないというルールがあると思います。
そもそも、調べ学習をしている時間にケンカになってしまうこと自体に問題はあるのですが…。でも、最低限のケンカのルールは守ってほしいと思います。
この間、休み時間に坊主めくりを男女一緒にやっている姿を見かけました。けっこう楽しそうです。少しずつでも一緒に遊ぶ楽しさを実感していってくれればいいなと思います。
3日間の家庭訪問が終了しました。それぞれ10分という短い時間でしたが、家での子どもたちの様子を聞くことができ、とても有意義な時間となりました。学校と家では違う一面を見せている子もいれば、そう変わらない子もいたようです。お家の方のお話を聞いていて、ますます子どもたちに親しみを持てました。本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
連休明けは子どもたちがうかれていました。ルール無視なんてへっちゃら、時間をちっとも守らない、自分の仕事をさぼる…。でも、それをそのままにしておくほどこちらも甘くはありません。徹底的に対決しました。
今年のクラスの問題点は仲間意識が薄いこと。男女仲の悪さが影響していることもありますが、とにかく自分さえよければいいという考え方の子がどうも多いようです。ほうきが出しっぱなしになっていても「自分じゃないから。」とそのままにしておく、ゴミを取り忘れていることに気がついていても「自分の仕事じゃないから。」と手伝わない、クラス全体に注意しているのに「自分はその件についてはちゃんとやったから関係ない。」とドリルを進めているといった様子が見られました。
今回はあまりにひどいので、掃除と日直の仕事と朝の会の歌はもうしなくていいと言いました。何のためにするのか考えられず、一所懸命に取り組めないのであればやる意味がないと思うからです。ところが、そう言われても子どもたちは何も反応しません。ただ黙っているだけです。こういうときにどうしたらよいのか自分たちで考えることができないのも問題点だと思います。クラス全体の問題なのだからみんなで話し合えばいいのに、そういう発想がまったく出てこないのです。「話し合ったら?」とわたしが言うと、ようやく話し合いを始めました。
結局、その日は結論が出せず、話し合いは翌日に持ち越されました。1時間目の話し合いでは一部の子しか意見を出さずにいたので、ここで出した結論は却下。学級全体の意見として認めませんでした。2時間目の話し合いで、ようやく全員が意見を出しました。その中で、掃除をなぜするのか、日直の仕事がなくなるとどうなるのか、朝の会で歌うのはなぜなのか、子どもたちなりに考えることができました。これだけ自分の意見を出しあい、活発に話し合えたのはこのクラスになって初めてでした。
自分の中で絶対に譲れないと思うラインがはっきりとあるので、今回は妥協する気はありませんでした。ここで妥協したら、いつまでたっても受身なままで、自分で考えない子たちになってしまう。自分さえよければよいという自己中心的で協力できない子たちになってしまう。そういうクラスには絶対にしたくありません。子どもたちが自分たちで話し合って答えを出していかなくては意味がないから、こちらは辛抱して待たなくてはならなりません。わたしがあっさり解答を教えてもちっとも響かないと思うのです。自分で考え、自分で決めたことだからこそ大切だと思うのです。2日間、あわせて3時間分の授業を無駄にしないでほしいと思っています。
話し合いをした後、子どもたちはさまざまなことに一所懸命取り組んでいます。
まず、朝の歌です。だいぶ大きな声で歌えるようになりました。音楽の時間もがんばって歌ってきたようで、音楽の先生が「5−2の子たち、とってもすばらしい歌声でしたよ。」とうれしそうに話してくださいました。子どもたちも「大きな声で歌ったら楽しかったよ。」「今日はにこにこして歌えたんだ。」と報告してくれました。音を楽しまなくては音楽ではない!1日のスタートを気持ちよくするための朝の歌。これからもすてきな歌声をひびかせてほしいと思います。
そして、掃除。自分たちで掃除をしなくてはならない理由を考えた甲斐があり、とてもきれいにするようになりました。「きたないままでは困るのでやらせてください。」とお願いしてきたのは子どもたちの方なので、これからもその言葉に責任を持ってほしいものです。
日直の仕事や係の仕事も進んで行えるようになってきました。また、ケンカをしている友達がいると止めに入るようになりました。時間を守って席に着くよう心がけたり、お互いに声をかけあったりするようになってきました。
また、放課後に外にあるトイレを掃除してくれた子もいました。児童会室掃除の子たちは、代表委員会があるので机を整とんし、いすを並べておいてくれました。どちらも言われたからやったのではなく、自分たちで進んで行動してくれたのでとてもうれしいです。
先週からキャンプの準備が始まっています。子どもたちの一番の関心事は誰と同じ班になるのかということのようです。「好きな人同士がいいな。」という声も聞かれました。でも、同じクラスの仲間なのですから、誰とでも協力していけるようになってほしいと思うので今回はくじ引きとしました。今まで気づかなかった友達の良さを発見できるといいなと思います
先週は陸上大会がありました。5−2からは11名が参加しました。あいにくの天気で開始時間が1時間遅れましたが、子どもたちはがんばってそれぞれの種目に取り組みました。
自己記録を更新できた子、決勝まで残れた子もいました。応援をがんばってくれた子もいます。来年はぜひ選手として参加してほしいなと期待しています。今までの練習の成果を発揮できた大会になったのではないかと思いました。
一方、学校に残っていた子たちも一所懸命がんばりました。自習の時間に来てくださった先生が「5−2の子たち、すばらしかったですよ。時間になったら自分たちで自習を始めていましたし、おしゃべりをしないで取り組んでいましたよ。さすが5年生ですね。」とほめてくださいました。給食の準備もてきぱきとできたようです。子どもたちのがんばっている様子を聞いて、とてもうれしくなりました。
キャンプまであと2週間ほどになりました。それぞれの係の活動も始まり、子どもたちは忙しい日々を送っています。
そんな中、キャンプファイヤーの練習がスタートしました。「今年は今までにおどっていないダンスをしよう!」というキャンプファイヤー係の意見で、新しく3つ覚えることになりました。現在「ライディーン」と「ジンギスカン」という曲を使ったダンスを練習しているところです。(「懐かしい曲!」と思うお家の方も多いかもしれませんね。)係の子たちががんばってみんなに教えてくれています。みんなも一所懸命にくりかえしおどり、あっという間に上手になってきました。
先週はクラス全員で差別について話し合いました。男の子がぼうずめくりをするときに女の子を入れてあげなかったのがきっかけです。
話をしているうちに、女の子が「まだ男子は女子を差別するつもりなんですか?」と質問しました。それに対し男の子は「女子はちょっとぶつかると『きたない』と言ってくるからそれがいやだ。」と言い返しました。どっちが先なのかは子どもたちの話ではよくわからなかったのですが、していることはどっちもどっち、差別につながっています。さらに、「きん(菌)をつけられていやだった。」「へんな名前で呼ばれていや。」という意見も出されました。ふだん何となく呼んでいたあだなを本人がとてもいやがっていると知ったり、気づかないうちに相手をとても傷つけていたことを知ったりと、子どもたちは大いに考えさせられたようです。
そして、自分たちでどんなことに気をつけていったらよいか話し合いました。差別はしない、本人がいやがる名前では呼ばない、名字の呼び捨てはしない(名前の方は呼び捨てでもいいけれど、本人がいやであれば名前の方も呼び捨てにはしません。)ということになりました。
その後の休み時間は、男女仲良くぼうずめくりをしていました。10人以上が参加していたと思います。また、「男子がどう思っているのか意見が聞けて良かった。」「自分でいやだと思っていることをみんなに言えて良かった。」「みんなの前で自分から意見を言えて良かった。」という話をしている子たちもいました。それぞれ得る物があった貴重な時間となったようです。クラスレクの時に男女一緒に楽しく遊べてよかったという話もよく聞くようになりました。だいぶいい雰囲気になってきたなと思っています。
国語の時間に2つのグループに分かれて討論会を行いました。例えば、「おにぎりとサンドイッチ、どちらを選ぶ?」というテーマで話し合うのです。それぞれ、自分たちの選んだ方の良さを意見として出し、それに対する反論を出したのですが、筋道立てて発言できる子が多くいました。また、3つめのグループが審判団となったのですが、どちらのグループが説得力ある発言をしているか的確に判定していました。なかには、自分たちの選んだ物の良さを否定する発言をしてしまい、そのことを審判団に指摘されるという場面もありました。
また、クラスで話し合いをしているときに、友達の発言の矛盾に気づいた子もいました。話を聞くときに、話し手の方を向く子が多くなってきました。話を聞く力が確実に身についてきているなと感じました。
最近、掃除の仕方がとても上手になってきました。整理整とんを心がけてくれたり、黒板のみぞやたなの上をきれいにしてくれたりと細かいところまでていねいに掃除してくれるのです。さすが5年生ですね。
音楽の先生が校外学習の引率でいなかったため、担任が音楽の授業を行うことになりました。わたしにとって、高学年の音楽の授業を行うのは初めてのことです。さらに、音楽室での授業も初めて。とても緊張しました。
普段音楽の授業でどんな曲を教わってきているのか、みんなに披露してもらうことにしました。まずは歌です。2部合唱で歌ってもらったのですが、きれいに上と下のメロディーが重なっていて、すてきな歌声をひびかせていました。次はリコーダーです。普段から教室で一所懸命練習している姿を見かけていたのですが、こちらもすばらしい演奏でした。音色がとてもきれいで感動的でした。
いろいろな曲を歌ってもらったり、演奏してもらったりととても楽しい時間でした。
子どもたちが楽しみにしていた那須甲子キャンプが無事に終わりました。その時の様子を、数回に分けてお届けいたします。
出発!
朝6時少し前の学校。さすがにこの時間だとまだ誰も来ていない。「よかったー。遠足というと早く学校に来る子っているけど、今年は大丈夫そうだ。」しかし、6時15分くらいに外を見ると…「あれ?もう来ているよ。」一番乗りの子が到着していた。少し経つと、3,4人の子たちが一緒に大きな荷物を持ってやってきた。確か前の日に「6時45分に集合なんて無理だよー。」と言っていたはずなのに。
そうこうしているうちに、バスが到着した。見送りに来てくれた家の方や先生方に手を振りながらいざ出発!
行きのバスはグループごとのレクでスタートした。次から次へと続くレクで、子どもたちはだいぶ楽しんでいたようだ。高速道路に乗ってからは周りの景色もほとんど見ずにバスレクに没頭していた。確か、「動物注意」の標識がないかどうか探すと言っていた子もいたはずなのだが…。でも、みんな元気に那須甲子少年自然の家に到着できたからよしとしよう。
キャラハンになる!?
まずは、パノラマハイキング。全員で展望所まで行き、その後班別行動になるのだ。スタートした直後に急な坂道を登っていくことになり、「えーっ!?ハイキングってこんなにきついのぉ〜?」という声があちこちからあがった。(例年行っている茶臼岳登山よりずっと楽なんだけどなー。)と思いつつ「まあまあ、大丈夫だよ。ずっとは続かないから。」と声をかけると子どもたちはちょっと安心したようだ。「ペースを守っていかないと!」「平らな道になったからって走っちゃダメだ!」と前日の道徳で考えたことを口にしながら歩いている子もいた。昨日の学習が活きているのだ。えらい、えらい!!
しばらくして、グリーントリムという遊び場に到着した。「じゃあ、ちょっと休憩します!」「わーい!」しかし、ここで反則技がでてしまった。写真を撮ってよいのは班別の行動になってからなのに、全体で行動している途中で撮り始めてしまったのだ。先生たちに注意された後、展望所目指して再出発!「あっるっこーう、あっるっこーう、わたしはーげーんきー♪」「ドーはドーナツーのードー♪」ガンガン歌いまくりながら登っていく元気な班もあった。(この班は最初から展望所に着くまでほぼ歌いっぱなしだった。大したものである。)
ようやく展望所に到着。さわやかな涼しい風が吹き抜け、とても気持ちがよい。見下ろした風景もすばらしく、いつまでもここにいたい気分だ。
そして、お待ちかねの班別行動。展望所からは何通りもの道がある。「先生が通っている道を行こうよ。」と相談している子たちもいたが…なんと、先生たちはそれぞれ違う道へ散らばっていってしまった。「どうする?だれの後を追いかけようか?」(参考までに、わたしが通ったのはどこに出るのかよくわからない、初めての道だった。チェックポイントが先ほど通ったグリーントリムだったので、地図を見て一応そっちの方角を目指して進んでみただけである。無事グリーントリムに到着したので「やったー!!」と思ってしまった。わたしがすべての道を知っていると思ったら大まちがいなのだ!)
でも、ほとんどの子たちが無事グリーントリムを通過していった。ハイキングコースにはめずらしい虫がたくさんいて、子どもたちは夢中になって写真を撮っていた。そんな中、どうしても会えない班があった。ゴールしてから「どこに行っていたの?」とたずねたら、「下の方まで行ってね、道路に出ちゃった!」という答えが返ってきた。どうやら陸のキャラハン(キャラハンとは何か、詳しくは子どもたちにきいてください。)になってしまったようである。でも、やけに落ち着き払っている。以前、道路に出てしまっても無事に帰ってこられた子たちがいたと話しておいたからだろうか。
自分の研究テーマに取り組む子もいれば、めいっぱい遊びまくった子もいたパノラマハイキング。全員無事にゴールすることができた。
大混乱!!
今回大変だったのは、一緒に泊まっている学校が5校もあったということ。食事時が重なると、席がいっぱいになっていてなかなか食べられないのである。また、お風呂も混雑してしまうのだ。
初日はあまり他の学校と重ならなかったのでスムーズにいくかなと思っていたのだが、これが甘かった!第一の誤算はお風呂である。男子はあっという間にあがってきたのだが、女子は恐ろしく時間がかかってしまったのである。まず、恥ずかしがって着替えられなかったのだ。「手賀の丘でだってみんなお風呂入ったじゃん。」とまったく気にしない子もいたのだが…。その後も時間を気にせずのんびり入り、さらに後片付けをしなかったために片付け直しをしているうちに食事の時間を過ぎてしまった。怒ってしまったのは男子の方。20分近くも待ったのにちっとも女子が来ない。お腹がすいているので怒りも倍増である。結局、他の学校とはあまり重ならなかったので、すんなりと食事をとることができた。
でも、2日目の女子の入浴はすばらしかった。てきぱきとして、後片付けもバッチリ。満点をつけられる内容だった。
全開!!キャンプファイヤー
7時半からはキャンプファイヤー係が大活躍した。道具を自分たちですべて準備し、リハーサルもバッチリ。ほぼ時間通りにキャンプファイヤーがスタートした。
まずは、点火の儀式である。司会の上手な語りで、落ち着いた雰囲気の中、「遠き山に日は落ちて」を歌いながら火の神と使者を迎えた。練習したかいがあり、きれいな歌声を響かせていた。キャンプファイヤー係が使者や誓いの言葉を言う役目を引き受けていたのだが、みんな堂々とした語り口で、とても立派だった。
その後は歌と踊りである。とにかく、みんな思いっきり踊りまくっていた。普段から休み時間になると音楽をかけて踊っていたのだが、この日はさらにノリノリである。「キャンプだホイ」の振り付けは、キャンプファイヤー係が今までにやってきたものを思い出しつつ、さらにアレンジしてくれた。うちのクラスはダンスを覚えるのがとても早く、「キャンプだホイ」は15分でマスターしてしまったほどである。他のダンスもあっという間に覚えていて、素晴らしい才能だと思う。
「ジンギスカン」「ライディーン」をめいっぱい踊った後は、「ハッピーフレンズ」というゲームをした。クラスでこのゲームをすると1月生まれがいないのでその時だけさびしくなるのだが、学年で行うと12ヶ月全部に誕生日の子がいるのでとても楽しい。子どもたちが一番好きなのは、もしかしたらこのゲームかもしれない。
次は「猛獣狩り」である。係の子が言った猛獣の名前の字数と同じ数で集まってグループを作る遊びである。最初から長い名前の猛獣が登場して、子どもたちは大騒ぎ。「え?これ、何文字?」「12だよ。」「うそ、11じゃないの?」「えー?13だよ。」もう、大混乱である。でも、とても楽しそうだ。実は、子どもたちがひそかに期待していたのはI先生の猛獣狩りである。I先生の猛獣狩りはとにかくおもしろいのである。ヤリと鉄砲のかわりにバズーカが飛び出してくるのだから。(もちろん、それ以外にもおもしろい要素はたくさんあるが。)キャンプファイヤー係の機転で、I先生に猛獣狩りをやってもらうことができ、子どもたちは大喜び!
そして、ピヨピヨちゃん。係の子がリーダーとなり、その子のしたことをまねするだけなのだが…この単純そうな遊びが非常におもしろい。ここでも、係の子が大活躍。みんな、大はしゃぎをしながらまねしていた。(I先生はここでも活躍した。)
ジャンケン列車もとても楽しかったようである。ジャンケンをするたびに大きな歓声が上がっていた。
そして、いよいよオクラホマミクサー。男女が組んで踊るのだが、文句を言ったり、嫌な顔をしたりということがなく、すんなりと始まった。一度しか練習していなかったのだが、子どもたちは上手に踊っていた。曲が終わったときに、「えー、もう終わり?」という声もきかれた。子どもたちなりに楽しんでいたのだろう。
その後もいろいろと歌い踊ったキャンプファイヤー。大きな声を出し、みんなで騒ぎまくった楽しい時間。正直言って、ここまで子どもたちが乗ってくれるとは思っていなかった。いつもとは違う子どもたちの姿を見ることができた貴重な時間だった。ふだんの生活の中でも、こういう姿を見せてほしいと願わずにはいられない。もしかして、このキャンプファイヤーで一番感動し、楽しんだのはわたしかもしれない。
遅寝早起き
1日目の夜はキャンプファイヤーの後ということもあり、興奮していてなかなか眠れなかったようだ。懐中電灯で遊んでいる子もいた。部屋によっては12時過ぎにはほとんどの子が熟睡していたが。
そして、朝。4時半ごろになると何だかあちこちの部屋が騒がしくなってきた。「まだ4時半なのに…。何でこんなに早起きなんだろう?」結局、先生達にしかられた部屋が続出してしまった。
今回は先生達の泊まっている部屋が子どもたちの部屋のちょうど中間にあったため、おしゃべりして騒ぐとすぐにわかってしまうのだ。
あれ?もしかして知らない?
朝の集いが始まった。前日の夕べの集いでは少年自然の家の旗を降ろしたり、学校紹介をしたりと活躍した子がいたが、今回は他の学校の子が旗をあげたので特に仕事はなかった。
その後、みんなでラジオ体操をすることになった。おなじみの音楽が流れていよいよ体操開始……ところが、うちの子どもたちの動きがぎこちない。他の学校の子たちより少しずつ遅れて動いたり、違う体操になっていたりするのだ。「もしかして…うちの子たちはラジオ体操を知らない!?」そういえば、運動会では自校体操をしているので、ラジオ体操を学校でした覚えがない。「ラジオ体操の歌を知っている子もなかにはいるのにねぇ。ラジオ体操を知らない子って多いんだね。」意外な事実だった。
この木何の木?
樹木観察ハイキングが始まった。昨日のパノラマハイキングと同じメンバーでの行動だ。番号の付いている樹木を探し出し、その木の名前を調べるのが目的なのだが、これが意外と難しい。まず、樹木が見つからないのだ。子どもたちは地図を見ながら歩いているのだが、どうもうまくいかない。「先生、まだ1個しか見つからないよー。」「8番って見なかった?」チェックポイントで会うたびに子どもたちが状況を報告していく。(実は、いくつか番号のふだがなくなっていたようで、わたしがいたポイントには12番と13番があるはずなのに、どうしても13番は見つけられなかった。)
せっかく木を見つけても、それが何の木なのかを判断するのも大変だったようだ。帰ってきてから答え合わせをしてみると、10本見つけたうち1本しかあっていないというグループもあった。逆に8本中7本の名前を見事に当てたグループもあった。
子どもたちの行動で不思議なのは、なぜか番号順に木を探そうとしているところ。1番から探しに行くのだ。1番〜13番は前日のパノラマハイキングの時に歩いている場所のそばにあり、探しやすいと判断したのかもしれない。その結果、時間切れとなり14番以降の樹木がある場所にはほとんど行かれなかったようだ。逆に、冒険気分で出かけたグループは前日とは違うコースを選んだため、14番以降の樹木を発見できていた。18番付近にいたA先生は、「1グループしか来なかったよー。」とさびしそうだった。「ここにはとても名前のわかりやすい木があったのに。」みんな、残念だったね。
樹木観察ハイキングのはずが、探検になっているグループもあった。どうやら陸のキャラハンになってみたかったらしい。次から次へと新しい道を見つけては進んでいく。川に出た人たちは「あっ、川だ!水は冷たいのかな。」とさわってみたそうだ。結果は「つめたーい!!」また、途中で出会ったおじさんに「少年自然の家はどこですか?」ときいたら、不思議な言葉で答えてくれたらしい。「不思議な言葉って何?」と尋ねると「えーっと、どっちに行けばいいかはわかったんだけど、何かわけのわからない言葉だったんだよ!」どうやらこのおじさんは土地の言葉で話してくれたようだ。
それにしても、子どもたちの行動力には驚かされる。そして、さまざまな体験をして成長して帰ってくる。でも、お願いだから進んでキャラハンにならないで!!
迷コック達の熱き戦い
昼食の後はお待ちかねのカレー作り!お腹いっぱいに食べた直後に夕飯を作るのもなぁとわたしは思っていたのだが、子どもたちはそんなことまったく気にしていない。早速グループごとに作り始めた。
上手に野菜を切っている男の子に「うまいじゃない!」と言ったら、「家で練習してきた!!」とうれしそうに答えていた。なかには、おそろしい包丁の持ち方をしている子もいた。「それ、持ち方逆だよ!」「え?えぇ〜?」言われても本人はまったくわかっていない。慣れた手つきで皮をむいている女の子は、その後も手際よく調理していた。普段から家で作っているのだろう。ボロボロ泣いている子を発見!「タマネギ切ったの?」ときくと、「ううん、切っていたのはわたしじゃないの。」切った本人はまったく平気で、まわりにいた子が泣いてしまったそうだ。 お米とぎは順調に進んだ。と思ったら、水の量で苦戦していた。A先生のチェックをなかなかクリアできない。でも、慎重にやったおかげで、ご飯はとてもおいしくできた。
さあ、いよいよ火にかける時がきた!どのグループも火おこしの達人、I先生に薪の燃やし方をしっかりと聞いてきて、一所懸命火をおこしていた。I先生の一番弟子と認定された子もいた。なるほど、確かに上手である。この子のいたグループは一番早くカレーができあがった。苦労したグループもある。「やばいよー、火が消えそう!!」「新聞紙入れようよ。」「新聞紙だけ燃えたってダメじゃん。」「そうだよ、木を燃やすんだよ。」「もーえろよもえろーよ♪」歌の効果もあったのか(?)火はまた強くなっていった。
珍プレーも続出。「お肉は何でいためるの?」「油じゃないの?」「でも、油ないよ。」「あっ、もうお肉をおなべに入れちゃってるよ!」話している間に他の子が進めてしまっていた。
「お肉と野菜いためたらどうするの?」「…お水入れないとカレーにならないよ。」「あっ、そうかー。ん?お水は何に入れてくればいいんだ?」「……。」
「お米はといだらどうするの?」「30分置いておく。」「あー!!誰だよ、火にかけちゃったの。まだ30分経ってないのに!!」でも、おいしいご飯がたけていた。よかったね。
「お肉ってさあ、油でいためるんだよね。」「そうだよ。」「でもさあ、バターがあるんだよ。これ、何に使うのかな?」「……。」「先生、どうするんだと思う?」「…んー?使わなくってもいいんだよ。…きっと。(わたしにきかないでよー。料理の達人、K先生にきこうってしおりに書いておいたのにー。)」
「どうしよー。ご飯の方に火が移っちゃったよ!まだおかまのせていないのに。」「え!!……どうしよう。」(しばし固まる。)「あ、この木をもう一回カレーの方に動かせばいいのか。」
いろいろあったが、どのグループも見事にカレーが完成した。さて、お味の方はどうだったのだろうか?「先生、うちのグループの食べて!」と言ってくれたグループのカレーはとてもおいしくできていた。ポカリスエットをサービスしてくれたグループもあった。ありがとう!さて、あと味見をしていないのは1グループだけだ。「ねえ、このグループはおいしくできた?」とおなべをのぞいてみると……すでにカラッポ!「もうみんな食べちゃったの?」「うん!先生にあげるのもったいないもん。だからみんなよそっちゃったよー♪」「先生にはあげないよー。」「……。」何ということを!でも、おいしかったそうだ。
次々とおかわりをする子もいた。「先生!Tくんはもう2はい目食べているんだよ!!」「…さっきお昼ご飯食べたばかりなのに、よく入るね。」「でも、おれさぁ、さっきの昼ご飯の方が心配だったよ。だって、Tくんは4はいもおかわりしたんだもん。」「えっ、で、さらにカレーも…。」「うん。」「……。」
おこげができたグループのおかまの周りには人だかりができた。「おこげって初めて食べたけどおいしい!!」よい体験になったね。
後片付けではかなり厳しいチェックが入った。「ご飯つぶ、残っているね。もう1回洗い直し。」「えー?どこにあるの?」「ほら、ここ。」「…あー、ホントだ。」でも、子どもたちはていねいに洗うことができた。その後、野外炊飯係は残って流しをきれいにしたりゴミを片付けたりしたのだが、その働きぶりはすばらしかった。自分たちですべてきれいにしてきたのだ。えらかったね。
伝統の(?)きもだめし
星座観察をするはずだったのだが、天候が悪く室内きもだめしに変更となった。きもだめしをやりたくてしかたがなかった子がてるてるぼうずを逆さまにつるしていたのだが、その効果があったのだろう。
きもだめしには「男女仲良く手をつないでいく。お化けをいじめない。」という我が校伝統のルールがある。これを守らなければならない。
ちっとも怖がらない子、大泣きした子、さまざまだった。最後の方のグループは待ち時間が長かった分、念入り(?)に怖がらせてもらっていた。途中でトラブルが発生したために、その影響でおどかしてもらえず残念な思いをして帰ってきたグループもあった。トラブルを起こしたグループの人たちには、自分たちのしたことのせいでガッカリした子たちが出てしまったことを考えてもらいたい。
意外な人が怖がっていたり、平然としていたり、普段とは違う姿が見られたきもだめしだった。
後片付けは大騒ぎ
この日はさすがにつかれたのか、子どもたちはすぐに寝る準備をしていた。しかし…部屋の中は荷物が散乱している。「この状態だと、明日はすぐに荷物出しなのにとんでもないことになるよ。整理した方がいいよ。」でも、あまりその後も片付かず、消灯時刻となった。
夜中はずっと雨が降り続き、雨音もだいぶ聞こえたのだが、ぐっすり眠った子が多かったようだ。
そして、朝。昨夜から降り続いた雨があがらず、朝の集いは中止となった。「これなら時間通りに片付けが終わるかも。」と思っていたのだが、実際にはそううまくはいかなかった。枕カバーとシーツを返さなければならないのだが、なぜか数がまったく合わない。「1人分足りないよ。もう一度見てこよう。」何度もリネン室と自分の部屋を往復することになった部屋長・副部屋長もいた。「ねえ、これは誰の持ち物なの?」と呼びかけても誰も名乗り出ない。キャンプのために用意したものなので、自分の物なのかどうかわからなかったらしい。
結局、部屋によってはとんでもなく時間がかかり、朝食がだいぶ遅くなってしまった。
持ち物の整理は前日にすませておこうね、みんな。
記念の品
最後の活動はハンドクラフトである。焼き板、ワラ亀、和紙ダルマのうち好きな物を選んで作るのだ。
最も苦労したのは焼き板作りだ。手動糸のこで板を切り、火で焼くのだが…この糸のこが大変なのである。とにかく切れない。あらかじめ「糸のこで切るのは思っているより大変だから、難しい形にしたり、切るところを多くしたりしないようにね。」と話しておいたのだが、子どもたちはだいぶ形にこだわったようだ。でも、苦労したかいがあり、記念になる作品に仕上がっていた。
ワラ亀は地元のおばあちゃんとおじいちゃんが来て作り方を教えてくれた。教えてもらっているときの子どもたちの表情は真剣そのもの。すばらしい集中力だった。手順を一つ一つていねいにみてもらい、すてきなわら亀が完成した。
和紙ダルマも地元の方が教えに来てくれた。自分で赤い和紙をダルマに貼り付けることからスタート。和紙を少しずつちぎり、ていねいに貼り付けていく。なかにはのりを付けすぎてかわくのに時間がかかった子もいた。次は、顔を描いたりもようをつけたりする。それぞれ、思い思いの表情をしたダルマができあがった。教えてくださった方曰く「みんな違った顔になるからいいんだよ。」
自分で作り上げた作品は、このキャンプの記念の品となったのではないだろうか。
帰りなん、いざ
始まったときにはまだ3日もあると思っていたキャンプだが、いざ帰るとなるとあっという間に過ぎてしまった感じがする。ハンドクラフトをしている最中はかなり雨が降っていたが、バスに乗るときにはちょうど小降りになっていてあまりぬれずにすんだ。天候にはかなり恵まれた3日間だった。(でも、星座観察ができなかったのが個人的にはとても残念である。地元では味わえない満天の星空を子どもたちにぜひ見せたかった。かわりに、地元のプラネタリウムに行ったときに満天の星空を見られるようお願いするつもりだが、やはり本物を見てもらいたい!)
帰りのバスのなかはみんなつかれて静かになるのかな…と思っていたらなぜか子どもたちはとても元気だった。出発してすぐにバスレクを始め、とてもにぎやかになった。一気に山を下ったので、耳が痛くなったり、気分が悪くなった子もいたが、バスを降りるときにはだいぶ元気になっていた。おもしろかったのは、アニメの主題歌オンパレード。次から次へと伴奏なしでみんな歌いまくっていた。よく知っているなあと感心してしまった。A先生が「このクラスはとてもきれいな声で歌う子が多くて上手!」とほめてくださったくらいである。
友達と一緒に過ごした3日間。多くのことを学んで帰ってこられたと思う。
キャンプから1週間が過ぎました。いつもの生活に戻りましたが、子どもたちの様子に微妙な変化が見られます。表情がだいぶやわらかくなった子、肩の力が抜けてきた子、おしゃべりになった子とさまざまです。また、学校生活が楽しいと思える子がだいぶ増えてきました。
音楽の授業におじゃましたのですが、みんな一所懸命に歌ったり、リコーダーの練習をしたりしていました。集中力が増したなという感じがします。
授業参観で行った本の紹介は子どもたちにとって初めての試みで、さらに準備期間があまりなかったのですが、本の内容をうまく要約して紹介することができました。子どもたちの持つ力はすばらしいと思いました。
先週の水泳の授業でのことです。水中に落ちているゴムのボールや棒を取ってくるというゲームをしました。人数が多かったので、まずは5年生だけで行い、次に6年生が行いました。
その時に、うちのクラスの子が6年生に「ここに落ちているよ。」と声をかけていました。それが本当のことであったら問題はないのですが、実はそこには何も落ちてはいなかったのです。一所懸命探している6年生にうそをついたのです。さらに、だまされて必死に探している6年生の姿を見て笑っていたのです。
もともと、5年生がゲームをしているときに6年生の方からだましてきたのですが、だからといって自分がされていやだったことをそのまま返すというのはどうでしょうか。しかも、だまされた6年生の中には、5年生をだましていない子も大勢います。
さらに気になったのは、だまされている子の姿を見て笑っていたことです。人を非常にばかにしている態度だと思います。正直に言って、見ていてとてもゾッとする光景でした。
周囲の子たちが注意しなかったのも残念でした。だまして笑っていることに気づいていながら、なぜ注意できなかったのでしょう。
人をばかにすることを「おもしろい。」と感じてしまうのは非常にこわいことです。相手がその時にどんな気持ちになるだろうかと、自分のみに置きかえて常に考えてほしいと思います。
最近、下校後に多くの友達と遊んでいる話をよく聞くようになりました。男女一緒に遊ぶことも増えてきたようでとてもいいなあと思っています。
でも、気になっていることがあります。それは、遊ぶときにおかしを持ってこないと仲間に入りにくい雰囲気ができているということです。子どもたちの話を聞くと、どうやら4年生からそういう傾向があるようです。最初はなんとなくおかしを持ってきていたようですが、このごろは「おかしを持ってくるのが当たり前。」とまで言う子がでてきています。しかし、本当に遊ぶときにおかしを持ってくるのが当たり前なのでしょうか。
「おやつ」に対する考え方は各家庭で異なっていると思います。子どもが自分で買ってくるようになっている家もあれば、家の方が用意している家もあります。また、室内で食べるようになっている家もあると思います。
「おかしを食べること」は遊びではないはずです。けれども、子どもたちの中ではこれも遊びのうちになっているようです。また、公園で集まってみんなでおかしを食べている姿は、はたから見ていてあまりかっこうのいいものではありません。おかしを持ってきていないと仲間に入れないというのは、遊びとはまったく関わりのないルールになっています。遊ぶために来ているのに、なぜおかしがないと仲間に入れないのでしょうか?
おかしをいつも持ってきている子に言わせると、「いつも持ってきていない子におかしを分けてあげているけど、毎回『ちょうだい』って言われていやだった。」ということになるようです。でも、みんながおかしを食べているのを見たら、「ほしいなあ。」と思うのは当たり前ではないでしょうか。毎回ねだられていやなら、家で自分の分を食べればよいと思います。
また、家に帰る時間が遅くなっているという話をよく聞きますが、おやつを外で食べていることにも原因があるのかもしれないと思いました。お腹がすけば自然と家に帰りたくなるのではないでしょうか。
おやつを食べるのが悪いと言っているのではありません。おやつを遊ぶための条件にすることをもう一度考えてほしいと思います。
家庭科を教わっていたF先生が産休にはいることになりました。先週の金曜日が最後の授業でした。子どもたちはどうしようかと一所懸命に考えました。話し合いの結果、寄せ書きをし、お礼の言葉を言うことになりました。準備をする時間はあまりなかったのですが、心はこもっていたと思います。きれいな寄せ書きを作り、上手にお礼の言葉を言えました。F先生はとてもびっくりし、感激して、「5−2の子たちがくれた寄せ書きは子どもが大きくなったら見せるからね。」とおっしゃってくださいました。
月曜日は絶好のプール日和でした。いつもは「寒い。」と言ってプールサイドにあがってしまう子がいるのですが、この日は誰もあがってくる子はいません。みんな夢中になって泳いでいました。
なかでも、今まで15mくらいしか泳げずにいた子たちがすばらしいがんばりを見せました。次々と25mを泳ぎ切ったのです。M先生の「おめでとう!卒業だよ。上のコースに行ってね。」という声が何度も聞かれました。25m泳げたみんな、よかったね!!
月曜日の5時間目。算数の授業中です。だんだんと雲行きが怪しくなりだしました。「ゴロゴロゴロッ……。」遠くの方でかみなりが鳴っています。このあたりからそわそわする子が出てきました。「かみなりだよ…。」「雨も降ってきたよ。」窓の方をしきりに見ています。
しだいに雨が強くなり、空が光り出しました。音も大きくなってきています。「今、光ったよ…。」「うわっ!」こわがる子が続出。なかには、光ったり音が鳴ったりするたびにビクッと体が反応してしまう子もいました。「だって、こわいんだもん。」そうだよね、本当にこわいから反応してしまうんだよね。
「おおっ!光ったぞ!!すごーい!」とうれしそうに言った子もいました。どうやらかみなりが鳴ってワクワクしているようです。先生のかみなりならこわいのかなぁ。
結局、ビクビクしたりワクワクしたりで集中できませんでした…。
最近の子どもたちの行動を見ていると感心することがたくさんあります。
水泳の後、男子は全員分の給食を準備してくれました。女子はとなりのクラスの給食準備を手伝ってきました。また、体育係が用具の準備や準備体操の指示をしっかりと出してくれるので、運動する時間が長くとれるようになりました。外掃除の子たちは学級園の草取りをがんばってくれています。放課後や習い事の前に学級園に来て草取りをしてくれた子もいます。
これらはすべて自分たちで判断し、行動に移していました。本当にすばらしいなと思います。
また、休み時間に男女一緒にドッジボールをしたり、バスケットをしたりする姿も見られました。チーム分けがしやすいからか男子対女子になることが多いようですが、子どもたちは楽しんでいました。
金曜日の4時間目はリコーダーの発表会でした。「先生、聴きに来て!」という子どもたちのお誘いを受け、発表会に行ってきました。2,3人のグループを作り、自分たちで演奏する曲を決めた子どもたち。一体どんな演奏をするのだろうと興味津々で聴きにいくと…みんなとても上手に演奏するのです!2部に分かれて演奏する子もいれば、輪唱ならぬ輪奏(りんそう)をする子もいて、バリエーションに富んでいました。45分の授業がとても短く感じてしまうくらい、楽しい時間でした。
また、みんなの発表会をぜひ聴きにいきたいです!今度は教科書に載っていない曲にも挑戦してみるとおもしろいかなと思います。
昨日の4時間目はスペシャルゲストをおまねきしての授業でした。来てくださったのは教頭先生です。子どもたちは教頭先生と言えば…「ねこ!」と思っているのです。以前、うちのクラスに来たときに「ねこ」というなぞの言葉を残していったからです。しかも、この「ねこ」は教頭先生だけでも、わたしだけでも絶対にできないのです。さて、一体何なのでしょうか?
そのなぞがようやく解けました。それは岡田淳『ネコとクラリネットふき』の読み聞かせです。でも、ただの読み聞かせではありません。お話にはクラリネットふきの演奏する場面が何度も出てくるのですが、本当にクラリネットの演奏を聴くことができるのです!そう、教頭先生がクラリネットふきになり、本物のクラリネットを演奏してくださったのです。
子どもたちはじっと教頭先生の指先を見つめ、演奏に聴き入っています。その真剣な眼差しにはこちらが驚かされました。演奏後「迫力あったー!」「すごいねえ。」と子どもたちは口々に言っていました。
場面に合わせて演奏された曲は、子どもたちにもなじみのあるものが多くありました。
1.バッハの無伴奏チェロ プレリュード
(車のコマーシャルで流れている音楽です。)
2.ホール・ニュー・ワールド
(子どもたちは「アラジン!」と言っていました。)
3.さんぽ
(トトロの曲です。)
4.星に願いを
5.うるわしのローズマリー
「さんぽ」は一緒に口ずさんでいる子もいました。そして、アンコールの声がかかり、「星に願いを」を全部通して演奏してくださいました。クラリネットの生演奏を目の前で聴けてわたしもとても感動しました。バックミュージック付きで読み聞かせをしたのは初めてだったのですが、とても楽しい時間となりました。
国語の時間に帯紙を作りました。よく腰巻きともよばれる物で、本に巻かれている宣伝文句の書かれた紙のことです。自分で1冊好きな本を選び、その本を読んでみたくなるような紹介文を考えてみようということになりました。子どもたちはさまざまな本を選んでいたのですが、不思議と同じ本は重なりません。(なかには、重なったため他の本にかえた子もいました。違う本にしようとは言わなかったのですが…。)
そうしてできあがった作品はなかなかのものでした。「読んでみたいなあ。」と思わせる作品がいくつもあります。なぜか人気があったのは岡田淳さんの本。しかも、全部違う作品でした。
この帯紙を参考にして、長い夏休みにたくさんの本を読んでくれるといいなと思っています。
長いようで短かった夏休み。楽しく過ごせたでしょうか。
元気な子どもたちに久しぶりに会い、だいぶ大きくなったなあとびっくりしました。うわばきがきつくなっている子もいたようです。
2学期は運動会、大小フェスティバルなど大きな行事がたくさんあります。高学年として活動する場も多くなります。自分のめあてを持ち、充実した生活が送れるようにしていってほしいと思います。
夏休み中、ブラスバンドの練習に来ていた子たちが学級園に寄って、水やりや草取りをしてくれました。また、始業式では体育館の窓を開け閉めしてくれました。どちらも自分たちから進んで行動していて、本当に嬉しいです。窓の開け閉めをしている姿を見て、「5の2の子たちはテキパキとしていて気持ちがいいね。」とおっしゃってくれた先生もいました。
今週に入ってから運動会関係の活動が多くなり、とても忙しい日々を送っています。なかには、リレーの練習や運動会の実行委員、応援団、委員会などの活動が複数重なってしまい、「どれに行けばいいの?」と迷っている子もいます。でも、それぞれ精一杯自分の力を出してがんばっています。
運動会まであと1週間となりました。子どもたちは毎日がんばって練習に取り組んでいます。
今年の組体操とダンスはどちらもソーラン節です。といっても、ダンスの方はロック調に編曲されているのであまり同じ曲には聞こえません。組体操は子どもたちにとって初めての取り組みですが、一つひとつの技をきれいに決められるようになってきました。ダンスも熱心に踊っています。腰を落として踊る部分がかなり多く、最初の内は筋肉痛になっている子もたくさんいたのですが、今ではすっかり慣れたようです。低い姿勢で格好良く踊れるようになりました。
応援団やリレー、ブラスの子たちも毎日一所懸命練習しています。今までの練習で培った自分の力を信じ、本番でも力を出せるといいなあと思います。
最近、子どもたちがいろいろな手伝いをしてくれるのでとても助かっています。自分の仕事ではなくても積極的に手伝ってくれる姿を見ていて、成長したなととても嬉しく思っています。
今学期は、子どもたちが自分なりの目標を持って生活しているなあと感じることが多くあります。漢字小テストの練習をがんばってやってくる子、休み時間もダンスの練習をしている子、委員会や係の仕事を熱心に行う子など取り組みはさまざまですが、とても意欲があるのでクラス全体の雰囲気もよくなっています。
2学期に入ってからほとんど欠席がない5−2ですが、最近体調を崩している子が増えてきました。今までの練習の疲れが出てくる頃なので、体調管理に十分気をつけていただけたらと思います。
雨で1日順延となった運動会。でも、子どもたちのがんばる姿があちこちで見られたすばらしい1日となりました。子どもたちに運動会後の感想やがんばったことを書いてもらいました。
・組体操でピラミッドの1番上の人が乗ったらつぶれそうになったけど、なんとかがんばった。
・用具係の仕事を最後までがんばってできた。
・負けてしまったけど、ロックソーランがとても上手にできた。
・初めての組体操を練習の時よりも一生けん命やった。
・運動会の時、応援団を一生けん命やった。
・ブラスバンドの朝練や午後練をがんばってやり、まちがえないでできた。
・100m走で3位をとって、3等のシールをもらってとってもうれしかった。100m走で初めてシールをもらえてよかった。
・組体操を失敗しないでできてよかった。
・100m走で「絶対5位か6位だ。」と思ってあきらめていたけど、3位になれた。うれしい。
・応援団でいろいろ覚えた歌とふりつけを、練習の時よりまじめにやって休める時間がなかった。
・毎日応援団の朝練習や放課後の練習をがんばってきた。
・ロックソーランを練習の時からいっぱいやって、つかれたけど楽しかった。
・ロックソーランの練習や本番でがんばった。
・組体操で初めはきんちょうしたけど、うまくいってよかった。
・ソーラン節が練習したときよりうまくできた。
・ソーラン節の練習の成果を本番で出せた。
・ジャンケンで負けて用具係になってしまったけれど楽しかった。
・放送係でがんばった。
・招集係でがんばった。
・運動会で優勝した。
・用具係の仕事を一生けん命がんばった。
・ブラスバンドを今までがんばってきた。
・今までで一番用具の仕事が大変だったけど、一生けん命最後までできた。
・ソーラン節で今までの練習の成果が出せた。
・ソーラン節の練習をやってつかれたけど楽しかった。
・ブラスで4月か5月くらいから練習を続けてきて、本番で今までの成果をあらわせた。
・今年は初めてカラーガードに入って毎日毎日練習したから本番はとってもじょうずにできた。
・初めの方は練習がつらかったけど動きなどがわかってきたらだんだん楽しくなってきて本番はとてもうまくできた。
・ブラスバンドで今まで練習した成果を表せた。
・組体操でカモメをやる時に、予行では失敗したけど本番は成功したからうれしい。
・組体操がせいこうした。
・地区リレーをがんばった。
・応援団で副団長になって大変だった。
・ブラスでいっぱい休んだり、本番でまちがえちゃったりしたけどがんばった。
今年の運動会は町内の他の小学校と日程がずれていたので、異動していった先生方も「絶対に見に行くからね。」と楽しみにしてくれていました。ところが、当日は雨のため順延。翌日開催になってしまいました。「5年生になったみんなの活躍する姿を見に行きたかったのに。運動会はどうだったのかなあ。」と連絡をくれた先生もいました。そんな先生に「うちの子たち、とってもがんばったよ。すばらしかったんだから!」と自信を持って言える運動会だったと思っています。
最初は難関レース。実行委員を中心にレース内容を考えたり、レース名をつけたりしました。「今まで3位までに入ったことがなかったのに、初めて3位になれた!」と嬉しそうに報告してくれた子もいました。
100m走でもいい走りを見せました。「ゴール地点でお待ちしています。」と声をかけて送り出したのですが、みんな一所懸命にゴールを目指して走ってきてくれました。ほんのちょっとの差で4位になってしまい、とても残念そうな顔をした子もいました。決勝をとっていて、何だか申し訳ないような気分になってしまいました。(決勝地点にいると、子どもたちのゴールしてきたときの表情がとてもよく見えます。間違えないようにしなきゃとずっと緊張し続ける仕事ですが、競技をしている子どもたちを間近に見られる絶好の位置にいるという特典があります。)
そして、騎馬戦。実は、練習中から一度も赤は白に勝っていなかったのです。本番では、まず女子が互角の勝負をしました。引き分けに持ち込んだのです。「もしかしたら、赤が勝てるかも!」と期待したのですが、残念ながら男子は負けてしまい、総合で白の勝ちとなりました。
一番印象的だったのは、ダンス&組体操でした。見ていて最もハラハラさせられる種目です。練習の時とは違い、演技が始まってしまったらアドバイスをしたり手助けをすることができないからです。見ているしかないというのはけっこう辛いのです。ロックソーランは腰を低くして踊るのがポイントです。練習を始めた頃はなかなか腰が落ちなかったのですが、だんだんと低い姿勢で踊れるようになりました。本番は今までで一番いいできで、かけ声も大きく、のびのびと踊れていたと思います。組体操もほぼミスなしでできました。練習の時にはうまく肩車があげられなかったり、倒立を失敗していたりと心配な部分が多かったのですが、本番での集中力は見事でした。
リレーに参加した子たちも、昼休みに熱心に練習していました。委員会の仕事と重なったときも、自分のできる範囲で両立させていました。代表として走っている姿はとても立派でした。
今回の運動会ですばらしかったのは、係の仕事に夢中になって取り組めたことです。応援団は朝早くから放課後までとてもよくがんばって練習していました。運動会の後には声がかれてしまうほど、大きな声を出し、先頭に立って応援してくれました。とても格好良かったと思います。ブラスやカラーガードも夏休みから熱心に練習を続けてきました。本番ではとてもよくそろった演奏ができたと思います。その他の係の子も、それぞれの仕事に積極的に取り組めていました。一人ひとりの活躍ぶりを書きあげたいくらいです。
準備や後片付けでもがんばってくれました。とても頼りになる、すてきな子どもたちです。安心して任せられることがたくさん増えました。この1ヶ月で何だか急に成長したなあという感じがしています。2学期はまだまだ大きな行事がたくさんあります。いろいろなところで子どもたちの活躍する姿が見られそうで、とても楽しみです。
先週までは練習で疲れていたのか、昼休みでも教室にいる子が多かったのですが、運動会が終わったとたんに教室の中ががら〜んとしてしまいました。なぜか昼休みになると教室からいなくなってしまう子どもたち。でも、ようやく通常通りの生活に戻ったなあという感じがしています。
今年の5年生の行事はずっと天候に恵まれています。那須甲子キャンプでは2日目の夜の予定だけ雨のために変更となりましたが、あとは予定通りに進みました。そして、先日行われたプラネタリウム学習では出発の直前までどんよりとした曇り空だったのに、バスが出る頃にはすっかり晴れてしまいました。おかげで、めったに見られない太陽の黒点を肉眼で観測することができました。しかも、その観測している様子が今月のプラネタリウムだよりに掲載され、子どもたちは大喜びです。
プラネタリウムに来たことのある子はたくさんいましたが、学校で学習のために来るのは初めてです。みんなワクワクしているのかちょっと落ち着きませんでした。でも、学習投影が始まるとみんな一所懸命に説明を聞き、答えていました。ノリがいいというのか、反応がよいというのか、大きな声で答えているのには正直びっくり。教室での様子とは違った一面をのぞかせていました。
プラネタリウムに行ってから、空を気にすることが多くなった子もいるようです。今日は満月。そして、スペースシャトルも見えるそうです。また天気が味方をしてくれるといいのですが。
校外学習が無事終了しました。今回はNHKスタジオパークと日産自動車追浜工場の見学をしてきました。連休明けの10日と悪条件が重なり渋滞が心配されましたが、ほぼ予定通りに見学することができました。(本当にびっくりするくらい予定の時刻通りに進んだのです。)
一番心配だったのは、長い時間バスに乗ることでした。ところが、バスの中ではほぼ切れ目なくレクを進めていて、みんなで盛り上がっていたのです。そのせいか、気分の悪くなる子も出ず、元気に過ごすことができました。途中でガイドさんが窓の外に見える建物などについて説明してくれたのですが、「早くレクをやりたい!」という雰囲気がただよっていました。これからの学習に関係のあることについても説明してくれていたのですが…覚えているかな?
NHKでは「芸能人に会えるかも!」という期待をした子もいたようですが、残念ながら時間が早かったようで会えませんでした。でも、アニメのアフレコを体験したり、大きなスクリーンに映してもらったりと楽しんでいたようです。
自動車工場では実際に自動車を作っているところを見ることができました。教科書に書いてあったのはこういうことなのかと、自分の目で確かめることができたようです。子どもたちが学校に帰ってから作った自動車に関する新聞も力作ぞろいとなりました。
来週、6年生が修学旅行に出かけます。その間、5年生は学校のリーダーとして行動することになります。責任がかかってくるのは、なかよしタイムで下級生をまとめて遊ぶときです。普段は6年生が中心となって同じクラスの下級生をまとめてくれていましたが、今回は5年生がその役目を果たさなければなりません。
はたして、うまくみんなをまとめられるのか、子どもたちの活躍が楽しみです。
この時期、6年生は卒業に向けて少しずつ準備を進めています。5年生も最上級生になる準備をしていく必要があります。来年、下級生に「こんな6年生になりたいな。」と思われるようなすてきな最上級生になってくれたらと思います。
入学したての頃はとても小さかったこの子達が、自分と同じ目線に近づき、あるいは越えてくるようになり、もうじき6年生になるのかと思うと何だか不思議な感じがします。最近、話し合っている様子を見ていても、しっかりと物事を考えるようになり、友達の立場も考えられるようになったきたなと感じています。
6年生の修学旅行の日がやってきました。5年生にとっては、最上級生として活動する日です。朝から気合いが入っています。休み時間に同じなかよしクラスの子で集まって、1年生を迎えに行く人を決めたり、遊びのルールについて確認したりと準備に余念がありません。
なかよしタイム開始45分前。ハプニングがありました。各クラスの名簿を職員室からとってきたのですが、3クラス分しかないのです。自分のクラスの名簿がなかった子たちは、担当の先生の所に名簿がないかどうか確認しに行きました。困ったのは担当の先生がいないクラスの子です。「学級長が持っているかも!」「じゃあ、6年生の教室に行けばあるよ。」早速行ったのですが、なんと給食試食会をやっています。「どうしよう…。」でも、ここで迷っていても仕方ありません。「入って探させてもらおう。」試食会をしていたお家の方にも手伝っていただき、何とか探し出しました。
さあ、いよいよなかよしタイムです。給食の後片付けもいつもより素早く終え、1年生のお迎えや遊びの準備に教室を飛び出していきました。さて、一体どんななかよしタイムになったのでしょうか。
帰ってきた子どもたちの表情は実にさまざまです。満足そうな顔をしている子、あまりうまくいかなかったなとちょっとションボリしている子。でも、みんな自分たちなりに考え、リーダーとして行動してきました。なかよしタイムの反省を書いてもらったのですが、「下級生がなかなか言うことを聞いてくれない。6年生の苦労がわかった。」「今まで6年生がこんな大変なことをしていたなんて思わなかった。これからは協力していきたい。」といった内容もありました。もちろん、「準備もしっかりできて、楽しめた。」という子もいました。さらに、担当の先生に「準備から全部自分たちで進めて楽しく遊べるようにしてくれて大助かりでした。」とほめられたクラスもありました。なかには、下級生がケンカを始めてしまい、うまく仲裁できなくてがっかりしていた子もいたのですが、きちんと下級生の担任に説明してくれていたのでそれだけでも充分ではないかと思いました。
なかよしタイムの後は掃除です。一部の子は6年生の分担場所をかわりに掃除しました。6年生になると、先生やお客様の使う場所の掃除が多くなります。担当になった子たちは、一所懸命掃除をしてきれいにしてくれました。「6年生の分担場所を掃除したかったのにできなかった。」と残念そうにしていた子もいましたが、来年できるのでお楽しみに!
短い期間の最上級生でしたが、子どもたちの様子を見ていると安心して来年の6年生を迎えられるように思いました。いろいろな先生方に「5年生はしっかりしているね。さすが高学年ですね。」と言われることが多くなりました。
今週行われる授業参観ですが、体育館で音楽の授業を行います。1,2組合同です。5年生はとても歌声がきれいで上手です。楽器の演奏も楽しそうにしています。ときどき音楽の授業を見に行っているのですが、みんな一所懸命がんばっています。
そこで、今回は家の方にぜひ音楽の授業を見ていただこうと思います。子どもたちの演奏や歌声にご期待ください。
月曜の朝、7時45分。心もちうきうきとした子どもたちが登校してくる。
「ねえ、持ってきた?」
「うん。持ってきたよ。」
「これ、どこに置いておこう?」
「うーん。」
子どもたちの持っているものはたまご。そう、今日は初めての調理実習なのだ。ゆでたまごを作るのである。
「たまごは割れると困るから後ろのたなに置いておいていいよ。」
子どもたちはそーっとたまごを持って運んでいく。すると、ちょっと気になるやりとり。
「ネームペン、貸して。」
「うん。」
たまごに名前を書きだしたのだ。
「ねえ、何で今ネームペンで名前書くの?家で書いてくるんじゃなかったっけ?」
「だって、水性ペンしか持っていないんだもん。」
なるほど、水性ペンでは調理中に名前が消えてしまいかねない。その子は慎重にペンを動かし、名前を書き終えた。
「初めての調理実習、うまくいくのかな。」
どこか他人事のように思っていたのがまずかったのだろうか。この時はその言葉がそっくり自分に返ってくることになるとは思いもよらなかった。
8時15分。職員室で信じられない言葉を聞いた。
「今日の実習は担任がするんだよ。」
「は?何でですか?」
「家庭科の先生、具合が悪くてお休みなの。」
「う、うそでしょー!?」
高学年を受け持つのは3度目だが、いつも家庭科は専科の先生にみていただいたので家庭科の授業をしたことがないのだ。でも、ゆでたまごだから何とかなるだろう。いや、何とかしなくては。少々不安になりながらも教室へ向かった。
8時30分。教室ではすでにトラブル発生。
「先生、たまごが割れてしまいました。」
一番おそれていたことが起きてしまった。その後、実習途中まで続いた「たまごが割れてしまいました攻撃」の始まりである。(結局、家の方や友達の協力で何とかなったのでご安心を。)
10時30分。家庭科室に移動。とてもすばやい行動だ。子どもたちの意気込みが感じられる。子どもたちはワクワクしているのだが、こちらはドキドキしっぱなしである。まずは、実習の手順の説明。器具の確認。ガス台の使い方の確認。子どもたちもよく話を聞いている。そして、実習スタート。順調なすべりだし…と思ったら、
「先生!ふっとうしてからたまごを入れるんですか?」
「は?」
「だって、もうお湯わかしちゃってるんです。」
「ち、違うよー。もう1回やり直そうね。」
子どもたちもちょっと緊張していたのだろうか?
「せんせー、これ、ふっとうしてるの?」
「ふた、閉めていいの?」
「こんなにぐるぐるかきまわしていいの?」
次から次へと聞きにくる子どもたち。
『そうか、そういうところまで細かく教えないといけなかったのか。しまったなあ。』と反省。
11時20分。ほとんどの班がゆでたまごを完成させた。さて、自分のお好みのゆでたまごができたのだろうか。
「同じ時間で作ったのに、ちょっと黄身の固まり方が違うね。」
「不思議〜。何でだろう?」
「時間を変えたら、固まり方が違ったよ。」
「うまくいった!」
それぞれ思い思いの感想を持ったようである。自分で作ったゆでたまごの味は格別だったのか、おいしそうにたまごを食べていた。実際、中身をみたらとてもきれいな半熟たまごやかたゆでたまごになっていた。
子どもにとっても、わたしにとっても初めての調理実習。学ぶことがたくさんあり、貴重な充実した時間となった。
『木竜うるし』というお話を読みました。教科書に載っているのは脚本形式になっているので、班ごとに劇にすることになりました。どの場面を劇にするのか班ごとに選んだのですが、なかには自分たちで作った続き話を採用したところもありました。
練習中は「役が自分に合わない。」「練習を真面目にやってくれない。」ともめたこともありましたが、本番までに解決できました。
さて、本番です。小道具を準備したり、楽器を利用したりと演出にこっている班もありました。演技のうまい子もたくさんいました。動きを工夫した子もいます。劇の発表会は大いに盛り上がりました。
その後、なぞなぞうた作りを行いました。身近にあるものを答えにし、ヒントを考えて詩の形にするのです。最初はどう作っていいのかだいぶ悩んでいたのですが、1つできるとおもしろくなったようで次々と考え出す子もいました。
できあがったなぞなぞうたは、まず班の中で発表しました。すぐに答えがわかってしまったもの、なかなか正解にたどり着けず、作者にヒントを出してもらってようやく「わかった!」と言えたもの、さまざまでした。なかには、とうとう正解がわからず、答えを聞いて「そうかぁ。」と納得したものもありました。
次に、班の中から1つ代表作品を選び、クラス全員に出題しました。もちろん、同じ班の子は解答を知っているので答えられません。班で選ばれてきた作品なのでそう簡単には正解できません。でも、みんなあきらめません。結局、いろいろヒントをもらいながら正解にたどり着きました。
先週の親子レクにはたくさんの方が参加してくださいました。どうもありがとうございました。子どもたちもとても楽しそうにしていました。が、うちのクラスは負けたチームが多く、「悔しい!!」という言葉を連発していました。けっこう昼休みに練習をしていたのですが…やはり親は強い!子どもたち曰く、
「大人ってすごく遠くまで飛ばすんだもん。」
「パワーが違ったよね。」
子どもたちの敗因は、ネット付近に集まりすぎていたことでしょうか。後ろががら空きになり、とれないことが多かったようです。あと、経験の差でしょうね。大人はほとんどの方がバレーボールをしたことがあると思うのですが、子どもたちは初めてという子が大半です。とても上手なお父さん、お母さんもいらっしゃいました。
でも、負けて悔しいと思うのも大切な経験です。「次は勝ちたい!」と思うことで練習にも力が入ります。努力することの大切さや上達する喜びを知ってもらえたらと思います。
先月から体育の授業でソフトボールをしています。ほとんどの女子はキャッチボールをした経験がありませんでした。でも、同じチームの男子が投げ方や打ち方、ルールなどていねいに教えてくれたおかげでだいぶ上手になりました。
5−2特別ルールの適用で2アウトチェンジ、フォアボールなしとなっていますが、アウトカウントがしっかりとれます。それも、三振ではなく打球処理をした結果のアウトです。アウトにはできなくても、飛んできた打球を上手に止められることも多くなりました。
リーグ戦が終了したので、男子対男子、女子対女子の試合も行ってみました。男子の方はガンガン打つのですが、守備がうまくなかなか点に結びつきません。女子は片方のチームの猛攻となりました。
それにしても昨日は寒い日でした。
「守備位置にいる間に寒くなっちゃったよ。」
「ねえ、何で今野球がシーズンオフで試合がないのかわかった?」
「え?」
「だって、攻撃の時も守備の時もあまり動かないから寒いじゃない。」
「そうか!」
「バスケは冬のスポーツなんだよ。寒いときに体が温まるように走りまわるルールなんだよ。」
「へえー!」
寒いときにはジャージやトレーナー類を上に着て体育の授業をしてもよいことになっていますので、用意していただければと思います。
子どもたちに「友だちのよいところ探し」をしてもらいました。誰にでもよいところが必ずあるので、それを見つけてもらうのです。対象は自分を含めたクラスの子全員です。1学期中に「よいところ探しをするからね。」と予告しておいたせいか、すんなりと用意しておいたプリントに書き始めました。
提出するのは配布した日から1週間後にしたのですが、2日くらいで書きあげてきた子、提出日になってもまだ全員分書けずに苦労している子とさまざまです。「なかなかよく見ているなあ。」と感心させられるところもたくさんありました。「ふだん遊ばないからよくわからないよ。」という声も耳にしました。自分の交友関係の広さ、深さを知るよい機会にもなったようです。
子どもたちが最も苦労したのは「自分のよさ」でした。このプリントにはクラスの子全員の名前が書かれています。当然、自分の名前も書かれています。その欄が最後まで埋まらないのです。「自分のよさって何だろう?難しいなあ。」意外と自分のよさを意識していない子が多いのです。それどころか、「これもうまくないし、あれも苦手だし…。」とマイナスイメージのことばかり挙げていくのです。
たとえ自分では気づかなくても、他の人がそのよさにきっと気づいてくれている。自分のよさを知り、もっと自分を好きになってほしい。そして、友だちのよさを認めてほしい。常にプラス思考でいきましょう!
この「よいところ探し」の結果は整理して子どもたち一人ひとりに返します。新たな自分が発見できると思います。
授業中や話し合いの時に、手を挙げて意見を発表することができない子がたくさんいます。そこで、理由を聞いてみると「間違えたときに笑われるからいや。」「間違えたらどうしようと思うから。」という答えが返ってきました。
人の失敗を笑うのは失礼なことです。だいたい、失敗したことのない人なんているのでしょうか。また、間違えることによってより深く考えることもできます。この間、日本人でノーベル賞をもらった方がいましたが、その研究ももともとは失敗から始まったものです。なぜそれでは違うのか、考えていくことも大切な学習です。
失敗を恐れることについてですが、これは思っていたよりもたくさんの子が感じていました。わからないことがあるから学んでいるのに、なぜ失敗してはいけないと思ってしまうのでしょうか。失敗せずに進むと、壁にぶつかったときに乗り越える力が足りず、くじけてしまいます。失敗を乗り越えるからこそ成長できるのだと思います。
失敗を恐れない強さを身につけてほしいと思いました。
授業中に自分が小学生だった頃の話をしました。すると、「先生にも小学生の頃ってあったんだ!」という声が…。「わたしだけじゃなく、家の人にも小学生の頃はあったと思うけど…。」「え!そうか!!」
大人からすると当たり前のことなのですが、子どもにとってはそうではないのです。
そういえば、わたしも小学生の時に親や先生の子どもの頃なんて想像できませんでした。20年近く前に教わった先生に最近お会いしましたが、当時とあまり変わらないなあと思うのも、きっと、大人になってからの姿しか見ていないからなのでしょう。でも、自分が大人と呼ばれる年になって、誰にでも子どもの頃があったのだということがよくわかるようになりました。自分にも子どもの頃があったのだから。
小学生の頃はとにかく遊び回っていました。近所に同じ年頃の女の子がいなかったため、男の子と野球やドッジボールをすることが多かった覚えがあります。引っ越してからは女の子とも遊ぶようになり、ゴムとび、鉄棒、なわとび、S字おに、田んぼなどをしていました。5年生からは学校が分離したために学区がせまくなり、クラス全員で帰宅後に遊ぶこともできるようになりました。毎日どこかの公園や空き地を集合場所にして、5時のチャイムが鳴るまでカンけりやけいどろ(ドロケイのことです)に夢中になっていました。
学校では5年から音楽部に入りました。1年間通じて朝練があり、午後練もけっこうあったように思います。でも、あまり遊べなかったという記憶はありません。たぶん、音楽部の活動が好きで、夢中になっていたからでしょう。部会や郡の大会に参加して他の学校の演奏を聴けるのも楽しみでした。
10分休みでも外に出て遊んでいました。最初のうちはチャイムが鳴る前に教室まで戻れず、先生によく怒られていました。でも、しばらくすると時計なしでも10分を計れるようになり、チャイムが鳴るときには教室に戻れるようになりました。
なんだか遊んでばっかりいるようですが、勉強も一応していました。どういうわけかドリルが好きで、日曜日には洗濯機のわきでドリルを進めていました。当時は二槽式の洗濯機だったので、洗濯・すすぎ・脱水のたびにスイッチを切り替えたり洗濯物を移し替えなくてはなりませんでした。その間隔が7分程度だったため、いちいち部屋に戻るのが面倒になり、洗濯機のそばで勉強したのです。学習塾には通わず、自分で勉強していました。
こうして振り返ってみると、一番先に思い出すのはやはり遊びのことですね。それだけ子どもの自分にとって大切なことだったのでしょうね。
呼ばれない日はまずないというくらい、一番身近な自分の名前。でも、なぜこの名前なのでしょうか?子どもたちに訊いてみたところ、3分の1くらいしか自分の名の由来を知っている子はいませんでした。そこで、家の人に取材をし、自分の名前の意味を調べてもらうことにしました。同時に、自分が小さかった頃の話も聞いてくるようにしました。
今回、子どもたちは家の人と話したことでさまざまなことを感じたようです。作文に書かれていたことを一部紹介します。
・こんなに意味があるなんて思わなかった。この名前のような人になりたいです。
・これからもしょうらいのゆめをめざしてがんばります。名前のかぎり。
・こんなに意味を考えて名前を決めてくれたなんて、お父さんとお母さんはすごいです。
・ちがう名前がよかったと言っていたけど、そんなことはもう言わない、言いたくないと思います。
・自分の名前にいろいろな意味がこめてあって、聞けてよかった。
・この名前をつけてもらってうれしい。
・自分の名前の大切さがわかった。お母さんたちが一生懸命つけてくれた名前はすごく気に入っている。
・こういう意味が名前の中に入っていたなんて知らなかった。
・お父さん、お母さんはちゃんと考えて名前をつけているんだなあと思いました。
・名前のようになれるように努力していきたいと思います。
・名前の由来をきいたとき、すごくはずかしいけど、とってもうれしいです。
・一人ずつに付いている名前は全部ちゃんとした理由があるんだなと思いました。
・名前の由来や小さかったころの話を聞いて、苦労したんだなあと思った。
・自分の名前に自信を持っていきたいと思います。
・自分の名前が前よりももっと好きになりました。私が元気に成長できたのも、きっと名前のおかげなんだなと思いました。
・名前の由来を教えてもらっているとき、すごく楽しそうに言ってくれたので、自分の名前には意味などいっぱいつまっている気がしました。
・今まで私を育ててくれたお母さんとお父さんにかんしゃをしたいです。ありがとう。これからもよろしくおねがいします。
・こんなよい名前をつけてくださった親にかんしゃしています。名前は家族の一番の愛だと思います。
・ぼくには本当にちゃんとした名前の由来があって、いい名前をつけてもらっていたのでうれしいです。
自分の名前にこめられた親の願いや思いを、子どもたちなりに受け止めてくれたようです。自分の名前だけでなく、他の人の名前にもそれぞれ意味があり、思いが込められていることに気づいた子もいました。このことをずっと覚えておいてくれたらと思います。
第2回リコーダー発表会が開催されました。今回は曲数が多く、シャープやフラットの入った難しい曲も演奏されました。
見事だったのは耳コピーで演奏していた子たちです。CDで演奏を聴き、それをリコーダーで再現するのです。楽譜はありません。しかも、上と下のパートにわかれ、2部合奏にしていました。
どんどん上手になっていくなあと感心させられました。3学期もリコーダー発表会があったらぜひ招待してね、みんな。
もうじきクリスマス。子どもたちはプレゼントがもらえるのを楽しみにしているようですが、ほしくないプレゼントもあるようです。それは、漢字や算数の復習プリント。ただいま、2学期の復習を進めているのです。
学期末恒例の漢字50問テストは、45問以上書けないと合格できません。1学期は1回目で合格できた子が両手の指におさまってしまったのですが、今回は増えました。特に女子の健闘が光りました。
算数は学期末テストで悲しい思いをした子が多かったので、復習プリントを進めることにしました。
3日間短縮日課になりますが、「やったー、いっぱい遊べる!」ではなく、「まずは家で復習をしてから遊びに行く。」ように指導していきたいと思います。
これが終われば楽しい冬休み!冬休みにいやーなプレゼントをもらわなくてすむようにしてくださいね。
今日は終業式です。なんだか2学期はあっという間に過ぎてしまった感じがします。
今学期は「努力」ということが良くも悪くも一番印象に残りました。自分なりの目標を立て、それに向かって努力した人もいれば、あまり努力した姿が見られなかった人もいました。
人にはそれぞれ得意なことと苦手なことがあると思います。子どもたちに言わせると、わたしにとってスポーツは得意なものになるようです。でも、最初から得意だったわけではありません。子どものころ、わたしはさかあがりができませんでした。それがとてもくやしくて、ベンチを鉄棒のそばに足をかけられるように寄せ、何度も何度も練習しました。手はまめだらけで、よくつぶして皮がむけました。でも、そのかいがあって、さかあがりができるようになりました。バスケットも背が低かったのでとても苦労しました。レギュラーになるために、3ポイントシュートを毎日300本くらいずつ打つ練習をしました。その努力があったからこそ、今「得意なもの」と自信を持って言えるのだと思っています。苦手なものも、努力すれば得意なものになるのです。
通知票に「努力しよう」という欄があります。本当に努力が足りなくてその評価になっているものもあれば、懸命に努力をしたけれど結果に結びつかなかったものもあると思います。算数が苦手で、必死に友達に解き方を教わったけれど、テストではあまりできなかったという子もいるでしょう。でも、その努力したことは決してむだではありません。努力できる人は、確実に力をのばすことができます。努力している姿を見てくれている人もいます。あきらめずに、苦手なものを得意なものにしていってくれたらと思います。
今回は一人ずつの発表にしました。テーマを決め、それにあった本を何冊か紹介するのです。冒険、この世には存在しないもの、他の世界に行ってしまうお話、盲導犬、野球、中国のお話、動物など、さまざまなテーマが考え出されました。また、一人の作家の作品にしぼって紹介した子もいました。おもしろそうな本がたくさんありました。
わたしが紹介したのは、『千一夜物語』にちなんだお話です。『アラビアン・ナイト』とも呼ばれますが、どちらのタイトルを言っても「何それ?」という反応をしている子が大勢いました。ところが、「アラジン」「シンドバットの冒険」と言うと「知ってるー!」と答えるのです。これらは『アラビアン・ナイト』の中に出てくるお話です。朝になると王様に死刑にされてしまうことになっていたシェーラザードが、死なずにすむように夜の間王様に物語を聞かせるのです。朝になるころ、ちょうどお話がもりあがって終わるので、王様は先を聞きたくなってシェーラザードを死刑にするのを1日ずつおくらせていきます。シェーラザードが語ったお話が「アラジン」や「シンドバットの冒険」なのです。
『アラビアン・ナイト』から作られた曲もあります。リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」です。さらに、この曲から作られたお話に『これは王国のかぎ』(荻原規子)があります。主人公の女の子がアラビアン・ナイトの世界に入りこんでしまい、魔人族として活躍したり冒険したりします。アラビアン・ナイトの世界を舞台にした作品には『シェーラひめのぼうけんシリーズ』(村山早紀)もあります。怪力のお姫様シェーラと、幼なじみで気が弱い魔法使いのファリード、元少年どろぼう団のリーダーだけど出生に秘密があるハイルが魔法のじゅうたんにのって冒険するお話です。『アラビアン・ナイト』がお話の中に出てくる本もあります。『夢のつづきのそのまたつづき』(パウル=マール)では、本好きの少年リッペルが『アラビアン・ナイト』を読んでいてよふかしをし、本を取り上げられてしまいます。夢の中でほんのつづきを見られたらなあと思っていたら、本当に見られるようになるというお話です。
せっかくの冬休みですので、いろいろな本を読んでみてください。
3学期になり、縄跳び運動が始まりました。
短縄は昨年までと一緒でカードを使っていろいろな技に挑戦していきます。少しだけかわったのは技の種類が増えたことです。二重跳び16回→あや二重跳び16回というように、体力勝負の技も登場しました。
長縄は、インターネット上で記録回数を競う「長縄ランキング」に参加することにしました。クラス全員で1チームとし、3分間で8の字跳びを何回跳べるか数えるのです。印旛地区大会と全国大会の優勝を決めることになっています。その後少しずつ記録が伸び、おとといにはついに200回を越えました。この記録は、毎日日直がインターネット上の掲示板に書き込みにいきます。自分たちで載せるコメントを考え、一所懸命キーボードに向かって文字を打ち込んでいます。
200回を越えている学校が他にも出てきたので、その記録を抜かすことが当面の目標になりそうです。5年2組は長縄が上手で徐々に記録が伸びているので、どこまで伸ばせるか楽しみです。
社会科では情報について学習をしています。情報には受け取る側と発信する側とがあります。今回は発信する側になってみようということで、ホームページ作りをすることになりました。内容は、委員会の紹介です。自分たちの委員会を学校内だけでなくいろいろな人に知らせるにはどんな内容の記事にしたらよいか、子どもたちは委員会ごとに話し合っています。写真を入れて紹介したり、アンケートをとったりとさまざまな方法を考えています。写真は自分たちでデジタルカメラを使って用意しています。
できあがったホームページは、学校のホームページに採用する予定でいます。
もうじき立春です。でも、今年は雪がたくさん降ったので、春はまだまだ遠い感じがします。先週の土曜日に降った雪は子どもたちにとってはとてもうれしかったようで、いまだに昼休みには外に出て雪合戦をしている子もいます。(わたしにとっては、この雪は非常に恐ろしいものなのですが…。毎日スリップしないかとひやひやしながらの通勤です。) 校庭の雪もまだあまりとけていません。まだまだ白い部分の方が多いのです。『白いとんねる』という本の中にでてくる加代ちゃんは「春は線路からやってくる。」と言うのですが、この学校では校庭から春がやってくるのかもしれませんね。
風邪をひいている子が最近増えてきました。栄養と睡眠をしっかりとり、うがい手洗いを心がけるようご家庭でもお話ください。
校庭に積もった雪のおかげで縄跳びもあまりできない状態なのですが、長縄ランキングだけは体育館をうまく利用して続けています。だいぶ上達し、200回を越えることが多くなってきました。始めたときは200回クリアを目標にしていたことを考えると、すばらしい進歩です。でも、全国大会のトップは300回、印旛地区のトップは250回を越えています。5−2の最高記録は236回。跳び方はとても上手になっているので、あとは回し方といかにひっかからないで跳び続けられるかということになりそうです。まずは印旛地区のトップをねらいましょう!
今のところ、学校に登校した日は必ず長縄をしていて、昨日で16日になりました。その日の日直がインターネット上の掲示板に書き込みをしているのですが、ついに一巡しました。全員が掲示板に書き込みをしたのです。他の学校の結果を見て「えー?何でこんなに跳べるの?」「この回数ならまだうちのクラスも跳べそうだよね。」と話していることもあります。
1月末の情報教育の研究授業では5−2がパソコンを使った授業を行いました。今まで社会の授業で行っていたホームページ作りの様子を他の先生方にも見ていただいたのです。子どもたちが低学年の頃にお世話になった先生も来てくれました。(授業が終わった後に子どもたちはこの先生と背比べをしていました。とても大きく成長していたので、先生もびっくりしていました。)
子どもたちが上手に文字入力をしたり、画像を呼び出してはりつけたりする様子を見て、先生方はとてもおどろいていました。子どもたちの上達ぶりは本当にめざましく、2学期の終わりから本格的にパソコンを使うようになったとは思えないくらいです。
作成中のホームページももうじき完成します。そのすべてをホームページに載せることはできませんが、自分の作った作品として持ち帰ることができるようにフロッピーに保存して渡す予定です。
金曜日の帰りの会のこと。男の子が言いました。
「先生。朝の話し合いで、昨日自分の意見を言わなかった人は先生に直接長縄のことをどう考えているのか言いに行くことになっていたんですけど、言いに来ましたか?」
「そういう約束になっていたの?」
「はい。」
「んー?2人しか来ていないけど?」
「えっ…2人だけですか?」
「うん。」
「……。」
事の発端は、木曜日の長縄の記録が伸びなかったことにあります。前日に最高記録を更新していたのに、翌日は100回近く少ない記録になってしまっていたのです。原因を聞いたら、縄を回す速さにみんなが文句を付けたということがわかりました。また、長縄に取り組む姿勢にも問題があるようだったので、話し合いをすることにしたのです。ところが、発言するのは10人以下。クラス全体で取り組んでいることなのに、話し合いに全く参加しない子の方が多いのです。また、解決策をいくつか子どもたちは考えたのですが、あまりクラスの現状を考えていない内容でした。それなのに、そういう指摘が全く出てきません。そんな子どもたちの様子を見ていて、本当に長縄に取り組む気があるのかわからなくなってしまいました。そこで、「何のためにみんなは長縄をしているの?」と聞いたのですが、答えてくれたのはやはりいつものメンバーと議長団をしていて今まで発言できなかった学級役員だけでした。「わたしにはみんながどんな気持ちで長縄をしているのかわからない。やりたくないんだったら、無理に続ける必要はないし、いつやめたっていいよ。この現状では、悪いけどわたしはもう長縄には関わりたくないよ。」と子どもたちに伝えました。
そして、翌日。つまり金曜日のことです。学級役員を中心に朝から話し合いをし、自分が長縄のことについてどう思っているのかわたしのところに言いに行くことになったそうです。でも、来たのは2人だけだったというわけです。
「何で言いに来なかったの?」と聞くと、
「つい遊んじゃって…あと、係の仕事があったから…。」
「移動教室があって忙しかったから…。」
「でも、話し合いで決まって、みんなで約束したことだったんでしょう?」
「うん…。」
「みんなも忙しかったと思うけど、わたしも忙しかったよ。」
「…。」
「わたしがあまり教室にいなかったから言いに来られなかったのかもしれないね。でもね、1時間目の休み時間は確実に教室にいたよ。言いに来た子だってちゃんといるよ。」
「……。」
「残念だけど、みんなの話し合いには価値がなかったってことなのかな。自分たちの話し合いで決まったことっていうのは、きみたちにとって大切なことではないのかなあ。約束したことなのに、それができないのだから。」
すると、男の子が一人手を挙げて「長縄がおもしろくなっているので続けたい。」と言いました。その後10人以上の子が一斉に手を挙げたのですが、「今すべきなのは、わたしに長縄のことをどう考えているのか伝える事じゃない。みんなの話し合いで決まったことができなかった事が問題なの。このことを自分たちで解決しない限り、長縄のことについては聞きません。」と突き放しました。さらに、「昨日の道徳で一番いいなあと思ったのは、『当たり前のことを当たり前にしている。』という意見だよ。」と付け加えておきました。
木曜日の1時間の話し合いの後、道徳の本を読んだのですが、その内容は、男女が協力せずクラスがバラバラになっていたけれど、みんなで話し合い、男女協力していくことを約束し、演奏会で息のあった演奏をすることができたというものでした。この話を読んだ子どもたちの感想は「みんなが話し合いに参加していてすごい。」「話し合ったことを実行して、みんなが協力できるようになっていていい。」「男女がバラバラになっていたのはうちのクラスと同じだけど、協力できるようになったところがちょっと違う。」「うちのクラスも前よりは協力できるようになったけど、音楽の時間はやっぱり男女バラバラだと思う。」といったものでした。そのなかでとても印象に残ったのは「この話に出てくるのは、当たり前のこと。男女が協力したり、みんなで話し合っていくのは当たり前のことで、当たり前のことを当たり前にしているんだと思う。」という発言でした。そう、この子の言うとおりだと思います。みんなが話し合いに参加し、そこで決まったことを実行するのはごく当たり前のことなのです。それを「すごい。」と感じていてはいけないのです。この発言は、道徳の時間にはあまり他の子に響いていませんでしたが、少しは響いたでしょうか。
子どもたちは火曜日の朝にもう一度話し合うことにしています。自分たちで解決してくれることを期待しています。
先週お知らせした話し合いについてですが、なぜ話し合いが必要なのか子どもたちは真剣に考えました。話し合いの良さとして、問題が起きたときに解決できること、自分一人ではうまくいかなくてもみんなで考えれば解決できるかもしれないこと、友達の考えていることがわかることなどがあげられました。また、話し合いができなかったら、自分の意見が伝わらなくなったり、自分のやりたいことができなくなったりするという問題点にも気づきました。
自分の意見を持ち、主張するのはとても大切なことです。自分で考えず、人に言われるままになってしまってはいけないと思います。また、人の意見を聞き、それについてどう考えるかも大切です。話し合っていくうちに、より考えが深まってくるのです。
そして、かんじんなのは話し合いで決まったことを実行することです。せっかく決めたことなのに、実行しないのでは何のための話し合いなのかわかりません。みんなで決めたことならば、それを実行する義務があるはずです。
今回の件では、だいぶ話し合いや協力することの大切さを感じられたようです。自分の意見を進んで言うことのできるクラスであってほしいと思います。
今年も6年生を送る会の時期がやってきました。どんな出し物をしたいか、みんなで話し合ったのですが、どういうわけかマジックショーが大人気。1組のほうからもマジックショーをやりたいという声があがり、圧倒的多数の支持を受けて行うことに決まりました。ただし、劇をやりたいという声も多かったので、劇の中にマジックショーが出てくるという形になりました。
このマジックショー、実は「再び」なのです。2年生の時にひげダンスの音楽に合わせてこの子たちはマジックショーを披露してくれました。わたしはこの時6年の担任をしていて、6年生と一緒に楽しませてもらっていたのでよく覚えています。「また送る会でマジックショーをするんだよ。」と2年の時の担任に教えたところ、「うれしいなあ。またやってくれるんだ。もちろんバージョンアップするんだよね!」とありがたいお言葉をいただいてしまいました。みんな、期待にこたえられるようがんばってね!
早速台本を係の子に作ってもらったのですが、これがまた上手なのです。あっという間にできあがってしまいました。
配役も決まり、今週から本格的な練習が開始されます。今年は懇談会前の発表がなくなったので、御覧になりたい方は本番の送る会にお越しください。3月2日(金)です。
読書タイムで読み聞かせているのは村山早紀『シェーラひめのぼうけん』です。2学期末のブックトークで紹介したところ、興味を持った子が多かったので全員に読み聞かせることにしました。文庫本で現在8巻まで出版されているのですが、この間ようやく1巻を読み終えました。読み聞かせでは、感想を聞いたり書いたりしてもらうことはなかったのですが、今回は特別に感想や手紙を書いてもらいました。村山さん本人に送ってみることにしたのです。お返事がもらえたらうれしいですね。『シェーラひめのぼうけん』は学校の図書室には置いていないので、教室で読むか、町の図書館で借りるか、自分で買うか、いずれかの方法で読んでみてください。
村山さんは子どもの頃、ここから近いS町に住んでいました。作品の中に「風早街シリーズ」というのがあり、その「風早」はS町にある学校の名前からとったのだそうです。身近なところにモデルが存在していて、なんだか不思議な感じがしますね。「風早街シリーズ」は『やまんば娘、街へゆく』『百年めの秘密』『はるかな空の東』『七日間のスノウ』『人魚亭夢物語』の5冊です。
先週の印象を一言で言えば、「忙しい」となるでしょう。さまざまな行事の準備が重なってしまったためです。
1つ目は木曜日に行われるなかよし学級でのお別れ会の準備です。6年生への感謝の気持ちをこめて、プレゼントを作ったり、お別れ会の中身を考えたりしなければなりません。しかも、1年生から4年生までの子をまとめたり、指示を出したりしながら進めなければなりません。「なんか、みんな言うことをきいてくれないんだよ!」「うまく話し合いが進められなかったよ。」「よく6年生はまとめながらやっていたよね。何でできたんだろう?」子どもたちは教室に帰ってきては、それぞれその日の感想を話しています。でも、何回か集まりを持つうちに、みんなをまとめることにも慣れてきたようです。当日は何とかうまくお別れ会を進められ、満足そうに帰ってきました。来年、6年生になってもきっとうまくリーダーとして活動できるのではないかと思いました。
2つ目は6年生を送る会の準備です。ダンス組と劇組とマジック組に分かれて、それぞれ練習をしています。
3つ目は委員会活動です。これは普段から行われているものです。
ところが、この3つがどれも昼休みに活動するように重なってしまったのです。となると…「先生!なかよしとダンスではどっちに行けばいいですか?」「おれ、委員会となかよしと送る会と全部重なっちゃっているんだけど、どうしたらいい?」こういった声が、あちこちで聞かれました。確かにこれではどれを優先したらよいのか混乱してしまいます。さらに、宿題を忘れたため、さらに忙しくなっている子もいました。
今週は送る会の練習が残っているので、まだ忙しい日が続きます。宿題など、やらなければならないことは確実に終わらせ、時間を上手に使えるようにしてほしいと思います。
子どもたちが作っていた委員会紹介のHPができあがりました。1,2組ともよくできていたので、両方の作品の良いところをとって編集し、学校のHPに載せることにしました。いくつかの委員会は、こちらの編集作業の関係でまだHPで見られませんが、今週中には全部見られるようにする予定です。
3学期に入ってから図工の授業では版画を作っていました。今回は多重刷りを行いました。1枚の板を少しずつほり、色を重ねていくのです。最初からこい色で印刷してしまうと、後でうすい色を重ねてもよくうつらなくなってしまったり、重ねる色の組み合わせによってはあまりきれいにならなくなったりと、考えなければならないことが多く、かなり苦労していたようです。でも、苦労のかいがあって、きれいな作品ができあがりました。この作品はカレンダーの用紙に印刷したので、家でも使えるようになっています。
テスト終了後のことです。子どもたちはドリルを進めたり、読書をしたりとそれぞれ過ごしていました。日直のAくんは、『シェーラひめのぼうけん』の続きを読んでいました。しばらくして、授業終了時刻になりました。
「時間だから、日直さん号令をかけて。」
と声をかけました。ところが、日直のAくんからの反応がありません。
「日直さん、号令。」
「…(顔をあげずに、読み続けている。)」
「Aくん、聞こえてる?」
「…(わき目もふらず、読み続けている。)」
これはダメだと思い、Aくんの席まで行きました。
「Aくん、ストップ。時間だよ。」
「…(それでも気づかず、読み続けている。)」
仕方がないので、肩をたたいて呼びかけました。
「おーい、ストップだってば。」
「あ?何?」
ぽかんとした顔をしたAくん。何が起きているのか、全く気がついていませんでした。夢中になって本を読んでいたのです。これだけ夢中になれるものがあるのは、とてもすばらしいことですね。自分が夢中になれるものは何か、見つけていってほしいと思います。
長い間、記録を更新できずにいた長縄ですが、昨日ようやく新記録を出せました。なんと、296回です。最初の1分間でちょうど100回を跳んでいました。まったくミスがなくなれば、300回をこすのも夢ではありません。
今週に入って、1組は次々とよい記録を出していきました。そして、今までずっと破られていなかった2組の最高記録をついに破ってしまったのです。しかも、287回も跳んだと聞き、「1組には負けたくない。」という気持ちになったのかもしれません。昨日の集中力は見事でした。
今日が最後のちょう戦となります。さて、夢の300回を跳べたのか、結果は子どもたちに聞いてみてください。
今から100年前のこと。1901年の報知新聞に、20世紀の予言という記事がのりました。20世紀の間にきっとこうなるだろうと予想したものなのですが、これが意外と当たっているのです。鉄道の発達や電話やインターネットの普及(もちろん、インターネットという言葉は使われていませんが)などを予想しているものもありました。
逆に、「そんなこと実現しなかったよ。」というものもあります。なかでもおもしろかったのは、「小学校に獣語科ができ、動物と会話ができるようになる。」という予想。子どもたちも「そんなのできるようになっていないよー。」と大笑いをしていました。
では、21世紀はいったいどんな世の中になっているのでしょうか?最近子どもたちが書いた作文の中に、いくつか未来を予想した内容が含まれていました。「学校は週に3日だけ行けばよくなる。」「9時に学校が始まり、遅刻する人が減る。」「秋休みができる。」など、どうも学校生活に関係することが多かったようです。また、「ドラえもんができるようになる。」「どこでもドアのようなものができ、どこにでもかんたんに旅行できるようになる。」「タイムマシンで未来を見ることができるようになる。」というドラえもん関連の内容もありました。子どもたちの思い描く未来には、大人には思いもよらないものがたくさんあります。
中にはこんな意見もありました。「ドラえもんがいたら便利になるけれど、何でもドラえもんにたよってしまい、自分では何もできないダメ人間になってしまうんじゃないかな。それこそ、のび太くんのように。」これを聞いて、なるほどなあと思いました。確かにドラえもんはいてくれたらいいけれど、使い方やなかよしにする方法を考えないと自分のためにならなくなるのかもしれません。
ところで、ドラえもんの道具の中で1つだけもらえるとしたら、みなさんは何をもらいますか?(スペアポケットはなしですよ。)わたしは絶対にタイムマシンがほしいと思っています。それも、過去へ行くタイムマシンです。昔起こったことを自分の目で見てみたいのです。来年、6年生になったら歴史を学びますが、歴史には明らかにされていないことがまだまだたくさんあります。「本当はどうだったんだろう?」と不思議に思うことを、実際に見て確かめられたらいいなあとよく考えます。
子どもたちは「過去より未来のほうが知りたいじゃん。」と言うのですが…。未来を知ってしまったらつまらないなあとわたしは思うのです。未来は、自分の努力で変わってくるものだとも思います。最初からあきらめて何もしなかったら、よい結果は出せません。長縄だって、最初は200回こえられればいいという感じだったのに、今では300回をこすのが目標になってきています。努力したから、ここまでのびたのではないでしょうか。
21世紀を生きるみんなの未来は、自分たちの力次第でどんなふうにでも変わってきます。自分の夢を実現できるように、できる努力をしていってほしいと思います。
今回の調理実習では、おやつ作りにちょう戦しました。計画段階から、さまざまなアイディアが出されていました。なかには、材料をよくわかっていないグループもあり、「本当に大丈夫なのかなあ。」と心配してしまいました。
さて、当日です。分量をまちがえて失敗してしまったグループもありましたが、何とか調節をしてうまく仕上げることができました。職員室には、たくさんのおやつが届きました。届けに来てくれたときの子どもたちの顔は、みんなとてもうれしそうでした。実際に食べてみると、なかなかのお味です。いろいろなグループのおやつを試食してしまったため、あまり給食が食べられませんでした。子どもたちもこの日の給食はいっぱい残してしまいました。自分で作ったおやつの味は格別だったようです。
ついに長縄最終日となりました。2時間目は体育なので、その時間にちょう戦することにしました。でも、なぜか記録はさっぱりのびません。さらに、気持ちの方もあまりもりあがらないようで、「もう一度ちょう戦しよう。」という声も子どもたちからは聞かれません。寒さもえいきょうしたのか、動きもかたく、結局、45分使ってもよい記録は出せませんでした。
その後、話し合いを持ち、もう一度放課後にちょう戦することになりました。記録をとるのは2回だけと自分たちで決めて取り組んだ結果、最高記録には届きませんでしたが、前日につぐ286回という記録になりました。最高記録が出たときは欠席者や都合のつかなかった子がいたために人数が少なかったのですが、今回はほぼ全員で跳んでの記録です。今までで一番集中し、声をかけあってできたのではないかと思います。
縄跳びランキングにちょう戦するために跳び始めてから約2ヶ月。学校に来た日は1日たりとも欠かさず毎日長縄を跳ぶことができました。これは、そう簡単にはできないことだと思います。最初の170回前後の記録からスタートし、300回をめざせるところまで来られたのも、子どもたちのがんばりがあったからこそです。みんなの力を合わせればこれだけのことができるということを、これからも覚えていてほしいと思います。
「あ?マニキュアつけてる!」と、男の子がとなりの席の女の子の手を見て言いました。『だって、除光液(じょこうえき)がないから落とせないんだもん。』と、女の子は答えました。このことについてみんなはどう思うのか、意見を出し合ってもらいました。以下は、すべて子どもたちの発言です。
「マニキュアは勉強に必要ないからしてくるのはおかしい。」
「休みの日にして、学校に来るときには落とせばいいんじゃない?」
「除光液がないなら、つめではがせばいいのに。」
『そうすると、きたなくなっちゃうからいや。』
「除光液がないと落とせなかったり、きたなくなったりするってわかっているんなら、手に入ってからつければいいんじゃない?」
『でも、やりたいんだもん。』
「がまんすることも必要なんじゃないの?」
『別にだれにも迷惑をかけていないからいいじゃない。』
「こうやって授業の時間に話し合っているんだからめいわくになっているよ。」
「だいたい、何でマニキュアなんかするの?」
(この意見は男女両方から出されました。)
『男の子にはわからないかもしれないけど、女の子はこういうのをして楽しいんだよ。』
(残念ながら、この意見はすべての女の子がそうであるとは限らないので、説得力がありませんでした。「何でマニキュアをするの?」と質問した女の子がいたことからもそれは明らかです。このことは、わたしが指摘しました。)
「わたしは2年生くらいの時にマニキュアとかつけてみたら、お母さんにそういうことをするのはおかしいとおこられた。」
『じゃあ、茶ぱつはどうなの?』
「お姉ちゃんがかみの毛をそめたら、お母さんにすごくおこられたよ。」
そこで、子どもたちに「茶ぱつを見てどう思う?」と聞いてみました。すると、かなり多くの子がいっせいに「変。」と答えました。さらに、マニキュアをしていることについて聞いてみたところ、男子はほぼ全員、女子は半数が「おかしい。」と感じていました。
確かに、ファッションやおしゃれに関心が出てきてもおかしくはありません。でも、その時や場において本当に必要なのかどうかも考える必要があるのではないでしょうか。また、「やりたいから。」という気持ちがあれば、何でもやってよいのでしょうか。他の人にめいわくがかかっていなければ、何をしてもよいのでしょうか。自分たちは「かわいい。」「楽しい。」と思ってやっていても、周りからは「変なの。」と思われていることもあるのです。
マニキュアのことは、わたしが当事者を呼んで注意することもできます。でも、周りのみんながこのことをどう感じているのか、そのことも知ってほしかったのであえてみんなから意見を出してもらいました。わたしが言いたかったことも、子どもたちの意見の中にほぼふくまれていました。
前号に引き続き、話し合いの話題です。「注意をしても聞いてもらえない。」ということが問題になりました。このクラスはおしゃべりが多く、静かにしなければならないときでも話していることがあります。4月当初は、その状態でもだれも注意せず、教師にしかられることが多かったのですが、最近は誰かしら注意をしてくれるようになっていました。でも、注意を聞いてくれないということがひんぱんにあるのです。そのたびに「注意されたら聞くようにします。」と言うのですが、すぐに元通りになってしまいます。
この状態にうんざりしてしまったのが、普段注意をしている人たちです。「もう、注意しても聞いてくれないから、これからは注意しない。」と思うようになってしまいました。注意している人たちの言い分は、次の通りです。
「クラスの仲間の言っていることを聞かないのは、クラスの仲間じゃな いってことだと思う。」
「正しいことが正しく通らないなんておかしい。」
「だいたい、注意されたら聞くっていうのがおかしいと思う。注意され ないようにすればいいのに。」
「何で注意していることを聞いてもらえないのか、知りたい。」
「先生が注意すると聞くのに、わたしたちだとどうしてダメなのか教え てほしい。」
このままでは、まちがったことをしても誰も注意する人のいないクラスになり、仲間として協力していくこともできなくなってしまいます。そこで、どんなクラスにしていきたいのか、一晩じっくり考えてもらうことにしました。
翌日、子どもたちからは次のような意見が出されました。
「静かにするときは静かにして、遊ぶときは元気に楽しく遊ぶクラス。」
「協力するときは協力するクラス。」
「けじめのあるクラス。」
「正しいことは正しいこととして通るクラス。」
「注意が聞けるクラス。」
「みんながまとまっているクラス。」
「約束を守れるクラス。」
これらをまとめると、「けじめがあり、正義と信頼が存在するクラス。」ということになります。
これを一度にすべて実現するのは大変です。けれども、自分たちで立てたこの目標に向かって、少しずつ近づいてくれたらいいなと思います。
送り出す側として参加するのは最後となる6年生を送る会。当日の1時間目まで小道具を準備したり、練習したりしてから本番に臨みました。
わたしは舞台のそでにいたので、子どもたちの演技をあまりよく見ることができなかったのですが、会場の笑い声やどよめきなど、反応を聞いている限りではなかなかよいできだったのではないかと思うのですが…どうでしょうか?
子どもたちの自己評価は、「うまくいった。」「失敗した。」とさまざまでした。でも、失敗したと言っている子たちも、アドリブでなんとか切り抜けていたように思います。
子どもたちもとても緊張していましたが、わたしもこんなに緊張した送る会は初めてでした。ピアノ伴奏で参加するのは2度目なのですが、前回は事前に録音しておいたので緊張することはありませんでした。でも、今回は生演奏。「アブラハムの子」はCDの音程だと高すぎるので少し下げました。「マイムマイム」は耳でコピーをしました。2曲とも楽譜がないので弾くたびにびみょうにちがう演奏になってしまう伴奏だったのですが、(あっ、「贈る言葉」は楽譜があったのに毎回ちがう演奏になってしまいました。)子どもたちは上手に合わせてくれました。みんな、練習不足でごめんね。
学期末恒例の音楽の発表会が行われました。今回は、どんな楽器を使ってもOKです。送る会準備やなかよし学級で忙しい中、子どもたちはがんばって練習をしていました。朝練に来ていた子たちもいました。どのグループもがんばってできたと思います。
それぞれの発表について、わたしの感想をのせておきます。
@ハッピーサマーウエディング
シャープがたくさんついていたり、途中で変調したりと非常に難しい曲でした。でも、とてもよく練習していて、リコーダー、鉄きん、木きんがきれいに合っていました。パート分けも上手でした。
Aビリーヴ
さまざまな楽器を上手に組み合わせて演奏しました。伴奏をピアノ、メロディーラインを木きん、トランペット、フルートなどで分担していました。シンバルの入れ方も上手でした。
B遠い日々
『風の谷のナウシカ』の「ラン、ランララランランラン」という曲です。ピアノ伴奏にあわせて、鉄きん、木きんがメロディーラインを奏でました。大だいこのリズムがよく工夫されていました。
C気球に乗ってどこまでも
リコーダーとウッドブロックで演奏しました。上のパートと下のパートを上手に分担し、きれいなハーモニーをひびかせていました。むずかしい指づかいも多い曲なのですが、上手に演奏していました。
Dさんぽ
上手な木きんの演奏でスタートしました。リコーダーで上のパートと下のパートを分担して、きれいなハーモニーになるように工夫していました。
Eくまのおどり
4年生の時に習った曲です。ピアノ、大だいこ、エレクトーンなどさまざまな楽器を工夫して使い、演奏していました。とてもはく力がありました。
Fさんぽ
鉄きんと木きんでの演奏です。1音ずつていねいに演奏することができました。鉄きんと木きんの音がきれいにそろい、やさしい感じの『さんぽ』になりました。
この間『シェーラひめのぼうけん』の作者である村山早紀さんに感想の手紙を送りましたが、その返事がきました。『シェーラひめのぼうけん』の9巻目を書いたり、他の執筆活動があったりととても忙しいなか、子どもたちの手紙すべてを読んでくださいました。本の作者との交流ができ、とてもよい経験になったのではないかと思います。
クラスレクでうでずもう大会を開きました。レク係がトーナメント表を作ったり、右部門と左部門に分けたりと工夫してくれました。
一体だれが勝つのだろうとみんな興味津々(きょうみしんしん)です。あっという間に勝負がついてしまったり、なかなか決着がつかなかったり、さらには予想外の結果におどろいたりと、大いにもりあがりました。
さて、その結果は…。
右男子の部 右女子の部
左の部
1位 T.Hくん 1位 Hさん 1位 Nくん
2位 Kくん 2位 M.Kさん
2位 Sさん
3位 T.Kくん 3位 M.Mさん
その後、右男子と右女子の部の上位3名で右の部決勝戦を行いました。
一回戦 ○Hさん 対 T.Kくん
M.Mさん 対 ○T.Hくん
M.Kさん 対 ○Kくん
トーナメントの関係で、次はHさんとT.Kくんの対戦になりました。結果はHさんの勝ち。そして、次はHさんとKくんの対戦です。ここでもHさんが勝ちました。男子の上位3名に勝ち、堂々の優勝です。さらに、左の部の優勝者であるNくんとHさんで対戦しました。右と左の両方とも対戦しましたが、どちらもHさんの勝ちとなり、見事総合優勝となりました。
「女子には負けたくない!」と言いながら対戦していた男子もいたレクでしたが、今回は女子から優勝者が出ました。がんばれ、男子!次は勝ちましょう!!
長縄ランキングへのちょう戦は終了しましたが、「長縄を続けたい。」という意見が出されました。子どもたちの大半が賛成し、今度は新しい跳び方にもちょう戦することになりました。8の字跳びの記録にも時々ちょう戦していくようです。
ところで、気になる長縄ランキングの結果ですが、まだ集計中のようです。途中経過では、印旛郡市の中では2位(1組は3位)、全国では8位(1組は9位)にランキングされていました。最終結果が出たらまた報告します。
昨日、卒業式が行われました。この2週間、歌や別れの言葉の練習を行ってきましたが、子どもたちはとてもよくがんばって取り組んでいました。その成果は、本番でも十分に出すことができました。きれいな歌声を響かせ、大きな声で別れの言葉を言うことができました。卒業式に臨む態度も立派でした。また、式が終わった後の後片づけもてきぱきとでき、「さすが、5年生だなあ。」と思いました。
一昨日の美化活動と卒業式準備もよくできていました。美化活動は1時間の大掃除でしたが、気がついたらあっという間に時間が過ぎてしまっていたというくらい夢中になって、きれいにしてくれました。卒業式準備では、6年生の教室、会議室、図書室をきれいに飾ったり、ストーブを運んで設置したり、体育館にテーブルやいすを並べたりとさまざまな仕事がありました。どれも大変なことばかりでしたが、とてもていねいな仕事ぶりで卒業式の会場を作り上げてくれました。卒業生も気持ちよく卒業していけたのではないかと思います。
卒業式は6年生にとっては小学校最後の日になりますが、5年生にとっては最高学年になる始まりの日です。最高学年としてとてもよいスタートをきれたのではないかと思います。自分たちの卒業まであと1年となりました。この1年をどんなふうに過ごすかで、1年後の卒業式が感動的なものになるかどうかが決まってくると思います。卒業式の日に、楽しかった思い出がたくさんよみがえってくるような、そんな1年間を過ごしてほしいと思います。
先日、おはしの持ち方を確認しました。子どもたちのおはしの持ち方は実にさまざまです。クロスしている人、にぎっているのに近い形の人、人差し指や中指を使わない人もいます。
ふだんの持ち方を確認してから、正しい持ち方を教えました。すると…「うわー、なにこれ。持てないよ。」「う、うごかない…。」もう、大さわぎです。
実はわたしも小学校5年生くらいまでおはしがクロスしてしまう持ち方でした。でも、今では正しい持ち方で使えるようになっています。意識して練習すればおはしの持ち方はなおると思うので、挑戦してみるとよいと思います。
もっと深刻なのは鉛筆の方です。こちらは、おはしよりさらに複雑な持ち方をしています。親指をかくしてしまう人、薬指に鉛筆だこができてしまう人、人差し指の第一関節がのびて第二関節がとがっている人…。こちらも、正しい持ち方を教え、実際に書いてみたのですが、「字がふるえる〜。」「か、かけない…。」「力が入らないよー。」とさらに大さわぎです。
鉛筆の持ち方はそう簡単にはなおらないかもしれません。正しい持ち方のほうが長時間文字を書き続けてもつかれないのですが…。
5年生最後の調理実習はお好み焼き作りでした。全員忘れ物をせず、気持ちよく実習をすることができました。
今回はとにかく時間がかかりました。手際よく野菜を切っている班もあったのですが、どういうわけか焼きそばを中にはさみたい班が多く、まずは焼きそば作りからしなくてはいけなかったのも時間がかかった要因だったようです。
調理実習中はみんな真剣です。わたしはカメラで子どもたちの姿を撮影していたのですが、フラッシュがたかれるまで子どもたちは気づかずに調理していました。なかには、フライ返しを使わずにフライパンだけでお好み焼きを宙に浮かせてひっくり返している子もいました。うーん、これは名人芸!思わず他の班の子も見入ってしまいました。
お好み焼きというだけあって、その中身はさまざまです。桜エビ、エビ、キャベツ、ネギ、紅しょうが、ベビースター、揚げ玉…。青のりたっぷり、マヨネーズたっぷり、アンパンマンの顔が描かれているものもありました。
さて、できあがったお好み焼きのお味は?職員室にいた先生方は「おっ、調理実習はお好み焼きかあ。もらっていい?」と早速食べ始めました。「おいしい!」「うまくできているね。」と好評でした。なかには、「あっ!これ生焼けだ。」というのもありましたが、何とか食べられたのでご安心を。
ところで、子どもたちは家に帰ってから昼食を食べたでしょうか?調理実習直後は「昼ご飯は昼ご飯。ちゃんと食べるよ。」と言っていたのですが…。
国語の時間に金子みすゞさんの「わたしと小鳥とすずと」という詩について話し合いました。以下は子どもたちの意見です。
「この詩はみんながちがっていて、みんないいと言っているところがいい。」
「みんなちがうからいいところが出てくるんだと思う。」
「それぞれのいいところが全部集まったら最強になる。」
「この詩で言っているのはそういう意味じゃないんじゃないかな。」
「みんなちがうからこそ、そのよさがわかるっていうことだと思う。」
「みんなが同じだったら比べられなくて、いいのかどうかわからないよ。」
「この詩の『みんなちがって』の『みんな』ってどういうことなのかなあ。」
「みんなっていうのは、この世にあるすべてのものだと思うよ。」
「この題名が『わたしと小鳥とすず』じゃなくて『わたしと小鳥とすずと』ってなっているっていうことは、『すずと』のあとにほかの物も入れられるっていうことじゃないかな。だから、みんなっていうのはいろいろなもの全部っていうこと。」
「じゃあ、何で『わたし、小鳥、すず』を出してきたんだろう?」
「その時にそこにあったからかな?」
「たぶん、みすゞさんの好きな物なんじゃない?」
「みすゞさんだから小鳥とすずなんだよ。ほかの人だったらちがうものになるかもしれない。」
「小鳥とすずっていうのはかわいくてみすゞさんらしい。」
「『わたし』は人間で、『小鳥』は生きている物で、『すず』は生きていない物だから、やっぱり『みんな』はこの世にある物すべてっていうことだよ。」
「みんなちがって、みんないいっていうのは、みんなそれぞれ得意な物やいいところがちがうから、協力できるっていうことだと思う。」
「もし、みんなが同じだったら、得意な物が同じになって、助けたり協力し合ったりしていけないよ。」
1つの詩からこれだけのことを考えられるとは、正直予想していませんでした。この詩から子どもたちはたくさんのことを学ぶことができたと思います。この1年間の成長ぶりを見せてもらえたような感じがしました。
長縄ランキングの最終結果がようやく出ました。全国33学級中7位、印旛地区12学級中2位という、すばらしい成績でした。今回の長縄ランキングでさらにすばらしかったのは、最終日まで1日も欠かさず記録をとり、ランキングの掲示板に書き込めたことだと思っています。最初はキーボードを打つのにかなり長い時間をかけていたのですが、どんどん手早くできるようになりました。いまに、キーボードを見なくても打てるようになるのではないでしょうか。
インターネット上に発表されたランキングの最終結果を、子どもたちは自分でそのページにアクセスして確認しました。自分の目で実際に結果を確認できたことも、とてもよかったのではないかと思います。このランキングはたぶん来年度も行われると思うので、ぜひ参加して、300回をこえる記録を出してくれたらいいなあと思います。
「今、あなたは将来の夢を持っていますか?」子どもたちに聞いてみたところ、4分の3くらいの子が「夢がある。」と答えました。とてつもなく大きな夢、身近な人の生き方からうまれた夢、あこがれの世界…。子どもたちの夢は人それぞれでした。子どもたちの多くは、過去よりも未来を見たいと思っています。さまざまな可能性を持つ子どもたちだから、自分の将来の姿を見てみたいと思うのでしょう。でも、過去はかえられないけれど、未来はいくらでもかえられます。夢見た未来が現実になるかどうかは、本人の努力しだいだと思います。夢を夢で終わらせず、未来を確かなものにするために、自分のするべき事を考えて行動できたらいいと思います。
子どもたちから「先生の夢はかなったの?」という質問が出されました。答えは「一応かなったかな。」というところでしょうか。
わたしは子どものころから先生になりたいと思っていました。小学生のころは小学校の先生、中学生のころは中学校の先生、高校生のころは高校の先生…というようにかわってはいたのですが。最終的には中学校の先生になりたいと考えるようになりました。それは、中学校の時の担任の先生の影響が強かったからです。
わたしはこの先生にとって担任をした最初の教え子になります。夏休みにクラス全員を海に連れて行ってくれたり、美術と音楽の授業をまぜた授業をしてみたりということもありましたが、何よりも子どもの目線になって考えてくれたことが深く心に残りました。通知票の文章は、家の人に向けて書かれているのですが、この先生の文章はわたしに向けて書かれていました。この通知票は、今でもわたしの大切な宝物になっています。先生と初めて出会ってから16年になりますが、今でも親しいお付き合いをさせてもらっています。もし、先生と出会わなかったら、わたしは教師になっていなかっただろうし、5年2組のみんなとも出会っていなかったと思います。
中学校の先生になるという夢はかなっています。この小学校に来る前は中学校で教えていたからです。でも、今は小学校の先生をしていることがとても楽しく、新しい夢ができたので、「夢は一応かなったかな。」という状態なのです。新しい夢が何かはないしょです!
これから先、みんなはいろいろな人に出会っていくと思います。その中には、自分の将来に大きく関わる人がいるかもしれません。出会った人たちを大切にしていってほしいと思います。
今日は修了式です。5年2組がスタートしてから、1年が過ぎようとしています。正直言って、「もう修了式?」という感じがしています。ついこの間5年生になったばかりだったはずなのに、もう6年生になってしまうなんて…。
こんなにはやく時間が過ぎてしまったように感じるのは、それだけ楽しい日々だったからだと思います。最初、このクラスがスタートしたときには「どうしよう…。」と思いました。常に「先生、これでいいですか?」「先生、次は何をすればいいですか?」と聞きに来ていたのですから。でも、次第に自分で考え、判断できるようになっていきました。
男女の仲もだいぶよくなりました。男子と女子の机がいつも少し離れていたのがうそのようです。お楽しみ企画のレクでは、楽しそうにまるふみやバスケットをしていました。放課後、みんなで集まって遊ぶこともありました。
問題が起きたときに、自分たちで解決する力もだいぶつきました。話し合ったり、自分には悪いところはなかったかどうか考えたりすることもできるようになりました。クラスとしてしっかりまとまってきたように思います。
リーダーとして行動できることも多くなりました。これなら最上級生として立派にやっていけると思いました。
学級は、クラスの仲間一人一人の力がなければ作り上げることはできません。得意なこと、苦手なことはそれぞれちがうから、協力していくことが大切になるのだと思います。卒業するときに、「楽しいクラスだったね。」と思えるような1年間をこれから過ごしてくれたらいいなあと思います。
今回、特別号の「月草」を発行しました。同じ内容のものは二つとない、全員ちがう文章になっています。みんなちがって、みんないいのだから、同じ内容にはなりませんよね。これは、子どもたち用のもう一つの通知票です。
最後になりましたが、この1年間、保護者の皆様にはさまざまな面でお世話になりました。どうもありがとうございました。
4月からS小学校に行くことになりました。できれば、5−2のみんなと一緒にこの小学校を卒業したかったのですが、残念ながら一足先の卒業となってしまいました。
この学校に来たのはみんなが1年生の時だったので、みんなとは入学式の日からのつきあいということになります。H先生とK先生に連れられて体育館に入ってきたこの子たちがもうこんなに大きくなったのかと、懐かしい思いでいっぱいです。とても元気な1年生だなあと思っていました。
2年生で一番印象に残っているのは、6年生を送る会で見せてくれたマジックショーです。ひげダンスの音楽に合わせて披露してくれたかわいらしく楽しいマジックを、6年生と一緒に楽しませてもらいました。実は、みんなが今年の送る会でマジックショーをやりたいと言ってくれて、わたしもC先生もH先生も大喜びをしていたのです。
3年生では、1組のインフルエンザに負けない元気のよさと、2組の「ソメコとオニ」の研究授業が思い浮かびます。インフルエンザが大流行したのに、1クラスだけ学級閉鎖にならなかったのにはびっくりしました。「ソメコとオニ」ではソメコがどんな気持ちでいるのか、T先生と一生けん命考えていましたね。
4年生の時は、わたしが3年生を受け持っていたので、水泳や運動会のダンスで一緒になりました。みんな元気がよかったですね。なかには、元気すぎてわたしとK先生の2人におこられていた人もいましたが…。6年生を送る会での劇はとてもおもしろかったです。王様の乗っていた車は、T先生とK先生が夜遅くまでかかって作っていました。実は、わたしもちょっとだけ手伝ったのです。運動会では、初めて係活動を経験していました。決勝係に来た子はみんながんばって仕事をしてくれていたので、5年生の運動会ではまったく心配していませんでした。
5年生のことは、今までの「月草」をふり返ってみてください。四季それぞれに思い出すことがたくさんあります。もめることもあったけれど、それもすべていい経験だったと思います。みんなは、問題が起きてもそれを解決する力を持っています。常にプラス思考でいきましょう。
この先、みんなのアルバムにいい思い出がいっぱいになるように、応援しています。
同じ町の学校に行くので、陸上やバスケの大会などでまたみんなに会えるのではないかなと思っています。りっぱな最上級生になったみんなに会えるのを楽しみにしています。
またね!