子どもとわたし・2


 [コスモス(2年生)]

 職業柄わたしは子どもとふれあう機会に非常に恵まれています。児童文学やマンガは大人も子どもも読むもの(どう考えてもこじつけ^^;)ということで、読み手である現在の子どもの様子や子どもへのメッセージをノンフィクションを原則としてお伝えします。(といってもほとんどがわたしの作った学級通信からの引用です。)

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 「先生はこんな人」は6−2(すずかけ)の子どもたち,
「先生はこんな人2」は6−2(つばさ)の子どもたちによるわたしの紹介です…。

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コスモス(2年生)

町探検にでかけよう

 ふつうに歩くと、学校から駅までは20分ほどの距離。でも、今日は探検なのであちこち寄り道をしました。「花、みーっけ。」「ちょう、みーっけ。」「自動販売機みーっけ、ジュースみーっけ。…飲みたいなぁ。」などと言いながら、探検しました。駅前では「あれ?お米も自動販売機で売っているんだ?」という声に、「どこどこ、そんなのあるの?」とわたしが探し出す場面もありました。子どもはよく見ていますね。
 別の日に、今度は班ごとに計画を立てて探検に行きました。10時に駅前で解散し、活動開始。どの班も商店街の中に最初の目的地があったため、1つの店に5、6班が重なってしまうこともありました。でも、機転をきかせ、すいている店から行く子たちもいました。取材を終えた子どもたちは我先にと報告に来ます。「せんせー、すごいんだよ。ケーキがいっぱいあってねぇ…。」「本がいーっぱいあるんだよ。」「じゃあ、せっかくいろいろなことがわかったんだから、すぐにカードに書いておこうね。」取れたての新鮮な情報なので、子どもたちの手はすいすい動きます。
 「みんな終わった?じゃあ、次のところへ行こう!」と班長が声をかけました。でも、「あれ?次はどこだっけ?」「えーと…。」みんなで計画表をのぞき込みます。「銀行だよ!」「そっか。すぐそこだね。行こう!」
 順調な班もあれば、そうでない班もあります。チェックポイントにだいぶ遅れて現れた班の子に「やっときたぁ〜。」と言うと、「?」ときょとんとしているのです。どうやら、自分たちが遅れていることに気づいていないようです。逆に、「もう間に合わないからここはぬかそうよ。」と相談している子たちもいました。結局その班は予定通り交番に行き、パトカーの中を見せてもらうという大きな収穫をして帰ってきました。
 普段見慣れている町が新鮮に感じられた1日となりました。

あっ!芽が出た!!

 生活科の授業でミニトマトの種をまきました。最初の2日間は「まだでないなー。いつでるの?」という声が聞かれましたが、「あさがおだってそんなにすぐにでなかったじゃん。」という意見にすぐに納得し、じっくりミニトマトと向き合うようになりました。そして、待望の発芽!「何かちっちゃいね。」「たねが小さいから、小さいんじゃない?」「ざっ草かと思ったー。」「あれ?あの植木ばち、いっぱい芽が出ている?ぼくのは少しなのになあ。」「たね、いっぱいまいたんじゃん。」さまざまな感想を持ったようです。はたして、おいしいミニトマトが食べられるのか、乞うご期待!

ふと空を見上げると…

 体育の時間のこと、鉄棒の練習をしていると、何人かの子が空を指さしながら「せんせー。太陽に変な輪がかかっているよ。」と声をかけてきました。見上げると、確かに太陽の周りにきれいに輪がかかっているのが見えました。「うわー。日暈(ひがさ)だー。みんな、鉄棒やめて集まってー。」子どもたちも空を見上げました。「太陽のまわりに虹ができている!!」「まぶし…くないや。太陽が出ているのになんで?」思ったことを次々に言い始める子どもたち。しばらくの間、めずらしい現象にみとれていました。

わたしたち、双子です!?

 ある日の放課後のこと、教室の後ろに張ってある誕生日表を見ていた子が言いました。「先生のはってないけど、たんじょうびいつ?」「8月15日だよ。」「F先生(昨年度の担任)と1日違いだ!」このときはそれだけで終わったのですが、翌日、その話題が再び出てきました。「先生とF先生は仲良しなんだよね。」「名前も似ているなあ。美と子がちがうだけだ。」「背の高さもあまりかわらないよね。」「誕生日も1日違いだし。」「もしかして、先生たちって双子!?」「いいえっ!!ちがいますっ!」…どうしてそうなってしまうのでしょう。「3歳も違う双子なんてありえないんだけど…」と言っても、子どもたちは納得しません。確かにF先生とわたしには共通点が多いのです。子どもたちには教えていない共通点もまだまだあります。が、しかし、それでも双子にはならないと思うのですが…。
 でも、しばらく双子っていうことにしておこうかな。F先生の出産日も見事に当てた(本当の話です)のも「双子だから離れていてもわかったんだよ!」っていうことで…。

ナルニア国があったら…

 『ライオンと魔女(ナルニア国ものがたり)』のビデオを見ました。2年生にはちょっと難しいかなと思ったのですが、1時間半近く、子どもたちは集中して見ていました。「この学校にも、ああいうところないかなあ。」という声があちこちから聞かれました。ドアを開けたら別の世界に行けるということが、子どもたちにとっての憧れのようです。「ナルニアって本当にあるの?」という声も聞かれました。学校にたくさんあるとびら、一つくらいナルニアとつながらないかな。

まほうのおまじない

 今年の1,2年生のダンスは「まほうのおまじない」というタイトルです。実は、始業式の日から練習がスタートしていました。と言っても、すぐに踊ったわけではありません。「まほうのおまじない」という歌をうたったのです。最初はくすくす笑っている子もいましたが、何度か聴いているうちに、一緒に歌い出すようになりました。
 とても明るく楽しい曲なので、休み時間に口ずさみながら踊る子が最近増えています。「マハリクマハマハひらけゴマゴマ」というおまじないの言葉。わたしや1年生のT先生は「マハリクっていったら、次はマハリタヤンバラヤンヤンヤンだよね〜。」と思っているのですが。

脱線… 

 わたしの今年度の密かな目標は「脱線をしないこと」でした。おしゃべり好きなわたしは、授業中に関連のある話題を出してしまうのです。去年は社会科で脱線しまくりました。社会の飛鳥・奈良時代では1週間かけて教科書に載っていない裏話を語り、ついでに文化史と称して、国語じゃないのに『萬葉集』や『古事記』を紹介しました。子どもには「社会か国語かよくわからない。」と言われましたが、「学習に教科の区別なんていらないんだよ。みんなどこかでつながっているんだから。」と強引につき進みました。(そのせいか、テストのできは悪かったけれど、歴史が好きだという子が増えました。)
 でも、今年はちょっと心を入れ替え、脱線しないようにしていたのですが、ついに脱線事故を起こしてしまいました。国語の時間のことです。「かたかなで書くことば」の学習で、「外国から入ってきた言葉はかたかなで書く」というルール(中国から入ってきたものについては例外ということも子どもたちの方から意見が出ました)を確認しました。すると、「じゃあ、外国の言葉が入ってきたからかたかなができたんだね。」という発言が出ました。「!そういう発想があったか。う〜ん。」このままだといけないと思い、わたしは日本語の文字の成り立ちを教えることにしました。
 「はじめは、中国から伝わってきた漢字しかなかったんだよ。」と言うと、漢字で苦労している子どもたちは「えーっ!」とびっくり仰天。「全部漢字で書くのってめんどうじゃん。」という声があがりました。「そうでしょ。みんなもめんどうだと早く書いて字がぐちゃぐちゃってなるでしょ。昔の人も、漢字を早く書いているうちに、字がくずれてひらがなができたんだよ。」実際に「安」を少しずつくずしながら「あ」になるまで書くと、「うわーっ!本当に『あ』になった!」と感激しています。「じゃあ『い』は?」「『い』はねえ…。」……といった具合に、いくつかの文字を紹介しました。「かたかなはもっと簡単だよ。漢字の一部分を使って…。」同じように黒板に書いてみせると、今度はもとの漢字を見ただけで「これ、『シ』(さんずいのこと)をとればかたかなの『エ』だよ!」とほとんどクイズのように答えていました。その後、かたかなは外国の言葉が入ってくる前からあったということは一応説明したのですが、それよりもひらがなとかたかなが漢字を元にしていることのほうが印象に残ってしまったような気がします…。

お別れ

 9月に入って、3人の友だちとお別れをしなければならなくなりました。人数が急に減るのも淋しいですが、半年近く(子どもたちは1年生の時から考えると1年半近く)一緒に過ごしてきた子とお別れをするのが何よりも淋しいです。出会いがあれば別れもある、わかってはいるのですが…。
 お別れ会は教室の部とグラウンドの部の2部構成で実施されました。
 爆弾ゲームに登場したのは、わたしの車に乗っているイプサム人形のイプーくん。ゲームが始まるまでは「かわいい〜。」と言ってなでていたはずなのに、ゲームになったとたんに、ポイポイと次の人に投げられてしまったイプーくん。君たち、さっきまでの「かわいい〜。」はどうしたのだね!?イプーくんは泣いているぞ!!
 ドロけい(けいドロとも言う)は、大いに盛り上がりました。牢破りがなかなかできず、なぜか警察の圧勝でした。みんな捕まるのが早すぎるよ…。鍛え直さねば!
 9/28から、2−1は子ども35人+わたしの36名。転校していったSちゃん、Tくん、Nちゃん、新しい学校でたくさん友達を作ってね!2−1のみんなで応援しているよ!

遠足だ!

 校外学習が間近に迫ってきました。今回は、生活科の「のりものにのろう」という学習を兼ねているので、一人ひとり切符を買って、電車に乗っていきます。電車に乗ったことがある子は多いのですが、切符を自分で買ったことのある子はあまり多くありません。一人で電車に乗って出かけたことのある子は、ほんのわずかです。
 「切符ってどう買うの?」「販売機にお金入れるんだよ。」「えっ?ジュースは買わないんだよ。切符買うんだよ。」…切符の買い方から学習しなければなりません。
 「いくらかかるんだっけ?」「う〜ん?」「駅、いくつ分乗るの?」「何分乗るの?」子どもたちは興味津々です。「駅の人って何時くらいから駅にいるのかなあ。」「運転士さんって、どこまで運転するのかなあ。」「駅の放送ってどうやって入れているのかなあ。」次から次へと疑問がでてきます。「じゃあ、駅員さんに聞いてみようか。駅見学に行ってみよう!」と言うと、「やったー!!」みんな大喜びです。今週の金曜日が駅見学です。いろいろなことを調べてこようね。大発見があるかもしれないよ!

お手紙が来たよ

 アメリカに転校したNちゃんから手紙が来ました。Air mailです。「すごーい、お手紙だ。」あまり手紙を出したりもらったりすることのない子どもたちにとって、手紙をもらえるのはとても嬉しい体験です。実は、手紙がどのようにして運ばれてくるかという学習は、3学期に予定されています。学校の中で「子ども郵便局」を開き、2年生が郵便屋さんになります。今は、ほとんどの子が手紙の出し方を知らないのです。
 「普通、手紙ってどれくらいで届くか知っている?」「え〜?知らな〜い。」「場所にもよるけど、日本の中だと2,3日で届くんだよ。」「じゃあ、Nちゃんはアメリカから送っているから、もっとかかったの?」「1週間かかっているね。」「えーっ、そんなにかかるの。」子どもたちはびっくり仰天しています。「この手紙は飛行機で運んでいるから1週間で届いたけど、船で運ぶともっとかかるんだよ。」「2週間ぐらい?」「ううん、1ヶ月くらいかかるんだよ。」「えーっ!!」ますますびっくりです。
 さらに話は続きます。「でもね、実はほんの何分かで手紙が届く方法があるんだよ。」と言うと、「うそだー!」「あっ、ファックスじゃない?」という答えが返ってきました。「ファックスっていうのも正解だけど、今はね、パソコンを使ってお手紙を送れるんだよ。電子メールっていうの。」「えーっ!!!」「わたしがJ先生に送ると、1分もかからないで届いちゃうんだよ。」「じゃあ、パソコン室で手紙を出すとすぐに相手に届いちゃうの?」「うちの学校のパソコンは、まだお手紙を送れるようになっていないからダメだけどね。Nちゃんのパソコンはメールを送れるようになっているから、今度送ってきてくれると思うよ。」「わーい!楽しみ!!」
 Nちゃんへの返事は、今回は便せんに書きました。次の手紙は、便せんと電子メールのどちらでくるのかな。

動植物園探検隊の一日 その1

 まちに待った遠足の日。前日までの予報では、雨が降ると言われていましたが、子どもたちの作ったてるてるぼうずが効いたのでしょう、薄日がさすなか動植物園を目指して出発することになりました。
 学校から班ごとに出発するため、子どもたちは少々緊張気味です。時計係の子が入れ替わりやってきては、「この時計、時間あっている?」と確認していきます。時計が狂っていると、電車に乗れなくなる可能性があるのですから必死です。
 準備がととのい、さあ、出発!!子どもたちは元気よくかけだしていきました。そう、「かけだして」なのです。ゆっくり歩いていっても十分間に合うのに、なぜかかけてしまう…。嬉しくて仕方がないのですね。わたしは後発グループと一緒に行くことになっていたので、先発グループを見送りました。後発は10分遅れのスタートなのですが、その待ち時間の長いこと!子どもたちも、「もう出発?」「ねえ、まあだ?」と繰り返し訊いてきます。中には、じゃんけんゲームを始めたグループもありました。
 そうこうしているうちに、ようやく出発時刻となり、全グループが学校を後にしました。わたしは、子どもたちより先に駅について自動券売機の状況を確認するつもりでいたのですが、子どもたちの歩く速さと言ったら半端ではありません。あっという間に追いついてしまうのです。「自分たちの速さで歩いていいんだよ。わたしは駅でみんなを待っているからね。」と言っても、効果はありません。結局、先発グループに駅のホームで合流してしまいました。
 子どもたちにとって楽しみでもあり、不安でもある「切符を買う」こと。券売機の前に順序よく並んで、いよいよ購入です。財布の中から、200円を取り出し、投入口に入れます。「えっと、次は…。」買っている子が考えていると、同じ班の子がすぐに「『こども』のボタンを押すんだよ。」と声をかけます。路線のボタンを指しながら「で、このボタンを押して…190円!!」一つずつ確かめながら、見事に切符を買うことができました。買い終わった班から、自動改札を通りました。切符を取り忘れる子もなく、無事に通過。「こどものランプがついた!」と気がついた子もいました。
 ホームに行くと、先発グループの電車はまだ来ていません。「間違えて先発の電車に乗ってしまうかな。」と心配になったのですが、子どもたちからは「次の次の電車だよね。」と返事がありました。しっかりしています。
 先発グループの乗る電車がやってきました。どちらのグループも、「またあとでねー。」と手を振っていると、さらに車掌さんまで手を振ってくれました。子どもたちは2駅6分の間、騒がず、ふざけず、落ち着いた態度で電車に乗ることができました。
 ここまでは、大きなアクシデントもなかったのですが…。予期せぬことがおこったのです。

動植物園探検隊の一日 その2

 O駅に到着しました。切符を駅員さんに渡して、改札を出ようとしたのですが、アクシデント発生です。「あれ〜?切符がない…。」どこにしまったのかわからなくなってしまったようです。「財布の中に入れたんだけど…。」一所懸命に探すのですが、あせってしまいなかなかうまくいきません。「あったぁ!」ようやく見つかりこちらもほっとしていると、別の子が「切符、取れない…。」大事な物だからお財布の中に入れておいたのですが、その財布がリュックの奥の方に入ってしまい、取り出せなくなってしまったようです。
 だいぶ手間取りましたが、どうにか、全員無事に切符を探し出し、改札を通り抜けました。さあ、目指すは動植物園!誰もふざけず、班ごとに1列になり、しっかりと歩いていけました。
 園内に入った子どもたちの第一声は「草がいっぱい!」でした。植物園には、いろいろな種類の草があったのです。「うわぁ、コイがいるよ。」「大きい!!」丸々と太ったコイが、バシャバシャと水をはねながら泳いでいる姿を見て、子どもたちは思わず足を止めていました。
 いろいろな発見をしていく子どもたち。真っ赤なからすうりもありました。「まっかな秋」という曲に「からーすうりーってまっかだなー。」という歌詞があるのですが、その通りで本当に真っ赤なのです。「からすうり、いっぱいあるよ。ほしいなあ。」と言っている子もいましたが、残念ながら、園内の植物はとってはいけないのでその願いは叶いませんでした。地図にどこでどんな物が見られるか書いてあったので、それを探しながら歩いていたのですが、どうしてもカエルだけ見つかりません。「帰りにもう一度見てみよう。」と言いながら、先に進みました。
 チェックポイントの熱帯植物園には、めずらしい植物がたくさんありました。なんと、バナナやパイナップルもあるのです。ちゃんと見つけられたかなと思っていると、熱帯植物園から出てきた子たちは次々と「バナナがなっていたよ。」「バナナ、まだ緑だったよ。」「パイナップルってあんなふうにはえているんだね。」と報告してくれたので、どうやらしっかりと発見できたようです。ここまで来る間に、班ごとにだいぶ違うルートを通っています。カモを見た子もいれば、クモだらけの所を通った子もいます。熱帯植物園の中でじっくり植物を見た子もいれば、さっと通り過ぎて一目散に動物園を目指した子も…。それでも、バナナは見逃さなかったようです。さらに、へびがカエルを飲み込んだのを見た子もいたようです。一体どこにへびがいたのでしょう?あとでわかったのですが、大半の子が「道に迷った!」と思いこんでいたようです。確かにわかりにくい道で、実際に違うルートを通ってしまった班もあったのですが。
 次に通ったのはバラ園です。いろいろな色のバラが咲き乱れていて、子どもたちはうっとりとしていました。わたしはまたも「スイートキャンディ」を探したのですが、それらしきものは発見できませんでした。
 ここまでは、元気いっぱいの子どもたち。次は、お楽しみの動物園だったのですが…。

動植物園探検隊の一日 その3

 ようやく動物園にたどり着いた子どもたち。「どんな動物がいるかな。」とワクワクしながら走っていきました。「レッサーパンダかわいい〜。」「馬だー!!」いろいろな動物を見て、みんなごきげんです。でも、15分もすると、みんな集合場所の広場に戻ってきてしまいました。「いろいろ見てきていいんだよ。」と言うと、「もう、全部見ちゃった。」どうも、「とにかく全部見るぞ!」という考えで、ざっと見てきてしまったようです。「もう一度じっくり見ておいでよ。」と声をかけたのですが、「もういいよ。疲れちゃった…。」と、座りだしてしまいました。リュックを背負ったままだったので、よけい疲れてしまったのでしょう。けれども、子どもたちの絵日記を見ると、じっくりと観察できた動物もいたことがわかります。
 次は、お楽しみのなかよし広場です。ここでは動物をさわれるのです。うさぎをとても上手に抱く子、ひよこをそっと手のひらにのせていく子、モルモットに初めてさわるのでおそるおそる手を伸ばす子、さまざまでした。でも、みんなとても感激していて、動物を抱くと次々にやってきては「見て!抱けたよ。」と報告していきました。
 ようやくお昼になりました。子どもたちがもう一つ楽しみにしていたお弁当の時間です。「さあ、食べるぞ!」というときに、なんと雨がものすごい勢いで降ってきました。「大事なお弁当がぬれちゃう!」子どもたちは必死になってレインコートを取り出し、自分とお弁当がぬれないようにかぶりました。そのすばやいこと!!避難訓練の時も非常にすばやいのですが、それよりもさらに速かったと思います。非常事態に対応する能力が備わっているのでしょうか?子どもたちは雨にぬれながらも、お弁当とおやつをしっかりと食べていました。
 帰りは、クラスごとにまとまっていきました。遊び疲れていたはずなのに、駅までがんばって歩き通したので、1本速い電車に乗ることができました。帰りの電車でも、マナーをを守って乗っていました。これには、本当に感心させられました。みんな、えらかったね。ちょっと雨に降られてしまったけれど、すばらしい遠足になりました。

お気に入りの話は

 子どもたちはお話を聞くのが大好きです。クラスで読んだ話で人気があるのが、岡田淳『放課後の時間割』と川崎洋『ぼうしをかぶったオニの子』です。『放課後』は学校ネズミが図工教師の「ぼく」にいろいろな話を聞かせてくれる物語です。この物語に出てくる学校はうちの小学校にとてもよく似ています。そのせいか、図工室の天井を見上げて「あそこに学校ネズミが住んでいるかもしれないよ。」と子どもたちはよく話しています。
 『ぼうしを』は教科書に載っていた「わにのおじいさんのたからもの」のシリーズです。美しい夕焼けを宝物だと思ったオニの子には別の物語があったのです。一番人気があったのは電話の話。オニの子が受話器を取るたびに、昔話の登場人物と話ができるのです。
 でも、本当に子どもたちに人気があるのは「怖い話」のようです。本の題名と簡単な内容を紹介した掲示物を見て、自分の好きな話を聞きに行く「どこでも読書」が行われたのですが、なんと35名中28名が『学校の怪談スペシャル』を聞きにいきたいと答えたのです。最終的には19名が聞きにいったのですが、学校全体でも200名以上が集まりました。どの学年の子も怖い話が好きなのですね…。

がんばったね!〜フェスティバル〜

 11月に文化祭が行われました。2−1は「おまつり広場」というコーナーを作りました。お祭りの縁日を思いだし、5つのお店を考えました。魚釣り、輪投げ、おみくじ、食べ物屋、おみこしです。自分の希望のお店になれなかった子もいましたが、話し合いが始まるとさまざまなアイディアを出していました。それにしても驚かされるのは、子どもたちの発想の良さ。身近にある物を利用して、次々に必要な物を作り出していくのです。時にはけんかをしたり、揉めたりもしましたが、当日は協力して仕事をすることができました。以下はお客になったわたしの体験レポートです。
 おみくじコーナーでは、なかなか「あたり」が出ませんでした。全部で9回引いたのですが、8回もはずれてしまいました。どうやらくじ運がないようです。1回だけ当たったのですが、そのくじも「先生、このくじあたりそうだよ。」と子どもが教えてくれたものだったのです…。食べ物屋さんではカラフルな紙粘土製のお団子が人気で、あっという間に売り切れてしまいました。焼き鳥やお寿司、かき氷もほぼ完売となりました。わたしもお団子が欲しかったのに、お寿司とかき氷しか買えませんでした。輪投げはとても難しいゲームになりました。新聞紙で作った輪が難易度を上げてしまいました。思ったように飛ばせないのです。一人5回まで投げられるのですが、わたしは1回しか入りませんでした。お客様の最高記録は3回。これを破ろうと何度も挑戦したのですが…結局ダメでした。悔しい!魚釣りも難関ゲームになってしまいました。水の中に発泡スチロールの魚を入れてあるのですが、魚が重くなってなかなか釣り上げられないのです。でも、あの魚は全部釣れるようにできているのです(実は、前日の夜、同僚と一緒に全部のクラスをまわった際に密かに実験しておいたのです。)コツを バッチリつかんだわたしは大物の魚も釣り上げることができました!おみこしは、学校中を練り歩き、クラスの宣伝をしてくれました。ちょっと恥ずかしかったようで、人がいるところに来ると声が小さくなってしまいましたが、重いおみこしを頑張って担いでいました。
 今年のフェスティバルは2−1のおかげで大いに楽しむことができました。ありがとう!

何を見ていますか?

 お昼の校内放送でリクエスト音楽が流れることがあります。リクエストをしているのは高学年が中心なのですが、2−1の子が知っている曲も多いようです。「何で知っているの?」と訊くと「アニメの曲だよ。」という答えが返ってきました。けっこうテレビを見ているようです。どんな番組を見ているのでしょうか。「ポケモン」「名探偵コナン」「金田一少年の事件簿」「筋肉番付」などなど…。中には、夜9時台のドラマを見ている子もいました。
 わたしはほとんどテレビを見ないのですが、ひとつだけ楽しみにしている番組があります。NHK教育の「フルハウス」です。3人姉妹とお父さんとその友人たちの思いやりあふれるドラマです。わたしが一番好きなのは次女のステファニー。自分が3人兄妹の真ん中のせいか、共感するところが多くあるのです。実はこのドラマを見始めたのは、大学生の時にバイトをしていた塾の生徒(当時小5)に「おもしろいよ。」とすすめられたからなのです。子どもたちがおもしろいと感じるものは、大人が見てもおもしろいものが多いのかもしれません。

個人面談より

 一人10分という短い時間でしたが、子どもたちの様子を聞くことができとても充実していました。その中で子どもたちの遊びについて気になることがありましたのでご報告いたします。
 このクラスにだけ見られる現象ではないのですが、子どもたちは遊ぶときに前もって約束をしています。「今日、遊べる?」と友だちの都合を聞き「いいよ。」と言われたら待ち合わせの場所や時刻を決めるようです。けれども、先に他の友だちと約束をしていると「もう他の子と遊ぶ約束をしちゃったから、今日は遊べない。」と断るのです。自分の子どもの頃と比較してはいけないのかもしれませんが、わたしは遊ぶときに約束をしない方だったので、子どもたちの行動を不思議に思っています。「遊べる?」ときかずに直接友だちの家に行って「遊ぼー。」と声をかけたり、公園や空き地にいる友だちとその場で遊んだりしていたのです。約束をしていなくても、誰でも仲間にはいれました。今の子どもたちを見ていると、交友関係を狭くしているように感じます。いろいろな人と遊び、友だちを増やしていってほしいと思います。

お元気ですか?

 生活科の学習で手紙を出しました。誰に出そうか一所懸命に考えた子どもたち。おじいさんやおばあさん、いとこ、おばさん、ほかの学校の友達、幼稚園の先生、産休中のF先生とさまざまでした。住所と宛名を書くのに苦労した子もいましたが、全員自分で書き、ポストに入れてきました。さて、無事に届くかな?
 2日後、学校に来るなり「せんせー!!手紙届いたっておじいちゃんから電話が来たよ!」という報告がありました。そんなに早く届くとは思っていなかった子どもたちはびっくりです。ポストに入れた手紙は1週間くらい経たないと回収されないと思っている子もいたのですから。「いったいいつ手紙は集められているのだろう?」疑問に思った子どもたちは、それぞれポストを調べにいくことにしました。翌日、登校してきた子どもたちは手がかりをきちんと見つけてきていました。「ポストに時間が書いてあったよ。この時間に集めているんじゃないかな。」大当たり!自分たちで一つ新しい発見をしました。
 発見はそれだけではありませんでした。「ぼく、郵便屋さんがポストの手紙を集めているところを見たよ!大きい袋だったよ。あの時間通りに来たんだよ。」なんと郵便物を回収しているところを見てきたのです。学校での学習で終わらせず、実際の生活につながる、そんな学び方をしてくれたことをとても嬉しく思いました。

魔法の段

 子どもたちが苦労して暗唱しているかけ算九九。でも、9の段はすんなりと覚えられるようです。そう、9の段は数字がきれいに並ぶので覚えやすいのです。子どもたちもすぐにいろいろな法則に気づくことができました。そのいくつかを紹介します。
  9×1= 9        @答えの一の位の数字が9,8,7…と順に小さくなっている。 
  9×2=18        A答えの十の位の数字が1,2,3…と順に大きくなっている。
  9×3=27        Bかける数と一の位の数字を足すと必ず10になる。
  9×4=36        C十の位の数字はかける数より1小さい。
  9×5=45        D一の位と十の位の数字を斜めに足すと、10または8になる。
  9×6=54        E一の位と十の位の数字を横に足すと必ず9になる。
  9×7=63        F一の位と十の位の数を入れ替えた数も答えの中にある。
  9×8=72          (例)9×5=45
  9×9=81             9×6=54  45と54は数字を入れ替えている。
 これだけの法則を自分たちで見つけてしまったので正直驚きました。数字を斜めに足すという発想がよく出たなーと感心させられました。他の段でも法則がないか探し出した子もいました。

ゆうびんの謎

 F先生から子どもたちに手紙が届きました。生活科で出した手紙の返事です。F先生に10人くらいの子が手紙を出していたのですが、「届いた日がいろいろだったよ。」というのです。まず、Tくんのハガキが届きました。翌日に7枚くらいまとめて届きました。さらに数日後、何枚かきたそうです。そこで、子どもたちにいつ・どこのポストに投函したか聞いてみました。Tくんは一度家に帰ってから郵便局のポストに出しました。Mちゃんは学校帰りに公園の前のポストに出しました。ポストに入れたのはMちゃんの方が早かったのに、なぜTくんの方が1日早く届いたのでしょう。子どもたちは首をひねるばかり。
 どうやらこれは、回収の時間が影響していたようです。郵便局のポストはまだその日の回収が終わっていなかったのです。「どこでもいいから早く出せば早く届くっていうわけではないんだね。」そう、その通りだよ!

おもしろかった!!でも…

 2学期の学習がほぼ終わったので、余った時間で途中になっていた「ライオンと魔女(ナルニア国ものがたり)」のビデオを観ることにしました。1学期に観たきりだったのですが、子どもたちはとてもよく内容を覚えていました。1時間半くらい続けて観ていたのですが、飽きることなく集中していました。以下は子どもたちが口々に言っていた感想です。
 ・わたしも王様や女王様になってみたいな。
 ・ライオンのアスランがかわいい。(かっこいい、かわいそうなどの意見もあり。場面によって感想が変わる。)
 ・ナルニアに行ってみたいな。
 ・最後に元の世界に帰って来ちゃったんだね。
 ・ピーターが剣と盾をもらうところが「ゼルダの伝説」みたい。
 ・この話は続きがあるの?(あるんですよー。)
 ・ライオンの名前、何て言うんだったっけ?(他の登場人物についても名前を尋ねてきた子がたくさんいました。)
 ・「ぼく、ピーターの役ね。」「アスランの役は一度死んじゃうからやだな。」「わたしはスーザン。」
  「先生は白い魔女ね!」「…。」 
  (なぁんですってぇー!!こんなにやさしいわたしがどうして魔女なわけ?わたしにぴったりなのは
   ルーシィでしょ!)

 ビデオを観たあとに図書室に行って『ライオンと魔女』を借りてきた子が数名いるのですが、みんな困った顔をしていました。漢字が多く、ふりがなもあまりついていないので、読みたくても読めないのです。続きの話もあるのでぜひ子どもたちに読んでほしいのですが…。3年生か4年生になれば自分の力で読めると思うので、それまで楽しみに待っていてくれるといいなと思います。

ん?

 2学期の終わりのことです。帰りの会が終わってさようならのあいさつをしようとした時、日直さんが言いました。「ランドセルの向きを正しくしてください。」それを聞いて、ランドセルを動かす子がちらほら。日直さんの言うとおりにしています。これは1学期中から子どもたちが自分たちでやっていたことなのですが、わたしはずっと疑問に思っていました。(何でさようならの前にランドセルの向きをそろえるんだろう?)1年生の時からやっているのなら別にかまわないかなと思ってそのままにしていたのですが、やっぱりどう考えてもそろえる理由がわからないので、子どもたちに尋ねました。ところが、子どもたちも「ん?」と首をひねるのです。誰も何のためにランドセルの向きを正しくするのか答えられません。(子どもたちに言わせると「正しい向き」というのは存在するらしい。)
 結局理由がよくわからなかったので、産休中のF先生にこのことを話してみました。すると、F先生は「ん?何それ?そんなの帰る直前にやらせたことないよ。」と首をかしげました。「じゃあ、何で子どもたちはランドセルの向きを正しくしてくださいって言うんだろう?」わたしたちは考え込んでしまいました。しばらくしてF先生が「そうだ、ランドセルの向きって、後ろのロッカーに入れるときは注意していたよ。あと、さようならの前に机の整頓はしていたな。」「ねえ、まさか…。」「ひょっとして…。」「それか?」どうやらロッカーの「ランドセルの向き」とさようならの前の机の「整頓」があわさってしまったようです。2年生になってから誰かが間違えて言ったのをそのままにしてしまったために、みんなが言うようになったのかもしれません。「それにしても、今までよくこんなことを続けていたねー。」F先生とふたりで笑い転げてしまいました。

本の紹介

 班ごとに本を1冊選んでみんなに紹介しました。劇の形式にした班が多かったのですが、みんな一所懸命に練習をしていました。子どもたちの選んだ本はバリエーションに富んでいました。自分が持っていた本でおもしろいと思うもの、読んでみておもしろいと思うもの、聞いた話でおもしろいと思うものとさまざまでした。1年生の時にF先生に読んでもらった話を覚えていて紹介した班もいくつかありました。子どもたちはとてもよく覚えているのですね。わたしも子どもたちの心に残る話を紹介していけたらと思います。

なわとび旋風

 2学期の終わりからなわとびの練習を始めました。子どもたちは休み時間になるとなわを持って外に飛び出していきます。たった1本のなわですが、ちょっとした工夫でいろいろな跳び方ができるのが魅力なのでしょう。冬休みの間に練習ができるように、いくつか跳び方を教えました。なわとび上達のコツを子どもたちがよく訊いてきます。なわの持ち方や回し方(なわは手首で回します。腕は回しません。)、跳ぶときの姿勢(体を「く」の字に曲げない)など注意する点もありますが、何度も繰り返し練習することも大事だと思います。人が跳んでいるのを見てすぐに同じ技ができるようにはなりません。わたしもたくさん練習をして去年初めてできるようになった技があります。以下は子どもたちに紹介した技の一部です。
 ☆2年生でもできそうな技
  ・チェンジクロス ・返しとび ・二重とび ・前とびから後とびにかえる
 ☆簡単そうに見えて意外と難しい技
  ・スキップ ・二重とび→あやとびを1回ずつ交互にとぶ
 ☆2年生だとちょっと難しい技
  ・はやぶさ(あや二重) ・つばめ(交差二重) ・後二重とび
 今は跳べなくても、上の学年になった時に挑戦してくれたらいいなと思います。

冬、みーつけた!

 生活科の時間に校庭で冬探しをしました。どんなものを見つけてくるかなと思っていると、あちこちで「せんせー、こっちこっち!来てよ。」という声が聞こえてきました。
 中庭では氷や霜柱がすぐに見つかりました。さらに、プールの水が凍っていることに気づいたり、石をひっくり返して虫を発見した子もいたりしました。
 がんばり山に行くと、かまきりのたまごがたくさんありました。子どもたちは次々と見つけだします。桜の木を見ると芽が出ていました。寒い冬でも植物や生きものはしっかりと生きているのですね。
 それにしても、子どもたちはどこにどんなものがあるか本当によく知っています。子どもたちにたくさん教わることができました。

ピータイルねこと遊ぼう!

 最近学校の廊下を歩いているときに不思議な動きをする子がいます。よくよく見ていると、同じ色のピータイル(床の四角い板のこと)を選んで歩いているのです。
 実はこれ、読書タイムに読んだ話がきっかけなのです。岡田淳『ふしぎの時間割』に入っている短編「ピータイルねこ」です。1年生のみどりは引っ込み思案で一人で行けるのはトイレだけ。ところが、黒い猫と一緒に自分の体や服にある色のピータイルを見つけてふんでいくことでいろいろな場所に行けるようになるというお話です。子どもたちが気に入ったのは、「わたしの服は緑色、だから緑のピータイル!」と言いながら、その色のピータイルをふむことのようです。ただ、残念なことにうちの小学校のピータイルはあまり色の種類がないのです。もっとたくさんの色があればおもしろいのにね。

できた!!

 12月中から取り組んでいた縄跳び練習。子どもたちは10分休みでも外に出て、一所懸命に練習をしていました。中には、朝早く学校に来て跳んでいる子もいます。そのかいあって、子どもたちは次々と新しい技ができるようになりました。
 一度コツをつかむと、その後はすんなりとできるようになっていくようです。「あやとび、できたよ!」「交差とびも!」「二重跳びができるようになった。」「はやぶさ跳べたよ。」「後ろ二重もできたよ。」いろいろな報告がありました。新しい技はできないけれど、跳べる回数が増えた子もいました。それも素晴らしいことだよ!
 1年生の頃より、確実に上達している子どもたち。6年生になる頃には、みんなわたしより上手になるのではないでしょうか。

カラオケボックス!?

 3学期に入ってから、子どもたちにいろいろな歌を教えています。もともと歌が好きなクラスで、1学期からなぜか「翼をください」をよく歌いたがっていました。(どこで覚えたのでしょう?)
「翼をください」が歌えるのならと、「おはようクレヨン」「怪獣のバラード」といった曲も教えてきたのですが、3学期はさらにたくさんの曲に挑戦してみることにしました。
 今までに自分が小学生の頃に歌った「風も雪も友だちだ」や子どもがよく知っている「君をのせて」、さらに今月の歌を先取りして教えました。子どもたちの次のリクエストは「もののけ姫」なのですが…。ちょっと難しくないかな、みんな。
 レパートリーが増えたことで、朝の会で歌う歌がだいぶかわってきました。休み時間に歌っている子もいます。でも、授業中に歌い出すのはやめようね。

大盛況!楽しい郵便局

 先週から行われていた子ども郵便局。毎日たくさんのお客さんが来てくれました。子どもたちは手分けをして一所懸命に郵便局の仕事をすることができました。
 まず、業間の時間にポストから手紙を回収しました。4か所あるポストを2人でまわりました。思ったよりも手紙の数が多く、回収箱がいっぱいになってしまいました。
 次は消印押しです。大量の手紙に、スタンプを押すのも一苦労!手紙の向きをそろえなければならないので、さらに時間がかかりました。でも、自分たちで用意したスタンプを上手に押していく姿は、立派な郵便屋さんでした。
 その次は手紙の仕分けです。ランドセルロッカーを仕分け箱にしてクラスごとにまとめました。途中で差出人の郵便番号を見てしまい、違う棚に入れてしまうこともありましたが何とか分けることができました。そして、いよいよ配達です。一度に全部の手紙を持つことができないので、何度か郵便局のある生活科室と往復するようになりました。中には、郵便物が混ざってしまった子もいましたが、ほぼ間違えずにそれぞれのクラスに届けることができました。
 郵便局でははがき、切手、封筒、便箋を売りました。昼休みになるのと同時に行列ができ、窓口は大混乱!お客さんがたくさん買ってくれたので、売り切れ続出でした。中には「便箋9枚!」とたのむ人もいて、数えるのが大変そうでした。
 今週の火曜日は最後の配達の日。全員で回収から配達まで行いましたが、なんと業間の時間にすべて終わらせることができたのです。しかも、全部自分たちだけで行うことができました。子どもたちの行動力はすばらしい!

本当にへん!?

 欠席が多いのですが、6年生を送る会の練習を少しずつ進めています。2年生の出し物は「みんなのうた」です。NHKのみんなのうたで扱った曲を歌います。「へんなABC」「天使の羽のマーチ」「おはようクレヨン」の3曲を歌うのですが、子どもたちはすぐに歌詞を覚えて元気よく歌えるようになりました。
 一番のお気にいりは「へんなABC」のようです。テープを聴きながら練習したのですが、歌っている人がちょっと変わった歌い方をしていて、子どもたちは大笑いをしていました。そして、自分たちが歌うときもその歌い方をそっくりまねしはじめました。数回しか聴いていないはずなのに、あっという間に覚えてしまうのです。「そんなところまでまねしなくてもいいんだけどなあ。」と思いながらも、あんまりそっくりなのでこちらも大笑い。
 さて、本番ではどのような歌いっぷりを披露してくれるのか、乞うご期待!

がんばりました!

 3月5日、6年生を送る会が行われました。前日に家の人の前で発表したときはかなり緊張したせいか失敗することもありましたが、送る会では上手に発表することができました。
 「おはようクレヨン」は聴いていた人たちの印象に残ったようで、会が終わったあとに他の学年の子が口ずさんでいました。「へんなABC」は歌詞がおもしろく、あちこちで笑い声があがりました。
 他の学年の先生から「2年生は大きな声で歌えていてよかったよ。3曲分も歌詞を覚えているなんてすばらしいね。」とほめてもらえました。6年生へすてきなプレゼントができたと思います。

だんご!だんご!

 算数の時間のこと。竹ひごとねんどを使って直方体を作っていたのですが、はやく終わってしまった子は他の形を作ることになりました。子どもたちが竹ひごの先にねんど玉をつけているのを見ていて連想したのが「だんご3兄弟」。思わず「だんご3兄弟作るのはダメだからね。」と言ってしまいました。それがまずかった!「そうか!だんご3兄弟か!先生、いいこと言うね。だんご作ろーっと。」そう言うと、せっせとだんご3兄弟を作りはじめたのです…。
 実は、わたしはまだだんご3兄弟をきちんと聴いたことがありませんでした。そこで、子どもたちに「ねえ、だんご3兄弟歌える?」と尋ねたところ3分の2以上の子が「知ってるー!!」と答えました。「じゃあ、歌ってみてくれる?」そう言ったとたんに子どもたちの目がキラリンと光り、大きな声で「だんご3兄弟」を歌いはじめました。子どもたちの歌いっぷりは見事というほかありません。途中で歌詞を間違えると「ちがうよ!」とすぐに気が付き、正しく歌いなおします。結局最後まで全部歌いきりました。
 巷で人気の「だんご3兄弟」、わたしは算数の時間に子どもたちから教わりました。(ちゃんと算数の勉強もしたのでご安心を!)

成長したね

 2年生として登校するのも残りあとわずかとなりました。この1年はあっという間に過ぎてしまい、子どもたちと出会ったのがついこの間のことのような気がします。それだけ、子どもたちと過ごした日々が充実していたのだと思います。
 子どもたちの成長ぶりには本当に驚かされました。体の成長はもちろんのこと、さまざまな活動を通して心の成長を見ることができました。初めのうちは「先生、次は何をするの?」と何でも聞きにきていたのですが、しだいに次に何をしたらよいか自分で考えられるようになりました。また、給食の後片付けがとても素早くきれいにできるようになりました。給食当番や係の子だけでなく、みんなで手伝って片付けられました。困っている友達がいるとすぐに助けてあげられのも、このクラスの子たちのよいところです。
 3歩あてというボールゲームをしていると、1学期よりも強いボールを投げる子がだいぶ増えてきていて、わたしが本気で逃げなければならない場面も出てきました。縄跳びもあっという間に上達して、「本当に2年生なのかな。」と思うことがしばしばありました。
 4月にはクラスがえがあり、新しい仲間との出会いが待っています。子どもたちがどんなふうに成長していくのか、これからもとても楽しみです。

1年間ありがとうございました

 早いもので、このクラスがスタートしてから1年が過ぎようとしています。4月に子どもたちと出会ったのがついこの間のことのようなのに、2週間もすれば新しいクラスになってしまいます。せっかく楽しいクラスになったのに、もうお別れなのだと思うととても淋しいです。
 このクラスを受け持つことになったとき、もちろん楽しみだったのですが、少々不安もありました。1年間一緒に過ごしてきた仲間の中に転校して飛び込んでいく、そんな気持ちでした。でも、子どもたちは1年生のときのやり方を教えてくれたり、たくさん話にきたりしてくれました。
 この1年がとても充実していたのは子どもたちのおかげです。この子たちに出会えたことをとてもうれしく思っています。

子どもたちへのメッセージ

 生活科で作った成長のアルバムができあがりました。家の方にはお忙しい中メッセージを書いていただきありがとうございました。みなさんがどんな思いで子どもたちを育ててきたか、どれだけ子どもたちを大切にしているか、それが痛い程よく伝わってきました。どのメッセージも子どもたちにとってすてきな宝物になると思います。どうぞ、アルバムを一緒に見ながら子どもたちに読んで聞かせてあげてください。
 子どもたちがいつまでもこのメッセージを大切にしてくれたらと思います。

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