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治験例集 卒業論文集
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治験例集

15:肝臓編

氏名(イニシャル)   T 性別   女 年令   57才 職業   主婦
身長・体重  148cm  57s  嗜好  特になし     趣味 特になし
主 訴 (医師による診断名)
肝臓癌の影響による呼吸困難 肝臓癌自体の治療は含まれていない。
医師による診断・治療を受けている。
本患者は肝臓癌の末期癌であることを承知していて、「癌治療でなく腹水による腹部膨隆を解消し、それによる横隔膜の動きを改善して呼吸を楽にしてほしい」が依頼内容であった。
診断名・診察結果からも病状の進行は明らかであったので、施術をすべきがどうか判断に迷ったが、本患者の希望も強かったので病院との連携をとることを条件に慎重に施術することにした。
その他の愁訴 口が乾燥する。
病 歴 1945年に広島の学校で被爆。同時に被爆した人々は(20名)は悪性腫瘍などで20年以上前までに全員他界している。T本人の発症は3年前で、詳細な治療歴は不明であるが、食道静脈瘤の手術は2回している。現在も検査は定期的に受けている。
診 察 腹部は著明に膨隆し腹水の波動検査は陽性所見であった。元々肉類・魚類は好物であったが、ここ半年ほど食欲がわかなくなってきている。尿は利尿剤を服用しなければ1日に2~3回。便は軟便で少量の排便が数日に1回ある。下腿に圧痕があり浮腫の存在が疑われる。皮膚所見では手掌紅班、クモ状血管拡張などが認められる他、足背・胸部・上腕部などに内出血の跡と思われる紫斑が認められ、同部を圧迫しても色は消退しなかった。両側大腿の内転筋群(足蕨陰肝経)に筋緊張が認められる。舌診では老舌・腐膩苔で舌の左先端部(肝臓部)に米粒大で紫色の舌菌と思われる隆起が認められた。
治療・経過

内臓マニピュレーション = 肝臓・門脈周辺・肺・胸腺・脾。

3回目には腹部の膨隆が軽減し、T本人の言葉によると「ウエストが引き締まってきた」と評価を受け、同時に呼吸も楽になってきたとのこと。5回目には便通が毎日出るようになってきた。8回目(57日目)には体重が7kg減少していた。12回目には食欲が改善してきた。しかし13回目頃より腹部が少しずつ膨隆していき、結果的にそれは改善しなかった。その3ヵ月後に入院しその数日後に他界された。

治効理論・根拠 本疾患は肝臓の硬化によって門脈圧が上昇し、それがさらに消化管を中心とした静脈圧も上昇する結果消化機能の減退(便秘)・腹水の発生などが起こる。肝臓自体の癌や硬化の治療は期待が出来ないがマニピュレーションにより多少なりとも門脈部の血流が改善したのかもしれない。それにより腸間膜~消化管の静脈圧が下がり吸収機能が改善し、腹水・便通が改善したのかもしれない。

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