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治験例集 卒業論文集
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治験例集

11:膝痛

氏名(イニシャル)   O 性別 男・女 年令 60才 職業 専業主婦
身長・体重  150cm 42s 嗜好  特になし        趣味 編み物
主 訴 (医師による診断名) 左膝内側の疼痛 (脛骨粗面の内側約4cm付近)
医師による診察・治療を受けている
その他の愁訴 冷え症
病 歴 2ヶ月ほど前から少しずつ痛み出し、某整形外科に外来で通院した。レ線で異常は認められなかった。膝痛を起こすようなアクシデントは特になかったらしい。同病院に毎日通院しているが少し楽になったくらいで、それ以上は改善傾向にない。
診 察 来院時左下肢の疼痛性は行が認められた。患部には熱感・発赤・腫脹は認められなかった。神経学検査に異常はなかった。SLRテスト、アンビルテスト、内転・外転ストレステスト、パトリックテスト、マクマレーテストなどは陰性。徒手筋力テストは左後脛骨筋が4でその他は正常。可動域は内旋が少しだけ抵抗がある。後脛骨動脈、足背動脈の脈は左右差がなく体温も左右差はなかった。圧痛点は経穴でいうと「地機」にあたる。トリガーポイント的な反応はなかった。問診上「最近肉類が食べにくくなってきており、便はキラキラと光っているような感じである。又様式便所で便が浮くことが多い」とのことであった。臍部やや上方に軽度のシコリと違和感。
治療・経過

内臓マニピュレーション = 膵臓・十二指腸

施術直後に疼痛は軽減し、は行せずに普通に歩けた。念のため他医を紹介

治効理論・根拠 検査結果から筋・骨格系の異常というより、内臓=体性反射(内臓の異常が神経的なつながりによって筋肉などの組織を緊張させたりする反応のこと) が関係するものと推定した。 一つの考えとして患部は東洋医学的に言うと「地機」と呼ばれる経穴で、(元来東洋医学では膵臓は五臓六腑には含まれていないが)現在では膵臓の異常が反応するポイントと言われている。西洋医学的にも”肉類の食欲減退” ”脂肪便”は小腸の吸収障害や膵臓の機能低下などで認められる。以上を考えると膵臓からの内臓=体性反射性の疼痛かもしれない。しかし嗜好の変化などは例えば胃がんなどの症状などにも認められるので、改めて整形外科以外の診療を受けることを勧めるべきである。

 

氏名(イニシャル)   P 性別 男・女 年令 42才 職業 会社員(営業)
身長・体重  155cm  57s 嗜好  ビール大2本タバコ20本        趣味 スイミング
主 訴 (医師による診断名)

左膝の正面と後面の疼痛
医師による診察・診断は受けていない

その他の愁訴 特になし
病 歴 2〜3日前からまったく思い当たることなく発症したらしい。当初は激痛でなかったが、来院時は激痛で歩くのもやっとであった。疼痛性は行が認められ、何かにつかまらなければ歩きにくい状況である。以前に同様の症状を起こした経験はない。
診 察 下肢は痛みの為完全に伸展できず、膝を30度屈曲した状態であった。患部に熱感・発赤・腫脹は認められなかった。神経学検査に異常はなかった。理学検査は患者が痛がるのでできなかった。しかし膝を30度屈曲した状態から他動的に屈曲させようとすると膝の前面の疼痛が増強し、逆に他動的に伸展させようとすると膝の後面の疼痛が増強した。腰部の動きによる疼痛増強は認められなかった。問診上「接待の為アルコールを多飲する為かみぞおちの部分に不快感がある」「排尿の際特に最後のほうでペニスが痛くなる」とのことであった。
治療・経過

内臓マニピュレーション = 胃・膀胱の自動力改善テクニック

施術直後に疼痛が80%ほど回復し、普通に歩けるようになった。ただし、内科医や泌尿科医の診療を受けることを勧めた。

治効理論・根拠 東洋医学では”十二経筋”という理論があり、それはある五臓六腑に異常があると、その五臓六腑に関連する骨格筋が緊張したり疼痛を発したりする、というものである。今回のケースでいえば、下肢の前面であれば五臓六腑の”足陽明胃経”の筋肉(例えば大腿四頭筋・前脛骨筋など)が考えられ、後面であれば”足太陽膀胱経”の筋肉(例えば大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋・下腿三頭筋など)が考えられる。もしそうであれば、膝の前面では大腿四頭筋・前脛骨筋、後面では大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋・下腿三頭筋などの筋肉緊張によって、それぞれの中間点である膝の前面と後面の筋肉同士の”綱引き”のような状態になり、骨端症のような疼痛が発症したのかもしれない。内マニによって感染症や潰瘍などが即時に回復することは考えられないが、何らかの異常状態にある内臓の緊張を緩和する効果はあるかもしれない。その緩和によって内臓=体性反射(内臓の異常が神経的なつながりによって筋肉などの組織を緊張させたりする反応のこと)も軽減し、結果的に疼痛軽減につながったのかもしれない。

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