氏名(イニシャル) |
Q |
性別 |
男・女 |
年令 |
36才 |
職業 |
設計士 |
身長・体重 |
167cm 65s |
嗜好 |
ビール1本 |
趣味 |
テニス |
主 訴 (医師による診断名) |
不整脈
以前に医師による診断を受けているが現在治療は受けていない |
その他の愁訴 |
肩こり |
病 歴 |
6年ほど前から不整脈を意識し某病院を受診したが、血圧・心配機能も正常で心電図的にも異常が認められず原因は不明であった。生命にまったく別状がないとの事なので具体的な治療は行われていなかった。医師の説明通り命の危険は感じないらしいが、時折感じる胸部の不快感は意識したくなくても意識してしまうので、できるものならば治療してほしいと来院された。肩こりは肩甲骨内側付近が重苦しく感じるらしい。 |
診 察 |
皮膚色は健康的な白さで異常所見はなかった。倦怠感を感じることか多少あるが仕事に支障をきたすほどではないらしい。しかし仕事柄か自身で姿勢が悪いと感じている。神経学検査に異常はない。脊椎所見では2〜4頸椎の右回旋右側屈制限、7頸椎〜1胸椎の左回旋左側屈制限、7〜8胸椎の右回旋右側屈制限、2〜5腰椎の左回旋左側屈制限の矯正。が認められた。 |
治療・経過 |
アジャスト = 2〜4頸椎の右回旋右側屈制限、7頸椎〜1胸椎の左回旋左側屈制限、7〜8胸椎の右回旋右側屈制限、2〜5腰椎の左回旋左側屈制限の矯正。
一週間に一度ペースで5回施術した頃から不整脈を感じる経験が減少してきた。その後5回ほど施術したが完全には回復しなかった。しかしほとんど意識するレベルではなくなったので施術を終了した。 |
治効理論・根拠 |
不整脈は心筋肥大や特殊心筋(神経インパルスを伝える)の異常など心臓自体に原因するものもあれば、脳幹の心臓中枢〜心臓にいたる自律神経(交感神経・迷走神経)のどこかでの異常などが原因するものもある。交感神経幹は脊椎に付着して頚部から腰部まで走行し、そこから各内臓に対して個別に神経を出しその内臓をコントロールしている。又灰白交通枝を通して椎間関節などの組織と連絡をとっているかもしれない。今回のケースで考えれば、上部胸椎は心臓に対する神経を出しているので、同部の変位は直接付着している交感神経幹を刺激し異常インパルスを発するか、椎間関節の変位に原因する緊張から異常インパルスが発生したりすることで心臓に対して不適切なインパルスが伝道され不整脈の一因になっているかもしれない。アジャストでそれらの元になる変位を矯正することで、このタイプに属する不整脈は対応できるかもしれない。 |