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治験例集 卒業論文集
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治験例集

10:消化器編

氏名(イニシャル)   D 性別   男 年令  3才 職業  
身長・体重  95cm  14,5s 嗜好    趣味  
主 訴 (医師による診断名) 機能性腸閉塞
医師による診断・治療を受診中
その他の愁訴 特になし
病 歴 3日前より腹痛と便秘(放屁の停止)を訴え病院の外来を受診。器質性疾患でなく手術の必要はないが入院し投薬で腸が開通するような治療を勧められて治療を受けていた。3日経っても改善しないので医師の制止を振り切り、本児(長子)を抱きかかえて両親共々当研究所に来られた。症状は一日中20分間隔で2〜3分の激痛が腹部をおそい、排便・排ガスはなかった。
診 察 呼吸・脈拍はやや速めであったが正常範囲内で、顔色は泣いているせいもあってかやや赤かった(蒼白ではなかった)。意識は明瞭だが、痛みの為か問いかけに対してはほとんど答えられなかった。腹部は妊婦のように膨満し打診所見では全般的に鼓音であった。皮膚の色は正常で特に異常は認められなかった。オステオパシー医療独特の検査では、腸の内臓自動力はまったく認められなかった。
治療・経過

内臓マニピュレーション = 小腸と大腸の自動力(15分)

5〜6分後に腸の自動力が回復してきた。10分後くらいに大きな放屁を1回した。15分後にもう一度大きな放屁をしたので、施術はそこで終了した。

治効理論・根拠 自律神経的な原因かあるいは脳-腸ペプチド的な原因かはよくわからないが、何らかの原因で腸が閉塞したものと思われる。腸は自律神経の指令が無くともある程度腸の筋肉(平滑筋)が自立的に活動するが、内マニはそれを活性化することが出来るのかもしれない。ただ両親に発症時の詳細を聞くと、数ヶ月前に次子が誕生し両親が自営業でもって忙しく、次子の面倒を見ることで手一杯で、患児(長子)をこの一ヶ月間父又は母の祖父宅に預けっぱなしであったらしい。
おそらくそのストレスが何らかの原因になっているかもしれない。

 

 

氏名(イニシャル)   S 性別   女 年令   22才 職業 会社員
身長・体重  152cm 46s 嗜好  特になし        趣味 エアロビ
主 訴 (医師による診断名) 虫垂炎
医師による診断を受けている。
その他の愁訴 肩こり。便秘。
病 歴 起床時に上腹部の不快感があり、やがてそれは腹痛となってきた。本院の階上に住んでいたこともあり、病院に行く前に本院に来院し相談を受けた。その頃になると悪心・微熱も認められるようになり、当初の上腹部痛が下腹部へと移動してきたので専門医へ行くように勧めた。本患者はそれに同意し直ちに近くの病院に直行し検査の結果急性虫垂炎と診断された。手術・入院の必要性は現段階ではないのでとりあえず薬(内容は不明)を処方され帰された。その後の昼前に本院に来院し治療を希望されたので慎重に施術した。
診 察 疼痛部位は病歴のとおり。右下腹部(ランツ点)に圧痛。軽度の筋性防御のような所見(右下腹部分の外・内腹斜筋の緊張と圧痛)が認められた。反動痛は認められなかった。病歴・医師の診断からも虫垂炎が疑われるが、急性腹症を思わせる所見のない軽度のものと考えられるので、慎重に施術することにした。
治療・経過

内臓マニピュレーション = 盲腸、回盲部括約筋、上行~下行結腸、S状結腸               、胃、十二指腸。

1回目で下腹部の疼痛と悪心はほとんど軽減した。翌日同様の施術を行
ない上記の所見・症状がなくなったので終了した。ただし病院に通院す
ることを約束させた。実際に通院(白血球数1万未満)したがその時以後特
に病状の変化はなく軽快していたので治療は終了した。

治効理論・根拠 虫垂炎は盲腸部の虫垂に消化内容物が停滞し、さらに同部のうっ血による血流障害、それによる感染・免疫機構の破綻などによって炎症が発症して起こるとされる。内科的には虫垂炎が穿孔したり白血球数が1万超の時は手術の適応などを考えるのが普通であるが、そうでない場合には投薬による治療をするようである。我々に出来ることはマニピュレーションによって上記の消化内容物の停滞を除去し且つ血流の回復を図ることである。内臓マニピュレーションは物理的操作によって虫垂の中にある消化内容物を機械的に排除し、血管のポンピング的効果が期待できる。ただし炎症などによって脆弱している臓器・組織を傷つけないようにする必要がある。急性腹症の所見があれば直ちに専門医へ連絡する。


氏名(イニシャル)   Y 性別   女 年令   26才 職業 学生
身長・体重  156cm 46s 嗜好  特になし        趣味  
主 訴 (医師による診断名) 繰り返される嘔吐(現在生理中)
医師による診断を受けていない。
その他の愁訴 肩凝り。生理痛。
病 歴 元来生理痛はひどいほうで、学校やバイトを休むことが多かった。
ところが今回の生理では嘔吐が繰り返し起こった。数分間隔で嘔吐し、その内に胃のなかに嘔吐するものがなくなったのか、粘液のようなものが嘔吐され、これが数時間続いていた。嘔吐の回数は20回以上のようだ。
一人暮らしで経済的にも余裕がなかったので、病院にも行かず救急車も呼ばなかった。そこで知人を通して本患者宅への往診を依頼された。
診 察 意識清明、血圧不明、呼吸正常、体温は不明だか触診では正常範囲と推定される。頭痛はなく(回旋時にも)、視野は正常。眼振は認められない。めまいはない。
発疹はない。運動機能・知覚機能に異常は認められない。
腹痛や腹部の緊張・圧痛は認められない。本症発現までの便通は正常。
問診範囲では食事で腐ったものなどを取った記憶はない。
治療・経過

頭蓋仙骨治療 = 頭蓋底解放テクニックとCV-4テクニックで嘔吐は数分で           完治した。

治効理論・根拠 当初は生理中でもあるので、卵管などが関係していると考え同部のマニピュレーションを施術したが、効果は全くなかった。
嘔吐する要因は1)頭蓋内圧亢進、2)迷走神経刺激、3)化学受容器引金体への刺激、4)消化管の閉塞、5)内耳疾患、6)精神的ストレスである。
診察結果から2)〜6)の原因は考えにくい。
1)の頭蓋内圧亢進については脳腫瘍などを考えないといけないが、回旋時に頭痛が発症していないのでとりあえず脳腫瘍を否定した。
しかし場合によっては精密検査を勧める必要があると思われる。
ただ子宮・卵巣は骨盤にあり、種々の靭帯で仙骨などの骨盤とつながっている。
生理時の子宮のスパズムが靭帯-仙骨-硬膜-脳と伝播し頭蓋内圧を亢進していると考え、頭蓋仙骨治療を施術した。

 

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